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恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第1章 再始動だ!…50
「へぇ~やっぱりここは、不思議な場所だなぁ」 先生のややはしゃいだ声が響く。先生は迷うことなくスタスタと、森の中に分け入っていく。例のごとく、サッサと、竜の社…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第1章 再始動だ!…49
ほんのちょっと前に、ここに来ていた…ということが、まるで嘘のようだ。もっとも雑草が、自由奔放にはびこる感じも…相変わらず、人の気配がしないことも、変わりはな…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第1章 再始動だ!…48
「いや、昔、ここに来たことがあるよ」 ごくあっさりと、先生はそう言い切る。「へぇ~」 こんな田舎の島に?どこにそんなもの好きが、いるのだろう?信じられなくて、…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第1章 再始動だ!…47
「さすが、先生! どうやったらあんなにうまく、母さんを丸め込めたんだ?」 まさかとは思って、あんまり信じていなかったけれど…ものの見事に、母さんを説き伏せたの…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第1章 再始動だ!…46
「この紙…竜のホコラで見つけたって、言ってたよな?」 先生は、颯太と同じことを聞く。「うん」裕太は素直にうなづく。「だったら、そこに、案内してくれ」 先生はサ…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第1章 再始動だ!…45
「あ~っ」 「なんだ、これ?」 それは…マンダラのような、レリーフのような?それとも、くさび型文字のような…奇妙な模様の列が、確かにチラリと見えている。「…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第1章 再始動だ!…44
「おい~先生の邪魔をするなよ」 颯太が裕太を、たしなめるけれど…その目はしっかりと、先生の手元をのぞき込んでいる。(なんだ、ソウタも…何の模様が見えるのか、知…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第1章 再始動だ!…43
「これ…預かってもいいか?」 先生は裕太に向かって、例の紙を指し示す。「いいけど…これだけしか、書いていないよ」ツルッとして、キラキラ光る紙には、例の暗号が書…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第1章 再始動だ!…42
「え~っ、ここ?」「そう」 それは…よく見ないと、わからないくらい、小さくて奇妙な形をした島だ。「へぇ~ここなの?」これだったら、地図には載らなかったのかもし…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第1章 再始動だ!…41
(何だか…昔に戻ったみたいだ)裕太は、ちょっぴりうれしい。あの暗号のことを、バカにしないで、キチンと向き合ってくれている。「これだと…どの辺りになるのかなぁ」…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第1章 再始動だ!…40
裕太と颯太は、全く正反対の性格だ。むしろ裕太とジュンペイの方が、似た者同士なのかもしれない。「で、地図って、どれなんだ?」ついに先生が、待ち切れないという顔…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第1章 再始動だ!…39
「あった」 裕太がお菓子の缶を引っ張り出すと、みんなの前に宝箱を持ってくるようにして、両手で抱えて戻ってきた。その様子を見ると、颯太も先生も、明らかにホッとし…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第1章 再始動だ!…38
もっとゆっくりしてから、見せるつもりだったのだけれど。裕太は、大切な宝物を、二人に見せるのを出し惜しみするように、「今、見るの?」 どうしても?もう一度、確…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第1章 再始動だ!…37
「ねぇ、先生。先生は、生徒の部屋を、こんな風にのぞきに来たり するもんですか?」 ややムッとした顔で、裕太は先生を見上げるけれど。「褒めているんだよ」だが先生…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第1章 再始動だ!…36
「あ~、なんだ!」「びっくりしたぁ」 てっきり裕太の母さんが入って来たのかと思い、裕太と颯太は肩をびくつかせて、後ろを振り返る。「え~っ、なんだ? まさか…イ…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第1章 再始動だ!…35
「ねぇ、ホントに先生は…誰かと会う約束をしているのかなぁ」 まさか、逃げる口実なのではないか、裕太は一瞬疑う。この島に、そんな人がいるのだろうか…と、裕太は颯…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第1章 再始動だ!…34
「えっ?おい、ちょっと、裕太ぁ~」 こんなところで、突っかかって、どうする?さすがに颯太があわてて、裕太を小突く。「ほぉ?ユウタ君には、何かいい考えでもあるの…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第1章 再始動だ!…33
さすがに母さんも…新たにまた一人増えたら、どんな反応を示すのか、考えるだけで、恐ろしい気がする…だが先生は、あえてそれ以上のことは話さない。「悪いが、その人…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第1章 再始動だ!…32
「ねぇ~ユウタのじいちゃんは、どこにいるの?」 じいちゃんの部屋の前を通る時、早速颯太が聞いてくる。「さぁ、わかんないんだ。 何しろ朝早く、どこかに出かけたみ…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第1章 再始動だ!…31
まるで夢を見ているみたいだ!あんなに会いたかった二人が、こうして会いに来てくれるなんて。裕太が、颯太に話しかけようとすると、「ユウタ!早く案内してあげなさい…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第1章 再始動だ!…30
「ねぇ、例の地図を見せて! それから、竜のホコラにも、連れて行ってよ」 待ちきれないように、颯太が裕太の手をグイグイと引っ張る。「ちょっと、ソウタァ~」まだ、…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第1章 再始動だ!…29
「やぁ~裕太くん!元気にしていたか?」 先生はさすがに、少し疲れている様子だったけれど、いつもと変わらないくらい、元気そうだ。「先生!本当に、来てくれたんだね…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第1章 再始動だ!…28
信じられないけれど…やっぱりじいちゃんのお陰なのだろうか?(だけど、じいちゃんは、何と言ったのだろう?)それが裕太には、気になるところだ。だけどこれ以上言っ…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第1章 再始動だ!…27
よかったぁ~まずは、第一関門クリアだ!こんなにすんなりといくとは思っていなかったので、裕太は何だかキツネにつままれた気分だ。(どういう風の吹きまわしだ?)思…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第1章 再始動だ!…26
「で、先生たちは、いつ来るの?」 翌日の朝、いきなり母さんが裕太に向かって聞く。「えっ?」まだ寝ぼけ眼で、食パンをかじっていた裕太は、思わずパンがのどにつっか…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第1章 再始動だ!…25
「きっとこれには、何か大切な情報が隠されている」「へぇ~」 裕太は常々、じいちゃんがなんでも知っている…と思い込んでいたので、それが何なのか、わからない、と言…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第1章 再始動だ!…24
「えっ?特殊な紙?それって、なに?」 意外な言葉に、思わず裕太はじぃっとじいちゃんを見つめる。「そうだなぁ」じいちゃんは、軽く紙の表面をさわると、「これは…特…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第1章 再始動だ!…23
「え~っ、じいちゃんも、そうなの?」 なんだぁ~裕太は何だかホッとして、クシャリと表情を崩す。「おかしいだろ? この歳になっても、自分の娘に、叱られるなんて」…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第1章 再始動だ!…22
「うん」「そうかぁ~どうだったか?」 なぜかじいちゃんは、逆に裕太に聞いてくる。「うん…あそこって、ホントにそうなのかなぁ。 あんまり人が、来てないみたいだけ…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第1章 再始動だ!…21
「なんでだよぉ」 ヤブヘビだ。母さんに、言わなきゃあ、よかった!たちまち裕太は、後悔する。「前から、考えていたことよ。 あんたは昔っから、危ない所へ飛び込んで…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第1章 再始動だ!…20
だが、裕太には大きな壁がある。それは…母さんだ。「ダメです」さっきから、ずっとダメですの一本やり。先生が、会いに来ると言っても、「わざわざ来てもらっても、時…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第1章 再始動だ!…19
信じられない。 ホントか? 颯太に、久しぶりに会えるなんて!「うわぁ~、それは、楽しみだなぁ」さっきまでの憂鬱な気分が、一気に吹き飛ぶ。「ぜひ、その地図も見…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第1章 再始動だ!…18
「どうしたんだ?ユウタ」 ジュンペイに説き伏せられて、結局颯太に頼ることを選んだ。どうも裕太の様子が、いつもと違う…ということに、電話越しにすぐに颯太は気が付…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第1章 再始動だ!…17
「先生?」 そういえば、先生の話を、ジュンペイにしたっけ?ふいに裕太は、口ごもる。「その話、先生が言い出したんだろ?」だが裕太には、ジュンペイに話した覚えがな…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第1章 再始動だ!…16
「なんだよ、なんだよ! 信じないんなら、手伝ってくれなくてもいい」 ジュンペイが、大きな声でわめき散らす。すると…さっきまで黙って作業していた図書委員の女の子…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第1章 再始動だ!…15
「何だよ、それ…」 どうしても裕太は、信じられないのだけれど…ジュンペイは妙に、もったいぶった顔をして、「知りたいか?」と、顔を突き出す。「そりゃあ、まぁ…」…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第1章 再始動だ!…14
「ふーん」 だけど、言い伝えなんだろ?それならば、そういう伝説の動物とか…いても、ちっともおかしくはないけどなぁ。案外ジュンペイは、常識を気にしたりするタイプ…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第1章 再始動だ!…13
「いや」 ジュンペイは短く答える。「なんだぁ~」自分の期待通りの返事が来なくて、裕太はガッカリする。だがなぜか、ジュンペイは落ち着きなく、キョロキョロとしてい…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第1章 再始動だ!…12
写真で見る限り…普通の中学生に見えていた。どう見たって…特別な知識があるとか、強靭な体力があるようにも見えない。その無人島の場所を、こんな田舎の小学校の図書…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第1章 再始動だ!…11
(ヤバッ、人がいたんだ) 裕太はあわてて、ペコリと頭を下げると、ジュンペイのいる方へと向かう。「よっ」 裕太に注意した割りには、ジュンペイは大きく手を振り上げ…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第1章 再始動だ!…10
「ちがうよ!」 裕太が、そのお調子者に向かって、言い返すと「おまえ…もっと骨があるヤツだと思っていたのになぁ」憐れむような目つきで、ジュンペイがこちらを見てい…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第1章 再始動だ!…9
「あっ」 ツツツ…とまっすぐにおろした指先には、海の真ん中に当たっている。「なんだよぉ~島なんて、ないぞぉ」 違うんじゃあないのか?(なんだ…時間の無駄かぁ~…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第1章 再始動だ!…8
「おっ、あった、あった!」 目当ての物を見つけると、ジュンペイはその側に並ぶノートや、教科書などが倒れることなど、まったく頓着することなく、グィッと取り出す。…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第1章 再始動だ!…7
「なんだ?それが人に物を聞く態度か?」 ほらほら…ジュンペイは指先でつまんでいる紙を、ヒラヒラと揺らしてみせる。(なんだよぉ)土下座でもしろ、というのか?裕太…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第1章 再始動だ!…6
「え~っ」 本当にビックリだ。裕太は思わず、口を大きく開けて、ふぇ~っと変な声が出る。「なんで?」てっきりジュンペイは、勉強のことなんてそっちのけで、一日中遊…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第1章 再始動だ!…5
「なぁ、あの地図のことなんだけど…」 休憩時間に、ジュンペイに声をかけられる。「なに?」やっぱりジュンペイも、あの地図のことが気になっていたんだ!裕太は思わず…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第1章 再始動だ!…4
まさか、あんな訳の分からない記号が、先生の興味を引くとは…(新しい担任とは、大違いだなぁ)裕太は意外に思う。「そのうち先生から、連絡があるかもしれないぞ…」…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第1章 再始動だ!…3
「だってねぇ、あそこは、潮の速さを読むのが、とっても難しいんだって。 先生の先生に誘われて…調査に行くらしいよ」「へぇ~」 それでも裕太は、行きたいという気持…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第1章 再始動だ!…2
ひとしきり話をした後…一瞬の間があり、颯太が息を吐くのが聞こえる。「先生がね、例の地図を見て、興味を持ったみたいだ」あらためて、颯太が切り出す。「あっ、先生…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第1章 再始動だ!…1
「ユウタ、元気か?」 電話の向こうから、久しぶりに親友の颯太の声が聞こえる。「あぁ~元気だよ。そっちはどうだ?」 やっぱり、ソウタだ…裕太はホッと、息を吐く。…