1件〜100件
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第15章 聖なる山へ…37
「えっ、なに?七色の石?」 どこどこ? どこにあるの?キョロキョロと落着きなく、辺りを見回すと、ジュンペイはすぐ、アベさんの衣の裾を、ぐいぐいと引っ張る。「ま…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第15章 聖なる山へ…36
「おい、もうやめろよ」 たまりかねて、裕太はジュンペイの腕を引っ張る。「まぁ、そうだなぁ~ 確かに、不思議な伝説は、色々聞くけどね」さすがはアベさんだ。ジュン…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第15章 聖なる山へ…35
何だか、今ひとつ納得が出来ない裕太なのだけれど、はい、これでおしまい…と言うように、アベさんはクルリと背を向ける。しかたなく、その後をついて行く。だけどもす…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第15章 聖なる山へ…34
「さっき持っていた鏡…あれは、儀式に必要な神器だ」 懐から取り出した鏡を、大事そうに見せる。「シンキ?」 それって、なんだ? まじないに使うものなのか?アベさ…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第15章 聖なる山へ…33
だがジュンペイは、まだ言い足りないのか、「どうでもよくはない!」裕太に向かって噛みつく。「じゃあ、あれは…どういうこと?」裕太も負けてはいられない…と言い返…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第15章 聖なる山へ…32
「はっ?」 そんなの…いるわけがないだろ?そう言って、裕太は笑い飛ばすのだが「やっぱり、わかるか?」アベさんは、否定をする様子もなく、ジュンペイの顔をじぃっと…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第15章 聖なる山へ…31
(まさか…そんなことも、読み取ることが出来るのか?) そんなはずはない、と裕太は思い込もうとする。(そうだ、きっとカバンの名前を読んだんだ)そう考えると、少し…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第15章 聖なる山へ…30
「何って…いつものお祈りだよ」 それが仕事だからな、と澄ました顔で、アベさんが言う。「あっ、そうかぁ~」あまりにもあっさりと、ジュンペイは引き下がる。本当に、…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第15章 聖なる山へ…29
『あれは…何?』 裕太は呆然として、ジュンペイの顔を見る。『なんだろう、ヘビ?』『いや、もっと、でっかかった』 あんなの…見たことがない、と裕太は思う。しいて…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第15章 聖なる山へ…28
何もないだろう…と思っていたのだが、その裏手には、まだどこかへ繋がっていて、いつの間にか洞窟の外へと出たようだった。「へぇ~」ここは、どの辺りなのだろう?そ…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第15章 聖なる山へ…27
あまりにあっさりと、アベさんがいなくなったので…たちまち2人は、手持ち無沙汰になる。(こんなところに、置いていかれても…)何をしたらいいんだ、と裕太は戸惑う…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第15章 聖なる山へ…26
(怪しい…) それがどういうことなのか、今ひとつよくわからないけれど…裕太の直感が、そう教えてくれる。「それは、どこにあるの?この近く?」さらに聞く裕太をチラ…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第15章 聖なる山へ…25
「この近くに…向こうの世界につながる、と言われる不思議な穴が あるんだ。 そこを抜けると…知らない場所に出る…と言われているんだよ」 アベさんの言葉に、どこか…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第15章 聖なる山へ…24
だがジュンペイには、全く伝わらなかったようで…あれほどアベさんに、おとなしくするように…と注意されたことなど、忘れ去られていることを、裕太は恨めしく思った。…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第15章 聖なる山へ…23
「なんだ、これ?」 予想外の景色に…ジュンペイが思わず声をもらすと、すかさず裕太が、それをたしなめる。だが今までとは、明らかに雰囲気の違う場所だ。何も知らない…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第15章 聖なる山へ…22
(誰か、いるのか?) アベさんの態度に、裕太は思わず辺りを見回す。竜の形の洞窟は…ボンヤリとほのかな灯りがさしていて、もうすぐそこが行き止まりである…と見て取…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第15章 聖なる山へ…21
なるほど…ジュンペイは、納得したのか、うーんとうなっている。裕太は、アベさんがそんな人だとは、思ってもいなかったので、口をポカンと開けて、思わず穴が開いてし…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第15章 聖なる山へ…20
「でも…もしも、ということがあるだろ?」 例えば、隠れて見ていた、としたら?不安そうな声で、裕太が上目遣いで聞く。「あっ、それは大丈夫! 万が一、そんなことが…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第15章 聖なる山へ…19
「じゃあ、何でアベさんは、場所がわかるの?」 ジュンペイは、さらに聞く。気になることは、トコトン聞くたちのようだ。だがアベさんは、気にすることなく…「そりゃあ…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第15章 聖なる山へ…18
だからといって、このトンネルの内部に、何か特別なものがあるわけでもなく、ピノキオのように、船が飲み込まれているわけでもない。「で、この中に…何があるの?」す…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第15章 聖なる山へ…17
「まぁ、いい。 よく見たら…このトンネルが、竜の身体のように長い…というので、 竜の口、と言われているんだ」自信たっぷりに、アベさんが言うけれど、「へぇ~」こ…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第15章 聖なる山へ…16
「ほら、壁のところに、ギザギザがあるだろ? それが、キバで…竜の口という名前は、この辺り一帯の伝説が 由来しているけれど、この形からもきているんだ」 得意そう…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第15章 聖なる山へ…14
奇妙なことなのだが、自分の身体が、まるで空気のように軽く、歩いているのに、まったく疲れを感じないのだ。(どういうことだ?これはもしかして…夢の中なのか?) …
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第15章 聖なる山へ…13
しめ縄の下をくぐり抜けると…フワッと身体が浮くような、そんな感覚を覚えていた。「えっ?」小さな声で、思わず裕太がもらすと、あわてて口を閉ざす。何だか…声を出…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第15章 聖なる山へ…12
「そんなこと…言ってもいいの?」 やや非難するような口調で、裕太は尖った声を出す。(大丈夫だろうか?たたられたりはしない?)不安に思う裕太なのだが…いきなりぐ…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第15章 聖なる山へ…11
大きな穴が、すぐ目の前に迫ってきた。こうして見ると…かなりの圧迫感がある。何だかヒンヤリと冷たい風が吹くのを、裕太は感じる。「ここは…なんですか?」何となく…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第15章 聖なる山へ…10
アベさんは、何者なのか?本当に信じてもいいのか、まだわからない。だけども、ジュンペイがいれば、大丈夫…なぜか、何の根拠もないけれど、裕太はそう感じていた。 …
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第15章 聖なる山へ…9
アベさんが今立っているのは、その入り口のしめ縄が垂れ下がっているあたりだ。「なんだ?あそこ」 ジュンペイはポカンとして、つぶやく。 穴の奥は真っ暗で、何も見…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第15章 聖なる山へ…8
アベさんは、もう何も気にしていない様子で、どんどん進んで行く。井戸を通り過ぎ、手掘りらしい穴を通り抜け、しばらく行くと…石の鳥居らしきものを見かけた。「あ~…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第15章 聖なる山へ…7
「なんだよ、それ~」 つまんないなぁ。裕太はブスッとした顔になる。「裕太ってば、ずいぶんお堅いからなぁ。 もっと、リラックスしろよぉ」不満そうにするジュンペイ…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第15章 聖なる山へ…6
「この島って…そう言う場所が、幾つもあるの?」 思わず裕太の口から、気になっていたことがこぼれ出る。「そういう場所って?」何のことだ、とアベさんはわずかに眉を…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第15章 聖なる山へ…4
てっきりアベさんが、あの井戸の中を見てみよう…と言い出すのではないか、とジュンペイはひそかに期待していた。だがアベさんは、眉をキュッとひそめると、「井戸のこ…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第15章 聖なる山へ…3
「だって」「そんな!」 それって、変だろ、と裕太が言うと「そうかなぁ」アベさんは、ちょっとガッカリした声を出した。「キミたち、子供なのに…夢がないんだなぁ」つ…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第15章 聖なる山へ…2
「ねぇ、何だったの?あれ!」 あまりの勢いで、飛び出して来たので…裕太もあれが何だったのか、目でとらえることが、出来なかった。だがアベさんだけは、「ジュンペイ…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第15章 聖なる山へ…1
「大丈夫だよ、何もしなければ、襲って来ないってぇ」 ビビるジュンペイに、ケラケラと裕太が笑う。「ち、違うよぉ。 何か…いる」怯えた声を出すので「わかったよ、出…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第14章 竜の住まう場所に潜入せよ!…40
固くねじられたロープは、裕太の手のひらにギュッと食い込む。グイグイと引っ張っているうちに、指の付け根に豆が出来ていた。手の平は真っ赤になり、ヒリヒリとする。…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第14章 竜の住まう場所に潜入せよ!…39
アベさんは手早く、ロープを回収すると、下にちゃんと伸びているかを確認する。「どこか…固定するところはないか?」そう言うと、井戸の周辺を見回す。「どうするの?…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第14章 竜の住まう場所に潜入せよ!…38
音を立てて、ラジコンがしゃかりきに動いている。壁に突き当たりつつ、それでも何度ものぼろうとしている。(がんばれ!)心の中で、裕太は応援する。「ね、大丈夫かな…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第14章 竜の住まう場所に潜入せよ!…37
「ラジコンか?」(どうするつもりなんだ?) 裕太には、よくわからない。まさかラジコンで、ジュンペイを引き上げるのか?(さすがにそれは、無理だろう?)裕太があま…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第14章 竜の住まう場所に潜入せよ!…36
「キミを責めているわけじゃないよ」 すぐにアベさんは、裕太に向かって言う。「とにかく…うまくいくことを祈ろう」ピコンピコンと点滅を繰り返すライトが、井戸の中を…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第14章 竜の住まう場所に潜入せよ!…35
ウィーン機械音がしてくると、バリバリバリバリ…キャタピラーを使って、ゆっくりとそのラジコンが、井戸に潜入を始める。「えっ、大丈夫なの?」こんな垂直のとっかか…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第14章 竜の住まう場所に潜入せよ!…33
たのむ、届いてくれ!裕太は心の中で、そう祈ったけれど…やはり、高さがあるのか、落ちたようだ。「うーん、やっぱり、難しいなぁ」ガッカリした、ジュンペイの声が聞…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第14章 竜の住まう場所に潜入せよ!…32
「それなら…キミのラジコンは、動くのか?」 すかさずアベさんが続ける。「ん?」何だか、雲行きが怪しくなってきたぞ。今まで誰も、そんなことを気にしていなかった。…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第14章 竜の住まう場所に潜入せよ!…31
「わかんないよ」 思いきり裕太は、眉をしかめる。どうしろ、というんだ?「よく考えてごらん」いつもの穏やかな声で、アベさんは裕太に向かって言う。「ダメ、わかんな…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第14章 竜の住まう場所に潜入せよ!…30
「それでも行く、というのなら…私は手伝わない」 ピシャリとアベさんが言いきるので、よっぽどのことなのだろう。彼はフィット顔をそむけると、背中を向けた。その背中…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第14章 竜の住まう場所に潜入せよ!…29
「でも…出られなくなっちゃった!」 ジュンペイは他人事のように、ケタケタと声をたてて笑った。「おい、笑っている場合じゃあないだろう?」 バカだなぁ~裕太は呆れ…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第14章 竜の住まう場所に潜入せよ!…28
真っ暗で、何も見えない。もちろん、井戸に使うつるべも、見当たらない。そこにはただ、深い穴がポッカリと口を開けていた。 「なんで、そんなところに!」危ないだろ…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第14章 竜の住まう場所に潜入せよ!…27
「あっ」 思い出したように、裕太は声を上げる。「それだよ、それ! ラジコンだよ」確か…ジュンペイと最後に別れた時に、試運転するんだ…と楽しそうに操っていた、あ…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第14章 竜の住まう場所に潜入せよ!…26
だが裕太は、すぐには答えない。なぜなら…確かめたいことがあるからだ。「ねぇ、ラジコン、持ってる?」もしもないなら、また別の方法を考えないといけない。いきなり…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第14章 竜の住まう場所に潜入せよ!…25
懐中電灯、ロウソク、ナイフ、お弁当…「そういえば…ロープ、ジュンペイが持っていたなぁ」ふと裕太は思い出す。もう1度、穴に顔をのぞかせると、「おーい、ジュンペ…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第14章 竜の住まう場所に潜入せよ!…24
こんなに簡単にいって、いいのか?思いのほか、あっさりと、その問題の岩が取り除かれた。(他には、ないのかなぁ?)疑うけれど…確かにポッカリと、大きな穴が出現し…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第14章 竜の住まう場所に潜入せよ!…23
「え~っ」 そんなの、無理だよぉ。ブツブツ言いながら、裕太はアベさんを振り返る。「さぁ、持ち上げるぞ」アベさんはすぐに、腕まくりをして、裕太を待ちかまえていた…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第14章 竜の住まう場所に潜入せよ!…22
アベさんが、何やら石組みの側に近付いて、その穴をのぞき込んでいる。裕太もその側に立つと…人が一人入れるくらいの、さして大きくない穴が、大きな岩にふさがれてい…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第14章 竜の住まう場所に潜入せよ!…21
「ほら、あれじゃないのか?」 先ほどまで、背中を向けて壁を触りまくっていたアベさんが、いきなりこちらを向いた。 アベさん…聞いていたんだ…(まさか、地獄耳?)…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第14章 竜の住まう場所に潜入せよ!…20
「それ…すごいだろ? オジサンに、作ってもらったんだ!」 のどかな声で、ジュンペイが言う。人の気も知らないで…のん気だなぁ。裕太は怒りを通り越して、呆れてしま…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第14章 竜の住まう場所に潜入せよ!…19
気が付かなかったけれど…この辺りには、竜の形をした岩がある。自然に出来たもののようなのだが、その形は竜が空を舞う姿にソックリだ。アーチ型になっている泉のほと…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第14章 竜の住まう場所に潜入せよ!…18
「あっ、そうだね」 思わず笑いを引っ込める。「確認なのだが…キミは、この近くにいるのか?」あくまでも冷静沈着に、アベさんは機械に向かって話しかける。しばらく答…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第14章 竜の住まう場所に潜入せよ!…17
「ほかに…何か、ない?」 裕太はさらに、ヒントを求める。「うーん」四角い箱は、まるでジュンペイ本人のように、困っているように見える。ウロウロと辺りを動きまわり…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第14章 竜の住まう場所に潜入せよ!…16
何しろヒントが漠然としていて、はっきりとはわからない。それだけのヒントで、本当に見つかるのだろうか?「それって、どの辺り?」大きな目立つ目印ならば、すぐにわ…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第14章 竜の住まう場所に潜入せよ!…15
まるでこの機械に、ジュンペイが乗り移っているみたいに…ウィーンと後ろに下がって行く。「時間がなかったんだ。 あわてていたから…試していなかったんだ」そう言い…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第14章 竜の住まう場所に潜入せよ!…14
ジュンペイが、自分のことを信じてくれた…そう思うと、やはり裕太は嬉しいのだ。昔から、人馴れしていて、大人を食ったような子供、物怖じ1つしない、しっかりとした…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第14章 竜の住まう場所に潜入せよ!…13
裕太は何を言われるのか、わからないので…身体を固くして待ち受ける。「あっ、それより!」ふいに思い付き、裕太がジュンペイの言葉をさえぎる。「それ、その機械…ど…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第14章 竜の住まう場所に潜入せよ!…12
あの自信満々のジュンペイが、こんな弱音を他人に吐くなんて…裕太がそう思っていると「わかった、どうしたらいいんだ?」言葉を失う裕太の代わりに、アベさんが再度…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第14章 竜の住まう場所に潜入せよ!…11
裕太はそれよりも、気になることがある。「ねぇ、ジュンペイ!今…一人なの?」まさかすでに、捕まっているわけではないよな、と思っている。「はぁっ?」いきなり大…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第14章 竜の住まう場所に潜入せよ!…10
「ねぇ~ジュンペイは今、どこにいるの?」(まさか…つかまって、オトリになっている…とかじゃないだろうな?) まだどこかで…裕太は疑っているのだ。何しろいなくな…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第14章 竜の住まう場所に潜入せよ!…9
やっぱり、この機械から聞こえているのか? どういうことなんだ? 何で、本人がいないのだ?考え込むようにして、裕太は後ろを振り向くと、アベさんも真顔になって、…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第14章 竜の住まう場所に潜入せよ!…8
いきなり裕太が、大声を出すので、アベさんは「えっ…」と声をもらすけれど、何も口出しはしない。 まさかとは思うけれど、これがカメラのようなものならば、(もしく…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第14章 竜の住まう場所に潜入せよ!…6
「あれぇ、何か合図しているんじゃないか?」「えっ?」 よく見ると…箱の天井の部分に、豆電球が2つついていて、それが交互に点滅している。それをアベさんが指し示す…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第14章 竜神の口に潜入せよ!…5
これは、なんだ? ドローン? あの機械? でも…リモコンは、今アベさんが持っているはず…「ワナ?」 でも、何のために?頭が飽和状態になり、ボーッとしていると…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第14章 竜神の口に潜入せよ!…4
「えっ、それは、どんな暗号だ?」 急にいきいきとした顔つきになり、アベさんは裕太の話を続けるようにうながす。「うん…それがまだ、決め手はいないんだけど…」「な…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第14章 竜の住まう場所に潜入せよ!…3
ここって…もしかして、鉱山が眠っているのか?いかにも神様がいる場所にふさわしい雰囲気で、キラキラと光り輝いている。「ボクも…ここまで来たのは、初めてなんだ」…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第14章 竜の住まう場所に潜入せよ!…2
「えっ…」 思ったよりも、大きな洞窟だ。滝の向こうからは、さすがにここまでハッキリとは、見受けられなかった。「へぇ~」思わず裕太は、声をもらす。天井も、思いの…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第14章 竜の住まう場所に潜入せよ!…1
裕太としては…どうにかして、濡れずに行く方法はないか、簡単に行けないか、と考えてはいたのだが…まさかアベさんが、真正面から靴も脱がずに行くのか、と言葉をな…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第13章 消えた仲間を探せ!…144
「だって…実際にいないんだよ」 一体、ジュンペイは…どこに行ったんだ?裕太は途方に暮れる。「で、竜神の入り口って、どこ?」さっきアベさんは、竜神の口はここ…と…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第13章 消えた仲間を探せ!…143
それって、サランラップか?ふっと裕太は、思い出す。ジュンペイは以前、バンドエイドの代わりに、サランラップをリュックに入れていたことを…「何だよ、それ」リュ…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第13章 消えた仲間を探せ!…142
それは不思議な光景だった。洞窟の中で、滝のようにとうとうと、水が流れている。(うわぁ~!)これは天然の滝なのだろうか?「この水って、どこから来るんだろうなぁ…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第13章 消えた仲間を探せ!…141
「さぁ~外がどうなっているのかは、地下をもぐっているから、わからないなぁ」 アベさんは、そう言うけれど…確かに、ムワッとした湿気を感じる。まさか行き止まりは、…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第13章 消えた仲間を探せ!…140
なんだ、そうなんだ!現金なもので、すっかり機嫌のよくなった裕太は、急いでこの不愛想なオジサンの後を、跳ねるようにして追いかける。「あそこは…何があるか、わ…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第13章 消えた仲間を探せ!…139
「ねぇ、もしかして、そこにジュンペイがいるの?」 真っすぐに進むアベさんに向かって、裕太は声をかける。「さぁな」ぶっきら棒にそう言うと、アベさんはただ黙々と先…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第13章 消えた仲間を探せ!…138
「えっ?」 自分で決めるの?アベさんの目が、自分のことをじぃっと見ていることに、裕太は気付く。有無を言わさぬような、鋭い目つきで見られると、他に選択肢がない。…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第13章 消えた仲間を探せ!…137
「この世界は、うまくバランスが取れるようになっているんだ。 だが…あの機械があることによって、傾いたり、ひずみが起きたりするんだ」 にわかには信じられないよう…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第13章 消えた仲間を探せ!…136
この上の神社には、結構立派なクスノキがある。それに守られるようにして、ホコラが立っているのだが…「あっ!」ふいに思い出したようにして、裕太が声を上げる。「こ…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第13章 消えた仲間を探せ!…135
「さ、行こうか」 アベさんは、当然という顔をして、裕太に向かって声をかける。「行くって、どこへ?」まさか…とんでもない所へ、連れて行かれるんじゃあないのか?そ…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第13章 消えた仲間を探せ!…134
「何なんだ、これ!」 洞窟の中で、風が吹き荒れるなど…あり得ない。薄気味悪そうに、裕太は帽子を押さえると、フワッとアベさんの着ているマントが揺れた。 そして、…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第13章 消えた仲間を探せ!…133
裕太にはもう1つ、気になることがある。「ジュンペイのリモコン、どこで拾ったんだよぉ」確かに、あわてて隠すのを、この目で見た。子供だからって、だまされないぞ、…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第13章 消えた仲間を探せ!…132
(どうしてジュンペイは…おとなしく出来ないのだろう)思わず裕太は、ため息をこぼす。ジュンペイらしい…といえば、そうかもしれない。追っ手らしき人たちは、再びどこ…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第13章 消えた仲間を探せ!…131
裕太の様子に気付いたのか、アベさんはピタリと歩みを止める。「悪いが…少しだけ、付き合ってくれ」「え~っ!」 そんなの…聞いていないぞ?思わず裕太は、口をとが…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第13章 消えた仲間を探せ!…130
「しっ!」 時折、耳をそばだてて、壁に身体を密着させると、アベさんは立ち止まる。裕太もそれに従い、耳を澄ますと…確かに、別の足音が聞こえてくる。(この人の言う…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第13章 消えた仲間を探せ!…129
裕太はサッと飛びのくと「あなたの目的は、なんですか?」ピンと背筋を伸ばして、聞き返した。「目的?」何を言っているんだ?聞き分けの悪い子供に困る大人のフリをし…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第13章 消えた仲間を探せ!…128
裕太はヒョイとしゃがみ込むと、「これって…」手に取って、のぞき込む。懐中電灯の薄明かりで、かろうじて、四角い物体だ…というのはわかる。「これって、もしかして…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第13章 消えた仲間を探せ!…127
突然、何を言い出すんだ…という顔をして、アベさんは裕太を見る。「いきなり消えたんだ。 探しても…いないんだ。 それに…ずっとボクたちのことを、知らないオジサ…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第13章 消えた仲間を探せ!…126
「オジサンは…何をするつもりなんですか?」 祈祷はすでに終わったのだから、もう帰ってもいいのではないか、と思うのだが。「うーん、まぁ、ハッキリとはまだ分からな…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第13章 消えた仲間を探せ!…125
「どんな人って…」 思わず裕太は、口ごもる。教頭先生なんて、そんなに個人的に話すことなんてないし…(まぁ裕太自身は、他の子よりは、色々あったけれど…) パワフ…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第13章 消えた仲間を探せ!…124
「教頭先生…」 へぇっ?つぶやく裕太の声に、ケラケラとアベさんが笑う。「そう、教頭先生なの? へぇ~、そうなんだ」そんなに大笑いするほど、面白くもなんともない…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第13章 消えた仲間を探せ!…123
「アベノセイメイ?」 まさか?裕太は小学生だけれど、テレビで聞いたことはある。何だかスゴイ人だ、っていうことは。裕太は思わず目を真ん丸くして「えっ?もしかして…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第13章 消えた仲間を探せ!…122
「えっ?」 思わず裕太は、耳を疑った。「オジサン…知っているの?」驚きのあまり、裕太の声がひっくり返る。ハハッ!祈祷師は、楽しそうに笑うと「大体、想像はつくよ…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第13章 消えた仲間を探せ!…121
「いいことを教えてあげよう。 裕太くん…このトンネルの入り口で、機械を見つけただろ?」 突然祈祷師が言い出すので、この人に話しても大丈夫なのだろうか…と裕太は…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第13章 消えた仲間を探せ!…119
「その鍵…なくすなよ」 なぜだか祈祷師は、唐突に裕太に言う。「えっ?」誰にも言っていないのだ。誰にも見られてはいない…と思ったのに、なんで知っているのだ?それ…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第13章 消えた仲間を探せ!…118
マントの下にいるので、何も見えない裕太の身体を、祈祷師はさり気なく押すようにして、前へと進む。ひとまず、この局面は切り抜けた。ホッとすると同時に、逆に……
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第13章 消えた仲間を探せ!…117
この人は、一体、何を考えているんだ?疑うような目付きで、裕太はその祈祷師を見つめる。(ジュンペイ…どこかに、いるんだ)わずかに、希望の炎が灯った。もしかして…
1件〜100件