メインカテゴリーを選択しなおす
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第1章 再始動だ!…1
「ユウタ、元気か?」 電話の向こうから、久しぶりに親友の颯太の声が聞こえる。「あぁ~元気だよ。そっちはどうだ?」 やっぱり、ソウタだ…裕太はホッと、息を吐く。…
そうなのだ…あれは、太平洋のどこかで(詳しいことは、まだわかっていない)船が転覆したらしい。例の女の子と、修学旅行に来ていた、別の学校の男の子が、それぞれ行…
「ねぇ、じいちゃん、これはなに?」 あるニュースが、裕太の目に飛び込んできた。新聞や事件には疎い裕太にも、さすがにこのセンセーショナルな話題には、やはり興味を…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第27章 竜の社…26
「これって…まさか、招待状とか?」 いきなりジュンペイが、声を上げる。「なんで、そうなるんだよ」文字なんて…どこにもないじゃないか、と思う。 だがジュンペイは…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第27章 竜の社…25
「これか?」 ジュンペイは、目の前の物を手に取ると、「これは…ただの手紙なんじゃないのか?」ヒラヒラと、裕太の顏の前で振ってみせる。「おい、勝手にさわるなよ」…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第27章 竜の社…24
ジュンペイに言われるまでもなく、裕太はさっきはなかったものに、目が釘付けになる。吸い込まれていったリュウタの姿は、もちろんもう、影も形もない。その代わり、ポ…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第27章 竜の社…23
「着いたぞ」 ジュンペイの声に、裕太はあわてて目を転じる。さっきまでいたあの小さなホコラが、今、目の前に姿を見せている。「ここか…」リュウタが消えた、この場所…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第27章 竜の社…22
何だか照れくさそうに、ジュンペイは裕太に向かって話す。何で、こんなことを言わせるんだ、とばかりに、ジュンペイは少しムッとした顔をする。「竜?もしかして、ジュ…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第27章 竜の社…21
ジュンペイはやけに素っ気ない態度で、立ち止まろうとはしない。「ねぇ~なんでそんなに、急いでいるの?」ついに裕太は、たまりかねて、大きな声を上げる。「何でって…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第27章 竜の社…20
「えっ?」 まさか、あそこなのか?あそこは…リュウタが、消えたところだ。「ウソだろ」呆然とする裕太に、「ウソじゃない」ムスッとした口調で言い返すと、ジュンペイ…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第27章 竜の社…19
「なんだ、これ」 裕太がつぶやくのを目にすると、「ちょっと、貸して!」ジュンペイが、パッと引ったくる。「おい、落っことすなよ!」それは、ただの石ころじゃあない…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第27章 竜の社…18
(もしかして…スカだったら、どうする?) グイグイと顔を近づけてくる、ジュンペイのことが、ちょっとうっとおしい。だが…確かにリュウタは、何かを握らせた。それは…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第27章 竜の社…17
(うわっ!このままだと…無理やり奪われてしまいそうだぞ) にじり寄って来るジュンペイを見て、さすがの裕太も観念する。「わかった、わかったよぉ。 ちょっと、待っ…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第27章 竜の社…16
「なんだよ、おまえこそ…大丈夫か?」 ヘンなヤツ…逆にうかがうようにして、彼はこちらを見ている。(なんだ?何も…知らないのか?)アイツは、どの辺から知らないの…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第27章 竜の社…15
「何だよぉ~ユウタぁ~ もしかして、心配してくれていたのかぁ?」 ジュンペイが面白がった調子で、ポンポンと裕太の肩をたたく。「そんなことは、ないよぉ~ だけど…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第27章 竜の社…14
「へぇ~そうなんだ」 そう言う割りには、その言葉の主はへへッと笑って、裕太のことを見ている。あれ?あの声は?フッと我に返り、裕太はクルリと振り返る。「よっ!」…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第27章 竜の社…13
冷静になろう、もう一度、見てみるんだ。裕太はそぅっと、扉の中をのぞき込む。すると…決して大きくはない、その木の箱の中身は、ガランとしていて、特に変わったもの…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第27章 竜の社…12
リュウタが押し付けたものは、何なんだ?卵のようなものか、と思ったけれど、どうも違うようだ。てっきり、ドラゴンボールのような玉だと思って、ちょっとワクワクして…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第27章 竜の社…11
だがリュウタは、その声を無視して、その長い身体を奥までねじ込もうとしている。(いくらリュウタが子供の竜でも…それは、無茶だよ!)そのサイズだと、どう考えても…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第27章 竜の社…10
「この扉を?」 それにしても、勝手に開けても、いいものだろうか?さすがに裕太は、気が引けている。例え古びてはいても、ホコラはホコラだ。そんなことをして、バチは…
(何があるというんだ?) 裕太の目には、そこまでしていく価値が、あるとは到底思えない。(ジュンペイは…どうしているのだろう?)裕太の頭には、そんな思いがかすめ…
「そんなことじゃないよ! リュウタも、ボクにとっては、大切な友達だ」 何を言うんだ!裕太は悔しくて、頭がクラクラする。じぃっと裕太を見据えていたリュウタは、た…
「ねぇ~どこに行くの?」 まさか、このまま…会えなくなるのじゃあないのか?裕太は、気が気ではない。『どこに行くもなにも…帰るだけだよ』乾いた声で、リュウタは笑…
痛々しいくらいに、リュウタは裕太に気を使っているように見える。(ボクのことなんて…心配しなくてもいいのに)そう思って、動けずにいると『こんなことをしていても…
よく見ると、小さなホコラに、しおれた花を供えた形跡がある。『ここも昔は…たまに人がお参りに来たものだが、管理をする人が いなくなって…すっかり人通りが途絶え…
よく知っている場所?それは、本当なのだろうか?のそのそと裕太は、もう少し開けた場所はないか…と、数歩、歩を進める。海はここからは、見えない。民家も、この場所…
『どうした?心配なのか?』 リュウタの穏やかな声が、裕太の耳に届く。「心配に決まっているじゃないか。 本当は、あそこから出たら、いけなかったんじゃあないのか?…
何しろ、時間がなかったからなぁ~言い訳のように、リュウタが答える。「時間?」そうか?何で、時間がなかったんだ?裕太には、今一つわからないけれど、それよりも……
ようやく外の明るさに、目が慣れてきたところで…裕太は、自分がどこにいるのか確認する。長い時間、暗い洞窟にいたせいか、まだボーッとしている。『大丈夫か?』心配…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第26章 命の水…42
(まずは、ここから生きて出て行くのだ。 ジュンペイはきっと…外で待っている) そう信じることしか、裕太には出来なかった。『さぁ~大きいのが、また来るぞぉ』裕太…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第26章 命の水…41
ビュービューと、風が裕太の頬を撫でる。気持ちいい…と、裕太は感じる。ブワッと、全身が持ち上げられるような感覚がして、ザァ~ッという水の音と共に、裕太の身体が…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第26章 命の水…40
「どんなところに、出るんだろう?」 不安だけれど、それでもやっぱり裕太は、ワクワクする。海岸?それとも…山?ガケだったりして…小学校とか?あれこれと、頭にこの…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第26章 命の水…39
ははは…ばかだなぁ~リュウタが、耳ざわりな金属的な声で笑う。「ねぇ~どこに向かっているの?」だが裕太は、ここでひるまない。今度ははっきりと、リュウタに向かっ…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第26章 命の水…38
(もしかして…外界のこと?) それじゃあ、一足飛びに、ここから外に出られるのか?ワクワクしながら、リュウタに聞く。『うーん、どうだろう? ここが、どこにつなが…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第26章 命の水…37
ふーん裕太の心の動きを読むうちに、リュウタは余裕の表情で笑っているように見える。『さぁ、話は決まった!さっさと乗ってくれ』無造作に、裕太の前に身体を向ける。…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第26章 命の水…36
『おや?もう、私の顔を忘れたのか?』 笑いの含んだ声が、裕太の耳に響く。見た目が変わっても、やはりリュウタはリュウタだ。中身は、全然変わってはいない…と、裕太…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第26章 命の水…35
もちろん、確信はない。あるのは…ただのカンだ。だが…上り始めてすぐに、裕太はあることに気が付く。(一体、この木って、どれだけの高さがあるんだ?) 裕太はすっ…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第26章 命の水…34
思い切って、裕太は木に登る。緑色の光の中に、入ってみようと思い立ったからだ。(あの中に、ジュンペイがいるのなら、きっと大丈夫だ)何の根拠もなく、そう思う。ま…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第26章 命の水…33
「ジュンペイ…どこにいるんだ?」 裕太は、緑の光のもっともまぶしい所に向かって、大きな声で叫んでいる。(もっとも他に、手立てはないのか?)思い通りに、事が運ば…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第26章 命の水…32
「ジュンペイ!どこだ?」 それでも裕太は、叫ばずにはいられない。きっと自分の思い過ごしだろう…とジュンペイの返事を待っている。(もしかしたら、そのうち…いつも…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第26章 命の水…31
(じゃあ、あの緑色の光は、なんだ?) やっぱり裕太には、説明がつかないことのようだ。(だけどボクの知りたいことは、ジュンペイが無事かどうかだ)そう自分に言い聞…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第26章 命の水…30
まるで金縛りにあったように、足が全く動かない。根っこが生えたように、一歩も歩けないのだ。どんなに身体を動かそうと頑張っても、情けないことに、足指一本、動かす…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第26章 命の水…29
だが、裕太は頭を振ると、「ボクには…選ぶことが出来ないよ」困ったように、目の前の竜とジュンペイに、視線を向ける。『キミは…とても正直な子なんだねぇ』その時龍…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第26章 命の水…28
(ボクの本当に大切なものって…なんだ?) さっきからずっと、裕太は考えている。友だち?新しい自転車?野球帽?それとも、じいちゃんに渡された地図か?どれも、裕太…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第26章 命の水…27
どうして龍神が、そんなことにこだわるのだろう?(そもそも、本当に龍神なのか?)自分が勝手に、そう思い込んでいるだけなのかもしれない、と裕太はそう思う。『まぁ…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第26章 命の水…26
今のところは、まだジュンペイには大きな変化が見られない。ただ、顔色がよくなったくらいだ。「全然目を覚まさないけど、本当に大丈夫?」思わず裕太が、声を上げる。…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第26章 命の水…25
『それなら…首元から垂らしてあげればいい』 すぐに答えが返ってくる。 え~っ ジュンペイ…気持ち悪くないのか?スゥスゥとかすかに寝息をたてて、眠るジュンペイの…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第26章 命の水…24
まずは足元を確かめると、リュウタに寄りかかるようにして、竹筒をゆっくりと傾ける。一滴も無駄にしてはいけない、と、無意識に緊張して、裕太の手がわずかに震える。…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第26章 命の水…23
裕太の言動にも、竜神は全く動じることなく、チラリと大きな目をジュンペイの方に向けると、『とにかくあの子に、たっぷりと飲ませてやりなさい』平然として、そう言う…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第26章 命の水…22
「早く飲ませないと」 裕太はやや、焦っている。『わかった。そう慌てるな』龍神がそう言うと、ズルリ…と、裕太の前に近づく。『その子に、その中身で満たしてやりなさ…