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冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第26章 命の水…21
「ジュンペイ、見つけたよ!」 気が付くと、全速力で走っていた。はぁはぁと息を切らして、吹き出る汗を流しながらも、さっきまでいたあの岩場の辺りまで近付いて行く。…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第26章 命の水…20
行きとは違い、戻る道は心持ち明るく感じる。きっと、気持ちの問題なのだろう。早く戻らなくては!ジュンペイに、この水を飲まさないと!だけど、どうやって飲ませたら…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第26章 命の水…19
この大切な水を、こぼさないように…と、裕太は慎重に両手で捧げ持つと、赤い目の竜の像に向かって、深々とお辞儀をする。「ありがとうございます。 どうかジュンペイ…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第26章 命の水…18
まさか…さっきの場所に戻るか? いや、それだと二度手間だ… どうしたら、いいのだろう?裕太は、頭を悩ませる。それならば、竜の周りに、何かないか…裕太はグルリ…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第26章 命の水…17
「あっ、あぁ!」 大きく開いた竜の口から、勢いよく水が噴き出してくる。「えっ?まさか…これが、例の水?」一体、どういう仕掛けになっているのだろう?竜の像の口か…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第26章 命の水…16
赤い目の竜は、目がピカピカして、まるでロボットのように見える。(今にも、動き出しそうだなぁ)本物のようだ…こわごわと見ながらも、台の周りをグルリと回る。小さ…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第26章 命の水…15
「へぇ~」 神々しいというのは、こういうのをいうのだろうなぁ…裕太はしばらく、ボンヤリと見上げる。「確かに…ここ、来たことがあるかもしれない」あの時は、ジュン…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第26章 命の水…14
確かになんだか…前の方が明るい。裕太は闇を透かすようにして、前方に視線を向ける。「こんなところ…あったっけ?」どの辺りまで歩いて来たのか、まったくわからない…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第26章 命の水…13
だが裕太の不満は、これだけにはとどまらない。「それにボクは、そもそもこの島に来るのは、イヤだったんだ! 転校なんて、したくなかったのに…」次第にふつふつと、…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第26章 命の水…12
(どうして、こんなことになったんだ?) あのドローンは?もしかして、あれを本当は、壊してはいけなかったのだろうか?そもそもこれは、本当に…現実なのだろうか?裕…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第26章 命の水…11
「そうかぁ」 確かに、今のジュンペイを連れて歩くわけにはいかない。裕太はおとなしく引き下がる。「じゃあ、ホントに、戻って行ったら、見つかるんだよね?」くどいく…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第26章 命の水…10
『それなら…今まで通って来た道を戻っていけばいい。 そうすれば、たどり着くはずだ』 龍神の言葉は、穏やかだけれど、有無も言わさぬ迫力がある。「戻ればいいの?」…
「尽きるって…死ぬってこと?」 何で、そんなことを言うんだよ?裕太の声が、思わず大きくなる。「ここにある水だと、ダメなの?」すぐ近くには、泉が湧き出ている…と…
「いのちの水?」 それって、なに?話についていけなくて、裕太はキョトンとするけれど…『早くしないと、あの子の魂が消えてしまうだろう』そう言葉が返ってくる。「た…
まさかまた、ここへ舞い戻ってくるとは…裕太は再び、あの不思議な聖域へと戻って来た。やはりシンと静寂で、清らかな空気に満ちている。ジュンペイのことは、そのまま…
気が付くと、いつの間にか水鏡のある場所を抜けて、さっき訪れた竜の住み家まで戻って来ていた。「あれ?」さっきまでは、代り映えのしない洞窟の中だったのだが、確か…
何とか、ジュンペイの身体にくっついた緑色の粘液のようなものを、取ろうとするけれど…取れるどころか、逆に裕太の手に、ベッタリとくっつく。『そんなことはいいから…
「どうやったらいいの? これまでにも、こんなことがあったの?」 ジュンペイの状態を見て、どうしてそう平然としていられのだ…と、裕太はちょっと気に入らない。『眠…
透明な繭にくるまれた姿勢のジュンペイだったが、パッと見る限り、どこもケガをしていないようだ。反応が一切ないので、時折心配になって、口元に耳を当てると…すぅす…
「どうしよう!ジュンペイが、もとに戻らなかったら!」 ジュンペイの一部が、ドローンに操られているのでは、と裕太は思っているのだ。ははは…そんなバカな!リュウタ…
うわわっ! まさか、爆発するのか?裕太は、身がまえたけれど…幸い、そんなことは起きなかった。ドローンは、そのままピクリとも動かず、無造作に転がっている。「大…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第25章 禁断の聖域…134
ほぅ~思わず裕太は、ガクンとその場に膝をつく。「寝ているだけ?」もしくは…気絶しているのか?そう思うと、力が抜ける。『おそらく、アイツがジュンペイを乗っ取っ…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第25章 禁断の聖域…133
ここは、一体、どうなっているんだ?考える余裕もなく、とにかくジュンペイに向かって、手を伸ばす。伸ばした先が、緑色のスライムのようなものに、めり込むので、中々…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第25章 禁断の聖域…132
ぶわぁぁぁぁ~凄まじい音を上げて、竜がさらに勢いをつけ、その深部に向かう。ぬめっとした物体の奥に、何かが盛り上がっているように見える。じぃっと目をこらして見…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第25章 禁断の聖域…130
やっぱり、ジュンペイだ!ジュンペイが、この中にいるんだ!何の根拠もなく、裕太はそう信じ込む。「じゃあ…ジュンペイをもとに戻すには…ここから出れば いいってこ…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第25章 禁断の聖域…129
「そうそう、水の中…というか、正確に言うと、泉の中…なのかな?」 その言葉を聞いて、裕太はようやく、ここがどこだか思い出す。(そうだ、ジュンペイの姿を見つけて…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第25章 禁断の聖域…128
「わかったら…とおに、頼んでいるよ。 それがわからないから、困っているんだよ」 途方に暮れたように、裕太はつぶやく。このドローンが、ジュンペイではないとしたら…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第25章 禁断の聖域…127
「うーん」 まるで人間のように、ドローンはしばし黙り込む。そうしてピカッと、ライトを光らせると、「あんまり、よく覚えていないんだけど… このネバネバした、スラ…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第25章 禁断の聖域…126
「勝手に、人のことを、ユーレイ扱いするなよ」 まるで人間のように、ドローンはプリプリしながら返すと、裕太の前からすぃ~っと後ろに下がる。「ごめんごめん」謝りな…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第25章 禁断の聖域…125
「じゃあ、どうやったら出られるの?」 裕太は、うかがうようにしてドローンを見る。「それは…自分でよく考えてみたらいい」少し突き放した言い方をして、ドローンは答…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第25章 禁断の聖域…124
「何だよ、それ!SFマンガか?」 からかっているんだろ?裕太はすべてを、笑い飛ばそうとする。「じゃあ…ドッキリ? それとも、やっぱり誰か、隠れているの? まさ…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第25章 禁断の聖域…123
ブーンドローンはさらに、裕太の目の前すれすれまで、飛んでくると、「だから、話しているのは、ボクだ。 今、目の前にいるだろ」キッパリとそう言い切る。目の前に?…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第25章 禁断の聖域…122
「え~っ、だってリモコンは関係ないって、言ってただろ?」 相手のペースに、惑わされまい、と裕太はギュッとこぶしを握り締める。「そんなこと、言ったっけ?」ようや…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第25章 禁断の聖域…121
大丈夫なのか?今は、うんともすんとも言わないドローンを、じぃっと見下ろす。ただの金属の塊に見えるそれは、うまく着地したのか、壊れたようには見えない。『ジュン…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第25章 禁断の聖域…120
何だか不思議な感じだ。だが、少しも怖くはない。(人間、慣れるもんだなぁ)裕太は自分でも、その順応性に驚いている。「とにかく、電源を入れたら、作動するように改…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第25章 禁断の聖域…119
『大丈夫だよ』 再びリュウタの声が響いてくる。「えっ、ホント?」まだ納得できないけれど、裕太はクルリと、竜の方を向く。『ああ』短く答えると、リュウタはじぃっと…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第25章 禁断の聖域…118
「え~っ、アレって、何だよ! ジュンペイに、会ったことがないって、どういうことだよ」 せっかく期待して、電源をいれた…というのに。全く、お話にはならない。相手…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第25章 禁断の聖域…117
一体、どれが本当なのだろう?裕太の頭は混乱するけれども、たぶん、どれも違うだろうなぁと思う。「あれっ、でもおかしいよ! だってこのリモコンは、ジュンペイのリ…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第25章 禁断の聖域…116
「ねぇ、このドローンは、ボクの持っているリモコンで、動いている わけではないんだよね?」 気にかかっていたことだ。一応、これだけは確かめておきたい…そう思って…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第25章 禁断の聖域…115
「あれ?キミは…ジュンペイ君の友だちじゃあないの?」 少し残念そうに、裕太に向かって問いかける。だが、この正体不明の人物に対して、次第に裕太はムカついてくる。…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第25章 禁断の聖域…114
「ジュンペイくん?」 聞こえてくるのは、女の人の声だ。(えっ、だれ? ジュンペイの知り合い?)だがこの声には、裕太は聞き覚えがない。「あれ?ジュンペイ君じゃあ…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第25章 禁断の聖域…113
それでもしばらく、辛抱強く待ち続けていると…ようやく視界に、あのドローンが見えてきた。「あっ、あれか?」 もしかして、あれが、ジュンペイの探していたドローン…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第25章 禁断の聖域…112
「リモコン?」 リモコンで、どうするんだ?お願いだから、わかるように教えてくれ。裕太は、グルリと辺りを見回す。ゼリー質のような、ゲル状のものが、辺りを包み込ん…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第25章 禁断の聖域…111
竜は心得た…とばかりに、ゆっくりと体をくねらせる。思いっきりぶつかるわけではなく、その鏡のように鈍く光る壁に向かって、まっすぐに突き進んでいく。しかも躊躇す…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第25章 禁断の聖域…110
「どういうことだ?」 目の前にいるのに、手が届かない。しかも、かすりさえしない…透明の壁を隔てて、すぐ目の前にいるというのに…近づくことさえ、出来ないのだ。「…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第25章 禁断の聖域…109
「えっ?」 まさか…ジュンペイ?「ジュンペイ、どうしたの? なんで、こんなところにいるの?」思わず裕太が声をかける。『あぁ、やっと気づいてくれた』水の中にいる…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第25章 禁断の聖域…108
透明なゲル状の壁の向こうに、何かが見えているようだ。裕太が、試しにその前に立ってみると、確かに自分の姿が映っている。それからさらに、もっとよく見よう…と、中…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第25章 禁断の聖域…107
なんだ、それは…裕太には、今一つよくわからない。「じゃあ、ジュンペイの今いるところは、どんなの?」とにかく今、会話が出来るうちに、少しでも手がかりを手に入れ…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第25章 禁断の聖域…106
(あぁ、何てことを言っているんだ! もうちょっと、まともに話せないのかなぁ) 裕太は我ながら、自分が情けなくなる。「泉?」 だが、ジュンペイの反応は違うようだ…
冒険の旅へ出かけよう! 宝の島 続編 第25章 禁断の聖域…105
裕太はなぜか、焦っていた。この洞窟に入ってから、どのくらいの時間がたったのだろう?外の世界が見えないせいか、まったく時間の感覚がわからないのだ。「電池があと…