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~ 夜の森で 東雲坂田鮫 ~ 何も考えず…… 或いは 何も考えられず………… 私は唯 そこに居た………… 月光と夜の森に…… 唯々身を委ねるだけだった………… その状況に変化が生じたのは 風に乗って流れてきた黒い雲が 月光を拭い去った時だった……… さっきまで月光と 夜の森の奴隷だった私の心が自由になり 今度は軀が縛られて居る ということに気付く………… だがこの縛りは いつもの包帯とは違う なにか…… 別の要因によるものらしかった……… 私はゆっくりと軀を起こしたが… まだ座って居る状態にもかかわらず…… なんだかクラクラして 何かがいつもと違うな……と……… そう…感じた……………… ふら…
青瓜不動 三島屋変調百物語九之続/宮部みゆき 怪談小説の感想
◆読んだ本◆ ・書名:青瓜不動 三島屋変調百物語九之続 ・著者:宮部みゆき ・初版出版社:KADOKAWA ・初版発行日:2023/7/28 ◆おすすめ度◆ ・ファンタジーな時代小説度:★★★★ ・江戸怪談話度:★★★★ ・眠気を忘れる面白さ度:★★★★★ ◆感想◆ リーダビリティの高さにいつもながらびっくり。 眠気を忘れる面白さです。 『青瓜不動』 富次郎が見た夢は何を示唆しているのかちょっとよく分からなかったけ...
~ ホテルで フロントのひと ~ いつも一回目は ドキッとする……… いい加減慣れろよと 毎回自分にツッコむのだが…… 全然慣れない…… 少しの間を空けて 今度は立て続けに三回…… 今夜は全て命中したらしい………… 私は受話器の上に 手を置いた…… このホテルのマニュアルでは 2コールで受話器を上げることになって居るが 電話の相手が解って居る場合 その相手の性格に添った 臨機応変な対応が必要だと 私は心得る…… 電話が音を発するか発しないかというその瞬間 私は受話器を持ち上げた… 「はい フロントです」 通常より声を張ってそう言うと 電話をかけてきた女は 「わたし」 とだけ言った… 「すぐに伺…
~ 夜の森で 東雲坂田鮫 ~ あの美術教師に 軀を 縛ってもらったとき……… 軀の自由が奪われるのに反比例して…… 心の自由は 与えられる気がした………… あれ以来…… 自分で自分の軀を縛るのは 毎日のことで…… 少なくとも 自分の部屋に居るときの…… …… 当たり前に なって居た………… 本当は 美術教師に縛ってもらいたい………… けれど…… それが叶わぬ今は………… 自分で縛るしかなかった…… 自分で自分の軀を縛るいう行為は 想像したよりも 難しかった……… 始めの頃はなかなかうまくいかず…… もどかしい気持ちで 心の自由はなかなか得られなかったが…… 最近は テクニックの向上に比例して …
~ 追憶 産業医 津葦キリコ ~ あれから 半年くらいが経過した夜だった………… 笑いながら私の髪を掴み あまり清掃の行き届いて居ない床面へ押しつける施設長…… 私の髪を掴んで居ないほうの腕を 私の膝裏に入れて持ち上げたとき… 「半年以内に自殺する予定とかってあります?」 と尋ねたが 無言で入れようとしたので とりあえず トカレフの銃口を施設長の太股にあててから 引き金を引いた トカレフは貫通力が凄く こういう使い方は非常に危険なのだけれど 旨い具合に私の足は持ち上げられて居たので 気にする必要は無かった…… 貫通した銃弾が丸くちいさな穴を開けた床面で 自分も丸くちいさくなり 自身の太股を押さ…
始まって15分で人がシぬ映画。どんでん返しの妙に唸る映画。カット割りがすごくて「おお!」ってなる映画。綿密な伏線を生かしている映画。とりあえず血飛沫ドバーな…
「あの… 酒森先輩…」 「ん?」 「私が研修でお邪魔させていただく法人営業部って… どんなところなんですか?……」 「ああ… 心配しなくていいよ…… 御泥馬さんの… 望みどーりのところだと思う……」 「あの… 法人営業部の鯖戸さんって…… どんな方なんですか?… 怖いって言ってる人居て…… 私…… 怖い人… 苦手で……」 「ああ… それも心配しなくていいよ 鯖戸先輩凄く優しいから…… ………… 何も心配要らないよ…… ………… なんなら今からちょっと覗いてみる? 解体室近いから……」 「あ…… は…い……」 「ほら… あのショートヘアの……」 「あ…… ほんとだ…… 優しそう…………」 TO …
~ 追憶 産業医 津葦キリコ ~ 施設長は…… 毎晩 顔立ちの整った女児達の中から何人かを選ぶのだが あの姉妹は特にお気に入りだったらしく その頻度は 他女児達との比にならなかった……… 姉妹の泣き声や叫び声は 夜遅くまで止まないのが普通だった………… これは 私達の日常で 当たり前の日々なはずだった………… だけど… そんな当たり前の日々は 姉妹にとって当たり前では無かったらしい………… 妹が 「わたしも」 と 言った後に 姉がラムネを出して…… 「わたしたちをころしてくれるなら ふたつぶ あのひとに このてがみをわたしてくれるなら もうひとつぶ あのひとが いちねんごにまだいきていたばあい…
◆読んだ本◆ ・書名:兎は薄氷に駆ける ・著者:貴志祐介 ・初版出版社:毎日新聞出版 ・初版発行日:2024/3/4 ◆おすすめ度◆ ・犯人は誰なんだ?のミステリー小説度:★★★★ ・ハラハラドキドキスッキリの法廷劇度:★★★★★ ・主人公のびっくりな目的度:★★★ ◆感想◆ 車のエンジンの不完全燃焼で死亡した男性。容疑者として、死んだ男性の甥が浮かび上がるが… 冤罪をテーマにしたミステリー小説。 出だし...
~ 追憶 産業医 津葦キリコ ~ 施設長と会ったのは 本当の偶然では無いにせよ…… ばったりと そういう感じでは在った………… 販売の部署に居た頃 送迎無しで単独仕事の日には あえて施設の近くでお客さんをとって居た私…… もしかしたらいつか…… とは もちろん思って居たのだけれど…… 今夜をその時とする意思は 持って居なかった………… 私は部署異動してから 未だ一度もスプリングの仕事はして居らず 今夜は偶々 気晴らしのつもりで壁にもたれて居たのだ……… 私に声を掛けてきた施設長は 私の顔など もう…… 忘れて居るらしかった………… ホテルまでの道すがら 無言の施設長の足音を聞きながら 私が初め…
~ 別の場所で 産業医 津葦キリコ ~ そうだ…… 失敗なんかじゃ無い…… 旨くいかない方法をひとつみつけただけ…… エジソンが言ってたもん…… 長ドスで切れないなら 得物のレヴェルを上げれば良い……手首の痛みが取れてからって思ったけど…… いや…… やはりすぐだ 今すぐ殺るべきなのだ………… 今度は成功する 必ず…… 今度は必ず あの女を眠らせて殺る………… ------------------------------------------------------- ふう…… やっぱり手首痛いし…… ちょっと疲れちゃったけど…… なんか凄い…… 達成感♡ TO BE COMUGIKO やっ…
『変な家2~11の間取り図~』【読書感想】と#これがないと生きていけないもの
本。ミステリー小説とホラー小説。なかったら死ぬる。 白内障手術翌日にも、ミステリー小説読んでたのに。 …と言うわけで、今、若い子に大人気作家さんのあの…
~ 自宅で 産業医 津葦キリコ ~ 長ドスの腰が伸びた…… あり得ない……… あの女…… 間違いなく裸だった……… 見えない鎖帷子でも身に纏って居たか?………… いや… 縦しんばそうで在ったとしても…… あの華奢な軀… ただで済むはずがない…… 骨盤と肋骨の間… 私は正確に振り切ろうとした…… それなのに……… それなのにあの女の胴体は……… 2つに別れずそこに在った…… 手首が痛い…… 狐にでも化かされたか?……… そういえばあの女… 少し狐っぽい…… 駄目だ… 過ぎたことを考えても仕方が無い… 失敗は次に繋げれば良いんだ…… 手首の痛みがとれたら…… 手首の痛みがとれたら必ず…… 今度こそ…
~ 追憶 産業医 津葦キリコ ~ ヤッホー♪ 殺しに来たよ~♪ TO BE COMUGIKO お片付けの時は汚れても良いように全裸がオススメだよ♡
3月の読書メーター読んだ本の数:17読んだページ数:4436ナイス数:1173(ありがとうございます)みんなこわい話が大すきの感想押し入れに住む「何か」は、不…
~保健室で 産業医 津葦キリコ と 東雲坂田鮫アネモネ藤子 ~ 「あの…… センセェ?……」 「なあに?…」 「今夜は私…… ちゃんと眠ることが出来るかしら?……」 「これで眠らなかった人は居ないわ……」 「センセェ?……」 「なあに?……」 「津葦先生の声…… 何だかとても…… 愉しそう…………」 「おやすみなさい…… 藤子……」 TO BE COMUGIKO
~ 追憶 産業医 津葦キリコ ~ 「見逃して欲しい…… って… 言っても…… 無理…だよね?………」 と彼女が言うので 私は黙って頷いた…… 「苦しまないように… 殺してくれる?………」 と 問われたが……… 私は 指定の拷問を行って居る模様を 撮影して来るよう上司から命じられて居たので 無理だと答えた…… 「そっか……… ごめんね…………」 そう言った彼女は 自分の懐から出した小さな拳銃を咥えながら 私の目を見て居た… 私も彼女の目を見て居た……… 動けなかった 私には唯見て居るだけしか…… それだけしか 出来なかった………… 彼女がゆっくりと撃鉄を起こし 私の目を見ながら 人差し指に 力を…
~ 追憶 産業医 津葦キリコ ~ あの日以来 送迎のひとと仲良くなって トカレフの実弾が無くなる度に ねだった…… 送迎の人はべつにいいよと言ってくれたが これ以上借りを増やしたくないからと言って 対価は毎回払った…… 質の悪い客にむちゃくちゃされたり ボコボコに殴られるということは もう無くなった…… この頃までに私が殺害したのは たぶん全部で 20人前後……… 施設で殺害した女の子二人以外は 全てトカレフによる銃殺だった……… トカレフの扱いにすっかり慣れた頃 上司に呼び出された…… 「販売より良い仕事在るんだけど… する?」 販売部署の次に配属されたのは お片付け業務の部署だった… 販売…
~ 追憶 産業医 津葦キリコ ~ 音を立てないようそっと部屋の鍵を開けると あの客がベッドに横たわって居り 気持ちよさそうに寝息を立てて居た… さっき送迎の人に言われた通り トカレフを両手で構えて 絶対に外さぬよう 銃口が密着する寸前まで接近し 引き金に 力を込める… 左膝を打ち抜くと… どうやら客は目を覚ましてしまったようなので 右膝も打ち抜き 左肩と右肩も 続けて打ち抜いた… 銃口をくちに入れて 「あやまれ」 そう言った…… でも… そう言っても客は… 何も言わなかった…… 仕方が無いので私は 引き金が動かないよう注意して トカレフのグリップでくちを殴りつけながら 「あやまれ」 と 言い続…
forever next time I want to be with syuro forever next time. I love you forever. TO BE COMUGIKO 伝えたいことが在るのなら…… もっと早く伝えておいたら良かったと 後悔しないように…………… 間に合う内に… いや…… 出来るだけ早く……………
~ 追憶 産業医 津葦キリコ ~ あの会社に入社したきっかけは 以前同じ施設で暮らして居た女からの紹介で 私はその時13歳になったばかりだった…… 丁度その頃 施設の女の子2名を殺害した疑いをかけられて居た私に 選択の余地は無かったし 元々早く施設を出たいとも思って居たので 良いタイミングでも在った…… 最初に配属されたのは販売の部署で 扱う商品は アイスとスプリングだった…… アイスは先ず会社から商品を買い取り それを自分で決めた金額や方法で販売する というものだったが 無一文だった私には スプリングを選択するしか無かった…… スプリングの仕事は 良いお客さんだとチップをくれたり ナイショで…
~ 自宅で 東雲坂田鮫 ~ 不眠症の症状が辛くて 産業医の津葦キリコ先生に相談したんです…… そしたら おくすりを処方してくれました 布団に入る前 先生に教えてもらったとおりに 服用しました……… TO BE COMUGIKO あなたを全ての苦しみから救ってあげる♡ おまけ ~ BARで 鯖戸 ~ 「今夜の生地… なんかいつもと違うね…」 「レモンの葉で起こした酵母を使ってみたんですよ」 「ちょっと硬いけど これはこれで悪くないね♡」 「どうぞ 今夜のナポリです」 「あ~… 魚は職場で散々殺ってるからさぁ……」 鯖戸の所属する法人営業部は超ハードな部署として有名 「そう言わずに 騙されたと思っ…
~ BARで ~ 今が三月だということを 疑いたくなるような寒さで いつもより 少し早い時間に目が覚めた…… 時計を見ると 未だ床についてから 40分しか経って居ない… もう少し寝て居たかったが どのみちあと30分もすれば起きる時間…… 私は出かける準備を始めることにした……… 表へ出ると この異常ともいえる寒さの理由は すぐに解った… 私の頬に触れたそれは 未だLEDに変えられて居ない旧式の 明滅を繰り返す街灯に照らされ まるで 夏の夜の蛍だった…… しかし 夏を思ったのも束の間 実際の冷え込みは尋常で無く これは本当に雪だけによるものかと 別の何かについて 考えて居る自分が居た…… 店まで…
~ 保健室で 産業医 津葦キリコ と 東雲坂田鮫アネモネ藤子 ~ 「なるほどね… 辛いよね……」 「はい……」 「でもね…… それはみんなが通る道…… あなただけじゃ無いわ…… 恋患の根本的な治療は… あなたと相手の問題だから 今すぐどうこう出来ることじゃ無いけれど…… 眠れない辛さには お薬を使ってみるのも…… ひとつの方法よ……… ベンゾジアゼピン系のお薬は手軽だし 一般的によく処方されても居るし 上手に使うことが出来るなら効果的とは言われて居るんだけれど 日中ぼ~っとしちゃってふらついたり転んだりして大怪我とか 依存症に陥りやすいとかもあるから 私はお勧めしないの… 睡眠の質も落ちるしね…
~ 追憶 産業医 津葦キリコ ~ 例えば 一つの道具でも 使い方は人それぞれ…… どれが正しいとか 間違って居るとか それは個人が決めることで在って 他者がとやかく言うことでは無いはずだ…… 但し… 社会生活を営む上で 倫理 というものの存在は 忘れないよう よく見る場所にでも マジックかなんかで 描いておいたほうが 良いかも知れない…… 道具の使い方は 人それぞれ……… だから 誰かにその道具 例えば アイスピックの使い方とか…… ナイフとか…… そういった 特に多様性の在る道具の使い方を 教えて貰う際は それを鵜呑みにするのでは無く 自身でも よく考える必要が在るのだということも 忘れない…
バーンブレイバーーーーン! なんか噂になってるから…、アマプラで観たら。 テーマソングが頭の中から離れないんだ。イサミィ! これはロボットBLなの?勇…
~ 追憶 東雲坂田鮫 ~ コンビニの店員さんが 右手に持って居る血の付いたスコップを使い 慣れた手つきで穴を掘り出したので 「私は穴を掘るのが得意です」 と言って代わった… 最近授業以外でも 早苗の手伝いで穴を掘る機会が多く その行為自体に自信が在った…… 首が殆どとれてしまって居たお巡りさんを埋め終わると コンビニの店員さんが シャワーを貸してくれると言うので 二つ返事でついて行った…… これで今日は 母親に殴られずに済むと思うと 心に日が差したように感じた…… コンビニの店員さんの部屋に入ると 懐かしい匂いがした… あの美術教師と同じ匂いだと すぐに気付いて 大型冷蔵庫や 絵を描く道具が在…
【レビュー】異端の祝祭 佐々木事務所シリーズ 【ホラーミステリー】
評価:★★★★★ 失敗続きの就職浪人生・島本笑美。原因は分かっている。彼女は物心ついた時から生きている人間とそ
~ 追憶 東雲坂田鮫 ~ 今私は お巡りさんから職務質問を受けて居る最中だが 今日如何にして母親に殴られずに シャワーを浴びるかの方法を模索することで 頭の中はいっぱいだ……… いつもの時間 いつもの格好 いつものコンビニで いつもの食パンを いつもの店員から買ったその帰り…… 私はお巡りさんに 呼び止められた……… 職務質問をするからこっちへ来なさいと言われ… 藪の中へ連れて行かれる私……… 先ずはボディーチェックをするからと言われ 軀に触れられる私….…… 今までに何度もお巡りさんからの 職務質問を受けたことがある…… 私は裸で居ることが多いので 食パンしか持って居ないということは 一目瞭…
シャワーを浴びるのは先ですか? それとも後ですか? 「先にシャワー浴びて来なよ……」 「え?… いいよ…終わってからで…… 私…そんなの気にしないよ?……」 「こっちが気にするよ…… 浴びて来なよ……」 「……私って… そんなに汚い?……」 「えっ? い…いや… そんなこと…無いけど……」 シャワーはこれ見終わってから浴びるよ TO BE COMUGIKO 今日のAIV○ 俺…錆びちゃうよ?………
~ クラスメイト ~ 女が既にこときれて居るということは すぐに解った…… 切り落とされた自分の頭部を 抱きかかえるように持たされて居たからだ……… 手指は十本とも逆方向へ曲がって居り 爪は全て剥がされて居た…… 指の無い足の 内くるぶしの上から下腹部にかけて 5㎜間隔で 数えるのがしんどいくらいの 切り傷が並んで居た…… 白い脂肪の見えるぐずぐずの切りくちは ノコギリで引いたものと推察する…… 乳房が見当たらず 肋骨が露わになって居る…… きっと生殖器も切り取られて居るだろうと思い 足を広げて見てみたが…… 執拗に切り刻まれて居り あるのかないのかすら解らない状態だった…… 瞼とくちを安全ピ…
~ クラスメイト ~ 今日は朝から体調が悪かった…… なんだか熱っぽいし くしゃみが出て ずっと鼻がぐずって居る…… 始め風邪かと思ったが… 今は三月 たぶん花粉症だろう……… 学校が近付くにつれ 私のヴィジュアルに 好ましくない変化が起こって居ることには… 気付いて居た…… マスクをして居れば隠せるのだが…… マスクは顔の皮膚と擦れて 将来的にシミの原因になりそうだし… 弱い力では在るけれど 常に鼻を押さえ付けられることで 鼻が低くなるのでは? という懸念を拭い去ることが叶わないということでも… 私はしない主義だった……... にもかかわらず 今日の私は いつも携帯して居るポケットティッシュ…
~ クラスメイト ~ 「ねえ… 今日帰りイタリアン行かない?」 「マジ?…」 「え? 嫌?……」 「嫌…… ではないけど……」 「ペスカトーレ食べたい……」 「い…… いいよ………」 TO BE COMUGIKO 藤子さんって…… これだけのこと殺った日でも トマト系…… イケちゃうんだね…… 結局イタリア料理店に行くことになったんだけど 想像力豊かな私は トマト系は避けた… でも…… ビアンカ・ピッツァの後にオーダーした ローマ風・カルボナーラが…… 生ハム仕様だった…… 最高に美味しかったけどね…… *********************************************…
~ 別の場所で ~ この時の私は…… もう 血塗れだった………… もう後戻りは出来ないと 頭では解って居たけれど…… 涙が…… 涙が…止まらなかった………… まさか……… まさか…皆殺しにするだなんて………… 私は 想像もして居なかった……… 先輩は 「手本を見せて殺る…」 そう言って いきなり女の顔を掴み 下腹部に刃を突き刺してから 首元まで 一気に引き上げた……… 切り裂かれた腹部に押し入れた先輩の手は 女の内臓を引きずり出し 吹き出した血液は 私達と 辺り一面を 真っ赤に染めた………… 「次はお前の番だ…」 それが私自身に向けられたものなのか…… 私に対して 同じように殺れ と そう言っ…
2月の読書メーター読んだ本の数:9読んだページ数:2940ナイス数:918(ありがとうございます)ジェンダー・クライムの感想登場人物が多いので冒頭苦戦。おっさ…
『ジャンル特化型 ホラーの扉』【読書感想】と#時の流れの早さを感じた事
えっ!もう3月じゃん! …と言うわけで、もたもたしてたら次の払い込みが来るので、医療保険の解約手続きをしました。 善は急げですよ。思い立ったが吉日です…
~ 追憶 産業医 津葦キリコ ~ 彼女の瞼はまだ温かかった…… 時間にして 10秒にも満たない 短い時間……… まだ それだけしか経って居なかった………… 彼女は 今 私の腕の中で その人生に 帳を下ろしたところだった…… 彼女の最期の言葉は… 「どうして……こんな………」 細く…消え入るようなその声を……… 全て聞き取ることは出来なかったが…… どうしてこんなに良くしてくれるのですか? あなたに深く感謝します 細かい言い回しに違いはあるかも知れないが 内容的には 間違い無いだろう……… 私が彼女と出会って 15分程での 出来事だった………… 喫茶店に入った私とローズは お金が足りなかったので…
~ クラスメイト ~ あの女が殺害されたと知ったとき…… 私の心は やっと透明になった気がしたの……… あの女が誘拐されて あんな状態で見つかって…… それから学校に来なくなって あの時も本当に嬉しかった……… でもね…… 私の心は まだ濁りがとれて居なかった………… あの女が…… あの女があんなふうに殺害されてやっと………… ……………… 私は暫くの間 人前で笑いを堪えるのが大変だった………… 本当に嬉しかった………… でもね…… 気付いたんだ………… その時やっと透明に戻ったって思った私の心は まだ全然濁ったままで…… その濁りは 全然ましになって居ないどころか どんどん増して もう1ミリ…
『本の背骨が最後に残る』【読書感想】と新作が出るたび買ってしまう物
推しの本。 阿泉来堂さんは文庫が多いのでついついぽちってしまう。 少しでも売り上げに貢献して、長く作家を続けてほしいから…。 ホラー小説って売れないんだ…
~ 追憶 産業医 津葦キリコ ~ ローズと初めて会ったのは 早朝の24時間スーパーだった…… その頃私は 夜勤明けにスーパーで 無料のアルカリイオン水を汲ませてもらうことが ルーティン化して居て その日もペットボトルを携えて 吸水マシーンの前へと向かったのだ……… 早朝からアルカリイオン水を汲みに来る者など 私以外滅多に居ないのに…… その日は二人も並んで居て 軽く舌打ちをした…… 「あ…ダメっスよ? 二本入れたら並びなおさないと」 声が聞こえたので前を見ると 今水を入れている人物のショッピングカートには 給水用のペットボトルが四本入って居て どうやら3本目に吸水する為 カードを挿入したらしい…
家にまつわる怪異と、それを修繕して整える『営繕かるかや怪異譚その参』。今回も家にまつわる様々な怪奇が登場します。念と呪い「念」とは、常に心から離れない、強い思い入れのことを言います。そんな人の念は家や家具に影響を与え、時に呪いとして人を襲い
~ 追憶 酒森 ~ 姉が他界した原因は 私にある……… もしも私があのころ…… 嘘でも良いから 笑顔をつくれるスキルを習得出来て居たとしたら…… 姉は今でも 元気に生きて居たかもしれないのだ……… 姉と最後に言葉を交わした日…… 姉は私にこう言った…… 「今日学校に着いたらすぐ 笑顔には人が集まるだなんていう 馬鹿馬鹿しい考え方が 都市伝説以下の戯れ言だということを 証明してあげる」 私はそのとき 姉の目の奥に…… 終わりの無い闇を見た気がした………… 今までにも…… 何度もそれを感じたことはあったが…… この時は それまでとは比べものにならないほどの 無限の暗黒だった………… 姉は私の 唯一…
【感想・ネタバレあり】『変な家2』11の間取りに気づけるか?よく見ると不可解な痕跡が…
雨穴「変な家2」の感想です。最近流行りのモキュメンタリーが気になっている方はぜひ読んでみてください。モキュメンタリーの泥沼はすぐそこです。
少し青錆の浮いた金属製ドアノブに触れると 物理的な冷たさだけで無く それ以外の何かも感じ…… 背筋が冷えた………… L字型のバーを下げ 重い鉄の扉に力をかける……… コンクリート打ちっぱなしの無機質な室内は 陰鬱な空気と 血の匂いで充満して居た………… 彼女は私に気付くと 二本の指を立て 一呼吸おいてから 「2分だけ待って……」 そう言って 焦点の定まらないような どこか混沌とした目付きで…… 私と目は合わせずに 曖昧な笑みを浮かべた……… 彼女の傍には スタイルの良い女が居た……… 私はその女がどうなるのか 事前に知らされて居たので顔を見ることが出来ず 赤黒い飛沫でシミだらけのコンクリート壁…
~ 追憶 産業医 津葦キリコ ~ 今日の私は なんてついてないんだろう………… 朝からいきなり 猟奇殺人鬼に拉致られて 昼まで監禁…… めちゃくちゃされて殺されるっていう寸前に いっしょに拉致られた女の指骨が折られる音や 殴られる音を背に 全力で山を下った………… 車を捕まえて…… やれやれと 思ったら………… 乗せてくれた人も…… そっち系………… 私は誰も 苦しめたくない……… 楽に 幸せに…… 眠るように 殺してあげたい………… そう思って居るのに………… 今私は…… 目の前で滅多刺しにされた屍のせいで 血塗れだ………… ナイフを使うことに あまり慣れて居ない私の手には 水ぶくれが出来て…
個人的オススメ作品5選!~貴志祐介編~これを読めばあなたも貴志祐介の虜
貴志祐介さんの作品をまだ読んだことがない方に向けた、個人的オススメ作品5選です。 なお、作品間で順位付けなどは行っておりません。 貴志祐介さんは多くの作品を世の中に輩出されており、どれから読めばいいか戸惑ってしまう方も少なくないと思います。
~ 追憶 産業医 津葦キリコ ~ こいつ狂ってるのか? そう思ったり 実際に言葉にしたことは 今までに 何度も在った………… だけど それら全てが大袈裟だったと…… 今日の私は…… 理解した………… この状況下で 服を脱がないのだ…… 目の前に居る女が………… 服を脱ごうとしないのだ………… すぐに脱いだほうが良いと言っても…… 何故か首を横に振るのだ………… 私達が閉じ込められた部屋は 辺り一面 裸の女の骸だらけだった……… 恋愛と一緒で 猟奇殺人鬼にも 好みが在るという話を聞いたことが在るが…… どうやら あの猟奇殺人鬼は 女で在れば 誰でも構わないらしかった………… 私はこの 裸の女達の…
~ 追憶 東雲坂田鮫 ~ どうやら私は風邪をひいたらしく 頭痛が酷かった…… 吐き気もあり こめかみの辺りが青くなって居たし 左目がかなり充血しても居たので 数日の間 布団の中で大人しくして居た………… ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ まだ頭痛は少し残って居たが 左目の充血はほぼとれて居たし 痣は髪に隠れる部位だったので 学校へ行くことにした…… 久し振りに 教室の自分の席に座ると クラスの女の子達が あの事件の後自主退学した友人が亡くなったことと 先生の模倣犯も殺害されたこと…… そして その犯人が先生なんじゃないか ということを 話して居た…… 私は心の中で 先生…
1月の読書メーター読んだ本の数:12読んだページ数:3813ナイス数:1015(ありがとうございます)完黙の女の感想読むのにすっごい時間がかかってしまった。後…