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~ 追憶 武仲 ~ ラナに「キモい」と言われた。 面と向かって女にキモいと言われたのは、 たぶん生まれて初めてのことだ。 ラナがそう思っているのなら、 もしかしたら他にもそう思っている女が居るのかも知れない。 そう思ったら心が暗くなった。 俺の想像の中でラナは、 もう一度 「キモい」 と 言った。 自分の涙が自分の頬を、 かなり速い速度で伝ったのを感じた。 大人になるまで引きずりそうだ。 いや、 大人になってからも引きずっていそうだ。 そう思った。 昨夜はもう閉まっていて行けなかったホームセンターに、 このあとサリと行く約束をしていた。 サリは勘のいい女だから、きっとすぐに俺の心中察してくれる…
~ 追憶 ラナ ~ オジサンのことを由子さんに相談したことがあった。 特に相談したいとは思っていなかったのだけど、 由子さんの、 何か相談しろ圧の強さに負けた。 「嫌なら嫌と、ハッキリ伝えなきゃダメだ。 相手に勘違いの余地を与えないことが重要なんだよ。 但し言葉は選べよ? 面倒な事になるかもしれないから」 そう教えてくれたことを思いだした。 どんな言葉を選べば面倒なことにならないかは 教えてくれなかったことも思い出した。 もしかしたらわたしは、 面倒なことにならなさそうな言葉が思い浮かばなかったか何かで、 オジサンにハッキリと伝えられなかったのかも知れない。 本当に全然覚えていないので予想でし…
~ 追憶 ラナ ~ ずっと、終わらなければ良いのに。 そう思っていたまな板ショーは、 当然ながら終わりを告げ、 わたし達は幾つかの部屋に分かれた。 あのひとは恋人と、 由子さんは武仲さんと、 残ったわたしとサリちゃんは、 仕方なく同じベッドで眠ることになった。 由子さんの声はずっと聞こえていたし、 あのひとが居る部屋からは、 ずっと物音が聞こえていたので、 たぶん誰も眠っていない。 かなり長い間眠りつづけていたわたしも、全然眠たく無く、 サリちゃんだけが、ベッドに横になると同時に寝息をたてだした。 わたしは退屈だったので、 暫くの間眠っているサリちゃんにキスしたり、 体中を触りまくったりして遊…
~ 追憶 ラナ ~ あのひとがパスタをつくってくれた。 しかも、 あのひとの素手で捏ねた手打ちパスタだ。 あのひとの成分がタップリと練り込まれた 手打ちのカヴァティェッディ。 幸せ過ぎる……。 武仲さんが、パスタの名前を何度も間違えるので、 わたしはイライラとしてきた。 でもそれは、 わたしが良いことを閃くきっかけになった。 馬鹿と思われるのは嫌だったので、 ほんの少し、 微妙に発音だけを、あえて間違えて、 あのひとに間違いを指摘しつづけて貰うという プレイを愉しんだ……。 あのひとは、 くちには出さなかったけれど、 わたしがわざと間違えていることに、 気が付いていたに違いなかった。 その証拠…
~ バーテンダーと助手のハーブティー教室 ~ レモンバームや… ミント… レモンタイムや… ローズマリー… オレガノとか… そのとき在る良い感じのハーブを何種類か摘んで♪(・∀・)♡ キレイに洗ってさ💪🤤(・∀・)♡ それを~(・∀・)♡ クシュッ♡( *´艸`)笑笑 ポイッと湯飲みに放り込んで… 熱湯を… 注いで殺る👍🤤笑笑 そしたらすかさず♪(・∀・)♡ 蓋をシテ蒸らします💪🤤笑笑 良きところで~~(・∀・)♡ パカリ👍🤤笑笑 良い香りだ~♪(・∀・)♡ ※ハーブティーには 様々な薬効や健康効果が在ると言われて居るけれど… 先ずはあんまり考えないで吞んでみるのも良いと思う♪(・∀・)♡ と…
~ 追憶 ラナ ~ 目を覚ますと隣にあのひとが居て、 あのひととのくちづけから幸せな一日が始まる……。 そんな妄想を毎日つづけていた。 今日は完璧ではないにせよ、 わたしの妄想が、 初めて現実のものとなった日だった。 ガチャリとドアが開く音がして、わたしは目を覚ました。 目を開けると、あの人の顔がわたしの顔に迫って来て、 わたしの唇とあのひとの唇が重なる。 その一瞬前に入れられてはいたのだけれど、 その程度のことは無視してもいいだろう……。 わたしは衣類を身につけていなかったので、 あのひとに余計な手間をかけさせずに済んだと安堵していた。 こういう時期は出血するだけで無く、 おなかがもの凄く不…
~ 追憶 武仲 ~ あいつはやっぱり天才だと思う。 今夜のパスタも旨過ぎた。 「カヴァティエッディ・アラビアータ」 5~6回言ってやっと「オーケー」が出た。 だけどもう忘れた。 味は記憶した。 たぶんこの味は忘れない。 ラナは何回言っても「オーケー」が貰えず、 十回目くらいであいつに、 「お前いい加減にしろよ?もう公開処刑な」 と、 言われていた。 俺にはちゃんと言えているように聞こえたけれど、 たぶん微妙に間違えていたのだろう。 あいつは最中やっぱりラナに、 「声出したら殺すから」 と、 言っていた。 ラナは自分の手で自分のくちを押さえて 声を殺していたのだけれど、 あいつに、 「パスタ冷め…
~ BARで 鯖戸 ~ 誰そ彼時の自然栽培農園……………… すっかり花の堕ちたアーモンドには…… ちゃんと結実御座候……………… ツタンカーメン…………… 遂に収穫☆ 一発目はパスタ等と共にやんちゃ火入れ…………… そして…… 二発目は…… ピッツァに…… ON!!☆ 焼いてる間に…… パスタを…… 「どーぞ☆」 「ヤッホ♪♡ 美味しそう♪♡♡ メーマー旨い♪ 思ってたよりかなり甘い豆!!♪♡♡♡」 「このエンドウ豆はエジプトの在来種で ツタンカーメンってゆー品種なんだよ棕櫚さん…… ピッツァ焼けたよ……………… 焼かれて凝縮してるから…………………… 豆の甘味が更に引き立って居るはずだよ………
~ 追憶 武仲 ~ 「ねえ武仲ぁ……、 女は?」 大分経ってから、あいつが突然くちを開いたので そちらへ目を遣ると、 目隠しと猿ぐつわをされ、 手足を縛られた由子さんから身体を起こしたあいつと目が合った。 「なんか生徒が補導されたとかで 呼び出し喰らったみたいだよ?」 「そっか……、 じゃ、ラナでいいや。 今日はもう由子に飽きた」 あいつは由子さんをそのままにしてラナの寝ている部屋の扉を開けに行く。 「ねえ武仲君、 なんか由子さん、痙攣してるみたいだけど大丈夫?」 「ああ、由子さんはよくこんな感じになってるから大丈夫だよ」 「ねえ、 武仲君と由子さんがしてるとこ見たい。 今だったらバレなさそう…
~ 追憶 武仲 ~ 「シー」 サリがそう言いながら体勢を変え、 俺に上から乗っかった瞬間だった。 パンッ 乾いた銃声が聞こえたのは……。 まるで扉は元々開け放たれていたとでもいうような空気感で 普通に入って来る由子さんとあいつ……。 俺とサリは身動きが取れず、 唯々固まり、二人を見ていた……。 俺とサリは、 たぶん、特に悪いことをしていたという訳では無いはずだ……。 けれども俺は、 由子さんはついさっきドアノブを破壊した拳銃で、 俺の頭も破壊するかも知れない……。 と、 そう思った。 俺は由子さんの目を見ようとした。 今の由子さんの心情を、少しでも予想できればと思ったからだ……。 けれども由子…
~ BARで 鯖戸&東雲坂田鮫 ~ 今回は収穫したてのキャベツと…… 確実に購入品ですよね?……… いつものメンバーで…… 何つくろーかな?……………… もう……… 決まってますよね?…………… ※野蒜はこーゆー使い方👇も☆♡♪ 今回は………… 高級食材使っちゃうよ?……………… 「玉葱も未だ未だ高価ですもんね……………… もう新玉出て来てるのになぁ……………」 こんな感じで…… 炒めて行きます☆ 辛みはやっぱりコーレーGINスー♪☆ ※藤子も棕櫚さんも玉葱が大好き☆ だけど…… レアな食感の玉葱は大嫌いなので 超しっかりと火入れして キシ感シャリ感完全ゼロにします☆ しっかり火が入ったところ…
~ 追憶 武仲 ~ 理科の先生のケータイが鳴って誰かと話し始めた。 相手はどうやら学校の、他の先生らしい。 話しはすぐに終わって、理科の先生は電話を切り、 俺に向かって、 「行かなきゃならなくなった」 と、 言った。 生徒が一名補導されたということで、 呼び出しを喰らったらしい。 理科の先生を見送ると、俺は独りになった。 だけど隣の部屋、 扉の向こうにはラナが居る。 考えるまでも無かった。 扉の向こうに行こう。 俺はそう思った。 ラナは今、体調不良で寝ているのだから、 きっと抵抗出来ないだろうし、 水を吞ませてやったときみたいに 中途半端で止めたりさえしなければ、 きっと誰かに言ったりすること…
~ BARで 東雲坂田鮫&酒森 ~ 「バーテンダーさん…… こんな感じでどうですか?………」 「上等だよ………… さすがだね……………… まるで切り身で買ってきたヤツみたいだ………………」 「褒めすぎです………… わたし照れちゃう……………♪♡」 確実に切り身で買ってきたヤツだよね?…………………… 「ここからは私の腕の………… 見せ所だよ…………………………」 「どうなります?…………」 「鯛飯だよ…………」 「ステキ……………♪♡」 鮭やで?…………………… 「炊き上がりに………… ON THE バターして………… 良い感じに…………… 混ぜ混ぜしてさ……………… 茶碗によそったらON T…
~ 追憶 バーテンダー ~ 十八リットルタンクに満タンの灯油が二つ、 計三十六リットル在ったので、 由子と手分けして家全体の床という床に満遍なく撒いた。 運転席でベンツのキーを回し、 ルームミラーに目を遣ると、 そこに写った家の窓から見える屋内では、 巨大な龍が蠢いていた。 その巨大な龍が、こちらを見て、 自分は今から大暴れをするのだと……、 そう、 言っている……。 後ろ髪引かれたが、リスクはできる限り避けるべき。 炎の龍が大暴れするのは想像だけで辛抱し、 私はベンツのギアを入れた。 「帰ったらミートソースパスタつくってよ。つゆだくで」 「嫌だよ」 二人で笑った。 「ちょっと車止めてくんない…
~ BARで 鯖戸&東雲坂田鮫 ~ ニラがどんどん伸びて来る……… 野蒜は愛変わらず…………… 未だ未だ暫く愉しませてくれそう☆ 未だギリいける春菊………… 枝豆食感大豆☆ 決して切らさずつくってます☆ 今夜のメニューは……… こんな…………… 感じ☆ ※収穫した青系野菜と卵とおかか☆ 出来たての枝豆食感大豆を用いた 簡単ながら 美味しさと栄養バランス そしてエコロジーにも留意した和風パスタです♪☆ 「最高です~~~♪♡♡♡……もぐもぐ……」 育ち盛り?の棕櫚さんには…… 挽肉でコクを上げた…………… リッチテイストヴァージョン☆ 今回も…… 「ん?…… マドラー?」 「超自然…
~ サクノ ~ 鉄の匂いは死の匂い…… 鉄と鋼を叩き合わせた昔ながらの包丁は 何の苦労も無く……………… わたしに死を思わせた……………………………… 「サクノ…… 暇だろ? ちょっと来いよ」 ドアを叩く音で目が覚めた…… 音の無い時間帯…… 月光だけが あなたの顔を 照らしてた……………… 「ついてこい」 断ることも 出来たはず………… 出来なかったかも知れない? どちらにせよ わたしは首を 縦に振り………… あなたのあとを ついて行く………………………… 「なんでここに連れてこられたのか 解ってるよな?」 あなたの左手に握られた包丁は………… わたしから 抵抗するという概念を…………. い…
~ BARで 鯖戸&東雲坂田鮫 ~ 本日の……… 収穫です……………… 丁度隙間的な……… 今の季節って………… あんまり派手なものは採れないけれど…………… それでも……………… そのとき在るもので…………… 何かしらの…………… 美味しいものは……………… つくれるよ……………… こんな感じにネ☆ 今回も回鍋麺にしました♪☆ 「棕櫚さんおまたせ☆ スコッチとの相性も抜群だよ☆」 「うんまっっ!! 本当に美味しいよ♪♡♡♡ 回鍋肉ではないけれど最高♪♡♡♡♡♡」 「おい… おまえ今なんつった?…………」 「えっ?… ちょっ…………やめて………………………あっ……………」 嗚呼……………… や…
~ 追憶 ラナ ~ わたしの興奮が治まったのは、 あれから随分と時間が経ってからのことだった。 数十分、或いは数時間。 時計が無いのでわからないけれど、 随分と長い時間が経過したということだけは解っていた。 興奮が収まって行くのに比例して、 ふらつきや吐き気、頭痛も全て、戻ってきた……。 帰ろう。 一瞬そう思ったのだけれど、 わたしに帰る家は無い。 あの人のことが、心に浮んだ。 ここから由子さんのタトゥースタジオまでの距離はかなり近い。 切れ味が随分と鈍くなり。 刃こぼれまでしている菜切り包丁を、 わたしは小さなゴミ箱にそっと入れて、 記憶の中では神さまだったはずの塊に毛布を被せた。 神は自分…
~ BARで 鯖戸&東雲坂田鮫 ~ 「おーいバーテンダー♪ 今夜は何を食べさせてくれるの?♪♡」 「やあ棕櫚さん…… 待ってたんだよ………」 「え?」 「クイズの時間だよ☆」 なんだよ…アレと違うんかい……………… 【出題】この画像👇の中に卵黄は幾つ在る?そして在るならそれはどれ? 「う~ん……………… たぶん……………… 一番左と左から二番目のポーチド内部と一番右……………… この三つが卵黄かな?……………………」 「それでは正解発表いかさせていただきます☆」 先ずは~ 左端トマト☆」 「ウソ…… いきなりハズれてるやん…………」 「やっぱり棕櫚ちゃん大好きぃ~♪♡♡♡」 「右端トマト!! …
~ 追憶 ラナ ~ 予想通り、一番奥の部屋は神さまの寝室だった。 部屋にはベッド以外に物が殆ど無く、 在るものはといえば、小さな本棚と、 そこに入った数冊の本、 あとは小さなゴミ箱くらい。 本当に寝室のみとして使っている部屋なのだろう。 わたしはベッドに神さまを優しく寝かせてから、 神さまの向こう脛を菜切り包丁で斜めに切った。 白いものが見えた。 「ねえ、気持ちいい?」 今度はわたしが神さまに訊く番だった。 菜切り包丁を十回、二十回……、 何度も何度も振った……。 神さまの身体を何度も何度も切りながら、 わたしは、 何度も何度も訊いた。 「ねえ、気持ちいい?」 しつこく、しつこく、 しつこく訊…
~ 追憶 ラナ ~ 三つの感覚があった。 一つめは、わたしの中に、どくどくと流れ込んでくる感覚……。 二つめは、床に強く押しつけられていたわたしの顔から押力が抜けた感覚。 そして三つめは、 わたしのお腹にあたっている菜切り包丁の、硬く、冷たい感覚……。 「あっ」 神さまはそう言って、自分の顔に手を遣った。 一振り目は、逆手に持った菜切り包丁を、左斜め下から右斜め上へ。 わたしがまだ小さかった頃、 父の膝の上で何度も何度も観た映画、 父もわたしも大好きだった、あの映画のワンシーンを思い出した。 わたしは今、 座頭市。 偶然だけど、パンツを履いていなかったので、更に俳優寄せで気分が上がる。 「ラナ…
~ BARで 鯖戸 ~ 枝豆が食べたいのに枝豆の姿が見当たらなくて悲しい…… そんな方の為に☆ 【枝豆食感の美味しい煮大豆】 レシピ公開☆ はじまりはじまり~~~♪ まずは大豆を…… キレイに洗います☆ 「サポニン……… いっぱい出て来るね………」 キレイになったら…… お水に浸ける☆ ※オススメはアルカリイオン水 有害物質の抜けが良いそうです 実際お味もクリーンで美味しくなります♪☆ 一晩放置プレイ♫ ※アルカリイオン水を用いた漬込みの祭は 琺瑯やセラミック 陶器など酸やアルカリに強い素材の容器を使いましょう ステンレス等の金属はアルカリに弱いので 鍋に穴が開くことがあります⚠ 一晩経てば吸…
~ Bella giardino ~ エピローグ 先ずはコチラのブース👇とその周辺ブースをご覧下さい…… こんな感じで…… 特に……… 何の面白味も無い…… 殺風景な空き地です…………… 「ホントだね………… つまんねー空き地………………」 「おまえ… ちょっと来い」 「え?ちょっ…待っ…… あっ…… じっ…………自分が言ったんじゃんっっ…あっ…………………」 この日までに殺ったことといえば……… ハーブスペースをレンガで囲い……… 歩行路をつくり…… ※👆ブロック水平埋没後にカラーブロックでカヴァー 裏の菜園から出土した岩石をばら撒き……………… 数本の小さな樹木を植えた………… と まあそ…
~ 追憶 バーテンダー ~ 「なんだよおまえ……、 教える必要なんて無いじゃん……、 楽で良いけどさ......」 由子は驚いて、 というよりも、ちょっと嫌そうな様子でそう言った。 きっと私に何かを『教える』という行為を、 『プレイ』として愉しみたかったのだろう……。 本心を隠しきれない子供のような由子の瞳を見て、 私は少しだけ、申し訳無い気持ちになった。 族狩りを探して居る暇が無かったので、 某組事務所で一台ベンツを借りた。 ベンツを貸してくれた担当の人には、 とりあえずトランクに入ってもらった。 由子が私に、 「運転席に座れよ」 と、 そう言ったので従った。 「とりあえず勘で運転してみな。…
~ BARで 鯖戸&東雲坂田鮫 ~ 「良い香り………………」 ここ最近…… というか…… もうかなりの間…… スコーンとおからパウダーに.…… どハマり中…… 冬の間寒くて手出し出来なかった奴も…… 最近頻繁にイってます…… 因みにおかかには…… 季節関係無く昔からハマりっぱなしです……… 「わたしもあなたにハメられて…… もう完全に奴隷です……」 誤解を招きそうな言い方は止めてください…… 「おかか大好き♪♡♡♡ わたしはもう完全におかかの奴隷…… でも毎日あなたにハメられて 奴隷にされて居るのは事実です……」 私はいつも…… 唯々美味しいものを提供して居るだけです…… オカ…
~ 追憶 ラナ ~ だからわたしは、 自分の部屋の扉の横壁に張り付くようにして立ち……、 待った。 母を。 大好きな、 母を。 玄関のドアが開き、 そして閉まる音で、母の帰宅を知った。 母は今夜も、真っ先にわたしの部屋へと来てくれた。 わたしの部屋のドアを開け、 いつもならわたしが眠って居るはずのベッドへ向かって、 真っ直ぐに歩いて行く。 けれど、 今夜の私はドアの横に立って居る。 母の後ろ姿を見ながら、 また母と仲良くなった未来を夢想する。 わたしは先ず、 母の背中を 斜めに切った。 わたしは、台所に在った菜切り包丁を持って来て居た。 普段、三徳包丁ばかり使うので、 菜切り包丁は滅多に使わな…
~ BARで 鯖戸 ~ 今日もアーモンドを愛でてから…… 野良生え人参収穫し…… 夏野菜準備の皮切りに…… ポタジェブースを…… 整えた…… もう少し進めようかと思ったけれど…… すぐに誰そ彼時になる……………… もうすぐいつもの女が来る時間だ………… 急いで仕込みをしなければ………… 今回の収穫した野良生え人参等………… 葉系はきちんと…… 茹でこぼしての蓚酸抜き………… 購入して来たラージキャベツ…… 外葉を茹でこぼすのは残留農薬除去の為………… 因みにキャベツを買った日は…… 確実にザワークラウトつくってます☆ こーゆー作業は…… まーまー時間がかかるのだけど…… 出来るだけ纏めて殺って…
~ 追憶 ラナ ~ ある日わたしは、台所で手を切った……。 野菜を切って居るときに……。 失敗したのではない。 この包丁で手を切ったら、 わたしはどう感じるのだろうか? そう思って、 切る気で切った……。 結果は思った通りだった。 今までに経験したことの無い快感が、 わたしの身体を駆け昇った。 脳が溶けかけた。 今なら父を、 努めて大好きだと思わなくても素でできる。 そう思った。 そしてわたしは、 すぐに閃いた。 母と仲良くなる方法を。 この快感を、 母にも教えてあげるのだ。 そうすれば母は、わたしに感謝し、 また以前のように、 わたしのことを大好きになってくれるに違いない。 と、 そう思った…
~ BARで 鯖戸&酒森&東雲坂田鮫 ~ 大豆を煮ながら……………… 白菜外葉を茹でこぼし…… 大豆が煮立ったら…… 灰汁を取り…… ボールにIN☆ ※この灰汁👆は天然の界面活性剤☆ 油汚れ用超絶エコ洗剤として使って居ります♪♡ 因みにパスタの茹でZIRUも同様で 油汚れや茶渋まで良く落ちます☆ 茹でこぼした白菜外葉に…… おかかをかけて…… EXVオリーヴオイルも少々……………… そこへ先程の大豆煮汁をINします☆ スープ量足りなきときは……… お水を追加☆ 煮立てたところへ……………… きしめん!!を♪☆ 投入!!☆ 手打ちのタリアテッレ=きしめん?! とろみ強めのスープにしたいか…
~ BARで 鯖戸&東雲坂田鮫 ~ 「まだ幼木なのに…… 綺麗………… バーテンダーさんは…… 子供のクセして化粧濃い派手な女とか………… どー思います?」 「大人と………… 同じように…………………………」 「ダメです!! それ捕まるやつっっ!!」 「落ち着きなよ藤子…………… 女児と桜はカンケー無いって………………」 「…………………………」 「…………………………」 ※アーモンドです………………… 「だけど…………… そっちに居るキャバ嬢は関係在るんでしょう?」 「安心しなよ藤子…… 関係在るけどキャバ嬢は大人だから何の問題も生じない…………」 「あ…そっか……♪♡」 ※どっちも唯のお花…
~ 追憶 ラナ ~ 母が、 「忘れられるよね?」 と、 そう言ったので、 わたしは、 「はい」 と、 返事した。 結局ラナさんを刺した犯人は見つからなかった。 あれから父はずっと元気が無く、 暫く働いては辞めて、 また暫く働いては辞めて……。 そんな生活を続けて居た。 母は毎晩仕事に出るようになって居た。 わたしは髪を伸ばし始めた。 ラナさんみたいになりたかった……。 私が中二の夏のことだった。 その夜は特に蒸し暑く、 部屋にはクーラーなんて無かったし、 わたしは全然眠ることが出来なかった。 父がわたしのベッドに来たので、 「どうしたの?」 と、 訊くと、 「母にはナイショにしておくんだよ」 …
~ BARで 鯖戸&東雲坂田鮫 ~ 「ねーねーバーテンダー・・・・・・・・・・・・ これって今何分咲き?………」 「そうだな…………… 八分…………… 或いは満開……………………」 「着飾った君は綺麗だ……………………」 映画かなんかの影響でも受けたのかな?……………… 「ねーねーバーテンダー・・・・・・・・・・・・ 今夜は何をたべさせてくれるの?………………」 「今夜はね…………… フフフ…… 何だと思う?………………………」 「ヒントちょーだいよ…………」 「中伊折衷………」 …………………………………… 「ギブ…………」 早っ……………… ………………………………………… ……………………
~ 追憶 ラナ ~ 朝から多くの警察関係者が父のストリップ小屋を出入りし、 夜の帳が降りた後も、まだ騒がしさが完全には消えては居なかった。 その日ストリップ小屋は臨時休業となり、父はずっと泣いて居た。 わたしも父と一緒に、ずっと泣いて居た。 数日後に父のストリップ小屋は通常営業を再開したのだけれど、 客足はかなり遠のき、 その後もそれが回復する事は無かった。 ストリップ小屋が閉店した後、 今までわたしと遊んでくれて居たお姉さん達が 誰も居なくなってしまったので、 わたしは随分と暇だった。 何もすることが無くて、 独り部屋の隅で座って居ると、 どうしてもラナさんのことを思い出してしまう……。 わ…
~ BARで 鯖戸&東雲坂田鮫 ~ 酒粕&醤油かすを用い…… 美味しいパスタをつくります…… 茹でたパスタの余熱で溶かす☆ あとは糠漬けや大豆等で…… ササッとヴィーガンスパゲティ♪ 「大好き♪♡」 それでは続いて………… ピッツァにも醤油かす…… そしてチーズとWエッグ☆ &ケチャップ!!☆ ※ケチャップと醤油かすも とても相性の良い組み合わせなので 良く殺ります☆ 焼き上がりました☆ この日の一枚目は藤子と棕櫚さんの来店時間が被った為………… 急いでシンプルにつくりましたが………… 「それでもかなり美味しいよ? 生地自体が美味しいからシンプルでもナイス♪♡♡♡ 醤油かすが活きてる~もぐもぐ…
~ 追憶 ラナ ~ わたしはラナさんと同じくらい父のことも大好きだったので、 ラナさんと父が同時に出演するまな板ショーが 本当に大好きだった。 ずっと見て居られると思った。 そしてわたしも、大人になったらここで 沢山チップを貰うのだと、 いつもそう思って居たのだった......。 ストリップ小屋にまだお客さんが入って居ないとき、 父はよくわたしをステージに乗せて遊ばせてくれた。 遊ぶといっても、 わたしは唯ステージの上に寝転がるだけなのだけれど……。 ゆっくりと回転するステージの上に寝転がって見る光景が、 わたしは大好きだったのだ。 わたしがそうして居ると、 ラナさんも隣に来て、一緒に寝転がっ…
~ BARで 鯖戸&酒森 ~ アーモンドのお花って桜よりイケちゃってない? なんて思ってんの私だけでしょーか?…… 好きです♪ アーモンド♡ 「桜と違って毛虫も付かないしね…」 本日は………… ビッグニュースが在ります…… 遂にケバメーマー結実!! 「小っさっ!! そんなの全然ビッグニュースじゃないよっっ!!」 …………………… それでは…… この流れで………… 本日も………… ※最強雑草の野蒜!!👆👇玉葱価格高騰じの救世主?!☆ お料理タイム☆ いかさせていただきます☆ 今回は…… 久し振り回鍋肉です☆ 「久し振りかなぁ?……… しかも………… それ以前に………… どーせ今回も…… 回鍋肉じ…
~ 追憶 ラナ ~ 目を開けると、 わたしはステージの上だった。 ゆっくりと回転するぼやけた情景を見ながら、 わたしは、 自分がまだ小さかった頃のことを思い出して居た……。 わたしが物心ついた頃、 父はストリップ小屋の経営者で、 母はストリッパーだった。 父も母も、他のおねえさん達も、 小さなわたしにとても優しく、 いつもかわいがってくれたのを覚えて居る。 その中でも特にわたしに良くしてくれたのが、 ラナさんというおねえさんだった。 ラナさんは色白で、 真っ黒なストレートのロングヘアーがとても似合って居る スレンダーな美人さん。 わたしはラナさんのことが大好きだった。 父のストリップ小屋では様…
~ BARで 東雲坂田鮫 ~ やっと咲いて来たな………… 「桜ですか? ……なんか違う?……」 「アーモンドなんだ………… ちゃんと収穫も出来るんだよ…………」 「ステキ…………」 「ありがとう…………」 「え?あっ…アーモン………………………………あっ…………」 この日も…… 葉っぱ類を…… 収穫しつつ…… 畑の…… パトロール………… プラムも開花した………… 「このケバい女は…… どこのスナックから連れてきたんです?」 …………………… 言い得て妙……………… 「バーテンダーさん………… わたし…… 今夜はなんだか……… 賄い的なパスタが食べたい気分………………」 「OK」…
~ 追憶 武仲 ~ 「ここから凄く近いよ。 地図描くからペンと紙ちょうだい」 理科の先生がササッと描いた地図を見た由子さんが、 「滅茶苦茶近所じゃん……」 とても驚いて居る様子だった。 いったい何の話しをし始めたのだろうか? ここであいつがくちを開く。 「ねえ、院長のとこ行くんでしょ? 一緒に行くよ?犬とも遊びたいし」 「ああ、そうだな、 お前の女は絶対に行きたくないだろうし、 そこに居るヘンタイくんも 今日はもうヘトヘトだろうしな」 なかなか酷い言い方だけど、正直その通りだった。 いや……、 俺はヘンタイなどでは無い。 ヘトヘトのほうがその通りだという意味だ。 俺は今日、本当に死んでしまうの…
~ BARで 東雲坂田鮫 ~ あんなに沢山実って居た柑橘も…… オレンジ系は収穫がほぼ終了し……… あと樹に実って居るのは柚子と大和橘と…… それに……… 金柑が少しだけ……… それ…… ゆで卵ですよ?……… 黄身だけの部署移動で………… 今夜のTKG☆ ※このヨーグルト👇は自家製です☆ つくりかたは超簡単☆ 土鍋で温めた牛乳もしくは豆乳に(どっちを使う場合でも濃ゆいやつをチョイス) 市販のプレーンヨーグルトをINして(分量は適当) てきとーに混ぜてから一晩放置しておくだけ♪☆ 超アバウト……………… アバウトなつくりかただから固さとかいつも違うけど………… 今回の出来は素晴らしかったのでご紹…
~ 追憶 武仲 ~ 由子さんは、 聞く耳持たぬ。 といった感じで、 俺の口にタオルを詰め込んだ。 俺は、あいつに身体の自由を奪われ、 由子さんに発言の自由も奪われ、 誤解をとく術が……、 完全に無くなってしまったのだった……。 由子さんの目をずっと見て居た……。 由子さんの目から溢れ出した大粒の涙が……、 俺の顔にボロボロと降り注いでくる……。 ガチッ 由子さんが普段使いして居る小さいヤツの音じゃ無い……。 「本気のときはこれなんだ」 由子さんがそう言って居たのを、 俺はよく覚えて居る……。 由子さんが肩で息をして居る……。 あいつは伏し目がちで視線を逸らして居る……。 スライドを引いて、 あ…
~ BARで 東雲坂田鮫 ~ 最近おからパウダーにハマってて…… いろんなものに…… 使って…… 居るんだけど………… 今回は…… こんな感じで…… こう殺って…… ソフトクッキーを…… 焼いてみた☆ 「藤子の…… おくちに逢うかな?……」 「逢うにキマッてるじゃないですか……♪♡ 美味し過ぎます……♪♡♡♡ 早くご飯ください♪♡♡♡」 TO BE COMUGIKO 「今夜は玄米麦ご飯だよ☆」 玄米3:押し麦1今のところこの割合が一番好きかな☆もっちりと少し餅米いれました?って感じのテイストに炊ける👍🤤
~ 追憶 武仲 ~ 「このゲス野郎が……」 俺には由子さんの目が、 声を出さずにそう言って居るように感じた……。 理科の先生とラナの会話が終わるまでの間、 俺に出来ることは、どうやら何も……、無いらしかった………。 「武仲さん……、 わたしの髪を掴んで、枕に押しつけながら……、 キス……、してきて……、 それから……」 ラナのすすり泣く声が、 耳にあてたコップの中で渦を巻いて居るように感じた。 そして、まるでその渦の求心力に導かれたかのように、 俺の目からは涙が溢れ出した。 ラナさん……、 マジで……、 マジで勘弁してください……。 言うのなら、 お願いだから最後まで言ってくれ……。 由子さん…
~ BARで 鯖戸 ~ 土筆が大好きで…… 毎年この季節を 愉しみにして居るのだけれど…… 毎年……… あまり沢山は食べられない…… スギナは沢山生えて来るのに…… 何故か土筆はあんまり生えて来ないんだ……… 土筆のオイルパスタが特に大好きで…… 毎年必ずつくるんだけれど…… あまり土筆が生えて来ないから…… 麺に対する 土筆の量が……… 「少なっ……」 それでも やっぱり 美味しい土筆…… 私は土筆が…… 大好きだ……… 土筆のオイルパスタ………… 「うんまっ♪♡♡♡ …もぐもぐ…♪♡♡♡」 今期は今のところ………… 一回も私のくちには入って居ない……………… もちろん……………… その理由…
~ 追憶 武仲 ~ 「ただいま。 ラナのやつどんな感じ?」 バイトを早めに切り上げて帰宅してきた由子さんがそう言うので、 「全然起きてこない。ずっと寝てるよ」 と、 そう答えた。 「ちゃんと水分取ってるか?」 「水筒見たら全然減ってないみたいだったから、 二回くらい無理矢理飲ませた」 「そうか……」 「ラナの怪我ってどんな感じなの?」 「ああ……、 怪我はたいしたこと無いよ。 打撲と、左耳の鼓膜がたぶん破れてるみたいだけど、 どっちも放っときゃ治る」 「え?あんなに血塗れだったのに?」 「ああ……、あれはラナの血じゃなかった。 怪我よりも急性アルコール中毒のほうが心配だったんだよ。 まあ、もう…
~ BARで 東雲坂田鮫 ~ この日も早朝よりキャベ葉芯の天日干し………… そして夜…… 今回のピッツァの…… メイン具材……… ?! 炊いた押し麦にケチャップ&チーズ☆ それを…………………… ?! 閉じ込めた?!……………… この上に………… こう☆ 更に………… こう!!☆ 少々お紐を引っ張りあげて…… パラ凍させておいた挽肉をパラパラと…… アーモンドは…… 生地紐に…… めり込ませて.…… 完全に隠す!!☆ ※ピッツァ生地の中で蒸し焼かれるアーモンドの美味しさは たぶんあなたの想像を肥えてると思う…… 超美味しい!!!♪♡♡♡ アーモンドの最新?調理法です☆ そこへO…
~ 追憶 ラナ ~ 目を覚ますと歪んだ天井が見えた。 頭が割れるように痛い。 突然の吐き気に襲われた私が側臥位の体勢を取ると、 目の前にスッとゴミ箱が差し出された。 「ここに吐け。遠慮はしなくて良いぞ」 由子さんの声だった。 ひとしきり吐いた後、 由子さんに言われて、ぬるめのお湯を少し飲み、 また仰向けになった。 柔らかい布団が頬や首に触れる感触が、とても気持ちよく、 思わず 「はぁ……」 と、 短い溜息が出た。 「何も気にせずに寝てて良いぞ。 わたしは隣の部屋に居るから、用が在ったらこれを鳴らせ」 そう言って、 わたしの枕元にアンティークの真鍮製ベルを置く由子さん。 「もし、わたしが出かける…
~ 追憶 武仲 ~ 俺を見下ろすサリを見上げて居た。 ここ最近、 サリと二人きりになったときは、 一緒にササッと掃除を済ませ、 こんな感じになって居るのがあたりまえだった。 相変わらずの大義名分探しや 言い訳からの芝居ごっこ……、 それに加え今回から、 うっかり、というのがラインナップに加わった。 大義名分でも在り言い訳でも在るのだけれど、 この、うっかりというのは、 中々にしてエスプリの効いた芝居で、 俺は一発で気に入ってしまった。 サリは学校に行って居ないのにとても賢い。 しょっちゅうそう思わせられることが在る。 勿体ないな、 とも思うけど、 もしかしたら 学校に行って居ないからこその賢さ…
~ BARで 鯖戸&東雲坂田鮫&酒森 ~ 早朝から焼き上げた食パンを…… 自分で焼いた風に見せかけたいなら……… せめて袋から出しとけよ…………………… 卵焼きの………… サンドウィッチって……………… 美味しいよね☆ 「定番のツナサンドも……… 間違いなく美味しいよねっ♬♡♡♡」 ナイス魚介サンド♪♡……………… しかし……………… 棕櫚さんが来てしまうとは………………………… 何とか独り占めする方法をみつけなくては………………………… 二種類の美味しいサンドウィッチは……………… 圧をかけてからカットすると……………… こうなる☆ 藤子も棕櫚さんも……………… よく食べる女…
~ 追憶 ラナ ~ トイレから出ると神さまが待って居て、すぐに私の手を取り、 「それじゃ、行こうか」 と、 店の扉を押した。 入るときに聞いたベルの音は、 何だかレトロで可愛いな……。 だったのに、 出るときに聞いたベルの音は、 耳障り以外の何ものでもなく、 神さまの声と同じくらいの 不快さだった。 ダメだダメだ、 と、 自分を諫める。 こういうときは心を切り離し、 頭だけで、全てのことを考えなければならない。 「ラナちゃん、今夜は僕の家に行こうか」 もう、ご飯を食べてしまった後だったので 言いづらいのだけれど……、 こればかりはどうにもならない……。 「あの……、 ごめんなさい……。 実はさ…