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ジュブレ・シャンベルタンのジル・ブリュゲGilles Burguet氏 逝去
2022年4月25日、ジュブレ・シャンベルタンのワイン生産者だったジル・ブリュゲ氏が亡くなった。享年75歳。
3月の楽天スーパーセールでは、タカムラさんからいつものワインセットに加えて、ショップイチオシのシャンパンを購入しました。このシャンパンが2,238円(税込み)で購入できるという、お手頃なシャンパンですので、あまり勇気を出さずに購入。 そのタカムラワインのおすす […]
“クロ・リシュモン”は、ムルソーのプルミエクリュ ”レ・クラ” の北端にあるモノポール(単独所有畑)。白ワインで有名なムルソー村だが、赤ワインで名高いヴォルネイ・サントノー側。この単独所有畑の生産者が変わった。
シャンパーニュ・デジャンシエール・ブリュット・ヌフNVは、甘さが強めであるが故にグレープフルーツやリンゴといったニュアンスも、初夏の芝生といった世界観もかき消されるような、少し残念なシャンパンだと感じました。しかし、味わいは決して悪くはなく、全体のバランスと好みによるものなのだろうと思います。
週末は赤ワインを飲みたくなる家内がいないので独り呑みではありますがもう飲みたくて…飲みたくて…サウナで整ったあと自宅に帰ってから缶ビールを一気飲みしたあとで夕…
Nuits-Saint-Georges2016(Bertrand AMBROISE)
ニュイサンジョルジュ(ベルトラン アンブロワーズ) 今や情報化社会なのでいい生産者は基本一瞬で発掘。そうなるとしっかり存在しているものの愛好家からあまり見向きもされない生産者をコツコツ試していくのが価格的にも入手度的にいいのかもしれません。言葉は悪いですが今を生きる埋没系とでもいったらいいのでしょうか。 この作り手も19のNSG V.V.は一部愛好家から絶賛されていて市場にもう見当たりません。某RWG誌もかなり評価が高かった様な… というわけで無いものは買えないのでバックビンのVVの付かない村名を試してみました。結論から言うと現在閉じ気味かなと言う印象。 5日かけて飲みましたか終始印象は変わら…
フランス ブルゴーニュ地方 ムルソー村にある ドメーヌ ベルナール ミヨ は、2022年3月、ムルソー村の斜面下部のブドウ畑にシラー種を植えた。エミリアン・ミヨは、2023年春には、ビアンコ・ジャンティル Bianco Gentile 種を0,5ha新植する予定
先週ですが苫小牧で一番のホテルホテルニュー王子の最上階にあるスカイレストランにてフレンチのフルコースを頂きましたかなり満足度の高いお料理でしたのでご紹介いたし…
★今まで、ずっと気になっていたルー・デュモンをいろいろ味わいました 😋☆★ ルー・デュモン ★☆ 日本人醸造家の仲田晃司氏が設立したネゴシアン。 仲田氏は、大学生時代にアルバイト先のフレンチレストランでワインに出会い、「いつか自分の手でワインを造ってみたい」という夢を抱き、1995年に単身渡仏しました。 フランス語の勉強をしながら各地の醸造家の門を叩いて修行を重ね、1999年ヴィンテージから委託生産や瓶買いをはじ...
コラヴァンを使用して楽しんだルー・デュモンも残り少なくなったので抜栓しました。 こちらのコルクは、両端に天然コルクを貼った一部圧縮(圧搾)コルクでした。 このタイプのコルクを初めて見ました 🧐✨☆ルー・デュモンのコルク ご覧のように、両端は天然コルク、中央部は圧縮(圧搾)コルクです 🧐【楽天】(残り2本) ↓ルー・デュモン ブルゴーニュ・ブラン[2018]価格:3,839円(2022/2/11 18:30時点)感想(0件)☆ルー・デュ...
Fixin 1er Les Aeverts2008(Denis Berthaut)
フィサン ザルヴレ(ベルトージェルベ) なかなか難しいVTと個人的には思っていまして、エレガンスに流れているのか酸が強調されすぎてミネラルの殻から果実味が出てこれずにいるのか判別に苦しむこともあります。ま、このVTは結構痛い目にあっているのですが価格は為替の影響なのか?だいぶ安かったので重宝したVTでもあります。 香りは線が細いストロベリー、トマト的な酸味、乾いた砂、奥底からゆっくりと黒土、冷涼感があり線は細いながら古典的ブルゴーニュの香りがしっかりします。 味わいもこのVTと産地を反映してか?しっかりとした酸味が口内に押し寄せその後にミネラル、やっと果実。笑 濃さで言ったら今のACブルの方が…
Fixian Les Crais 2012(Denis Berthaut)
フィサン レ クラ(ドニベルトー )正式な代替わりは2013年VTからでワイナート78号にもそう書かれています。彼女がしみじみとかどうかはともかく語っていたのは”父のワインは最低でも5年寝かせないと柔らかくならないタイプでしたからね”というもの。ま、それは前回エントリーの08を飲めばわかるっちゃわかります。ただ12年もどうやらcuvée に寄っては変革されているものがあるらしく、こちらを飲む機会があったのでいい機会とばかりに試してみました。香りはチェリー、小梅、赤スグリ、土のニュアンス、白いミネラル、透明度がありとても綺麗です。 味わいも硬質なミネラルを纏いながら超高域まではいきませんが低域と…
Bourgogne Aligote 2018(Digioia-Royer)
ブルゴーニュ アリゴテ(ディジオイワ ロワイエ)まぁ、本当にブルゴーニュの高騰には驚くばかりだ。2019トラペのシャンベルタンが10万超え。うむ、2014年のマグナム価格だ。5年で倍か。 もはや古参のかなりのみつけていた方の言葉で、ゆっくり緩やかに日々を楽しむワインとして(飲みつけているので要素やポテンシャルはすぐ分かる)"下山系"という物があるとして、今のブルゴーニュは入山すら出来ない状態ではないか。笑 もはや金銭的にも娯楽的にも精神的にも入山制限がしっかりかかっていて、そうなると例えばちょっとお手頃な(と言っても安くはなくなってきている)自然派に行ってしまって、ハニーナチュラルトラップに引…
Volnay 1er Clos des Chenes2019(Glantenay)
ヴォルネイ クロ デ シェーヌ(グラントネ)基本的に自分の記憶とアウトプットの為に書き始めたこのブログ。上を見ればキリがないので、あくまで興味を持てれば誰でも買えるし飲める物を中心に取り上げてきたつもりですが、(自分のお小遣いなどたかが知れてるし)どーにもブルゴーニュ市場がそんな悠長な事は言ってられなくなってしまっているなぁ、と感じているのは当方だけではないはずです。毎年10%ずつ上がっていくとあら不思議、複利が効いて7年で倍の価格。特に今後リリースされるグランクリュはこの先ずっとこんな感じでしょうか。世を見渡してみると急な円安進行、世界的混乱による輸入の影響、物価上昇、ブルゴーニュの収穫減、…
シャサーニュモンラッシェ村に本拠地を置くドメーヌ・ラモネは、この村最高のワイン生産者として名高い。このドメーヌが、ブルゴーニュ・ブラン・シャルドネ ”レ デュロ” をリリース。2020年が最初のミレジムとなる。ブドウ畑はムルソー内だ。
ドメーヌ ド ラ ロマネコンティ DRCの共同経営者として世界に知られるオベール ド ヴィレーヌ Aubert de Villaine が、正式に引退を表明した。82歳となった彼は、2021年12月に甥のベルトラン ド ヴィレーヌにその席を譲った。
過去最高の落札総額となったオスピス・ド・ニュイサンジョルジュのワイン競売
例年3月に行われるオスピス・ド・ニュイ・サン・ジョルジュのワイン競売が3月20日、シャトー・デュ・クロ・ド・ヴージョで行われた。落札総額が248万ユーロと、初めて200万ユーロの大台を突破。過去最高額となった。
フランス・ブルゴーニュ地方、シャブリの著名生産者、ヴァンサン・ドーヴィサの父ルネドーヴィサが2022年2月26日に亡くなった。ドメーヌ・ルネ・エ・ヴァンサン・ドーヴィサ Domaine René et Vincent Dauvissat のワインはシャブリを象徴する偉大なワインであった。
アメリーベルトー が正式に代替わりしたのが2013VTからで、そこから数えると5シーズン目のVTとなります。17VTから彼氏が正式に栽培長に就任という未来から見たらある意味記念碑的なVTになっていくのかもしれません。 RWG誌は父親の構造×母親のエレガンス!と絶賛されていたはずで新たにそこに×彼氏の栽培技術という事になっていくのでしょう。 ここの下のクラスはいつ飲んでも美味しく、ACブルゴーニュがややブルっとした豊かな果実を感じさせるものだとしたら、このオートコートは綺麗で冷涼な酸を感じさせてくれます。味わいもチェリーやベリーの赤系果実にうっすらとヨードの香りが乗ってきます。以前は抜栓仕立ては…
Gevrey-Chambertin2010(Olivier Bernstein)
兎に角、ワインが馬鹿みたいに高くなってしまっているーというのは愛好家なら誰しもが痛感している事と思います。ボルドー、ブルゴーニュのみならずなんて事ない平凡な自然派ワインまでも。(自然派ワインをdisしているわけではないです)まぁ、趣味の世界なのでお金はそれなりにかかるのですが、それでもなかなか人に理解される趣味ではないし笑、更には近年えげつないまでの価格高騰。これではワインを愛した人達が阿呆らしいーとワインを飲むのやめてしまうのも頷くしかない状況です。かくいう当方もこの作り手で少し考えさせられてしまいました。 ミクロネゴス、新進気鋭、という事で08VTが確かファーストリリースだったように思いま…
Santenay 1er Clos des Gravieres V.V.2016(Hubert Lamy)
ブルゴーニュも村名が平気で諭吉を超えてきてしまうと、ブルゴーニュ山から下山すると言う選択肢を除くと比較的お買い得なアペラシンオンを探していくかコスパの良い造り手を探すかーとなってきます。赤の場合そうなるとかなり限られてきてお買い得とは言えないながらもコートドボーヌの赤が第1選択になるのではと個人的に思います。特に白ワイン屋が作る赤ワインは力技に持っていくことが少なく可憐で美味しいものが多いです。 こちらも白屋の赤ワインで密植、超密植というPre-phylloxera の植栽を実験的にも実践的にもしています。白は次世代のトップドメーヌ候補と勝手に思っていますが主要アペラシオンがマイナーな為か?作…
Bourgogne Rouge 2013(Douhairet Porcheret)
今では孫娘が運営という事になっていますが、先代は名手中の名手でこのVT位までは秘技Porcheret methodを絶賛継承中と邪推しています。 淡く仄かなラベンダー、ほんのりと樽からのエピスと赤紫果実、時間経緯で梅。味わい〜フィニッシュまでの要素はクラス相応ながらも綺麗な酸と果実味、何より力が入っていなく名手の余裕と軽い寛ぎを感じます。クラス超えや凄みはないですがACブルゴーニュとしてとても秀逸で久々にこれはいいワインだ、と感嘆しました。 それにしても13VTを最近飲んでみて、リリース仕立ては果実味薄め〜酸が浮き気味〜ミネラルに覆われて硬めに感じるtexture〜とスルーしていたのですが広域…
Bourgogne Rouge 2017(Hudelot-Baillet)
ブルゴーニュ ルージュ(ユドロバイエ) エレガンスエキス全盛と言われるブルゴーニュにおいて(そうは言っても濃いめに感じる昨今)果実味をしっかりと残した作りをしてくる作り手だと思います。ここのACブルゴーニュは毎年の定点観測ワインとしてリリース直後に飲んでいます。 13VTは強いミネラルに覆われてややカチッとしたスタイル。14VTは酸と果実味のバランスが良くここの良さがでている。15VTはVTの影響か酸を低く感じジャミーな仕上がり。16VTは価格上昇についていけずスルー笑。予想通り結構売れ残ったようで17VTはちと値段が下がっています。 シャンボール村内のACブルゴーニュ区画、樹齢35年で新樽率…
Saint-Romain combe bezin blanc2002(Chassorney)
サンロマン コンヴ バザン ブラン(シャソルネイ) この手のワイン、好き嫌いというか飲む飲まないがはっきり別れてしまうのではないかと思われます。ビオの先駆者として安くない価格設定の他に、コサールはVTで醸造的にやってくることも違う上にちょっと色々やりすぎじゃね?と感じてしまう愛飲家も多いのではないでしょうか。とんでもないpureで綺麗なワインだー、と思ったら違うVTでは揮発酸バリバリのお酢ですか?みたいな駄作が出てきてしまったり。最近はそこまでの失敗は聞きませんが、ピュアでナチュラルさはどんどん増しているようです。自分自身のワインに対しての許容範囲がものを言うわけですか、1番いい付き合い方はき…
Bourgogne Blanc 2014(Tollot-Beaut)
ブルゴーニュ ブラン(トロ ボー) 最近えらく人気になっている作り手で確か昨年PRの為に来日していたように思います。赤は色々なcuvéeを出している一方、白はこのACブルゴーニュとコルトンシャルルマーニュだけだったはず。白は希少性も高いようでリリースされると直ぐに完売しちゃうようです。 重心低い酒質で粘性も程々にあり口内に対して横への広がりが凄いです。落ち着いた酸と低域の黄色い果実に樽のミルクが少し交じってきてリッチ感もあります。縦切れしていくようなシャープな酸は感じられませんでした。(タイミングやVTもあると思います) 10年熟成させることが出来れば、うっかりコル◯ャル!?と言ってしまうよ、…
Volnay 1er Les Mitans 2015(R.Rossignol-Changarnier)
ヴォルネイ ミタン(レジス ロシニョール)本来であれば村名ヴォルネイを飲んでなんとなくの傾向を掴んであとは暫く寝かせる予定だったのですが、村名の方が輸送の疲れなのか、この寒暖差の影響でバイオリズムが狂ったか、はたまたま新月のお告げか、それともコルクに液体が既にだいぶ染み出していたせいか、香りで軽くマディラ香がしてしまっていて、飲めるには飲めるのですがちょっと判断不能。少し無理を言ってワイン屋に仕入れをしてもらい少なくない量を買ったので、これでインポーターのコンディション不良だったら…と弱気の虫が鳴き、一級も開けてみることにしました。 輸送の疲れはありながらワインは健全で本領発揮とは言えないもの…
クロドラルロ ブラン(ラルロ) 現在の醸造長は4代目で女性になるのですが、この06VTは2代目のオリヴィエ ルリッシュになります。醸造長でやや味わいは異なりルリッシュの赤は比較的しっかりそして強く作ることもあり、評価は分かれるのかなという印象です。かくいう当方も赤を飲んでなんかいまいちピンボケしているなぁなどとは思っていたのですが(個人の感性によります)この白を飲んで驚いてしまったのでした。(見る目ならぬ感じる舌がなかった) グラスに注いだ時の色から既にヤバく照明の問題もあったと思いますがゴールデンイエローの液体が光を乱反射させて写真を撮らせてくれないー笑 グラスに注ぐとミネラル香、上品かつ繊…
Gevrey-Chambertin Aux Echezeaux V.V.(Fourier)
ジュヴレシャンベルタン オーエシェゾー(フーリエ) もう今や超一流というか瞬間蒸発してしまう為なかなか有り付けないワインとなってしまいました。 こちらは村名の畑名付きだと思うのですがネットで検索する限りマゾワイエールとモレサンドニ一級に挟まれているという立地です。(実際にワイナートの地図で確認しました) 16VTのジュヴレやフィサンの収穫量はかなり壊滅的だったようでベルトーのワインを飲むとかなり強烈な選果をしたのではないか?と思われる妙な構造的強さ強さを感じる事が多いのですがフーリエはあくまでフーリエでした。 ただの村名に比べるとやや重心が重たいように感じるところはあるかもしれませんが、それで…
Gevrey-Chambertin V.V.(Fourrier)
ジュヴレシャンベルタン(フーリエ) クラシックなスタイルとモダンなスタイルという言葉があってそもそも何を持ってクラシックかモダンかと分けるのも難しいのですが、フーリエは果たしてどちらなのか?と言うことを思った時に”垢抜けたクラシック”と言う言葉を聞いた時になんとなくなるほどーと思ってしまったのでした。エキス系がクラシックで果実味系がモダンか?フィルターかけまくりがクラシック(今そんなブルゴーニュあるんですかね?)ノンフィルターがモダンか?などの簡単な事ではないのが面白くも悩ましいところです。まぁ、そんな事思う変な人も少ないと思うのですがこんな事考えてしまうのはやはり自分の舌のパレットにパチッと…
Bourgogne Aligote(Robert Sirugue)
アリゴテ(ロベール シリュグ) 元々作られていたのは知っているのですが日本に正規輸入?での初上陸は2013年からのようです。ヴォーヌロマネの南側にある畑で1991と1992年に植樹。 2015年は赤は気候に恵まれ大柄でいい年となっていますが果たして白ーそしてアリゴテはー?と思ったのですがなかなかの佳作だと思います。甘さにダレる事もなければ只の酸っぱい青リンゴでもないです。 酸はキレがあるものの尖り過ぎてはおらず少しの粘性もありレモン、グレープフルーツの苦味の柑橘系〜硬水の様なミネラル香、味わいも軽やかなミネラル、若い柑橘フルーツが軽やかに口の中を満たしてくれます。naturalというよりpur…
アリゴテ(エマニュエル ルジェ) 値段は言わずもがな、希少性ということを含めてもあまり飲めないー、つまり争奪戦必須になるワインをいちいち載せるのもどうかーと思うのですが自分の記録ということを含めてもご容赦お願いします^ ^。 こちらは値段的にはそれほどでもないのですが数は少ない、神様の甥の作品、更には引退間近ではないか?と囁かれていることもあり瞬間蒸発品です。 畑はヴォーヌロマネもしくはその近郊でレ パキエとスーラ ヴィル という区画からで樽は使わずにステンレスタンク。 香りを一嗅ぎ、黄色く熟した果実香があり結構ボリューミーな印象。味わいもまったりとしていて低域から中域の味わいがしっかりしてお…
コート ド ニュイ ヴィラージュ(ベルトージェルベ) 畑はジュヴレとフィサンに挟まれたプロションで準村名格の位置付けとなります。 これで樽がバッチリ効いていたらNew Worldと言ってしまいそうー な燦々とした太陽を浴びたであろう健全な果実のボリュームにタンニン。乾いた大地香、重心低めのブラックベリーに黒い果実、黒系スパイス。スワリングすると黒果実の扉から赤い果実とヨードが控えめに顔を出します。現状、液体は柔らかいものの果実味が酸をマスキングしてしまっているので酸性人には酸をおくれやす!となりそうです笑 このcuvée VT違いで何度か飲んでいるのですがどうも乾ききった様な大地香が毎回気にな…
Santenay 1er Clos Rosseau Les Fourneaux V.V.2016(Bachey Legros)
サントネイ クロ ルソー レ フルヌー(バシェ ルグロ) ユベールラミーのサントネイ1級を飲んで好き嫌いはあるにしても超密植そしてV.V.由来の深くてとんでもないエキスの凝縮感に、これはテロワールデストロイヤーだーなどと思ってしまいました。 で作り手は違うのですが以前から気になっていたのがこのドメーヌ。 Les Fourneauxはlieux-ditsとなります。 多層感のある黒い果実ながらただ黒く重く落ちることなく軽やかな液体に昇華されていて、それに加え独特の深みがありこれはー?と思ってみたところ1914年植樹というウルトラVV。これで6Kちょいというのは色んな意味で旨味がのってます。 この…
Bourgogne Blanc 2010(Albert Grivalt)
ブルゴーニュ ブラン(アルベール グリヴォー) リリース当初これはーと思って大事にセラーリングしていたワインが何故かスカスカで解脱しそうになる一方、うっかり出てきた広域が小品で品位があると娑婆で汗流すかーとなってしまうのだから我ながら始末に負えない笑 閑話休題 爆発的なepiphanyや圧倒するような香りの複雑性は当然ないものの、檸檬中心の柑橘系に粘性が入り熟成によってはにかむような果実の甘みが1級や特級とは別のー強いて言うなら単調ながら綺麗なハーモニーようなー複雑性を産んでいて染み入るように美味しいです。やはり名手の広域は銘酒になるなーなどと思いつつ、上のcuvéeは単に自分が位負けしてるだ…
HCdN Au Vallon2016(Michel Gros)
オートコートドニュイ オウ バロン(ミシェル グロ) マレイ・レ・フュッセイ村に位置し標高425〜440mの間。樹齢は30年。ノーマルオートコートと比較するとタンニンがシルキーで酸が優しく若くても柔らかく飲みやすいワイン。 以上がインポーターからの抜粋になります。 並々ならぬ広域にかける情熱が最近あるようで 微笑 AC1本、オートコート3本の合計4本もリリースしてましてこちらは16VTからリリースです。 紫果実、タバコ、うっすらとヨード、スワリングすると一輪挿しの赤い花。味わいは香りのままに樽由来と思われるクリームが現状少し浮き気味に主張。 ここのワインは誠実で素直〜ご当主そのままという印象で…
オートコート ド ニュイ(フランソワ ラマルシェ) 明らかに変貌を遂げてきたのは2010年くらいからでー、それでも当方含め猜疑心の強い昔からブルゴーニュ愛飲家はスルーを2,3年は続けていたのではないでしょうか? リアルワインガイドのお勧めも入り?エレガント路線に流れている昨今、もはや瞬間蒸発品となりつつあります。この辺のラインは値段もそこそこなので買いやすいですが結構すぐなくなってしまいます。 平均樹齢30年、東向きの粘土石灰質土壌。 フーリエに通じるような柔らかく赤いアロマの立ち上がりから始まりV-Rの包容力をオートコートで感じさせてくれます。もう少し突っ込んでいきますと香りはややスモーキー…
Gevrey-Chambertin 1er Clos St-Jacques V.V.2006(Fourrier)
クロサンジャック(フーリエ) 今年も人生もワインも回顧する季節となってきてしまいました。自然派にしろイタリアにしろブルゴーニュにしろ今年もなかなか心に残るワインに出会えることができました。何より多くのワインラヴァーの方々と出会えたのが1番の財産となりそうです。 閑話休題 今や超一流になってしまったこの作り手ー、そしてこの銘醸畑のワイン。リアルワインガイド、並びに世界的な評価をされたのが2007年。もはやそこから価格も存在も銀河の果てに行ってしまいました。 しかしずっとこの作り手を追ってきた愛飲家はこの2006VTで革新的な変化を確信的に感じていたに違いないーと思います。それでもその変化に気づい…
M-S-D 1er cru Les Monts Luisants 1991(Pernia Rossin)
モレサンドニ モンリュイザン(ペルナンロサン) 今やなくなってしまったドメーヌで、暫く前に一連のバックビンテージが放出されていました。畑的にはポンソが白を作っていることもありなかなか面白味のある畑です。 好みの飲み頃はあると思いますが、美しく枯れ始めた美味しさがあります。穏やかに萎れた赤系の花、白っぽいミネラル、少しの粘土質、グラスからの優しいブーケにクラっとします。グランクリュのクロドラロシュの構成畑でもあり非常に長命とされていますが、この辺はボトル差などはある程度あるものと想定して楽しむのがいいです。当然ながらリコルク物でワインを補充しているものもあるはずです。ビンテージを考えたら異様に若…
Vosne-Romanee 2008(Hudellot-Baillet)
ヴォーヌロマネ(ユドロバイエ) 17VTの資料を元に、畑はバロットに0.07ha、平均樹齢15年、一回使用樽100%、年生産300本。 所謂”レア物”と言う部類に入ってきてしまうのかもしれませんが、レア物=美味しい という構図が簡単に成り立たないところがこのワインに限った話でなくワインの難しいところです。更に08VT特有の酸がなかなか解けずどうも果実が後退したように感じてしまう難しいVTというのが個人的な印象です。 このワインー、その難しさが軽く炸裂でヴォーヌロマネのワインでシャンボールの味筋と言いましょうか、シャンボールっぽい石灰系ミネラルのストラクチャーが強く赤い果実味がないわけではないの…
Bourgogne Rouge2017(Bernard&Thierry Grantnay)
ブルゴーニュ ルージュ(グラントネイ) 裾物のACブルゴーニュが平気で5k越え、一流生産者に至っては10kは必要となってしまったーこの時代において、このワインは素晴らしかったです。 畑はヴォルネイ下部のコンドメーヌ、ヴェーヴ、モンプーラン。モンプーランに至っては大半がポマールにあるとの事。完全除こう。平均樹齢40年。 ここ最近流行の、柔らかかい抽出に丸い果実味ー、ふんわりナチュラルといったような新ブルゴーニュ的な味わいではなく、甘みを完全に飛ばした完全発酵系のワインです。どちらかというとクラシカルな感じで、赤いチェリー系エキスに上質なワイルドラズベリーリキュールをちょいと添加のようなワインです…
Marsannay Rouge L’Ancestrale2014(Sylvain Pataille)
マルサネ ランセストラル(シルヴァンパタイユ) 最近話題の作り手。そのTop cuvée になります。開けるにはだいぶまだ早いということを念頭に書いています。ガチガチではないのですがポテンシャル飲みです。 その上でかなりの野心作だとは思います。ブルゴーニュの畑のブレンドは通常デクラッセを意味しますが、優れた畑の高樹齢の区画をブレンドしてヒエラルキーへの挑戦と勝手に解釈しています。(と言ってもこのアペラシオン、現状特級はおろか1級すらない)樹齢が高い3つのclimaの計算し尽くしたであろうアッサンブラージュ。 穏やかなバルサミコ系の酸味と柔らかい梅香とミドルトーンの赤系果実がトップーノーズ。果実…
Chambolle-Musigny 1er cru Les Sentiers2014(Anne et Herve Sigaut)
シャンボールミュジニー レ センティエ(アンヌ エ エルヴェ シゴー) こちらも気になっていた作り手とclimaだったので抜栓に感謝します。 香りの立ち上がりが早く、梅おかか系の香りから、優しい赤紫系の果実。刻一刻と変化する香りの七変化。pureというよりnatural という言葉が個人的に当てはまるワインです。女性醸造家らしい柔らかい体躯の酒質とシャンボールの石灰ミネラルが上手く解けていて全方位で愛想よいです。香りだけで行くと薄旨系なんですが口に含むと14VTの健全な果実味のボリュームがあります。提供者の方が方がこのワインは何人かで飲みたいワインと言われてました。1人でじっくり飲むワイン良い…
CLOS-VOUGEOT 2001(CHATEAU DE LA TOUR)
グローヴージョ(シャトー ド ラ トゥール) April foolで”INAOが国道沿いのクロヴージョを格下げ “と言って信じてしまう人がいる位、玉石混交しているグランクリュだと思います。このシャトー、CdV1番の所有者で畑の中腹を殆ど所有しています。故に、玉石混交しているこの畑において味は安定しているとは思いつつ確固とした堅牢な作りという事は知っていたので果たしてどうかな?だったのですが中々の佳作で心に残りました。 ミドルトーンの赤い花、少しのカシス、淡いレーズン、ピークを超えた花のブケ、どれもグラス内で優しい協奏曲を奏でています。突き抜ける様に華やか〜と言うわけではないのですが香りにfin…
Bourgogne Rouge SOUVENIR 2017(PETIT-ROY)
ブルゴーニュ ルージュ スーヴニエール(プティロワ) 最近では日本ワインの品質も向上してきており、ワイン好きばかりか、あれほど頑なにブルピノしか飲まなかったブルゴーニュ愛飲家までもが色々と日本ワインを飲み込んできている現状が出始めてきているのではないかーなどと思っております。当方もそれに追随したいところなのですが、やはり原資は限られているものでせめてフランスで頑張っている日本人醸造家を追うのでいっぱいいっぱいというのが現状です。微笑 閑話休題 こちらのプティロワも斎藤さんという日本人が頑張っているメゾンになります。ネットで調べれば輝かしい経歴は出てきますのでそれはそちらに譲ることにしまして今回…
Bourgogne Passetoutgrain 2014(Hubert Lignier)
パストゥーグラン(ユベールリニエ) "古典的"という言葉がまず第一に頭に思い浮かんだ言葉になります。 セパージュは不明なのですが、抜栓したてはミディアムステーキ、モカ、プルーンなどの黒い果実が支配していて、しっかりガメイは入ってますよねーと感じます。味わいも液体は比較的柔らかいものの、キメが細かいながもイカついタンニンが当方の軟弱な舌を軽く痺れさせます。笑 ここで初日はノーサイド。 それでも2日目は香りも味わいもだいぶ丸みを帯びてきて、赤系のものはさほど見えないもののー笑、このクラスのワインを長く持っている人はそうそういないと思いますが10年後の2030年位に飲んだら面白いワインになっていそう…
Bourgogne Passetoutgrain 2014(Lejeune)
ブルゴーニュ パストゥーグラン(ルジューヌ) 昨年の暮れ、親友のオヤジさんが鬼籍に入られました。まぁ、ありがたい事に何かにつけて当方のことを気にかけて話題に出してくれていた事を葬儀の時に聞かされて、そんな人って自分の人生に片指もいないだろうな…などと思ったのでした。 これは3年前にその友人の家で飲んだワインになります。その時には既にオヤジさんはお酒を飲んでいなかったと思うのですが、おふくろさんの方はお酒を嗜み、友人と4人で楽しく会話をしながら飲んだのでした。 オヤジさんへ オヤジさん、若者もとい馬鹿者のたわいもない話を熱心に楽しそうに聞いてくれてありがとうございました。一緒に飲めて楽しかったで…
Bourgogne Rouge de Sousa2017(PETIT-ROY)
ド スーザ(プティ ロワ) しばらく前に投稿した斎藤さんが作るブルゴーニュルージュになります。ACブルを2本出していて前回のは除梗、今回のは全房発酵のcuvée になります。 色合いは写真で見るとイマイチ分からないのですが、除梗のスーヴニエールの方が綺麗なバーガンディレッドだったのに対してこちらのド スーザはそこに少しオレンジが入る感じでしょうか。 香りは除梗の方よりややトーンが高く、ストロベリーや小梅、スワリングすると黒すぐりにハーブ、煙などが立ち上がります。飲んだ日は近いもののヨーイドンで2本同時に開けてるわけではないのですが、酸がこちらのほうが冷ややかでナチュラル感(自然派のニュアンスと…
Bourgogne Passetoutgrain Rose2015(Robert Sirugue)
パストゥーグラン ロゼ ピノノワール100%から作られるパスグラのロゼになります。 もはやグランゼシェゾー などは遠くの果てに消えしまい、セット販売などとなっているのでこちらはしっかりと裏街道を歩むべく1番下のパスグラを全力で楽しむというわけです。笑 でリアルワインガイド では15VTのシリュグは甘過ぎーとかなりdisられていたように記憶していますが、現地試飲とボトリングされたものはやはり違いますからねえ。その辺どうなんでしょう。 15年VTという事で結構果実が張っているかなと思ったのですが、そんな事はなく綺麗なミネラルと果皮のニュアンスのあるおしとやか系ロゼワインでした。辺な雑味やエグミもな…
ブルゴーニュ アリゴテ(シルヴァン パタイユ) ここ最近のブルゴーニュ生産者のアリゴテの力の入れようはかなりのものがあり、その筆頭格はこの生産者なのではないかーなどと思っています。まぁ、かなり飲み込んできている古参のブルゴーニュラヴァーはコシュデュリはアリゴテで十分と言っているくらいですから、何を今更ーかもしれません。 で、パタイユは畑名付きのアリゴテまで数種類やっちゃってまして、何度かそちらを飲む僥倖に恵まれたのですが、その複雑性や液体の集中力と密度に驚かされたのでした。残念ながら畑名付きアリゴテは相当限られた人ではないと購入できないーというか、日本の正規インポーターには市場で出せるほどは入…
Montelie 1er Les Duresses 2017(Monthelie Douhairet Porcheret)
モンテリー レ デュレス ブラン(ポルシュレ) はっきり言ってしまえばオーセイ デュレスより格下、自然派ワイン好きからすれば全くもってナチュラル感無し、少しブルゴーニュを飲み始めた人からすれば、モンテリー?そんなアペラシオン知らんし飲まんーかもしれませんし、飲みつけた古参の方からするとここに御大の面影はないのかもしれません。 とまぁ、さんざんdisっぽい事を書いておいて言うのもなんですが 笑 このワインは素晴らしいし美味いです。リリースしたての旨さはあるにしてもブラインドで出された日には、アペラシオン デストロイヤーになる事間違い無いです。厳しいミネラルをなくしたムルソーかもしれませんし、個人…
シャブリ(パット ルー) 色合いから見て全く問題なしとは分かるものの、抜栓して10分間、このクラスメントでもピクリともせずに死んだふりー、危なく「お前は既に〜」と言いかけそうになった時にグルンとひっくり返るんだから、シャルドネの狸寝入りには騙されてはいけません。 すりおろしたリンゴ、柔らかい蜜、レモン、ゆず、樽由来から来るクリームがほんのりと入り1番最後にうっすらバナナ香。味わいはアルコール感は殆ど飛び、酸も角が取れており、大きくないながらも、たおやかに丸いパレットを描いてくれます。自然派ワインとされていますが亜硫酸は使うところでは使っていると思われるため、危ういところは全くないです。このVT…
Bourgogne Aligote(Marquis d’Angerville)
アリゴテ(マルキ ダンジェルヴィーユ) ヴォルネイ村の東にあるアン モンプランという区画。平均樹齢20年。 元々、ヴォルネイでは1番重要なドメーヌなはずでいい言葉の善し悪しはさておき貴族ドメーヌとなるなでしょう。 年々美しさに磨きがかかっているとは聞いていたのですが、裾物のアリゴテでありながら久々に当方の勝手な妄想ながら情景の見えるワインに出会ったのでした。 シルヴァン パタイユとは全く違った世界観を描いていまして、パタイユが滝に打たれて清められた身体から発するどこまでも透明感のあるアリゴテだとしたら、ダンジェルヴィーユは自分の意思では決められない名家に生まれた宿命に挑み立つ男が発する孤高のア…
Saint-Aubin 1er Champlots 2013(Pierre-Yves Colin-Morey)
サントーバン シャンプロ(ピエール イヴ コラン モレ) ブル白好きの間では話題の作り手になるようです。ピュリニーやシャサーニュなどの銘醸畑も良いのですが村名で諭吉が必要になってくる事を考えるとこのアペラシオンはなかなか面白い位置づけになると思います。また、この地から次世代のスターというかスターになりつつあるユベールラミーからも目が離せません。 閑話休題 香りは重心低めの粘度質なオイリーに熟し始めた黄色い果実、燻した白ゴマの様なニュアンスを感じるのはこの作り手得意の絶妙な樽の使い方からでしょうか。味わいも縦切れしていく様な酸、横に広がる果実、厳しいミネラルなどな突出したものはないのですが、平均…
Bourgogne Pinot Noir V.V.2017(Bruno Desaunay Bissey)
ブルゴーニュ ルージュ(デゾネイ ビセイ) 明らかに顕著になってきたのはこの1,2年位の話だと思うのですが、フィネス輸入のワインがエレガンスを極めつけているーというかフィネス印とでも言えようスタイルが出てきている様に感じています。まぁ、たまたまなのかもしれないですし、時代の味が変わってきたのかもしれません。このドメーヌも変革が顕著に現れてきた一つになると思います。味筋や香りの立ち上がりからいうとフーリエやラマルシェの様な感じではないです。 まず透明感のあるミネラルが先行してそこに薄紫のベリーに土の黒っぽいニュアンスが優しくのります。ニュアンス不足になっているかもという17VTですが、こちらはそ…
Chassagne-Montrachet 1er Morgeot rouge 2017(Heirz-Lochardet)
シャサーニュ モンラッシェ モルジョ ルージュ(ハイツ ロシャルデ) シャサーニュ モンラッシェ1級モルジョ ルージュ[2017]ハイツ ロシャルデ(赤ワイン ブルゴーニュ)価格: 7790 円楽天で詳細を見る 本来この記事を書いているときには休暇を取っていて、南仏のコートダジュールからイタリアにかけて旅をしているはずだったのですが、原因不明のコロナウイルスのせいで全てパーになってしまいました。いつもはそんなの関係ない〜と他人を気にせず能天気に出掛ける方なのですが、今回は仕方のない事情もあり全てキャンセル。今や完全に疲弊しながらというか、やはり不運な星から生まれ落ちてきたーと実感している最中で…
Chambolle-Musigny 1er Les Amoureuses 2009(Robert Groffier)
シャンボール ミュジニー レザムルース(ロベール グロフィエ) 最も特級に近い1級畑の一つで、かつ"恋人たち"という官能感ある畑の名前から人気もあります。神の雫第一の使徒はルーミエのレザムルーズだったのもある程度ブルゴーニュを飲んでいれば行き当たることなのですが価格がですなぁ、もはや特級すら軽く凌駕しているんですよね。17VTは余裕の5万超え。どうしても飲みたいなら買えば良いと思いますが、自分にはなかなか無理な話です。ボヤキ、いや負け惜しみです。笑 閑話休題 で色々言っておいてブラインドー 熟成感は出ているがそこまで古くない、香りの果実はこなれており赤系果実に重心低めの黒系の果実と大地香が混ざ…
Gevrey-Chambertin 2017(Berthaut Gerbet)
ジュヴレシャンベルタン(ベルトージェルベ ) 代替わりしたのが難しかった13年でその年のワインはやっと色がつきましたー位の色合いの薄さながら柔らかくニュアンス溢れる構成に古参のワインラバー含めてプティプームになったのですが恵まれたVTになった翌年以降強くなってしまって、その淡さを期待していた方々はちとガッカリーとなってしまったのをよく知っています。まぁ、VTごとにスタイルドリフトと思われても仕方がないのはあると思います。というのも当方多分この作り手を1番飲んで買って最早かなり保有までしています。上はかなりしっかり作っているだろうという憶測のもとに。最近思っているのは同VTでもジュヴレとヴォーヌ…
Gevrey Chambertin Clos des Chezeaux 2017(Berthaut Gerbet)
ジュヴレシャンベルタン クロデシェゾー(ベルトージェルベ) 父型はジュヴレのドメーヌ、母型はヴォーヌロマネのドメーヌなのですが代替わりして劇的に自分のスタイルに変えるわけではなく、自分のスタイルも出しつつやはり家族が培ってきたものも大切に継承していくというのも大事なことの一つであるように思います。特にアメリーのジュヴレ系のcuvée に関していえば父親のスタイルを継承しつつ自分の求めるタンニンの処理と出したい果実味に取り組んでいるのではないかー?と勝手に想像しています。 閑話休題 新樽率30%、20ヶ月のエルヴァージュ、樹齢は40 〜60年。 赤い花、紫の果実に草のフレーバーがほんのりとあり、…
フィサン(ベルトージェルベ) コロナ騒動が全く収束しません。イタリア旅行をキャンセルした時は日本のほうが感染者が多かったのですが、今はイタリア中心に欧州が危機的状況。行ってたら確実に感染してたな…東京も日に日に感染者が増えており、うーん、先が見越せない。。どこかに行くのも難しく、結局家の中にいる事が多くなり運動不足になっているところへのストレスからくる暴飲暴食気味の生活。これはこれで身体に悪いじゃないかー、と1人自分につっこんでいます。 何にせよ個人的には免疫機能を落とさないそして適度な運動。自転車こぎ、ランニング、軽い自重での筋トレを軸に何とか乗り切りたいと思います。皆さまもこのストレスのか…
Bourgogne Rouge Les Prielles 2016(Berthaut Gerbet)
ブルゴーニュ レ プリエール(ベルトージェルベ) 正式に代替わりしてからVT15までと何が違うのかー、と言いましたら15までは抜栓したて、グラスに注いで香りを一嗅ぎ、あー、ビオ系だな(危うい感じはありません)とすぐに分かったのですがこのVTからそれが顕著に減ったと思います。勿論タイミングや感性の差は出ると思いますが。 村名フィサンより写真から見るだけでも液体は赤いです。香りは淡いカシスに赤系果実とベルトー特有のヨード香(前年までより弱い)、そこに全房の梗のニュアンスが新しく入ってくるでしょうか。液体はやはり16VT特有の硬質感はあります。ポテンシャル的に考えるなら17より16なのかもしれません…
Savigny les Beaune 2017(Simon Bize)
サヴィニー レ ボーヌ(シモンビーズ) 遂に国家非常事態宣言が発令されました。基本的には今まで通り、もしくはそれ以上に粛々と自粛していくのみなのですが、やはりこうまで長く続くと顕在的にも潜在的にもストレスが心にも身体にも押しかかっているのがわかります。病気にかからず人に移さない事と、経済が死んでいかない事の両立が難しく、まだまだ出口は見えず想像以上の事も今後起こってしまう可能性もある中でどのように生き延びるか当方も考えております。個人的に今、再確認しているのは自分の人生においてはー、酒が自身の現状を慰めてくれることは決してない、ということに尽きます。どんな場合でも悲しみ不安を打ち消すために浴び…
Volnay 1er Santenos 2017(Glantenay)
ヴォルネイ サントノ(グラントネ)ACを飲む限り個人的には3000円ちょいで買える最強の広域ブルゴーニュだと思っていたので機会があってようやく1級クラスを開けることができました。 粘土質な赤系果実、シャンボールの様な強い石灰系ミネラルはなく、動物系、獣、皮革、少しの血のニュアンスとリリースしたてにも関わらずワイルドな香りががムンムンと立ち上がってきます。香りだけでいうとヴォーヌロマネにちょっとジュヴレを足した様な感じかなぁ、というのが個人的見解です。 味わいは凝縮感がありヴォルネイらしく軽やかさがありながらもパワープレイに持っていかない作り手の力量を感じずにはいられないです。ヴォルネイ サント…
フィサン(ベルトージェルベ ) オルヴォー輸入物の2017年に限っての話ですが、VT17は何故か例年よりリリースがかなり早かったという経緯があります。そういった中でワインがまだ整っていないという声もチラホラ聞こえてきたので少し休ませてから飲んでいます。 重ね合わせたチェリーが赤紫に感じ、そこに白い石灰系ミネラル香が立ち上ります。歌いたくなる様な赤い透明感と浮遊感ではなくしっとり濡れた大人な果実味。ミネラルの後からジンワリ果実がついてくる様な最近のフィネス輸入に多い作り手の感じでもなく、近年のバイエ的なブルッとした紫果実をもろに感じさせるものでもないと考えるとやはり独自路線の果実味を表現している…
Fixin Les Clos 2013(Berthaut Gerbet)
フィサン レ クロ(ベルトージェルベ) と言い訳でここに来てやっとアメリーが正式に代替わりしてからファーストVT。抜栓仕立ては赤い花、梅、淡いカシスそこから少々の野性味ある香りと野いちご、少しの熟成香。味わいもVT特有の強い酸があると思いきやそんな事はなく果実味も出てきていて酸と調和が取れバランスが良いです。決して薄旨と言う事はなくブルゴーニュらしいブルゴーニュだと思います。最近の作りに比べるとVTの影響もあると思うのですが作りは淡いです。
Bourgogne Rouge 2007(Gerard Raphet)
ブルゴーニュルージュ(ジェラール ラフェ) 香りは熟成香が出ていて、赤系果実の柔らかく枯れたニュアンスに鉄系のミネラルが少々。味わいは結構フレッシュさが残っています。と言うかどっちかというと硬い印象で、ニュアンス不足はやや否めずコンディション不良というわけではないと思いますが、ちょっと外れボトルの可能性あると思います。まぁ、それでも07年の頃を思い浮かべるとまさか2020年がくるなんで思ってもいませんでした。ましてやこんな状況になっているとは。。色んなことが未熟で上手くいかなかった07年。それでも勢いだけで懸命に生きようとしていたなぁ。。そしてまた新たに今、懸命に生きていかないとーというより生…
ブルゴーニュ ルージュ(アニエス パケ) 女性の作り手で当方も今回初めて飲みます。ドメーヌを立ち上げた若手などはここで、研修修行をしたーなどというのも結構目にしますね。 香りは熟したラズベリー、小粒のチェリー、赤い薔薇、ヨード香。味わいは冷ややかな酸、やや粘性のある液体から現れるしっとりした赤い果実。一緒に飲んだら全然違うのかもしれませんが、ベルトージェルベの14VT〜15VTあたりの雰囲気に近いかもしれません。 ただベルトーの方がもう少し果実味も酒質も強く感じられる味わいです。VTの恩恵なのか要素はあるのに柔らかい表情を見せてくれています。女性ならではの感性なのでしょうか?自然派ワインに属す…
N-S-G 1er Les Vignes Londes 2006(Georges Mugneret)
ニュイサンジョルジュ ヴィーニュロンド(ジョルジュ ミュニュレ)こちらも価格高騰、しかしながらリリースされれば瞬殺で売り切れという作り手になってしまいました。当初は価格も今思えばそれなりにこなれていながらだいぶ時間が経っても売れ残っていたような。時代が味わいに追いついたのか、はたまたメディアの作用なのかは不明ですが、火がついたら価格的にも争奪戦的に全くついていけなくなってしまいます。 そんな事を思いながら空けてみたのですが、色がまずツヤツヤです。 香りもおっ!と思わせるものの、急激に閉じていき、残るのは草の香り、いやもっと突っ込むど芝生でずっこけた時にする香り、ヤバイ、、背筋に寒気が。笑 味わ…
Gevrey Chambertin cuvée ALEXANDRINE 2017(Marc ROY)
ジュヴレシャンベルタン アレクサンドリーヌ(マルク ロワ) こちらも素晴らしい試みそしてワインになります。ミルランタージュと言って結実不良の葡萄のみで作られたcuvée になります。通常は収穫量が減ってしまうのであまり良しとされませんがこれを歓迎する生産者もいまして、神様ジャイエ などもミルランタージュ好んだと記憶しています。粒が大きくならず非常に凝縮されたピュアな果実味と風味を得ると言われています。当方もジャイエは飲んだことはないのですが人によってはこのcuvée がジャイエの感じに1番近いというか方もいらっしゃいますね。確かこの生産者は梗の青臭い感じがたまらなく嫌いで100%除梗で作ってい…
Bourgogne Rouge 2013(Douhairet Porcheret)
ブルゴーニュ ルージュ(モンテリー ドゥエレ ポルシュレ)こちらのcuvéeは昨年の今頃一度飲んでいます。今でこそ孫娘が運営となっていますが、このVTもしくは14くらいまでは御大がしっかり関わっていたとインポーター資料には載ってます。今から書くことは、これまたブルゴーニュブログの巨匠Qさんのところで書かれていた御大の独自メソッドについての引用をざっと書かせてもらいます。"葡萄はフレッシュ感と酸を大事にする為、比較的早摘みをしシャプタリゼーションを行いアルコールを確保。樽からの粗いタンニンを抑制する一方、キメの細かいタンニンを添加。"というまぁ、何というか今の自然派からはかけ離れていると言うか、…
Monthelie Cuvée Miss Armande 2013
モンテリー ミス アルマンド(モンテリー ドゥエレ ポルシュレ)たまに見る世評や他の方が飲まれたブログ、小規模インポーター?のコメントなど見ると殆どのコメントがここの赤の13年ヴィンテージに関しては顔色が悪く表情に乏しいや、果実味が乏しいなどと思わしくない記事が多いです。まず現地での樽試飲とボトリングされたものでは違ってきてしまいますし(樽からの試飲が1番美味しいと聞くこともあります)ワインはー、特にブルゴーニュはボトル差つまり輸入のロット差などがまずあると考えられ、あとは飲む日やその時の自分の体調などでもだいぶ味わいが変わってしまうという難しい問題も抱える事になります。鼻が詰まっていただけで…
Fixin En Combe Roy2017(Berthaut Gerbet)
フィサン アン コンヴ ロワ(ベルトージェルベ)今ワイナート78号を見返してみるととても素晴らしい作り手を特集していることがわかりながら、"今じゃ言えない 秘密じゃないけど できる事なら言いたくないよ〜♪"という事で自分の選択眼のなさに嘆きたくもなります。(白目) 何というか、保有しているワインと保有したいワインのギャップがあり過ぎる(^^;) 特集ではユベールラミー、マルクロワ、ジャンフルニエ、ハイツロシャルデ、そして当方がもっもと飲んでいるかもしれないベルトージェルベ。価格的に魅力なのは現状ラミーとベルトージェルベかな、と個人的には思っています。 基本的にブルゴーニュにはまっていくと(そう…
Gevrey-Chambertin 1er Les Cazetiers2017(Berthaut Gerbet)
ジュヴレシャンベルタン カズティエ(ベルトージェルベ)代替わりしてアメリーがワインを作るようになってからRWG誌はアメリーの作るワインを"父親の構造に母親のエレガンス"を融合させたーみたいな事が書かれていたと思いますが、当方もなるほど!と思ったものの昔のここのワインを考えると"父親のいかついタンニンに母親の薄さ"になってしまうのではないかなどと勝手に思ってしまいました。まだ考察中ではあるのですが、個人的にここはヴォーヌロマネとジュヴレ・フィサンに多く畑を持っていて、ヴォーヌロマネ系とジュヴレ系ではややアプローチを変えているのではないか?と勘ぐっています。母はヴォーヌロマネ系、父はジュヴレ系で自…
Santenay Clos des Hates 2013(Hubert Lamy)
サントネイ クロ デ ザート(ユベールラミー) "仕方ないなと分かっていながら どこかイマイチ割り切れないよ♪"という事で冒頭から何意味分からない事をいっていると思われますが、個人的に抱えてるブルゴーニュ2013VT問題です。やはり、リリースしたての時はメディア評価にも流されて、実際自分でも飲んでみて果実味薄めの酸が突出で、うーんよく分からないなぁ、、、という印象だったのですが、自身の軟弱な舌も磨かれ (笑)今、飲んでみるとだいぶ好みの味筋でセコセコと買い戻しをしています。これがあるからただでさえ薄い財布がペラペラに。それ故の冒頭の言葉に繋がります。笑閑話休題 香りはダークチェリー系の黒系果実…
Bourgogne Rouge 2017(Guillard)
ブルゴーニュルージュ(ギーヤール)個人的には毎年飲んでいる作り手で年々柔らかさを増してきて価格もこなれていることもあり重宝しています。某神○雫(隠れてない笑)でも取り上げられていたと思うのですが愛好家や市場的にはあまり人気はないようで、その理由を個人的にですが考えてみると、昔はなかなか美味しくならずにクラシックな作りだった、グランクリュを持っていない、などがあるかもしれません。で今年も早速飲んでみたのですがスタイルが更に変わって赤く柔らかくなっているのに驚いてしまったのでした。 今までギリシャ彫刻の様なマスキュリンなワインを造ると思っていたのですが、いきなり柔らかいミドル〜ハイトーン…
Bourgogne Blanc 2013(Hubert Lamy)
ブルゴーニュブラン(ユベールラミー)マニアックなブルゴーニュ愛飲家の間で飲まれている作り手で、とにかく甘味で膨らまないワインを好む人、舌を縦切れしていくような酸とミネラルが好きな人には好まれているように感じます。基本的にはプレフィロキセラ手法の密植というのに取り組んでいて同時にまたこれほどPMO(熟成前酸化)を意識しているだろう作り手もいなく基本的にはバトナージュは一切していないはずです。閑話休題香りは柔らかく強くない蜜、白い花、花梨、白い石の様なミネラル、少しの時間経過で乳酸発酵系とフリンティがほんのり乗ってきて香りから横に拡がらずタイトにスレンダーに縦伸びしてきます。味わいもク…
ブルゴーニュブラン(フーリエ)今やグリオットシャンベルタン、クロサンジャックは価格的にも存在的にも宇宙の果てに行ってしまい個人的なボーダーラインの村名で諭吉も越えてしまっています。ただどうでしょうか?理由は不明ながら以前ほどの瞬殺具合は薄れてきているようにも感じています。 まぁ、当方はいつも通りの下を律儀にしかも白です。笑で、初体験ながらこれが美味しかったのだからワインは飲むまで分からないものです。 詳しいテクニカル的なことはちょっとわからなかったのですが、ニュイの白ということは間違い無く、最初は綺麗なミネラル系の透明感と伸びがあるワインと思ってたのですが、時間経過で、メロンの皮の様なニュアン…
Gevrey-Chambertin 1er Poissenot2007(Guillard)
ジュヴレシャンベルタン ポワズノー(ギーヤール)17VTのACが充実の内容でだいぶ赤い果実系によっていたので、以前の作品を確認する意味で07VTを開けてみました。07はまぁ、オフヴィンと言われていて、プラスしてこのポワズノーという畑は地図で見る限り辺鄙なところにあり(失礼)、果たしてどうなっているかーという興味もありました。抜栓直後ー、香らない、しかし飲んでみると劣化や死んでいるニュアンスはないので放置。30分以上は香りは上がってこず膠着状態だったのですが徐々にほぐれ始め、黒系果実だったであろうものが綺麗に落とされてセパージュが崩れかけている赤系果実のブーケに変わってきていて派手さはないながら…
Vosne-Romanee2006(Mugneret-Gibourg
ヴォーヌロマネ(ミュニュレ ジヴール)ワインは嗜好品なので当然好きなスタイル苦手なスタイルというものがある程度飲みつけていけば出てきます。それ故に飲んでみて世間の評判通り納得!ということもあればいまいち掴み取れないと言うこともあります。良いワインになれば飲み頃の難しさーというのも足されてきて難しさは増してしまいます。自分の場合はどうもここのドメーヌと相性が悪いのかそもそも飲み時を誤っているのかいつもワインにそっぽをむかれてしまいます。 抜栓直後ー、うーん香らない。というか硬い赤い果実。また開ける日を誤ったか、、、という悲観が心を襲います。 飲んでみるとこれまた全ての要素が抜け落ちた用に軽くしか…
Chassagne-Montrachet 1er Morgeot Monopole Clos de la Chapelle 2012(Louis Jadot)
シャサーニュ モンラッシェ モルジョ クロドラ シャペル(ルイジャド) 一般的に大手ネゴシアン(ネゴシアン兼ドメーヌ)はブルゴーニュを飲みつけていくと何だかdisってしまいがちなのはあながち当方だけでもない様な気がします。特に下級cuvée は品質管理をさして気にいていない場所にも大量流通していてワインが熱劣化していたりなんだりと色々と疑問な部分が残されてしまうのも事実としてはあります。ただ資本がしっかりしているため畑をたくさん持っておりしっかりと畑を選んで品質管理を行っているショップで購入すれば味わいも価格に優れたものに出会うことができると最近感じています。 このモルジョもその一つで、通常は…
Beaune Longbois 2017(Christian Bellang)
ボーヌ ルージュ(クリスチャン ペラン)コートドボーヌのピノノワールという事あるのかもしれませんが、それでも村名ワイン。インポーターはフィネス。で価格がACブルゴーニュと変わらないのだからこのご時世まずはそこが素晴らしいと思わなければいけません。ただ安いけど(高いけども往々にしてありますが笑)味わいはガックリというのも多い中、価格に対して味わいはしっかり超えてきています。ボーヌの赤なのでもっさり野暮ったいものを想像しがちですが、こちらは重心低めから立ち上がるダークチェリーからフランボワーズなど軽快な赤い果実も心地よくノーズに入り、ヨード香がそれに少し混ざってくる感じでしょうか。味わいもドライで…
プルゴーニュ ピノノワール( ドゥエレ ポルシュレ)世評や小規模インポーターなどここの2013年VTは疑問符というかなかなかの酷評されているのですが、当方は当たりロットを引いた可能性が高いと言うことを加味してもかなりいい思いをさせてもらってます。ワインは実際飲むまでわからないものです。勿論、当方の味筋の好みと世間様の味筋の好みが一致はしないのですがそれでもここの13年のACブルゴーニュは個人的に忘れられないワインで、馴染みの酒屋でうっかりあるだけ買ってしまいました。 世の評価と自分の好みが一致はしないのでやはり飲んで自分の好きなテイストを発見していくのが1番です。 そんな訳で概ね柔らかい酒質の…
Pommard 1er Clos des pourures 2015(Heitz-Lochardet)
ポマール クロ デ プチュール(ハイツ ロシャルデ)基本的にはムルソーやシャサーニュなどの白の作り手と勝手に思っているのですが、赤はポマールを中心にラインナップはなかなか揃っています。 赤ワインに限ってーとなると思うのですが(白は未飲)VTやcuvée によって仕掛けてくることが違うように感じています。15VTのモノポールであるこのcuvée でいえば多分マセラシオン カルボニック。個人的な位置づけとしてはちと難しいワイン。笑抜栓したては、重くない黒系果実味を下支えにスミレ、フランボワーズ、杏、ブラックペッパー、ライムの柑橘の香りが密度と奥行きを持って立ち上がり…
Bourgogne Pinot Noir(OlivierJouan)
ブルゴーニュ ピノノワール(オリヴィエ ジュアン)何やら某リアルワインガイド で2017年の評価が跳ねに跳ねている?オリヴィエ ジョアンらしいのですがら17VTは飲めるどころか消えてもいません。という事で13VTを開けてみました。 やはり酸も落ち着き果実との調和を見せてきています。 香りは少し高音域のチェリーとチェリーリキュールそこにしっとりとした深紅の花、うっすらヨードにジュアンの特徴である黒土の大地香としか言えないような香り。液量が少なくなると小梅の香りも混じります。 味わいも、VT的の影響だと思うのですがジョアンらしい果実の張りというよりは、少しの熟成とこのVTらしい酸と相まってエキス的…
Santenay Clos des Hates2017(Hubert Lamy)
サントネイ クロ デ ザート(ユベールラミー)当然ながら白の作り手なのですが白の造り手が作る赤ワインは美味しいことが多くこの生産者もその1人に入ります。白は甘さを抑えてスパルタンな作りがマニアックな愛好家?のツボを押さえているのに対して赤は誰が飲んでもわかりやすく美味しいです。ラミーが取り組んでいる密植度も年々上がってきており17はまた1つ突き抜けてきた〜とは噂で聞いていたのですが、ちょっと乗り遅れて感もあり、この銘柄は漸く購入することができたのでした。 ファーストノーズは、ハイトーンな赤い果実、ライム、小梅がまず飛んできてそこに混じって上品なバルサミコ的な酸味。ここまではシャンボールっぽい香…
Saint-Roman cuvée de la Mesange 2013(Ponsot)
サンロマン キュヴェ ド ラ メサンジュ(ポンソ)こちも老舗中の老舗。前当主はネゴシアンを立ち上げで、今はそちらに精力を使ってるのかなと思います。ただなかなか強烈なエチケットで近未来テクノポップ、いやサイバーパンクを思い浮かべてしまいます。このVTくらいまでは先代が関わっていたのかな、と思います。 あけたては少しの還元、そこからややフランティーな香り、白い石の様なミネラル、擦り下ろしたリンゴ、若い梨とレモンの皮のニュアンス。冷涼感もあり危うい感じはなし。杯を重ねていくと一瞬だけ貴腐的なニュアンスが顔を見せてはすぐ隠れる瞬間も。 口に入れると舌へのファーストタッチはとても柔らかく、そこからグレー…
サヴィニー レボーヌ(クリスチャン ペラン)こちらのボーヌルージュを少し前に飲んでなかなか良かったので今度はサヴィニー を試してみました。価格はボーヌより500円アップということですがそれでも税抜き4kしないことを考えると、うーん、グロフィエやルジェ のパスグラと同価格帯だなーなどと、いつもセコい事を考えてしまっています。苦笑 村名でコスパの良いワインを見つけたい当方としてはこちらは有り難いワインです。基本、ボーヌルージュよりトーンは高めです。チェリー、小梅、時間経過で柔らかくヨードにトーン高めの酸。味わいもそのままで柔らかいながらも品の良いミネラルも感じられ、杯を重ねていくとゆっくりとダーク…
Bourgogne Chardonnay 2011(Hubert Lamy)
ブルゴーニュ シャルドネ(ユベールラミー)予想通り19年のLamyはリリースと同時にどこも瞬間蒸発。数が少ないのもあると思うのですが、2年前はそこまででなかったような気がするのですが、いきなり買えない生産者になってしまいました。価格は最安値であろうインポーターで前年度10%アップという感じ。ま、変えないものはしょうがないので(赤は少し購入できた)これを飲んで慰める。笑 色からもわかるのですが驚くほどに健全で、タイト&クリーンな香り、何よりも品があります。いまだに少し還元しているのか果実よりも石や岩のようなミネラル、火打ち石からの煙。そこから淡い蜜、果実は無い…笑 と言うわけでは無いのですがキレ…
Bourgogne Rouge 2016(Douhairet Porcheret)
ブルゴーニュ ルージュ(ドゥエレ ポルシュレ) 17VTのコルクがショボすぎたので気になって16VTも開けてみました。結果としてはちょいショボ。笑(あくまで外見) 肝心のお味は16VTの方がマチエールがしっかりしていて強めのラズベリーやグランベリーが中心で液体はカチッとしています。これは生産者問わず以前と変わらないVTの印象です。赤さと柔らかさを求めるなら全体的にですが17VTになります。 世間様の評判がイマイチだった13でとてもいい思いしてるんですよねぇ。あれは夢だったのか自身の単なる馬鹿舌の露呈なのか。。。 17VTも出てきている事だしあるうちに…
Bourgogne Blanc 2013(Hubert Lamy)
ブルゴーニュ シャタイネール(ユベールラミー)最近、親しくさせてもらっているラミー好きの方が開けていたのでちょっと前に開けているのですがもう一本開けてみました。白い石灰、青リンゴ、クレープフルーツの果皮、白い一輪の花、硬質な石、薄荷、オレンジピールの香りが優しく少々。時間経過でミネラルと石灰の要素が強くなって行きます。香りの強さはクラス相応ながら全く崩れる事なく緻密でシャープな立ち上がり。 味わいは香り以上にタイト。果実味で飲んでもらいたい言う忖度など一瞬で蹴散らすスーパードライ具合に、圧巻は余韻の舌上中央をミネラルと酸が縦切れして行く様に思わずラミースハ…
Charmes Chambertin 2011(Olivier Jouan)
シャルム シャンベルタン(オリヴィエ ジュアン)今年の夏は本当に、何もせずに終わってしまった。。。とあうのはきっと当方だけではないはず。 暑い夏を快適に過ごすには、たった一つしかなくて自分の最も好きなことだけするーということに限るのですが今年は世界がこんなんなのでただただ暑さに耐えるのみの生活。 10年前を思い起こすと仕事とか全投げしてヨーロッパ貧乏旅に行っていたなと思い出しつつ、それが今出来るか❓といえば当時より多少お金はあるものの、コロナ以外でも様々な生活の制約や精神的に守りに入っている自分の変化もあり簡単にはできない状況。なんだか青春を拗らせたような出だしになってしまいましたが、年を重ね…
Volnay 1er Clos des Chenes2015
ヴォルネイ クロ デ シェーヌ(シャトードムルソー)今年の夏は何も出来なかったーと前回のエントリーで書いたのですが、そんな時は脳内トリップするしかなくてそのお供はやはり音楽。世界的に?シティーポップテイストが流行らしく今年出会ったシンガーの"ナツサマー"は個人的にベスト。ヒットチャートを賑わせてないのがなんとも物悲しいのだが 笑 もしそんな時が起きた時はしっかりと前もってここに書いていたーとドヤりたい。ww あとはFoiのswum in your eyes 歌詞も音の一部として聴いているとなんとも言えない心地よさがあります。音楽だけはトロピカルが良い。何万回目かの朝を迎えても…閑話休題ブルゴー…
N-S-G 1er Clos des Porrets St-Georges 2017(Henri Gouges)
クロ デ ポレ サンジョルジュ(アンリ グージュ)ニュイサンジョルジュの二大巨匠、否、歴史的に重要とメーヌといえばシュヴィヨンとここで間違い無いのですが、こちらもいろんな意味で暗黒時代を抜けて改革が進みエレガンス全盛の味にしっかりと追いついてきていると聞いて、早速モノポールを飲ませてもらったのでした。 香りはやはりこの地にしてとてもエレガンス、透明感あるミネラルに綺麗な酸、赤系果実に小梅がしっかり乗ってくる香り。 味筋も香りをそのままにしたもので黒系果実は現状ほぼ入らずソフトながらタイトに伸びる酸にエレガントな赤系果実が柔らかく乗ってきます。 強さはあるもののリリースしたてのブルゴーニュは最近…
Bourgogne Rouge2010(Christophe Chevaux)
ブルゴーニュ ルージュ(クリストフ シュヴォー)上を粗相に下を律儀に。 この言葉は茶道の言葉らしいのですが、この言葉を知ったのはブルーニュワインの知的にも経験的にも巨人のQさんのブログになります。 ワインもー、特にブルゴーニュは課金化と言いますか、投機的に扱われる事も多くなってきた昨今、こういう下のcuvée はオークションなどでもまず出ることがないので買い戻すのは殆ど不可能に近いです。よって気に入った広域ワインはしっかりと熟成させると将来とんでもない喜びを得たりできたりするものです。勿論本邦のセラー事情はたかがしれているのでなかなか下のcuvée または長期保管できないのですが、一流生産者は…
Grands Echezeaux 2004(Louis Jadot)
グラン ゼシェゾー(ルイジャド)今日は滑った話。日常はともかくできれば趣味くらいは滑りたくないものです。 04年のブルゴーニュと言えばオフビンと言われ、大量の虫発生、強いグリーンフレーバー、薄くて虫が跳ねている味がするーなどと揶揄されることもあるのですが、個人的には好きなVTでまぁ、今まで運が良かったのでしょうが淡さの中にも芯があり複雑性も兼ねたタフなビンテージという印象でした。 そんなこともあり、作り手には目を瞑りつつ 苦笑 このオフビンにしてのこの銘醸畑。 どちらに転ぶかな〜と思ったら、直滑降で転げ落ちてしまったのでした。 勿論ワインは死んでいるわけでもなく、熱劣化などもしていないのですが…
Beaujolais Villages Primeur Les Lapins 2012MG(FREDERIC COSSARD)
ボジョレー ヴィラージュプリムール ラパン マグナム(フレデリック コサール)自然派ワインというワインがここ最近人気ですが、もれなく当方の周りにも自然派ワインラバーはいまして、大体飲みに誘われるとブラインドで出され、正体不明の品種と国籍不明にしか思えない産地と言う嫌がらせを当て込まれます。笑 まぁ、そんな訳で今回呼ばれたのでこちらからブラインドアタックを仕掛けたのでした。自然派ワイン好きに対しては自然派ワインで逆におもてなし。勿論、品種特性やテロワールがしっかりしているものが当方の信念としての前提にあります。今回のポイントは熟成が穏やかで都市伝説的にはいい葡萄を使っているというマグナムボトル。…
ニュイサンジョルジュ オー ブドー(オーレリアン ヴェルデ) ドメーヌも人間なので調子の波や方針転換があります。悲しい事に追っている生産者がいきなり買えなくなってしまうのがこの世界でこちらは07年に作りが変わったーと言う理由からインポーターにバッサリ契約を切られ在庫処分で思いっきりディスカウントされていました。 賛否はあると思うのですが個人的な回想録としては、、、 04〜06初期佳作の3部作(一部の酒屋で猛烈に推奨) 07〜10停滞期 11〜復調の兆し RWG誌も見直し始める 16〜返り咲きあくまで個人的です。(ペコリ)熟成により黒い果実を半分脱ぎ捨て赤系果実、樽の要…
Marssanay Rose 2016(Bruno Crail)
マルサネロゼ(ブリュノ クレール)ロゼワインは結構好きで産地にこだわり無く気になるものがあれば飲んだり試したりしています。まぁ、昔はペラペラなものも多くなんだこれー❓ということも多かったのですが、嗜好が変化したのかそれともそもそも期待値のハードルが下がったのかアペロとしてーという限定で何でも美味しく飲めてしまう自分がいます。因みにワイン好き女子がたまに言われるロゼの色を見て"キュン"とした事は当方1度もないです。笑閑話休題このロゼワインは某誌で知った記憶ではブルゴーニュで1番古くから使われているロゼとの事。もみろん凄みはないのですが、なかなかしっかりとした構造を持っていて雑味なども無く綺麗にま…
Beaune 1er Les Cents Vignes 2010(Croix)
ボーヌ レ サン ヴィーニュ(クロワ) 基本的にはVTに忠実に造る作り手で強く太陽に恵まれたVTにはしっかりと作りすぎてしまいやや愛好家を惑わせてしまうことがあるものの、そういう作り手の場合はオフヴィンの時は力が抜けた作風となり中々良いを酒質だったりもします。実際ここが美味しいと唸られたのは07年の力の抜けた村名ボーヌあたりだったはずで09年は良い年故に強くなってしまい暫く売れ残っていたような。10年も良い年ではあるのですがやや肩の力が抜けたのか、リリースから8年経ってなかなかの楽しめるワインとなっていました。 抜栓直後から綺麗な熟成香のブケ、柔らかい赤いベリーの香り、黒系が果実であっただろグ…
オートコート ド ニュイ(ベルトージェルベ) インポーターも販売店も例年とは異なるルートでの購入。基本データなしなので海外のサイトを見ると、HCdNは完全除梗で軽くフィルターもかけている!?との事。 芳香性は弱いものの重ね合わせたチェリーにひきたてのブラックペッパー、奥から深紅の薔薇が柔らかく香ります。杯を重ねると毎度ながらここ特有のしっとりと濡れた質感を持ちながら冷涼感も併せもった不思議な香り。昨年くらいからヨード香は消え、個人的には嫌いではないものの好印象。 味も赤くハイトーンというよりはしっとり落ち着いた深紅の花や果実が舌上で縦長のダイヤ柄を描きながら伸びていきます。 オートコートに関し…
Bourgogne Passetoutgrain 2018(Robert Sirugue)
パストゥーグラン(ロベール シリュグ) 某雑誌では14VTで明らかに疑問がつくcuvée があり、15VTでは完全にダメ出しと最近散々なことを書かれているこのドメーヌですが、雑誌ではあくまで現地試飲ですからねぇ。。この辺、時間のタイムラグもあり瓶詰めして日本に来る頃にはまた変化があるとは思うのですが。 個人的にはここは以前までは空けたてはACブルからしてやや硬いという印象でした。あと値付けもそんなに安くないしね、みたいな。閑話休題いきなり柔らかい香り、そこからのダークチェリー、フランボワーズ、プルーンと黒系果実の香り少しのヨードと樽から来ると思われるミルク。味わいは香り以上に黒くはなく、香り以…
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