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今月の始まりは、モンテスの白 歳を取ったのでしょうか? 今年に入って、白ワインに興味が… ソーヴィニヨン・ブラン。 春らしい、すがすがしいワインですね。 どこか、緑の香りが気持ちいい。 MONTES LIMITED SELECTION SAUVIGNON BLANC 2021 モ...
Nuits-Saint-Georges2016(Bertrand AMBROISE)
ニュイサンジョルジュ(ベルトラン アンブロワーズ) 今や情報化社会なのでいい生産者は基本一瞬で発掘。そうなるとしっかり存在しているものの愛好家からあまり見向きもされない生産者をコツコツ試していくのが価格的にも入手度的にいいのかもしれません。言葉は悪いですが今を生きる埋没系とでもいったらいいのでしょうか。 この作り手も19のNSG V.V.は一部愛好家から絶賛されていて市場にもう見当たりません。某RWG誌もかなり評価が高かった様な… というわけで無いものは買えないのでバックビンのVVの付かない村名を試してみました。結論から言うと現在閉じ気味かなと言う印象。 5日かけて飲みましたか終始印象は変わら…
Fixin 1er Les Aeverts2008(Denis Berthaut)
フィサン ザルヴレ(ベルトージェルベ) なかなか難しいVTと個人的には思っていまして、エレガンスに流れているのか酸が強調されすぎてミネラルの殻から果実味が出てこれずにいるのか判別に苦しむこともあります。ま、このVTは結構痛い目にあっているのですが価格は為替の影響なのか?だいぶ安かったので重宝したVTでもあります。 香りは線が細いストロベリー、トマト的な酸味、乾いた砂、奥底からゆっくりと黒土、冷涼感があり線は細いながら古典的ブルゴーニュの香りがしっかりします。 味わいもこのVTと産地を反映してか?しっかりとした酸味が口内に押し寄せその後にミネラル、やっと果実。笑 濃さで言ったら今のACブルの方が…
Fixian Les Crais 2012(Denis Berthaut)
フィサン レ クラ(ドニベルトー )正式な代替わりは2013年VTからでワイナート78号にもそう書かれています。彼女がしみじみとかどうかはともかく語っていたのは”父のワインは最低でも5年寝かせないと柔らかくならないタイプでしたからね”というもの。ま、それは前回エントリーの08を飲めばわかるっちゃわかります。ただ12年もどうやらcuvée に寄っては変革されているものがあるらしく、こちらを飲む機会があったのでいい機会とばかりに試してみました。香りはチェリー、小梅、赤スグリ、土のニュアンス、白いミネラル、透明度がありとても綺麗です。 味わいも硬質なミネラルを纏いながら超高域まではいきませんが低域と…
Volnay 1er Clos des Chenes2019(Glantenay)
ヴォルネイ クロ デ シェーヌ(グラントネ)基本的に自分の記憶とアウトプットの為に書き始めたこのブログ。上を見ればキリがないので、あくまで興味を持てれば誰でも買えるし飲める物を中心に取り上げてきたつもりですが、(自分のお小遣いなどたかが知れてるし)どーにもブルゴーニュ市場がそんな悠長な事は言ってられなくなってしまっているなぁ、と感じているのは当方だけではないはずです。毎年10%ずつ上がっていくとあら不思議、複利が効いて7年で倍の価格。特に今後リリースされるグランクリュはこの先ずっとこんな感じでしょうか。世を見渡してみると急な円安進行、世界的混乱による輸入の影響、物価上昇、ブルゴーニュの収穫減、…
アメリーベルトー が正式に代替わりしたのが2013VTからで、そこから数えると5シーズン目のVTとなります。17VTから彼氏が正式に栽培長に就任という未来から見たらある意味記念碑的なVTになっていくのかもしれません。 RWG誌は父親の構造×母親のエレガンス!と絶賛されていたはずで新たにそこに×彼氏の栽培技術という事になっていくのでしょう。 ここの下のクラスはいつ飲んでも美味しく、ACブルゴーニュがややブルっとした豊かな果実を感じさせるものだとしたら、このオートコートは綺麗で冷涼な酸を感じさせてくれます。味わいもチェリーやベリーの赤系果実にうっすらとヨードの香りが乗ってきます。以前は抜栓仕立ては…
Gevrey-Chambertin2010(Olivier Bernstein)
兎に角、ワインが馬鹿みたいに高くなってしまっているーというのは愛好家なら誰しもが痛感している事と思います。ボルドー、ブルゴーニュのみならずなんて事ない平凡な自然派ワインまでも。(自然派ワインをdisしているわけではないです)まぁ、趣味の世界なのでお金はそれなりにかかるのですが、それでもなかなか人に理解される趣味ではないし笑、更には近年えげつないまでの価格高騰。これではワインを愛した人達が阿呆らしいーとワインを飲むのやめてしまうのも頷くしかない状況です。かくいう当方もこの作り手で少し考えさせられてしまいました。 ミクロネゴス、新進気鋭、という事で08VTが確かファーストリリースだったように思いま…
Santenay 1er Clos des Gravieres V.V.2016(Hubert Lamy)
ブルゴーニュも村名が平気で諭吉を超えてきてしまうと、ブルゴーニュ山から下山すると言う選択肢を除くと比較的お買い得なアペラシンオンを探していくかコスパの良い造り手を探すかーとなってきます。赤の場合そうなるとかなり限られてきてお買い得とは言えないながらもコートドボーヌの赤が第1選択になるのではと個人的に思います。特に白ワイン屋が作る赤ワインは力技に持っていくことが少なく可憐で美味しいものが多いです。 こちらも白屋の赤ワインで密植、超密植というPre-phylloxera の植栽を実験的にも実践的にもしています。白は次世代のトップドメーヌ候補と勝手に思っていますが主要アペラシオンがマイナーな為か?作…
Bourgogne Rouge 2013(Douhairet Porcheret)
今では孫娘が運営という事になっていますが、先代は名手中の名手でこのVT位までは秘技Porcheret methodを絶賛継承中と邪推しています。 淡く仄かなラベンダー、ほんのりと樽からのエピスと赤紫果実、時間経緯で梅。味わい〜フィニッシュまでの要素はクラス相応ながらも綺麗な酸と果実味、何より力が入っていなく名手の余裕と軽い寛ぎを感じます。クラス超えや凄みはないですがACブルゴーニュとしてとても秀逸で久々にこれはいいワインだ、と感嘆しました。 それにしても13VTを最近飲んでみて、リリース仕立ては果実味薄め〜酸が浮き気味〜ミネラルに覆われて硬めに感じるtexture〜とスルーしていたのですが広域…
Bourgogne Rouge 2017(Hudelot-Baillet)
ブルゴーニュ ルージュ(ユドロバイエ) エレガンスエキス全盛と言われるブルゴーニュにおいて(そうは言っても濃いめに感じる昨今)果実味をしっかりと残した作りをしてくる作り手だと思います。ここのACブルゴーニュは毎年の定点観測ワインとしてリリース直後に飲んでいます。 13VTは強いミネラルに覆われてややカチッとしたスタイル。14VTは酸と果実味のバランスが良くここの良さがでている。15VTはVTの影響か酸を低く感じジャミーな仕上がり。16VTは価格上昇についていけずスルー笑。予想通り結構売れ残ったようで17VTはちと値段が下がっています。 シャンボール村内のACブルゴーニュ区画、樹齢35年で新樽率…
La Vie Pinot Noir2016(Dimainile Sahateni)
ラ ヴィエ ピノノワール(ドメーニレ サバティーニ) ここまでブルゴーニュが高くなってしまいながら、それでもピノノワールが飲みたいとなると普通の感覚では違った地域や国のピノノワールを試していかざるえません。 ワイン本などでも最近はブルゴーニュ以外の美味しいピノノワール特集もやっていて、このワインも例に漏れる事なくRWG誌64号で表紙を飾ったルーマニアの旨安ピノノワールです。 緯度はローヌ、気候はブルゴーニュ、自然派、デイリー価格。一応当方は2度飲んでみました。2度目は信頼できる友人にブラインドで提供。友人の答えは「日本ワイン?マスカットベリーA」と言うなかなか特徴を捉えた鋭いアンサーでした。色…
Volnay 1er Les Mitans 2015(R.Rossignol-Changarnier)
ヴォルネイ ミタン(レジス ロシニョール)本来であれば村名ヴォルネイを飲んでなんとなくの傾向を掴んであとは暫く寝かせる予定だったのですが、村名の方が輸送の疲れなのか、この寒暖差の影響でバイオリズムが狂ったか、はたまたま新月のお告げか、それともコルクに液体が既にだいぶ染み出していたせいか、香りで軽くマディラ香がしてしまっていて、飲めるには飲めるのですがちょっと判断不能。少し無理を言ってワイン屋に仕入れをしてもらい少なくない量を買ったので、これでインポーターのコンディション不良だったら…と弱気の虫が鳴き、一級も開けてみることにしました。 輸送の疲れはありながらワインは健全で本領発揮とは言えないもの…
Gevrey-Chambertin Aux Echezeaux V.V.(Fourier)
ジュヴレシャンベルタン オーエシェゾー(フーリエ) もう今や超一流というか瞬間蒸発してしまう為なかなか有り付けないワインとなってしまいました。 こちらは村名の畑名付きだと思うのですがネットで検索する限りマゾワイエールとモレサンドニ一級に挟まれているという立地です。(実際にワイナートの地図で確認しました) 16VTのジュヴレやフィサンの収穫量はかなり壊滅的だったようでベルトーのワインを飲むとかなり強烈な選果をしたのではないか?と思われる妙な構造的強さ強さを感じる事が多いのですがフーリエはあくまでフーリエでした。 ただの村名に比べるとやや重心が重たいように感じるところはあるかもしれませんが、それで…
Gevrey-Chambertin V.V.(Fourrier)
ジュヴレシャンベルタン(フーリエ) クラシックなスタイルとモダンなスタイルという言葉があってそもそも何を持ってクラシックかモダンかと分けるのも難しいのですが、フーリエは果たしてどちらなのか?と言うことを思った時に”垢抜けたクラシック”と言う言葉を聞いた時になんとなくなるほどーと思ってしまったのでした。エキス系がクラシックで果実味系がモダンか?フィルターかけまくりがクラシック(今そんなブルゴーニュあるんですかね?)ノンフィルターがモダンか?などの簡単な事ではないのが面白くも悩ましいところです。まぁ、そんな事思う変な人も少ないと思うのですがこんな事考えてしまうのはやはり自分の舌のパレットにパチッと…
コート ド ニュイ ヴィラージュ(ベルトージェルベ) 畑はジュヴレとフィサンに挟まれたプロションで準村名格の位置付けとなります。 これで樽がバッチリ効いていたらNew Worldと言ってしまいそうー な燦々とした太陽を浴びたであろう健全な果実のボリュームにタンニン。乾いた大地香、重心低めのブラックベリーに黒い果実、黒系スパイス。スワリングすると黒果実の扉から赤い果実とヨードが控えめに顔を出します。現状、液体は柔らかいものの果実味が酸をマスキングしてしまっているので酸性人には酸をおくれやす!となりそうです笑 このcuvée VT違いで何度か飲んでいるのですがどうも乾ききった様な大地香が毎回気にな…
Santenay 1er Clos Rosseau Les Fourneaux V.V.2016(Bachey Legros)
サントネイ クロ ルソー レ フルヌー(バシェ ルグロ) ユベールラミーのサントネイ1級を飲んで好き嫌いはあるにしても超密植そしてV.V.由来の深くてとんでもないエキスの凝縮感に、これはテロワールデストロイヤーだーなどと思ってしまいました。 で作り手は違うのですが以前から気になっていたのがこのドメーヌ。 Les Fourneauxはlieux-ditsとなります。 多層感のある黒い果実ながらただ黒く重く落ちることなく軽やかな液体に昇華されていて、それに加え独特の深みがありこれはー?と思ってみたところ1914年植樹というウルトラVV。これで6Kちょいというのは色んな意味で旨味がのってます。 この…
HCdN Au Vallon2016(Michel Gros)
オートコートドニュイ オウ バロン(ミシェル グロ) マレイ・レ・フュッセイ村に位置し標高425〜440mの間。樹齢は30年。ノーマルオートコートと比較するとタンニンがシルキーで酸が優しく若くても柔らかく飲みやすいワイン。 以上がインポーターからの抜粋になります。 並々ならぬ広域にかける情熱が最近あるようで 微笑 AC1本、オートコート3本の合計4本もリリースしてましてこちらは16VTからリリースです。 紫果実、タバコ、うっすらとヨード、スワリングすると一輪挿しの赤い花。味わいは香りのままに樽由来と思われるクリームが現状少し浮き気味に主張。 ここのワインは誠実で素直〜ご当主そのままという印象で…
ファン ピノノワール(ムーンダッラ) 前回のエントリーで2000円以下のピノノワールでガッカリーと書いたのですが、当方これは毎年飲んでいて結構味わいも安定しています。 樹齢は7〜15年。手摘みで出来る限り潰さずに除こう。 年によって濃い年もあるらしいのですがここ5年くらいはそんな事ないのではないかなぁという印象です。基本的には薄旨系の味わいでチャーミングな赤系果実やチェリーが綺麗に感じられ酸もありシャバくないです。こう言うのわ飲むと最近のブルゴーニュは力強いなぁ、などと思ってしまいます。強いて言うなら余韻で酸を感じるよりはやや甘みを感じるところがあるかもしれませんが残糖と言うわけではなく飲むタ…
オートコート ド ニュイ(フランソワ ラマルシェ) 明らかに変貌を遂げてきたのは2010年くらいからでー、それでも当方含め猜疑心の強い昔からブルゴーニュ愛飲家はスルーを2,3年は続けていたのではないでしょうか? リアルワインガイドのお勧めも入り?エレガント路線に流れている昨今、もはや瞬間蒸発品となりつつあります。この辺のラインは値段もそこそこなので買いやすいですが結構すぐなくなってしまいます。 平均樹齢30年、東向きの粘土石灰質土壌。 フーリエに通じるような柔らかく赤いアロマの立ち上がりから始まりV-Rの包容力をオートコートで感じさせてくれます。もう少し突っ込んでいきますと香りはややスモーキー…
Gevrey-Chambertin 1er Clos St-Jacques V.V.2006(Fourrier)
クロサンジャック(フーリエ) 今年も人生もワインも回顧する季節となってきてしまいました。自然派にしろイタリアにしろブルゴーニュにしろ今年もなかなか心に残るワインに出会えることができました。何より多くのワインラヴァーの方々と出会えたのが1番の財産となりそうです。 閑話休題 今や超一流になってしまったこの作り手ー、そしてこの銘醸畑のワイン。リアルワインガイド、並びに世界的な評価をされたのが2007年。もはやそこから価格も存在も銀河の果てに行ってしまいました。 しかしずっとこの作り手を追ってきた愛飲家はこの2006VTで革新的な変化を確信的に感じていたに違いないーと思います。それでもその変化に気づい…
M-S-D 1er cru Les Monts Luisants 1991(Pernia Rossin)
モレサンドニ モンリュイザン(ペルナンロサン) 今やなくなってしまったドメーヌで、暫く前に一連のバックビンテージが放出されていました。畑的にはポンソが白を作っていることもありなかなか面白味のある畑です。 好みの飲み頃はあると思いますが、美しく枯れ始めた美味しさがあります。穏やかに萎れた赤系の花、白っぽいミネラル、少しの粘土質、グラスからの優しいブーケにクラっとします。グランクリュのクロドラロシュの構成畑でもあり非常に長命とされていますが、この辺はボトル差などはある程度あるものと想定して楽しむのがいいです。当然ながらリコルク物でワインを補充しているものもあるはずです。ビンテージを考えたら異様に若…
Vosne-Romanee 2008(Hudellot-Baillet)
ヴォーヌロマネ(ユドロバイエ) 17VTの資料を元に、畑はバロットに0.07ha、平均樹齢15年、一回使用樽100%、年生産300本。 所謂”レア物”と言う部類に入ってきてしまうのかもしれませんが、レア物=美味しい という構図が簡単に成り立たないところがこのワインに限った話でなくワインの難しいところです。更に08VT特有の酸がなかなか解けずどうも果実が後退したように感じてしまう難しいVTというのが個人的な印象です。 このワインー、その難しさが軽く炸裂でヴォーヌロマネのワインでシャンボールの味筋と言いましょうか、シャンボールっぽい石灰系ミネラルのストラクチャーが強く赤い果実味がないわけではないの…
Bourgogne Rouge2017(Bernard&Thierry Grantnay)
ブルゴーニュ ルージュ(グラントネイ) 裾物のACブルゴーニュが平気で5k越え、一流生産者に至っては10kは必要となってしまったーこの時代において、このワインは素晴らしかったです。 畑はヴォルネイ下部のコンドメーヌ、ヴェーヴ、モンプーラン。モンプーランに至っては大半がポマールにあるとの事。完全除こう。平均樹齢40年。 ここ最近流行の、柔らかかい抽出に丸い果実味ー、ふんわりナチュラルといったような新ブルゴーニュ的な味わいではなく、甘みを完全に飛ばした完全発酵系のワインです。どちらかというとクラシカルな感じで、赤いチェリー系エキスに上質なワイルドラズベリーリキュールをちょいと添加のようなワインです…
Marsannay Rouge L’Ancestrale2014(Sylvain Pataille)
マルサネ ランセストラル(シルヴァンパタイユ) 最近話題の作り手。そのTop cuvée になります。開けるにはだいぶまだ早いということを念頭に書いています。ガチガチではないのですがポテンシャル飲みです。 その上でかなりの野心作だとは思います。ブルゴーニュの畑のブレンドは通常デクラッセを意味しますが、優れた畑の高樹齢の区画をブレンドしてヒエラルキーへの挑戦と勝手に解釈しています。(と言ってもこのアペラシオン、現状特級はおろか1級すらない)樹齢が高い3つのclimaの計算し尽くしたであろうアッサンブラージュ。 穏やかなバルサミコ系の酸味と柔らかい梅香とミドルトーンの赤系果実がトップーノーズ。果実…
Marcassin Pinot Noir 2012(Marcassin Vineyard)
マッカーシン ピノノワール(マッカーシン) こちらは飲ませていただいたワイン。まずはこの様なワインのコルクを抜いて頂き感謝します。言わずとしれたカリフォルニア ピノノワールの最高峰ーといったところでしょうか。 トップノートは強すぎないグリーンノートに樽、そこから重心低めの黒果実にミドルトーンの赤系果実がのってきます。鉱物的要素や獣のニュアンスは感じられず。かなり凝縮はしているものの味わいは圧倒する様な果実味でattaqueしてくるタイプではなく(逆に拍子抜け)比較的エキス系なんですが特に中間〜余韻にかけて凝集した糖度を感じます。ブラインドで出されたら、、、少なくともCdN,ヴォーヌロマネ1級〜…
Chambolle-Musigny 1er cru Les Sentiers2014(Anne et Herve Sigaut)
シャンボールミュジニー レ センティエ(アンヌ エ エルヴェ シゴー) こちらも気になっていた作り手とclimaだったので抜栓に感謝します。 香りの立ち上がりが早く、梅おかか系の香りから、優しい赤紫系の果実。刻一刻と変化する香りの七変化。pureというよりnatural という言葉が個人的に当てはまるワインです。女性醸造家らしい柔らかい体躯の酒質とシャンボールの石灰ミネラルが上手く解けていて全方位で愛想よいです。香りだけで行くと薄旨系なんですが口に含むと14VTの健全な果実味のボリュームがあります。提供者の方が方がこのワインは何人かで飲みたいワインと言われてました。1人でじっくり飲むワイン良い…
CLOS-VOUGEOT 2001(CHATEAU DE LA TOUR)
グローヴージョ(シャトー ド ラ トゥール) April foolで”INAOが国道沿いのクロヴージョを格下げ “と言って信じてしまう人がいる位、玉石混交しているグランクリュだと思います。このシャトー、CdV1番の所有者で畑の中腹を殆ど所有しています。故に、玉石混交しているこの畑において味は安定しているとは思いつつ確固とした堅牢な作りという事は知っていたので果たしてどうかな?だったのですが中々の佳作で心に残りました。 ミドルトーンの赤い花、少しのカシス、淡いレーズン、ピークを超えた花のブケ、どれもグラス内で優しい協奏曲を奏でています。突き抜ける様に華やか〜と言うわけではないのですが香りにfin…
Bourgogne Rouge SOUVENIR 2017(PETIT-ROY)
ブルゴーニュ ルージュ スーヴニエール(プティロワ) 最近では日本ワインの品質も向上してきており、ワイン好きばかりか、あれほど頑なにブルピノしか飲まなかったブルゴーニュ愛飲家までもが色々と日本ワインを飲み込んできている現状が出始めてきているのではないかーなどと思っております。当方もそれに追随したいところなのですが、やはり原資は限られているものでせめてフランスで頑張っている日本人醸造家を追うのでいっぱいいっぱいというのが現状です。微笑 閑話休題 こちらのプティロワも斎藤さんという日本人が頑張っているメゾンになります。ネットで調べれば輝かしい経歴は出てきますのでそれはそちらに譲ることにしまして今回…
Bourgogne Rouge de Sousa2017(PETIT-ROY)
ド スーザ(プティ ロワ) しばらく前に投稿した斎藤さんが作るブルゴーニュルージュになります。ACブルを2本出していて前回のは除梗、今回のは全房発酵のcuvée になります。 色合いは写真で見るとイマイチ分からないのですが、除梗のスーヴニエールの方が綺麗なバーガンディレッドだったのに対してこちらのド スーザはそこに少しオレンジが入る感じでしょうか。 香りは除梗の方よりややトーンが高く、ストロベリーや小梅、スワリングすると黒すぐりにハーブ、煙などが立ち上がります。飲んだ日は近いもののヨーイドンで2本同時に開けてるわけではないのですが、酸がこちらのほうが冷ややかでナチュラル感(自然派のニュアンスと…
Bourgogne Pinot Noir V.V.2017(Bruno Desaunay Bissey)
ブルゴーニュ ルージュ(デゾネイ ビセイ) 明らかに顕著になってきたのはこの1,2年位の話だと思うのですが、フィネス輸入のワインがエレガンスを極めつけているーというかフィネス印とでも言えようスタイルが出てきている様に感じています。まぁ、たまたまなのかもしれないですし、時代の味が変わってきたのかもしれません。このドメーヌも変革が顕著に現れてきた一つになると思います。味筋や香りの立ち上がりからいうとフーリエやラマルシェの様な感じではないです。 まず透明感のあるミネラルが先行してそこに薄紫のベリーに土の黒っぽいニュアンスが優しくのります。ニュアンス不足になっているかもという17VTですが、こちらはそ…
Chassagne-Montrachet 1er Morgeot rouge 2017(Heirz-Lochardet)
シャサーニュ モンラッシェ モルジョ ルージュ(ハイツ ロシャルデ) シャサーニュ モンラッシェ1級モルジョ ルージュ[2017]ハイツ ロシャルデ(赤ワイン ブルゴーニュ)価格: 7790 円楽天で詳細を見る 本来この記事を書いているときには休暇を取っていて、南仏のコートダジュールからイタリアにかけて旅をしているはずだったのですが、原因不明のコロナウイルスのせいで全てパーになってしまいました。いつもはそんなの関係ない〜と他人を気にせず能天気に出掛ける方なのですが、今回は仕方のない事情もあり全てキャンセル。今や完全に疲弊しながらというか、やはり不運な星から生まれ落ちてきたーと実感している最中で…
Chambolle-Musigny 1er Les Amoureuses 2009(Robert Groffier)
シャンボール ミュジニー レザムルース(ロベール グロフィエ) 最も特級に近い1級畑の一つで、かつ"恋人たち"という官能感ある畑の名前から人気もあります。神の雫第一の使徒はルーミエのレザムルーズだったのもある程度ブルゴーニュを飲んでいれば行き当たることなのですが価格がですなぁ、もはや特級すら軽く凌駕しているんですよね。17VTは余裕の5万超え。どうしても飲みたいなら買えば良いと思いますが、自分にはなかなか無理な話です。ボヤキ、いや負け惜しみです。笑 閑話休題 で色々言っておいてブラインドー 熟成感は出ているがそこまで古くない、香りの果実はこなれており赤系果実に重心低めの黒系の果実と大地香が混ざ…
Gevrey-Chambertin 2017(Berthaut Gerbet)
ジュヴレシャンベルタン(ベルトージェルベ ) 代替わりしたのが難しかった13年でその年のワインはやっと色がつきましたー位の色合いの薄さながら柔らかくニュアンス溢れる構成に古参のワインラバー含めてプティプームになったのですが恵まれたVTになった翌年以降強くなってしまって、その淡さを期待していた方々はちとガッカリーとなってしまったのをよく知っています。まぁ、VTごとにスタイルドリフトと思われても仕方がないのはあると思います。というのも当方多分この作り手を1番飲んで買って最早かなり保有までしています。上はかなりしっかり作っているだろうという憶測のもとに。最近思っているのは同VTでもジュヴレとヴォーヌ…
Gevrey Chambertin Clos des Chezeaux 2017(Berthaut Gerbet)
ジュヴレシャンベルタン クロデシェゾー(ベルトージェルベ) 父型はジュヴレのドメーヌ、母型はヴォーヌロマネのドメーヌなのですが代替わりして劇的に自分のスタイルに変えるわけではなく、自分のスタイルも出しつつやはり家族が培ってきたものも大切に継承していくというのも大事なことの一つであるように思います。特にアメリーのジュヴレ系のcuvée に関していえば父親のスタイルを継承しつつ自分の求めるタンニンの処理と出したい果実味に取り組んでいるのではないかー?と勝手に想像しています。 閑話休題 新樽率30%、20ヶ月のエルヴァージュ、樹齢は40 〜60年。 赤い花、紫の果実に草のフレーバーがほんのりとあり、…
フィサン(ベルトージェルベ) コロナ騒動が全く収束しません。イタリア旅行をキャンセルした時は日本のほうが感染者が多かったのですが、今はイタリア中心に欧州が危機的状況。行ってたら確実に感染してたな…東京も日に日に感染者が増えており、うーん、先が見越せない。。どこかに行くのも難しく、結局家の中にいる事が多くなり運動不足になっているところへのストレスからくる暴飲暴食気味の生活。これはこれで身体に悪いじゃないかー、と1人自分につっこんでいます。 何にせよ個人的には免疫機能を落とさないそして適度な運動。自転車こぎ、ランニング、軽い自重での筋トレを軸に何とか乗り切りたいと思います。皆さまもこのストレスのか…
Bourgogne Rouge Les Prielles 2016(Berthaut Gerbet)
ブルゴーニュ レ プリエール(ベルトージェルベ) 正式に代替わりしてからVT15までと何が違うのかー、と言いましたら15までは抜栓したて、グラスに注いで香りを一嗅ぎ、あー、ビオ系だな(危うい感じはありません)とすぐに分かったのですがこのVTからそれが顕著に減ったと思います。勿論タイミングや感性の差は出ると思いますが。 村名フィサンより写真から見るだけでも液体は赤いです。香りは淡いカシスに赤系果実とベルトー特有のヨード香(前年までより弱い)、そこに全房の梗のニュアンスが新しく入ってくるでしょうか。液体はやはり16VT特有の硬質感はあります。ポテンシャル的に考えるなら17より16なのかもしれません…
Savigny les Beaune 2017(Simon Bize)
サヴィニー レ ボーヌ(シモンビーズ) 遂に国家非常事態宣言が発令されました。基本的には今まで通り、もしくはそれ以上に粛々と自粛していくのみなのですが、やはりこうまで長く続くと顕在的にも潜在的にもストレスが心にも身体にも押しかかっているのがわかります。病気にかからず人に移さない事と、経済が死んでいかない事の両立が難しく、まだまだ出口は見えず想像以上の事も今後起こってしまう可能性もある中でどのように生き延びるか当方も考えております。個人的に今、再確認しているのは自分の人生においてはー、酒が自身の現状を慰めてくれることは決してない、ということに尽きます。どんな場合でも悲しみ不安を打ち消すために浴び…
Volnay 1er Santenos 2017(Glantenay)
ヴォルネイ サントノ(グラントネ)ACを飲む限り個人的には3000円ちょいで買える最強の広域ブルゴーニュだと思っていたので機会があってようやく1級クラスを開けることができました。 粘土質な赤系果実、シャンボールの様な強い石灰系ミネラルはなく、動物系、獣、皮革、少しの血のニュアンスとリリースしたてにも関わらずワイルドな香りががムンムンと立ち上がってきます。香りだけでいうとヴォーヌロマネにちょっとジュヴレを足した様な感じかなぁ、というのが個人的見解です。 味わいは凝縮感がありヴォルネイらしく軽やかさがありながらもパワープレイに持っていかない作り手の力量を感じずにはいられないです。ヴォルネイ サント…
フィサン(ベルトージェルベ ) オルヴォー輸入物の2017年に限っての話ですが、VT17は何故か例年よりリリースがかなり早かったという経緯があります。そういった中でワインがまだ整っていないという声もチラホラ聞こえてきたので少し休ませてから飲んでいます。 重ね合わせたチェリーが赤紫に感じ、そこに白い石灰系ミネラル香が立ち上ります。歌いたくなる様な赤い透明感と浮遊感ではなくしっとり濡れた大人な果実味。ミネラルの後からジンワリ果実がついてくる様な最近のフィネス輸入に多い作り手の感じでもなく、近年のバイエ的なブルッとした紫果実をもろに感じさせるものでもないと考えるとやはり独自路線の果実味を表現している…
Fixin Les Clos 2013(Berthaut Gerbet)
フィサン レ クロ(ベルトージェルベ) と言い訳でここに来てやっとアメリーが正式に代替わりしてからファーストVT。抜栓仕立ては赤い花、梅、淡いカシスそこから少々の野性味ある香りと野いちご、少しの熟成香。味わいもVT特有の強い酸があると思いきやそんな事はなく果実味も出てきていて酸と調和が取れバランスが良いです。決して薄旨と言う事はなくブルゴーニュらしいブルゴーニュだと思います。最近の作りに比べるとVTの影響もあると思うのですが作りは淡いです。
Bourgogne Rouge 2007(Gerard Raphet)
ブルゴーニュルージュ(ジェラール ラフェ) 香りは熟成香が出ていて、赤系果実の柔らかく枯れたニュアンスに鉄系のミネラルが少々。味わいは結構フレッシュさが残っています。と言うかどっちかというと硬い印象で、ニュアンス不足はやや否めずコンディション不良というわけではないと思いますが、ちょっと外れボトルの可能性あると思います。まぁ、それでも07年の頃を思い浮かべるとまさか2020年がくるなんで思ってもいませんでした。ましてやこんな状況になっているとは。。色んなことが未熟で上手くいかなかった07年。それでも勢いだけで懸命に生きようとしていたなぁ。。そしてまた新たに今、懸命に生きていかないとーというより生…
ブルゴーニュ ルージュ(アニエス パケ) 女性の作り手で当方も今回初めて飲みます。ドメーヌを立ち上げた若手などはここで、研修修行をしたーなどというのも結構目にしますね。 香りは熟したラズベリー、小粒のチェリー、赤い薔薇、ヨード香。味わいは冷ややかな酸、やや粘性のある液体から現れるしっとりした赤い果実。一緒に飲んだら全然違うのかもしれませんが、ベルトージェルベの14VT〜15VTあたりの雰囲気に近いかもしれません。 ただベルトーの方がもう少し果実味も酒質も強く感じられる味わいです。VTの恩恵なのか要素はあるのに柔らかい表情を見せてくれています。女性ならではの感性なのでしょうか?自然派ワインに属す…
N-S-G 1er Les Vignes Londes 2006(Georges Mugneret)
ニュイサンジョルジュ ヴィーニュロンド(ジョルジュ ミュニュレ)こちらも価格高騰、しかしながらリリースされれば瞬殺で売り切れという作り手になってしまいました。当初は価格も今思えばそれなりにこなれていながらだいぶ時間が経っても売れ残っていたような。時代が味わいに追いついたのか、はたまたメディアの作用なのかは不明ですが、火がついたら価格的にも争奪戦的に全くついていけなくなってしまいます。 そんな事を思いながら空けてみたのですが、色がまずツヤツヤです。 香りもおっ!と思わせるものの、急激に閉じていき、残るのは草の香り、いやもっと突っ込むど芝生でずっこけた時にする香り、ヤバイ、、背筋に寒気が。笑 味わ…
Gevrey Chambertin cuvée ALEXANDRINE 2017(Marc ROY)
ジュヴレシャンベルタン アレクサンドリーヌ(マルク ロワ) こちらも素晴らしい試みそしてワインになります。ミルランタージュと言って結実不良の葡萄のみで作られたcuvée になります。通常は収穫量が減ってしまうのであまり良しとされませんがこれを歓迎する生産者もいまして、神様ジャイエ などもミルランタージュ好んだと記憶しています。粒が大きくならず非常に凝縮されたピュアな果実味と風味を得ると言われています。当方もジャイエは飲んだことはないのですが人によってはこのcuvée がジャイエの感じに1番近いというか方もいらっしゃいますね。確かこの生産者は梗の青臭い感じがたまらなく嫌いで100%除梗で作ってい…
Bourgogne Rouge 2013(Douhairet Porcheret)
ブルゴーニュ ルージュ(モンテリー ドゥエレ ポルシュレ)こちらのcuvéeは昨年の今頃一度飲んでいます。今でこそ孫娘が運営となっていますが、このVTもしくは14くらいまでは御大がしっかり関わっていたとインポーター資料には載ってます。今から書くことは、これまたブルゴーニュブログの巨匠Qさんのところで書かれていた御大の独自メソッドについての引用をざっと書かせてもらいます。"葡萄はフレッシュ感と酸を大事にする為、比較的早摘みをしシャプタリゼーションを行いアルコールを確保。樽からの粗いタンニンを抑制する一方、キメの細かいタンニンを添加。"というまぁ、何というか今の自然派からはかけ離れていると言うか、…
Monthelie Cuvée Miss Armande 2013
モンテリー ミス アルマンド(モンテリー ドゥエレ ポルシュレ)たまに見る世評や他の方が飲まれたブログ、小規模インポーター?のコメントなど見ると殆どのコメントがここの赤の13年ヴィンテージに関しては顔色が悪く表情に乏しいや、果実味が乏しいなどと思わしくない記事が多いです。まず現地での樽試飲とボトリングされたものでは違ってきてしまいますし(樽からの試飲が1番美味しいと聞くこともあります)ワインはー、特にブルゴーニュはボトル差つまり輸入のロット差などがまずあると考えられ、あとは飲む日やその時の自分の体調などでもだいぶ味わいが変わってしまうという難しい問題も抱える事になります。鼻が詰まっていただけで…
Fixin En Combe Roy2017(Berthaut Gerbet)
フィサン アン コンヴ ロワ(ベルトージェルベ)今ワイナート78号を見返してみるととても素晴らしい作り手を特集していることがわかりながら、"今じゃ言えない 秘密じゃないけど できる事なら言いたくないよ〜♪"という事で自分の選択眼のなさに嘆きたくもなります。(白目) 何というか、保有しているワインと保有したいワインのギャップがあり過ぎる(^^;) 特集ではユベールラミー、マルクロワ、ジャンフルニエ、ハイツロシャルデ、そして当方がもっもと飲んでいるかもしれないベルトージェルベ。価格的に魅力なのは現状ラミーとベルトージェルベかな、と個人的には思っています。 基本的にブルゴーニュにはまっていくと(そう…
Gevrey-Chambertin 1er Les Cazetiers2017(Berthaut Gerbet)
ジュヴレシャンベルタン カズティエ(ベルトージェルベ)代替わりしてアメリーがワインを作るようになってからRWG誌はアメリーの作るワインを"父親の構造に母親のエレガンス"を融合させたーみたいな事が書かれていたと思いますが、当方もなるほど!と思ったものの昔のここのワインを考えると"父親のいかついタンニンに母親の薄さ"になってしまうのではないかなどと勝手に思ってしまいました。まだ考察中ではあるのですが、個人的にここはヴォーヌロマネとジュヴレ・フィサンに多く畑を持っていて、ヴォーヌロマネ系とジュヴレ系ではややアプローチを変えているのではないか?と勘ぐっています。母はヴォーヌロマネ系、父はジュヴレ系で自…
Fin pinot noir 2019(moondarra)
ファン ピノノワール(ムーンダッラ)ブルゴーニュが高騰している中、ピノノワール好きは他の地位に目を向けて行かざる得ないー、とは何度かぼやかしてもらっています。勿論、低価格でそこそこのを求めてしまうのが人情で当方は毎年このオーストラリア産のピノノワールを購入しています。この3年くらいはしっかりとエレガントエキス系で、ややカチッとしたタイトな味筋がとても好ましく価格もお手頃ということで毎年リリースされれば買っています。19年ものが出たと言うことで早速購入してみました。それが何と、、、今年はだいぶ果実味爆弾に寄っていて香りはやや強めのアルコール感、黒い果実、ショコラ、モカまで舞い、うーんブラインドで…
Santenay Clos des Hates 2013(Hubert Lamy)
サントネイ クロ デ ザート(ユベールラミー) "仕方ないなと分かっていながら どこかイマイチ割り切れないよ♪"という事で冒頭から何意味分からない事をいっていると思われますが、個人的に抱えてるブルゴーニュ2013VT問題です。やはり、リリースしたての時はメディア評価にも流されて、実際自分でも飲んでみて果実味薄めの酸が突出で、うーんよく分からないなぁ、、、という印象だったのですが、自身の軟弱な舌も磨かれ (笑)今、飲んでみるとだいぶ好みの味筋でセコセコと買い戻しをしています。これがあるからただでさえ薄い財布がペラペラに。それ故の冒頭の言葉に繋がります。笑閑話休題 香りはダークチェリー系の黒系果実…
Bourgogne Rouge 2017(Guillard)
ブルゴーニュルージュ(ギーヤール)個人的には毎年飲んでいる作り手で年々柔らかさを増してきて価格もこなれていることもあり重宝しています。某神○雫(隠れてない笑)でも取り上げられていたと思うのですが愛好家や市場的にはあまり人気はないようで、その理由を個人的にですが考えてみると、昔はなかなか美味しくならずにクラシックな作りだった、グランクリュを持っていない、などがあるかもしれません。で今年も早速飲んでみたのですがスタイルが更に変わって赤く柔らかくなっているのに驚いてしまったのでした。 今までギリシャ彫刻の様なマスキュリンなワインを造ると思っていたのですが、いきなり柔らかいミドル〜ハイトーン…
Gevrey-Chambertin 1er Poissenot2007(Guillard)
ジュヴレシャンベルタン ポワズノー(ギーヤール)17VTのACが充実の内容でだいぶ赤い果実系によっていたので、以前の作品を確認する意味で07VTを開けてみました。07はまぁ、オフヴィンと言われていて、プラスしてこのポワズノーという畑は地図で見る限り辺鄙なところにあり(失礼)、果たしてどうなっているかーという興味もありました。抜栓直後ー、香らない、しかし飲んでみると劣化や死んでいるニュアンスはないので放置。30分以上は香りは上がってこず膠着状態だったのですが徐々にほぐれ始め、黒系果実だったであろうものが綺麗に落とされてセパージュが崩れかけている赤系果実のブーケに変わってきていて派手さはないながら…
Vosne-Romanee2006(Mugneret-Gibourg
ヴォーヌロマネ(ミュニュレ ジヴール)ワインは嗜好品なので当然好きなスタイル苦手なスタイルというものがある程度飲みつけていけば出てきます。それ故に飲んでみて世間の評判通り納得!ということもあればいまいち掴み取れないと言うこともあります。良いワインになれば飲み頃の難しさーというのも足されてきて難しさは増してしまいます。自分の場合はどうもここのドメーヌと相性が悪いのかそもそも飲み時を誤っているのかいつもワインにそっぽをむかれてしまいます。 抜栓直後ー、うーん香らない。というか硬い赤い果実。また開ける日を誤ったか、、、という悲観が心を襲います。 飲んでみるとこれまた全ての要素が抜け落ちた用に軽くしか…
Chassagne-Montrachet 1er Morgeot Monopole Clos de la Chapelle 2012(Louis Jadot)
シャサーニュ モンラッシェ モルジョ クロドラ シャペル(ルイジャド) 一般的に大手ネゴシアン(ネゴシアン兼ドメーヌ)はブルゴーニュを飲みつけていくと何だかdisってしまいがちなのはあながち当方だけでもない様な気がします。特に下級cuvée は品質管理をさして気にいていない場所にも大量流通していてワインが熱劣化していたりなんだりと色々と疑問な部分が残されてしまうのも事実としてはあります。ただ資本がしっかりしているため畑をたくさん持っておりしっかりと畑を選んで品質管理を行っているショップで購入すれば味わいも価格に優れたものに出会うことができると最近感じています。 このモルジョもその一つで、通常は…
Beaune Longbois 2017(Christian Bellang)
ボーヌ ルージュ(クリスチャン ペラン)コートドボーヌのピノノワールという事あるのかもしれませんが、それでも村名ワイン。インポーターはフィネス。で価格がACブルゴーニュと変わらないのだからこのご時世まずはそこが素晴らしいと思わなければいけません。ただ安いけど(高いけども往々にしてありますが笑)味わいはガックリというのも多い中、価格に対して味わいはしっかり超えてきています。ボーヌの赤なのでもっさり野暮ったいものを想像しがちですが、こちらは重心低めから立ち上がるダークチェリーからフランボワーズなど軽快な赤い果実も心地よくノーズに入り、ヨード香がそれに少し混ざってくる感じでしょうか。味わいもドライで…
プルゴーニュ ピノノワール( ドゥエレ ポルシュレ)世評や小規模インポーターなどここの2013年VTは疑問符というかなかなかの酷評されているのですが、当方は当たりロットを引いた可能性が高いと言うことを加味してもかなりいい思いをさせてもらってます。ワインは実際飲むまでわからないものです。勿論、当方の味筋の好みと世間様の味筋の好みが一致はしないのですがそれでもここの13年のACブルゴーニュは個人的に忘れられないワインで、馴染みの酒屋でうっかりあるだけ買ってしまいました。 世の評価と自分の好みが一致はしないのでやはり飲んで自分の好きなテイストを発見していくのが1番です。 そんな訳で概ね柔らかい酒質の…
Pommard 1er Clos des pourures 2015(Heitz-Lochardet)
ポマール クロ デ プチュール(ハイツ ロシャルデ)基本的にはムルソーやシャサーニュなどの白の作り手と勝手に思っているのですが、赤はポマールを中心にラインナップはなかなか揃っています。 赤ワインに限ってーとなると思うのですが(白は未飲)VTやcuvée によって仕掛けてくることが違うように感じています。15VTのモノポールであるこのcuvée でいえば多分マセラシオン カルボニック。個人的な位置づけとしてはちと難しいワイン。笑抜栓したては、重くない黒系果実味を下支えにスミレ、フランボワーズ、杏、ブラックペッパー、ライムの柑橘の香りが密度と奥行きを持って立ち上がり…
Bourgogne Pinot Noir(OlivierJouan)
ブルゴーニュ ピノノワール(オリヴィエ ジュアン)何やら某リアルワインガイド で2017年の評価が跳ねに跳ねている?オリヴィエ ジョアンらしいのですがら17VTは飲めるどころか消えてもいません。という事で13VTを開けてみました。 やはり酸も落ち着き果実との調和を見せてきています。 香りは少し高音域のチェリーとチェリーリキュールそこにしっとりとした深紅の花、うっすらヨードにジュアンの特徴である黒土の大地香としか言えないような香り。液量が少なくなると小梅の香りも混じります。 味わいも、VT的の影響だと思うのですがジョアンらしい果実の張りというよりは、少しの熟成とこのVTらしい酸と相まってエキス的…
Santenay Clos des Hates2017(Hubert Lamy)
サントネイ クロ デ ザート(ユベールラミー)当然ながら白の作り手なのですが白の造り手が作る赤ワインは美味しいことが多くこの生産者もその1人に入ります。白は甘さを抑えてスパルタンな作りがマニアックな愛好家?のツボを押さえているのに対して赤は誰が飲んでもわかりやすく美味しいです。ラミーが取り組んでいる密植度も年々上がってきており17はまた1つ突き抜けてきた〜とは噂で聞いていたのですが、ちょっと乗り遅れて感もあり、この銘柄は漸く購入することができたのでした。 ファーストノーズは、ハイトーンな赤い果実、ライム、小梅がまず飛んできてそこに混じって上品なバルサミコ的な酸味。ここまではシャンボールっぽい香…
サヴィニー レボーヌ(クリスチャン ペラン)こちらのボーヌルージュを少し前に飲んでなかなか良かったので今度はサヴィニー を試してみました。価格はボーヌより500円アップということですがそれでも税抜き4kしないことを考えると、うーん、グロフィエやルジェ のパスグラと同価格帯だなーなどと、いつもセコい事を考えてしまっています。苦笑 村名でコスパの良いワインを見つけたい当方としてはこちらは有り難いワインです。基本、ボーヌルージュよりトーンは高めです。チェリー、小梅、時間経過で柔らかくヨードにトーン高めの酸。味わいもそのままで柔らかいながらも品の良いミネラルも感じられ、杯を重ねていくとゆっくりとダーク…
Bourgogne Rouge 2016(Douhairet Porcheret)
ブルゴーニュ ルージュ(ドゥエレ ポルシュレ) 17VTのコルクがショボすぎたので気になって16VTも開けてみました。結果としてはちょいショボ。笑(あくまで外見) 肝心のお味は16VTの方がマチエールがしっかりしていて強めのラズベリーやグランベリーが中心で液体はカチッとしています。これは生産者問わず以前と変わらないVTの印象です。赤さと柔らかさを求めるなら全体的にですが17VTになります。 世間様の評判がイマイチだった13でとてもいい思いしてるんですよねぇ。あれは夢だったのか自身の単なる馬鹿舌の露呈なのか。。。 17VTも出てきている事だしあるうちに…
Charmes Chambertin 2011(Olivier Jouan)
シャルム シャンベルタン(オリヴィエ ジュアン)今年の夏は本当に、何もせずに終わってしまった。。。とあうのはきっと当方だけではないはず。 暑い夏を快適に過ごすには、たった一つしかなくて自分の最も好きなことだけするーということに限るのですが今年は世界がこんなんなのでただただ暑さに耐えるのみの生活。 10年前を思い起こすと仕事とか全投げしてヨーロッパ貧乏旅に行っていたなと思い出しつつ、それが今出来るか❓といえば当時より多少お金はあるものの、コロナ以外でも様々な生活の制約や精神的に守りに入っている自分の変化もあり簡単にはできない状況。なんだか青春を拗らせたような出だしになってしまいましたが、年を重ね…
Volnay 1er Clos des Chenes2015
ヴォルネイ クロ デ シェーヌ(シャトードムルソー)今年の夏は何も出来なかったーと前回のエントリーで書いたのですが、そんな時は脳内トリップするしかなくてそのお供はやはり音楽。世界的に?シティーポップテイストが流行らしく今年出会ったシンガーの"ナツサマー"は個人的にベスト。ヒットチャートを賑わせてないのがなんとも物悲しいのだが 笑 もしそんな時が起きた時はしっかりと前もってここに書いていたーとドヤりたい。ww あとはFoiのswum in your eyes 歌詞も音の一部として聴いているとなんとも言えない心地よさがあります。音楽だけはトロピカルが良い。何万回目かの朝を迎えても…閑話休題ブルゴー…
N-S-G 1er Clos des Porrets St-Georges 2017(Henri Gouges)
クロ デ ポレ サンジョルジュ(アンリ グージュ)ニュイサンジョルジュの二大巨匠、否、歴史的に重要とメーヌといえばシュヴィヨンとここで間違い無いのですが、こちらもいろんな意味で暗黒時代を抜けて改革が進みエレガンス全盛の味にしっかりと追いついてきていると聞いて、早速モノポールを飲ませてもらったのでした。 香りはやはりこの地にしてとてもエレガンス、透明感あるミネラルに綺麗な酸、赤系果実に小梅がしっかり乗ってくる香り。 味筋も香りをそのままにしたもので黒系果実は現状ほぼ入らずソフトながらタイトに伸びる酸にエレガントな赤系果実が柔らかく乗ってきます。 強さはあるもののリリースしたてのブルゴーニュは最近…
Bourgogne Rouge2010(Christophe Chevaux)
ブルゴーニュ ルージュ(クリストフ シュヴォー)上を粗相に下を律儀に。 この言葉は茶道の言葉らしいのですが、この言葉を知ったのはブルーニュワインの知的にも経験的にも巨人のQさんのブログになります。 ワインもー、特にブルゴーニュは課金化と言いますか、投機的に扱われる事も多くなってきた昨今、こういう下のcuvée はオークションなどでもまず出ることがないので買い戻すのは殆ど不可能に近いです。よって気に入った広域ワインはしっかりと熟成させると将来とんでもない喜びを得たりできたりするものです。勿論本邦のセラー事情はたかがしれているのでなかなか下のcuvée または長期保管できないのですが、一流生産者は…
Grands Echezeaux 2004(Louis Jadot)
グラン ゼシェゾー(ルイジャド)今日は滑った話。日常はともかくできれば趣味くらいは滑りたくないものです。 04年のブルゴーニュと言えばオフビンと言われ、大量の虫発生、強いグリーンフレーバー、薄くて虫が跳ねている味がするーなどと揶揄されることもあるのですが、個人的には好きなVTでまぁ、今まで運が良かったのでしょうが淡さの中にも芯があり複雑性も兼ねたタフなビンテージという印象でした。 そんなこともあり、作り手には目を瞑りつつ 苦笑 このオフビンにしてのこの銘醸畑。 どちらに転ぶかな〜と思ったら、直滑降で転げ落ちてしまったのでした。 勿論ワインは死んでいるわけでもなく、熱劣化などもしていないのですが…
ニュイサンジョルジュ オー ブドー(オーレリアン ヴェルデ) ドメーヌも人間なので調子の波や方針転換があります。悲しい事に追っている生産者がいきなり買えなくなってしまうのがこの世界でこちらは07年に作りが変わったーと言う理由からインポーターにバッサリ契約を切られ在庫処分で思いっきりディスカウントされていました。 賛否はあると思うのですが個人的な回想録としては、、、 04〜06初期佳作の3部作(一部の酒屋で猛烈に推奨) 07〜10停滞期 11〜復調の兆し RWG誌も見直し始める 16〜返り咲きあくまで個人的です。(ペコリ)熟成により黒い果実を半分脱ぎ捨て赤系果実、樽の要…
Marssanay Rose 2016(Bruno Crail)
マルサネロゼ(ブリュノ クレール)ロゼワインは結構好きで産地にこだわり無く気になるものがあれば飲んだり試したりしています。まぁ、昔はペラペラなものも多くなんだこれー❓ということも多かったのですが、嗜好が変化したのかそれともそもそも期待値のハードルが下がったのかアペロとしてーという限定で何でも美味しく飲めてしまう自分がいます。因みにワイン好き女子がたまに言われるロゼの色を見て"キュン"とした事は当方1度もないです。笑閑話休題このロゼワインは某誌で知った記憶ではブルゴーニュで1番古くから使われているロゼとの事。もみろん凄みはないのですが、なかなかしっかりとした構造を持っていて雑味なども無く綺麗にま…
Beaune 1er Les Cents Vignes 2010(Croix)
ボーヌ レ サン ヴィーニュ(クロワ) 基本的にはVTに忠実に造る作り手で強く太陽に恵まれたVTにはしっかりと作りすぎてしまいやや愛好家を惑わせてしまうことがあるものの、そういう作り手の場合はオフヴィンの時は力が抜けた作風となり中々良いを酒質だったりもします。実際ここが美味しいと唸られたのは07年の力の抜けた村名ボーヌあたりだったはずで09年は良い年故に強くなってしまい暫く売れ残っていたような。10年も良い年ではあるのですがやや肩の力が抜けたのか、リリースから8年経ってなかなかの楽しめるワインとなっていました。 抜栓直後から綺麗な熟成香のブケ、柔らかい赤いベリーの香り、黒系が果実であっただろグ…
オートコート ド ニュイ(ベルトージェルベ) インポーターも販売店も例年とは異なるルートでの購入。基本データなしなので海外のサイトを見ると、HCdNは完全除梗で軽くフィルターもかけている!?との事。 芳香性は弱いものの重ね合わせたチェリーにひきたてのブラックペッパー、奥から深紅の薔薇が柔らかく香ります。杯を重ねると毎度ながらここ特有のしっとりと濡れた質感を持ちながら冷涼感も併せもった不思議な香り。昨年くらいからヨード香は消え、個人的には嫌いではないものの好印象。 味も赤くハイトーンというよりはしっとり落ち着いた深紅の花や果実が舌上で縦長のダイヤ柄を描きながら伸びていきます。 オートコートに関し…
Bourgogne Rouge 2014 (Olivier Jouan)
ブルゴーニュ ルージュ(オリヴィエ ジュアン)ここの作り手はしっかりと黒い果実味ーと言ってもとても品の良いー味筋を出してくれて、暫く前に飲んだものになりますが、この広域はとても素晴らしいと思いました。17VTも飲んでいますがまぁ、だいぶ赤くエキス系の味わいに転化していて熱かった18はどうなるかなぁーとちょっと興味を持っております。 香りは赤系黒系果実を半々という印象にギリギリで感じる位の樽の感じ。グラスから液体が無くなるにつれて柔らかい梅香。 それでもこのクラスではあまり感じたない懐かしさがこみ上げてくる良い香りがします。なんだろう?とずっーと考えていたのですが…こ…
N-S-G Le Petit Arlot2014(L’arlot)
プティタルロ(ラルロ) 前回エントリーのルジェ パスグラが思いのほか、強く黒く不老不死感が半端なかったので、その反動で赤系のエキス系を欲しているー笑 ということで今や絶版銘柄となってしまったこちらを抜栓。このcuvée が作られていたのはこの年までで翌年から名前を変えて1級に格上げされてしまいます。当然ながら値段もしっかり格上げ。(白目) まぁ、特に期待はしていなかったのですがこちらがなかなか良かった。 とは言っても現状、味筋はパキッとしています。しかしながら出てくる香りがチェリーやフランボワーズの赤系果実、真紅の薔薇の華やかなものに、品のある落ち着いた黒系果実も混じるという好ましいもの。余韻…
N-S-G Le Petit Arlot2010(L’arlot)
プティタルロ(ラルロ)こちらはしばらく前に飲んだものになります。2010年までは2代目醸造長のオリヴィエ ルリッシュ作になります。 ルリッシュの評価はやや分かれる?ところなのですがその理由としてはやや強めに作るかなぁという印象があります。長期熟成型を目指しているのもしれませんが、なかなかそこまでは飲み込めてません。リリースしたての美味しさーという限定的な幅で言えば次の醸造長のドゥヴォージョに軍配が上がるかな、、、という感じでしょうか。 そんなわけでこちらもしっかり硬かったのであります。苦笑 硬いのはともかく香りも出ないので完全にクローズ状態。 それでも冷ややかなミネラルと赤い果実は感じることが…
コートドニュイ ヴィラージュ(ベルトージェルベ)漸くこのcuvéeでまともな?ボトルに出会ったような気がしています。多分一度くらいはエントリーして書いていると思うのですが、何度飲んでも最初の香りで乾いた砂の香りが鼻をついて、これ良いって言ってる人もいるけど、当たらんなぁ〜と思っていました。15VTは最後の一本でようやっと。笑 しかしながらちょっと早かったかなぁ〜、という印象も拭えません。 コートドニュイ ヴィラージュは準村名格という位置づけでしょうか。まぁ、一つ言えるのは村名格までいかないと思います。15VTというと太陽がしっかり降り注いだということもあり、まだまだ黒い果実が支配的なものの、黒…
Savigny les Beaune Aux Grands Liards2017(Simon Bize)
サヴィニー レ ボーヌ グランリアル(シモンビーズ)ブルゴーニュ好きである程度情報にも詳しい人なら間違いなく今年一回は何だかんだ飲んだであろうこの作り手の村名サヴィニー 。今回はその畑名付き。詳細は割愛しますが元々は1級の畑だったようです。果たしてー芳香性は強くないもののとても優しく繊細でラズベリー、カシス、チェリー、赤身肉にブラックスパイスにタバコの葉っぱが軽く舞います。現状、低域があまり感じず、中域〜高域にかけて綺麗に伸びていく綺麗な酸と小粒に弾ける赤系果実、エキスの甘みが小さいながらも丸いパレットを描き余韻も長いです。ただ今飲んで楽しいのはただの村名サヴィニーかもしれせん。 やや閉じ気味…
Beaune 1er Clos des Couchereaux2015(Louis Jadot)
ボーヌ クロデクシュロー(ルイジャド) 大手ネゴシアンながらドメーヌものの畑もしっかり持っていて個人的にここのドメーヌもののボーヌの赤は悪くないと思っています。 ただ2015VT×ルイジャド×ボーヌといったところから頭の中での味筋=タニック&ジャミーという方程式が勝手に出来上がっていたのですが、開けてみたら驚くほどに柔らかくエキス系の味筋でビックリ。笑 ワインは開けてみるまでやはりわからない。 香りはやはり赤系、チェリー、フランボワーズ、低域に黒系が混じるものの重さを感じさせません。樽の材質のノイズがやや浮くところはありますがそれも時間経過でこなれていきます。やや標高の高さを感じさせるような冷…
Gevrey Chambertin Cuvee de l'aulne 2017 (Laurent Ponsot)
ジュヴレシャンベルタン キュヴェ ド ローヌ(ローラン ポンソ)このエチケットである意味興味を持つか、それとも引くか。近未来感というか、スターウォーズ的というか、個人的にはサイバーポンソと名付けてしまっています。 自らのドメーヌは捨てて自分の理想のためにネゴシアンを始めたとされています。さてお味はー?という事で抜栓してから30分。ポンソ独特の還元のためか全く何も香らない。ああ、ついに俺もコロナウイルスに、、、と暗い気持ちになりつつそれを押し殺して (笑) ウイスキーをロックで飲んだらしっかり香ると一安心。 しっかり香りだすのはグラスに注いで2時間後です。ナチュラルよりも感じさせてく…
M-S-D 1er La Riotte2010(Olivier Jouan)
モレサンドニ ラ リオット(オリヴィエ ジュアン)地元では1番畑にいる勤勉な男として知られているようで、過去に何度もこの作り手のワインは飲んでいますが、派手さや豪華さはないもののとても実直なワインでテロワール を感じられる素晴らしいワインを作っていると思います。そんな男が作る良年の1級。悪いわけナシーということで。 まず香りー、ジュヴレともヴォーヌロマネとも違うこの地特有の土の香りー、朝の湿った森の中を歩いているような香りから腐葉土、キノコ、ヒバ、ヒノキなどがどれも強く主張をすることはないものの優しく協奏曲を奏で赤系の湿った果実が低域〜中域にかけて響いてきます。3人で飲んで口に運ぶことができず…
Monthelie Clos du Meix Garnier 1993(Douhairet Porcheret)
モンテリー クロ ドゥメ ガルにエール モノポール(ポルシュレ)世の中はいつも変わっているから 頑固者だけが悲しい思いをする〜♪今年も12月に入ってしまい1年を回顧〜と行きたいところですがまぁ、コロナで一年終わっちゃいました。個人的にはコロナとは別に心労がたまることが多く気持ち的にさざ波だった日々を送った前半戦にそれが落ち着いてきた後半戦といったところでしょうか。まぁ、世界が変容しているなら自分も合わせていかないとあっというまに置いていかれてしまいますね。閑話休題この作り手、落日のオスビスに再び陽を当て、ルロワ絶頂期の番頭を務め上げた漢なのですが自分をひけらかす事なく表には滅多に出ずに名前も売…
フィサン(ベルトージェルベ) 仕事で3kと言えば汚い、きつい、危険。だったと思うのですが、最近当方の周り、並びに友人達の中で独自の3k問題が勃発していることに気づいてしまいました。それは金、結婚、髪の毛。白目まぁ、タチが悪いのは金も結婚もさほど悩んでいなくて、(諦めた?)切実に髪の毛の事を中学生ばりに考えてしまっている事。男子中学生って命より髪の毛と髪型大事ですからねぇ、今の子達は違うのかな? 今となっては悟りを開いて全部剃ってしまった奴もいれば(ある意味潔い)、自分の不安材料を他人にみいだして安心している奴もいれば、薄毛の先人方を参考にしている奴までいます。一つ分かったのは、みんな殆どの事は…
Gevrey Chambertin 2017(Duroche)
ジュヴレシャンベルタン(ドゥロシェ)この取り止めのないブログを見ていただいている方など1人か2人もしくはGoogleのリサーチ位だろーと思っているのですが笑、今年出会ったワインではない音楽系を記憶という意味で留めておきたいと思います。・Foi のswim in your eyes(single)・ナツサマー の Hayama night(album)・横浜FM SHONAN by the sea(radio)最後のラジオは日曜朝から秀島史香Voiceが炸裂してまだ寝てるんですけどわざわざradikoをつけて寝ながら聞いているという感じ。 それはともかく、上の2つ。個人的にはかなりのヒットなので…
HdB Mazis Chambertin2005(La Gibryotte)
オスビスドボーヌ マジ シャンベルタン(ラ ジブリヨット)デジタルかアナログかー?と問われればパーペキに(古い!)アナログ派で、年末の忙しい時期にiPhoneの通話機能が涅槃入りし完璧に使い物にならない状態。データの移行やロックの解除に再設定など、、本当にただの苦痛でしかなくこれを楽しめると思えるような遊び心が自分にも欲しい。アナログといえば、コロナでやる事なく今年は勤勉に筋トレを開始。こんなに真面目にやったのは10年以上ぶりかも。何より体の変化もそこそこ起こり楽しいのですが筋肉って本当につきにくいものだーとも実感した2020年でした。やっぱり身体に叩き込んだものを信じる習性があるのか、アナロ…
Volnay2018(Bernard & Thierry GLANTENAY)
ヴォルネイ(グラントネイ)昨年に知ったこの作り手、17VTのACブルのクオリティーの高さに驚いていて絶対18も買うとコツコツ貯金。笑 それで年末の1番お金がかかる時にオファーが来ると言う…それでもこの世界、逃した魚は大きく、買えないものは2度と買えないか買える時にはとんでもない値上がりが起こります。というわけでリリースしたてで買っとくのが結局は1番の安上がりと言うことを長年の失敗から学んでいます。元々の生産本数も少ないので日本への割り当てもさして多くないはず、それに加えて美味しさを知っている人は既に知っていて何より価格がとても安い。 この村名もただの村名ワインーと言うには恐れ多いほどの一級畑の…
Bourgogne Rouge 2019(Chevigny-Rousseau)
ブルゴーニュルージュ(シュヴィニー ルソー)フィネスが新しく契約して入荷ーという事なのですが、何故かVTなどバラバラに入荷。元を辿るとラシーヌも入荷していたことがあるようで。ま、村名以上は正直高い。というわけで安心安定の広域をしっかり飲むという結論にいつもながらなってしまいます。 香りは、サクランボ、チェリー、淡いラベンダー、白と灰色の石、ミネラル。香りは繊細ながら立体感を伴っています。 味わいも果実味ではなく甘さを完全に飛ばした完全発酵系、赤いチェリーに、ベリー、テクニカル的には不明ながらほんのり全房のニュアンス(完全除梗だったらすいません)、余韻の鼻腔ににラズベリーがふわりと駆け抜けます。…
Savigny Les Beaune V.V. 2013 (Louis Chenu)
サヴィニー レボーヌ(ルイ シュニュ)某RWG誌の新ブルゴーニュ特集で出ていたはずで、飲んでみた感想としては新というよりクラシック的でそれが熟成によりとても良い飲み心地を作ってくれています。自然派という括りですが全く危ういとこなし。亜硫酸も適切に使っていると思います。粘土石灰質の力強い土壌を持つ、 サヴィニー村東側のオー・シャン・ シャルドン、グラン・ピコタン(2区画)、 レ・プレヴォー、レ・プランショ・ド・ ラ・シャンパーニュの5区画合計で 1.25ha。樹齢約60年のVV。13はオフビンとされていて、その為か1/3は1級畑の葡萄が使われているとの事。香りは赤いチェリー系で主体でそこにタバコ…
Bourgogne Cote-d'Or Pinot Noir2018(Jean-Marie Bouzereau)
ブルゴーニュ コートドール ルージュ(ジャンマリー ブーズロー)ピノ・ノワール種100%。ヴォルネー村に位置す「Les Lombois(レ ロンボワ)」の区画の葡萄を使用。葡萄は1990年に植樹されたものが中で手摘み収穫後、畑と醸造所の選果台で選別してから100%除梗。琺瑯タンクで低温浸及びアルコール醗酵を櫂入れをしながら10~14日間行い、旧樽のみの樫樽で16~18ヵ月間熟成。個人的にポルシュレさんちのACブルが好きなんですが、こちらの作り手もポルシュレと同じ畑を使用。ポルシュレの18ACは買えてない、飲めてないなのでこちらを飲んでみました。こちらも個人的には好きな白屋の作る赤ワインになりま…
Volnay 1er Cru Brouillards 2018(Bernard & Thierry GLANTENAY)
ヴォルネイ ブルイヤール(グラントネイ)昨年から気になっている造り手の1級。香りは杉、ブルーベリー、ブラックベリー、ライム、少しタバコの葉、時折見せる苺ジャム、穏やかな黒土と黒系中心に時折赤さを見せる感じで、液体量が減ってくると森の香り少しの腐葉土とモレサンドニ風に〜と変化していきます。が、いかんせん個人的にはまだ早いです。液体は滑らかなもののしっかりとタンニンもあり赤い軽やかさが出るにはある程度の瓶熟が必要と感じます。やはりブルゴーニュルージュ18は忍耐の年になりそう。ここの村名は現状適度な濃度と柔らかさで美味しかったのでそっちを徐々にと言いたいところですが飲む玉がほぼほぼない… いつもなが…
Saint-Aubin 1er Cru Derriere chez Edouard Rouge Vieilles Vignes(Hubert Lamy)
サントーバン デリエール シェ エドゥアール(ユベール ラミー)熱狂。といっても今の株価の話でなく今年のこの作り手。元々追いかけている一定数はいて、密植と言うマニアックなことをしており、前年までも超密植cuvée は瞬間蒸発でなくなっていたのですが、今年からほぼ全てのラインナップが瞬殺で消えるお祭り騒ぎとなってなっています。残っているのは赤白のシャサーニュ村名位でしょうか。17も無くなるのは早かったですがここまでではなかったはず。価格も前年比約1割UPしているのですが、まだ安い水準には十分あるのも魅力の1つなのかな。 というわけで当方は白の造り手が作る赤ワインを。笑香りはフランボワーズ、チ…
Fixin En Combe Roy2018(Berthaut Gerbet)
フィサン アンコンヴロワ(ベルトージェルベ)そのままで何も変わらない日々を信じてた2人、離れてく2人、信じてた2人〜♪ こちらはLRの"君に虹が降りた"、という個人的名曲なのですが、メンバーの弟さんから言わせれば天才だったボーカルの兄は他界されてしまっています。たまたまYouTubeを見ていたら弟さんが初めてこの曲を歌うという事で…理由は50歳と言うことで。今は多くの人が不安と葛藤の中で生きていて。そう、失意の日々がない人生などない人は誰もいなく、人には膨大な時間と知力と気力を使いながら心で乗り越えていかなければいけないことって必ずあるんですよね。俺は俺でそれを乗り越えられるか。閑話休題18V…
Bourgogne Coulanges la Vineuse Grole Tete 2012 (VINI VITI VINCI)
ブルゴーニュ・クランジュ・ラ・ヴィヌーズ・グロール・テット2012ブルゴーニュ白の大問題が熟成前酸化だとしたら最近の自然派ワインの問題はマメるー、と言うことになるのかなと思います。何しろ本国フランスでも言っている意味がわからなかったらしく、どうも日本人が最初に発見ということになるのかな??まぁ、端的に言うと赤だろうが白だろうが余韻の味わいにだだちゃ豆が鼻腔をひた走る…と言うもの。もちろん程度の差はあり豆センサーが敏感な人はとても僅かな豆でもすぐに感じとります。ちなみに当方は鈍いかな…笑 フランスではネズミが走る、、、などと言うと聞いたことがあります。 やはり亜硫酸はある程度使うに限る、で解決し…
Pommard 2011(Thierry Violot-Guillemard)
ポマール(ティエリーヴィオロギュイマール)個人的にはそこそこ熟成した村名ブルゴーニュワインを飲みたいと思っていまして、これは自分で育ててきた物ではないですが、以前から気になっていたので飲んでみました。中心は赤く縁に向けて熟成からくる海老茶色。 この地においていきなり高域チェリッシュな香りからの〜、大地香、鉄、スモーク、清涼感のある草、ブラックスパイス、樽由来と思われるクリームがほんのりと混ざり熟成香。赤黒丁度半々な香り。時間経過で黒果実のボリュームが低域から湧き出るように香り出します。 赤い果実に黒い様々なスパイスがトッピングされていきます。 味わいも熟成感が入りながらも透明感がありとても好ま…
Bourgogne Rouge 2016(CHANTEREVES)
ブルゴーニュルージュ(シャントレーヴ)ブラインドー。 この出し手にして前回のものより断然良い。少なくともブルゴーニュで作るグルナッシュー、とかではないはず。笑構成は大きくないながら味にも香りにも赤い果実で柔らかい包み込むような優しさがある。女性の作りってぽいなぁ。ベルトージェルべ?にしてはもうちょい強さがあるような。オートコートにしては冷ややかさが足りないかな??うーむ果実は落ち着いたしなやかなものだし、、どちらかというとボーヌの赤の雰囲気がある。 VTは何故か聞いてしまっていたので、ボーヌ系の畑のACブルがファイナルアンサー。 でこちら。 これは嬉しい誤算というか、飲んだことがなくかつ、飲ん…
Vougeot 1er Cru Les Petits Vougeot2016(CHAUVENET-CHOPIN)
ヴージョ プティヴージョ(ショーヴネ ショパン)先代は偉大な生産者で現在はもう存在も価格も手の届かないところに行ってしまっています。代替わりした、こちら。当初はイマイチ作品を連発していたようで、"しょーもねぇショパン"などと揶揄される始末。泣 しかし最近は自身のスタイルを掴んできたのか某RWG誌でもかなり絶賛。まぁ逆にこれがきな臭いと言う方もいるとは思うのですが笑 ワインは飲むまでわからない。というわけでこちらの畑はレザの直下というロケーションも考えるとかなり良い訳です。香りは赤系と紫な果実にクロドヴージョっぽい黒土の風味がトッピングされています。 味わいもまぁ、良くも悪くも今のスタイリッシュ…
M-S-D 1er Clos Sorbe2016(Frederic Magnien)
モレサンドニ クロ ソルベ(フレデリック マニャン)こちらも最近評価の高くなってきている作り手。同じcuvée で普通の樽で発酵物とアンフォラ発酵物で分けたりとなかなか実験的なことをしています。そういうことをしているわけでとてもcuvée 数が多い。苦笑 全部飲むと破産するのでやはりここはロマネさんのおすすめする16、17のシャンボールのアンフォラ使用と行きたかったのですが、多分、輸入元の年末決算セールで魅力的なオファーがきたのでアンフォラ使用ではないものの、この銘醸地の畑のワインを飲むことにしました。 やはり、16年ながらすでに柔らかい。前回のショパンよりはスタイリッシュな作りで液体の集中力…
CdNV Clos du Chapeau2014(L’arlot)
クロ ド デュシャポー(ラルロ)強く逞しく複雑性と要素満載なワインで圧倒されたい時もあるのですが、1週間おつかれ〜ペコリンコ〜としみじみと飲みたい時っていうのもあります。 そういう時は薄ウマ(死語?)が良いわけで、しかしなかなか薄ウマなワインも現状ないのですがこちらのワインは寄り添ってくれます。薄ウマと言っても薄いそして薄いだと何もないのでそれではダメで、薄いけど軽やかな要素が優しくも溢れてくるというのが理想なのですがやはりこの辺のラルロはしっかり答えてくれます。少し前に飲んだプティタルロより現状柔らかいです。 赤い果実、薔薇の花、シナモン、ニュイっぽい茶色っぽい土がふわりと立ち上がります。味…
Savigny les Beaune 2017(Simon Bize)
サヴィニー レ ボーヌ(シモンビーズ)続けてこちらも1年前に飲んだシリーズ。 まぁこの銘柄は色々とありかなりブルゴーニュ好きで飲み込んでいる人には話題になった。 というわけで果たして今回はー?? 香りは、しっかりクローズ気味。苦笑 それでも1時間位から〜徐々に開き出してきて赤い果実に花、ブルーベリー的な香りが何とも心地よい。 味わいは香りに反して、しっかりと乗っている。硬いーというよりは1年前よりも集中力が増し硬質でありながら飲み手を拒絶することもなし。また今後のポテンシャルも、十分に感じられる良い酒です。香りのことを考えるとガッツリ閉じる手前なのかもしれないですし、そうでは無いのかもしれない…
Fixin En Combe Roy2017(Berthaut Gerbet)
フィサン アン コンヴ ロワ(ベルトージェルベ )18のこの銘柄があまりにも濃く強かったので17を開けてみることにしました。まぁこれも1年ぶりにこんにちは、なワインです。笑 香りはベルトー特有の深紅の薔薇に朱色が混ざってくるイメージ。そこから全房発酵由来からくると思われるライムの香りが、漂ってきます。隠れている要素も実は多く赤いトーンのリキュール系の果実が将来出てきそうな雰囲気もあります。 味わいも閉じていることはなくのっています。 滑らかながらしっかりとしたタンニンを感じさせ、長い余韻でフィニッシュ。 3日目にはオレンジピールの香りも出てきました。と、ここでこの作り手に対しての、評価を訂正し…
Bourgogne Rouge 2015(Berthaut Gerbet)
ブルゴーニュ ルージュ(ベルトージェルベ )少しスタイルの変化を見たいと言うことで裾物の広域ながらこちらを開けてみました。 リリースしたてはしっかりした太陽を感じる果実にヨードの香りがあったのですが、果たしてー。 香りはだいぶこなれてきていて、ヨードの香りも若干するのの液体にだいぶ馴染んできています。16から確か全房発酵由来と思われるライム香があったと記憶しているのですが、それはここにはないです。そして今の作風より自然派によっているかな。 味も広域なのでしみじみとちょい熟成を楽しめます。ただ… このVTの下のcuvée はどうしても砂ぼこりが待ったような乾いた香りが気になってしまうことがありま…
Bourgogne Rouge 2016(Berthaut Gerbet)
ブルゴーニュ ルージュ(ベルトージェルベ)飲んだ当時、前年までとスタイルの違いを明らかに感じたこの作り手。16の広域ながら開けてみました。 VT的には全ての生産者が苦労した年で生産量は激減。かなり選りすぐった葡萄しか使われなかったはずです。広域ながらその事は、刻印されていて色がやはりツヤツヤです。現状香りは、弱いものの液体の集中力や硬質さ、ミネラルの張りなどは断然こちらがあり、これを飲むと15VTが緩く感じてしまいます。かと言って15は15で大らかさがあっていいと思います。 全房の感じは当時よりはあまり強く感じず少し馴染んできたか、全体的な香りが弱いことからクローズ期のためそこまで感じなかった…
Gevrey-Chambertin aux Corvees Vieilles Vignes2015 (Guillard)
ジュヴレシャンベルタン オー コルヴェ(ギイヤール)重ね合わせた赤い果実、ブラックペッパーに黒い大地香、そこにグリーンの清涼感の伴うハイトーンな赤系果実にビターな余韻。 まだまだ5分咲きながら良いワインが持っている香りを解き放たっています。15年という一般的に甘く果実味豊富〜と思いがちなブルゴーニュ赤なのですが、きっちりハード&ドライ、いつもながら筋骨隆々の引き締まったギリシャ彫刻の様なワインながら、この15に関しては柔らかさを備えていて、やはり良いワインを作るなぁ、と再確認した次第です。現状のブルゴーニュシーンにおいてはかなり安いし、価格以上の品質の良さだと個人的には思います。イマイチ人気が…
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