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(本話の量は文庫本換算1P程です)同僚Aは奇妙な能力を持っている。例えば、彼が遅れて参加した飲み会にて、好きな料理の皿に付け合わせの野菜しか残っていない時、誰が最後に手を付けたとか、誰がみんなよりたくさん食べたとか、見事に当てた。過去を探る能力?|残滓の恐怖?同僚Aの異能【怖い話・体験談・超能力】そんな同僚Aの奇妙な能力は、社内でもまあまあ評判だったため、もしかするとと周囲は競馬や株式投資を勧めたが、結果...
(本話の量は文庫本換算1P程です。)就職に伴って、東京多摩地方の或る住宅街に、俺は引っ越して来た。細い小路に沿って古いアパートや戸建てが並び、小路を挟んで向こうは広いビニールハウスの場所。旧農村部かもしれない。引っ越し初日。軽トラに積んだ荷物を部屋へと運んでいると、隣の部屋のドアが開いて同い年くらいの男が挨拶に出て来た。俺も笑顔で挨拶を返したが、何だろう、よそよそしい。その日の夜中、ふと目覚める。寝て...
(本話の量は文庫本換算1P程です。)或る休日、東京湾岸マンション33階に暮らしはじめた俺(経営者・32歳)は、ベランダ窓の前に立って、まるで青空を飛んでいるような景色を眺めていたが、幅30cm程の透明の玉が一つ、シャボン玉のようにフワフワユラユラとゆっくり浮遊して来たのだ。これは、怖い話というか不思議な話です。何者?|出現!東京湾岸の高層階【怖い話・体験談・マンション】近隣のベランダで子どもがシャボン玉遊びをして...
(本話の量は文庫本換算2P程です。)ふと目覚めると、カリカリとひっかくような音が続いている。窓の外の街灯でほんのり浮かぶ白い天井もまた目に入るが、音はその辺りから聞こえて来る、そう思いつつ枕元に有るスマホを手に取ると時刻は深夜二時。もうあのカリカリは、無視しよう。これまでの経緯|無視する?深夜のカリカリ【怖い話・体験談・幽霊・アパート】―大学進学のため、このアパート(東京杉並区の住宅街で折れ線一車線の道路...
(本話の量は文庫本換算2.5P程です。)寒い風の止まない或る冬の深夜。飲み会帰りの俺と同僚(ともに22歳の男)は、お湯割りを飲み直そうと、調布の古い商店街のバーで飲むことにした。奥の薄暗い席に座って早速「そう言えば引っ越すんだって?安いし治安は良いし、余計な出費だろ?」と、同僚に尋ねた。同僚は、おしぼりで拭く自身の手をじっと見つめつつ「俺は物好きじゃないんでね。平たく言うと、知らない間に幽霊と暮らしていたん...