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25年ぶりに通った道で、この光景を見るとは思いもしなかった。
「暮らし」という言葉は、日常生活や日々の営みを指す言葉です。具体的には、住む場所や食事、仕事、家族との時間など
僕がこれまで書いてきた物語には様々なジャンルがあるが、これは公募には向かないだろうなと思うものが結構ある。 分かりやすいのは、宗教を扱う作品はたぶん好まれないだろうと思う。 なぜなら宗教は取り扱いが非常に難しく、信じる人からすれば、いくらフィクションであっても、容認できないなんてことはざらだからだ。 世界的なベストセラーになった『ダヴィンチコード』も、信じる、信じないで宗教家を巻き込んだ大論争になった。 僕が今書いている「リバイアサン」というダークファンタジーは、まさに聖書世界を基軸に置いて、まさに神とは何かということを一番大きなテーマにしているが、絶対に公募に向かないだろうなと思っている。 …
魚にはもう話しかけられなかった。見るも無残な姿になってしまったからだ。すると、ある思いが頭に湧いた。「なあ、半身の魚よ」老人は呼びかけた。「変わり果てた魚よ。とんでもない沖合に出てしまってすまなかったな。おかげで、おれもおまえもさんざんな目にあった。でも、おれたち、けっこうな数のサメを殺しただろうが。他にもたくさん痛めつけてやったし。おまえはこれまでに、どれだけ殺した? その槍のような嘴、だてに備えているわけじゃあるまい?」 この魚、自由に泳ぎまわっていれば、サメにどういう落とし前をつけられるか。それを考えると楽しかった。そうだ、あの嘴を元から切って、やつらと闘えばよかった。だが、斧がなかった…
男に対して、ごく自然にボディタッチをしてくる女性がいます。 男の背中を叩いたり、腕を引っ張ったり、物凄い至近距離で顔を覗き込んできたり、胸を体にあててきたり。 こういうことをする女に対しては、女性の中でも賛否両論あるでしょう。 だが、この攻撃はとてつもなく強力です。 まず大半の男は平常心ではいられません。 例え、男の心に秘めた女性がいたとしても、いつ食えるか分からないキャビアより、牛丼でいいやとばかりに、バクっと食いついてしまいます。 ところが、いざ食いつこうとすると、するりと逃げられる。 えっ、俺に気があるんじゃなかったの! と男は夜な夜な煩悶することになります。 女性の身を案じるので、声を…
小説投稿サイトを眺めていると、ここって実はエロサイトなのかって思わずいいたくなります。 いつも不思議に思ってるんですが、女性はこういうの好きなんですかね? 美少女だの、幼馴染だの、ハーレムだの、〇〇だの、△△だの…… 僕はエロスは好きだけど下品なエロは勘弁してほしい。 エロスとエロと何が違うんだというかもしれませんが、僕が考えるエロスとは隠されたもの、自分にないものを求めんとする人間の行動であり欲求なんですよね。 隠されたものというのが大事で、それが女性に向けられた場合は、女性の秘めたる場所を見たいと言う欲求にもつながる。 なんか七面倒くさい話をしましたが、要は、隠された、秘めた、だからこそ淫…
娘はアニメーターになりたいそうだ。 僕は、やってみればいいさと答えた。 子どもの頃はたくさん夢があっていい。僕だって、外交官になって世界を旅したり、キャプテン翼のようなサッカー選手になりたかった。 でも、実際は社会の中で成長するにしたがって、どこかで自分の限界をしったり、別な方向に興味をもったり、外的な影響のためだったりして、その夢は叶うことはなかった。 ところが、今、僕の中には再び夢ができた。 それは、自分の書いた物語を世に出したいという夢だ。 作家を目指すのかと問われればそうではない。こんなことを言うと矛盾するようだが、僕は小説を書くことだけに縛られたくない。自分の性格的に常に新しいことに…
今日たまたま文芸ニュースを読んでいたら、芥川賞や直木賞作品よりも、本屋大賞受賞作品の方が圧倒的に売れるというような記事があって興味深く読んだ。 そもそも本屋大賞が創設されたきっかけの一つは、2002年に横山秀夫さんの書いた「半落ち」という作品が、圧倒的な読者支持を得ていたにも関わらず、直木賞を受賞することができなかったことらしい。横山さんは、この選考結果に納得がいかず、今後直木賞とは決別するとして大きな話題になったようだ。そして、同じくこの結果に納得できなかった書店員さんたちの思いが、本屋大賞を創ったそうだ。 本屋大賞が売れる理由は、自分たちが選んだ本だということで、当然、販売コーナーも目を引…
「犬神家の一族」、皆さんも見たことはなくても聞いたことはあるでしょう。 この作品は何回もリメイクされいますが、もし見るなら、1976年の市川崑監督の作品が断トツでトップです。 自分でも小説まがいのものを書いていると、絶世の美女とか貫禄がある女性というのをイメージするときがありますが、絶世の美女は「犬神家の一族」の野々宮珠代こと島田陽子さん、貫禄ある女性は犬神松子こと高峰三枝子さんが真っ先に頭に浮かんできます。 それくらい、この映画のこの二人の存在感は圧倒的で、主人公の石坂浩二さんがかすんでしまうくらい素晴らしい演技だと思います。 島田陽子さんの美しさと言ったら、ほとんど空前絶後です。こんな人が…
今、執筆中の長編で僕の中で課題にしていることがある。それはキャラの個性を書き分けられるかということだ。 人にはいろいろな個性がある。 勇敢、賢い、優しい、元気、そういういわゆる誰からも好かれるような性格もあるが、頑固、臆病、ずる賢い、自分勝手、傲慢というようなどちらかと言えばマイナスの性格もある。 僕はこの長編で6人の少年少女をメインキャラとして扱っているが、この6人にも当然性格の違いがあり、その違いをしっかりと書き分けたいと思っているのだ。 さらに付け加えていけば、主人公と敵役というポジションすら無くしてしまいたい。どちらが正しくて、どちらが悪かということすら固定せずそれぞれのキャラたちを書…
長編をどこで終わらせるかということは、いろいろ議論があるだろう。 ちゃんと終わりを見据えているのであれば何も問題ないが、マンネリになってしまうことも少なくない。 たとえば、北斗の拳という漫画がある。 あくまでも僕個人の意見だが、あれはやっぱりラオウの死で終わった方が良かったのではないかと思う。 カイオウ編がだめだと言うのではない。ただ、ラオウの死までがあまりに完璧すぎて、そこで終わればまさに伝説となっただろうなと思うのだ。 だがそんなことを思いつつ、カイオウ編が始まったとき、まだ続くんだと喜んだ記憶も自分の中には確かにあったのだ。 つまり僕の言っていることは、全部終わったあとにあそこで終わって…
今、僕が書いている物語は群像劇的な性格を持たせている。 メインキャラは確かにいるのだが、そのキャラの視点だけでない別なキャラの視点での世界観を描きたいと思っているからだ。 だがそういう群像劇を成立させるためには、主人公以外のキャラにもメインキャラに匹敵するくらいの存在感と存在理由を与える必要がある。 そういう書き方はある意味でかなり難しい作法であることは確かだと思う。 一人の人生を書くのですら大変なのに、複数の人間のドラマを並行的に書かなければならないのだから。だが上手くいけば、それぞれのキャラが一つの楽器のように音を奏ではじめ、まさにオーケストラのような重奏的な調べを生み出し始める。 複数の…
小説のネタというのは至る所に転がっているが、やはり自分が経験したことが一番リアルに書きやすい。 でも、そんな小説のネタになるような体験なんてしてないしなあという人がいるかもしれないが、それは物事を表層的にしか見ないからそういう発想になるんだと思う。 以前、自分の恋愛体験をもとに女は謎だというテーマのエッセイを書いたが、意外と好評だったようで、男は謎だという逆パターンを書かれた書き手さんもいた。やはり恋愛ものは多かれ少なかれ万人が興味を持つテーマだと思うし、男と女が織りなす最高の駆け引きであり、人間ドラマの縮図だと思う。どんな恋愛だって、そこには人と人との心の交錯があり、ネタにならないはずがない…
今日も聖書ネタから。 僕が聖書に興味を持ち始めた最初のきっかけは、たぶん20世紀の終わりのころだったと思います。その頃、世界が滅びるとかそんな本がたくさん出てましたが(ノストラダムスの大予言とか日本沈没とか)、その中に聖書の黙示録があったのです。 僕は黙示録の世界に引き込まれました。 七つのラッパを吹く天使、四人の騎士、龍(サタン)、666の獣、バビロンの大淫婦、新しい天と地…… 最初は、こうした謎めいた言葉や世界観に引き込まれましたが、今は、まさに現代と黙示録の世界との対比という視点で関心が深まっています。 四人の騎士がというものがいます。 黙示録には、こう書かれています。 「小羊がその七つ…
聖書は面白い話の宝庫なので、今日も少し取り上げてみたいと思います。 創世記にカインとアベルという兄弟が出てきます。この二人はエデンを追放されたアダムとイブが生んだ最初の子どもたちです。 このうちカインは畑を耕し、アベルは羊を飼うものとなります。ところが神はアベルの捧げものは受け取ったのにカインの捧げものには見向きもしません。これに腹を立てたカインは野原にアベルを呼び出して、殺してしまいます。 そして神が「アベルはどこにいるか?」とカインに尋ねると、カインは「知りません。私は弟の見張り番なのですか」と神に対して嘘をつきます。 神はこの罪に対して、カインを荒れ野に追放するのです。 つまりカインは人…
僕は別にキリスト教信者でもないし、聖書に造詣があるわけでもありませんが、意外と僕の書く作品には聖書を題材にしたものが多いです。 僕が聖書に惹かれるのは神と呼ばれる存在にあまりに理不尽な点が多いことと、それに振り回される人間たちのドラマが物凄く魅力的だからです。 例えば、アブラハムという人がいます。 アブラハムはいわばユダヤ人の始祖みたいな人で、神はアブラハムに約束の地を与え、お前の子孫を星の数ほど増やそうと言われた。 ところがそう言っているにも関わらず、神はアブラハムに試練を与えます。 ある日、神の声が聞こえて、大事な一人息子のイサクを神への捧げものとして、燔祭(いけにえの動物を祭壇上で焼き殺…
今、書き終わった作品の推敲に時間をかけているのですが本当に難しいです。改めて見ると、だめなところがたくさんありすぎて嫌になります。 今日はどういうところが駄目なのか、少し一般化してご紹介したいと思います。 その一 接続詞が多すぎる これはついつい使っちゃんですが、文芸作品として見たときにほんと余計。「そして」なんて、相当省きました。 結局、話し言葉の感覚で地の文で書いちゃうから、なんとなく書いちゃうんですが、改めて見ると邪魔な感じが物凄くあります。 その二 意味の分からない喩えを使っている 作家マニュアルには陳腐な形容詞を使うななどとありますけど、それを真に受けて、意味不明な喩えをすると読みに…
小説を書くときにWeb向けと紙向けとでは全然違います。 特に横書きと縦書きの差というのは歴然としてあります。 このことについても少し旧エッセイに書いたのでご紹介します。 最近、書き方を紙向けの仕様に戻している。 一時、WEBで読みやすいように敢えて間隔をあけたり、段落を早めに変えたりしたが、やめた。 なので皆さんが僕の作品を見たときに、うわっ、字いっぱいで見ずらいっていう方もいるだろう。でもまあ、それは勘弁してくださいという言うほかはない。 いずれどこかの新人賞に出そうするならば、やはり縦書きの作品として形になるような体裁を取りたいと思うし、そういう表現にしたいと思っているからだ。 もちろんW…
昨日女性キャラのことを書いたので、今日は魅力的な脇役について考えてみます。 面白いエンタメ小説の鉄則として、主人公と同じくらい、いや、それ以上に魅力的な脇役が存在するというのがあります。 漫画の方が分かりやすいので適当に並べてみますが、 『機動戦士ガンダム』の赤い彗星のシャア『北斗の拳』の世紀末覇者ラオウ『ジョジョの奇妙な冒険』の悪の帝王ディオ『進撃の巨人』の人類最強の兵士リヴァイ 僕がちょっと思いついただけでもこれだけ出てきますが、皆さんの中にも、いやあいつだ! こいつもいるぞ! と百家争鳴、山のように出てくるでしょう。 ルパン三世などはルパンの魅力もさることながら、次元大介、石川五右衛門、…
昨日女性のことを書いたので、関連して、女性キャラの書き方について考えてみたいと思います。 僕は男です。 当然、女性の心理などはまったく分かりません。 女性の心理が分かっていたら、あんなにふられることもなかったろうな……そんなことはどうでもいい。 とにかく、僕は男なので女性キャラを書くのにいつも難しさを感じます。 長編では、だいたいヒロイン的なキャラを配置することが多いのですが、それは、人生において男と女の関係というものは切っても切れないし、それが抜け落ちたものは人間ドラマとして完全ではないと思っているからです。 まあ、常に恋愛に発展させるわけではありませんが、男として、女としての感情はなるべく…
皆さんは、どういう方に読んでもらおうとして書いているでしょうか。 これは意識してない人もいるかもしれませんが、実は、うっすらとは心の中にあるはずだと思うのです。 女性、男性、学生、中年、エロい人、妄想好きなWeb住民…… 僕が最初想定していたのは若者でした。 僕が書くのはほとんどが人生ドラマであり、その中で一番言いたいのは、夢や希望を持って欲しい、困難なことであっても挑戦する気概を忘れて欲しくない、生きることはやっぱり素晴らしいんだということをまさに現代の若者たちにぶつけたいと思っているからです。 ただ、カクヨムで書き始めてから感じてきたのは、意外と女性の方が読んでくれているような気がするので…
僕は、常に何かにはまってないとだめなタイプで、しかも、はまった以上は結構突き詰めるまで頑張るタイプなんです。 学生時代はギター、麻雀、そして狂ったようにビリヤードにはまりましたし、仕事についてからは、サッカー、マラソン、そして今はまっているのが小説を書くことなんです。 そして、自分がはまったこと全てに共通するのは、自分が納得するまでとことんやるってことなんです。負けたからとか、上手くできないとか、そういう理由では辞めない。とにかく、頑張って練習する。 そうしているうちに、自分の器が見えてくるんですよね。 自分はこのくらいかなと。 そこまでたどり着いて、ようやく納得するんです。まあ、このくらいで…
【小説投稿サイト初心者のための小説技法】面白い小説を書くためのスキルやノウハウ
面白い小説にはいくつか共通する要素があります。そんな面白い小説を書くためのちょっとしたヒントやテクニックを考察する初心者向けのエッセイです。
本が売れるか売れないかというのは、作品の出来よりも時代のニーズに沿ったものかどうかということが往々にあります。 ある意味、生前は全然売れなかったけど、死後に評価されるなんてことは文学だけでなく、あらゆる分野でざらにあることでしょう。 あのゴッホが書いた絵だって、生前中に売れたのはたった一枚ですよ! 近代文学の歴史でも、写実主義、ロマン派、私小説、戦後派など、時代時代によっていろいろな文学が一世を風靡してきました。 結局、そういう流行ってのは今でもあって、時代を反映したものがやっぱり売れるんですよね。 そういう意味では、現代の異世界転生やハーレム系ラブコメの人気なんてのは、現代の流行ということな…
僕がお金払って小説買うかどうかを決める大きな要素の一つに、その作品又は作者に魅力的な世界観があるかどうかということがあります。 魅力的な世界観? 首を傾げる人もいるかもしれないし、これは僕しか思ってないかもしれないので、少し説明が必要かもしれません。 小説とはいわば作者が創造する世界です。 つまり作者と言うのはその小説を支配する神であり創造主でもあります。 だから小説には、その作者のこれまで培ってきた経験、知識、そして信念や想いが凝縮されているはずだと思うのです。 そうしたものが全て注ぎ込まれているのが小説だと思うのです。 当然そこには作者の個性が滲み出てきます。 成就されない恋愛を好む作者。…
僕はいつもB6のノートを持ち歩いています。 リング綴で、しかもリングの輪の中に三色ボールペンをつっこめるくらいリングが大きな奴です。 そこに、小説のアイデアやら場面やら思いついたことをぐちゃぐちゃと書いています。 なんですが、とても他の人が読めるような代物ではありません。個人的な話で恐縮ですが、僕は左利きであまり字が上手じゃありません。しかも、速記するので、何が書いてあるのか自分でも読めないときがあります。 ただ、大事なところはぐるぐると丸をつけたり、赤字で書いたりしているので、おぼろげながら、ああそうだったなと思い出せます。 いま、書いている長編も、そんなB6ノートから生まれました。 ちらっ…
僕は物凄く涙もろいです。 感動すると、すぐに目頭が熱くなってしまいます。 一度泣いた映画は、何度見ても同じ場面で涙が溢れそうになります。 そんな僕は、自分の書いた物語でも泣いてしまうのです。 その場面を読み返すと、自分が書いたはずなのに涙が出てくるのです。 そういう場面は、実は書いてる最中から目頭が熱くなって、思わず涙が出ることが多々あるのです。 今執筆中の長編があるんですが、書いていたら思わず涙が出てしまい、ティッシュで目頭を拭う羽目になってしまいました。 なにやってんだと笑われそうですが、実は僕にはどうしても譲れない一つの信念があるんです。 そんなことを旧エッセイに書いたので、ご紹介します…
僕は基本的にはハッピーエンドの物語が好きです。 特に心が弱ると、エネルギーを補充するかのようにハッピーエンドの物語を求めてしまいます。 だからではありませんが、僕はジブリシリーズの大ファンです。 特に初期の作品は何十回見たか数えきれません。 疲れているときは、「となりのトトロ」か「魔女の宅急便」 力をもらいたいときは、「天空の城 ラピュタ」か「もののけ姫」 のんびりしたいときは、「紅の豚」か「耳をすませば」 あと、純粋なジブリではありませんが、宮崎駿作品のルパン三世の「カリオストロの城」も大のお気に入りです。 でも僕が求める、いいハッピーエンドの物語って、主人公が苦しまないとダメなんですよね。…
小説を書く上で風景描写は大事な要素ですが、実は僕は風景描写が苦手です。 そんなことも旧エッセイに書いたので、ちょっと拝借します。 自分でいうのもなんですが、僕は会話文は結構、サクサク書けます。反面、物凄い苦労するのが風景描写です。 全く詩的センスがなく、風景描写を二、三行書くだけで、一時間以上かかることがあります。 なので時折トレーニングのつもりで、目の前の風景を口に出して表現することがありますが、さっぱり上手になりません。 ほんと、詩や俳句を上手に書ける方がうらやましいです。 そんなふうなので、最近では風景描写は諦めて、ドストエフスキー流に心理描写メインで書こうかななどと不埒なことを考えてま…
僕が考える面白い小説の要素の一つは、起伏のあるしっかりとしたストーリー構成です。 ただ、これはいろいろな書き方があると思います。人によっては全部の場面をあらかじめ考えてから書く人もいるし、とにかく書き始めて筆の勢いに任せていく人もいるらしい。そういう人はラストもよく分かってないこともあるそうです。純文学だと後者でもよさそうな気もしますが、エンタメではそれはかなり危ないでしょう。 僕はエンタメ系の作品が多いので、一応は、ある程度のプロットを決めてから書きます。 でも、それはかなりアバウトです。本当にアバウト。 前回、キャラになり切ると書きましたが、キャラがプロットの方に進んでいかないこともままあ…
今回はキャラクターについて考えてみたい。 物語を作るにあたって、魅力あるキャラクターができると、それだけでその物語は輝きを増します。 極端な話、面白いストーリーだけどキャラがイマイチというのと、ストーリーは平凡だけどキャラが立ってるとなれば、断然後者の方が読まれると思う。 それじゃ、魅力あるキャラクターとはどんなものだということになるが、まずは個性があるということが第一条件になるでしょう。 つまり、読者の頭にありありと想像できるくらい、分かりやすいキャラということです。 ここで勘違いしないで欲しいのが、例えば、学園一の美少女とか、イケメン高校生などというのは全く個性にはならないということです。…
小説投稿サイトで連載作品を投稿すると、絶対面白いのにと自信があるのに、最初のつかみが悪くて、読んでもらえないことがままあります。 これはWeb小説全般に言えるんじゃないかと思うんですが、一話目でその作品を読むかどうか決める人って結構いるんじゃないでしょうか。 新人賞の一次選考などでも、最初の10枚でだいたい合否が決まるらしいです。原稿用紙10枚と言えば3000から3500字程度。WEB小説ではだいたい一話分に相当します。 実はWEB小説では、このくらいの長さが大きな意味を持っています。なぜなら、WEB小説を読む大半の人は、通勤時間の合間に、ランチ後のひと時に、授業で先生の目を盗んで(おいおい……
今日からは少し、面白い小説とは何かみたいなことを考えてみたいと思います。 ただ僕はプロの作家でもなんでもないし、文章関係の仕事をしているわけでもないので、あくまでも読者の視点に立って、論じてみたいと思います。 面白い小説、読み応えのある小説にはいくつか共通する要素がありますが、その中に僕が大事だと思う要素としてオチというのがあります。 オチ? と思われる方のために、僕のいうオチを少し説明したいと思いますが、昔書いたエッセイにその部分を語ったものがありますので、それを紹介したいと思います。 どんな小説にもオチが必要だ。 そう言うことを言うと、いや、純文学にオチなんて必要ないという人がいるかもしれ…
3月は小説を書いているアマチュア作家にとって、結構大事な月だ。 文藝賞、小説すばる新人賞、すばる文学賞、新潮新人賞、新潮ミステリー大賞、いわゆる大手出版社の新人賞が目白押しだからだ。 僕は、これらの新人賞に出したことはないが、個人的に新潮社と集英社さんに興味があるので、まだどちらに出すかは決めてないが、中編程度の小説を書いている。 プロットは既にできており、今のところ原稿用紙100枚くらいまで書いた。おそらく150枚くらいの物語になるかなという感じだ。 個人的にはまずまずかなと思っているが、新人賞は新しさがないと受賞までいかないそうなので、そこがポイントかと思う。 この点はいろいろと思うところ…
そう問われるとはたと困ってしまう。 だって、僕は正業があって、大きな仕事も任されている。 平均くらいの収入はあるし、家族もいて、まあ平凡だけど、それなりに充実した人生を送っているんじゃないかと思っている。 でも昔から小説が好きだった僕は、ある日突然、小説を書いてみたくなり、いざ書き始めてみたら、こんなに楽しく、こんなに夢中になれることがあるんだと、誇張じゃなく、本当に稲妻に打たれたような衝撃を受けてしまった。 それ以来、書き続けている。 すでに、10作以上書いたが、書いても書いても、次から次へと新しい構想が沸き上がってくる。 ところが、書けば書くほど欲が出てきた。 前は単に書いていただけで夢中…
先日、某出版社の編集者さんと話をした。 その方曰く、小説を書きたい人はたくさんいるけど、小説として完成させることができる人はなかなかいない。 その中でも、10万字以上の小説を書きあげる人はもっといない。 その数少ない中で、客観的な視点で小説として成り立っているものを書ける人はほとんどいない。 と、そんなことを言っていた そうなんだと素直に思った。 言われてみれば、カクヨムという小説投稿サイトで書いていた時も、作家を目指す人はたくさんいたが、お金を払っても読みたいと思わせるような作品は、なかなかなかった。 自分が書いたものはどうなんだろう。 その方は僕の作品を褒めてくれたが、話半分でもうれしく感…
欲しいものって、手に入るとひどくあっけないことが多い。 猥褻な喩えで恐縮だが、SEXも知らない頃は妄想がとんでもなかったが、体験してみると、こんなものなんだとひどく冷めた記憶がある。 作家になるということも同じなんじゃないかと思ったりする。 作家という言葉に何かものすごいステータスを感じるが、いざ蓋を開けてみれば、とにかく売れる本を書き続けなければ、すぐにでもお払い箱の世界。 一冊、本を世に出したからといって、手に入るのは雀の涙ほどの印税。 作家になれると知って、いったいどれだけの人が有頂天になり、うちでは出せませんと言われ、どれだけの人が挫折を感じながら消え去っていったのだろう。 極端な話、…
僕は聖書を愛読している。 そう書くと、僕がキリスト教を信仰しているのかと思うかもしれないが、そんなことはない。 聖書を読む理由は、聖書がまさに人間ドラマの縮図であるからだ。 一つ例を出せば、聖書の一番最初の物語である「創世記」の第4章にカインとアベルの兄弟の話がある。 さて、アダムは妻エバを知った。彼女は身ごもってカインを産み、「わたしは主によって男子を得た」と言った。彼女はまたその弟アベルを産んだ。アベルは羊を飼う者となり、カインは土を耕す者となった。時を経て、カインは土の実りを主のもとに捧げものとして持って来た。アベルは羊の群れの中から肥えた初子を持って来た。主は、アベルとその捧げ物には目…
僕の現在の仕事は少し変わっていて、いわゆるトップ直轄のポジションで、他社と交渉したり、データ分析したり、方針や計画を定めたり、様々なプロジェクトに参加してトップの意向を伝えたり、プロジェクトの進捗をトップに伝えたりしている。 そういう立場にいるおかげで、物事を俯瞰的に見れるようになった。 いわゆるセクショナリズムが消えて、全体としての最適解が何かということに意識が向く。 そうしたことが影響しているのか、今の仕事をするようになってから、執筆の仕方もだいぶ変わってきたような気がする。 これまでは自分の書きたいことをがむしゃらに書いてきたが、今では読者視点を考えながら書いている。どうしたら読者にとっ…
ジンゴロウや河童くんに続く第三のオリジナルキャラクター。先日降りてきたこの新キャラについて、今回はその一部を紹介します。
▼地獄界王・閻魔羅社(成人前) イメージ固めたいキャラと云えば「都市王」もうそうなのですが、もう一人…いえ、もう一頭います。 …「魔獣ケルベロス」です。 いやこれはもう、大体の姿はイメージ固めてあるのですが(そもそも有名なので固めやすい)、基本4足歩行の動物なのでデッサン...
Grazie🌟 手放したくなかったものが、奪われてしまった。もうどうしようもないけれど、ショックな気持ちを、なかなか払拭することが出来ず、気分転換しては、再び湧き上がる失われたものへの執着というループを何度も何度も繰り返す。抜け出す支えとなったのは、チャンネルを変えるように、マインドの焦点を変えること。自分が見るものが、現実となる。ループにはまると、その現実ばかり見がちになるけれど、テレビ同様、他の...
十一月二日火曜日 今日は晴れて気持ちがよかったけれど、その分気温が上がって寒暖差が激しかった。ぼーっと休んでました。 できたこと。 三十分ぐらいのミニ読書。創作ノートのプロット作り。 写本と執筆は夜にやります。 夕方六時。写本千字程度書けました~。グッジョブ! 十一月四日木曜日 今日は写本を千字程度やりました。執筆はお休みしています。今は疲れてます。ちょっとの間休んでいよう。 日が暮れた後は、ミニ読書をしたり、ぼーっとしています。 たぶんがんばり過ぎたんだな。数日間ゆっくりしよう。 夕ご飯食べたら元気が出た。お風呂これから入ります。ゆっくりしよう。 読書セラピーという活動が海外であるみたいなん…