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恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第3章 立ちはだかる壁…78
「宝って…どんなの?」 まさか、埋蔵金だとか、歴史をひっくり返すようなものは、ないのだろうけれど…「知りたいか?」そんな裕太を見て、じいちゃんはニヤニヤと笑う…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第3章 立ちはだかる壁…77
「じゃあ裕太は…私たちが、ここで何をしているか、知っているか?」 じいちゃんが、さらに思いもしなかったことを聞いてくる。(そんなこと、わかるわけがないだろ? …
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第3章 立ちはだかる壁…76
「裕太…前に聞いてきたよな? 足を踏み入れてはいけない場所って」 ひょいひょいと、信じられないくらい、軽やかに岩を飛び越えるようにして歩くと、じいちゃんは裕太…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第3章 立ちはだかる壁…75
だがすぐにじいちゃんは思い直すと、「仕方がないなぁ」わざと大きく、ため息をつく。「おまえにだけ、特別だぞ」しっ!と人差し指を、口に当てる仕草をすると、おもむ…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第3章 立ちはだかる壁…74
「海は海でも…裕太の思う海ではない」 まぁ、落ち着け、と裕太の目を見る。「どういうこと? 海って、同じなんじゃないの?」(何なんだよぉ)何だかじいちゃんに、ご…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第3章 立ちはだかる壁…73
「ねぇ、じいちゃん。 ジュンペイがはまり込んだって、どういう意味?」 それは、さっきから気になっていたことだ。「へっ?そんなこと、言ったか?」じいちゃんは思い…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第3章 立ちはだかる壁…72
「じいちゃん…その人のことを知っているの?」 まさか、じいちゃんの知り合いか?一瞬、じいちゃんのことを疑う。「いや、知らないよ」あっさりと、じいちゃんは否定す…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第3章 立ちはだかる壁…71
「そもそもキミたちは、何でここに来たんだ?」 こんな所に来る用事なんて、ないだろ?じいちゃんは、鋭いまなざしを投げかける。「えっ?それは…」裕太はためらいがち…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第3章 立ちはだかる壁…70
「確かジュンペイが、とっておきの秘密の場所があるって言うから…」 思い出しながら、裕太はじいちゃんに話す。「とっておきの場所?」なぜかじいちゃんの顔が、険しい…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第3章 立ちはだかる壁…69
「ねぇ、じいちゃん…ジュンペイのこと、見かけなかった?」「ジュンペイくん?ジュンペイ君が、どうかしたのか?」 じいちゃんの顔つきを見ると、どうも嘘はついていな…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第3章 立ちはだかる壁…68
裕太が返事をする前に、じいちゃんが水筒のフタにお茶を注ぐと、「焦らないで、ゆっくりと飲め」ぐぃっと裕太に差し出す。喉なんて、渇いていない…と思っていたのだが…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第3章 立ちはだかる壁…67
「おまえ…さっきから、何を言っているんだ?」 さらにじいちゃんの声が、近くなる。裕太はその光に向かって、まばたきをすると、「じいちゃんこそ! ここで、何をして…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第3章 立ちはだかる壁…66
「おーい、おーい!」 気が付いたら、声を上げていた。もしかしたら、誰かが気が付いてくれるかもしれない。そんな甘い考えが、裕太の頭に浮かんだ。(バカだなぁ~こん…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第3章 立ちはだかる壁…65
それでも慎重に、ゆっくりと奥へと進む。ジュンペイの言う通り、確かに波の音が聞こえてくるようだ。(えっ?やっぱり…外につながっているのか?)ここは、どういう地…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第3章 立ちはだかる壁…64
「ねぇ、何が見えるの?」 さらに裕太が、重ねて聞くけれど、ピタッとジュンペイの声が聞こえなくなる。「えっ?ジュンペイ、どうしたの?」何があったのか?だがここか…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第3章 立ちはだかる壁…63
「うーん、わからないなぁ」 穴の中に、懐中電灯を差し込んで、照らしてみるのだが…ここからだとどうしても、限りがあるようだ。「もしかして、あの中に入った、とか?…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第3章 立ちはだかる壁…62
(ま、いっかぁ~) きっと、そのうち見つかるだろう。裕太は深く考えることなく、洞窟の中を進む。見た限り、この前来た洞窟とは、全く違うようだ。 何しろ、音も何も…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第3章 立ちはだかる壁…61
まるでここは、別世界だ…(時が止まったみたいだ)とにかくジュンペイの姿を、見失わないようにしないといけない。裕太は急いで、懐中電灯のスィッチを入れる。 ポッ…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第3章 立ちはだかる壁…60
(どうする?) 裕太は、ジュンペイの方を見る。するとジュンペイが、黙ってうなづく。(えっ?まさか、ついて行くのか?)本当に、大丈夫なのか?見失う可能性だってあ…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第3章 立ちはだかる壁…59
「ねぇ、この辺って…」 裕太はジュンペイの背中に向かって、思わず声をかける。だがジュンペイは、すぐさま振り返り(しっ!)音を立てるな、と唇に指を立てる。(あっ…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第3章立ちはだかる壁…58
(だとしたら…学者さんなのか?) それは、どうだろう?だけど先生や野田さんは、実際に何をかを調べている、と聞いている。(でも、調べるって何を?)頭をひねりなが…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第3章 立ちはだかる壁…57
幸いなことに、その人は二人のことには気が付いていないようだ。二人の側を通り抜けると、スッと岩穴の方へと向かっていく。それを、ジュンペイと裕太は目で追うと、パ…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第3章 立ちはだかる壁…56
(まさか、ジュンペイが見かけた不審者って…この人のことなのか?) ジワジワと、恐怖心がつのってくる。『いい?後をつけるよ』ジュンペイは、ヒソヒソと裕太にささや…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第3章 立ちはだかる壁…55
「えっ」 思わず裕太が声をもらすと、ジュンペイは無言で、裕太の口を手でふさぐ。静かに!手振りで合図をすると、大きな岩の陰に身をひそめて、じぃっと船の様子をうか…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第3章 立ちはだかる壁…54
「頭ねぇ~」 そう言われれば、そうだけど、ジュンペイに指摘されるとは思ってもいなかった。(でも…こんな何にもない所に、何しに来るんだ?)それが一番の疑問だ。裕…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第3章 立ちはだかる壁…53
「だからだよ」 いきなりジュンペイが切り出す。「はっ?」裕太は何もまだ言っていないのに、まるで心を読まれたようで、ドキンとする。「だって、人が来ない方が、こう…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第3章 立ちはだかる壁…52
「わかってるよぉ」 負けるもんか!裕太の心に、灯がともる。それでも裕太は、足を踏み外さないようにと、慎重に足を下ろすと、それでも心持ち早く、岩を越えて行く。小…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第3章 立ちはだかる壁…51
(それにしても、どこまで行くんだ?) おなじみの海岸を通り過ぎ、洞窟が無数に開いている岬も通り過ぎる。さすがにこれ以上行ったら、山の中に入ってしまうぞ。そう思…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第3章 立ちはだかる壁…50
「えっ」 まさか…誰にも、しゃべったらいけないのか?ジュンペイが重々しい口調で、裕太に向かう。裕太としては、とても複雑な思いがする。すぐにでも先生や、野田さん…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第3章 立ちはだかる壁…49
「へぇ~」「この辺りをブラブラしていたら、見かけないオジサンを見つけて、 こっそり…後をつけたんだ」 とっておきの秘密を、教えてやるんだぞぉ。ジュンペイの目が…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第3章 立ちはだかる壁…48
「えっ?えっ?」 戸惑う裕太に向かい、「さぁ、どうする?」早く決めろよ。ジュンペイは腕組みをして、裕太に凄んでみせる。きっとこれは、ポーズだ…と思うけれども。…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第3章 立ちはだかる壁…47
「う~ん」 困ったなぁ~ジュンペイがチラリと、裕太を見ると、裕太は拝むようにして、ジュンペイを上目遣いで見ている。「関係ないことかもしれないけど…」それでもジ…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第3章 立ちはだかる壁…46
てっきり、真面目に考えろ、と怒られるかと思っていたのだが。「案外、そうかも」ジュンペイは、あっさりとそう返す。「えっ、そうなの?」あくまでも、冗談のつもりで…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第3章 立ちはだかる壁…45
「それって、無人島のこと?」 ジュンペイはちょっと、頭をかしげる。「言っとくけど、無人島のことは、何も知らないからな」何だかずいぶん、素っ気ない言い方だ…もし…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第3章 立ちはだかる壁…44
「ふーん。先生は、そんなことを言ってたのかぁ」 神社からの帰り道で、偶然ジュンペイを見かけた。「あっ」まずい所を見られた…と思っているかのように、へへへ…と笑…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第3章 立ちはだかる壁…43
野田さんは思い切り笑い飛ばそう、とするけれど、先生の鋭いまなざしに、中途半端にそれを引っ込める。「それに…おじいさんの言っていたことも、気になるしなぁ」何気…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第3章 立ちはだかる壁…42
「だってさぁ、冒険って、男のロマンなんだろ」 知ったかぶりをして、裕太は背伸びをして言う。「それを言うのなら、自分で探すことだって、十分男のロマンだ」何だか焦…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第3章 立ちはだかる壁…41
「何でも、それも込みで売りにするらしいよ。 『幻の無人島探検ツアー』とかいって、売り出すつもりらしい」 そんなこと…出来るのだろうか?やけに野田さんが詳しいこ…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第3章 立ちはだかる壁…40
「当り前だろ?私たちは、友だちなんだから」 どうやら先生は、勘違いをしているらしい。(皮肉で言ったんだけどなぁ)先生も、普通の人なんだ…と、何だか意外な気がす…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第3章 立ちはだかる壁…39
「まぁ、あれだな。 ほら、ドラマとかでよくあるだろ? 会社の保養施設だとか、でっかいレジャーランドを、島まるごと 買い取って、作るつもりなんじゃあないかな」 …
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第3章 立ちはだかる壁…38
「その人たちが、どうしたんですか?」 裕太は何だか、いやぁな予感がする。「うーん、まだハッキリしないんだけどね」言いよどむ先生を見かねたのか、野田さんが横から…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第3章 立ちはだかる壁…37
先生があまり強い口調で言うので、「しぃっ!母さんに聞こえるよ」あわてて裕太は、背後をうかがう。急に母さんが、おとなしくしていることに、気が付く。(何しろ母さ…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第3章 立ちはだかる壁…36
「うん、まぁ、そうかなぁ」 何だか奥歯に物が引っ掛かったような、曖昧な言い方を先生がする。「それって…例の島のこと?」あてずっぽうに聞いてみる。こういうのは、…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第3章 立ちはだかる壁…35
どうやら柄にもなく、センチメンタルな気分になっていたらしい。「先生?」声をかけられ、視線を戻すと…目の前に裕太の大きな目が、じぃっとこちらをのぞき込んでいる…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第3章 立ちはだかる壁…34
「学校名が分かれば…まだ、探しようがあるんだけどなぁ」 これは、厄介なことを頼まれたぞ。先生は、はぁ~と大きなため息をつく。「先生、どうしたの?」だが裕太はま…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第3章 立ちはだかる壁…33
「中学生の子のこと? だけど…会って、何を聞きたいんだ?」 そもそも自分たちと、会ってくれるとは限らない。先生の言葉に抗議するように、裕太は声を上げる。「え~…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第3章 立ちはだかる壁…32
(孫のボクにも、言えないこと?) 何だかじいちゃんに、裏切られた気分だ。だったらなおさら、気になる。裕太にも、母さんにも言えない秘密って、一体なんだろう?「お…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第3章 立ちはだかる壁…31
しゃべってはいけない…とは、竜には言われてはいない。先生は「本当か?」と裕太の顔をじぃっと見つめる。「それは、野田さんも知っていることなんだな」裕太に確かめ…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第3章 立ちはだかる壁…30
「道?」 先生は、本気で言っているのだろうか?(大体ここからあの島だと、とんでもなく離れているのに…)母さんが聞いたら、とんでもなく笑って、バカにするんだろう…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第3章 立ちはだかる壁…29
「ねぇ、先生! ここと例の島は離れているでしょ? どうしてここに…地図があるの?」 誰も、おかしいとは思わないのだろうか?裕太は先生に、正直に話してみる。「う…