メインカテゴリーを選択しなおす
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第5章 あれは、なに?…10
「ホント、ガキなんだからぁ」 裕太が呆れた顔をしている。「だって、退屈なんだもん」珍しくジュンペイは、ちょっとイジケた顔をする。「何だよぉ~さっきから、文句ば…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第5章 あれは、なに?…9
「そんなの…案外近付いたら、大きいかもしれないぞ」 裕太が、ジュンペイに向かって言い返す。だが、どっちにしろ、さほど大きくないのかもしれないな、と思い直す。 …
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第5章 あれは、なに?…8
「なんだ、違うのかぁ」 ちぇ~っ!ジュンペイはあからさまに、不満そうな顔をする。「でも…休憩するんでしょ」わずかに足をバタバタさせて、じいちゃんに向かって声を…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第5章 あれは、なに?…7
ボクたちよりも、きっと先生たちの方が、ここに来たかったのに、決まってる!裕太はクルリと、じいちゃんの方を向く。「大丈夫だよ。先生たちもきっと、ここへ来る道筋…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第5章 あれは、なに?…6
「あっ」 ようやく颯太が、何かに気が付いたように、顔を上げる。「それって、もしかして…竜の通り道ってこと?」大切なことを、忘れていた。確かにここまで、竜が連れ…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第5章 あれは、なに?…5
「だったらその先生は、何を調べていたんだろう?」 さらにジュンペイが聞いてくる。「それは、ちょっと…」幾ら先生とはいえ、裕太はそこまでは聞いてはいない。困った…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第5章 あれは、なに?…4
「そうかなぁ」 裕太はハッとして、颯太の方を振り向く。「そういえば…確かに、何かを探しているようだったなぁ」ポツンとつぶやく。「調べるって、何を?」ジュンペイ…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第5章 あれは、なに?…3
「えっ?」「何のこと?」 じいちゃん…思わせぶりに、何を言っているんだ?颯太が裕太の方を向くと、「知ってる?」と聞く。「さぁ?」裕太は肩をすくめる。「なんだ、…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第5章 あれは、なに?…2
「ねぇ、まだつかないの?」 出発してから、さほどたっていないというのに、すでにジュンペイは、貧乏ゆすりをしながら、じいちゃんに向かって声を放つ。ははは!大きな…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第4章 ここから始まる…88
「おーい、コソコソと、何を話しているんだよぉ~ 早く来いよぉ」 じいちゃんの周りを、グルグル走り回っていたジュンペイが、シビレを切らして声を上げる。「ヤバッ!…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第4章 ここから始まる…87
「あれ?驚かないんだ」 まさか颯太も、見たことがあるのだろうか?おそらく裕太が、ヘンな顔をしたのだろう。颯太はははっと笑うと、「違うよぉ。 だって竜がいるくら…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第4章 ここから始まる…86
じいちゃんはどうやら、あの後も一人で、荷物を用意していたらしい。というのは、シュロの葉にくるまれて、ツルで巻かれた荷物が数個、まとめて竜の側に置いてあったか…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第4章 ここから始まる…85
「さぁ?そんなことは、行ってみればわかることだ」 案外クールに、じいちゃんがそう言うと、チラリとジュンペイの方を見る。(じいちゃんってば…何を考えているの?)…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第4章 ここから始まる…84
「じゃあ、早く行こうよ」 ジュンペイは、コロリと態度を変える。早速裕太をせかすように、背中をトントン押してくるので、(ホント、調子がいいなぁ)すっかり裕太は呆…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第4章 ここから始まる…83
「さぁ~そろそろ出発だ!」 じいちゃんのひと声に、子供たちは沸き立つ。あの夜、じいちゃんと見た光景のことは、ジュンペイにも、もちろん颯太にも、話してはいない。…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第4章 ここから始まる…82
「あれか?あれは…たぶん、竜の仲間なんじゃないか?」 じいちゃんは思わせぶりに、ニヤリと笑う。「へぇ~」通常だったら、信じないのだろうが…今、目の前に見えてい…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第4章 ここから始まる…81
「明日…どこへ行くの?」 たぶんまた、遠くへ行くんだろうなぁ~と裕太は思う。「そうだなぁ~明日には、着くといいけどなぁ」じいちゃんはニコニコしながらも、その手…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第4章 ここから始まる…80
大騒ぎをして、その日初めての食事を終えると…ジュンペイは電池が切れたように、バタンとその場でひっくり返るようにして、倒れ込んだ。「ねぇ、じいちゃんはまだ、寝…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第4章 ここから始まる…79
「ユウタ、あれ」 じいちゃんが、裕太を突っつく。「なに?」と聞き返すけれど、すぐに「あぁ~さっきのあれ?」じいちゃんお手製の道具を取り出す。「おっ!」 早速、…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第4章 ここから始まる…78
「わかっているとは思うが…水も沸かしたのを飲むんだぞ。 火を通していないと、お腹を壊すからな」 じいちゃんが裕太たちに話しかけると、ジュンペイは思い切り顔をし…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第4章 ここから始まる…77
「だけど…もしもここにあのヘビが来たら、どうするつもりなんだよぉ」 ジュンペイはまだふてくされた顔をして、じいちゃんに向かって言う。「それは、大丈夫だよ。竜も…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第4章 ここから始まる…76
「あっ」「竜は?」 あわてて二人は、話を打ち切ると、後ろを振り向く。「何だよぉ~ボクの悪口?」ヘラヘラしながら、ジュンペイが近づいて来る。「そんなんじゃあない…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第4章 ここから始まる…75
「じゃあ、何だって知ってたの?」「そうそう、ボクもそれは思った!」 裕太も颯太と、同意見だ。二人して顔を並べると、じいちゃんをじぃっと見つめる。「そりゃあ…見…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第4章 ここから始まる…74
「それって、なに?恐竜?」 二人が、じいちゃんの方を向く。「うーん、恐竜みたいなものなのかなぁ」ニコニコしながら答えると、「え~っ、大蛇伝説って…恐竜のことだ…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第4章 ここから始まる…73
「胴回りなんて、1メートル以上あったんだぞぉ」 ジュンペイは両手をぐぃっと広げて、じいちゃんに訴える。「まさかぁ~」そんな大きなヘビ…ホントにいるのか?きっと…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第4章 ここから始まる…72
だがジュンペイは、自分の話を聞いてくれたのに、気をよくして目をカァッと、大きく見開くと「だろ?気になるだろ?」いきなり裕太に、バッと飛びつくように近付く。「…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第4章 ここから始まる…71
「だったら…材料を集めないとなぁ。 葉っぱとか、ススキとか、そこらへんにあるものw、集めて来てくれ」 じいちゃんはニコニコしながらそう言うと、「ドラム缶か、バ…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第4章 ここから始まる…70
それから大げさなくらいに、パン!と裕太は手を打つと、「あっ、そうそう! あっちには、魚がいたんだ。 じいちゃんがたくさん、釣ったんだぞぉ」お腹がすいているか…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第4章 ここから始まる…69
「まぁ~竜がいるし…むやみに動き回らなければ、大丈夫…と 思ったんだ」 ちょっと申し訳なさそうに、じいちゃんがそう言う。「え~っ、でも今日は、ここに泊まるんだ…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第4章 ここから始まる…68
「ボクたちはねぇ、食料を調達して来たんだよ。 あとは、水!」 そう言って、木の枝に突き刺した魚を、ジュンペイに見せる。「あっ!ボクも…何かないかと、探しに行っ…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第4章 ここから始まる…67
「誰が逃げたって?」 思いがけず、裕太の背後で声が聞こえる。「えっ?ジュンペイ?」ヤバイ、今の会話、聞かれたか?さすがに、まずい…と思うけれども、颯太はまった…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第4章 ここから始まる…66
「まずは開いて、海水で洗った後、干したらいいんじゃあないか?」 すぐに颯太は、じいちゃんに聞くまでもなく、裕太に答える。「干すの?」「ほぉ~よく知っているじゃ…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第4章 ここから始まる…65
「ところで、ジュンペイは?」 颯太の側にいたはずの、ジュンペイの姿がない…どこへ行ったのだろう?やっぱり、じぃっと待っていることが、出来なかったのか…と、裕太…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第4章 ここから始まる…64
「あぁ~これはいい!」 気持ちがいいぞぉ。じいちゃんは、嬉しそうに裕太に向かって風を送る。へぇ~やっぱり、じいちゃんって、器用なんだなぁ。裕太はほれぼれと、じ…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第4章 ここから始まる…63
「よし、こんなものでいいだろう」 ようやくじいちゃんから、声をかけられた、無我夢中で、あれやこれやと探し回った結果、役に立ちそうなものも、あまり使えそうにない…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第4章 ここから始まる…62
木の枝? 葉っぱ? ツル? 木の根っ子か?そう言われても、どれも違うような気がする。 草? 木の皮? 竹?だが、ナタもなければ、刃物もないのに、どうやって作…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第4章 ここから始まる…61
ためしに裕太は、オノのようなもので、魚を叩いてみる。数回振り回していると、まぐれ当たりだったのか、プカリと浮き上がっている。「やった!」早速その魚を、手です…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第4章 ここから始まる…60
「あっ」 しまった、失敗だ!悔しそうに、じいちゃんを見ると、裕太を見て無言でうなづいている。 よし、リベンジだ!裕太はすぅっと、大きく息を吸い込むと、再度魚の…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第4章 ここから始まる…59
木洩れ日の中で、キラキラと水のしずくが跳ねる。確かにその枝の先には、きれいな色の魚が、ビチビチと身体をくねらせている。「へぇ~これって、食べられるの?」興味…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第4章 ここから始まる…58
迷いみなくじいちゃんは、グイグイと奥へと進んでいく。裕太はさっき、じいちゃんが即席で作った道具を、落とさないようにと、握りしめるのが精一杯だ。「こういうとこ…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第4章 ここから始まる…57
「なに?これ」 イチゴのように赤いけれど、イチゴではない。サクランボのようにも見えるけれど、どうも違うようだ。「食べてごらん」 口に合うかどうかは、わからない…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第4章 ここから始まる…56
じいちゃんの姿は、完全に茂みに隠れて、見えなくなっていまった。はぐれたりしなければ、いいんだけど…裕太はちょっと、不安になってくる。だけど、何とか颯太を喜ば…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第4章 ここから始まる…55
「野宿するの?」 さっきまでいた島ならば、野宿した経験はあるけれど…さすがにここは、未知の島だ。安全とは限らない。「うーん、竜がいるし、大丈夫とは思うけどなぁ…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第4章 ここから始まる…54
「さっ、行くぞ」 ササッとその筒をポケットにしまうと、じいちゃんはクルリと振り向く。「あっ、どこへ行くの?」スタスタと歩き始めるじいちゃんの背中を、見失うまい…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第4章 ここから始まる…53
ゴクリ…じいちゃんに聞こえるくらい、大きな音がする。その瞬間、猛烈に喉の渇きを感じる。 じいちゃんの脇をすり抜けて、裕太はまっすぐに、その湧き水に突進する。…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第4章 ここから始まる…52
裕太の視線に気が付くと、ふいにじいちゃんは目をそらす。「こんなことをしている場合じゃない。 早く探そう。あの子たちが、待ってるぞ」不自然なくらいに、急に口を…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第4章 ここから始まる…51
するとふと裕太は、じいちゃんに聞いてみたいことを思い出して、じいちゃんの顔をじぃっと見つめる。「ねぇ、じいちゃんって…竜と話が出来るの?」颯太が言っていたこ…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第4章 ここから始まる…50
「あっ、ワシの水筒は?」「あぁ~あれは今、ジュンペイが飲んでる…」「そうか」 さすがにじいちゃんは、返せとは言わない。(じいちゃんだって、喉が渇いただろうに)…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第4章 ここから始まる…49
「え~っ」 クマ?それは、ちょっと…まずいかもしれないなぁ~置いてきた颯太たちのことが、気になる。「なぁに、ここには、そんなに長いはしない。 でも…例の島だっ…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第4章 ここから始まる…48
「ねぇ~あれって、なに?」 裕太の言葉に、じいちゃんは上を見上げる。「そうだなぁ~私もこの目で見るのは、初めてだからなぁ」「え~っ、そうなの?」てっきりじいち…