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恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第4章 ここから始まる…47
颯太に悪いなぁ~という思いと、じいちゃんにあまり無理をさせられない…という思いが、裕太を突き動かしている。颯太はちょっと考え込むと、「うん、わかった。 でも…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第4章 ここから始まる…46
「じいちゃんは?」 裕太がじいちゃんに、声をかける。「ボクはちょっと…何かないか、探してくるよ」心配するな、と裕太に向かって微笑む。もしかしたら急に、ここに連…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第4章 ここから始まる…45
じいちゃんは、そんな裕太たちのことを気にする様子もなく、じぃっと前方を向いている。「さぁ~そろそろ休憩しよう」じいちゃんが声をかけてきた時には、子供たちはす…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第4章 ここから始まる…44
「ボク…少しなら、まだお茶が残っているよ」 遠慮がちに颯太が、声をかけてくる。ジュンペイとケンカにならないか、と気にしているのだ。「あ~っ、ボクも、喉が渇いた…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第4章 ここから始まる…43
まだ、遠いのだろうか?見えるのは、大海原だけだ。時折島が見えるけれど、これといって代り映えのしない景色だ。次第に裕太は不安になってくる。「あと、どのくらいな…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第4章 ここから始まる…42
自分たちがいた島は、どの辺りになるのだろう?どっちの方向に飛んでいるのかも、まったくわからない。知らない海の上を飛んでいる。「ボクたち…帰れるのかなぁ」急に…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第4章 ここから始まる…41
「ねぇ~ホントに、あの島に連れてってくれるのかなぁ?」 颯太は、じいちゃんのことを疑っている様子がないようだけど、やっぱり気になるようだ。「そうなんじゃないか…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第4章 ここから始まる…40
「それにしても、デッカイなぁ」 まだ信じられない思いで、裕太はその翼竜を見上げる。「あんなでっかいのに…どうやって、飛べるんだろ」何だか、信じられないなぁ~と…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第4章 ここから始まる…39
裕太には、ちっともその違いがよくわからないけれど…「そうか、ヨクリューなのか」棒読みで、ジュンペイの言葉を繰り返す。「そっ、プテラノドン」ジュンペイは満足そ…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第4章 ここから始まる…38
「なぁ、わかっているだろ」 面倒になったのか、ジュンペイはイラついた顔で、例のデッカイ鳥を指差すと「あれは、絶対に、プテラノドンだ! プテラノドンの生き残りな…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第4章 ここから始まる…37
(何なんだ?あれ…) ポカンと口を開けたままの裕太に向かい、「どうだ?やっと納得したか?」勝ち誇ったように、ジュンペイが言う。「あぁ~そうだな」魂が抜かれたよ…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第4章 ここから始まる…36
「あぁ~そうかぁ」 なぜかジュンペイは、一人納得したような顔をする。「そうだ、案外、そうかもしれない」ブツブツと一人で、ジュンペイがつぶやいている。「はっ?何…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第4章 ここから始まる…35
「ほら、もうすぐ…来るぞ」 なぜかじいちゃんが、確信に満ちた目をして、大きな声で三人に声をかける。「え~っ、何がぁ?」「もしかして…竜?」裕太と颯太が、じいち…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第4章 ここから始まる…34
ひゅん!風を切って、外に飛び出す。その瞬間、光の洪水が一気に裕太たちの目を焼く。「うわぁ~っ」「まぶしい」「ここって、どこ?」ひゃあひゃあと、声を上げる。同…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第4章 ここから始まる…33
何だかじいちゃん、カッコイイなぁ。裕太はじいちゃんのことを、誇らしく感じる。「ねぇ、まさか、もう着くの?」とても信じられない。だが、さっきからじいちゃんが、…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第4章 ここから始まる…32
「ねぇ~さっき見たあれ、ホントは何なの?」 裕太は思い切って、じいちゃんに尋ねる。「へっ?」どうやらよく聞こえなかったようで、じいちゃんはキョトンとして聞き返…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第4章 ここから始まる…31
何というタイミングの良さだろう。たちまち三人は、顔をパァッと明るくして、「ホント?」「外に?」「着くの?」口々にじいちゃんに向かって、声をかける。あはははは…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第4章 ここから始まる…30
「じいちゃんがいるから、大丈夫だ」 裕太は、自分に言い聞かせるようにつぶやく。「そうか? じいちゃんがいても、どうにもならないことがあるじゃないか。 現に今……
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第4章 ここから始まる…29
確かに、そう言われたらそうだ。「でも…」裕太には、どうにも納得がいかない。 だがジュンペイは少しも、不審がることもなく、「まぁ、いずれは着くだろ」軽くそう言…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第4章 ここから始まる…28
ゴーットンネルかどうかは、よくわからないけれど、外の音が全く聞こえてはこない。ただ、凄まじい勢いで、飛んでいる音が聞こえる。おそらくどこかで、くぐり抜けてい…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第4章 ここから始まる…27
とにかく、どこかへ向かっている、というのは間違いがない。それが本当に、あの無人島なのかは、今のところは何ともいえない。確かに颯太の言う通り、ここでジタバタし…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第4章 ここから始まる…26
「なぁ~今、トンネルって言ったか?」「でも…どこにいるのか、わからない」 知っているわけがないだろ、と裕太は口をとがらせる。「まぁ、そうだな」 わずかに颯太は…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第4章 ここから始まる…25
颯太は声を立てずに、しがみついているようだ。確か、こういうのが苦手だ…というのは知っていたので、颯太なりに気を使っているのだろう…と裕太は思う。 逆にジュン…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第4章 ここから始まる…24
「うわぁ~!」「何だよ、これ」「トンネルって、なに?」 てんでばらばらに、ギャーギャー騒いでいるけれど、うるさくないだろうか?ふいに、裕太がきになるけれど、じ…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第4章 ここから始まる…23
確かに、さっきまでいた島は、もう見えなくなってしまっている。「そうだけど…」 だけど、どうするんだ?そんなワケのわかんない島に行って…と裕太が思っていると、…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第4章 ここから始まる…22
何しろ竜は、思ったよりも早いスピードで移動している。気が付くと、海上をビュンビュンと風を切って飛んでいて、いつの間にか裕太たちの島が、小さくなっていた。「ま…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第4章 ここから始まる…21
それにしても、じいちゃんは慣れているのだろうか?とても平然としている。しかも竜にしがみつくでもなく、悠々と腕を組んで座っている。安心して身をまかせているよう…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第4章 ここから始まる…20
「だけど…どっちにしろ、今から家に帰ることは出来ないんでしょ」 ムダだ、とはわかっていたけれど、裕太は未練がましく言う。こんなことになるとわかっていたら、せめ…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第4章 ここから始まる…19
「そっかぁ~」 何か考えるように、じぃっと竜を見つめると、「わかった、行くよ」裕太に向かって、語り掛ける。「ホントか?」颯太はもしかして、行かない…とでも言う…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第4章 ここから始まる…18
「え~っ、そうなの?」「まさか、テレパシー?」 どこかで、そんなことを聞いたような気がするが…何だかとってつけたような言い方が、裕太は気に入らない。じいちゃん…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第4章 ここから始まる…17
「それは…私が、ここに呼び出したからだ」 特に意味はない、とじいちゃんは淡々と答える。「呼び出した…?」「竜を?」「どうやって?」さすがに颯太も、こんなこと見…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第4章 ここから始まる…16
「あっ」 颯太のことに気を取られていて、すっかり忘れていた。「おい、ユウタァ」 どうするんだよぉ?颯太が立ちすくんでいる。「だって…急すぎるし」「母さんにも、…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第4章 ここから始まる…15
「え~っ、それはホントなのかぁ?」 だまされているんじゃあないの?ジュンペイは、鼻から疑っている。だが颯太は、ジュンペイの方を向くと、「いや…ボクは見たことな…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第4章 ここから始まる…14
え~っ、何でだよ、じいちゃん!どうやらじいちゃんは、本気のようだ。裕太はそのことに気が付くと、はぁとため息をつく。「おい、ジュンペイ! 今はおとなしく、じい…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第4章 ここから始まる…13
ジュンペイも、颯太の反応に、まんざらでもなさそうだ。「おまえ…頭がいいんだってな」珍しく興味を持ったようだ。「そんなことは、ないよぉ」照れたように返すと、颯…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第4章 ここから始まる…12
「へぇ~」 もしかしたら、繊細な颯太のことだ。ショックを受けたのか、と心配して、裕太は颯太を見る。「すごいなぁ~ こんな生き物まで、ここにいるんだなぁ」どうや…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第4章 ここから始まる…11
(えっ?なんだ、これ…) じいちゃんに、何にも聞いていないぞ、と裕太は思う。「ほら、あそこ!何か見えてこないか?」裕太の気持ちを知ってか、知らないでか、じいち…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第4章 ここから始まる…10
「時間がないって、どういうこと?」「さっぱり、わかんないんだけど」「おい、説明しろよ」 ジュンペイが、じいちゃんに詰め寄ろうとする。だがじいちゃんは、信じられ…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第4章 ここから始まる…9
「いない? いないって、来ていないってこと?」 えっ?どうして?なんで?ジュンペイの返事に、裕太はどうしても理解できない。「じいちゃん…先生たちには、伝えてい…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第4章 ここから始まる…8
「ねぇ、みんな。どうして、ここにいるの?」 じいちゃんはわかるけれど、どうして颯太までここに?裕太の視線に気が付くと、颯太はにこやかに微笑むと「実はねぇ、裕太…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第4章 ここから始まる…7
じいちゃんは、裕太と一緒に落ちたはずだ。「ねぇ、じいちゃん、どういうこと?」ようやく裕太は、おそるおそる身体を起こす。 もしかして、とんでもないことになって…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第4章 ここから始まる…6
身体は? 大丈夫だ。 ケガは? なさそうだ。 じゃあ、ここにいるのは…誰だ? どうやら自分は、死んではいないようだ。 だが、まだ頭がついてこない…裕太は相変…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第4章 ここから始まる…5
「おい…何を言っているんだよぉ~ おまえ、寝ぼけているのか?」 ゲラゲラと笑う声が聞こえる。(あれぇ?今度は、ジュンペイの声がする…)裕太は、声のする方に顔を…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第4章 ここから始まる…4
うわぁぁぁぁぁ~! もう、ダメだぁ! 死ぬ!裕太は、ギュッと目をつむる。するとじいちゃんが、裕太の手をグッと握ると、「大丈夫だ。何にも心配はいらない」安心さ…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第4章 ここから始まる…3
「見えない壁を越えるには… 自分を信じて、一歩踏み出すことだ」 じいちゃんの声が、裕太を後押しするように、さらに続く。(じいちゃん、何をする気だ?)裕太は、じ…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第4章 ここから始まる…2
「何で、そんなに怖がっているんだ? 見えない壁を越えることなんて… そんなに、おっかないことではないんだぞ」 じいちゃんの言っていることが、わからない。まさか…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第4章 ここから始まる…1
「これって、川?」 それとも…滝?そんなトコ、あったっけ?裕太はすぐに、頭の中で、この島の地形を思い浮かべようとする。「滝だ」満足そうに、じいちゃんはその前に…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第3章 立ちはだかる壁…81
ひょいひょいと、跳ねるように進むので、裕太はじいちゃんに置いてきぼりにされそうだ。本当に、これがじいちゃんなのか?羽がはえているようだ… それでも次第に、潮…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第3章 立ちはだかる壁…80
冗談か、と思いきや、じいちゃんはあくまでも、大真面目な顏をする。「そう、正確に言うと、竜の置き物は印だ。 あれをたどれば、必ず見えてくる」 わかるか? わか…
恐竜の島に会いに行こう 宝の島続々編 第3章 立ちはだかる壁…79
「うん、それはそうだな」 じいちゃんは、裕太のことを珍しいものを見るように、じぃっと見つめる。「裕太は、友だち思いなんだなぁ」しみじみとそう言う。裕太は何だか…