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「昨夜のカレー、明日のパン」は、日常の中に潜む悲しみと、それを乗り越えていく人々の姿を描いた感動的な連作短編集です。本屋大賞第2位や山本周五郎賞ノミネートという輝かしい実績を持つこの作品は、ドラマ化もされ、多くの読者に愛されています。 【おすすめ対象】 ■こんな人におすすめ ・心温まる物語が好きな方 ・人生の悲しみや葛藤をテーマにした作品に共感できる方 ・ゆったりとした日常描写を楽しみたい方 【読後感想】 この作品は、一樹という若くして亡くなった男性を中心に、その嫁・テツコと義父・ギフ、そして周囲の人々が織りなす物語です。彼らが「死」を受け入れながらも、日々を丁寧に生きる姿が描かれています。特…
紅茶好き必読の一冊 紅茶は、日々のひとときを豊かにしてくれる飲み物です。そんな紅茶の魅力を深く知りたい方におすすめしたいのが、川崎武志氏による『紅茶 味わいのこつ』。本書は、現役バイヤー3名が執筆した、紅茶の基礎から応用までを網羅した一冊です。 【おすすめ対象】 ■こんな人におすすめ ・紅茶をもっと楽しみたい方 ・シングルオリジンティーや産地ごとの特徴に興味がある方 ・初心者だけでなく、紅茶ファンとして知識を深めたい方 本書は、紅茶の基礎知識から淹れ方、主要産地や製造方法まで幅広いテーマを扱っています。Q&A形式で分かりやすく解説されているため、初心者でも専門的な内容に触れることができます。ま…
「もっとクリアに考えたい」「人生の選択で迷いたくない」――そんなあなたにこそ読んでほしい一冊が、ロルフ・ドベリ著『Think clearly』です。世界29カ国で翻訳され、累計300万部超のベストセラーとなった本書は、現代を生き抜くための「思考の道具箱」として、多くの読者に支持されています。 【こんな人におすすめ】 ・日々の選択や意思決定に迷いがちな人 ・仕事や人生で「もっと良い判断」をしたい人 ・自己啓発書は読んだけど、実践的なヒントが欲しい人 ・心理学や行動経済学に興味がある人 ・「幸せな人生」のヒントを探している人 【要約】 『Think clearly』は、人生やビジネスの現場で役立つ…
「頑張っているのに報われない」「人生が思うように進まない」――そんな悩みを抱えるあなたに、心からおすすめしたい一冊が、喜多川泰さんの『運転者』です。 【こんな人におすすめ】 ・頑張っているのに結果が出ず、報われないと感じている人 ・最近、人生がうまくいかずモヤモヤしている人 ・自己啓発本は苦手だけど、物語形式なら読んでみたい人 ・「運」や「人生の転機」に興味がある人 ・何気ない日常に小さな奇跡や気づきを求めている人 【要約】 本書の主人公は、仕事も家庭もうまくいかず、人生に行き詰まりを感じている中年の男性。そんな彼の前に、ある日突然「不思議なタクシー」が現れます。このタクシーの運転手は、単なる…
新川帆立さん著書の「女の国会」を読みました。この本の感想・レビューをお伝えします。第38回山本周五郎賞受賞作品です。新川帆立さんは、「元彼の遺言状」で「このミステリーがすごい!大賞」を受賞されました。他にも「競争の番人」など、デビュー直後からテレビドラマ化された作品が多くあります。
「運動は健康に良い」とはよく聞きますが、実は“脳”にこそ劇的な恩恵をもたらす――。スウェーデンの精神科医アンデシュ・ハンセンによるベストセラー『運動脳』は、最新の脳科学研究をもとに、運動が私たちの脳や心にどれほど大きな影響を与えるかを明快に解き明かしています。 【こんな人におすすめ】 ・日々のストレスや不安に悩んでいる方 ・集中力や記憶力、創造性を高めたいビジネスパーソンや学生 ・運動を習慣化したいけど、なかなか続かない方 ・脳の老化や認知症予防に関心がある中高年層 ・「なんとなく運動は健康に良い」と思っているが、具体的な理由を知りたい方 【要約】 運動が脳にもたらす圧倒的なメリット 『運動脳…
忙しい日々の中で、ふと立ち止まりたくなる瞬間はありませんか?そんな時にぴったりなのが、古内一絵さんの『マカン・マラン 二十三時の夜食カフェ』です。この本は、心に悩みを抱えた人々が訪れる夜だけ開店する隠れ家カフェ「マカン・マラン」を舞台にした短編集。店主シャールが作る優しい料理と、彼の言葉が登場人物たちを癒し、新たな一歩を踏み出させてくれる物語です。 【おすすめ対象】■こんな人におすすめ ・忙しい日々に疲れている方・心温まるストーリーが好きな方・グルメ描写が豊かな本に興味がある方 【読後感想】『マカン・マラン』は、読むだけで心がほっとする作品でした。特に印象的だったのは、店主シャールの存在。彼は…
【おすすめ対象】 ■こんな人におすすめ - 自分の目標に向かって努力を続けたい人 - 才能がないと感じているが、何かを成し遂げたいと思っている人 - ビジネスやスポーツ、教育、子育てで成果を上げたいと考えている人 【読後感想】 『GRIT やり抜く力』は、心理学者アンジェラ・ダックワースによるベストセラーで、「成功の鍵は才能ではなく、情熱と粘り強さの組み合わせである」というメッセージが全編にわたって貫かれています。本書を読み進めるうちに、「やり抜く力」は誰でも育てることができるという希望を感じました。 特に印象的だったのは、「才能 × 努力 = スキル」「スキル × 努力 = 成果」という達成…
サウナ愛好家や初心者に向けて、科学的根拠に基づいた「整う」方法を解説する一冊、『医者が教える究極にととのうサウナ大全』。本書は、医師であり日本サウナ学会代表理事の加藤容崇氏による著書で、超絶リラックスとパフォーマンスアップを目指すための具体的な方法が詰まっています。 ■こんな人におすすめ ・サウナ初心者で「整う」感覚を体験したい方 ・サウナ上級者で新たなアプローチを知りたい方 ・健康や美容効果を最大化したい方 ・ストレス解消や集中力向上を目指す方 ■読後感想 本書は、初心者から熟練者まで幅広い層に向けて書かれています。特に印象的だったのは、「整う」ための具体的なステップが詳細に解説されている点…
【書評・要約】父が娘に語る美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話
【おすすめ対象】■こんな人におすすめ ・経済学に興味があるけれど、難しい専門用語に抵抗がある人・資本主義や市場社会について新しい視点で学びたい人・親子で経済について話し合いたいと思っている方 【読後感想】本書は、ギリシャの元財務大臣であるヤニス・バルファキスが、娘に語りかける形式で経済を解説した一冊です。経済学を専門としない読者にも分かりやすい言葉で資本主義や市場社会の本質を語りかけます。例えば、「お金は銀行が何もないところから生み出される」というシンプルながらも衝撃的な事実を改めて説明してくれる部分は、多くの読者にとって新鮮な驚きとなるでしょう。 また、歴史的な視点も豊富に盛り込まれており、…
宮島未奈さん著書の「それ行け!平安部」の感想・レビューをお伝えします。宮島未奈さんの小説は「成瀬は天下を取りにいく」「成瀬は信じた道をいく」が有名ですね。社会現象になった「ありがとう西武大津店」の影響か、聖地巡礼に行く方もいるとか。「それ行け!平安部」も成瀬シリーズと同じ雰囲気の小説です。
動物行動学の父とも呼ばれるコンラート・ローレンツが著した『ソロモンの指環』は、動物たちとの共生を通じてその行動を深く観察し、科学的に解明したエッセイ集です。本書は、ユーモアと科学的洞察が融合した内容で、読者に動物たちの世界への新たな視点を提供します。 【おすすめ対象】 ■こんな人におすすめ ・動物好きで、その行動や心理に興味がある方 ・科学的な視点から自然や生態系を学びたい方 ・ユーモアと哲学が融合した読み物を探している方 【読後感想】 『ソロモンの指環』は、動物行動学の基礎を築いたローレンツ博士による愛情溢れる観察記録です。彼は自身の生活を動物たちと共有し、その行動を細かく記録しました。本書…
日々の喧騒や忙しさに疲れた夜、ふと手に取りたくなる一冊があります。吉田篤弘さんの『月とコーヒー』は、そんな「1日の終わり」にぴったりの短編集です。静かな読書の時間を求めているあなたへ、この本の魅力をたっぷりとご紹介します。 【こんな人におすすめな気がします】 ・忙しい毎日でも、少しだけ自分のための時間を持ちたい方 ・眠る前に心を落ち着かせたい方 ・日常の片隅にある小さな幸せや不思議を感じたい方 ・ノスタルジックで静かな物語が好きな方 ・コーヒーや月、夜の静けさに惹かれる方 ・短編小説や掌編が好きで、読後に余韻を味わいたい方 【要約】 『月とコーヒー』は、原稿用紙10枚ほどの短いお話が24篇収め…
【書評】ちょっとサウナ行ってきます こうあるべきを脱ぎ捨てて、明日がもっと軽くなる
■こんな人におすすめ ・忙しい日々を送る人:仕事や家事、育児で疲れ切った心と体を癒したい人。短時間でもリフレッシュできる方法として「サウナ」が提案されています。 ・サウナ初心者:サウナ未経験者や「気になるけど何から始めたらいいかわからない」という方にぴったり。基本的な入り方や楽しみ方が丁寧に解説されています。 ・女性目線での情報が欲しい人:女性ならではの視点で書かれているため、「女性専用サウナ」や「美容効果」についても詳しく触れられています。 ・既存のサウナー:すでにサウナ好きな人にも、新しい発見や共感できるエピソードが満載。著名なサウナーとの対談やおすすめ施設情報も楽しめます。 ■読後感想 …
「正欲」朝井リョウ(文庫)感想・レビュー Kindleあり・映画化作品
朝井リョウさん著書の「正欲」を読みました。 この本の感想・レビューをお伝えします。 「正欲」は、2023年に映
【書評】はじめて考えるときのように 「わかる」ための哲学的道案内
■こんな人におすすめ ・「わかる」とはどういうことかを深く考えたい方 ・日常の思考をよりクリアにしたいと感じている方 この本は、哲学初心者でも楽しめる内容でありながら、思考の奥深さを体験できる一冊です。特に「わかる」という感覚を哲学的に探求したい方にはぴったりです。 ■読後感想 野矢茂樹氏の『はじめて考えるときのように』は、哲学の敷居を下げつつも、その本質に迫る内容が魅力的です。著者は「わかる」という感覚をテーマに、日常生活で感じる疑問や思考のプロセスを丁寧に解き明かしていきます。例えば、「なぜ人は理解することができるのか?」という問いから始まり、具体的な例を用いてその構造を説明してくれるため…
【おすすめ対象】■こんな人におすすめ ・鳥が好きで、もっと詳しく知りたいと思っている方。・身近な自然や動物に興味を持っている方。・子どもと一緒に楽しく学べる本を探している親御さん。・動物好きで自由研究や知識を深めたい学生。・スキマ時間に軽く読める、けれども内容が濃い本を探している方。・「鳥って面白そうだけど、専門書はちょっと敷居が高い」と感じている初心者。 【読後感想】『トリノトリビア』は、鳥類学者・川上和人氏が監修し、マンガ家・マツダユカ氏がかわいらしいイラストを手掛けた、鳥好きにはたまらない一冊です。右ページにはカラーの4コママンガが描かれ、左ページにはその解説が載っているという構成で、非…
「毎日読みます」は、ファンボルムさんが書かれた本です。ファンボルムさんは韓国のエッセイストです。この本の感想・レビューをお伝えします。著者が毎日本を読むために心がけたこと、どうして読書を続けるのかを、体験談を元に書かれています。読書時間がない、読書を趣味にしたいけどどうすればよいかわからない方におすすめの1冊です。
【書評】わたしの小さな古本屋 倉敷「蟲文庫」に流れるやさしい時間
【おすすめ対象】■こんな人におすすめ ・古本屋や本好きの方。・ゆっくりとした時間を楽しみたい方。 【読後感想】『わたしの小さな古本屋』は、倉敷の美観地区にある古書店「蟲文庫」を営む田中美穂さんが綴ったエッセイです。この本は、華やかな成功談ではなく、小さな古本屋を続ける日々の積み重ねを描いています。田中さんの文章は素朴でありながら、心に染み入る温かさがあります。 特に印象的だったのは、「出来ることばかりが能ではない、出来ないからこそ出来ることもある」という哲学。これは、田中さんが自身の人生を通じて得た価値観であり、読者にも深い共感を与えます。また、文学作品の中から「苔」の記述を抜き書きするという…
人生のリングに、もう一度立つ勇気をくれる物語 【こんな人におすすめ】 ・人生の再起やセカンドチャンスに興味がある方 ・ボクシングやスポーツ小説が好きな方 ・沢木耕太郎のファン、または「一瞬の夏」など過去作に心動かされた方 ・年齢や挫折を乗り越えて挑戦し続ける人を応援したい方 ・映画化作品の原作を読みたい方 【要約】 『春に散る』は、かつて「真拳ジムの四天王」と呼ばれた伝説のボクサー・広岡仁一が、40年ぶりにアメリカから帰国する場面から幕を開けます。広岡は若き日に世界王者を目前にしながらも敗北し、そのまま日本を離れてアメリカでビジネスに成功します。しかし、心臓に爆弾を抱え、人生の終盤に差し掛かっ…
「やる気」の本質とは。 『神モチベーション』は、単なる自己啓発本の枠を超え、科学的根拠と実践的ノウハウで「やる気」の正体を解き明かす一冊です。 【こんな人におすすめ】 ・目標に向かって頑張りたいが、やる気が続かない人 ・仕事や勉強でモチベーションの波に悩んでいる人 ・自己成長やキャリアアップを本気で目指している人 ・科学的なアプローチで「やる気」を理解したい人 日々の生活や習慣を変えたいと考えている人 「やる気が出ない自分はダメだ」と悩んでいる方や、「一時的な熱意はあるけど続かない…」と感じている方に特におすすめです。星渉さんのメッセージは、あなたの心にきっと響くはずです。 【要約】 『神モチ…
【おすすめ対象】 ■こんな人におすすめ ・気候変動や環境問題に関心がある方 ・資本主義の限界を感じ、新しい社会モデルを模索している方 ・マルクス思想や経済学に興味があるが、難解な議論に抵抗を感じている方 【読後感想】 斎藤幸平氏の『人新世の資本論』は、資本主義が抱える環境問題や格差拡大の矛盾を鋭く指摘し、その解決策として「脱成長型コミュニズム」を提案する一冊です。著者はカール・マルクスの晩年の思想を再解釈し、現代社会に適応させることで、新しいビジョンを提示しています。 特に印象的だったのは、「SDGsは現代版の『大衆のアヘン』である」という挑発的な表現です。この言葉は、表面的な環境対策では根本…
「うたうおばけ」くどうれいん 感想・レビュー(上白石萌音さんおすすめ)
くどうれいんさん著書の「うたうおばけ」の感想・レビューをお伝えします。とてもかわいい方ですよね。岩手県盛岡市在中だそうですが、学生時代は仙台のお住まいだったそうです。レビューを読むと、高評価が多い一方で「つまらない」などの書き込みもあります。どうして評価が分かれてしまうのかも説明しています。
【おすすめ対象】 こんな人におすすめ ・忙しい日々に追われていると感じる方 ・時間の使い方や生き方について深く考えたい方 ・ファンタジー作品が好きな方 ・子ども向けの物語を通じて大人としての学びを得たい方 『モモ』は児童文学でありながら、大人にも響く深いテーマを持つ作品です。現代社会の時間管理や効率主義に疑問を投げかけ、心に残るメッセージを伝えます。 【読後感想】 『モモ』は、時間泥棒に奪われた人々の時間を取り戻す少女モモの冒険を描いた物語です。灰色の男たちが象徴する「忙しさ」に囚われた現代人の姿は、私たちの日常そのものを映し出しているようです。 感想ポイント: 心に響くテーマ: 「本当に大切…
【おすすめ対象】■こんな人におすすめ ・キャリアの転換期を迎えている40代以上の方・ワークライフバランスを見直したいと考えている人・仕事と家庭の両立に悩んでいる方この本は、働き方を変えることで人生をより豊かにするヒントを提供します。特に、家庭や健康を犠牲にして働いている人には大きな気づきを与える内容です。 【読後感想】佐々木常夫氏は、自身の経験を通じて「働き方改革」の重要性を説いています。本書では、仕事一辺倒だった人生から、家族との時間や自分自身の健康を大切にする働き方へとシフトする具体的な方法が紹介されています。特に印象的だったのは、「効率的な仕事術」と「家族とのコミュニケーション」の両立に…
生物学や進化論に革命をもたらした一冊です。この本は、遺伝子を進化の基本単位として捉え、生物の行動を新しい視点で解き明かします。以下では、この本の魅力を紹介し、読後感想とまとめをお届けします。 【おすすめ対象】 ■こんな人におすすめ ・生物学や進化論に興味がある人 ・自然界の仕組みや生物の行動原理を深く理解したい人 ・科学的思考を養いたい人 ・哲学的な問いや人間の存在意義について考えたい人 【読後感想】 『利己的な遺伝子』は、進化論を遺伝子の視点から再構築した革新的な書籍です。ドーキンスは「われわれは生存機械である」と述べ、すべての生物が遺伝子によって作られた乗り物であると主張します。この視点は…
2021年発行の本ですが、今、話題の関税の話などあり、現時点での答え合わせとして見てもおもしろいかも。 2040年、私たちの社会や暮らしはどう変わるのか? テクノロジー、経済、社会、そして私たちの「衣・食・住」に至るまで、あらゆる角度から20年後のリアルな未来を描いた一冊が『2040年の未来予測』です。 【こんな人におすすめ】 ・未来の社会やテクノロジーの変化に興味がある人 ・将来の仕事や生活に不安や疑問を感じている人 ・経済や年金、医療制度の行方が気になる人 ・子どもや若い世代のために、これから必要な備えを知りたい人 ・「今」からできるリスク対策や準備を知りたい人 【要約】 本書は、2040…
津村記久子さん著書の「つまらない住宅地のすべての家」の感想・レビューをお伝えします。場所はどこでもある普通の住宅地が舞台です。登場人物が多い小説です。相関図と見比べながら読むのをおすすめします。この小説が原作のドラマが配信中です。キャストは京野ことみさん、井ノ原快彦さんなどで、全何回あるかと言うと・・・24回です。
【おすすめ対象】 ■こんな人におすすめ ・短編小説が好きな方 ・ユーモアと哲学的なテーマを楽しみたい方 ・人間関係や孤独について深く考えたい方 【読後感想】 井伏鱒二の「山椒魚」は、成長しすぎた山椒魚が岩屋から出られなくなり、蛙との関係を通じて孤独や嫉妬、そして和解を描く物語です。この短編は、ユーモラスでありながら深い悲しみを内包しており、読む人に強烈な印象を与えます。 特に蛙の最後の言葉「今でも怒ってはいない」というセリフは、読者に様々な解釈を促します。蛙の心境は諦めなのか達観なのか、それとも思考停止なのか。こうした曖昧さが作品の魅力であり、読むたびに新しい発見があります。 また、「山椒魚」…
思考法を凝縮した一冊で、日常生活や仕事に役立つ「考える力」を磨くヒントが詰まっています。本書は、外山氏の過去の著作からエッセンスを抜粋し、短い文章で構成されているため、気軽に読み進められるのが特徴です。 【おすすめ対象】 ■こんな人におすすめ ・自分の考えを深めたい人 ・日常生活や仕事で新しい発想を得たい人 ・短時間で学びを得たい忙しいビジネスパーソン 【読後感想】 本書は、「発想力」「思考プロセス」「知性を磨く方法」など、多岐にわたるテーマを扱っています。その中でも特に印象的だったのは、「未知のものを見つけ出す」という考え方です。外山氏は、「情報をただ集めるだけでは知的とは言えない」と述べ、…
久しぶりの読書記事です📚️ 去年秋〜2月にかけて読書熱が今までにないくらいあがったのですが、ここの所少し落ち着いています。 でも読みたい本はまだまだあって文…
【おすすめ対象】 ■こんな人におすすめ ・自己成長やキャリアアップを目指している方 ・日常の情報を活用し、創造性を高めたい方 ・自己分析を深め、自分の軸を見つけたい方 【本の概要】 『メモの魔力』は、起業家・前田裕二氏が提唱する「メモ術」を徹底解説した一冊です。本書では、単なる記録としてのメモを超え、「ファクト→抽象化→転用」というフレームワークを用いて、情報をアイデアや行動に変える方法が紹介されています。さらに、自己分析を通じて「人生の軸」を見つける重要性も説かれています。 特筆すべきは巻末に収録された「自己分析1000問」。これにより、自分自身を深く掘り下げる手助けが得られます。 【読後感…
「遊園地ぐるぐるめ」の感想・レビューをお伝えします。青山美智子さんとミニチュア写真家の田中達也さんのコラボ小説です。青山美智子さんはファンが多く、本屋大賞にも、たくさんの小説がノミネートされている作家です。田中達也さんは、青山美智子さん著書本の表紙を飾っている作品が多く、同じくファンに知られた方です。
おすすめ対象 ■こんな人におすすめ: ・人生の転機を迎え、これからの生き方を見直したい方 ・日常の中で「手放すこと」について考えたい方 ・40代以降のライフスタイルや価値観に共感できる人 一田憲子さんの『大人になってやめたこと』は、人生の中で何を手放し、何を選び取るかについて深く考えるきっかけを与えてくれる一冊です。特に働き方や人間関係に悩む大人世代に響く内容となっています。 読後感想 この本は、一田さんが自身の経験を通して「やめること」の重要性を語るエッセイ集です。彼女は、編集者としてのキャリアを歩む中で感じた挫折や葛藤を率直に綴りながら、「自分らしさ」を取り戻すために手放したものについて語…
本屋大賞発表されましたね👏 阿部暁子さんの【カフネ】が大賞受賞されました👏 おめでとうございます🎉 振り返ったら私は10月に読んでいました。 『【カフネ】読…
■本の概要 ジュリア・キャメロン著『ずっとやりたかったことを、やりなさい』は、創造性を取り戻すための12週間プログラムを通じて、自分の内なる「アーティストチャイルド」を育てる具体的な方法を紹介しています。この本は、作家、画家、俳優などのアーティストだけでなく、日常生活をもっと創造的に生きたいすべての人に向けた実用書です。 ■おすすめ対象 こんな人におすすめ ・自分の創造性を取り戻したい人 ・なかなか一歩を踏み出せない人 ・日常生活に新しい視点や刺激が欲しい人 ・アートや自己表現に興味があるが、何から始めればいいかわからない人 ■読後感想 『ずっとやりたかったことを、やりなさい』は、単なる自己啓…
こんにちは、急に働きたい欲が湧いてきました、みかんです。 どうしよう、専業主婦としてブログやってるけどパート始
【要約】今すぐ読書がしたくなる「読書する人だけがたどり着ける場所」齋藤孝
齋藤孝先生の「読書する人だけがたどり着ける場所」要約。SNSで刺激的な情報に晒されている今だからこそ読書をすることで人生をより深めることが出来ます。難しい名著の読み方も。人生を深めてくれるおすすめの名著も。なぜ読書をした方がいいのか。読んだら今すぐ読書したくなります。
歴史を単なる過去の出来事としてではなく、現代に生きる私たちにとっての「教養」として捉える視点を提供する一冊です。独特な文体と自由奔放な語り口が特徴で、読者を歴史の奥深い世界へと誘います。 【おすすめ対象】 ■こんな人におすすめ ・歴史に興味があるが、学問的なアプローチに馴染みがない人 ・歴史を現代社会や自分自身の生き方に結びつけて考えたい人 ・教科書的な説明ではなく、感覚的・哲学的に歴史を楽しみたい人 【読後感想】 本書は、歴史学の入門書でありながら、従来の因果関係や証拠を重視する説明的なスタイルとは異なり、堀越氏独自の視点で語られています。例えば、「むかしの人に歴史がどう見えていたか」という…
朱野帰子さんの小説「対岸の家事殻~これが、私の生きる道~」は、2025年4月からドラマ化されています。キャストは、多部未華子・一ノ瀬ワタル・江口のりこ・島袋寛子など。原作本の感想・レビューをお伝えします。表紙のイラストは、小さい少女とお母さんのかわいらしいイラストですが、漫画ではなく小説です。登場人物も多彩です。
本書の概要 『人を動かすルールをつくる』は、行動科学の視点から法律や規範の効果を探る革新的な一冊です。著者ベンヤミン・ファンロイは、従来の法学を超えた「行動法学」という新しいアプローチを提案しています。本書では、「なぜ法律は人の行動を改善できないのか?」という問いに対し、心理学や行動経済学の知見を活用して答えを導き出します。 おすすめ対象 ■こんな人におすすめ ・法律や規範が人々に与える影響に興味がある方 ・行動経済学や心理学に関心がある方 ・組織運営や社会規範について深く考えたい方 本書は専門的な内容ながらも、具体例や研究結果を交えながら分かりやすく解説されています。 ■読後感想 法を定めて…
【書評】数値化の鬼 「仕事ができる人」に共通する、たった一つの思考法
【おすすめ対象】 こんな人におすすめ ・ビジネスで成果を上げたいが、数字に苦手意識を持つ人。 ・KPIやPDCAなどの数値管理を学びたいビジネスパーソン。 ・自分の仕事を客観的に評価し、改善点を見つけたい人。 【読後感想】 「数値化の鬼」は、数字を使った思考法を通じて、仕事の効率や成果を向上させる方法を具体的に解説した一冊です。特に印象的だったのは、「数字は事実を知るための武器」という考え方。著者は、成功するビジネスパーソンには「数字と向き合う習慣」が不可欠であると説いています。 本書では、以下の5ステップで「数値化の鬼」になる方法が紹介されています: 1.行動量を増やす:まずは自分の行動を数…
『迷路館の殺人』は、館シリーズ第三段。作中作の形式をとりながら、迷路仕立ての館で起こる殺人事件が描かれます。幾重にも張り巡らされたトリックに、ページをめくる手が止まりませんでした。『迷路館の殺人』あらすじ迷路館は天才建築家、中村青司が手掛け...
沖縄の島を舞台にした恋愛小説、『カフーを待ちわびて』の外伝『花々』。純粋な続編ではなく、明青や幸と交流のあった女性たちを主人公にした物語です。独立した物語になっているので『カフーを待ちわびて』を読んでいなくても問題なく読めます。『花々』あら...
「お探し物は図書室まで」(本屋大賞ノミネート)感想・レビュー
青山美智子さん著書の「お探し物は図書室まで」の感想・レビューをお伝えします。「お探し物は図書館まで」ではないので、ご注意ください。海外で、英語の本まで発売されています。登場人物の名言が光る短編小説集で、出版社はポプラ社です。口コミも高評価が多く、どなたにでもおすすめできる1冊です。
「うそコンシェルジュ」津村記久子 感想・レビュー(Kindleなし)
津村記久子さん著書の「うそコンシェルジュ」の感想・レビューをお伝えします。あらすじは、姪にうその依頼をされた主人公が、作戦を立て、複数の人でうそを実行するお話です。津村記久子さんは、お仕事小説やエッセイで有名ですが、こひとあじ違う小説かなと感じ。津村記久子さんの小説が好きな方におすすめです。
土屋うさぎさん著書「謎の香りはパン屋から」の感想・レビューをお伝えします。宝島社の2024年「このミス大賞」受賞作品です。豊中のパン屋「ノスティモ」が舞台のミステリー小説です。パンのおいしそうな香りが漂ってきそう。対象年齢は、大人はもちろんのこと、高学年の小学生や中学生も入りそうです。表紙のイラストも素敵です。
小川糸さん著書の「ツバキ文具店シリーズ」の感想・レビューをお伝えします。鎌倉で、先代(祖母)の時代からの老舗文具店兼代書屋を営む主人公と近所の人やお客さんが登場人物です。鶴岡八幡宮はもちろん、「オクシロモン」やカレー屋など、実在するお店がたくさん登場します。聖地巡礼したくなるのは間違いありません。
阿部暁子さん著書の小説「カフネ」の感想・レビューをお伝えします。2025年本屋大賞ノミネート作品です。「カフネ」の意味は、「愛する人の髪に指を通す」というポルトガル語だそう。この小説の「カフネ」とは、家事代行を請け負う会社です。そっと寄り添い家事をしますよ、という優しそうな会社・・・とても優しい小説です。