【書評】はじめて考えるときのように 「わかる」ための哲学的道案内
■こんな人におすすめ ・「わかる」とはどういうことかを深く考えたい方 ・日常の思考をよりクリアにしたいと感じている方 この本は、哲学初心者でも楽しめる内容でありながら、思考の奥深さを体験できる一冊です。特に「わかる」という感覚を哲学的に探求したい方にはぴったりです。 ■読後感想 野矢茂樹氏の『はじめて考えるときのように』は、哲学の敷居を下げつつも、その本質に迫る内容が魅力的です。著者は「わかる」という感覚をテーマに、日常生活で感じる疑問や思考のプロセスを丁寧に解き明かしていきます。例えば、「なぜ人は理解することができるのか?」という問いから始まり、具体的な例を用いてその構造を説明してくれるため…
2025/05/14 18:53