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今回からインドの釈迦(仏陀)の有名な弟子達についてシリーズで記事にしたいと思います。釈尊と言えば十大弟子が有名です。その中でも釈迦の両腕的存在なのが、シャリープトラ(舎利弗)とモッガラーナ(摩訶目犍連・目連)です。初回はその舎利弗と目連の二大長老について書きます。 ■十大弟子 - Wikipedia 舎利弗は智慧第一といわれ、法華経を始め釈迦の様々な経典に登場します。目連は神通力第一と言われ神通力で亡き母が餓鬼界に墜ちているを知って母を救う方法を釈尊に教えてもらい、それが盂蘭盆会(お盆)の起源とされています。 ■関連記事▶盂蘭盆会の話。 - 創価ダメだしブログ 舎利弗と目連は、最初は王舎城の遍…
☆芸人・やす子さん、語る。自衛隊芸人・やす子さんの写真を添付します。きのうの夕方、漠然とTVを見ていると「やす子」さんが大学のイベントに出ていて、学生たち...
日本の仏教史を俯瞰すると、権力によって保護されたり利用されたり迫害されたりと権力に翻弄された歴史に思えます。そんな日本仏教が一番の危機に晒されたのは、明治時代の【廃仏毀釈】だったのではないでしょうか。廃仏毀釈とは、慶応四年から明治元年までの神仏分離令といわれる一連の布告による「神」と「仏」の分離政策を為政者や市民が拡大解釈し、仏教の施設や慣習を破壊したことをいい、現在でも首を刎ねられた地蔵が残っていたり葬儀を神式で行ったりと当時の名残りが残る地域があります。各地で廃仏毀釈は行われましたが、特に厳しかった地域として水戸・佐渡・苗木(岐阜)・伊勢・土佐・隠岐・宮崎・鹿児島が挙げられます。水戸藩は水…
とても良い問いです。「自我の消滅」とは、仏教において非常に重要なテーマであり、誤解されやすい部分でもあります。以下、わかりやすく解説します。 --- ## ◆ 自我とは何か? 仏教でいう「自我(じが)」とは、次のような考え方を指します: * 「これは**自分**の体だ」 * 「これは**自分**の考えだ」 * 「私は他人と**別の存在**だ」 * 「私はこうあるべきだ」という**固定した自己イメージ** このような…
「阿羅漢果(あらかんか)」を得る方法とは、**仏教、特に上座部仏教(テーラヴァーダ)において、煩悩を断ち、完全な解脱に至る修行の道**です。 これは、釈迦(ゴータマ・ブッダ)の教えに基づいて段階的に進んでいくもので、理論だけでなく**日々の実践が必要不可欠**です。 --- ## ◆ 阿羅漢とは何か? * \*\*阿羅漢(アラハン/Arahant)\*\*とは、煩悩をすべて断ち切り、二度と輪廻に戻ることのない人。 * 完全…
仏教における「悟り(さとり)」とは、**真理に目覚めること**、あるいは**すべての迷い(煩悩)を断ち切って解脱(げだつ)に至る境地**のことです。サンスクリット語では「ボーディ(bodhi)」と呼ばれ、「目覚め」「知恵」などの意味を持ちます。 --- ### 仏教での悟りの意味 仏教では、人間は**無明(むみょう)=真理を知らないこと**によって、苦しみの輪(生死の輪廻)に縛られています。悟りとは、この無明を打…
仏教の無常観における時間の捉え方は、\*\*「すべてのものは絶えず変化し続け、永遠に同じ状態は存在しない」\*\*という根本的な教えに基づいています。つまり、時間は静的・固定的なものではなく、**変化(無常)そのものの流れとして理解されます。** --- ## 1. 無常(Anitya/無常観)とは? 仏教の中心的な概念である「無常」は、 * 物事は常に生じ、変わり、消え去る。 * 一瞬たりとも同じ状態が続かない。 …
☆悪徳行為を看過できない.今年に入ってからの創価の森ブログ記事の投稿数が凄まじい。2つのブログに1日合計4つの記事を投稿することもある。尋常ではないと、わ...
☆朝夕刊セットで4800円!読売新聞が値上げを発表した。→asahi.com/articles/ASSD10VZ4SD1U朝夕刊セット4400円が4800...
☆公明党は真面目過ぎる.→ps://www.youtube.com/watch?v=M0Q6dfVHiC4このyoutubeは、前回の衆院選で落選した公明...
☆残酷な殺し合いの世界.→ps://www.youtube.com/watch?v=ZuZtQeGHxi8一瞬に死ねるならいい。でも、手足がもがれ、苦痛の...
前回の続きです。⑤【髻中明珠の譬え】ある貧乏な男が金持ちの親友の家で酒に酔い眠ってしまいました。親友は遠方の急に外出することになり眠っている男を起こそうとしましたが気持ちよさそうに寝ていて起きませんでした。そこで彼の衣服の裏に高価で貴重な宝珠を縫い込んで出かけます。男が起きると友人がいなかったので、また元の貧乏な生活に戻り他国を流浪し少しの収入で満足し暮らしていました。時が過ぎて親友と再会すると親友から宝珠のことを聞かされ、はじめて自分が高価な玉を持っていたことに気づき男はようやく宝珠を得ることができました。※金持ちである親友は仏、貧乏な男は声聞、二乗の教えで満足している声聞が再び仏に見え宝珠…
時宗の開祖・一遍は延応元年(1239)、伊予松山(愛媛県松山市)の武士で在地の豪族だった河野道広の子として生まれ、幼名は松寿丸といいます。宝治2年(1248)、10歳で母と死別し父の指図で天台宗継教寺で出家し隨縁という僧名を与えられます。建長4年(1252)、14歳で浄土宗西山派の聖達の門(一念義の浄土宗)に入り以後、智真と名乗ります。25歳の時に父が死に一度還俗し家督を継ぎ妻を娶りますが。文永8年、33歳の時に再出家します。再出家した一遍は信濃善光寺に参籠しそこで唐代善導の『観経疏』散善義に説く譬喩の「二河白道」の図を書写し伊予に持ち帰り窪寺や菅生の岩屋に籠り念仏行に入ります。文永11年(1…
曹洞宗の祖・道元は、正治2年(1200)に貴族の頂点である藤原摂関家の子として京都で生まれました。父は内大臣・久我通親、母は藤原基房の娘で松殿または伊子と言われます。3歳で父、8歳で母と死別した道元は13歳の時に比叡山横川の千光房に入り僧になります。14歳の時に天台座主公円を師に受戒・出家しますが比叡山の修行に疑問を感じ翌年に比叡山を下り園城寺(三井寺)を始め諸師を訪ねて教えを受け18歳の時に栄西の弟子の明全に師事して建仁寺に入りました。貞応2年(1223)24歳の時に明全と宋に渡り26歳で天童山・如浄の弟子になり2年後に如浄から曹洞宗の血脈を受けて建仁寺に戻りましたが道元の禅は直ぐには受け入…
今回は日蓮大聖人門下にはお馴染みの浄土宗の祖師である法然の略伝です。お馴染みと言っても大聖人門下が法然上人について学ぶことはないのでよく知らないと思いますので豆知識として簡単に覚えておくと何かに役に立つかも(立たないかも)しれません。法然は長承二年(1133)4月7日、美作国(岡山県北部)の漆間時国の子として生まれ幼名は勢至丸と言います(ほかの幼名として小矢児・西面童子なども伝わっています)。9歳の時、父の時国が明石定明に襲われ亡くなり叔父である天台僧・観覚に引き取れたのが仏門に入るきっかけになりました。13歳の時に観覚の勧めで比叡山に登り西塔の持宝房源光に師事し源空と称し次いで東塔で天台教学…
空海は774年、四国・讃岐に地方官吏だった佐伯直田公(さえきのあたいたきみ)の子として生まれました。18歳で大学に入りましたがその2~3年後に山林修行に入り私得度僧として出家しましたが出家後の足取りは不明ですが、804年の32歳の時に最澄と同じ遣唐使船団で正式な僧侶として入唐します。空海がいつ正式に受戒得度したかは不明ですが一説には東大寺戒壇院で具足戒を受けたと言われています。入唐に当たって、最澄が還学生だったの対し空海は留学生でした。そこで最澄とは違い唐の都の長安まで足を延ばし青龍寺の密教系第7代祖師の恵果に師事しました。その密教の秘法を学んだ空海は翌805年に恵果から伝法阿闍梨の灌頂を受け…
『法華玄義』の基礎知識の最後は『五重各説』です。『五重各説』は、釈名(しゃくみょう) 、辯体(べんたい) 、明宗(みょうしゅう)、論用(ろんゆう) 、判教(はんぎょう) の五章で構成されていて、その中の釈名が全体の半分以上を占めて法華経の経題の「妙法蓮華経」を詳細に解釈してます。さらに釈名の章では「妙法」「蓮華」「経」に三分し特に「妙法」を最も詳細に解釈しています。『法華玄義』をすべて読むのは大変ですが、この五重各説の釈名「妙法」の部分だけでも読むと大聖人仏法の理解に大いに役立つと思います。「法」についての解釈は略釈・広釈があり、広釈で「衆生法」「仏法」「心法」を説明しています。また「衆生法」…
今回は、【七番共解】について書きますが、天台教学は細かく説明ていくと結構長く小難しくなります。法華玄義はあくまでも大聖人仏法の為の周辺知識なので細かいことまで覚える必要もないと思いますので、【七番共解】からは【会異】の章を簡単に説明します。【会異】とは異なったものを統合して統一させることで、五重玄(異に会す)が四悉檀(異)と一致するということです。四悉檀とは世界悉檀・為人悉檀・対治悉檀・第一義悉檀で仏の説法を4種類に分別したものです。四悉檀も詳細を書くと長くなるので説明は割愛します。この四悉檀の基礎理論が【会異】では展開されています。四悉檀は第一義悉檀を説明するために他の三悉檀に論及し結果的に…
『法華玄義』の本文は、【七番共解】と【五重各説】で構成されています。前回、書きましたが【七番共解】は五重玄義(五重玄)の総論であり、【五重各説】は五重玄の各論です。【七番共解】とは、①標章②引証③生起④開合⑤料簡⑥観心⑦会異の7章からなり五重玄を総括的に解釈します。(総論)「標章」は五重玄(五章)を宣揚する内容です。「引証」で法華経の文証を引き、「生起」は五重玄の次第順序を明らかにします。「開合」で五重玄と理事・教行・因果などの他の概念との関係を示し、「料簡」では問答によって真実を究めていきます。「観心」は、前段階までの「標章」から「料簡」までを改めて観心の立場から明らかにします。「会異」とは…
『法華玄義』は本文に入る前に最初に『私記縁起』『序王』『私序王』『譚玄本序(たんげんほんじょ)四種の序が書かれています。これらのうち『私記縁起』『私序王』は章安大師が『序王』『譚玄本序』は天台大師の筆です。『私記縁起』にはいわゆる天台大師の十徳と呼ばれる事跡が書かれいて『序王』は法華経のエッセンスが書かれています。『私序王』は章安大師の筆なので天台大師の筆の『譚玄本序』は『私序』に対して『本序』と呼ばれます。本文においては『私序王』の中に『本序』が含まれた形になっています。『私序』の最後の【此の妙法蓮華経とは本地甚深の奥蔵なり】以下の文が『本序』の部分になります。これらの『序』の次に本文に入り…
『醍醐寺理性院血脈』と『五輪九字明秘密義釈』(気軽非活ロレックス氏と法華講員の議論より)
前回記事で気軽非活ロレックス氏の『不動愛染感見記』の記事に対する質問の回答を書いたが、SNSで法華講員から『不動愛染感見記』は東密ではなく台密の相承であることを指摘された氏は今度は『醍醐寺理性院血脈』と『五輪九字明秘密義釈』を持ち出して大聖人が真言宗の相承を受けたと反論したようだ。因みに私のSNSアカウントは気軽非活氏に一度もリプしたこともないの何故かブロックされている。(笑)それはいいとして氏がこの2書を持ち出したのは真言宗の『醍醐寺理性院血脈』中の第25代目に【日蓮】と記されているから大聖人は真言宗の血脈を受けたというわけだ。当書は昭和の初めに金沢文庫で発見された称名寺四代目の実真筆である…
『不動愛染感見記』に関する気楽に語ろう創価学会非活ブログ記事への質問に答えて。
先日、ブログ読者の方から「気軽に語ろう創価非活プログ」に書かれている『不動愛染感見記』についての質問があったのでメール等だと少し長文になってしまうのでブログ記事に書きます。気軽非活氏の論説については何度か書いたけど正宗や大聖人を批判するために使える史料や文証を切り取っているだけで、仏法の法門法義を語っているようでよく読めば法門法義の論説ではないので特に気に留めてもいないが、質問を受けた以上は氏のブログ中の【不動愛染感見記は日興から日目に付属された】という記事はちゃんと読んだ。さて『不動愛染感見記』は建長6年6月25日付の大聖人の御真筆だが信徒の信心に資する部分が少ないので御書全集には掲載されて…
日興門流の信徒は「義道の落居無くして天台の学文す可からざる事」との日興上人の御遺誡もあり天台を含め仏教一般を研鑽することはあまりないと思うけど大聖人の法門を理解する上で仏法全般の知識は役に立ちます。但し日興上人が言われるように「義道の落居」即ち大御本尊への信が固まらないうちは広く仏教を学ぶのはよろしくない。私も3年ほど御書からはなれて経典や論・釈の研鑽をしていたら危なく大聖人の仏法に戻れなくなるところでした。あくまでも基本は「信」その上で天台大師の【法華玄義】の基礎部分を数回に分けで書いていきたいと思います。【玄義】や【御書】を読む上で基礎教学の部分だけ書きます。今回は最初なので天台大師の三大…