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ジョン・ロック(John Locke, 1632–1704)は、「自由」について明確かつ現代的な考え方を打ち立てた哲学者です。彼の自由論は、**自然権思想と社会契約論**に基づき、現代の民主主義や自由主義の基礎を形作っています。 --- ## 【概要】ジョン・ロックにとっての「自由」とは? ジョン・ロックにとって自由とは: > **「自分の生命・財産・身体を他者からの干渉なしに、自らの理性に従って管理・使用できる状態」**…
【ゼロとはなにか・その3】西洋文明が無について哲学的な抵抗があったのはなぜ
とても本質的な質問です。 **西洋文明(特に古代ギリシャや中世ヨーロッパ)でゼロや「無(nothingness)」に哲学的な抵抗があった理由**は、以下のような**哲学的・神学的・論理的な要因**によるものです。 --- ## 【1. 存在=善、無=悪という価値観】 * 古代ギリシャの哲学、特に**プラトンやアリストテレス**の思想では、**「存在」こそが真理であり、善であり、美である**という考えが根底にありました。 * 反対…
【時間論・その13】ジル・ドゥルーズとジャック・デリダの時間論
ジル・ドゥルーズとジャック・デリダの時間論は、共に20世紀後半の**ポスト構造主義・現代思想**を代表する独自の視点をもち、従来の線形的・静的な時間概念を根底から問い直すものでした。ただし、彼らの方法論や立脚点には大きな違いがあります。以下にそれぞれの時間論の要点を整理し、比較します。 --- ## ■ ジル・ドゥルーズの時間論 ### ◆ 基本立場 * ベルクソン哲学の影響を強く受け、\*\*「純粋持続」\*\*…
ハイデッガーの『存在と時間(Sein und Zeit)』は、20世紀の哲学に大きな影響を与えた画期的な著作であり、彼の時間論は従来の哲学とは全く異なる方向から「時間とは何か」「存在とは何か」を問い直します。以下にその要点をわかりやすく整理して解説します。 --- ## ■ 基本的な視点:なぜ「存在と時間」なのか? ハイデッガーは、「存在とは何か?」という問いを現代哲学の中心課題と考えます。しかし、彼は次のよう…
アウグスティヌスの時間論は、西洋哲学における時間に関する最初期かつ深遠な考察の一つです。彼の時間論は主に『告白(Confessiones)』第11巻に記されています。以下に、その内容をわかりやすく整理して解説します。 --- ## ■ アウグスティヌスの時間論:概要 ### ● 有名な問い > 「時間とは何か? 誰もが知っている。だが、それを説明しようとするとわからなくなる。」 この言葉からもわかるように、アウグ…
プラグマティズムは、特にアメリカの哲学者たちによって発展された哲学的運動で、主要な思想家にはチャールズ・サンダース・パース、ウィリアム・ジェームズ、ジョン・デューイが含まれます。この哲学の中心的な主張は、知識の実用的な機能を重視し、知識が現実に適応し、それを制御するための道具であると考えます【66†source】【67†source】。 プラグマティズムの基本的な考え方には、以下のようなものがあります: 1.…
今日は、B大学の3時限の近代ヨーロッパ哲学の授業があった。 授業開始40分前に大学の図書館に到着し、予習をし、早めに教室に向かう。 今日の授業のテーマは、ドイツ古典哲学(ドイツ観念論)の背景を学ぶというもので、今回の授業を聴いて、近代という時代区分がだいぶクリアになったような気がする。 授業終了後に、毎回の課題である今回の授業の感想を以下の内容で書き、オンラインで提出した。 ドイツ観念論は、18世紀に支配的であった理性や合理性を重視する啓蒙主義に対抗して現れたドイツロマン主義(合理主義によって失われた人間性や自然を回復するため、理性より感情を、現在よりも過去を、完成された調和よりも躍動する個性…
Youtubeでバートランド・ラッセルが書いた『怠惰への讃歌』 についての動画を見て興味を持ちました。 読んでないのに内容を書くのも変ですが、 『労働は4時間程度で良い。勤労の道徳は、奴隷の道徳』 といったものですが、 私も働くことは良いことだと思っていたので 驚きました。 考えてみると、 『労働は美徳』としないと 労働しない支配者側には不都合ですからね。 あと、この本とは関係ありませんが、 私は...
昨日は哲学の日だとアメブロの今日は何の日?が知らせて来た。哲学だとどうしてもニーチェが真っ先に思い浮かび、いくつかの言葉をアップしたところ。やはり同様に思う方…
自己紹介 / まずは体験! / LINE公式アカウント / お客様の声 / お問合せ 「いらっしゃいませ!」 『暮らし幸せ、コンサルタント』 や…
第一回【🐣の戯言】哲学ってなぁに?ソクラテスって何した人なの?
哲学のことはよくわからない、ヒヨコです。※鹿人とは別人が書いています。ご承知の程よろしくお願いします。🐣テチテチテチ 哲学を大学で学んだと聞いてやってきましたヒヨコです。🦌こんにちは🐣こんにちは!そもそも哲学ってなぁに?(高校で倫理がなかった🐣)🦌...(読書中で
哲学談義番外編1~飲みながらプラトンを中心に語らう~(前半)
皆様、鹿人(仮)です!今回は趣向を変えて、哲学談義番外編をお送りします!お相手は、同じプラトン※研究室で二年間学び、共に読書会を重ねたP君(以降Pと表記)です。(ちなみに、後輩です。)お酒を飲みかわしながら、気が済むまで語り合う、まさにギリシャ的(?)な
テーマ本の紹介『ニーチェ ツァラトゥストラ NHK「100分de名著」ブックス』
皆様、鹿人(仮)です!今回は、「宗教」というテーマに因み(というか、あえて!)、ニーチェの思想に触れるための本をご紹介したいと思います!本はこちら↓NHK「100分de名著」ブックス ニーチェ ツァラトゥストラ NHK「100分de名著」ブックス(以下、本書と表記
みなさま、鹿人(仮)です。今回は、『アウグスティヌス 心の哲学者』、出村和彦著、を紹介がてら、その中で考えたことを徒然に綴っていこうと思います。この本なのですが、著者の出村先生とは個人的に面識があり、読もう読もうと思いながらも、月日が過ぎ、ようやく読む機会に
はじめまして、鹿人(仮)です。※これはソクラテス像です。私の顔ではありません。今回は、はじめましてということで、私の自己紹介と、この「しろうと哲学」がどんなブログかを、ざっとお話ししたいと思います!鹿人(仮)について哲学科にて、学部〜修士の計6年間、ソクラ