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1: anipis 犬の行動傾向、10系統に分類 遺伝子解析と飼い主調査で 米研究所 世界の多様な犬種を行動の
ホームページのオートポイエーシス論のページで、知能行動(類人猿の道具使用)をその瞬間に現れた未来像に導かれるようにして限定的に成立する、と説明しています。この「未来像」という言葉は木田元の「世界像」をもとにして作った言葉で、今度は世界像をもとにした人間の知能行動、それから世界像を可能にしている「言葉」について説明したいです。関連ページ:知能行動(オートポイエーシス論)人間の道具使用は類人猿と違って...
本能行動とゲシュタルト知覚 [ 大村敏輔 ]価格:3,630円(2022/6/20 12:45時点)感想(0件) 大村敏介『本能行動とゲシュタルト知覚』評価: 最近はほとんど取りざたされる機会のない、ローレンツの動物行動学とゲシュタルト心理学について考察された本です。どちらも非常に詳細な動物観察をもとにして考案された考え方ですが、それが故の煩雑さもあって、忘れ去られるどころか誤解されて広まってしまっている状況です。...
第Ⅷ章のメモまとめ1回目です。この章が最終章で、本全体のまとめのはずです。今回は第1節のメモまとめで、本能行動のまとめにあたる部分です。Ⅷ. 1. 本能行動の構造・機能・エネルギーローレンツは本能行動は経験による修正を蒙らない行動様式として明確に定義している。逆にそのような修正を余儀なくされる行動様式が、「欲求行動」にあたるが、ローレンツの定義は曖昧である。ローレンツは刷り込みや真空反応に生体の自律性を見...
第Ⅶ章のメモまとめ二回目です。途中、恒常性の生理学的機構についてよくわからなかったとメモに書いてあって、やっぱり今でもよくわからないのでそこは飛ばします。Ⅶ. 2. 知覚系の驚嘆すべき計算機能(続き)われわれの知覚においては、最終的な帰納の結果のみが意識に昇るのであり、帰納の基礎となるような個別的末梢的報告は知ることはない。その都度の下位の機関は、多くの個別的データを受け取って、「各機関自らの「責任」に...
第Ⅶ章のメモまとめに入ります。メモが8つもあるんですが、見返してみたら、よくわからなくて重要なところを引用して終わってるメモがたくさんありました。今読み返してもたぶんわからないので、そこらへんは飛ばしてまとめていこうと思います。第Ⅶ章 ゲシュタルト知覚の卓越した認識機能Ⅶ. 1. ゲシュタルト知覚と無意識推理我々の神経装置による知覚的報告は「全く内省や知的統制の及ばない、それでいて、「理性」の働き(つまり...
第Ⅵ章の後半メモまとめです。Ⅵ. 3. 終末行動(完了行動)に定在する特殊欲動の中枢性の意義一連の行動の終末行動(完了行動)は、常に「生得的なもの」であるが、個体発生においては、終末行動が概ね最初に現われる。また、ある完結した一定の本能体系は数多な比較的な個別本能に「分解」可能で、しかもこれらの個別本能は一時的に「連接」しているにすぎず、それ以外の場合はそれぞれ独自の「実現」を目指している。ライハウゼン...
第Ⅵ章のメモは6つあったので二つにわけてまとめをとります。第Ⅵ章は「活動特殊エネルギー説の検討」で、文字通り、ローレンツが動物行動の内因として考えた生理学的機構である活動特殊エネルギー説についてです。Ⅵ. 1. 活動特殊エネルギー説に対する反証と制約ライハウゼン(1965)が行ったローレンツの活動特殊エネルギー説に対する考察をもとにする。本能運動はさらに細かな「運動性個別要素」に分離可能である。しかしこの運動性...
第Ⅱ、Ⅲ、Ⅳ章はもうまとめを取っていたので、第V章のまとめです。第Ⅳ章は生得的解発機構が外因性と内因性の両方に規定されること、さらにゲシュタルト知覚との相違と類似を持つことがまとめられているみたいです。第Ⅴ章は「解発体の構造と機能」なので、第Ⅳ章の発展のはずです。3つの節に分けられているので、節ごとにまとめてみようと思います。Ⅴ. 1. 解発的構造の非蓋然性種仲間間でシグナル機能を持つように分化したのが解発体で...
メモのまとめに入ります。メモを取ってる間、話の流れを見失いがちだったので、できるだけどういうつながりを想定して書かれているか見つけ出したいところです。まずは「まえおき」と第Ⅰ章「序章と課題の限定」のまとめです。まえおきは大村がメッツガー教授のところに2年間研修に行っていた前後の心理学分野の雰囲気からはじまってます。今もそうなんですが当時の日本でもゲシュタルト心理学は忘れ去られていたけど、本場ドイツで...
論文タイトル抗力に関する流体力学公式を応用したサケ稚魚Oncorhynchus ketaの遊泳エネルギー解析および餌エネルギーとの需給バランスJournal of fishing boat and system engineering association of Japan 2021 Vol.160 56-66.下記URLまたはQRコードをご使用くださいhttp
論文タイトルLEDのイカ釣り漁業への適用に関する一考察 Journal of fishing boat and system engineering association of Japan 2022 Vol.162, 68-76.下記URLまたはQRコードをご使用くださいhttps://sway.office.com/owqtPpsGlsIz0vKb?ref=Link
外部精神物理学と内部精神物理学の収斂:大村敏輔『本能行動とゲシュタルト知覚』第8章メモ5
ずいぶん長くかかりましたが今回で最後のメモです。結論この本の目的がまずまとめてあります。第一がローレンツの本能行動論の概略を与えることで、Ⅷ.1.節がそのまとめになるとのことです。もう一つが本能行動とゲシュタルト心理学とを関連付けることです。こちらはさらに二つにわけて考察されていて、ブルンスウィクの知覚・理性同型的認知心理学とヘルムホルツの無意識推理説に対するローレンツの評価と、これらブルンスウィクの...
ゲシュタルト知覚と解発図式の関係:大村敏輔『本能行動とゲシュタルト知覚』第8章メモ4
第8章2節後半のメモです。以下、だいたいの要約です。Ⅷ. 2. 2. ゲシュタルト知覚・生得的解発図式・無意識推理(1) ローレンツは「全体の特性は部分の特性の単なる総和ではない」という原則を固持するゲシュタルト心理学に対し、「どのゲシュタルトも有機的一全体性をなしている。しかし、有機的一全体性をなしているものが、必ずしもゲシュタルトではない」と修正すべきだと主張している。(2) 省略(3) 「ローレンツ(1961)は、ゲシ...
本能行動と伝統を通して獲得されたもの:大村敏輔『本能行動とゲシュタルト知覚』第8章メモ3
8章第2節のメモ前半です。以下、だいたいの要約です。Ⅷ. 2. 知覚・理性同型的認知心理学とゲシュタルト心理学との収斂の可能性Ⅷ. 2. 1. 全体と部分との因果的相互関係(1) ゲシュタルトの概念規定で重要なのは部分と全体の関係である。ゲシュタルトの構成要素は異なっていてもその配置により同じゲシュタルトが知覚される(ページ153、図3:円と楕円のゲシュタルトの図があるが省略)。ウェルナー(H. Werner, 1933)は、「これと同じ...
本能行動まとめ2:大村敏輔『本能行動とゲシュタルト知覚』第8章メモ2
8章第1節後半のメモです。以下、だいたいの要約です。(7) 連接の動力としての行動特殊エネルギー「連鎖(連接)のどの項にも、「同じ種類」の「行動特殊エネルギー」が供給されている。しかも、始発項のエネルギー需要は最小で、かつ刺激閾も最低であるが、終末項へ移行するにつれて、そのエネルギー需要も閾値も高まる。それ故に、連接をなして、おのおのの項が(例えば造巣行動のように)比較的長期に亙って順次経過していく限り...
本能行動まとめ1:大村敏輔『本能行動とゲシュタルト知覚』第8章メモ1
最終第8章でまとめの章です。以下、だいたいの要約です。Ⅷ. 1. 本能行動の構造・機能・エネルギー(1) 種内共通の定型的行動パターンローレンツは「本能行動」の語を種内に共通して現れる定型的行動パターンとして、それまでよりも限定して使用した。(2) 被志向性の反射的経過ローレンツは行動の連接の「終末行動」(完了行動)が常に本能行動であるとした。(3) 連接の終末行動の優位性ローレンツは本能行動は経験による適応的修正...
無意識推理説:大村敏輔『本能行動とゲシュタルト知覚』第7章メモ8
第7章は第3節のみ、残り4ページなんですが、ここがかなり込み入っていてなかなか理解できないです。終わりの2ページは結局のところ、ヘルムホルツの「無意識推理説」は神経過程と心的過程の平行という前提を踏み越えて、両者の間の連続的移行説に陥ってしまった、ということみたいです。前半2ページだけ引用しながら考えてみたいと思います。Ⅶ. 3. 三段論法としての無意識推理ヘルムホルツの無意識推理説は別の本で言及されるので...
自我と中枢:大村敏輔『本能行動とゲシュタルト知覚』第7章メモ7
第Ⅶ章第2節のメモ6回目です。以下、だいたいの要約です。(14) 昔の神経生理学者たちは、「流入する報告を決済し、その一部については自らの指令を出し、他の一部については、上位の機関に報告する、といった機能を司る場所が中枢に局在しているとみなしていた。ローレンツのみるところ、このような考え方には、「中枢には一個の「心」(Seele)が座位しており、しかもこの心は、自分が何をすべきかを「知っている」、という仮定が...