最終章に入って、これまでに提示された疑問点に答えていく感じで「結び」が書かれています。ここを二回くらいでまとめて、後は章ごとにまとめてから書評を書こうと思います。以下、だいたいの要約です。「はじめに」で示した問いかけの一つ目は多数決についてでした。A1「民主主義とは多数決だ。より多くの人々が賛成したのだから、反対した人も従ってもらう必要がある」A2「民主主義の下、すべての人間は平等だ。多数派によって抑...
野良学者やってます。 読んだ本とか研究用のメモを置いてます。 とりあえず西洋哲学からはじめて、現在は生物学、オートポイエーシス論、経済学、心理学、その他いろいろです。
民主主義に対する問いの答え1:宇野重規『民主主義とは何か』最終章メモ1
最終章に入って、これまでに提示された疑問点に答えていく感じで「結び」が書かれています。ここを二回くらいでまとめて、後は章ごとにまとめてから書評を書こうと思います。以下、だいたいの要約です。「はじめに」で示した問いかけの一つ目は多数決についてでした。A1「民主主義とは多数決だ。より多くの人々が賛成したのだから、反対した人も従ってもらう必要がある」A2「民主主義の下、すべての人間は平等だ。多数派によって抑...
2023/11/262023-2024 Group 1 of the First Federation 14thRC Deportivo 1 - 1 CA Osasuna Bああぁぁ、ホームで痛い引き分け。OsasunaのBチームに。内容も悪かったみたいですし、Yeremayの復帰が唯一のよいニュースでしょうか。昇格圏からはるかかなたで降格の心配さえ必要になってきてしまいました。次節勝てなければ監督交代じゃないでしょうか。https://www.rcdeportivo.es/の試合情報はこちらです。RC Deportivo: Germán, Par...
助詞の獲得方法の考察:小林春美、佐々木正人編『新・子どもたちの言語獲得』第6章メモ5
第6章メモ最後です。助詞の獲得方法についての筆者による考察ですがちょっとしかなかったです。この章の内容全体を受けて考察してあると思ってたんですが、そうでもなかったです。ざっくりまとめると下の感じです。日本語の助詞の種類は多く、名詞のように具体的に対応するものがない助詞をどう獲得するか、終助詞ネの観察結果から考察します。終助詞ネは、文表現の成立には関与しないが、話し手が会話内容に同意や承認を求めるな...
なんか最近ホームページの閲覧数が急激に増えました。ここ一月ほど安定して日ごとの閲覧数が50回ほどです。googleアドセンスの審査を受かる目安の一つが一日100回くらいの閲覧数らしいので、無理な数字ではなさげです。ページをどんどん増やしていけばそのうちあたりページができて一気に増えそうな気はします。でもそれがわかっててページ更新は滞り気味です。blogと違ってホームページのページ作成は大変ですわ。高校数学はまだ...
日本の戦後民主主義の行方:宇野重規『民主主義とは何か』第五章メモ3
第五章は少なくて今回で終わりでした。前回は日本の大戦前の民主主義についてで、今回は戦後の民主主義についてです。以下、だいたいの要約です。2 戦後民主主義の行方日本国憲法は正統的な民主主義思想を体現するものであり、基本的人権と国民主権を中核とする日本の戦後体制の基礎を固める根本原則を示しました。さらに九条による平和主義の採択により、戦前からの国際協調主義の枠組みに日本を位置づけると共に、明治憲法のア...
2章メモ最後です。以下、だいたいの要約です。フッサールに自信を与えたのは「現象学的還元」と思われます。認識する当の主体に真の意味で与えられていない対象や事態を「ある」と決めてかかる断定、こうした超越的断定の保留を、フッサールは「現象学的還元」と呼んでいます。現象学的還元は「形相的還元」と「超越論的還元」に区別されますが、ここでは超越論的還元について考えてみます。我々は我々の生きる世界を、さまざまな...
2023/11/182023-2024 Group 1 of the First Federation 13thSD Tarazona 1 - 1 RC Deportivoadded timeに追いつかれて1-1の引き分けです。内容はよくなかったけど勝利のチャンスはけっこうあったみたいです。しかしこの追いつかれ方は効きます。次はホームですし、もう次節の快勝に期待しましょう。https://www.rcdeportivo.es/の試合情報はこちらです。SD Tarazona: Yoel, San Emeterio (Pedreño, min. 89), Trilles, Amoah (Ares...
吉野作造の民本主義:宇野重規『民主主義とは何か』第五章メモ2
前回は日本の「政治」成立はどう考えられるか、という話でした。今回はさらに「参加と責任のシステム」である民主主義はどう発展していったかという話です。以下、だいたいの要約です。吉野作造は立憲政治の確立を前提に、これを完成するために「民本主義」の実現を訴えました。吉野によるとデモクラシーには二つの意味があり、一つは国家の主権が人民にあるとする学説であり、もう一つは「一般民衆の利益幸福並びにその意向に重き...
twitterで見かけたんですが、湿地帯ビオトープなら1年で作れるから大阪万博でやろう、って言っている環境保全の方がいました。いいですね、「生命」がテーマなんだから、直接湿地帯生物に触れることのできるブースとかも設けるといいかも。設置されることはまずないのが悲しいです。今回、「生命」がテーマになっているはずなのに、ミャクミャク様以外に生命ぽい話全然出てきてないですよね。木造のリングとかよりもよっぽど生命や...
幼児期の自発的運動パターン:多賀厳太郎『脳と身体の動的デザイン 運動・知覚の非線形力学と発達』第4章メモ1
四章に入ります。身体運動の発達に関してみたいで、佐々木正人の『アフォーダンス入門』の内容とかぶるところもある感じなので、対照させながら読んでみたいです。以下、だいたいの要約です。Ⅳ章 初期発達過程におけるU字型現象1 運動の分化と統合ヒトの運動の発達には三つの重要な時期があって、胎児期の運動の発現、生後数ヵ月での運動の発達、二足歩行の開始の三つです。胎児期に現れる運動の連続性・不連続性に着目すると、...
blogに上げてたつもりでそんなことはなかったデポルニュースです。試合は土曜の夜にあってもうそのときにメモ帳に書いてたんですけどね。遅くなりましたが第12節の結果です。2023/11/112023-2024 Group 1 of the First Federation 12thRC Deportivo 2 - 0 SD Logroñés内容は決して良くなかったようですが、ちょっとずつ勝利が増えてきているので素直にそこは喜びたいです。今期は連勝につながるかなというところでひどい内容で負け...
日本近代の民主主義の成立:宇野重規『民主主義とは何か』第五章メモ1
第五章に入って日本の民主主義についてです。残り少しなのでいっきに最後まで行きたいです。以下、だいたいの要約です。1 民主主義の成立へ日本の民主主義の場合、何を基準にして民主主義とみなすか判断が困難です。古代ギリシアにおいて、公共的な議論による意思決定を民主主義の成立に先立つものと考えることができます。このような意味での「政治」を日本ではどの時代に見出すことができるか見てみることにします。一つの焦点...
若い人は知らないかもしれないけど、20年くらい前までは世界情勢はわりと希望的観測が多かったんですよ。パレスチナ問題もパレスチナとイスラエルの間で合意が成立してたし、そのまま解決に向かうものだと思ってました。恥ずかしながらガザ地区の現在の状態とかまったく知りませんでした。ウクライナ戦争もそうですが感情がなかなか追いつかないです。日本としてするべきことは、まずは避難民への人道支援であることに異論はないで...
格助詞ノの付加誤用の理由:小林春美、佐々木正人編『新・子どもたちの言語獲得』第6章メモ4
前回はヲ→ガの誤りの理由の考察でしたが、今回はもう一つ、格助詞ノの付加誤用についての考察です。これは「大きい袋」を「オオキイノ フクロ」のように間違える場合です。以下、だいたいの要約です。理由として二つ考えられます。まず一つ目は、「名詞+助詞ノ+名詞」の過度の一般化による、というものです。その場合、モデルとなるその用法は付加誤用より前に高い頻度で使用されていると予測できます。実際のデータから、「形容...
立憲民主党の泉党首の「5年で政権交代を目指す」発言、左翼の人間からしてみるとすごい残念ですね。もちろん次の政権交代がかなり難しいのはわかります。でもこれだけ内閣支持率も自民党支持率も下がってるんだから、次の政権交代もないことはないと思います。自民党支持者でも今の政権は支持できないって人もいるでしょうし、支持政党なしの人で維新は信頼できないって人が投票に行って入れてくれるかもしれません。実のところ、...
2023/11/052023-2024 Group 1 of the First Federation 11thReal Unión 3 - 0 RC Deportivoええと、これは夢なんじゃなかろうか。夢だったら覚めますよね。悪い夢から早く覚めますように。https://www.rcdeportivo.es/の試合情報はこちらです。Real Unión Club de Irún: Irazusta, Eimil, Antonio Montoro, Imanol Baz, Joseca, Rivero (Beobide, min. 69), Solís (Córdoba, min. 87), Vidorreta, Alain Oyarzun (Iván Pérez, min....
大量に出現した「モッブ」:宇野重規『民主主義とは何か』第四章メモ5
第3節に入って、二十世紀後半の民主主義の議論についてです。まず第二次大戦以降の時代背景と、続いてハンナ・アーレントの議論についてです。以下、だいたいの要約です。3 参加と平等の回復を目指して経済学者トマ・ピケティによると、第二次世界大戦後の先進国内部では、歴史的に見ても例外的に経済的平等性が成立しました。戦後民主主義の安定期があったわけですが、1970年代には岐路を迎えることになります。二度のオイルシ...
2023/11/1Copa del Rey 1st roundCD Covadonga 1 - 3 RC Deportivo大幅に選手を入れ替えてのCopa del Reyの1回戦は延長の末1-3勝利で次ラウンド進出です。攻撃陣のうちMella以外は活躍できず苦い試合になってしまったようです。リーグで出れない選手に機会を与えられるので、できるだけ上まで行きたいところです。最近は1、2回戦敗退ばっかりの気がするので、3回戦とかで1部や2部のチームとの対戦を期待したいですね。RCDLC.comで...
肉食魚には人工飼料を食べてくれる魚とくれない魚がいます。今回は比較的人工飼料を簡単に食べてくれる、二ホンナマズの餌付けについてです。10cmくらいまでの稚魚ならまず問題なく人工飼料を食べてくれると思います。しかし採ってきたときにすでに30cmとかになってると、そこそこ工夫しないと人工飼料を食べてくれない感じです。今年とってきたナマズが30cm未満くらいで、人工飼料を食べてくれるようになるまで一月くらいかかった...
近世前期の大名「家」の組織要件:佐藤俊樹『近代・組織・資本主義』第四章メモ6
第二節のメモ最後になります。前回が近代組織の要件だったので、それに対して近世日本はどうかという内容です。以下、だいたいの要約です。日本近世の大名「家」の性質として、まず第一に「日本近世の大名「家」は社会内に複数存在し、かつその「家」を構成している個人は自由な、本来その「家」の外部にあるものとされていた」ことが挙げられます。「第二に、組織内部の運営においても、日本近世の「家」は形式的な規則にしたがい...
2023/10/292023-2024 Group 1 of the First Federation 10thRC Deportivo 1 - 0 Gimnàstic de Tarragonaなんと今季ホーム初勝利です。内容も結構ぎりぎりだったんですが、なにより1-0勝利という結果がよいです。1-0勝利が続くとこれから安定していきますから。RCDLC.comでの試合経過は下の感じです。開始10分ほどはボールの出しどころに困って、Násticにチャンスを作られる。前半はほぼ同じ展開でそのまま終了。56分にカウンターか...
ホームページの動物行動学ページ、次に書く内容は反射、CPG、プレ・プログラム反応のまとめにしようかと思います。動物行動をどう定義すればよいか思案しているのは変わらなくて、そのためにはこのあたりの概念の相違をまとめておく必要がありそうです。反射は神経生理学的な意味での反射で、生理学的機構が比較的よくわかっているものをさします。単シナプス反射はほとんどなくて、寡シナプス反射でさえ挙動がわかってないことが...
心理学主義および歴史主義に対比される現象学:木田元『現象学』第2章メモ2
引き続きフッサール『厳密学としての哲学』についてです。以下、だいたいの要約です。十九世紀の思想的動向のうち、自然主義が目指しているのは結局のところ方法的抽象にもとづく数学的な「精密性」です。ここでの「自然」とは「まず空間的時間的な物理存在であり、次いでその物理的なものに付随して変化するかぎりでの心理的存在である。」「当然そこでは、一方において意識の自然化が、他方においてはイデア的なものや実践的規範...
シュンペーターに続いて今回はダールの多元主義についてです。以下、だいたいの要約です。アメリカの政治学者ダールは、自身の住むコネチカット州ニューヘイブン市における権力構造を実証的に研究しました。その結果は、どの政治的グループの影響力も限定的であって、権力は分有されているというものです。彼の研究は多元的な集団間の競争を強調することから、彼の民主主義論は「多元主義(pluralism)」と呼ばれることになります...
昨日のブログ記事、さすがになかったことにするのは誠実でないので謝罪をば。一つ言い訳させてもらうとすると、リスナーさんが散々な言われようで、一言でも残しておきたかったんですよ。<<実はけっこうショックだったりする...
何についてかは伏せておくことにします。読めばバレバレですけど。実はけっこうショックで、自分でそのことに驚いてます。もちろん本当のところはわからないんですが、そういう仮定で書くことにします。ショックなのは何が原因かなと思ったら、仲の良い(と自分が思っている)友人がいつの間にか誰かと付き合ってて周りは知ってて自分は知らない、で、「自分には教えてくれないのね」っていうのに似てるんですよ。若かりし日の(苦...
2023/10/212023-2024 Group 1 of the First Federation 9thCE Sabadell FC 0 - 1 RC Deportivoたいくつな試合ではあったみたいだけど、まあまあ、勝利が重要なときはあるんですよ。今の状況でアウェーで0-1勝利はかなりよい結果です。一試合で流れが変わることはあるので、ここから連勝街道に乗ってくれるかも。RCDLC.comでの試合経過は下の感じです。開始7分でOchoaのゴール。ディフェンスのbig errorからVillaresがボールを奪っ...
Ⅱ章に入ります。サブタイトルにフッサール成熟期とあって、後期は含まず中期の思想についてみたいです。以下、だいたいの要約です。Ⅱ 超越論的現象学の展開 -フッサール成熟期の思想-『論理学研究』公刊から論文『厳密学としての哲学』発表までのおよそ10年間は、彼の輝かしい経歴とは対照的に、彼にとっては失意の時期だったようです。一方この10年間は「かつて『論理学研究』で企てた「心理学主義批判」と「純粋論理学の現象学...
岸田内閣の支持率が低くてひとまず安心しました。何があっても支持する人もけっこういるでしょうから、これ以上は下がらないかなとは思います。安倍元首相以上に空っぽの人で政治思想なんてかけらもないのは、発言からも間違いないですね。首相になることだけが目標でなってしまったら長く続けるだけが目標なんでしょう。大半の人がそれに気づいてるみたいなので、支持率が大きく上がることもないでしょう。最大の支持理由が「他に...
シュンペーターによる民主主義の考え方:宇野重規『民主主義とは何か』第四章メモ3
前回、第四章は終わりと書きましたが第1節の終わりの間違いでした。今回は第2節で、第二次世界大戦後の民主主義の動向についてです。以下、だいたいの要約です。2 エリート民主主義と多元主義第二次世界大戦後に民主化は進みましたが、単純に民主主義の発達と考えることはできません。民主主義に対する議論は民主主義に懐疑的で、そこには十分な判断力をもたない大衆による民主主義は可能かという疑念があります。当時は政治的な...
2023/10/152023-2024 Group 1 of the First Federation 8thSD Ponferradina 1 - 1 RC Deportivo勝利が必要な状況で残念ながらアウェーで引き分け。ただし主審の疑惑の判定もあって、前半にPablo Martínezが退場、明らかなオフサイドを見逃されて先制点を取られるなど、単純に内容が悪いとは言えないです。とはいえそろそろ監督の解任がありそうな状態になってきました。RCDLC.comの試合経過は以下の感じです。開始10分でPablo Mart...
助詞「ヲ→ガ」の誤用の理由:小林春美、佐々木正人編『新・子どもたちの言語獲得』第6章メモ3
今回は助詞の誤用の理由について、筆者の考察にあたる内容です。以下、だいたいの要約です。2 助詞の誤用の理由理由の考察は二つの助詞に対してされていて、一つ目が「ヲ→ガ」の置換誤用についてです。ひろ君の場合ヲではなくガを用いる誤用は、観察終わりの3歳5ヵ月までに、およそ40%の発話で見られました。考えられる理由として三つ挙げられます。まず考えられるのは格助詞ガとヲの文法機能の類似性です。ガには主語を標示する...
今の高3まで数列とベクトルの実質二択だった数IIが数列と確率分布のみになりました。ちょうど今塾で教えているのもあって、次のホームページの数学は確率分布のページを作ることにしました。高校数学では「確率分布」という名称ですが、いわゆる「統計」のことです。統計なんて昔は大学でやる分野で、高校でやる意味を私は見いだせないです。自分でデータ取って解析とかやって初めてやってることの意味が分かる分野だと思うので、...
前回に続き、フッサールの『論理学研究』の背景についてで、第二巻での立場の変化についてです。以下、だいたいの要約です。第二巻の主題は「イデア的対象性(論理学的諸概念)と認識体験(思考作用)との相関関係、つまり論理学と心理学との関係」です。これは「イデア的諸対象がなんらかのかたちで不可分に結びつけられている心的諸体験についての記述的諸研究」のことで、一見かつての心理学主義への逆戻りに見えます。フッサー...
シュミットの独裁論:宇野重規『民主主義とは何か』第四章メモ2
第四章は短くて残りはシュミットの独裁論だけでした。以下、だいたいの要約です。ウェーバーの議論をさらに推し進めたのがドイツの法学者・政治学者のカール・シュミットです。「シュミットは通常の憲法や法秩序がその機能を停止した緊急事態を「例外状態」と呼び、この例外状態において決断を下すものこそが主権者であるとしました(『政治神学』)。」この議論の背景にあるのはドイツの大統領です。また彼は友敵関係こそが「政治...
2023/10/082023-2024 Group 1 of the First Federation 7thRC Deportivo 0 - 1 RC Celta Fortunaええと、もう今回はいいですかね。内容もひどかったみたいで、特に書くことはないです。まだ7節ではあるんですが降格圏のすぐ手前にいるみたいです。監督の解任の話も出てくるかもしれません。https://www.rcdeportivo.es/の試合情報はこちらです。RC Deportivo: Mackay, Ximo Navarro (Paris Adot, min. 46), Pablo Vázquez, Pablo M...
「粛聖ロリ神レクイエム」:ロリコンを糾弾したかったわけじゃないのだけど
ういままの「粛聖ロリ神レクイエム」、内輪ネタで楽しんでたらバズリすぎてなんか妙に批判されることに。知らない人のために簡単に説明すると、ロリではまったくない配信者とやはりロリコンではないリスナーが共犯でロールプレイを楽しんでたら、踊ってみた動画を上げた企業や有名人が炎上する騒ぎが起こってます。まあ防犯ブザーの会社の人は確かに軽率だったかなとは思います。使われることなく使用期限が来るのが一番いい商品で...
近代組織の要件2:佐藤俊樹『近代・組織・資本主義』第四章メモ5
前回の続きで、近代の合理的組織のまとめの続きです。まず前回、合理的組織の要件として次の三つが挙げられていました。(1) 制定された規則にしたがって運営されている(2) 組織と組織に参加している個人とが原理的に分離されている(3) 組織固有のコスト/パフォーマンス(効率性)基準によって、組織のパフォーマンスが評価・管理される今回は(2)と(3)についてで、まず(2)からです。メンバーシップの制度により、その組織の個人...
ジャニー喜多川による性被害とかいろいろ性に関する問題が噴出してて、今回は気になっている点を一個だけ。臨床精神科医の斎藤環が「稀代の変態」という表現を使ってましたが、別に変態であることが悪いわけではないはず。内面は個人の自由で、問われているのは行動というのが差別とかの問題でもそれなりに共有された考えです。ジャニー喜多川の行為は完全に許されざる行為ですが、同性愛やショタコン?自体は許されるべきでしょう...
助詞の誤用の例:小林春美、佐々木正人編『新・子どもたちの言語獲得』第6章メモ2
助詞の誤用の話が続いてます。前回①置換誤用、②付加誤用、③接続誤用の三つの種類の誤用が挙げられていました。今回はその具体例からです。①置換誤用の事例が8例挙げられていて、一例だけ示します。シンカンセンガ ノリタイ [ニ→ガ]新幹線に乗りたい。(2歳2ヵ月3日)置換の誤用にはさまざまなタイプがあるのですが、圧倒的に多いのがある格助詞を他の格助詞に置きかえられる誤用です。このような事実から「その助詞が文法的機能か...
2023/10/012023-2024 Group 1 of the First Federation 6thCF Fuenlabrada 2 - 1 RC Deportivo後半アディショナルタイムに二点食らって逆転負け。RCDLC.com情報だと前半はHugo Ramaの活躍もあって先制するも、後半は失速。まあこういう試合はよくあるので、逃げ切ればよいだけだったんですが。もうこの試合は忘れて次の試合に期待しましょうか。https://www.rcdeportivo.es/の試合情報はこちらです。CF Fuenlabrada: Belman, Sotil...
ウェーバーによる近代資本主義の特性の記述はどうなのかな、と思って『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』の本編の方から探してみました。第一章第二節にそれらしき記述はあるんですが、なんかちょっとしかないっぽいです。メインになっているのは労働者の側の、あたかも天職があたえられたかのように工場での労働に励む、そういった精神的な特性のようです。佐藤俊樹が述べていた「近代資本主義は技術革新に依拠する産...
マックス・ウェーバーにおける民主主義の考え方:宇野重規『民主主義とは何か』第四章メモ1
第四章に入ります。予想外にマックス・ウェーバーから始まっています。以下、だいたいの要約です。第四章 民主主義の「実現」1 人民投票的民主主義と独裁長く否定的な意味で使われてきた民主主義ですが、二十世紀に入って大衆民主主義の時代に突入します。しかしこのことは民主主義が順調に発展したことを意味しているわけではなく、むしろ民主主義は激しく混乱し大きく揺さぶられることになります。二十世紀初頭において民主主...
2年経たずとゲームパッド使いつぶしてしまいました。たぶん東方で力み過ぎ。前使ってたのはlogicoolの有線ゲームパッド。今度はどれにしようかなと思ってたら2000円の値札見て同じゲームパッドに即決です。シンプルなデザインが逆に高級感を醸し出す…わけではないですがなかなかにフォルムもかっこいい。前買ったとき2500円だったはずなのにこのインフレ期に値下がりってどういうことでしょう。次買うときは3000円に値上がりしてそ...
フッサールの『論理学研究』の背景:木田元『現象学』第1章メモ2
今回はフッサールの『論理学研究』の背景についてです。以下、だいたいの要約です。『算術の哲学』以降、フッサールの関心は数学から論理学へ移ったように見えます。当時、「数学を、数とか空間的延長といった特殊領域やさらには量的関係の領域からさえも開放し、それが適用される対象の内容とはかかわりなくいかなる対象にも適用しうる形式的で普遍的な学問たらしめようとする努力、いわば数学の形式化の努力」がペアノやフレーゲ...
2023/09/232023-2024 Group 1 of the First Federation 5thRC Deportivo 1 - 1 UE Cornellà今シーズンのホーム初ゴールで先制するも追いつかれて痛い引き分けです。決定機も何度か作って突き放すチャンスはあったみたいなんですが。攻撃陣にケガ人続きで苦しい事情はわかりますが、こういうときにしぶとく勝ち点3を拾っておかないと後で効いてくるんですよね。Hugo Ramaの活躍と次節Lucasの出場停止明けなど明るいニュースもあるの...
マックス・ウェーバーの近代資本主義の成立の考え方(実際には大塚久雄の解釈から)のページを作るために、近代資本主義の社会的機構がどういうものか調べる必要があります。佐藤俊樹の『近代・組織・資本主義』のメモから探してみます。それでまず第一章の最初のメモで次の記述がありました。「非西欧社会では近代資本主義は拒絶されることも多かったのですが、それは「むしろ個人としても合理的な選択を行うことにたけ、集団とし...
たぶん40歳から上くらいの人間は今の高校入試と大学入試の問題の難しさを知らないと思います。私も塾講師の仕事しなければ気づかなかったでしょうし。逆に若い人は、昔は基本問題が解ければ地方国公立大学くらいなら受かったことを信じられないかもしれません。ちょっと心配なのが若い人たちが問題を解く能力が上がって概念の中の抽象性を見つけて理解する能力が減少しているのではないかということです。総体として今も昔も学生の...
助詞の誤用:小林春美、佐々木正人編『新・子どもたちの言語獲得』第6章メモ1
第六章に入って助詞の獲得についてです。助詞の獲得に関する研究は、助詞の獲得の原理と獲得過程についての二通りがあります。前者の研究はほとんどないらしく、この章では後者の研究をもとに助詞獲得の原理を考察するそうです。以下、だいたいの要約です。1 助詞の獲得過程主な助詞はおよそ3歳ころまでに初出されるといわれています。筆者の研究の対象者のひろ君は1歳5ヵ月から助詞の使用が現われ、3歳までのあいだ76種類の助詞...
ミルの代議制民主主義論とバジョットの議院内閣制論:宇野重規『民主主義とは何か』第三章メモ7
第三章のメモ最後です。前回に続きミルの代議制民主主義論についてで、その後ウォルター・バジョットの議院内閣制の議論に移ります。以下、だいたいの要約です。「ミルは多数派だけでなく、少数派の声を代表することの意義を強調します。民主主義とは、平等に代表されたすべての国民が、すべての国民を統治する体制です。」ミルはある種の比例代表制の導入を主張しました。また彼は女性参政論者でもありました。議会においても、社...
2023/09/162023-2024 Group 1 of the First Federation 4thUnionistas de Salamanca CF 1 - 1 RC Deportivo4試合目ですでに3回目の引き分けです。攻撃陣の主力不在でアウェーゲームだから悪い結果ではないはずなんですが、やっぱり残念な結果ではあります。おまけにケガ人がまた二人出てしまいました。ケガが軽いと良いんですが。RCDLC.comによる試合内容は下の感じです。前半は攻撃を受ける機会がほとんどないがデポルの決定機も...
フッサールの心理学主義的な最初の著作:木田元『現象学』第1章メモ1
第1章に入ります。フッサール初期の数学の哲学から現象学の提案までの経緯がまとめてあります。この辺りの経緯がまとめてある本は珍しいんじゃないでしょうか。自分が読んだフッサールの紹介の本ではだんとつでこの本が詳しいです。1 フッサールと時代の思想的状況1920年代のフッサールの授業の様子から始まっています。彼の授業は何度も彼の提唱した概念や立場の反省を反復しており、まったくといっていいほど話が進まないので...
それで自分が興奮するわけではない、でもわかる、ていう性癖があるんですよ。わからないならそれでよいです。今日はわからないならわからないでそっちの方が幸せかもしれない「くら寿司」についてです。何のことかわかるはずがないので説明します。Vtuberの息根とめるさんが言ってた性癖なんですよ。なんでもくら寿司では一定時間取られることなく回り続けた皿は自動でレーンから外れて裏側のレーンに行くそうです。で、そんな食べ...
「近代資本主義の成立(マックス・ウェーバー)」全体構成:ホームページ用メモ36
マックス・ウェーバーによる「近代資本主義の成立」ページをホームページに作る予定です。実際にホームページを作成する前に、ページの流れをここで考えておこうと思います。まず順番を考えてみます。1.近代資本主義とは2.ウェーバーの用語まとめ3.近代資本主義の成立3.1 簡単な結論3.2 近代資本主義の合理性と西欧の非営利的なエートス3.3 「資本主義の精神」のもととなった天職概念(世俗内禁欲)3.4 禁欲...
統合状態からモジュール化する可能性:多賀厳太郎『脳と身体の動的デザイン 運動・知覚の非線形力学と発達』第3章メモ5
第3章のメモ最後です。まずここまでモジュール性を前提で話がされていましたが、モジュールの統合ではなく、統合された状態からモジュール化されるという可能性が言及されています。脳波の生後発達の実験結果から、「初期には、脳全体が遅い時間スケールで同期した状態であるが、発達が進むとより速い時間スケールの活動が生じると同時に、空間的な場所に応じた活動の変化が生じると考えられる。」ここでも「動的な自由度の凍結と...
2023/09/102023-2024 Group 1 of the First Federation 3rdRC Deportivo 0 - 0 CD Teruelまたもやホームでスコアレスドローです。前半Lucasが退場食らって残りを10人で戦ったので仕方ないですが。その後も積極的に攻めて決定機も何度か迎えたみたいですが、ゴールを割るところまではいかなかったですね。Lucasのファールが悪質だったかどうかは画像だけでは判断できなかったです。Yeremayのケガが8週間、次節はLucasも出場停止でい...
ホームページのメインはオートポイエーシス論のつもりだったのが途中で完全に行き詰りました。今は高校数学でお茶を濁してるわけですが、一気に高校数学のページを作ってしまうことにしました。数Ⅲはいったん置いておいて、数Ⅱの指数・対数関数、微積、数Bの数列、確率分布のページを作ることにします。その他数Ⅰ、数Ⅱの細かい分野は今のところ未定です。作るとは思うんですが、たぶん気が向いたときにページを書くくらいで、数年...
ミルによる代議制民主主義論:宇野重規『民主主義とは何か』第三章メモ6
今回はミルの自由論に続いて代議制についてです。以下、だいたいの要約です。ミルは代議制民主主義が最善の政治体制であると考えています。その理由は「国民自身の徳と知性を促進する」ことと「機構それ自体の質」の二つの基準で民主主義が最善であるためです。第一の基準において、専制君主制では専制君主がいかに優れていても、国民は国政に強い関心をもたなくなるでしょう。自由な個人による民主主義では自分のことは自分で判断...
最近のSNS上の話題を一つ。Vtuberのみけねこさんがえぺまつりに一度主催運営から出場許可が出されたにもかかわらず全体練習開始直前に出場禁止を言い渡されました。理由は運営側のNGということだけでほぼ説明はないです。揉め事の多い人なのは事実ですが、説明なしでドタキャンに当たるのでひどい話ですね。でも主催者側の責任を責める人の方がX(旧twitter)では少なく見えます。これはもちろん、行為の正統性関係なく叩いてよい...
X(旧twitter)ほぼやめました。pixivFANBOXのアカウント用に、消されないように月1くらいでツイートして保守していくだけですね。かわりにこっちのblogで気ままにつぶやいていくことにします。ブログの更新頻度を下げて久しいですが、その理由の論文作成がちっとも進みません。なんかちょっと今の更新頻度だと寂しいのでtwitterでのtweet内容に毛が生えたくらいのページをこっちに書いとこうと思います。最近のtweet内容と言えば...
近代組織の要件:佐藤俊樹『近代・組織・資本主義』第四章メモ4
二節に入って近代の合理的組織のまとめ、日本近世との違いの順で述べられていくようです。まず近代組織の合理性のまとめがきてるんですが、ここがかなり圧縮されてまとめてあってまだつながりが読み取れてないです。まずは重要そうなところ抜き出しておいて後で考えます。二 合理的組織のメカニズムウェーバーによると、近代組織の要件は以下の三つにまとめられます。(1) 制定された規則にしたがって運営されている(2) 組織と組...
トクヴィルの次はジョン=スチュアート・ミルについてです。ミルにおいては代議制民主主義についての話のようで、今回はまずミルの自由に対する考え方についてです。以下、だいたいの要約です。3 ミルと代議制民主主義本格的な代議制民主主義の理論を構築したのが、トクヴィルの盟友でもあったジョン=スチュアート・ミルです。「多数の暴政」への危惧など、多くの点で二人は関心を共有していました。ミルの出発点にあるのはベンサ...
近代資本主義成立(ウェーバー)のまとめ1:ホームページ用メモ35
ここにメモしたウェーバーによる近代資本主義の成立の考え方を、ホームページにまとめるために振り返っていこう思います。正確には訳者の大塚によるウェーバー解釈ではありますが。まず話の前提として、近代資本主義は資本主義と相性がよさげに見える地域ではなく、営利を敵視するような経済圏、つまり西欧の一地域で成立しました。この事実を説明する必要があります。先に結論を上げると以下の感じでまとめられます。「禁欲的プロ...
2023/09/032023-2024 Group 1 of the First Federation 2ndCD Lugo 0 - 3 RC Deportivoアウェーで快勝で今季初勝利です。二試合目で0-3はかなりよいですね。0-0スタートから0-3勝利は二連勝するよりもよいかもしれません。RCDLC.comでの試合経過は以下の通りです。8分にBarberoがゴール。LucasとVillaresのコンビネーションから最後はBarberoが浮かせてkeeperの頭上を抜いてゴール。前半20分まではLugoがゲームをコントロールしよ...
デモクラシーの持つ複数の意味:宇野重規『民主主義とは何か』第三章メモ4
トクヴィルのデモクラシーの続きで、彼がこの言葉に込めた意味の二つ目と三つ目です。トクヴィルにおけるデモクラシーの二つ目の意味は、「歴史を通じた平等化への趨勢」です。平等化を進めた当事者たちはそんなつもりはなかったのですが、自分の利益を追求した結果として平等化が進みました。ヨーロッパの封建制が崩れていく過程の詳細がありますが省略します。トクヴィルはアメリカでの差別の存在なども知っていましたが、それで...
動詞獲得における「ローカル・ルールからグローバル・ルール」へという流れ:小林春美、佐々木正人編『新・子どもたちの言語獲得』第5章メモ4
第5章の最後は7つの研究のまとめになっています。まずこの人の仮説は動詞の獲得は「ローカル・ルールからグローバル・ルール」へという流れを持つというものです。ざっくり言うと、動詞の獲得は各動詞ごとに始まり、複数の動詞がまとまって部分的な共通性が、さらに統合されて一般的なルールが獲得される、ただし制約といえるグローバル・ルールが初期から存在する、というものです。この制約は「人間が持つ生得的な行動傾向」とさ...
2023/08/272023-2024 Group 1 of the First Federation 1stRC Deportivo 0 - 0 CF Rayo Majadahonda23/24シーズンはホームで引き分けスタートです。押してる試合だったんですけどね。まあ最初の試合なので結果はそんなに気にしてないです。開幕から連敗しない限り、内容が良ければそのうち連勝街道に入るでしょう。RCDLC.comでの試合経過は下の感じです。前半20分まではdeporがゲームをコントロール。攻撃陣4人の動きが良いが決定...
23/24シーズン開幕まであとわずかとなりました。27日(日)にホームのMajadahonda戦でシーズンが始まります。最後のプレシーズンマッチは0-3で快勝で通算4勝1負1分け。悪くないですね。2部昇格を切に願います。毎年、昇格を疑ってないです。3年連続で期待を裏切られましたけど。でも今年も疑ってないです。今年こそ2部昇格です。今シーズンの日程は7月末には決まってて、下の通りです(RCDLC.com情報)。FIRST ROUND27/08/2023: Depo...
本章の前に、当時の現象学を取り巻く環境だったり、この本の目的が序章としてまとめてあります。序章 現象学とは何かドイツからフランスに現象学が渡るときに、サルトルなど当時のフランスの青年たちに熱烈に歓迎されたそうで、日本でも1960年代あたりではそうだったそうです。現象学は「厳密な学としての哲学」を目指して出発したのに、ハイデガーやサルトルの名と結びついて実存哲学の不可欠な方法とみなされるようになったよう...
大塚久雄による『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』の解釈5:ホームページ用メモ34
今回が大塚による結論にあたります。「禁欲的プロテスタンティズムが本来持っていた反営利的な性格に結びついて生まれてきた」という点が、どうして「逆に営利と結びついて「資本主義の精神」などという姿にかわっていくことになったのか」というのが問いです。まず「世俗内禁欲」のエートスの持ち主たちは、小商品生産者たちのなかにいちばん多かったという事実があります。郊外から農村地域に広がっていた信仰の篤い職人たちが、...
大塚久雄による『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』の解釈4:ホームページ用メモ33
今回は大塚による解説の続きで、結論のための用語の解説にあたります。禁欲的プロテスタンティズムから世俗内禁欲のエートスへ至るまで、二つの大きな流れがあったそうです。一つがカルヴィニズム、敬虔派、メソディズムの流れで、もう一つが洗礼派の流れ、ヴェーバーが「信団」(Sekte)と呼ぶ流れです。ヴェーバーは詳細にこの流れを検証しているらしく、その記述が続きますが飛ばします。ヴェーバーはキリスト教的禁欲に「行動...
トマセロの動詞-島仮説:小林春美、佐々木正人編『新・子どもたちの言語獲得』第5章メモ3
この章で紹介される七つの研究のうち、残り3つのものについてです。トマセロによる研究がメインになってます。トマセロは娘のTravisの言語獲得の様子を観察しています。この研究からトマセロは「動詞-島仮説」と呼ばれる考え方を提示しています。これは、動詞の獲得初期ではそれぞれの動詞ごとにそれぞれの文法的使用法が獲得される、というものです。ここで「シンタグマティックな範疇」と「パラディグマティックな範疇」の語が出...
すでにプレシーズンマッチが4試合行われてます。まず下に結果を載せておきます(RCDLC.com情報)。Depor 6 – Arteixo 0 (1-0: (7’) Lucas (penalty), 2-0: (31’) Lucas Pérez, 3-0: (35’) Tim Caroutas, 4-0: (36’) Yeremay, 5-0: (60’) Barbero, 6-0: (71’) Barbero.)Depor 4 – Bragantino 0 (1-0: (35’) Barbero, 2-0: (59’) Davo, 3-0: (63’) Barbero, 4-0: (78’) Jurado (penalty))Coruxo 0 – Depor 0Compostela 0 – Depor 2 ...
大塚久雄による『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』の解釈3:ホームページ用メモ31
前に書いておいたこのページ飛ばしてさっきのページ上げてました。順番が逆になりましたが、こっちが概念整理1回目のページです。まずヴェーバーによると近代的な産業経営者はカルヴィニズムの反営利的な経済統制を積極的に受け入れたとのことで、なぜこういうことが起きたのかが問いとなります。ヴェーバーのいう「資本主義の精神」は勤労とか節約とかそういう個々の徳性のことではなくて、「そうした個々のさまざまな徳性を一つ...
大塚久雄による『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』の解釈3:ホームページ用メモ32
大塚による概念整理が続いてます。大塚によるとヴェーバーは「資本主義の精神」を資本家だけでなく労働者の側にも認めていて、ここが同時代の研究者とは異なっているそうです。そのためヴェーバーの説明は資本家と労働者双方がその担い手になったということに重点が置かれることになります。労働者の「資本主義の精神」というのがわかりづらいですが、あたかも天職があたえられたかのように工場での労働に励むとか、そういった心情...
2年くらいtwitter続けてたんですが、情報収集用と割り切ってツイートはほとんどしないことにしました。あっ、ツイートじゃなくてポストと言うんでしたっけ?Xという名称もロゴも含めて、前の方が断然好きでしたわ。もう意欲はなくなりました。でも情報収集用に使いたいので保守のため月1くらいでツイートはしときます。意外だったのは今のところ変わらず発信し続けている人の方が多いことですね。なかなか代わりになるアプリケーシ...
ちょっとばかし普段と違う記事を書きたくなったので、はじめての釣りブログ記事を書いてみます。今回紹介するのはスプーンを使った川の小物釣りです。メジャーな釣りは私が紹介する必要なんかないわけで、今回もこれからも私がやるのはマイナーな釣り紹介です。釣りの基本は他のサイトを参照にしてもらうとして、今回の「スプーンでの川の小物釣り」の紹介にいきます。で、今回紹介するスプーンでの川の小物釣りがいいのは、手軽に...
日本近世における従者と主君の情緒的な結合関係:佐藤俊樹『近代・組織・資本主義』第四章メモ3
近世武士の「法」と「意地」の二元性の話が続いてるんですが、今回はまず本願寺教団から話が始まってます。十五世紀から十六世紀にかけて日本社会に推移的なツリー状組織が成立したらしく、浄土真宗の本願寺教団が一番早いそうです。これに関連して詳しい説明があるのですが省略させてもらいます。それまでの「知識」-「門徒」関係を破壊して、救済をきめるのは内心の正しい信仰という救済論を展開したのが蓮如です。蓮如の本願寺...
大塚久雄による『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』の解釈2:ホームページ用メモ30
『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』の訳者解説のメモ1回目です。まずこの論文の内容は、近代の資本主義の勃興を内側から推し進めていった心理的起動力、「資本主義の精神」とウェーバーは呼んでいるのですが、こういった精神と禁欲的プロテスタンティズム、とくにピュウリタニズムとの歴史的関係を社会学的に追求したものと述べられています。ヴェーバーの考え方はどちらかというと当時では特殊な考え方だったらしく...
大塚久雄による『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』の解釈1:ホームページ用メモ29
ホームページにマックス・ヴェーバーの『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』の概略ページ作ることにしました。私の能力で上手くまとめられるかというとまず無理で、なんでそんな無謀なことをするかというと、翻訳者の大塚久雄が巻末に「訳者解説」を上げてくれているので、そっちをまとめ直せばなんとかなりそうなためです。だから正確に言うと、「大塚久雄による『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』の解釈...
新シーズンがすでに始まっているようです。19人の選手がmedical checkを受けたとのことです。選手もけっこう入れかわってます。play makerのSorianoの退団とか、けっこう大きな動きもありました。移籍情報はもう少ししたらまとめて上げようと思います。そして新しい会長がÁlvaro García Diéguezに決まりました。どういう経歴をもつ人とかはわからないですが、彼を含め6人のboard of directorsが選ばれています。なんと5年間で5人目...
「わが心の内なるヤンキー」じゃなくて、自分の心の中にカルトがあると認めざるを得ないように思えてきました。ヤンキーよりよっぽどカルトの方がたちが悪いです。環境問題とか、いろいろどうにもならないレベルに達しようとしているかもしれません。でも日本人は安倍元首相と同じように、神風が吹いてなんとかなると思っているようにしか見えません。もちろん他人事としていってるんじゃないですよ。自分の事として鑑みると、日々...
バインディング問題:多賀厳太郎『脳と身体の動的デザイン 運動・知覚の非線形力学と発達』第3章メモ4
今回の内容は認識と脳神経系との関係をどう考えるか、という話と関係してます。で、この人の解釈が不適切にしか思えなくって、今回は普通に要約するよりは自分の意見を述べる感じでいきたいと思います。まず局在論と非局在論(全体論?)の話から始まってて、非局在論が全体論のことを指してるのなら多賀が全体論の考え方をそもそも知らないのがわかるんですが、まあ、それはいいでしょう。次いで出てくる話題が脳領域のモジュール...
動詞を修飾する語の語順の獲得:小林春美、佐々木正人編『新・子どもたちの言語獲得』第5章メモ2
この章で紹介される七つの研究のうち、今回は3つ目と4つ目のものについてです。まず他動詞の「修飾語枠」(modifiers frame)についてで、修飾語枠というのは「各々の動詞がその修飾語と持つ一定の関係」のことです。たとえば「たべる」なら「~が」と「~を」の二つの修飾語を中心に枠がつくられます。修飾語枠には修飾語の数の増加と質の変化の二つの側面があります。数の増加はたとえば、「タベタ」から「~を」の修飾要素が言...
現象学 (岩波新書) [ 木田 元 ]価格:924円(2023/7/10 11:05時点)感想(1件)木田元の『現象学』のメモをとっていくことにします。 読んだのは10年前くらいでしょうか。手書きのメモが残ってて、何が何だかさっぱりだったのがこのブログのきっかけだったりします。すごくいい本を読んだという感慨は残ってるけど内容はよく覚えてません。まあこれから読み返すのだからその辺はもういいでしょう。ホームページの哲学ページに現象学...
動詞獲得時の規則:小林春美、佐々木正人編『新・子どもたちの言語獲得』第5章メモ1
第5章に入って、ここからしばらく文法の獲得についてです。やっと折り返し点が見えてきました。言語には当然ルールがあるわけですが言語を獲得する場合にも何かしらのルールが存在するだろうと述べられています。この章は動詞の獲得にどんなルールが存在するかについてです。「動詞の獲得」や「動詞の発達」と呼ばれる事象はどういうものかと考えてみたときに、動詞そのもの、動詞とその修飾語の関係、障害児の動詞の発達の三つか...
日本の武士の主従関係におけるルール性の欠如:佐藤俊樹『近代・組織・資本主義』第四章メモ2
前回は近世の武士の心性に「意地」と「法」の深い緊張関係があるという話でした。今回はそれの続きで伝統中国の士大夫との比較から始まっています。以下、だいたいの要約です。儒教社会の社会秩序を実現する手段として「礼」のプログラムがあります。「礼とは、日常生活の基本的局面において関係者がいかにふるまうべきかを、特にその行為の外形に注目して規定した規則集である」。儒教は個人の倫理であるとともに、周囲にも礼を守...
いろいろと動きがあってgeneral managerは決まったみたいですが、president(たぶん会長)はまだ決まってないみたいです。その他、sporting directorとかいろいろ決まってます。academyのdirectorはFranからAlbert Gilに変わってます。で、すでに新監督も決まってますが、あんまり実績がないのがちょっと気掛かりです。新監督はImanol Idiakezで2部での実績は44試合中12勝17敗15分けです。3部での実績は235試合中95勝72敗68分けなの...
トクヴィルによる「アメリカのデモクラシー」:宇野重規『民主主義とは何か』第三章メモ3
前回は個人の自由を尊重する立場としての自由主義の話でした。今節はトクヴィルの考えた広い意味での民主主義についてです。以下、だいたいの要約です。2 トクヴィルの「デモクラシー」トクヴィルのアメリカ視察の隠されたテーマは、はたして貴族抜きに、民主的な共和国の維持は可能かというというものです。結果として彼はアメリカにおける「デモクラシー」を発見することになります。彼が重視したのは「人々が自分たちの地域の...
2019年に研究会で発表した論文を見直していこうと思います。論文タイトルは「言葉の獲得に関する神経生理学に基づく考察」です。で、「あらまし」が次の通りです。「言語現象が神経系によりどのように担われているのか,いまだ明らかになっていない.言語活動とその際の大脳皮質の活性部位を局所的に対応付ける方法では,言語現象の解明は困難と思われる.本論文ではまず,多領域間の興奮の循環との対応によって,心的事象に説明を...
基礎講座哲学/木田元/須田朗/財津理【1000円以上送料無料】価格:1,430円(2023/6/20 23:24時点)感想(0件) 木田元/須田朗編著『基礎講座 哲学』評価: 多くの著者による、看護学生を対象に作られた哲学の教科書という、一風変わった経緯で作られた著書です。木田元と須田朗による編著のため、多くの著者によるにもかかわらず全体としての統一感があります。全8章からなっていて、そのうち第3章からの6章分を20世紀の哲...
人間とは何かと問うこと:木田元、須田朗編著「基礎講座 哲学」第8章メモ2
残りは第8章の10数ページほどなんですが、あまり関心がもてなくて、ざっとメモをとって終わることにします。第8章残りをざっとまとめると下の感じです。「…とは何か」と問うのが哲学と言えますが、その問いはなんでもよいというわけではありません。自然科学もそのように問うわけで、自然科学の場合はある枠組みの中で自然現象に対してそう問うてます。では哲学の場合は何が違うかというと、その問いによって「人間とは何か」と同...
今週かなり動きがありました。会長及び各部門のディレクターは総辞職しています。それに伴ってRubén de la Barrera監督との契約更新もされませんでした。今のところ新会長はまだ決まってないみたいです。株主総会が開かれているみたいですが、新会長をどうするかとかはまだ未定のようです。ただしスポーツディレクターはFernando Sorianoに決定してます。<<デポルニュース:23/06/12...
存在、認識、言語という哲学の対象:木田元、須田朗編著「基礎講座 哲学」第8章メモ1
第7章は残りわずかだったので省略させてもらって、最終の第8章に進もうと思います。以下、だいたいの要約です。第8章 人間の自覚としての哲学-むすび西洋哲学の歴史を調べると、哲学の考え方はどういうものであるか、ある特徴を取り出すことはできるかもしれません。一つの考え方は「個々の存在者ではなく、存在者とはそもそもどういうものなのか、その本質は何に存するのかを原理的・一般的に考察するものが哲学だ」というもので...
自由度の凍結と解放による運動パターン形成:多賀厳太郎『脳と身体の動的デザイン 運動・知覚の非線形力学と発達』第3章メモ3
前回、歩行の発達には自由度の一時的な凍結と解除が関係しているのではないか、と述べられてました。今回はその考え方になった実験結果についてです。以下、だいたいの要約です。CPGの基本となる神経振動子の周期的活動は、発生初期の非常に早い時期に始まります。ラットでは左右の同期したリズム活動は胎生15.5日から誘発され、17.5日になると左右の交代性のリズム活動へと変化することが実験により示されています。またこの変化...
2023/06/112022-2023 the Primera RFEF playoff semifinal 2nd-legCD Castellón 4 - 3 RC Deportivoまあ。こんなことも。ありますよね。デポルの今シーズンが終了しました。来期も3部。1部が遠いなあ。https://www.rcdeportivo.es/の試合情報はこちらです。CD Castellón: Alfonso, Manu Sánchez, Iago Indias, Borja Granero, Salva Ruiz (Fabrício, min. 81), Carles (Pablo Hernández, min. 62), Cristian (Cubillas, min. 81), ...
可能な動作による名付けの対象の選択:小林春美、佐々木正人編『新・子どもたちの言語獲得』第4章メモ5
第4章は残りわずかで飛ばそうかと思ったんですが、重要と思える実験結果が載せてあったので、そこだけメモしておこうと思います。一つ目の実験は以下のようなものです。「透明なガラス製の卵型オブジェクトを「ムタ」と教示するとき、ころがして示す形条件と、覗き込んで示す材質条件の2つで行った。テスト場面では、2歳児と4歳児のいずれもが、形条件では、同じ卵形だが不透明な材質である発砲スチロールのオブジェクトを「ムタ」...
ルーマンの予期理論をオートポイエーシス論的に説明するために2:ホームページ用メモ28
ルーマンの予期理論で問題になっていたこととして、安定性についてあまり記述されていないことが挙げられます。それから規範の成立を規範で説明する循環論的な考え方も問題にされていました。オートポイエーシス論的にはプロセスの閉域形成と環境との相互浸透で説明されることになるでしょう。一度成立したプロセスの閉域が存続し続ける限りでシステムが存在するわけですが、社会システムは数千年は存続し続けているので、閉域が数...
2023/06/042022-2023 the Primera RFEF playoff semifinal first-legRC Deportivo 1 - 0 CD Castellón厳しい試合でしたが第一戦はホームで1-0勝利です。今年はホームアンドアウエーでやるようで、次はアウェーゲームです。ホームで1-0は次戦に向けてなかなかに有利です。ただしシーズンの成績の関係で、PK戦の条件のときはPK戦なしで相手勝利になるみたいで、そこはちょっとだけ不利になってます。RCDLC.comでの試合経過は下の感じ...
ルーマンの予期理論をオートポイエーシス論的に説明するために1:ホームページ用メモ27
ホームページでルーマンの予期理論(初期理論)を上げる予定で、その後はオートポイエーシス論で説明するページを作りたいです。オートポイエーシス論的に説明するのに必要になることとか、まずは思いつくことをメモに残しておこうと思います。ルーマンの予期理論をざっくり言えば、人びとの予期の集合が連関して、結果として法・規範を形作る、というものです。集合した予期の間での相互作用が詳しく説明されているのですが、相互...
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最終章に入って、これまでに提示された疑問点に答えていく感じで「結び」が書かれています。ここを二回くらいでまとめて、後は章ごとにまとめてから書評を書こうと思います。以下、だいたいの要約です。「はじめに」で示した問いかけの一つ目は多数決についてでした。A1「民主主義とは多数決だ。より多くの人々が賛成したのだから、反対した人も従ってもらう必要がある」A2「民主主義の下、すべての人間は平等だ。多数派によって抑...
2023/11/262023-2024 Group 1 of the First Federation 14thRC Deportivo 1 - 1 CA Osasuna Bああぁぁ、ホームで痛い引き分け。OsasunaのBチームに。内容も悪かったみたいですし、Yeremayの復帰が唯一のよいニュースでしょうか。昇格圏からはるかかなたで降格の心配さえ必要になってきてしまいました。次節勝てなければ監督交代じゃないでしょうか。https://www.rcdeportivo.es/の試合情報はこちらです。RC Deportivo: Germán, Par...
第6章メモ最後です。助詞の獲得方法についての筆者による考察ですがちょっとしかなかったです。この章の内容全体を受けて考察してあると思ってたんですが、そうでもなかったです。ざっくりまとめると下の感じです。日本語の助詞の種類は多く、名詞のように具体的に対応するものがない助詞をどう獲得するか、終助詞ネの観察結果から考察します。終助詞ネは、文表現の成立には関与しないが、話し手が会話内容に同意や承認を求めるな...
なんか最近ホームページの閲覧数が急激に増えました。ここ一月ほど安定して日ごとの閲覧数が50回ほどです。googleアドセンスの審査を受かる目安の一つが一日100回くらいの閲覧数らしいので、無理な数字ではなさげです。ページをどんどん増やしていけばそのうちあたりページができて一気に増えそうな気はします。でもそれがわかっててページ更新は滞り気味です。blogと違ってホームページのページ作成は大変ですわ。高校数学はまだ...
第五章は少なくて今回で終わりでした。前回は日本の大戦前の民主主義についてで、今回は戦後の民主主義についてです。以下、だいたいの要約です。2 戦後民主主義の行方日本国憲法は正統的な民主主義思想を体現するものであり、基本的人権と国民主権を中核とする日本の戦後体制の基礎を固める根本原則を示しました。さらに九条による平和主義の採択により、戦前からの国際協調主義の枠組みに日本を位置づけると共に、明治憲法のア...
2章メモ最後です。以下、だいたいの要約です。フッサールに自信を与えたのは「現象学的還元」と思われます。認識する当の主体に真の意味で与えられていない対象や事態を「ある」と決めてかかる断定、こうした超越的断定の保留を、フッサールは「現象学的還元」と呼んでいます。現象学的還元は「形相的還元」と「超越論的還元」に区別されますが、ここでは超越論的還元について考えてみます。我々は我々の生きる世界を、さまざまな...
2023/11/182023-2024 Group 1 of the First Federation 13thSD Tarazona 1 - 1 RC Deportivoadded timeに追いつかれて1-1の引き分けです。内容はよくなかったけど勝利のチャンスはけっこうあったみたいです。しかしこの追いつかれ方は効きます。次はホームですし、もう次節の快勝に期待しましょう。https://www.rcdeportivo.es/の試合情報はこちらです。SD Tarazona: Yoel, San Emeterio (Pedreño, min. 89), Trilles, Amoah (Ares...
前回は日本の「政治」成立はどう考えられるか、という話でした。今回はさらに「参加と責任のシステム」である民主主義はどう発展していったかという話です。以下、だいたいの要約です。吉野作造は立憲政治の確立を前提に、これを完成するために「民本主義」の実現を訴えました。吉野によるとデモクラシーには二つの意味があり、一つは国家の主権が人民にあるとする学説であり、もう一つは「一般民衆の利益幸福並びにその意向に重き...
twitterで見かけたんですが、湿地帯ビオトープなら1年で作れるから大阪万博でやろう、って言っている環境保全の方がいました。いいですね、「生命」がテーマなんだから、直接湿地帯生物に触れることのできるブースとかも設けるといいかも。設置されることはまずないのが悲しいです。今回、「生命」がテーマになっているはずなのに、ミャクミャク様以外に生命ぽい話全然出てきてないですよね。木造のリングとかよりもよっぽど生命や...
四章に入ります。身体運動の発達に関してみたいで、佐々木正人の『アフォーダンス入門』の内容とかぶるところもある感じなので、対照させながら読んでみたいです。以下、だいたいの要約です。Ⅳ章 初期発達過程におけるU字型現象1 運動の分化と統合ヒトの運動の発達には三つの重要な時期があって、胎児期の運動の発現、生後数ヵ月での運動の発達、二足歩行の開始の三つです。胎児期に現れる運動の連続性・不連続性に着目すると、...
blogに上げてたつもりでそんなことはなかったデポルニュースです。試合は土曜の夜にあってもうそのときにメモ帳に書いてたんですけどね。遅くなりましたが第12節の結果です。2023/11/112023-2024 Group 1 of the First Federation 12thRC Deportivo 2 - 0 SD Logroñés内容は決して良くなかったようですが、ちょっとずつ勝利が増えてきているので素直にそこは喜びたいです。今期は連勝につながるかなというところでひどい内容で負け...
第五章に入って日本の民主主義についてです。残り少しなのでいっきに最後まで行きたいです。以下、だいたいの要約です。1 民主主義の成立へ日本の民主主義の場合、何を基準にして民主主義とみなすか判断が困難です。古代ギリシアにおいて、公共的な議論による意思決定を民主主義の成立に先立つものと考えることができます。このような意味での「政治」を日本ではどの時代に見出すことができるか見てみることにします。一つの焦点...
若い人は知らないかもしれないけど、20年くらい前までは世界情勢はわりと希望的観測が多かったんですよ。パレスチナ問題もパレスチナとイスラエルの間で合意が成立してたし、そのまま解決に向かうものだと思ってました。恥ずかしながらガザ地区の現在の状態とかまったく知りませんでした。ウクライナ戦争もそうですが感情がなかなか追いつかないです。日本としてするべきことは、まずは避難民への人道支援であることに異論はないで...
前回はヲ→ガの誤りの理由の考察でしたが、今回はもう一つ、格助詞ノの付加誤用についての考察です。これは「大きい袋」を「オオキイノ フクロ」のように間違える場合です。以下、だいたいの要約です。理由として二つ考えられます。まず一つ目は、「名詞+助詞ノ+名詞」の過度の一般化による、というものです。その場合、モデルとなるその用法は付加誤用より前に高い頻度で使用されていると予測できます。実際のデータから、「形容...
立憲民主党の泉党首の「5年で政権交代を目指す」発言、左翼の人間からしてみるとすごい残念ですね。もちろん次の政権交代がかなり難しいのはわかります。でもこれだけ内閣支持率も自民党支持率も下がってるんだから、次の政権交代もないことはないと思います。自民党支持者でも今の政権は支持できないって人もいるでしょうし、支持政党なしの人で維新は信頼できないって人が投票に行って入れてくれるかもしれません。実のところ、...
2023/11/052023-2024 Group 1 of the First Federation 11thReal Unión 3 - 0 RC Deportivoええと、これは夢なんじゃなかろうか。夢だったら覚めますよね。悪い夢から早く覚めますように。https://www.rcdeportivo.es/の試合情報はこちらです。Real Unión Club de Irún: Irazusta, Eimil, Antonio Montoro, Imanol Baz, Joseca, Rivero (Beobide, min. 69), Solís (Córdoba, min. 87), Vidorreta, Alain Oyarzun (Iván Pérez, min....
第3節に入って、二十世紀後半の民主主義の議論についてです。まず第二次大戦以降の時代背景と、続いてハンナ・アーレントの議論についてです。以下、だいたいの要約です。3 参加と平等の回復を目指して経済学者トマ・ピケティによると、第二次世界大戦後の先進国内部では、歴史的に見ても例外的に経済的平等性が成立しました。戦後民主主義の安定期があったわけですが、1970年代には岐路を迎えることになります。二度のオイルシ...
2023/11/1Copa del Rey 1st roundCD Covadonga 1 - 3 RC Deportivo大幅に選手を入れ替えてのCopa del Reyの1回戦は延長の末1-3勝利で次ラウンド進出です。攻撃陣のうちMella以外は活躍できず苦い試合になってしまったようです。リーグで出れない選手に機会を与えられるので、できるだけ上まで行きたいところです。最近は1、2回戦敗退ばっかりの気がするので、3回戦とかで1部や2部のチームとの対戦を期待したいですね。RCDLC.comで...
肉食魚には人工飼料を食べてくれる魚とくれない魚がいます。今回は比較的人工飼料を簡単に食べてくれる、二ホンナマズの餌付けについてです。10cmくらいまでの稚魚ならまず問題なく人工飼料を食べてくれると思います。しかし採ってきたときにすでに30cmとかになってると、そこそこ工夫しないと人工飼料を食べてくれない感じです。今年とってきたナマズが30cm未満くらいで、人工飼料を食べてくれるようになるまで一月くらいかかった...
第二節のメモ最後になります。前回が近代組織の要件だったので、それに対して近世日本はどうかという内容です。以下、だいたいの要約です。日本近世の大名「家」の性質として、まず第一に「日本近世の大名「家」は社会内に複数存在し、かつその「家」を構成している個人は自由な、本来その「家」の外部にあるものとされていた」ことが挙げられます。「第二に、組織内部の運営においても、日本近世の「家」は形式的な規則にしたがい...
第十章の中盤はマルクスについてです。木田によると、マルクスの『経済学・哲学草稿』における「自然主義」には、シェリングときわめて似た思考パターンが認められるように思われるとのことです。マルクスはヘーゲルの『精神現象学』を批判的に摂取しています。機械論的唯物論やフォイエルバッハの唯物論、それと対立するヘーゲル哲学のどちらか一方ではなく、両者の統一が必要と考えられています。対象への働きかけとそれによる対...
第二章メモまとめ1回目です。第一章で個人と組織の分離、そしてそのことを社会の制度として取り入れたことが近代資本主義につながったということでした。そしてプロテスタンティズムと近代組織をつなぐ政治組織について第二章で説明してあるはずです。以下、メモをもとにしたまとめです。19世紀ごろのアメリカ社会の特徴は、「「結社の原理」の社会、個人が自由にあつまって組織をつくりだす社会」であることです。プリマス植民地...
2022/11/272022-2023 the Primera RFEF Group 1 13thCF Fuenlabrada 0 - 3 RC Deportivo今季初めての快勝です。13節にして初めての3-0。まさかこんなに苦しむとは。シーズンの1/3ほどを費やしたわけですが、ここから安定した試合運びを増やしていけばいいわけですよ。でも上位3チームが走りすぎ。直接対決がかなり効いてきそうです。RCDLC.comでの試合経過は次の感じです。試合開始10分は互角の戦い。その後両チームとも主導権を握...
ワールドカップの日本-ドイツ戦、久しぶりにサッカーの怖さを思い出しました。前半終わった時点ではこれは無理かなと思ってました。ぽろっと決定機がくることはよくあって、それを決めて勝利というのはわりとよくあるんですが、浅野のシュートが酷くて浅野が打ったら決まらんわ思いましたよ。浅野のゴール自体は見事だったんですが、今思うとシュートはまぐれのような。後半途中までの試合展開で意欲を持ち続けた選手は賞賛したい...
開催期間が普段と違うのでサッカーワールドカップの開幕に気づいてませんでした。日曜にデポルの試合があったばかりですしね。3部にワールドカップ中断とかないので。なんか悲しくなってきたのでデポルの話はやめにします。最近全然ボール蹴ってなくて、自分でやらないと興味が減退していってしまいます。BS1でプレミアリーグの試合がなくなったころからみてなかったので、久しぶりにテレビでみてみようと思います。当然CLやスペ...
2022/11/202022-2023 the Primera RFEF Group 1 12thRC Deportivo 2 - 2 Leonesa内容はよかっただけに結果が悲しいです。終盤に追いついての引き分けなので次にはつながりそうではあります。RCDLC.comでの試合経過は下の通りです。前半は両ウイングによりチャンスを作り出すもゴールは奪えず。後半開始早々Quilesのゴールで先制。Sorianoがエリア際でボールを奪ってQuilesにアシスト、ペナルティーボックスの中で流し込む。50分に...
第2章メモ最後です。音声認識と意味の理解に関係はあるか、という内容です。以下、だいたいの要約です。子どもは1歳になる頃には母語の音の聞き分けができるようになっています。単語と意味が結び付けられる段階での音の聞きわけでは、知っている単語と知らない単語で異なっていると考えられています。たとえば2歳から3歳の間では、既知の単語で/b/と/p/のペア、
ホームページの高校数学ページ、次は三角比でその次に三角関数のページを作成しようと思います。三角比のページ作成に一月くらいはかかると思うので、その間ブログの更新は週2、3回になる予定です。<<ベーシックインカムの財源...
わりと多くの人に「良い制度では?」と思われているものにベーシックインカムがあります。フィンランドの調査では、期待した就業率増加効果は少し、ただし心の安定は得られる、という結果が出ているみたいです。実験として期間も人数も足りてないみたいですが。MMTはとりあえずおいておくとすると、問題は財源でしょう。北欧の福祉国家は消費税率が高いことは有名で、今現在ベーシックインカムを導入するには消費税大幅増が必須の...
2022/11/122022-2023 the first round of the Copa del ReyCD Guijuelo 2 - 0 RC Deportivoリーグ戦でなかったこと以外にいいところがないという。試合に出てない選手に出場機会は与えられたのでいいとしましょ。まあ、こんな日もあります。https://www.rcdeportivo.es/の試合情報はこちらです。CD Guijuelo: Roberto, Davo (Piojo, min. 78), Trapero, Aixpiri, Pepe Carmona (Garban, min. 80), Cristóbal, Willy, Perea, Toti, ...
前回のまとめで、近代資本主義を生み出したのは合理性そのものではなくて、組織の合理性と個人の合理性を分離して併存可能とした、社会に広く共有される精神構造である、という結論がでてきました。この精神構造がどう近代資本主義を生み出していったのかが続くはず、と書いたのですが、第一章では書いてないっぽいです。しかも前のメモで、よくわからなくなってきたので二章の前に見直してみるとも書いていて、たぶんメモを見返し...
ニーチェまでは形而上学の枠組みに入るはずなので、シェリングからニーチェまでざっとみておきます。後期のシェリングは、合理的な事物の本質存在は神に由来するが、非合理な事実存在は神よりももっと根源的な神の根底に由来すると考えています。ここでいう神は理性と言い換えてもよく、彼は神の根底を「神の内なる自然」(Natur in Gott ナトゥーァ・イン・ゴット)と呼んでいます。彼による神の内なる自然とは、生きて生成、生動...
前回の内容で、自己組織的なパターン生成での歩行モデルは可能だが、意図のような心的現実との折り合いをどうするか、というところで話が終わってました。もうちょっと神経回路的に対応モデルを考えてみようという内容が続いていて、今回はその前の基盤となる歩行モデルについてです。以下、だいたいの要約です。まず、歩行中に任意の場所に任意の高さの障害物が現れ、それを片足ずつまたいで、歩きつづけるという課題を、二足歩行...
第十章「形而上学克服の試み」のメモまとめです。後期シェリング、マルクス、ニーチェと続いてます。フランス革命後の反動という時代背景から、理性主義への批判が高まっていたことも彼らの思想に影響があるみたいです。まずは後期シェリングについてです。後期シェリングにおいては、理性では考えられないような悲惨な現実が起こる理由を、神学的に考えようとしています。一言でいうと、人間の理性では神の意図を推し量ることなど...
ヘーゲルの形而上学についてです。カントの後継者たちの思想は、高度に抽象化された知性を探し求める方向に推移し、そこで目指されたものの一つは、「主観と客観の同一的な意識」です。悟性の12のカテゴリーを固定されたものではなく、人間の精神の成長とともにそのカテゴリーも拡張されていくと考えれば、物自体のような根源的に接触不能な領域は減少していくと考えることもできます。個々の認識主観と自然界との関係においてはこ...
構造主義の次は分析哲学です。Ⅳ節はA、Bに分かれていて、今回のメモは記号論理学についてです。以下、だいたいの要約です。Ⅳ 分析哲学A 分析哲学の道具としての記号論理学人間固有の生き方として、ある一貫した筋道に従って行動する、といったことが挙げられます。「古代ギリシア人はこうした筋道をロゴス(logos)、つまり<論理>と呼びました。」論理は世界を筋道立てて理解しようとする我々の認識と深くかかわっており、...
2022/11/052022-2023 the Primera RFEF Group 1 11thAlgeciras CF 1 - 2 RC Deportivo勝利以外にいいところのない試合だったけど、勝ったからよし。個人能力の高さはやっぱりでかいです。ただ心配なのはMackayの負傷ですね。今のデポルを個人能力で支えてる代表格ですから。軽傷だとよいのだけど。RCDLC.comでの試合経過は下の感じです。開始早々はホームのAlgecirasの方が積極的でデポルは押され気味。ただしクリアチャンスはなし...
今回の西洋近代形而上学まとめはカントについてです。デカルトの頃では神的理性の後ろ盾があったので、人間の認識の確実性が保証されていました。カントは神的理性の媒介を拒否しながら、その認識の確実性を保証するために、『純粋理性批判』で理性の自己批判を行います。カントもデカルトと同じように人間理性の限界を見て取っています。カントによると、物それ自体である「物自体」は人間には認識できず、人間が認識しているのは...
第一章のメモまとめ前半です。まず第一章で「プロテスタンティズムは資本主義をうんだか」についての考察です。ウェーバー仮説は簡単に言えば次のようなものです。「合理的な生活態度と現世に対する能動的な態度を要求する《禁欲的プロテスタンティズム》の倫理から《資本主義》の精神はうまれ、それが《近代資本主義》をうみだした。むろん、それは《近代資本主義》をつくった要因のあくまでも一つであるが。」ウェーバー仮説への...
前回、イギリス経験論で形而上学的な部分を探したら思ったよりも少なくて入れなくてもいいかも、という結論が出てきました。今回はライプニッツを見てみます。ライプニッツの思考の基本的な原理、「不可識別者同一の原理」からは、存在するものはすべて識別可能なそれぞれの個体である、という考え方が読み取れます。個体に関する彼の考え方には高い倫理性を感じるのですが、「近代形而上学」と連結して考えるのは難しいかもしれま...