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おばあちゃんの健康法。昔、昔、まこがまだ幼少の頃のことだ。近所に住む父方の祖母が、よく云っていた。「靴下を履いて寝るな。死ぬぞ!」『死ぬ』というのは、ちょっこり、言い過ぎかもしれないが。とてもとても暑い地域で生まれ育ったまこ。靴下を履いて寝
浮気したこと、ありますか?「浮気したこと、ありますか?」最近、結婚したばかりの20代の女性が、職場の既婚男性4名に詰め寄っている。少し飲み過ぎたのかな?それとも、旦那さんと何かあったのだろうか?コロナ前の話だが。この日、会社の飲み会で、男性
あしながおじさん。以前、会社に、どんな女性にも分け隔てなく優しく接するオジ様がいた。ちょっと怖いお局様の女性にも。失敗ばかりの新人の女性にも。元気一杯のヤクルト・レディにも。勿論、まこにも食事をご馳走してくれたり。誕生日には、花束やお菓子を
【統合失調症の幻聴の思い出】テレビで心霊番組を観ていたら、霊能者と呼ばれる人が出てきて「人は自分の守護霊が入れ替わる事があります」と言っていた。俺は自分の守護霊が入れ替わったから、27歳の時に統合失調症を患ったのかな?と思ったら、優しい女の声の幻聴で「私は昔からずっと、あなたのそばに居るわよ(笑)」と言ってきた!この幻聴の正体は、守護霊だったのだろうか?それとも、ただの幻だったのだろうか?...
良い縁も悪い縁も自分次第出会うきっかけが何なのかは問題ではない。通常なら、まず家から出なければ人と会うこともないのに、現代では自宅に引きこもっていても、しっかりと出会えるツールがある。新たな人・大切な人・学び合える人と出会いたいと思うかどう
サバイバル。「ほら。どんどん呑みなさい」口をつけたばかりのまこのグラスに、更に、ワインを流し込む花子先輩。呑ませ上手、注(つ)ぎ上手。自身もぐいぐいと呑み進めながら、何だか凄く嬉しそうだ。花子先輩がご機嫌なのは、何よりなのだが……。まこが誘
一匹狼。「いつまでランチしてんの? 他の人が出かけられないでしょ!」ほーーーい。スミマセンでしたぁ。女帝・花子先輩に一喝され、ランチから戻った女性陣たちが、散り散りに逃げ惑っている。仁王立ちの花子先輩。よく見る光景だ。花子先輩は、長年この会
DEEPな予感。もう一度、映画界に就職すると心に決めてから、半年後。まこは、今、映画業界の片隅で働いている。引き寄せの法則は、偉大なり!働き始めたのは、映画の団体。映画界の仕組みを整えたり、業界全体を後方支援する会社で、映画界のVIP達が頻
スタンバイ。事務所が事実上の解散となり、突然の無職となった。当時32歳、独身。彼氏なし。貯金なし。仕事なし。うー。哀れの極みである。子供の頃は、32歳って、もっとずっと「大人」だと思ってた。多くの知識、多くの経験。何でも出来て、色んなモノを
終わりの美学。「急で悪いな。退職金も出せないけど」ガガさんが、無理に笑顔を作り、まこに告げた。抗(あらが)う筈などない。『わかりました』と静かに受け入れるだけだ。結局、監督率いるこの映画制作会社は、収束へと舵を切った。正確に云うと、著作権所
もこり神様、登場。ある日突然、私のおじさん神様が消えた。(詳しくは、第8柱『さよなら、おじさん神様。』参照)そして、次の指導霊として、おじさん神様からバトンを受けたのは女性の神様のようだ。【以下、もこり神様の登場シーンは、敢えて、もう一度、
二代目・指導霊私のもこり神様は、初代・指導霊のおじさん神様からバトンを受け取った、二代目・指導霊である。(指導霊については、第7柱『おじさん神様が来りて笛を吹く』を参照)もこり神様は、「好きな事を心ゆくまでおやりなさい」というタイプで、無理
プロデューサー・ガガ。饐(す)えた臭いの地下室で、一人、立ち尽くす。出勤1日目の会社で、コバエの洗礼を受けたのは、初めてだ。「いやぁ、わりぃ、わりぃ」悪いとは微塵も思っていない足取りで、見覚えのある顔が近づいてきた。数日前に、まこの面接を担
お茶入れ名人。映画の世界は、プロの集団で成り立っている。監督、カメラマン、編集、スプリクター、俳優など、全ての職種に於いて、唯一無二のプロフェッショナル達で構成されている。まこはと云うと、今まではオフィスに勤め、事務系の仕事をしてきたプロ?
ケツカッチン。映画制作会社(プロダクション)でのお仕事は、見るもの、聞くもの、全てが初めてばかりだった。特に、業界用語は独特だ。その日、最初に会った人への挨拶は、朝晩に関係なく『おはようございます』を使う。『とらはとっぱらいで』と云った不思
皮、喰う人々。一般企業から映画制作会社へ転職を果たしたまこ。初めての経験は、「見るもの」「聞くもの」だけではない。映画界で働く「人々」もまた、人生で初めて出会う、珍しい輩(やから)ばかりである。朝、事務所に出社すると、床に直接、ゴロンと寝転
野蛮人、それはある日、年間365日、ガバチョを腰にぶら下げている、カメアシの亀くん(仮名)が、まこに懇願してきた。ちなみに、ガバチョはガムテープ、カメアシはカメラマンのアシスタントの事である。「スカートで、椅子の上に立ってくれ。そして、下か
二人のおんな。二人の女性が、小さなテーブルを挟み、静かに顔を突き合わせている。最近、体調の芳しくない監督について、今後の相談をしているのだ。一人は監督の奥様。スラリとした和美人。監督が劇映画を撮れない時代は、彼女が家計を支え続けた才女でもあ
ゆけ!下僕道「映画」を、そして「映画人」をもっと知りたい。まずは、まこの雇い主である「監督」の作品から観てみよう。前にも記述したが、実は、監督は国内外の映画祭でも高く評価されるほどの大巨匠である。映画界に飛び込み50年、映画一筋の道を歩んで
男とか、女とか。まこの務める映画制作会社の代表は「スケベじじぃ」いや「監督」が務めているが、実際に事務所を切り盛りしているのはプロデューサーのガガさんである。(ガガさんの容姿等については、第24柱 私のもこり神様『プロデューサー・ガガ。』を
探偵物語。「いいか、絶対、監督から目を離すなよ」聞いたよ、ガガさん。もう、100回、聞いた。映画制作会社に入社してから、半年が過ぎた。まこの仕事は、事務職とは名ばかりの雑用係である。毎日出勤する監督の食事の手配や、プロデューサー・ガガさんの
カニと監督。「カニ・チャーハンが食べたい」ほーら、始まった。監督お得意の「ワガママちゃん」の発動だ。今日の昼食は、駅前の中華飯店から出前をとる予定だ。メニューに「エビ」チャーハンはあるが、「カニ」チャーハンは存在しない。監督、ここは一つ、「
経理の慶子さん。慶子さん(仮名)は、元・会計事務所勤務の経理のプロである。結婚・出産後、ガガさんにスカウトされ、この制作会社で働いているそうだ。色白、ふくよかで、優しい喋り方。どことなく俳優の松坂慶子さんに似ている。(なので、このブログでは
別れの予感。監督の部屋から、怪しげな「喘ぎ声」が聞こえてくる。大きくなったり、小さくなったり。事務所のスタッフたちは、壁から筒抜けのその「声」に、いつものようにニンマリと顔を見合わせる。声の正体は、わかっている。監督が映画のDVD鑑賞をして
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