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  • 働く必要がなくなったときどう生きるか

    人間にとって働くこと、あるいは仕事とはなにか。これは1つの哲学的な問いになる。 「働かざるもの食うべかざる」という言葉がある。また、少なくとも日本においては、「働く必要がない資産があるのだから、働く必要はない」とは正面から言いづらい空気がある。このように常識的には働くこと自体に価値を見出そうとする人が多いように感じる。 仕事について分析してみると、自分のやりたい面白い仕事と、退屈で生活を維持するために仕方なくやる仕事(これを「労働」という。)がある。人が仕事で悩むのは、実際の仕事は、これらが混在しており、両立させる必要があるものの、退屈な労働が多くを占めているからだろう。自分のことを振り返ると…

  • 新たな1年のスタートは穏やかな1日

    天気が良く、気温も高めだったので、今日は家族で福岡市の油山公園に花見に出かけた。 平日にもかかわらず、結構家族連れで賑わっていた。そういえば、四月一日は、各部署で移動があり、仕事にならないので、半日休みを取ることも多かったことを思い出した。 ゆったりとした気持ちで花見を楽しむことができた。 早期退職2年目が穏やかにスタートした。

  • 早期退職して1年経過した感想

    桜の季節になり、私が早期退職してから1年が経過した。 tudanumax.hatenablog.com tudanumax.hatenablog.com 写真は1年前に最終の勤務地の通勤経路の途中で撮影したもの。 桜を見ていると、以前の勤務先で癌で亡くなった先輩を思い出す。体調不良で会社を休みがちだったが、1人で職場の敷地で咲いていた桜を観ている姿を偶然見かけたことがあった。先輩もこれが見納めになるかもしれないと覚悟されていたのかもしれない。 私が早期退職した最大の理由は、健康でいられるうちに、会社に縛られる生活から自分を解放して、自分のやりたい生活を送るということにあった。この1年色々あった…

  • 野球観戦

    昨日は、帰省中の娘とPayPayドームでソフトバンク対阪神のオープン戦を見に行った。 JA全農なごみシートというビュッフェスタイルの席で観戦。後方には畳に座って飲食できるスペースもある。ビュフェもそれなりの質を保ち、デザートも出る。飲み物は、アルコール類は有料だが、ウーロン茶とオレンジジュース、コーヒーは無料。 ゆっくり食事しながら観戦するには良い席。ただし、私の席からはレフト側に飛んだ打球が見えにくいのが残念。 なお、今回はオープン戦ということもあって料金は2人で6800円余りと比較的割安だった。

  • 国税還付金振込通知があった

    今回の確定申告では、以前のブログでも書いた通り、源泉徴収された税金や予定申告した納税額が実際の税額よりも高く、払い過ぎになっていたので、2月13日に還付請求をしていた。 tudanumax.hatenablog.com 約1か月後の今日、税務署から国税還付金振込通知書が届いた。 私の方で税額を計算して請求したとおりの額が認められ、3月22日に指定口座に振り込まれるという内容だった。 それなりに大きな額だったので、何か調査のようなものがあるのかと思ったこともあったが、無事こちらの主張が認められてほっとした。 なお、これまで税務署との税金に関するやりとりは2回目になり、前回のことはブログにも書いた…

  • C大学での出来事

    昨年三月に早期退職後に、大学に聴講生として通い、哲学を学ぶようになった。 去年までは2つの大学(A大学とB大学)に通っていたが、今年からはもう1つ増やすことにした。 今日は、以前のブログ tudanumax.hatenablog.com (大学の聴講生制度について)で書いたC大学に聴講生の申し込み手続きに行ってきた。 C大学は、哲学科のある大学で、比較的少人数の専門科目(哲学)の講義を受けることができた。難解ではあったが、専門家の哲学的思考に触れることができ、毎回の講義が楽しみだった。教授に前回(後期)の最終講義を終えた後に挨拶に行き、お願いして今期も聴講生として受け入れていただける了解を得て…

  • 早期退職後初めての旅行へ

    今日から1泊2日で妻と旅行。 昨年3月に早期退職してから、実家に帰ることはあったが、旅行するのは初めてになる。 明日行われる広島県の中学校に通う長女の卒業式に出席するためというのが主たる目的。 広島駅からレンタカーで約1時間半かけて安芸津港というところに行き、そこから大崎上島という離島にフェリーで渡った。 今日は島にある清風館という宿に泊まる。宿泊には昨年のふるさと納税で取得した無料宿泊券を利用。 部屋からの眺めは、なかなかのもの。 温泉に入ってゆっくりしようと思う。

  • 大学の聴講生制度について

    昨年3月に早期退職してから、この1年は2つの大学の聴講生として授業に出席して哲学を学ぶことを中心に生活してきた。 今年度の聴講生の申込時期が今の時期になる。今年は活動範囲をさらに広げて、3つの大学に通うことにした。今日は、そのうち2つの大学(AB大学)を梯子して、聴講の申し込み手続きをしてきた。 複数の大学に行く機会のある人は少ないと思うので、3つの大学の聴講生制度を比較し、感想などを述べようと思う。 前提として、私の住んでいる福岡において哲学科のある大学は、おそらくA大学とC大学になる。B大学には哲学科はないが、一般教養の科目として開講されている。 3大学に共通している点は、 ・大学を卒業し…

  • いつもの日常に戻る 英語学習の再開

    昨日は、英語のTOEIC試験が不甲斐ない結果となり、自分が情けなくて、久しぶりに涙を流した。 今日は、いつも通り、スタデイサプリを使った英語学習を再開した。諦めたらそこで終わってしまう。 敗因は、英語を読むスピードが試験に対応できていないこと。普段の学習から時間を余り意識せずに、問題を解いていた。アプリで時間が表示できるので、時間内に解答することを徹底することにした。 理想は英語から日本語に変換することをなくすことができれば良いが、まだまだそんなレベルには到底手が届かない。今できる事は、英語に多く触れて、英語への反応を少しでも早くしたい。というわけで長文をこれまでよりも多く読むことにした。 冷…

  • 二回目のTOEIC試験

    早期退職後、二回目のTOEIC試験にのぞんだ。 結果は、今回も惨敗。 リスニングは、何の話しをしているのかわからない問題もあり、前回より難しく感じた。 リーディングは圧倒的に時間が足りない。最後の20問は、放棄せざるを得なかった。 今回は、それなりの準備をしてきたので、かなりショックが大きい。前回(11月)から進歩を感じとることが出来なかったからだ。 2時間の試験、緊張感を持続するのは50代には体力的にきつい。ふらふらになって帰宅したが、さすがに今日は何もする気がしない。

  • 決戦前夜

    明日は、いよいよ、早期退職後2回目のTOEIC試験。 学生時代から英語に対する苦手意識があり、TOEICは何度か受験したが、これまで500点にすら達したことがない。ちなみに大学生1年の受験生の平均が550点、大学卒業時には650点ぐらいになるらしい。私も少なくとも600点は取れるようになりたい。 しかし、昨年11月の1回目の受験は、歯が立たず、惨敗で400点台にとどまった。それでもめげずに何とか今まで勉強を継続してきた。 約10か月間、1日も休まずに主にスタデイサプリで勉強し、やれる準備はやってきたと思っている。そして、この数ヶ月は、リスニングもリーディングも少し力が伸びたような感覚がある。 …

  • 普段の行動が大事

    昨年3月末に早期退職してから聴講生として大学に通って哲学の勉強を続けている。 1年間聴講生として通ってみて、勉強できる環境があることのありがたみをひしひしと感じている。とりわけ、大学の図書館は哲学の勉強をする上で必要不可欠なものになっている。哲学書は高額な本も多く、欲しいからといって全て買うわけにはいかない。また、勉強が進んでくると、読む文献の範囲も広くなり、図書館の本を借りることなしには考えられなくなってきていた。 そんな中、最近になって1つの問題が生じた。 それは、聴講生や今年卒業する在学生は、3月中は本を借りることはできないというお知らせだった。中には本の返却を忘れていて、そのまま大学を…

  • 当たり前を疑うことの大切さを再確認した

    昨年3月に早期退職してから大学に聴講生として通っている。 そのうちの授業の1つで課題になっていたレポートを本日提出した。 具体的には、文学部哲学科の哲学史の授業で、自由と悪に関するテーマで書くというもの。最低2500字以上以外は特に縛りはない。 書いているうちに、次々と書きたいことが増えてきた。最終的には1万3000字近くまで膨らんでしまった。 悪に関して言うと、哲学は、全知全能の神が創造したこの世界で、なぜ悪が生まれるのかを色々なやり方で説明している。神をいかに免責した結論に導くか(弁神論という。)古くから議論がなされ,悪は善の欠如だと言ってみたり、悪を伴うこの現実世界を神は選択したもので悪…

  • e-TAXを使って確定申告をする

    今年度は、早期退職したことにより所得が大幅に減ったことに加え、歯科で保険が効かない治療を受け、医療費が高額になった。 そうすると、例年の所得を前提にした源泉徴収額や、あらかじめ納付しておいた予定納税額は高額になり、払い過ぎた税金を取り戻す還付請求することができる。ちなみに還付請求は2月16日からの確定申告期間の開始を待たずに請求できる。 というわけで、今回は1月から確定申告の準備を進めてきた。会計ソフト(私は弥生会計を使った)を使った確定申告書の作成は、ソフトの使いやすさが向上していることもあり、難しくなかった。 しかし、会計ソフトのデータを利用してE-TAXを使うところは、かなり混乱した。私…

  • 心療内科の受診日

    今日は、月1回の心療内科の受診日だった。 うつ病で会社を半年休職したのが約7年前。それから一度1年ぐらい通院しなかった時期があるが、再発して通院し、投薬治療をすることになった。昨年3月末に早期退職してからも、環境の変化を考えて現在の病院に引き続き通院している。 幸い症状に大きな問題はなく、抗うつ薬を減薬しており、今日はその経過報告の日だった。減薬による離脱症状が出た時もあったが、この1ヶ月は、ほとんど減薬による影響は感じなかった。主治医と相談して2種類飲んでいた薬のうち1つ(セルトラリン)は完全にやめて、もう1つ(スルピリド)だけにすることになった。 自分にとってセルトラリンの方が離脱症状がき…

  • 早期退職から1年経過してもブログを続ける意味

    早期退職してそろそろ1年になる。ふと、このブログはどういう意味があるのか考えた。 このブログは、早期退職を決意して、その過程を記録に残そうと思って始めた。また、自分が早期退職を考え始めた時から、さまざま人達のブログを読んで参考にさせてもらったが、自分のブログも何らかの参考になるのではないかと思っていた。 当初は、自分にとって早期退職する意味、条件を考えたり、実際の手順、早期退職後に生じる様々な問題を書いたりしていた。その後、現在はだいぶ内容が変わり、早期退職後の生活内容が中心になっている。早期退職後に何をするかは、各個人が決めることなので、余り汎用性がない個別の話しになってしまう。要は最近のブ…

  • 任意継続から国民健康保険への変更を検討

    今日は、区役所に国民健康保険について話を聞きに行った。 昨年三月末で会社を早期退職し、その際には職場の共済組合保険を引き続き利用する任意継続を選択した(この場合扶養家族の保険料がかからない。)。それから早くも1年が経ち、元職場からもう1年継続するか問い合わせの書類が来た。 辞める際の年収が高かったため、任意継続する場合の保険料は高い(退職した後の昨年の年収ではなく、退職前の年収が基準)。しかもこれまで扶養に入っていた妻が仕事を始めることになり、ますます任意継続をする理由がない。 仮に今年4月から国民健康保険に切り替えた場合にはどのくらいの保険料になるか、念のため確認しにいった。窓口に現段階の今…

  • 文化教室の飲み会で学んだこと 哲学には体力が必要

    私は、昨年3月末で早期退職し、現在、自由になった時間を活かして、文化センターで行われている哲学書の読解講座に通っているが、昨日は講師の先生を囲んで、飲み会をした。 元医師、公務員、自営業、教師などバックグランドがバラバラな50代から80代までの受講生6名(男性4名、女性2名)が参加した。色々と話をしてみて感じた共通点は、皆さん自分の意見を持っているが、人の意見をきちんと聞こうという姿勢(これは哲学に必須だと思う。)が感じられ、楽しい時間過ごすことができた。 個人的には哲学者である先生から聞いた2つの話が印象に残った。 1つ目は、哲学書を読む際の心構えで、我を捨てて、書いた哲学者になりきって読ま…

  • B大学の哲学史最終授業を終えて

    昨年3月に早期退職してから、哲学に興味を持ち、大学に聴講生として通うなどして学んでいる。 今日は、昨年10月から聴講を始めたB大学の授業の最終日だった。 先週テストのあったA大学は一般教養の授業で、一般的な話が多く、専門知識がなくても分かりやすいが、B大学の授業は専門科目で、一度聞いただけでは理解が難しい場合もあった。哲学論文の原文を読んで読解することも多いが、なかなか哲学特有の考え方に馴染めず、何が問題なのか理解できないこともあった。 それでも14回講義を受けて、勘所が徐々にわかってきたことや、文献調査の精度も上がり、ようやく授業についていけるようになったと思っていた。 授業終了後に、教授に…

  • 大学後期試験が始まる

    私は、昨年3月に会社を早期退職し、2つの大学に聴講生として通うようになり、哲学などを学んでいる。 今日は、A大学の哲学の授業の後期試験日だった。 後期試験の内容については、先週の授業で予告があり、一問一答の哲学の基本知識を問う問題と、論述問題が出題されること、論述問題については4つから1つを選んで答えるように指示があった。 私が論述問題で選んだのは、「自由に生きることと善く生きることの関係をどのように考えられるか。ストア派、アウグスティヌス、スピノザ、カント、シェリング、レヴィナスらの思想を踏まえて論じなさい。」というもの。 1週間をかけて文献を調査し、構想を練って準備をしてきた。月曜日くらい…

  • 心に残った記事

    今日の日経新聞を読んでいて、心に残った記事があった。 ある芸能人が、嫌なタクシーに乗った時ほどチップをはずむのだという。 理由は運転手のイライラは誰かが止めないといけないというもの。 イライラの連鎖を断ち切るためだというこの考えは素晴らしい。 この記事を読んで、池波正太郎の「男の作法」という本を思い出した。学生時代に読み、感銘を受けた愛読書だ。 この本によれば、同氏は、タクシーに乗ると必ずチップを渡していたという。そうすれば運転手がある程度気持ちよく運転できる。次に乗るお客のためにもなる。僅かなお金でもみんながこういう風にしていけば、世の中にもたらす善い循環は積み重なって大きなものになる。 自…

  • 今日は少し贅沢をしてみた

    昨年3月末で早期退職してから比較的慎ましく生活を送ってきた。 多少贅沢しても生活できるように計算した上で早期退職したが、給与収入がないというのは、お金の使い方を以前より慎重にさせている。大学の学費、子供の教育費などは思いっきって支出する反面、日用品や食費に関しては節約するようになった。外食の回数も大幅に減った。 そんな中、今日は、たまには贅沢をしようということで、city bakeryというお店で妻とお茶をした。 ニューヨーク発のおしゃれなベーカリーで、値段は少し高めだったが、美味しいコーヒーとモンブランのシュークリームをいただき、贅沢な時間を過ごすことができた。 余りお金のことを気にしすぎる…

  • いつもの日常に戻る

    今年の正月は、昨年までとは異なり、仕事のことを考えなくて良いので、双方実家に4日間ほど帰省して、ゆっくりすることができた。 (正月に妻の実家の裏山に登って撮影した瀬戸内海) そして、今日で我が家の1人娘が冬休みを終えて、寮に戻っていった。 いつも通り博多駅まで見送りに行ったが、なんとも言えないさみしい気持ちになる。このようにして、またいつもの日常に戻っていく。私も明日から聴講生として通っている大学の授業が始まる。 正月休みで生活リズムが変わり、いつまでもダラダラしがちであるが、そろそろ気持ちを入れ替えていきたい。

  • 今年を振り返る

    しばらくブログを休んでいるうちに年末になってしまったので、この1年間を振り返ってみた。 1 まず、何といっても3月末に会社を早期退職して大きく生活が変わり、仕事中心の生活から解放されて勉強中心の生活になった。大学に聴講生として通うようになり、2つの大学で前期と後期を併せて4コマの哲学の授業を受講している。文化教室にも哲学の専門書の読解講座を受講している。なお、文化教室の人達とは、講義終了後に飲み会をするなど親しく付き合ってもらっており、貴重な息抜きの時間になっている。 図書館で借りて目を通した本は、約9カ月で総計約100冊、購入した書籍は約30冊になったほか、講義を聞いてまとめた大学ノートは8…

  • うつ病の診療の帰りに、噂のなす豚定食を食べに行った

    私は、うつ病を患ってから約7年になる。今日は月一の診察日だった。 うつ病で会社を半年休職して復帰し、一度通院と服薬をやめた時期もあったが再発し、その後も通院と服薬を続けている。 私の場合、幸い薬で回復し、日常生活に余り支障はない。しかし、仕事のやり方は、うつ病後は大きく変わり、無理はせずに極力自分中心で働くように意識するようになった。 それでも、管理職を務めるようになると、自分のことだけを考えているわけにはいかなくなる。職場で色々と不合理なこともあり、これ以上他人のために無理をして生きることに疑問を感じて3月末で早期退職した。 今の病院は、以前の病院から紹介されて通院するようになり、前回から投…

  • 集中力の変化

    今日は大学の哲学の授業日。今回の授業は、「自由を問う」というテーマでドイツの哲学者であるカントとシェリングが取り上げられた。 人間は、それぞれ自由であるがゆえに悪を払拭できない。カントは、これを「根源悪」といい、人間本性における悪への性癖があるとした。善意を標榜する者が多くの人々を搾取し、正義を掲げる者がすざまじい暴力をふるうという現実社会を見据えている。ただし、人間は悪にとらわれていると知る時にこそ、善く生きることを渇望する存在でもある。 午前中の授業終了後、いつものように午後1時過ぎころに図書館に入り、今日の授業の復習と、紹介された参考文献を調査し、入手した文献を読んでいた。 普段は昼休み…

  • 歯周病治療がようやく終了した

    私は3月に会社を早期退職して、4月から歯科医に通っている。 この病院は、歯周病治療の専門医で、他の病院から研修で勉強にくる歯科医もいることで有名で、丁寧な治療を受けることができた。 ここで歯周病治療を始め、最初は歯石を除去するなどのスケーリング治療を受けたが、歯周ポケット(歯と歯茎の間の溝の深さを測るもので、歯周病が進行するとこれが深くなる。)の検査で改善が見られず、歯肉を切開する手術を受け、患部に付着した歯石を除去することになった。 左上、右上、右下と3箇所を順次切開する外科手術を受けたが、一部骨が溶けており、骨を再生させる必要があり、歯周組織再生療法の手術も受けた。 その結果、ほぼ週1回の…

  • アメリカンフッボールの試合を見に行った

    今日は、妻と福岡にある春日公園球技場にアメフトの試合を見に行ってきた。 大学のアメフトの甲子園ボウル出場をかけて、関西代表の関学と九州代表の九大の試合が行われた。福岡でアメフトの試合を観れる機会はあまりないので、楽しみにしていた。 学生No.1の関学(白)が終始九大(青)を圧倒したが、九大も最後まで意地を見せ、最終プレイでは関学の猛攻に耐え、タッチダウンを阻止し、観客席が盛り上がった。 観客席とグランドが近く、選手達のぶつかり合いが間近に感じられたのはよかった。

  • 白金茶房(福岡のパンケーキの店)に行ってきた

    今日は妻とクラッシックパンケーキの店として地元で有名な白金茶房に行ってきた。 早期退職後は、外食の機会が激減している。現役時代は、休みの日は外食するのがストレス発散になっていたが、やはり収入がないと外食は控えがちになる。今日は、久しぶりに贅沢をしようということになり、以前から行きたかったパンケーキの店に行くことにした。 福岡市の中心部に近い薬院という高級住宅街にあり、敷地内に入ると緑の多い小道を歩いて建物に入る。都会の喧騒を忘れさせてくれる雰囲気のある店だった。 平日の2時過ぎに行くと、結構お客さんが入っていたが、少し待って入店できた。 クラシックパンケーキのセット(1350円)を注文。 パン…

  • 抗うつ薬の離脱症状と向き合う

    私は、約6年前にうつ病を発症して約半年間会社を休職して以降、うつ病と付き合っている。 2年間治療した後、寛解し1年弱の間は薬を辞め、病院に行かなくて済む時期もあったが、また再発し、通院して薬を服用するようになった。 今年の3月末で早期退職してからも、生活環境が大きく変化したことを受けて、心療内科の受診と服薬を続けている。 現在の治療は1カ月に1回の通院で、週2回の服用まで薬を減薬している。これまで服用している薬は、スルピリド50mgとセルトラリン50mgだったが、今月からは、スルピリドを週1回に、セルトラリンを50mg×2回を50mg×1回と25mg×1回に減らすことになった。 スルピリドは薬…

  • 論理的な思考の潜む問題性についての考察

    自由論―自然と人間のゆらぎの中で 作者:内山 節 岩波書店 Amazon 4月から通っている大学の授業で紹介された内山節の「自由論」(岩波書店という本は、これまで気づかなかったさまざまな視点を私に与えてくれる良書であると感じた。 今回は同書で取り上げられた「論理性の問題」についての議論を紹介したい。概略は以下の通り。 優れた思想は、理論的な整合性や論理的な体系性を持っていると多くの人々は考える。学問や思想にとっては、論理的であることが正しさになった。そして人々は、その論理を証明するために、多くの言葉を費やすようになった。 論理的であるためには、そこで用いる概念の抽象化が必要になる。用いる言葉の…

  • 自由について考える

    今年3月末で早期退職して以降、4月から哲学の勉強をしに聴講生として近所の大学に通っている。 今日の授業のテーマは「自由を問う」というもので、イギリスの功利主義を代表する哲学者であるJ・Sミルの「自由論」が取り上げられた。 ちなみにミルの功利主義は「満足した豚であるより不満足な人間であるほうがよい。満足した愚者であるより不満足なソクラテスであるほうがよい。」という言葉が有名。快楽には低級なものと高級なものとの質的な差があり、質の高い快楽を求めるべきだという質的功利主義を説いた。 ミルの「自由論」は、思想の絶対的な自由と、この思想の自由が実現されるために言論と出版の自由=表現の自由が確保されなけれ…

  • 実存主義とは何かを学んだ

    現代哲学の歴史に「実存主義」という言葉が出てくる。第2次世界大戦の直後に運動が広がっていった思想だが、これまで今ひとつイメージが掴めていなかった。 例えば倫理用語集(山川出版社)には、「19世紀の合理主義や実証主義に対して、そのような抽象的思考では把握できない個としての人間の立場を強調し、孤独・不安・絶望・苦悩の中で生きる、個別的な「この私」の存在を探究する立場」などと定義されている。一読してもよくわからない定義である。 ところが、現代の著名な哲学者であるマルクス・ガブリエルの本(欲望の時代を哲学する)を読んでいると、この「実存主義」をわかりやすく説明している部分があり、感動したので概略を引用…

  • TOEICの学習内容を見直す

    昨日は、TOEICの試験を受けたが惨敗して帰宅。 今日はいつもどおりに起きて、朝にスタディサプリでリスニングの勉強と単語学習を1時間弱行った。昨日は相当へこんだが、まだ学習意欲は残っており、とりあえず今までどおりの学習を行った。 その後、今日は大学の哲学の授業があるので、時間ギリギリまでその予習をし、電車とバスを乗り継いで大学に向かった。 今日の大学の授業の内容はドイツ観念論だが、超難解。授業を聞いても今ひとつ理解できないので、授業終了後に図書館で文献を調査し、参考図書を借りて帰宅する。 夕方に帰宅後、近所のジムへ行き、筋トレと有酸素運動を行った。 ジムから帰宅後、再度スタディサプリで文法問題…

  • 今日はTOEICの受験をしてきた

    今日はTOEICの受験をしてきた。 私は、中学で英語の担当教師が嫌いだったことがきっかけで英語に苦手意識を持つようになった。大学の附属中学に入学したおかげで受験勉強することなく進学できたが、その代わりに英語は最後まで落ちこぼれのまま卒業した。 就職してから2、3年の間にTOEICを受験する機会があったが、400点代前半が精一杯だった。自分には英語は向いていないと思っているので、その後は英語からは遠ざかっていた。 ところが早期退職して、自分の時間を持てるようになってくると、英語アレルギーのまま人生を終わるのは悔しいと思うようになってきた。人生での最後の英語学習の機会と考えて、スタディサプリという…

  • 早期退職者にとっての自由とは何か

    私は、今年の3月末に早期退職した後、大学や文化センターで哲学を学ぶようになった。文化センターでは、ドイツ出身のユダヤ人で政治哲学者であるハンナ・アーレント(1906〜1975)の書いた「人間の条件」という哲学書を読解している。アーレントの思想を学ぶことが「自由」について考えるきっかけになった。 アーレントのいう「自由」とは、新たに創設するものでなければならず、何を始めるのかが大事なポイントになる。そしてフランス革命における「自由」について、これはあくまで旧支配階級からの解放という意味の消極的な意味での自由にとどまっていると批判している。すなわち「〜から解放される自由」は本来の自由ではないという…

  • 学生証の再発行について

    前回のブログで、4月から聴講生として通っている大学の学生証を紛失したことを書いた。 とりわけ図書館を頻繁に利用しているが、学生証がないと入館できないし、学食の割引も受けられない。 昨日、落とした場所として心あたりのあった学食に学生証の届出がないか確認しに行った。そうすると、「そういえば落とし物があったが、今は担当者がいないので、明日来てください。」とのこと。 今日は若干の希望を持って学食に確認に行くと、昨日話しをした職員さんが応対してくれたが、残念ながら別人の学生証だったことが判明した。 というわけで、学生証の発見は諦めて、学生課へ行き、2000円を払って学生証の再発行手続きをしてきた。明日の…

  • 学生証が見当たらない

    金曜日の朝、4月から聴講生として通っているA大学の学生証が見当たらないことに気づいた。 定期入れのいつもの位置にあるはずが見当たらない。 記憶をたどると、水曜日の午後に図書館で本を借りた際に学生証を使用しているので、その時まであったことは明らか。その後、学食で昼食代を支払った際にも割引を受ける際に学生証を使用した。その後トレーの上に学生証を置いて、席に移動して昼食を食べている。おそらく、学生証がトレーに乗った状態のまま定期入れに戻すのを忘れて、トレーを返却した可能性が高い。何をボーっとしていたのだろう。ショックが大きい。 それなら食堂の職員が気づく可能性もあるが、学生課に問い合わせたところ、落…

  • 人間ドックで胃カメラをした

    今日は人間ドックを受診してきた。 私は、10年くらい前からいわゆる健康診断ではなく、人間ドックを受けるようにしている。病気に対するリスク回避の精度が余りに違いすぎると思っているからだ。とりわけ健康診断だと、胃の検査はバリウムを飲むことになるが、これだと胃がんなどの早期発見は難しく、胃カメラ=内視鏡検査の方が優れているというのが私の判断だ。 ただし、この内視鏡検査は、身体的苦痛が大きいことが問題だった。私は20年以上前に、あることで体調を崩して内視鏡検査を初めて受けたのだが、口から管を入れる際に、ホースのような物体が目の前に迫ってくるのを見て、これを口の中に入れることの恐怖感と、喉を通過する時の…

  • 哲学は何の役に立つのか No.2

    以前のブログで「哲学は何の役に立つのか」という問いを検討したことがあった。 この問いは、色々な書籍でも触れられており、今日は、「教養としての哲学」(岡本裕一朗著・マイナビ新書)の記述から引用してまとめてみた。 まず前提として、哲学は、もともと何かの道具として形成された学問ではない。そして、「何かのため」という手段としての知識を獲得するのではなく、「何かのため」そのものを問うのが哲学であり、目的そのものを問うのだから、それが何かの役に立つことはない。例えば外国に行くために英語を勉強するというような意味で「役に立つ」という意味をとらえるなら、役に立たないということになるかもしれない。 また、哲学は…

  • カール・ポパーの思想「歴史主義の貧困」を読んで

    カール・ポパーの思想「歴史主義の貧困」を読んで 昨日のブログでも触れたが、日経新聞の黒田前日銀総裁の記事を見て知った「歴史主義の貧困」の要約をメモしてみた。 この本の主眼は、①人間の歴史の行く末を科学的方法により予測することはできない、②このことは理論物理学に対応する歴史の社会科学である理論歴史学が成立不可能であることを意味しているというもの。 カールポパーは、科学哲学の分野で「反証主義」を提唱した哲学者として知られている。「反証主義」とは、およそ反証され得ないような理論は科学的理論ではないというもの。 この反証主義からすれば、歴史主義者が主張する歴史法則や歴史的発展の理論(物事は一定の法則に…

  • 気になった本(黒田前総裁の愛読書)を借りに行く

    2日前にコロナウイルスの予防接種をして以降、身体がだるく、何もする気がしない日々を送っている。精神状態も良くなく、うつ病の治療薬を減らしていることも原因かもしれない。 そんな中で、日経新聞を読んでいると、「私の履歴書」というシリーズに気になる記事があった。黒田前日銀総裁がこれまでの半生を振り返る内容の記事なのだが、まず、前総裁の小学生時代を過ごした場所が私の関西の実家に近く、聞き慣れた小学校名が出てきて、俄然興味が湧いてきた。そして、前総裁が高校時代に読んで感銘を受けたというカール・ポパー(1902〜1994)という哲学者の書いた「歴史主義の貧困」という本が気になった。 カール・ポパーは、戦前…

  • 1年ぶりのコロナワクチン接種

    今日は5回目のコロナワクチンの接種の為、病院へ。 ワクチン接種は1年ぶりになる。これまでの接種は、集団接種で公民館やホテルなどの広い場所で行われたが、今回は初めて行く個人病院だった。 指定された時間に病院へ行き、驚いたのは、人の多さ。30人ぐらいはいる。通常診療をしながら、ワクチン接種の事務をしている医師、看護士、事務の担当者は本当に大変そう。しかも、患者やワクチン接種者がほとんど70代くらいの高齢者で、要領を得ない人もいる。早期退職して半年が経ち、このようなバタバタする仕事は、私には到底無理だと思った。 また、個人病院なので待合スペースも狭く、折り畳み式の椅子も使って席を確保しており、人の密…

  • 哲学は何の役に立つのか

    哲学は何の役に立つのか 3月末で早期退職し、哲学を勉強するようになったが、人に哲学を勉強していると言うとよく聞かれる質問である。 哲学が有用性を目指す学問ではないことは明らかである。 むしろ有用性とは何かを考え、有用性=役に立つとはどのようなことかを根本に立ち返って考える学問を哲学という。 そこで有用性を少し掘り下げて考えて見る。 まず、「有用」という概念は、何かのために有用であるという目的・手段の関係を想定している。言い換えると、有用な学問とは、当該学問の営み自体に内在的な価値を持つのではなく、他の外在的な目的のために奉仕する手段として価値を持つに過ぎないことになる。有用性を重視する反面、基…

  • 50代早期退職者の日常

    今日一日を振り返ってみる。 午前中は、朝食後に約1時間半かけてスタディサプリというアプリを使った英語学習。単語がなかなか覚えられず記憶力の減退を痛感しながらも、半年近く継続しており、少しずつ前進しているという実感もある。 その後、徒歩で大学に行き、11時10分から哲学の授業に出る。今日は現象学というフッサール(1859〜1938)の哲学を学ぶ。現象学とは、定義的にいうと、世界が存在するという素朴に信じる日常の自然的態度から純粋な意識の内面に立ち返り、そこに現れる現象をありのまま記述するという考え方。これだけだと何のことだかわからないが、要は目の前の現象が一体どういう構造のもとで成立するかを意識…

  • 50代早期退職者の曜日感覚について

    3月末に23年間勤務した会社を早期退職した50代の早期退職者です。 退職して半年が経過し、曜日の感覚が変わってきたことに気づきました。 現役時代は、金曜日の仕事終わりにホッとした気持ちになり、日曜日の夕方にはサザエさん症候群に陥って心が暗くなることの繰り返しでした。 それが、最近は、土日は人が多く、行動が制約されるので、金曜日の夜は、さほど嬉しくないことに気づきました。もっとも土日についても憂うつというほどではないです。 逆に日曜日の夕方になると、聴講生として通っている月曜日の大学の授業が楽しみなので、心が明るくなります。 そして月曜日の朝から1週間を有意義に使おうという前向きな気持ちになれま…

  • カント哲学への関心が高まった

    私は、3月末で早期退職した後、哲学探求にハマり、4月からA大学で、10月からは、これに追加してB大学でも哲学の授業を聴講生として受講している。 今日は、A大学の授業日で、テーマは「知と言語を問う 人はどこまで知ることができるか」という内容。ドイツの著名な哲学者であるカント(1724〜1804)の哲学思想を中心に授業が進められた。 今回は内容が2日前のB大学での授業と重なっており、授業についていくのが比較的楽だった。ただし、何の予習もせずに授業を受けると理解は相当困難だったと思う。 カントの哲学では、我々の理性には限界があり、中でも神の存在や魂の不死など五感の作用を超越した内容には及ばないとした…

  • B大学で2回目の授業を受けた

    今年の3月末で早期退職した後に哲学探究にハマり、大学で聴講生として授業を受けるようになった。 今日は、10月から新たに通い始めたB大学哲学科の専門科目の授業の2回目。 前回は1回目ということもあり、イントロダクションだったが、今日から本格的に授業が始まった。 4月から通っている一般教養のA大学の授業とは、雰囲気が全く違う。人数が少ないこともあり、授業開始前から張り詰めた空気感があり、真剣に教授の話に耳を傾けている。 内容は前期の授業の復習を兼ねたもので、カントの認識論とその位置づけ、問題の所在といったもの。A大学での授業でも出てきた内容が含まれていたので、何とか話についていく。 カントの認識論…

  • 早期退職して6ヶ月を振り返る

    私は、今年の3月末で23年間勤めた会社を50代で早期退職制度を利用して退職した。 早期退職するにあたっては、早期退職後に起こるであろうことを、他の人のブログなども参考にしながら色々と想定していたが、実際退職しないと分からないこともある。これらを今回まとめてみた。 まず、想定していなかった悪い意味での誤算だが、①家族内の関係が若干ギクシャクしたこと、②予想以上に臨時の出費が増えたことが挙げられる。 ①に関しては退職することは家族にも大きな影響を及ぼす。事前に十分話し合っていても、いざ退職が現実化すると色々と感情の行き違いが生じる。この点は余りよく考えていなかった。 ②に関しては、市県民税や健康保…

  • 昨日に引き続き今度はA大学の授業を受講した

    今日は昨日に引き続き哲学の授業を受講した。 今回は4月から通っているA大学の3回目の授業で、イギリスの哲学者ロック(1632〜1704)らのイギリス経験論を学んだ。 経験論は、簡単に言うと、知識は経験から得られるとする立場で、デカルトの主張するような理性的な推論を重視する合理論と対比される。そしてロックは、人間に生まれながらに備わっている能力である生得観念を否定し、経験によって外から知識や観念が得られる前は、人間の心は、何も書かれていない白紙の状態(「タブラ・ラサ」という言葉が有名)であると主張する。 このロックの思想を中心に、これを批判したバークリー(1685〜1753)の思想や経験論を更に…

  • B大学での初めての講義に出席した

    私は、早期退職後に哲学の勉強を始め、4月からは、A大学の聴講生として週2コマの授業を履修した。そして、10月からは、A大学で引き続き週1コマの哲学の授業を履修するとともに新たにB大学でも週1コマの授業を聴講生として履修することにした。 これまでのA大学の授業は一般教養の哲学の授業で、後期はデカルト以降の近代から現代の哲学を学ぶ予定。これに対し、B大学では、哲学科の専門科目の哲学講義を履修し、ドイツ哲学の観念論を学ぶ予定になっている。 今日は、初めてB大学に行き、授業に出席した。これまでは、徒歩でA大学に通っていたが、B大学へは、電車とバスを乗り継いで1時間かけて出かけた。授業の1時間前に大学に…

  • ピアノコンサートに行ってきた

    今日は、「レガシーピアノ修復完成お披露目コンサート」に、妻とともに福岡市民会館まで行ってきた。 このコンサートは、1963年に開館した福岡市民会館に納められ、長年使われていたが、老朽化していたピアノを、クラウドファンディングと企業の協賛金で修復に必要な費用を調達して修復した記念に開催されたもの。私は直接寄附した訳ではなかったが、知人から招待券を譲り受けて、見に行った。 4人のピアニストが参加して、この修復されたピアノで演奏した。第一部は各ピアニストがソロで演奏し、第二部では、2人が連弾したほか、最後には4人全員で連弾するというもの。音楽の知識やスキルがない私でもプロのピアニストのスキルの凄さが…

  • 心療内科の受診日

    今日は、心療内科の受診日だった。 私は、約5年前にうつ病で休職し、その後復職したが、うつ病を再発し、心療内科を受診しながら仕事を続け、この4月に早期退職した。 早期退職後は、福岡市に引っ越してきたが、前の診療内科の先生の紹介を受けて現在の心療内科に月1回ペースで通っている。今日はその診察日だった。 診察日は、いつも前回の診察から今日までの振り返りを行い、担当医に話をするようにしている。今回は9月にあったことを振り返り、以前と変わらず哲学と英語の勉強を基本とする生活をしていること、その合間に銀行や証券会社の担当者と資産運用について話しをしたこと、文化センターの哲学ゼミに参加し、夜はメンバーと飲み…

  • 後期の大学授業が始まり、デカルトについて学んだ

    今年の4月に早期退職して半年が経過した。 私は、早期退職後に哲学の勉強を始め、4月からは、A大学の聴講生として週2コマの授業を履修した。そして、10月からは、A大学で引き続き週1コマの哲学の授業を履修するとともにB大学でも週1コマの授業を聴講生として履修することになった。 A大学の授業は一般教養の哲学の授業で、後期はデカルト以降の近代から現代の哲学を学ぶ予定。B大学では、専門科目の哲学講義を履修し、ドイツの哲学者ヘーゲルを学ぶ予定になっている。 今日は、A大学の哲学の授業を受講した。受講者は前期が200人を超えていたが、後期は120人ほどに減った。前期試験では、結構多くの単位不合格が出ていたこ…

  • マンションの定期総会で勇気を出して発言したのは正しかったのか

    今日は、早期退職後に住むようになったマンションの定期総会が公民館で行われ、初めて出席した。 普段マンションの人達と一同に介することはなく、どんな人が住んでいるのかは両隣りぐらいしか知らなかったので、興味深々で出席した。 総会に出席したのは全体の半数ぐらいだった。全体的に私より若い人が多く、男性の出席者が多い。管理組合の理事が司会進行していく形式だが、適宜立ち会った管理会社の職員が説明を加えて進行した。 当初は、余り問題となるような議案もなく、淡々と進んでいった。皆さん紳士的な感じで、自ら発言する人は余りいない。 ところが、途中で、ある出席者から議案の出し方に問題があるのではないかと異論が出た議…

  • 脳科学と刑事裁判(著名な脳科学者の刑事裁判へのコメントに対する感想)について

    先日、日本の有名な脳科学者である茂木健一郎氏が、ある刑事裁判で心神喪失を理由に無罪とした刑事判決についてコメントをしている記事を読み、考えたことをまとめてみました。 まず、問題となっている刑事裁判というのは、被告人が住宅街で市民5人を殺傷した事件で、事件当時被告人が心神喪失で責任無能力の状態にあったとして無罪とした一審判決を高等裁判所も維持したというもの。なお心神喪失というのは、法律用語で、精神障害により、物事の善悪を判断する能力又はそれに従って行動する能力が欠けている状態をいい、その場合は被告人に刑事責任を負わせることはできないとして無罪とすることが法律で定められています。 茂木氏は、この裁…

  • 現代アートに触れる

    今日は、アート・フェア・アジア2023という現代アートの催しに出かけた。 マリンメッセ福岡という大きなホールを使って行われたイベントで、 126ものギャラリーが合計約2000点の作品を展示販売するというもの。 私はアートに造詣があるわけでもなく、今回のような催しに参加するのも初めて。正直、作品の価値や優劣はよく分からない。 感想は、個性的な服、髪型をした来場者の熱気に驚かされた。普段接することのないタイプの人達の言動は、横で聞いて見ているだけでも興味深い。ギャラリーの方も、気さくに声をかけてくれて、作品について色々と教えてくれた。 私の理解では、アートの世界は、作者の強烈な個性をいかに作品で表…

  • 自由意志が認められるかNo.4法律学からの検討とまとめ

    自由意志が認められるかの4回目になります。今回はこれまでの議論のまとめと、私が大学で学んだ法律学の見地からの検討をしようと思います。 まず、神経科学の世界では、以前のブログでも触れたように、私たちは無意識に行動していることを示す実験結果があり、自由意志の存在には疑問があることは否定できません。そうすると決定論(人間に自由意志はなく運命が決められている。)が有力ということになりそうです。 しかし、これまでの議論を踏まえると、脳神経科科学の見地から決定論を根拠づけるのも難しいと思われます。 すなわち決定論の根拠は、①精神の成立を可能にしているのは脳であり、脳は物理的実体である②物理的世界があらかじ…

  • 自由意志が認められるかNo.3物理学の世界の視点から考える

    自由意志を考えるの3回目は、物理学の見地からの検討になります。 これは、物理法則が全て数式で表されるのであれば、世界は物理法則で動いているのだから、これから起こることも全て数式で表すことが可能で予測も可能ではないか。宇宙とそこにある万物が既定の法則に従っているのであれば、人は自分の行動に責任を取らなくてもいいのではないかという問題です。 この分野は文系脳の私の理解を超えているので、結論だけを示していきます。 まず、「カオス理論」と呼ばれるものがあります。これは、ニュートン力学を用いて二つの天体運動については数学的に運動を予測することができるが、3個以上の天体が相互作用する三体問題については、正…

  • 自由意志が認められるかNo.2インタープリターの存在から考える

    自由意志が認められるかの2回目は、左脳のインタープリターという機能から考えて見ます。前回と同様に現段階の私の理解に基づいているので誤りがあるかも知れません。 脳の機能は、それぞれの箇所が並列的に機能していることが確認されています。そうすると脳機能がバラバラに機能していることになりますが、私たちは混乱を感じることはなく、脳は統一した活動をしていると考えています。それでは、人はなぜ統一感を持つことが可能なのか。これが左脳の機能であるインタープリターモジュール(解釈装置)というものが関係しています。 ここでインタープリターモジュールに関する興味深い実験を紹介します。重度のてんかん患者の治療の一環とし…

  • 自由意志が認められるかNo.1 脳神経科学の見地から考える

    人間に自由意志が認められるかは、哲学上の大問題ですが、実は我々の生活にも影響する問題です。 仮に人間に自由意志がなく、運命があらかじめ決定されていた(決定論)とします。そうすると、例えば人が犯罪を犯しても、その人に対して責任を問えないということになりかねず、法治国家は壊滅することになるのではないでしょうか。 この自由意志の問題については、相当複雑な議論がなされており、まとめるのが困難なので、何回かに分けて紹介したいと思います。ただし、私の理解が誤っている可能性があることはご了解ください。 まずは、この問題を考える上で興味深い脳神経科学の見地からの実験(ベンジャミン・リベットの実験)を紹介します…

  • ガブリエルのオーボエ

    先日テレビを見ていたら偶然耳に入ってきたのが、 「ガブリエルのオーボエ」という曲。 「ミッション」という映画に使われた有名な作曲家のエンリコ・モリコーネが作曲した名曲。宣教師の主人公が布教に赴いた地域先住民の警戒を解くために密林の中でこの曲を演奏するシーンが印象的。 更に、この音楽にイタリア語で歌詞をつけたのが、「ネッラ・ファンタジア」という歌。 美しいという言葉で表現するのが非常にもどかしい。自分の表現力のなさを痛感する。例えると、聞いていると自然と涙が出てきて心が洗われる音楽だ。 自分のお葬式で流してもらおうかと思った。 ネッラ・ファンタジア サラ・ブライトマン ポップ ¥255 prov…

  • 断捨離の決意

    今のマンションに住み始めて6ヶ月経過。 私の部屋には、収納しきれないダンボールがいまだに多数残っている。 引越し前に約1000冊の蔵書を一気に処分したが、それでもマンションは収納スペースが少なく、本棚は既にいっぱい。 未開封のダンボールには以前の仕事のスキルを上げるために読み込んだ思い入れのある本のほか、ノートや資料もある。今は手に入りにくい趣味のボードゲームの高価な本もある。 捨てられず持ってきたこれらの本等は、最小限を残し、原則処分することにした。さっそく処分する本を仕分けした。また資料やノートには、そのまま捨てるのは適当でないと思われるので、破いて捨てることにした。 昔の仕事の資料を見て…

  • 久しぶりの朝マック

    今日は、2、3年ぶりに朝マックで朝食を取った。 マツコデラックスの番組でハッシュドポテトが取り上げられたのを見て、食べに行きたいと思ったのがきっかけ。 セットメニューについているハッシュドポテトは確かに美味しい。ハンバーガーも食べると朝からお腹いっぱいになった。500円を少し超える料金も物価高の現在では高いとまでは言えない。 土曜日の朝9時過ぎに行ったが、それなりに客が来ており1階席はほぼ一杯。しかもドライブスルーにも多くの車が列を作っている。思った以上の大盛況。その反面気になったのは、とりわけ1人で来ている客の表情が憂うつそうに見えて、何となく店内の空気が重く感じられたこと。 私にとっては朝…

  • 人生の短さについて」を読んで感じたことNo.2

    引き続き2000年前の古代ローマ帝国時代を生きた政治家にしてストア派の哲学者セネカ(紀元前1年頃〜紀元後65年)の書いた「人生の短さについて」を紹介します。 前回のブログは、無意味なことにかまけていると、人生などあっという間に過ぎ去ってしまう、年老いてから、まっとうな生き方をしようとしても手遅れになるという内容でした。 「誰もが追い立てられるように毎日を過ごし、まるで病にかかったように未来を切望し、現在に辟易としているのです。」 「未来に確実なものは何もないのです。今、ここを生きようとしなさい。」 未来は不確実であり、はるか先のことを思い描いていると、時間はたちまち過ぎていく、今ここを生きよう…

  • 「人生の短さについて」を読んで感じたこと

    2000年前の古代ローマ帝国時代を生きた政治家にしてストア派の哲学者セネカ(紀元前1年頃〜紀元後65年)の書いた友人宛の書簡。これが「人生の短さについて」という哲学書です。 これを読むと、2000年前から人間は変わっていない、進歩していないのがよくわかります。 「人生は短くなどありません。与えられた時間の大半を私たちが無駄にしているのに過ぎないのです。」 「我々が実際に生きるのは人生のほんの一部に過ぎない。つまり、残りの部分は人生ではなく単なる時間というわけです。」 セネカの厳しい言葉が続きます。 「自分のお金を進んで分け与える者はいないが、人生の方は他人にそれも大勢にくれてやっている者ばかり…

  • 退職金運用ー外国債券投資と投資信託

    退職金の一部を優遇レートで3ヶ月間の外貨定期にしていたところ、その外貨預金の満期が近づいてきたので、満期後にどう運用するかについて、証券会社に資産運用の話をしてきた。 先日のブログにも書いた通り、まずA証券会社にリモートで相談し、海外債券投資を勧められた。 今日は福岡の中心街である天神にあるB証券会社に行ってきた。 B証券会社からは、外国債券そのものを買うのではなく、外国債券の投資信託を勧められた。投資信託の主なメリットは、小口から買えるので、まとまった資金がいらない、換金がしやすい、複数の債券に投資できるので、債券発行会社が倒産するなどのリスクが軽減される。逆にデメリットは、価格変動リスクが…

  • 退職金の運用の相談

    以前のブログに、退職金の一部についてどのように資産運用したら良いか取引銀行や証券会社に相談しに行った話を書いた。資産の一部について外貨(ドル)で運用することを勧められ、とりあえず退職金の一部を優遇レートで3ヶ月間の外貨定期にしたところまで進行していた。今日は、その外貨預金の満期が近づいてきたので、満期後にどう運用するかの話をしてきた。 今日はA証券会社とリモートで外国債券の説明を受けた。外国債券とは、海外市場で取引される外貨建ての債券であり、いわば個人が会社に対してお金を貸してその金利を得るという投資の一つになる。 A証券会社からは、アメリカ国債の他、インテル、デイズニー、トヨタなどの超優良企…

  • A大学の前期試験結果が出た

    3月末に早期退職し、4月から聴講生としてA大学の授業に参加している。2つの哲学の授業に出席し、7月末には、30才以上年下の大学生とともに、前期試験を受けてきた。 今日、このうち1つについて試験結果が出ていた。 結論からいうと、S評価(90点〜100点)という最高評価だった。 ちなみにA大学では、S→A→B→C→Dの順で成績評価され、Cまでが単位認定され、Dは不合格。各評価の人数も発表されており、S評価を受けたのは244名中15人ということ。 さっそく妻に自慢気に報告すると、あなたはこの科目しか勉強していないのだから成績がよくて当たり前とのこと。確かにそうだが、少なくともポイントのずれた勉強はし…

  • 切ないひととき

    今日で娘の夏休みが終了し、寮に戻っていった。 早朝、博多駅の新幹線ホームまで見送りに行ってきた。 博多駅新幹線ホームの出発音楽が、ゴダイゴの銀河鉄道999であることに気づいた。しばらく会えないと思うと、いつも切ない気持ちになる。一緒に見送りにいった妻はいつもこの瞬間に涙を流している。 娘は、まだ中学生で幼いところが多く、親としては心配が多い。 自分が中学生の頃は、干渉されることに反発していたと思うが、両親の気持ちが逆の立場になってよく分かるようになった。

  • 芸術品のケーキ

    帰省している娘が夏休みを終え明後日に寮に戻ることから、今日は奮発して家族でケーキを食べることにした。 「オーフイルドウジュール」という福岡では有名なフランス菓子店のケーキ屋さんまで車で行って購入した。 まず私が食べたのが、ルネマグリット(写真)という青リンゴとライムのムースの中にイチゴのソース、ライムとバジルのジュレ、角切り青リンゴといちごが入っているという相当手の込んだ夏季限定の一品。 娘は、タルトフランボワーズピスタージュというピスタチオのタルトの中にフレッシュフランボワーズとピスタチオのクリームをのせ、ホワイトチョコレートで覆った一品。 妻は、エスプレッソのジュレとマスカルポーネチーズの…

  • 早朝に考えたこと

    今日は、まだ薄暗いうちに早起きして、読みかけの哲学書を読んだ。 日が昇る前の空気からは、少し秋を感じられるようになってきた。 早期退職前には、やらないといけないことが多すぎて、仕事関係以外のことを考える余裕がなかったことを思い出した。狭い世界に閉じこもり、時間に追われるようにして生きていた。 もちろん、早期退職したからといって人生の悩みから解放されるわけではなく、とりわけ社会的地位や収入がない不安は消せないし、周りの心ない言葉や態度にイラッとすることはある。 何も考えずに、世の中の常識といわれるものに流されて生きるのではなく、人生において何を重視するかという正解のない哲学のような問いを考え続け…

  • ダイエット計画

    3月末で早期退職してから、明らかに体重が増え、お腹周りも大きくなったような気がする。 食生活は変わっていないが、これまでのストレスの多い生活から解放されたことが大きな要因だがこれは仕方がない。問題は運動不足。大学の図書館まで20分ぐらい歩くので、ある程度運動していると思いジムに行く回数が減っていた。しかも酷暑で最近図書館に行く回数も減っており、一日中家にいることも増えた。 このままではいけないと反省し、基本的にジムの休館日(火曜日)以外は毎日ジムに行くことにした。毎日にしたのは、この点を曖昧にして例外を作ると習慣化できないというこれまでの経験に基づいている。習慣化するコツは、比較的簡単にできる…

  • 今後の人生において何を重視するか

    同年代の知り合いの夫婦がいる。夫は大手企業に勤め、妻は看護士として勤務。東京に家を買い、現在長野に別荘を買う計画をしている。登山やキャンプなどを家族で楽しみ、お金を気にせずに遊ぶことを重視している。二人ともまだまだ元気に働くつもりだ。 また人生100年時代が叫ばれ、60代は当然働くのが当たり前のような世の中の空気を感じる。 私は、お金をかけて遊ぶことは、ほぼしていない。若い時はテニスを少しやっていたが、今は運動はジムに行くぐらい。ゴルフ、パチンコ、賭け事もしない。旅行も早期退職後も帰省した以外は特に行っていない。物欲は、本を買うこと以外特にない。 読みたい本を読んで、大学や文化センターで専門家…

  • 大学の後期授業の聴講申し込みに行ってきた

    3月末で早期退職し、4月から聴講生として近所のA大学に通っていた。 A大学の前期の授業が終了し、9月末からの後期授業の申し込み期限が今週中になっていたので、A大学に出かけて行った。 前期は哲学の授業2コマを履修し、いずれの授業も内容が濃くて勉強になった。後期も同じ講師が授業をするので迷ったが、水曜日の授業の1コマだけを履修することにして、申し込みを済ませた。 A大学の授業数を後期からは1コマにすることにしたのは、別のB大学の授業1コマも既に申し込みしていることや、1コマ(全14回)の授業料が3万6000円とそれなりにお金がかかることがその理由。そして、水曜日の授業の方を選択したのは、シラバスを…

  • 国際人には哲学が必要か

    国際バカロレア(IB)教育という聞き慣れない教育制度がある。これは、国際的な教養を身に付けた人材を育てる為に世界共通に定められた教育制度で、世界中のIB認定校で教育を受けることができる。日本でも認定校が増えている。 2年間のコースでの学校の内部評価と世界共通で行われる最終試験の結果で一定の基準を満たすと認定資格(ディプロマ)を得ることができる。 そして、認定資格(ディプロマ)を取得すると、世界中の大学の入学資格を得ることができるので留学に強い資格といえる。 この最終試験の中には哲学的な問題に応える必要があり、その過去問を調べてみた。 2023 ・幸福は理性の問題か ・平和を求めることは正義を求…

  • 1週間の一人暮らし終了

    先週の月曜日から始まった一人暮らしは今日で終了。 散髪に行った際には、店主からは羨ましいなどと言われたが、特に一人で遊びに行くわけでもなく、生活は大きくは変わらない。 大きな生活の流れは次のとおり。 朝8時頃に起きて朝食を作り、洗濯機を回し、ご飯を食べた後に洗濯物を干し、一息ついた後に英語学習を約1時間をする。その後大学の図書館に出かけることが多かった。帰りに買い物をして、晩御飯を作るということの繰り返しだった。 重宝したのは、セブンイレブンのおかずシリーズ。焼き魚、ハンバーグ、きんぴらごぼうなど種類が豊富で一人暮らしには助かる。 なお、個人的に一人で外食するのが好きではなく、昼食を学食で食べ…

  • 古代ギリシャ哲学とキリスト教の関連について

    今回は、古代ギリシャ哲学とキリスト教の関係についてまとめてみた。 1 プラトンの哲学 古代ギリシャの哲学者(紀元前427〜347)で、イデア論に基づく哲学を説いた。イデアとは、理性によって認識できる真の実在で個物の原型であり、現実世界の個物はイデアの世界の模像という位置づけになる。現実の世界を超えたところに永遠に変わることのないイデア界を想定したことから二世界説とも呼ばれる。 2 アリストテレスの哲学 古代ギリシャの哲学者(紀元前384〜322)でプラトンの弟子。プラトンのイデアを否定して本質は個物に内在する(形相)と説いた。そして、プラトンのイデア界に相当する純粋形相はプラトンのような現実界…

  • 英語の学習(TOEIC)を始めて3ヶ月が経った

    中学時代の英語アレルギーからこれまで英語の苦手意識がある。現役時代に会社からTOEICを受けさせられたこともあったが、400点台がせいぜいで、自分には語学は向いていないと諦めていた。 早期退職して時間があり、これが人生最後の挑戦と考え、英語学習を始めた。スタディサプリという有料アプリを使って学習しており、一日約1時間の学習を毎日継続している。 学習内容は、①単元毎に文法の例題を解き→5分程度にまとめられた解説動画を見てメモし、→10題の練習問題を解く②単語100個と例文を1週間繰り返しチェックして頭に入れる③TOEICと同じ形式のリスニング問題を解くと共に、音声を聞いて文字に起こすというディク…

  • 一人の著者から学ぶ

    お盆休みで休館だった大学の図書館が今日から開くことになっていた。 暑さの中を外出することが少し引っかかったが、借りていた本を返却する用事もあり、重い腰を上げて、図書館に向かった。 お盆休みに日本の哲学者(木田元)が書いた「反哲学入門」という文庫本を見つけて読んでみたところ、読みやすく、この著者の考えがすんなりと頭に入ってくる感じがした。そこで、同じ著者の著作(「私の哲学入門」)を図書館で探して見つけた。 私が大学で専攻していた法律学でも一人の著者が書いた教科書の方が、著者の考えを体系的に学ぶことができるので、勉強しやすかった。他方で共著の本は、前後の記述に矛盾が生じたり、全体像を踏まえた記述が…

  • 働き方の見直しに関する新聞記事を読んで

    今日の日経新聞の記事が気になった。 見出しは「労働時間若手ほど短縮」 「減少率25から34歳8.6%45から54歳5.7%」 「働き方見直しに世代差」というもの。 本文には「管理職ほど古い働き方から脱しきれない姿が浮かぶ。効率よく働いて成果を出すことが重要となる。」「若い世代は残業を抑えて仕事から離れているのに、管理職にあたる世代は離れられていない。」 などと記載している。 読み方によっては、管理職世代の意識や努力が足りないかのように読める内容の記事だった。 しかし、私の認識では、働き方改革が言われるようになって全体の仕事が減ったという感覚はなかった。少なくとも前職では、残業規制がない管理職が…

  • 大学時代のゼミ発表を思い出した

    今日は文化センターでの哲学書の読解の講座に出席した。 今回は私が担当者としてレジュメを作成し、要約や問題点を発表した。昔の大学のゼミ発表を思い出して懐かしさを感じた。途中からは、講師からの質問を1対1で応答する形になったが、大外れはしない形で答えられたと思う。 例によって、あっという間の1時間半だった。 私のレジュメがまだ半分くらい残っているので、次回も私が引き続き議論のたたき台を発表をすることになった。今回と同様にしっかりと準備をしたいと思う。 にほんブログ村

  • 哲学を鷲づかみにするイメージ

    今日は夕方に買い物に出かけた以外は、家にこもって明日の授業(文化センターの哲学書を読む講座)の発表の準備をしたり、英語の勉強(TOEIC)をしたりしていた。 特に哲学書(ハンナ・アーレント「人間の条件」)の読解授業に関しては、難解な言い回しが多い。心がけたのは、まず、自分なりに理解して要約できる部分と、理解できていない部分を明確にした。その上で理解できた部分(理解していると思っている部分)については、アーレントの思想の全体像を踏まえて、当該部分の位置付けを明らかにして説明できるように準備した。もっともまだ全部を通読できていないので現段階の浅い理解にとどまっていることは自覚している。 この数ヶ月…

  • 福岡に一人で戻ってきた

    台風が実家のある近畿地方に接近している。本来は明日帰る予定にしていたが、予定を変更して今日福岡に戻ってきた。関西から博多方面の新幹線は帰省とは逆方向になるので、あまり混まないイメージがあったのだが、今日は私のように一日前に移動する人が多く、比較的混んでいた。 既に早期退職しており、本来なら台風が通過するまで実家にいてもよかった。しかし、明後日に文化センターで哲学書を読む講座があり、今回は私がレジュメを作成して要約を発表する担当者になっている。既にレジュメは作成して送付済みだが、講座を休みたくはないので、今日中に移動することにした。 妻子は別行動しており、しばらくは一人暮らしになる。明日はジムも…

  • この時期に花粉症?

    今日は朝からくしゃみと鼻水が出て、目がかゆい花粉症のような症状。久しぶりにテッシュの山が築かれた。 私は、元々花粉症で二月から五月にかけては、花粉症の薬を飲んで症状を止めていたが、八月という予期せぬ時期に症状が出たので、気になってネットで調べた。すると、秋(八月から十月)にもブタクサ、ヨモギ、カナムグラの花粉が飛んでおり、花粉症は年中行事になっているらしい。 福岡にいた時は何の症状もなかったので、念のためコロナと花粉症の区別も調べてみた。①発熱、②目や鼻のかゆみ、③嗅覚障害、味覚障害の有無などがポイントになるらしい。 今のところ発熱や嗅覚障害などはなく、鼻水など症状も落ち着いてきた。台風も近づ…

  • 高校野球の思い出

    この季節になると、高校野球のことで思い出すことがある。 小学生の頃、当時あった甲子園デラックスプールに家族で泳ぎにいき、その帰りに甲子園に高校野球を見に行った。 昔は外野席は無料で、夕方であれば日もかげり風が通って過ごしやすかった。笑顔で今は亡き父と笑顔で夕涼みをしている写真が残っている。約50年前になるが、試合も覚えており、埼玉の上尾高校と愛媛の新居浜商業の試合で、新居浜商業が逆転勝ちした。 今のような猛暑になると、とても甲子園に高校野球を見に行く気にはならないが、過酷な環境の中でプレーする選手達には頭が下がる。 にほんブログ村

  • 猛暑の中、不用意に長時間外出したのは失敗だった

    現在関西の実家に帰省中。 今日は、実家から歩いて20分程離れたところまで所用で外出することになった。 朝の9時頃家を出た。往復しても1時間程なので、正直甘く考えており、暑さ対策も特にせずに出かけた。 ところが、朝から日差しが強く、日向を歩いている感覚は昼間と変わらない。できるだけ日陰を見つけて歩くようにしたが、往復1時間近く歩くのはキツく感じた。 帰宅後は外に出ることなく、実家でダラダラと過ごしていたが、頭痛がしてきて、ほぼ半日寝て過ごすことになった。移動の疲れもあったのだと思うが、体力の衰えを感じた一日だった。 にほんブログ村

  • JR株主優待券が新しくなっていた

    今日から関西の実家に帰省した。 福岡から帰省する時に使用しているのが、JR西日本の株主優待券。1枚で乗車券と特急券が半額で購入することができる優待券。優待券の価格が時期によって異なるが、私の場合、通常これを使用することにより約2000円から3000円くらい通常料金より安くなる。ただ、これまでは緑の窓口で駅員と対面し、手書きで記入するなどして切符を購入する必要があった。 今日もチケットショップで株主優待券を購入したところ、リニューアルしてカード式になっていた。インターネット予約ができるほか、みどりの券売機でもQRコードをかざしてチケットを購入できるようになっていたので早速試して見た。特に機械オン…

  • 台風が来ると思い出すこと

    今日は九州に台風が近づいているということで、予定していた大学の図書館は休館となった。昨日から外出していないので、ジムに行こうと思い、開館しているか調べると、午後7時まで営業しているとのこと。 その他にも福岡では公的施設が休館となったり、百貨店も通常より相当早くに閉店していた。 責任者の立場になると、今回のような台風などの災害のリスクを考えて施設を開けるのか、開けるとしても営業時間を短縮するかなど判断を迫られる場合がある。例えば以前の勤務地で、大雨が降っている中、地方競艇が開催され、その後交通機関がストップしたため競技終了後に観客が帰れなくなるという事態に陥ったことがニュースで大きく取り上げられ…

  • ソクラテスと利休の違い

    なぜ日本人であるのに(アジア人であるのに)西洋哲学を学ぶのか この問いは、ある大学の大学院入試の過去問で問われた問題ということで知った。私は、その問いを見るまで一般教養の哲学の授業で「西洋哲学」を取り上げていることに何の疑問も持たなかった。西洋哲学の方が学問として進んでいるからかもしれないが、それではなぜ日本の哲学が遅れをとっているのかが分からない。 そんな疑問を持っていたところ、図書館で立ち読みした本に「ソクラテスと利休」を対比した面白い記載があった。ソクラテスはアテナイの法廷で死刑判決を受けるが、その法廷で言葉を尽くして自己の正しさを弁明した。しかも死刑判決を受けた後も処刑される直前まで友…

  • 図書館での贅沢な時間を過ごした

    今日は、早期退職後に聴講生として通っている大学の図書館に朝からこもっていた。猛暑を避けて朝10時前に図書館に行き、夕方5時頃までアプリを使った英語学習、哲学者のヘーゲルの授業動画の視聴、ヘーゲルの入門書の読書、文化センターで読解を行っているハンナ・アーレントの哲学書「人間の条件」を読むなどしていた。 もっとも、ずっと学習に集中していると、疲れて眠気が襲ってくる。そこで図書館の良いところが、周囲にいくらでも面白そうな本があること。興味が赴くままに本を手に取り、次々と読んで行くという贅沢な時間を過ごした。 例えば、中島義道氏の「生きることも死ぬこともイヤな人のための本」(日本経済新聞社)は、哲学者…

  • 尊厳死について考えて見た

    早期退職後に通っている大学での哲学の前期試験で尊厳死について論述したことを整理してみた。 医療が発達した現代社会では、医療措置がかえって患者や家族の苦しみを増加させる場合があるとされ、尊厳死(安楽死)の是非が問われている。 この点、哲学者のプラトンは刑死のような場合を除いて自殺を否定するのに対し、ストア派のセネカは、慢性的な苦痛を伴う病気による場合など尊厳死に近い場合について自殺が容認されるケースとして挙げている。 そして現在でも世界には尊厳死(安楽死)を制度化しているオランダ、ベルギー、スイスなどの国もある。 しかし、私見では尊厳死は、個人の自己決定権に基づき積極的に死を求めるというもので、…

  • 暑さで体調管理に苦労している

    強烈に暑い日が続いている。 この暑さで外出が減って家にこもることが多くなった。以前は聴講生として通っている大学の図書館に行くことが多かったが、大学の前期授業が終了したこともあり、その機会も減少している。 そうなると、歩く機会も減り、健康的には余り良くない。そこで、近所のジムに行く機会を増やそうと考えていたが、最近ジムまでの約10分弱の距離を歩くのもつらくなってきた。このままでは体力が落ち、更に運動不足になるという悪循環だ。 今日は、気力を振り絞ってジムまで歩き、八月になって初めて運動してきた。20分ぐらいランニングマシンで軽く運動しただけだが、それでも体を動かしお風呂に入るとスッキリした。 短…

  • 悪夢にうなされて目が覚めた

    今日は悪夢にうなされて目が覚めた。 内容は、仕事に関して、周囲から非難されて吊し上げにあうというもの。非難を受けている内容はよく覚えていないが、およそ言いがかりとしか言いようのない内容。相手は多数で徒党を組んで文句を行ってくる。一緒に仕事をしている同僚や上司は見てみぬふりで対応を完全に丸投げされる。反論すると、余計に食ってかかってくるのが目に見えており、対応に苦慮しているうちに目が覚めた。 今の世の中、何かミスをすると、必要以上に咎められ、世間から袋叩きにあうことはありうる。そのようなことを利用して有利な立場にたとうとする人間もいる。 組織もいざとなった時に守ってくれるとは限らず、私も嫌な仕事…

  • 基本に立ち返って反省した

    自分は哲学の勉強するには向いていないのではないかと思った出来事があった。 今日は文化センターでの哲学書を読む講座に出席していた。この講座は哲学研究者の講師が解説する形式であるが、担当者の受講生がレジュメを作って発表する他、他の受講生も途中で疑問点を述べて質問することもある点に特徴がある。 今日の講座の中でも、ある受講生が何点か質問をしていたのだが、私からすると明らかに誤解しているか、ややピント外れに感じられた。授業の進行が無駄に妨げられたような気がして、少しイラッとしてしまった。 しかし、哲学研究者の講師は、受講生の話しを正面から受け止めて、考え、丁寧に説明を加えていた。その姿を見て、哲学とは…

  • 宮崎駿の「君たちはどう生きるか」を見てきた

    今日は家族(妻と長女)で映画を見に行った。 見た映画は、宮崎駿作品の「君たちはどう生きるか」という作品で、原作は吉野源三郎氏が書いた同名の有名な著作。宣伝なしで大ヒットしていると聞いていた。 私は、宮崎駿作品を映画館で見るのは初めてで、原作をどうアレンジしているのかが楽しみだった。 見た感想は、宮崎駿作品らしい作品であるが、原作との関連は余り感じられなかったという意味では、期待はずれだった。また、作品が何を訴えているのかもはっきりとしない内容に思えた。私の作品に対する理解力の不足や作品に対する期待値が高すぎたのかもしれない。宮崎駿作品のファンから見ればまた違った評価になるのだろう。 にほんブロ…

  • B大学から授業の聴講に関して連絡があった

    昨日ブログに書いたように、これまでA大学で二つの哲学の講義(一般教養)を受けていたが、より専門的な授業を受けてみたくなり、後期から哲学科のあるB大学の講義の聴講を申し込みたいと考え、B大学に連絡してみた。すると、講座を担当する教授の了解が必要とのことで、大学に教授への取り次ぎを依頼するメールを履歴書と共に送った。 すると、今日、B大学から午前中に聴講生として受講することが認められた旨の連絡があった。早い回答で驚いたが、教授からぜひ参加してくださいとの答えをいただいたとのことで、ありがたい。 今後に関しては、八月と九月は、授業で取り上げられる予定のヘーゲルという哲学者について予習を中心に進めたい…

  • 聴講生の受け入れには温度差があることが分かった

    早期退職後に通っているA大学の哲学前期授業が終了し、更に哲学を勉強したいと思った。 後期についても引き続きA大学の授業の1つをとりたいと考えているほか、哲学科のある別のB大学の授業を聴講したいと思った。これまでは一般教養科目として受講していたが、専門科目の授業も受講したいと思った。 B大学の聴講生の申込手続きで聞きたいことがあったので、今日B大学の文学部教務課に連絡してみた。 そうすると、あらかじめ授業を担当している先生の了解を得てくださいと指示された。B大学のホームページ上にはそのような条件は記載されていなかったのでびっくりした。当然ながら先生の連絡先などわかるはずもなく、困っていると、教務…

  • 娘が帰省してきて家が明るくなった

    広島の全寮制の中学校に通っている娘が夏休みで帰省してきた。 2ヶ月前にも一度帰ってきたが、その時は二日だけだった。家族三人でゆっくり会える貴重な一月になる。 普段電話で話している時は、不機嫌そうで、元気がないなあと思っていたが、会って見ると顔色も良く元気そうでホッとした。 今回は自分から夏休みに英語の塾にいきたいと言い出した。自分から勉強すると言ったことはこれまでなかったので、色々経験して娘なりに考えて成長しているように感じた。 にほんブログ村

  • 鹿児島産の鰻弁当が美味かった

    昨日の歯科医院での手術後の傷の痛みが続いている。 虫歯のような激痛ではないが、特に食事をした後は痛みが気になり、硬い物は食べられない。痛み止めを飲んでやり過ごしているが、前回の手術後よりもつらい。 今日も歯科医院に経過を見てもらいに行った以外は、何もやる気が起きず、ゴロゴロしているうちに一日が終わってしまった。 唯一、歯医者の帰りに買った大金を叩いて購入した鰻弁当を美味しくいただけたのが今日一日の収穫だった。 にほんブログ村

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