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  • ゴールデンウィークに大阪万博に行ってきた

    現在実家のある関西に帰省中。 昨日、思い切って大阪万博に行ってきた。人混みが苦手なのだが、夜間なら少しは空いているだろうし、雰囲気だけでも感じられれば良いと思ったからだ。 午後5時以降に入場可能になる夜間のチケット(3700円)をオンラインで購入。ちなみに1日券だと平日6000円、休日7500円という料金設定になっている。 午後4時20分頃、万博会場のある夢洲駅に到着。 会場までの待機場所には屋根がないのだが、日差しが結構強い。夏は辛いだろうと思う。 午後5時に入場開始。入り口で飛行機の手荷物検査と同じ検査を受け、スマホのQRコードを使って入場。ちなみに万博会場内は現金を使えず、交通系カードな…

  • コスパを良くするとは何か

    しばらく、ブログをお休みにしていた。 4月から大学の授業(聴講生として参加している)が始まり、その予習、復習もあり、夜になると疲れて何もしたくなくなる。文章にする以上、ある程度ちゃんとしたことを書きたいと思うと、面倒になりついサボってしまう。毎日更新している方はすごい。 今日は、実家に帰省のために新幹線に乗車しており、その車内でブログを作成している。今までは新幹線の車内では寝ているか読書をしていたのだが、文書を書くという作業は意外と快適なことに気づいた。 今日一日を振り返ると、午後4時過ぎ頃までA大学の哲学演習に参加していた。 古代末期から中世に位置付けられるアウグスティヌスの哲学に関する哲学…

  • 大学聴講生にかかる費用について

    早期退職してから3年目になるが、今年も4月から三つの大学に聴講生として通うことにした。 今回はどのくらいの費用がかかるかについて述べたい。 まず、大学の聴講生になるには、授業料と事務手数料等が必要になる。 大学の授業は前期、後期に別れているが、各期90分ないし100分の授業を14ないし15コマ行われるのが通常である。 そして、授業料は各大学で若干異なるが、 A大学 1科目(2単位)2万4000円 B大学 1科目(2単位)1万8000円 C大学 1科目(2単位)2万9600円 になっている。 事務手数料 入学手数料、検定料については、 A大学 1万5000円 ただし昨年度納付していた場合は免除に…

  • 早期退職して2年経過した

    早期退職して2年が経過した。 現在、広島の高校に通っている娘が福岡に帰省しており、どこかへ行こうという話になった。そこで、2年前の最後の勤務地である長崎に家族で1泊旅行をしてきた。 2年経つと長崎駅前も随分変わり、長崎スタジアムシティなど新しい施設もできている。報道で見る限り長崎は観光の街として頑張っているようだが、むしろ、中心街である浜町や中華街などは以前より人通りが減っているし、まだまだ課題は多いように感じた。 やはり、私には気分転換によく訪れていた諏訪神社が一番心が落ち着く。 早期退職した2年前は、希望よりも不安だらけだった。今も将来に不安がないわけではないが、幸い投資により一定の収入や…

  • 50代早期退職者のTOEIC挑戦4回目

    本日は、早期退職してから4回目のTOEICを受験してきた。 私は学生時代から英語に苦手意識を持ち、最も嫌いな科目だった。しかも大学には内部進学しており、受験勉強もしていない。早期退職してせっかく時間もできたので、この苦手意識を克服したいと思ったのが受験の動機である。 私に英語力がないことは、これまで3回受験しながら、未だTOEICのスコアが500点にも到達していないことからも明らかである。 これまでのように何となく勉強しているだけではダメだと考えて、昨年の年末からは、関先生のポラリス英文法や英文法必修英文100といった大学受験の参考書も購入して基本的な英文法を勉強し、同先生のTOEIC文法問題…

  • アリストテレスは囲碁を知っていた?

    アリストテレスは囲碁を知っていた? そんな疑問を持ったのは、早期退職後に通っている大学の講義資料であるアリストテレスの「政治学」第1巻第2章の中に、次のような記載があったからだ。 「人間は自然に国的動物である。そうでない者は、ちょうど碁の孤立した石のように孤独なものだからである。」 これは、山本光雄訳の「政治学」岩波文庫35頁に出てくるのだが、碁は中国で生まれたボードゲームと言われており、いくら博学なアリストテレスでも碁を知っていたはずはないだろうとまず思った。 ちなみに囲碁の起源は不詳だが、少なくとも中国の春秋時代(770BC〜403BC頃)には成立していたと言われている。アリストテレスは(…

  • ニーチェのレポート作成

    この数週間は、早期退職後に聴講生として通っているA大学の授業のレポートを作成していた。 西洋哲学史の講義で、ニーチェが取り上げられたのだが、レポートのテーマは授業の中で何らかの仕方で関連させる形であれば自由というもの。いざ書くとなるとテーマがなかなか見つからずに苦労した。 ニーチェに関する参考文献を集めてきて拾い読みしながら、書くテーマを探すのに一番時間がかかった。読んだ文献を上げると、❶「これがニーチェだ」永井均著 講談社現代新書 ❷「ニーチェ哲学的生を生きる」森一郎著 青土社 ❸「ニーチェ入門」竹田青嗣著 ちくま新書 ❹「教養として学んでおきたいニーチェ」岡本裕一朗著 マイナビ新書❺「反哲…

  • 大学の後期試験の成績発表

    本日、聴講生として通っているb大学の後期試験結果の発表があった。 私が受講していた科目は、哲学の専門科目である西洋哲学のドイツ観念論に関する授業だった。前のブログでも書いた通り、1月23日に試験を受け、穴埋め問題は全問解けた。しかし、カント哲学からフィヒテ以降のドイツ観念論という哲学思想が展開された流れ、背景事情を論じる論述問題の方がうまく書けなかった部分があった。私には単位認定は関係ないのだが、どのような評価を受けるのか気になっていた。 結果は100点満点中の98点という高評価だった。専門科目とはいえ、学部生の論述としては十分な内容だったようだ。 2月に受講した現象学の志向性概念に関する集中…

  • 4日間の集中講義を経験して

    今週は、月曜日から木曜日まで某大学で行われた哲学の集中講義を聴講してきた。 これは、通常半年かける内容の授業を、4日間で集中的に行うもので、1時間半1コマの授業を1日4コマ行う形式。某大学には所属していない外部の専門家を招いて行われた。 フッサールの現象学の中で志向性という概念があるが、そこに焦点をあて、深く掘り下げた内容の講義だった。参加者は大学院生を含めて9名の少人数であり、適宜質疑応答を交えながらゼミ形式で行われた。 未だ現象学や論理学の知識が不十分な私には理解できない高度な内容もあったが、基本的な所は押さえることができた。そして何よりも、哲学の専門家の研究がどのようなものであり、どんな…

  • 早期退職するということ

    私は、50代半ばを過ぎて会社を早期退職した。 このブログは退職の数ヶ月前から書き始め、退職後も2年が経過しようとしているが、細々と書き続けている。早期退職した時の気持ち、考えを忘れないようにして生きていきたいと思うので、時々振り返るようにしている。 確実に私の人生の半分は過ぎた。 あと数十年すれば、自分は存在していない。それでも、何もなかったようにこの世界は続いていく。更に時が過ぎれば、自分が存在したことさえ忘れられるだろう。 これまで世の中の価値観に合わせて、自分を犠牲にして、一生懸命生きてきたが、もうこれからは自分のために生きてもいいのではないか。 残された人生、自分の気持ちに正直に生きて…

  • A大学の近代西洋哲学の後期試験を受験した

    私は、約2年前に早期退職した後に大学の聴講生になり、哲学の授業を受講している。 今日はそのうちA大学の哲学の専門科目の後期試験を受けてきた。 単位認定を受ける必要があるわけではないので、試験を受けるかどうかは任意。しかし、どのような試験問題が出題されるのか興味があるし、自分の勉強のまとめにもなるので、聴講した授業の試験は受験するようにし、レポートも提出するようにしている。今回の試験は、西洋哲学のドイツ観念論に関する授業の試験だった。 今回は、まず試験が行われた教室の座席の配置が予期していない形だったので動揺させられた。たまたま受験生の数の関係で私だけが1人離れた列の最前列に座らされることになっ…

  • 皮膚科で診察を受けたら良性腫瘍で切除の治療を受けることになった

    最近、体のあちこちにガタが来ているのか、目が飛蚊症になったり、おでこにニキビのようなできものができたりしていた。 病院に行くのが面倒なのだが、早期退職していると、病院に行く時間があることはありがたい。先日、まず眼科に行き、網膜剥離などの目の重大な病気ではないことを確認してきた。今日は、近所で比較的評判の良い皮膚科に診てもらおうと思い、予約の電話をしたところ、今だったら空いているというので急遽診察を受けることになった。 3ヶ月くらい前から、おでこにニキビのようなできものができ、それが大きくなって目立つようになり気になっていた。診察結果は、ニキビでなく良性の腫瘍とのことで、冷凍凝固療法という治療を…

  • 30年前の被災体験を語ることにした

    神戸の震災から30年が経った。 この話題は、自分にとってあまり触れたくない事柄であるが、今回は30年の区切りなので、一言書いておこうと思った。 30年前の1月17日、私は神戸の実家で暮らしていた。震災で実家が倒壊し、2階にいた私と両親は助かったが、1階で就寝していた祖父母は亡くなった。 祖父母の遺体は、近所の高校の体育館に運ばれた。そこには同じように亡くなられた方のご遺体が次々と運び込まれてきた。この体育館のシーンはいまだに頭から離れない。祖父母の近くに安置された1人のご遺体は私と同じくらいの年齢(当時20代)の若い方だった。まだ生きたいと叫んでいるように思えた。 その時、自分がこの震災で命を…

  • 飛蚊症の眼科検査と出町ふたばの豆大福

    先週の土曜日に目の前を虫が飛んだような感覚があり、その後、左目に薄く透明な浮遊物が浮いて見える症状があった。 いわゆる飛蚊症の症状でネットで調べてみた。 ある眼科のホームページの説明によれば、 目の中の大部分は、硝子体(しょうしたい)と呼ばれるゼリー状の透明な物質がつまっています。この硝子体に何らかの原因で”濁り”が生じ、明るいところを見ると浮遊物が飛んでいるように見え、飛蚊症を自覚します。飛蚊症は加齢などによる生理的なもの(病気ではない)と網膜裂孔(もうまくれっこう)や網膜剥離(もうまくはくり)などの病的なものに分かれます。そのため、飛蚊症に気がついたら、その原因が生理的なものなのか、病気な…

  • ルサンチマン的な社会の構図

    早期退職後に通い始めた大学の西洋哲学史の授業で取り上げられているのがニーチェ。彼の思想の中で有名なのがルサンチマンという概念。これは、力で勝負できない人が強者を引きずり降ろすために自己正当化を行うという発想。 そして、最近のニュースを見ていると、弱者が強者を妬んで寄り集まり、強者を引きずりを降ろすというルサンチマン的な社会の構図が、現在の日本ではないかと思ってしまう。 例えば、ある有名芸能人のトラブル(内容ははっきりしない)を某週刊誌が報道し、番組が中止になるなど、大きな問題になっている。 ある市長は、不倫相手の女性とトラブルになり民事訴訟で和解したことを女性側の弁護士が記者会見で明らかにして…

  • 年賀状じまい

    子供の頃から約50年以上年賀状を出し続けている。毎年相当手間がかかるのだが、年に1回のことだと思って続けてきた。 単なる儀礼のやり取りだと意味がないが、コメントをつけてくれる方も相当数おられるので、人間関係を維持する上で有益な面もある。 ただ、とりわけ職場関係の年賀状が増え続けたことから、ある時期から自分からは年賀状は出さずに返事だけを出すようにして徐々に枚数を減らしてきた。 そして、ついに今年はハガキ代が大幅に値上げされたことを受けて、自分から年賀状じまいをすることを決意した、 しかし、いきなり全部の年賀状を終わらせるのは難しい。特に相手が目上の場合は気が引けるし、年賀状が人間関係を続けてい…

  • 平和記念館を訪れて考えたこと

    新年明けましておめでとうございます。 私は、昨日家族と一緒に関西の実家から福岡に戻ってきました。 今日は、高校1年の娘のリクエストで福岡県朝倉郡筑前町にある大刀洗(タチアライ)平和記念館へ行ってきました。特攻隊の基地があったことで有名なのは、昨年の夏休みに行った鹿児島の知覧平和記念館ですが、実は大刀洗に陸軍の航空拠点があり、ここで教育を受けた多くの特攻隊員が知覧に配属されていきました。又、大刀洗飛行場からも直接特攻機が飛び立つこともあったことも今回知りました。 何度か特攻隊の資料館を訪れていますが、いつも胸が締め付けられるような気持ちになります。 一般的には、このような平和記念館には、このよう…

  • 良いお年をお過ごしください

    久しぶりのブログの更新になります。 年末年始は、関西の実家に帰省中です。 福岡は日本海側なので、この時期はどんよりとした天気が多いのですが、こちらは穏やかで、いい天気が続いており、気持ちも穏やかになります。 今年1年を振り返ると、早期退職して2年目に入り、働かないことにより生じた社会との距離を自分の中で消化できるようになってきたのが大きな変化だと思っています。退職前から予想していたとはいえ、どうしても、肩書きがなくなり、無職で社会とのつながりが減ってしまったというマイナス面に気持ちが行きがちになることは避けられません。しかし、そのような自分を許せるようになってきた(諦めの境地)ので、精神的には…

  • 選挙報道に関するネット側の問題点を考える

    これまでのブログでは既存マスコミの報道姿勢に対する問題点を書いてきたが、今回はネット側の問題点も書いておきたい。 今回の選挙では、マスコミが元知事に対する偏向した報道を続け、元知事に有利になるような情報は報道しないという姿勢を続けたのに対して、ネット情報が有権者に必要な判断情報を提供するという役割を果たしたと考えている。しかし、いうまでもなくネット情報には根拠がないものも多い。印象や思い込みで断定して対象となる人物を批判することは、マスコミが根拠が乏しいのに元知事を批判したことと同じ過ちを、ネットを使う一般人も犯す恐れがある。そのことの強い自覚が求められることが今回言いたいこと。 例えば事件の…

  • 兵庫県知事選挙の報道について2

    本日兵庫県知事選挙の結果が出て、元知事が激しい選挙戦を制したとのこと。 私は、約1週間前のブログで、これまでの元知事に対するマスコミの報道姿勢のあり方について疑問を呈しておいたが、その後も大手のマスコミ各社の報道姿勢には変化はなかった。 むしろ候補日直前に行われた、22の市長らによる対抗馬候補への支持表明の記事を大きく報道したり、朝日新聞に至っては11月15日に兵庫県知事選に至った経緯と題した従前通りの公益通報に関する問題について元知事の対応に問題があることを暗に主張する内容の記事を出したりしている。これまでの報道に関する反省や問題意識は全く感じられなかった。 このままではマスコミの信頼が失わ…

  • 兵庫知事選挙に関するマスコミ報道について

    現在、私の故郷である兵庫県において知事選挙が行われている。 このことに興味を持ったのは、先週実家に帰省する機会があり、選挙について家族と話す機会があったから。この点については情報が錯綜しているが、ちょっと信じられないような事態が起こっている。 端的にいうと、マスコミ報道とネット情報が完全に乖離しているということ。このこと自体は東京都知事選挙でもあったので、さほど驚きはしない。しかし、そのことを全くマスコミが報道していないということに驚き、背筋が寒い思いがした。 ネット情報では前知事の選挙演説には多数の聴衆が押し寄せている。前知事は、つい1ヶ月前にはマスコミ報道でパワハラをし、おねだりをし、公益…

  • 中国文学と哲学演習の講義に出席

    本日は、聴講生として通っているB大学で講義と演習に出席した。 まず2限の中国文学の講義。私は今の中国は好きではないが、この授業はなかなか興味深いものだった。中国では紀元前1000年ぐらいの殷の時代に描かれたと思われる詩が残っており、当時の人々の恋愛思考が現代とさほど変わらない形で残されていた。また、時代は遡って杜甫(712〜770)の書いた詩では、戦争に送られた人達の気持ちが生き生きと描かれている。教授は、このような詩が有名にならないから戦争が終わらないと述べておられた。 4限は哲学演習。ブログには書かなかったが、先週私が担当範囲を報告し終わっていたので、楽な気持ちで演習に参加できた。学者の哲…

  • 帰省最終日 心が荒れている日本人

    帰省最終日は、墓参りに行く。 娘を新神戸駅まで送り、それから1人でお墓に向かう。 実家の墓は、墓地の中でも上の方にあり、息を切らせて階段を登っていく。祭日の昼前だが人の気配がない。最近、墓の管理をしない人が増えているようで、管理料不払いで撤去された空間や、墓石が割れている、草が伸び放題になるなど荒れている場所が増えている。 遊びに行く余裕はあり、市内はごった返しているのに。先祖を大事にしない、心の荒れた日本人が増えていることは確かのようだ、 寂しい気持ちになったが、高台にある墓から見える神戸港は、今日も美しい。

  • 帰省3日目

    急きょ帰省して3日目。 今日は、母校の文化祭に娘とでかける。 大学までの道のりは、昔とは随分変わっているが、ところどころのポイントは覚えている。 約30年ぶりの母校は、文化祭で人が多いことあり、大学の敷地が狭く感じる。また、以前なら自由に行き来できていた附属高校、中学の敷地がフェンスで囲われて入れなくなっている。昔の開放的な雰囲気が失われているのは残念。 どうも2人とも人混みが苦手で、早々に退散。 今日も1万歩以上を歩く。

  • 帰省2日目

    昨日は、急きょ神戸に帰省することになり、広島の高校に通う娘と新神戸駅で合流することになっていた。交通機関の乱れの影響で娘の到着が遅れて、結局合流できたのが午後10時近くになり、実家の母には迷惑をかけてしまった。それでも母が元気そうでほっとした。 今日は関西も天気が悪く、あいにくの一日になったが、久しぶりに娘と大阪へ行く。大阪梅田駅周辺で買い物をした後に、新大阪駅の忘れ物取扱所へ行く。娘が折り畳み傘をどこかに忘れてきており、新幹線の車内の可能性があったことから、乗車した新幹線の終着駅である新大阪駅まで行ってみたところ、久しぶりに人であふれかえる駅を目撃することになった。どうも大雨の影響で大幅にダ…

  • 実家に帰省することに

    この3連休は急きょ実家のある神戸に帰省することになった。 広島の学校に通っている高1の娘の提案にのって見た。 妻は仕事で来れず。娘と2人だけで帰省するのはおそらく初めて。 台風の影響で福岡の天気は雨で、午後から風も強まるとのことなので、予定よりも早く家を出て、午後1時15分発のぞみで神戸に向かう。 娘は授業が終わってから広島を出発するので、到着は夜になる予定。新幹線新神戸駅で娘と待ち合わせしているので、それまでどうやって時間を使うか考慮中。

  • カント哲学の自由の救出作戦

    火曜日はA大学の近代ヨーロッパ哲学の授業に出席。 シラバスではカントの倫理学の話まで行く予定だったので、事前に予習をしていったが、前回と同様に認識論の話までで授業時間が終了する。 今回は授業で取り上げられた自由と因果性の問題について感想を書いて提出した。この問題は第3アンチノミーと言われる問題で、①自然法則による因果性だけでなく、自由による因果性もある、②自由は存在せず、全てが自然法則によって起こるという二つの命題がいずれも真と認められるが、そうすると論理的に両立しないはずの①と②が共に成り立つことになる矛盾が生じるというもの。その解決策は如何にという問い。感想は以下のとおり。 「講義の説明と…

  • B大学哲学史と演習

    月曜日は、3限の哲学史の講座と4限の演習に出席した。 まず、哲学史の授業で取り上げられたのが有名な哲学者であるニーチェ。今回はニーチェに大きな影響を与えた哲学者ショーペンハウアーの解説。更にショーペンハウアーの「意志」という概念に影響を与えたスピノザという哲学者のコナトウス(conatus)という概念まで遡って講義がされた。 4限の演習は、「形而上学はなぜ批判されなければならないか」という斎藤慶典という哲学者の学術論文を読解するもの。今回は、日本の代表的な哲学者の1人である廣松渉という哲学者の四肢構制論に入った。 この四肢構制論が分かりにくが、この我々が認識する世界は①対象的2要因と②主体的2…

  • B大学の国文学の授業と哲学演習に出席する

    今日は、B大学の講義と演習。 最初の講義が2限なので、朝9時に家を出る。早期退職の生活に慣れると、朝に普通に通学、通勤することへのハードルが上がる。 2限の授業は、文学部の授業を横断的に受講する講義で、今回は国文学の中古文学入門で、テーマは「平安時代の恋愛・結婚と文学」について。 ちなみに中古文学とは、平安時代に成立した文学で、もののあわれを主潮とする優美な情趣を理念とし、後世の日本人の美意識に大きな影響を与えたとされている。 平安時代の結婚制度については、一夫多妻制と誤解されることがあるが、本当は一夫一婦制でかつ多妾というのが実態であったこと。そして、これをきちんと理解した上で物語を読むこと…

  • 役に立つとは何か

    私は、早期退職後に大学に聴講生として通うようになり、大学で学ぶ意味について考えるようになった。 世の中の風潮は、何の「役に立つ」か露骨に答えを求める傾向にあり、目に見えて分かる形で答えを求める。そして、大学での学びについても、就職活動に直結させるようになり、大学がいわば職業訓練予備校化していると言われている。 この点は最近流行りの中高年層に対するリスキニングも同じ構造で、働き方の変化によって今後新たに発生する業務で役立つスキルや知識の習得を目的に、勉強してもらう取り組みのことをいうとされている。学び直しといっても、今の社会で手っ取り早く「役に立つ」技能を身につけることに主眼が置かれている。 こ…

  • 早期退職者の1日 文化教室へ行く

    今日は、月2回の文化教室で行われる哲学書の読解講座に出席。 講座は、ハンナ・アーレントという政治哲学者が書いた[人間の条件]という作品を、担当者が担当箇所のレジュメを作成して発表するというもの。自分が担当した方が勉強になるので4月から担当させてもらっているが、ようやくコツがつかめてきたような気がする。今回は講師からのつっこみにも対応できた。 今回印象に残っているのは、存在についての哲学の議論。我思う故に我アリで知られるデカルトなどの近代哲学は、自己意識中心の哲学と言えるが、そうすると、外の世界である世界の存在は確実とはいえないのではないかという新たな問いが生じる。この点アーレントの哲学は、内心…

  • カントの認識論の疑問

    3連休が終わったが、早期退職者にとって連休は余り有り難くはない。図書館やジムの開館時間が短くなり、どこも混雑している。とりわけ人混みに出ていくのが苦手になっている。結局1日図書館に行ったほかは、基本的に家に篭る生活を送っていた。 そして、連休明けは、B大学の近代ヨーロッパ哲学の授業に出席。今回は、前期で学習したカントによる知識の限界付けがテーマだった。 授業後に参考文献に挙げられた「カント入門」を読んでいて疑問にぶつかった。この授業では翌日までに毎回の授業の感想を400字以内で提出することになっている。以下のような記載をして提出した。 前期に学習したカントの認識論は、空間、時間という感性を通じ…

  • B大学のフランス文学の授業と哲学演習に参加

    早期退職後、大学に聴講生として通っている。 今日は、2限の基礎教養科目と、4限の哲学演習に参加するため、B大学に向かう。 2限の授業は、フランス文学の授業で、内容はアウシュビッツとフランス革命。 まず、ヨーロッパにおける反ユダヤ主義の歴史等について学ぶ。ユダヤ人に対する差別は、中世以前からある問題であったこと、ヨーロッパにおいては、ヒトラーによる占領まではユダヤ人にとって、フランスが反ユダヤ主義から身を守る手段であったこと、フランス占領後は、スペイン、イギリス逃れてアメリカに亡命する方向に変わっていったこと、ユダヤ人の絶滅収容所はドイツ国内にはなく、例えばアウシュビッツはポーランドに作られたこ…

  • 早期退職者の散財

    今日は所用で、博多の銀行に行く。 資産の一部を外貨で運用しており、満期になった外貨定期を解約して、系列の信託銀行に預け替えする為。途中まではネットバンキングで手続きをしたのだが、最後の銀行から信託銀行への外貨に関する送金手続きは、ネットでは行えなかった。事務手続きが終わったのち、担当者から、REITの投資信託への投資を勧められる。 REIT(リート)とは、投資者から集めた資金で不動産への投資を行い、そこから得られる賃貸料収入や不動産の売買益を原資として投資者に配当する商品。 リートは不動産に直接投資するわけではなく、複数の不動産に分散して投資することになる点ではリスクが軽減される。しかし、地価…

  • A大学の「近世ヨーロッパ哲学」の授業に出席した

    今日は、3限のA大学の近世ヨーロッパ哲学の授業に出席した。 ドイツ観念論の哲学を取り上げる授業だが、今回はその時代背景に関する授業。 その中で特に興味があったのが、1913年のベルリンのオークションで発見された手書きの草稿の一部分という哲学的断片。これが「ドイツ観念論最古の体系プログラム」と呼ばれており、作成時期は1796から1797年でヘーゲルの筆跡だとされている。今日の授業では途中までで終わったが その読解を行った。 今回の授業後に提出した感想は以下のとおり。 授業で取り上げられている配布資料の哲学的断片について興味を持った。「ドイツ観念論最古の体系プログラム」という名称は後の研究者が名付…

  • 大学の後期専門科目の授業に出席した

    今日は、B大学の3限の哲学史と4限の哲学演習の授業に出席した。 先週の金曜日にもB大学へ行ったが、この時は専門の授業は休講だったので、今回が後期の1回目の授業になる。 まず哲学史の授業は、今回はニーチェを取り上げる。ニーチェは、それまでの西洋哲学全体を相手にして、キリスト教もろとも覆すことを試みた人物で、哲学を学んだことがない人でも何らかの知識があると思われる有名人。その反面、一部の言葉が切り取られて引用されることが多く、表面的に分かった気持ちになり、誤解する危険性も高いと言われている。この哲学史の授業は、テキストそのものに遡って読み、検討する授業なので、この機会にきちんと学びたい。 4限は、…

  • 早起きしてドイツ文学の講義に出席

    今日からA大学の講義が始まる。後期から新しく受講する1回生向けの講義を履修している。 文学部の各学科の入門講座で、ドイツ文学、フランス文学、国文学、英文学、社会学、言語学、心理学、地理学の各授業が行われる。 おそらく1回生が、来年どの専門科目を選択するかの判断に役立つ意味があるのではないかと思われる。私が今回この授業を選択したのは、もともと法学部出身で文学部全体の構造が理解できていないので、各学科のガイダンス的な入門講座で学ぶ意味があると思ったからだ。 これまでは、午後の授業しか出席したことがなかったが、今回は、朝10時半からの授業。早起きして9時に家を出る。 大学に到着して、まず授業が行われ…

  • 初めての銀行へ行く

    今日は、SMBC信託銀行という初めての銀行へ行った。 住友銀行にドルの外貨預金をしていて、その満期が来るので、今後どうするか相談した結果、グループ会社のSMBC信託銀行を紹介してもらった。信託銀行だが、外貨取引に力を入れているようで、例えば、ドルを含む17通貨の外貨普通預金を取り扱っており、当該外貨を預金しておくことで海外のATMで現地通貨を引き出せる。あるいは、外貨を積立預金することもでき、一度に外貨へ変えるよりリスクが軽減されるほか手数料が安くなる。 今のところ、保有資産のうち、すぐに使う予定のない部分の一部をドルで持つようにしている。更にその一部はアメリカ国債や社債を購入しているが、残り…

  • 早期退職者の今日の一日 (文化センターの講座に出席)

    少し寝坊してしまう。 そのせいもあって、英語学習の時間を少し削り、積み残した今日の哲学書読解講座の予習をすることになる。ハンナ・アーレントの「人間の条件」という本を読むもので、授業の冒頭で、担当者が指定された範囲のレジュメを作成し報告する。担当したいという希望者が少ないので、私が4月以降この役割を任されている。きちんと準備をして授業に出る方が理解が進むのは言うまでもない。今回の指定された範囲にはよく理解できないところが多いので、疑問点をあらかじめ整理しておきたい。 午後3時半からの講座は、講師の先生の方針で比較的自由に発言することができ、今日も私を含めて4人の受講者から質問や意見が出た。その中…

  • 哲学史を学ぶ一日

    今日は、B大学の3時限の近代ヨーロッパ哲学の授業があった。 授業開始40分前に大学の図書館に到着し、予習をし、早めに教室に向かう。 今日の授業のテーマは、ドイツ古典哲学(ドイツ観念論)の背景を学ぶというもので、今回の授業を聴いて、近代という時代区分がだいぶクリアになったような気がする。 授業終了後に、毎回の課題である今回の授業の感想を以下の内容で書き、オンラインで提出した。 ドイツ観念論は、18世紀に支配的であった理性や合理性を重視する啓蒙主義に対抗して現れたドイツロマン主義(合理主義によって失われた人間性や自然を回復するため、理性より感情を、現在よりも過去を、完成された調和よりも躍動する個性…

  • 50代早期退職者の一日 特に予定のない日だった

    今日は特に予定のない一日でダラダラと過ごした。 いつもどおり午前中に英語を勉強し、お昼の12時からジムへ行く。今月は12回目で、最近は運動ができている。余りハードな運動ではなく、うっすらと汗をかく程度の有酸素運動を30分以上はするようにしている。 明日から大学の授業が始まるので、帰宅後はその予習をする。近代のヨーロッパ哲学の授業で、久しぶりに高校の教科書を引っ張り出して近代の世界史を復習した。ただ40年前の教科書は読みにくいし、その後の歴史研究の成果で内容が変わっている可能性がある。今週木曜日に福岡の繁華街である天神に行く用事があるので、ついでに本屋で世界史の教科書を見てこようと思う。 夕方か…

  • マンションの定期総会で発言する

    今日は、マンションの定期総会が午後3時からあるので、午前中にジムに行く。 昼食後に、総会が行われる歩いて5分の公民館へ。 今回の総会での決議事項で気になっていたのが、長期修繕計画の承認。5年毎に見直すことになっていて、今回が新たな見直し案の提示があった。14年目と28年目に大規模修繕が計画されているのだが、その額が以前の計画の約1・4倍になっている。そのあおりを受けて、30年後の中規模修繕では修繕積立金がマイナスになっている。要するにこの計画を前提とする限り、修繕積立金の増額をいずれ検討せざるを得ない状況になっている。 総会の出席者は、全体の約3分の1で、その他は委任状を出している世帯が多く、…

  • 50代早期退職者のルーティン

    昨年3月末で退職した50代早期退職者の私は、次のような、ほぼ変わらない生活を送っている。 朝7時か8時に起きて、1時間ほどスタディサプリを使った英語学習をする。 朝食後は、大学入試で出題された英語の長文を読む。ここまでは毎日ルーティン化しており、英語は1年半ぐらい継続して勉強している。ようやく高校英語を終えて、大学入試レベルには到達できた実感があるので、次回の10月のtoeicでは結果を出したい。 午前中の残りの時間は、聴講生として通っている大学の授業の復習や予習を行う。なお、週1コマのA大学の授業が先週から始まり、週4コマ(2コマ✖️2日)のB大学の授業も来週から始まるので、これからは少し生…

  • 哲学と科学の違い、そして哲学の役割とは

    本屋で立ち読みをしていて気になった本が「哲学のすすめ」という本。 著者の岩崎氏は「西洋哲学史」という著書が有名で、私も購入して通読しており、気になる哲学者だった。 哲学のすすめ (講談社現代新書 66) 作者:岩崎 武雄 講談社 Amazon 「哲学のすすめ」は、1966年に書かれた古い本だが、大きな書店ではまだ取り扱いしていること自体も驚いた。 大学の図書館にも置いていたので、さっそく借りてきて読んでみた。 その中で科学と哲学の違いを論じた箇所があった。歴史的には哲学から自然科学が独立したのだが、今や科学の方が中心となっており、果たして哲学の存在意義はあるのかという問題である。 科学はどこま…

  • 心療内科の通院が終了した。

    約2年半続いた心療内科の通院がひとまず終わった。 約6年前にうつ病を発症し、会社を半年休職し、その後復職したが再発。会社の早期退職を間に挟んで2年以上通院していた。最近6ヶ月は服薬を止めて経過観察の状態だったが、薬を止めても生活状況に問題がないということで、通院終了となった。 通院終了といっても、うつ病発症前に戻ったというわけではなく、ストレス耐性は低下したままで生きていくことになる。風邪をひいた時のようには回復はしない。また無理をしたら再発し、状況はさらに悪くなる。 早期退職して仕事からのストレスからは解放されたので、今のところ問題なくやって行けそうだが、油断はできない。無理なく生きるすべを…

  • 報道機関のレベルが劣化している?

    先日ブログで紹介した囲碁の世界選手権が今日行われ、日本代表の一力氏が中国選手を破って優勝した。 日本の報道機関がどのように報道するか気になっていたが、概ね、久しぶりに日本の囲碁棋士が世界選手権で優勝したという内容を淡々と報じていた。 私は以前のブログに次のように記載している。 「囲碁は日本では減少して、現在130万人程度。しかし、囲碁は国際化が進んでおり、世界では4000万人ぐらいいると言われている。そのうち中国が2000万人、韓国が1000万人を占める。そして世界戦では中国と韓国の棋士が圧倒的に強い。圧倒的な基礎人口を背景に国を挙げて英才教育を受けてきた中韓の棋士達に対して、日本の棋士達への…

  • ストレスで精神面が不安定?

    実はこの数週間、精神状態がやや不安定になっている。とりわけ朝に気持ちが落ち込むことが増えたような気がする。 詳しく書けないが、家族が仕事関係で抱える人間関係のトラブルがストレスになっている。 人間関係のトラブルなので相手がいるが、自分の権利を主張するが、他人への配慮は全くしないという周囲に不快感を与える人間のようだ。 できれば関わりたくないタイプの相手のようだが、私の場合、以前ならそういう相手に対して適当にやり過ごしてきた。しかし、今回は私が直接相手をしているわけではないのに、家族から話しを聞くだけでかなりストレスを感じている。聞き流せば良いのかもしれないが、家族が嫌な思いをしているのを無視は…

  • なぜもっと報道しないのか ある囲碁棋士の活躍

    将棋の藤井聡太氏のことを多くの人は知っている。現在王位戦というタイトル戦が行われているが、時々テレビニュースやワイドショーでも取り上げられている。すごい人であることは間違いないが、実は私は世間が言うほど評価する気になれないでいる。 他方で囲碁の棋士を知っている人は少ない。テレビなどで取り上げられるのも将棋と比べると遥かに少ない。 しかし、実は、藤井聡太氏をはるかに上回る偉業達成まであと一歩まで迫っている囲碁の棋士がいる。現在囲碁名人戦のタイトル戦を戦っている一力遼氏だ。 囲碁人口は日本では減少して、現在130万人程度。しかし、囲碁は国際化が進んでおり、世界では4000万人ぐらいいると言われてい…

  • 思考の肺活量と体力

    最近読んだ「哲学の使い方」(鷲田清一 岩波新書)に、次のような文章があった。 「大事な事は、わからないもの、正解がないものに、わからないまま、正解がないまま、いかに正確に処するかである。そういう頭の使い方をしなければならないのが、私たちのリアルな社会であるのに、多くの人はそれと反対方向に殺到する。わかりやすい言葉、わかりやすい説明を求めるのだ。だが本当に大事なことは、困難な問題に直面した時に、すぐに結論を出さないで、問題が自分の中で立体的に見えてくるまでいわば潜水し続けるということである。知性に肺活量をつけるというのはそういうことである。」 自分の弱さをドンピシャで指摘されているような気がした…

  • 大学の聴講生制度のメリットについて

    私は早期退職するまで、大学に聴講生という制度があることを知らなかった。聴講生制度を紹介するのもブログを書く意義があるかと思い、今回は聴講生のメリットを中心に書いて見たい。 私は、現在は福岡にある三つの大学に聴講生として通っているが、聴講生のメリットは、複数の大学の授業を掛け持ちできること(ただし、その分コストはかかる)。私の場合、複数の先生の授業に出ることにより、哲学を見る複数の視点が得られたように思う。 また、学部生とは違い、卒業単位をとるという縛りがないので、取りたい授業を集中的に取ることができる。やりたい学問に集中できるメリットがある。 授業の予習、復習をする上で、参考文献を読むことが必…

  • 寛容な社会であって欲しい

    今年はオリンピックイヤーだったが、全くと言っていいほどテレビを見なかった。 私はスポーツ観戦が好きでオリンピックを楽しみにしていたのだが、あるニュースがあってから、急に見る気がなくなってしまった。 それは、開催直前に、ある20歳未満のオリンピックの代表選手が、喫煙と飲酒をしたことが発覚したという理由で、代表を辞退したというニュースのことだ。 一部の識者からは厳しすぎる処分(なお、形は自主辞退であっても、実質的には処分だと思うので処分という言葉を使う。)という意見(否定派)もあったが、やむを得ないという意見(肯定派)の方が多数のように感じた。 肯定派は、規則違反、法律違反という理由なのだろう。し…

  • 私が大学の聴講生になった理由

    私は、約1年半前に早期退職した後、大学の聴講生になったのだが、その理由を考えてみた。 前回のブログで述べたように、無意識のうちに失われた社会性を埋めて居場所を求めたという側面もあるが、それだけではない。これまで色々な社会経験をして専門知識を得てきたが、それだけでは十分ではなく、自分の能力に限界を感じるようになっていた。 一言で言うと、表面的に物事を見て、思考に深まりがないという悩み。専門領域において社内では適切と思われる一定の結論を導くことができると評価されても、経験から学んだことは、確たる原理に基礎付けられたものではなく、底の浅いように思えていた。思えば、自分の職歴は、いわゆる実務家としてキ…

  • 早期退職1年半後に感じること 社会性を失った虚無感と向き合う

    早期退職してから約1年半が経過した。 早期退職する前は、リタイア生活に関するブログを読んで、参考にさせてもらった。 しかし、今感じている感覚は、余り指摘されていなかったように思う。 それは、一言で言うと、早期退職によりある種の社会性を失うことに伴う虚無感のようなものだ。 早期退職してリタイヤ生活に入ると、程度の違いはあるが、それまでの会社中心の人間関係から、自分中心の生活に変わる。よく孤独になるという表現がされるが、孤独自体は私は余りマイナスに思っていない。元々比較的1人でいることが苦にならず、むしろ会社時代の付き合いの飲み会などは苦手だった。早期退職後はそのような面倒な人間関係からは距離を置…

  • 聴講生の哲学探求 なぜ哲学史を学ぶのか

    私は、約1年半前に会社を早期退職してから大学に聴講生として通うようになり、哲学と出会った。 2年目の今年は、三つの大学の哲学の授業に並行して通うようになった。とりわけA大学では、聴講していた授業の先生にお願いして、演習も見学させてもらえる機会を得た。そういうわけで、前期は週3ないし4日は大学に出かけていた。 日々の復習と予習が意外と大変で、これに毎日続けている英語を加えると、ブログを書く気落ちの余裕がなく、しばらくお休みしていた。 今後はもっとラフにブログを書いていきたいと思っている。 哲学をするのになぜ哲学史を学ぶのか 大学の課題レポートとして出されたもので、この2週間ぐらい取り組んでいる問…

  • 鹿児島の特攻基地資料館を訪れて

    今回の夏休みは、高校1年生の娘のリクエストで、家族で鹿児島の特攻基地資料館に行ってきた。 鹿児島の特攻基地資料館で有名なのは、卓球の早田選手が述べていた知覧特攻平和会館であるが、実はそれ以外にも鹿屋航空基地史料館と万世特攻平和祈念館がある。今回はこの三つの資料館を全て見てきた。 このような資料館へ行くと、色々な感情が湧き上がってくる。十分に消化しきれていないが、次のようなことを考えていた。 まずは、多くの10代あるいは20代前半の若者の命を奪った特攻については、このような愚かな戦争は二度と起こしてはならないという平和の観点から見ることができる。特攻隊員の手紙は、できるだけ目を通したが、読んでい…

  • 3ヶ月ぶりのブログ

    久しぶりのブログの更新になる。 この数ヶ月は、いろいろと忙しく、ブログを書く気にならず、いつの間にか3ヶ月以上が経過していた。そのあたりの事情は、またブログに書いてみようと思うが、今回は判断に迷って失敗したことがあったので、紹介したい。 高校生の娘が3週間の海外語学研修に行くことになり、今日17日午前9時に福岡空港から成田へ飛行機で移動し、午後4時半に成田空港から出発していった。ところがそれまでの過程が大変だった。 8月13日の段階で台風が関東に接近し、16日頃通過する見込みであることは分かっていた。その段階で選択肢としては、①15日にあらかじめ福岡から成田へ移動しておく、②17日出発の予定は…

  • 小学校の同窓会に出席した

    早期退職2年目に入り、4月から聴講生として通う大学の授業も始まり、バタバタしているうちに5月になりました。久しぶりの投稿になります。 先日、帰省して小学校の同窓会に出席してきました。 小学6年生のクラスメイト40名のうち、15名と担任の先生が出席。 45年ぶりに会う友達もいましたが、意外に顔と名前が一致。 あっという間の3時間でした。人生の1年間を一緒に過ごしただけなのに、その1年は濃密で、今でも関係が続いている。これからの人生で、このような時間を過ごすのは難しい。 私が早期退職して現在仕事をしていないことは、みんなからは驚きだったようで、特に担任の先生には心配をかける結果に。 更に、大学の聴…

  • 働く必要がなくなったときどう生きるか

    人間にとって働くこと、あるいは仕事とはなにか。これは1つの哲学的な問いになる。 「働かざるもの食うべかざる」という言葉がある。また、少なくとも日本においては、「働く必要がない資産があるのだから、働く必要はない」とは正面から言いづらい空気がある。このように常識的には働くこと自体に価値を見出そうとする人が多いように感じる。 仕事について分析してみると、自分のやりたい面白い仕事と、退屈で生活を維持するために仕方なくやる仕事(これを「労働」という。)がある。人が仕事で悩むのは、実際の仕事は、これらが混在しており、両立させる必要があるものの、退屈な労働が多くを占めているからだろう。自分のことを振り返ると…

  • 新たな1年のスタートは穏やかな1日

    天気が良く、気温も高めだったので、今日は家族で福岡市の油山公園に花見に出かけた。 平日にもかかわらず、結構家族連れで賑わっていた。そういえば、四月一日は、各部署で移動があり、仕事にならないので、半日休みを取ることも多かったことを思い出した。 ゆったりとした気持ちで花見を楽しむことができた。 早期退職2年目が穏やかにスタートした。

  • 早期退職して1年経過した感想

    桜の季節になり、私が早期退職してから1年が経過した。 tudanumax.hatenablog.com tudanumax.hatenablog.com 写真は1年前に最終の勤務地の通勤経路の途中で撮影したもの。 桜を見ていると、以前の勤務先で癌で亡くなった先輩を思い出す。体調不良で会社を休みがちだったが、1人で職場の敷地で咲いていた桜を観ている姿を偶然見かけたことがあった。先輩もこれが見納めになるかもしれないと覚悟されていたのかもしれない。 私が早期退職した最大の理由は、健康でいられるうちに、会社に縛られる生活から自分を解放して、自分のやりたい生活を送るということにあった。この1年色々あった…

  • 野球観戦

    昨日は、帰省中の娘とPayPayドームでソフトバンク対阪神のオープン戦を見に行った。 JA全農なごみシートというビュッフェスタイルの席で観戦。後方には畳に座って飲食できるスペースもある。ビュフェもそれなりの質を保ち、デザートも出る。飲み物は、アルコール類は有料だが、ウーロン茶とオレンジジュース、コーヒーは無料。 ゆっくり食事しながら観戦するには良い席。ただし、私の席からはレフト側に飛んだ打球が見えにくいのが残念。 なお、今回はオープン戦ということもあって料金は2人で6800円余りと比較的割安だった。

  • 国税還付金振込通知があった

    今回の確定申告では、以前のブログでも書いた通り、源泉徴収された税金や予定申告した納税額が実際の税額よりも高く、払い過ぎになっていたので、2月13日に還付請求をしていた。 tudanumax.hatenablog.com 約1か月後の今日、税務署から国税還付金振込通知書が届いた。 私の方で税額を計算して請求したとおりの額が認められ、3月22日に指定口座に振り込まれるという内容だった。 それなりに大きな額だったので、何か調査のようなものがあるのかと思ったこともあったが、無事こちらの主張が認められてほっとした。 なお、これまで税務署との税金に関するやりとりは2回目になり、前回のことはブログにも書いた…

  • C大学での出来事

    昨年三月に早期退職後に、大学に聴講生として通い、哲学を学ぶようになった。 去年までは2つの大学(A大学とB大学)に通っていたが、今年からはもう1つ増やすことにした。 今日は、以前のブログ tudanumax.hatenablog.com (大学の聴講生制度について)で書いたC大学に聴講生の申し込み手続きに行ってきた。 C大学は、哲学科のある大学で、比較的少人数の専門科目(哲学)の講義を受けることができた。難解ではあったが、専門家の哲学的思考に触れることができ、毎回の講義が楽しみだった。教授に前回(後期)の最終講義を終えた後に挨拶に行き、お願いして今期も聴講生として受け入れていただける了解を得て…

  • 早期退職後初めての旅行へ

    今日から1泊2日で妻と旅行。 昨年3月に早期退職してから、実家に帰ることはあったが、旅行するのは初めてになる。 明日行われる広島県の中学校に通う長女の卒業式に出席するためというのが主たる目的。 広島駅からレンタカーで約1時間半かけて安芸津港というところに行き、そこから大崎上島という離島にフェリーで渡った。 今日は島にある清風館という宿に泊まる。宿泊には昨年のふるさと納税で取得した無料宿泊券を利用。 部屋からの眺めは、なかなかのもの。 温泉に入ってゆっくりしようと思う。

  • 大学の聴講生制度について

    昨年3月に早期退職してから、この1年は2つの大学の聴講生として授業に出席して哲学を学ぶことを中心に生活してきた。 今年度の聴講生の申込時期が今の時期になる。今年は活動範囲をさらに広げて、3つの大学に通うことにした。今日は、そのうち2つの大学(AB大学)を梯子して、聴講の申し込み手続きをしてきた。 複数の大学に行く機会のある人は少ないと思うので、3つの大学の聴講生制度を比較し、感想などを述べようと思う。 前提として、私の住んでいる福岡において哲学科のある大学は、おそらくA大学とC大学になる。B大学には哲学科はないが、一般教養の科目として開講されている。 3大学に共通している点は、 ・大学を卒業し…

  • いつもの日常に戻る 英語学習の再開

    昨日は、英語のTOEIC試験が不甲斐ない結果となり、自分が情けなくて、久しぶりに涙を流した。 今日は、いつも通り、スタデイサプリを使った英語学習を再開した。諦めたらそこで終わってしまう。 敗因は、英語を読むスピードが試験に対応できていないこと。普段の学習から時間を余り意識せずに、問題を解いていた。アプリで時間が表示できるので、時間内に解答することを徹底することにした。 理想は英語から日本語に変換することをなくすことができれば良いが、まだまだそんなレベルには到底手が届かない。今できる事は、英語に多く触れて、英語への反応を少しでも早くしたい。というわけで長文をこれまでよりも多く読むことにした。 冷…

  • 二回目のTOEIC試験

    早期退職後、二回目のTOEIC試験にのぞんだ。 結果は、今回も惨敗。 リスニングは、何の話しをしているのかわからない問題もあり、前回より難しく感じた。 リーディングは圧倒的に時間が足りない。最後の20問は、放棄せざるを得なかった。 今回は、それなりの準備をしてきたので、かなりショックが大きい。前回(11月)から進歩を感じとることが出来なかったからだ。 2時間の試験、緊張感を持続するのは50代には体力的にきつい。ふらふらになって帰宅したが、さすがに今日は何もする気がしない。

  • 決戦前夜

    明日は、いよいよ、早期退職後2回目のTOEIC試験。 学生時代から英語に対する苦手意識があり、TOEICは何度か受験したが、これまで500点にすら達したことがない。ちなみに大学生1年の受験生の平均が550点、大学卒業時には650点ぐらいになるらしい。私も少なくとも600点は取れるようになりたい。 しかし、昨年11月の1回目の受験は、歯が立たず、惨敗で400点台にとどまった。それでもめげずに何とか今まで勉強を継続してきた。 約10か月間、1日も休まずに主にスタデイサプリで勉強し、やれる準備はやってきたと思っている。そして、この数ヶ月は、リスニングもリーディングも少し力が伸びたような感覚がある。 …

  • 普段の行動が大事

    昨年3月末に早期退職してから聴講生として大学に通って哲学の勉強を続けている。 1年間聴講生として通ってみて、勉強できる環境があることのありがたみをひしひしと感じている。とりわけ、大学の図書館は哲学の勉強をする上で必要不可欠なものになっている。哲学書は高額な本も多く、欲しいからといって全て買うわけにはいかない。また、勉強が進んでくると、読む文献の範囲も広くなり、図書館の本を借りることなしには考えられなくなってきていた。 そんな中、最近になって1つの問題が生じた。 それは、聴講生や今年卒業する在学生は、3月中は本を借りることはできないというお知らせだった。中には本の返却を忘れていて、そのまま大学を…

  • 当たり前を疑うことの大切さを再確認した

    昨年3月に早期退職してから大学に聴講生として通っている。 そのうちの授業の1つで課題になっていたレポートを本日提出した。 具体的には、文学部哲学科の哲学史の授業で、自由と悪に関するテーマで書くというもの。最低2500字以上以外は特に縛りはない。 書いているうちに、次々と書きたいことが増えてきた。最終的には1万3000字近くまで膨らんでしまった。 悪に関して言うと、哲学は、全知全能の神が創造したこの世界で、なぜ悪が生まれるのかを色々なやり方で説明している。神をいかに免責した結論に導くか(弁神論という。)古くから議論がなされ,悪は善の欠如だと言ってみたり、悪を伴うこの現実世界を神は選択したもので悪…

  • e-TAXを使って確定申告をする

    今年度は、早期退職したことにより所得が大幅に減ったことに加え、歯科で保険が効かない治療を受け、医療費が高額になった。 そうすると、例年の所得を前提にした源泉徴収額や、あらかじめ納付しておいた予定納税額は高額になり、払い過ぎた税金を取り戻す還付請求することができる。ちなみに還付請求は2月16日からの確定申告期間の開始を待たずに請求できる。 というわけで、今回は1月から確定申告の準備を進めてきた。会計ソフト(私は弥生会計を使った)を使った確定申告書の作成は、ソフトの使いやすさが向上していることもあり、難しくなかった。 しかし、会計ソフトのデータを利用してE-TAXを使うところは、かなり混乱した。私…

  • 心療内科の受診日

    今日は、月1回の心療内科の受診日だった。 うつ病で会社を半年休職したのが約7年前。それから一度1年ぐらい通院しなかった時期があるが、再発して通院し、投薬治療をすることになった。昨年3月末に早期退職してからも、環境の変化を考えて現在の病院に引き続き通院している。 幸い症状に大きな問題はなく、抗うつ薬を減薬しており、今日はその経過報告の日だった。減薬による離脱症状が出た時もあったが、この1ヶ月は、ほとんど減薬による影響は感じなかった。主治医と相談して2種類飲んでいた薬のうち1つ(セルトラリン)は完全にやめて、もう1つ(スルピリド)だけにすることになった。 自分にとってセルトラリンの方が離脱症状がき…

  • 早期退職から1年経過してもブログを続ける意味

    早期退職してそろそろ1年になる。ふと、このブログはどういう意味があるのか考えた。 このブログは、早期退職を決意して、その過程を記録に残そうと思って始めた。また、自分が早期退職を考え始めた時から、さまざま人達のブログを読んで参考にさせてもらったが、自分のブログも何らかの参考になるのではないかと思っていた。 当初は、自分にとって早期退職する意味、条件を考えたり、実際の手順、早期退職後に生じる様々な問題を書いたりしていた。その後、現在はだいぶ内容が変わり、早期退職後の生活内容が中心になっている。早期退職後に何をするかは、各個人が決めることなので、余り汎用性がない個別の話しになってしまう。要は最近のブ…

  • 任意継続から国民健康保険への変更を検討

    今日は、区役所に国民健康保険について話を聞きに行った。 昨年三月末で会社を早期退職し、その際には職場の共済組合保険を引き続き利用する任意継続を選択した(この場合扶養家族の保険料がかからない。)。それから早くも1年が経ち、元職場からもう1年継続するか問い合わせの書類が来た。 辞める際の年収が高かったため、任意継続する場合の保険料は高い(退職した後の昨年の年収ではなく、退職前の年収が基準)。しかもこれまで扶養に入っていた妻が仕事を始めることになり、ますます任意継続をする理由がない。 仮に今年4月から国民健康保険に切り替えた場合にはどのくらいの保険料になるか、念のため確認しにいった。窓口に現段階の今…

  • 文化教室の飲み会で学んだこと 哲学には体力が必要

    私は、昨年3月末で早期退職し、現在、自由になった時間を活かして、文化センターで行われている哲学書の読解講座に通っているが、昨日は講師の先生を囲んで、飲み会をした。 元医師、公務員、自営業、教師などバックグランドがバラバラな50代から80代までの受講生6名(男性4名、女性2名)が参加した。色々と話をしてみて感じた共通点は、皆さん自分の意見を持っているが、人の意見をきちんと聞こうという姿勢(これは哲学に必須だと思う。)が感じられ、楽しい時間過ごすことができた。 個人的には哲学者である先生から聞いた2つの話が印象に残った。 1つ目は、哲学書を読む際の心構えで、我を捨てて、書いた哲学者になりきって読ま…

  • B大学の哲学史最終授業を終えて

    昨年3月に早期退職してから、哲学に興味を持ち、大学に聴講生として通うなどして学んでいる。 今日は、昨年10月から聴講を始めたB大学の授業の最終日だった。 先週テストのあったA大学は一般教養の授業で、一般的な話が多く、専門知識がなくても分かりやすいが、B大学の授業は専門科目で、一度聞いただけでは理解が難しい場合もあった。哲学論文の原文を読んで読解することも多いが、なかなか哲学特有の考え方に馴染めず、何が問題なのか理解できないこともあった。 それでも14回講義を受けて、勘所が徐々にわかってきたことや、文献調査の精度も上がり、ようやく授業についていけるようになったと思っていた。 授業終了後に、教授に…

  • 大学後期試験が始まる

    私は、昨年3月に会社を早期退職し、2つの大学に聴講生として通うようになり、哲学などを学んでいる。 今日は、A大学の哲学の授業の後期試験日だった。 後期試験の内容については、先週の授業で予告があり、一問一答の哲学の基本知識を問う問題と、論述問題が出題されること、論述問題については4つから1つを選んで答えるように指示があった。 私が論述問題で選んだのは、「自由に生きることと善く生きることの関係をどのように考えられるか。ストア派、アウグスティヌス、スピノザ、カント、シェリング、レヴィナスらの思想を踏まえて論じなさい。」というもの。 1週間をかけて文献を調査し、構想を練って準備をしてきた。月曜日くらい…

  • 心に残った記事

    今日の日経新聞を読んでいて、心に残った記事があった。 ある芸能人が、嫌なタクシーに乗った時ほどチップをはずむのだという。 理由は運転手のイライラは誰かが止めないといけないというもの。 イライラの連鎖を断ち切るためだというこの考えは素晴らしい。 この記事を読んで、池波正太郎の「男の作法」という本を思い出した。学生時代に読み、感銘を受けた愛読書だ。 この本によれば、同氏は、タクシーに乗ると必ずチップを渡していたという。そうすれば運転手がある程度気持ちよく運転できる。次に乗るお客のためにもなる。僅かなお金でもみんながこういう風にしていけば、世の中にもたらす善い循環は積み重なって大きなものになる。 自…

  • 今日は少し贅沢をしてみた

    昨年3月末で早期退職してから比較的慎ましく生活を送ってきた。 多少贅沢しても生活できるように計算した上で早期退職したが、給与収入がないというのは、お金の使い方を以前より慎重にさせている。大学の学費、子供の教育費などは思いっきって支出する反面、日用品や食費に関しては節約するようになった。外食の回数も大幅に減った。 そんな中、今日は、たまには贅沢をしようということで、city bakeryというお店で妻とお茶をした。 ニューヨーク発のおしゃれなベーカリーで、値段は少し高めだったが、美味しいコーヒーとモンブランのシュークリームをいただき、贅沢な時間を過ごすことができた。 余りお金のことを気にしすぎる…

  • いつもの日常に戻る

    今年の正月は、昨年までとは異なり、仕事のことを考えなくて良いので、双方実家に4日間ほど帰省して、ゆっくりすることができた。 (正月に妻の実家の裏山に登って撮影した瀬戸内海) そして、今日で我が家の1人娘が冬休みを終えて、寮に戻っていった。 いつも通り博多駅まで見送りに行ったが、なんとも言えないさみしい気持ちになる。このようにして、またいつもの日常に戻っていく。私も明日から聴講生として通っている大学の授業が始まる。 正月休みで生活リズムが変わり、いつまでもダラダラしがちであるが、そろそろ気持ちを入れ替えていきたい。

  • 今年を振り返る

    しばらくブログを休んでいるうちに年末になってしまったので、この1年間を振り返ってみた。 1 まず、何といっても3月末に会社を早期退職して大きく生活が変わり、仕事中心の生活から解放されて勉強中心の生活になった。大学に聴講生として通うようになり、2つの大学で前期と後期を併せて4コマの哲学の授業を受講している。文化教室にも哲学の専門書の読解講座を受講している。なお、文化教室の人達とは、講義終了後に飲み会をするなど親しく付き合ってもらっており、貴重な息抜きの時間になっている。 図書館で借りて目を通した本は、約9カ月で総計約100冊、購入した書籍は約30冊になったほか、講義を聞いてまとめた大学ノートは8…

  • うつ病の診療の帰りに、噂のなす豚定食を食べに行った

    私は、うつ病を患ってから約7年になる。今日は月一の診察日だった。 うつ病で会社を半年休職して復帰し、一度通院と服薬をやめた時期もあったが再発し、その後も通院と服薬を続けている。 私の場合、幸い薬で回復し、日常生活に余り支障はない。しかし、仕事のやり方は、うつ病後は大きく変わり、無理はせずに極力自分中心で働くように意識するようになった。 それでも、管理職を務めるようになると、自分のことだけを考えているわけにはいかなくなる。職場で色々と不合理なこともあり、これ以上他人のために無理をして生きることに疑問を感じて3月末で早期退職した。 今の病院は、以前の病院から紹介されて通院するようになり、前回から投…

  • 集中力の変化

    今日は大学の哲学の授業日。今回の授業は、「自由を問う」というテーマでドイツの哲学者であるカントとシェリングが取り上げられた。 人間は、それぞれ自由であるがゆえに悪を払拭できない。カントは、これを「根源悪」といい、人間本性における悪への性癖があるとした。善意を標榜する者が多くの人々を搾取し、正義を掲げる者がすざまじい暴力をふるうという現実社会を見据えている。ただし、人間は悪にとらわれていると知る時にこそ、善く生きることを渇望する存在でもある。 午前中の授業終了後、いつものように午後1時過ぎころに図書館に入り、今日の授業の復習と、紹介された参考文献を調査し、入手した文献を読んでいた。 普段は昼休み…

  • 歯周病治療がようやく終了した

    私は3月に会社を早期退職して、4月から歯科医に通っている。 この病院は、歯周病治療の専門医で、他の病院から研修で勉強にくる歯科医もいることで有名で、丁寧な治療を受けることができた。 ここで歯周病治療を始め、最初は歯石を除去するなどのスケーリング治療を受けたが、歯周ポケット(歯と歯茎の間の溝の深さを測るもので、歯周病が進行するとこれが深くなる。)の検査で改善が見られず、歯肉を切開する手術を受け、患部に付着した歯石を除去することになった。 左上、右上、右下と3箇所を順次切開する外科手術を受けたが、一部骨が溶けており、骨を再生させる必要があり、歯周組織再生療法の手術も受けた。 その結果、ほぼ週1回の…

  • アメリカンフッボールの試合を見に行った

    今日は、妻と福岡にある春日公園球技場にアメフトの試合を見に行ってきた。 大学のアメフトの甲子園ボウル出場をかけて、関西代表の関学と九州代表の九大の試合が行われた。福岡でアメフトの試合を観れる機会はあまりないので、楽しみにしていた。 学生No.1の関学(白)が終始九大(青)を圧倒したが、九大も最後まで意地を見せ、最終プレイでは関学の猛攻に耐え、タッチダウンを阻止し、観客席が盛り上がった。 観客席とグランドが近く、選手達のぶつかり合いが間近に感じられたのはよかった。

  • 白金茶房(福岡のパンケーキの店)に行ってきた

    今日は妻とクラッシックパンケーキの店として地元で有名な白金茶房に行ってきた。 早期退職後は、外食の機会が激減している。現役時代は、休みの日は外食するのがストレス発散になっていたが、やはり収入がないと外食は控えがちになる。今日は、久しぶりに贅沢をしようということになり、以前から行きたかったパンケーキの店に行くことにした。 福岡市の中心部に近い薬院という高級住宅街にあり、敷地内に入ると緑の多い小道を歩いて建物に入る。都会の喧騒を忘れさせてくれる雰囲気のある店だった。 平日の2時過ぎに行くと、結構お客さんが入っていたが、少し待って入店できた。 クラシックパンケーキのセット(1350円)を注文。 パン…

  • 抗うつ薬の離脱症状と向き合う

    私は、約6年前にうつ病を発症して約半年間会社を休職して以降、うつ病と付き合っている。 2年間治療した後、寛解し1年弱の間は薬を辞め、病院に行かなくて済む時期もあったが、また再発し、通院して薬を服用するようになった。 今年の3月末で早期退職してからも、生活環境が大きく変化したことを受けて、心療内科の受診と服薬を続けている。 現在の治療は1カ月に1回の通院で、週2回の服用まで薬を減薬している。これまで服用している薬は、スルピリド50mgとセルトラリン50mgだったが、今月からは、スルピリドを週1回に、セルトラリンを50mg×2回を50mg×1回と25mg×1回に減らすことになった。 スルピリドは薬…

  • 論理的な思考の潜む問題性についての考察

    自由論―自然と人間のゆらぎの中で 作者:内山 節 岩波書店 Amazon 4月から通っている大学の授業で紹介された内山節の「自由論」(岩波書店という本は、これまで気づかなかったさまざまな視点を私に与えてくれる良書であると感じた。 今回は同書で取り上げられた「論理性の問題」についての議論を紹介したい。概略は以下の通り。 優れた思想は、理論的な整合性や論理的な体系性を持っていると多くの人々は考える。学問や思想にとっては、論理的であることが正しさになった。そして人々は、その論理を証明するために、多くの言葉を費やすようになった。 論理的であるためには、そこで用いる概念の抽象化が必要になる。用いる言葉の…

  • 自由について考える

    今年3月末で早期退職して以降、4月から哲学の勉強をしに聴講生として近所の大学に通っている。 今日の授業のテーマは「自由を問う」というもので、イギリスの功利主義を代表する哲学者であるJ・Sミルの「自由論」が取り上げられた。 ちなみにミルの功利主義は「満足した豚であるより不満足な人間であるほうがよい。満足した愚者であるより不満足なソクラテスであるほうがよい。」という言葉が有名。快楽には低級なものと高級なものとの質的な差があり、質の高い快楽を求めるべきだという質的功利主義を説いた。 ミルの「自由論」は、思想の絶対的な自由と、この思想の自由が実現されるために言論と出版の自由=表現の自由が確保されなけれ…

  • 実存主義とは何かを学んだ

    現代哲学の歴史に「実存主義」という言葉が出てくる。第2次世界大戦の直後に運動が広がっていった思想だが、これまで今ひとつイメージが掴めていなかった。 例えば倫理用語集(山川出版社)には、「19世紀の合理主義や実証主義に対して、そのような抽象的思考では把握できない個としての人間の立場を強調し、孤独・不安・絶望・苦悩の中で生きる、個別的な「この私」の存在を探究する立場」などと定義されている。一読してもよくわからない定義である。 ところが、現代の著名な哲学者であるマルクス・ガブリエルの本(欲望の時代を哲学する)を読んでいると、この「実存主義」をわかりやすく説明している部分があり、感動したので概略を引用…

  • TOEICの学習内容を見直す

    昨日は、TOEICの試験を受けたが惨敗して帰宅。 今日はいつもどおりに起きて、朝にスタディサプリでリスニングの勉強と単語学習を1時間弱行った。昨日は相当へこんだが、まだ学習意欲は残っており、とりあえず今までどおりの学習を行った。 その後、今日は大学の哲学の授業があるので、時間ギリギリまでその予習をし、電車とバスを乗り継いで大学に向かった。 今日の大学の授業の内容はドイツ観念論だが、超難解。授業を聞いても今ひとつ理解できないので、授業終了後に図書館で文献を調査し、参考図書を借りて帰宅する。 夕方に帰宅後、近所のジムへ行き、筋トレと有酸素運動を行った。 ジムから帰宅後、再度スタディサプリで文法問題…

  • 今日はTOEICの受験をしてきた

    今日はTOEICの受験をしてきた。 私は、中学で英語の担当教師が嫌いだったことがきっかけで英語に苦手意識を持つようになった。大学の附属中学に入学したおかげで受験勉強することなく進学できたが、その代わりに英語は最後まで落ちこぼれのまま卒業した。 就職してから2、3年の間にTOEICを受験する機会があったが、400点代前半が精一杯だった。自分には英語は向いていないと思っているので、その後は英語からは遠ざかっていた。 ところが早期退職して、自分の時間を持てるようになってくると、英語アレルギーのまま人生を終わるのは悔しいと思うようになってきた。人生での最後の英語学習の機会と考えて、スタディサプリという…

  • 早期退職者にとっての自由とは何か

    私は、今年の3月末に早期退職した後、大学や文化センターで哲学を学ぶようになった。文化センターでは、ドイツ出身のユダヤ人で政治哲学者であるハンナ・アーレント(1906〜1975)の書いた「人間の条件」という哲学書を読解している。アーレントの思想を学ぶことが「自由」について考えるきっかけになった。 アーレントのいう「自由」とは、新たに創設するものでなければならず、何を始めるのかが大事なポイントになる。そしてフランス革命における「自由」について、これはあくまで旧支配階級からの解放という意味の消極的な意味での自由にとどまっていると批判している。すなわち「〜から解放される自由」は本来の自由ではないという…

  • 学生証の再発行について

    前回のブログで、4月から聴講生として通っている大学の学生証を紛失したことを書いた。 とりわけ図書館を頻繁に利用しているが、学生証がないと入館できないし、学食の割引も受けられない。 昨日、落とした場所として心あたりのあった学食に学生証の届出がないか確認しに行った。そうすると、「そういえば落とし物があったが、今は担当者がいないので、明日来てください。」とのこと。 今日は若干の希望を持って学食に確認に行くと、昨日話しをした職員さんが応対してくれたが、残念ながら別人の学生証だったことが判明した。 というわけで、学生証の発見は諦めて、学生課へ行き、2000円を払って学生証の再発行手続きをしてきた。明日の…

  • 学生証が見当たらない

    金曜日の朝、4月から聴講生として通っているA大学の学生証が見当たらないことに気づいた。 定期入れのいつもの位置にあるはずが見当たらない。 記憶をたどると、水曜日の午後に図書館で本を借りた際に学生証を使用しているので、その時まであったことは明らか。その後、学食で昼食代を支払った際にも割引を受ける際に学生証を使用した。その後トレーの上に学生証を置いて、席に移動して昼食を食べている。おそらく、学生証がトレーに乗った状態のまま定期入れに戻すのを忘れて、トレーを返却した可能性が高い。何をボーっとしていたのだろう。ショックが大きい。 それなら食堂の職員が気づく可能性もあるが、学生課に問い合わせたところ、落…

  • 人間ドックで胃カメラをした

    今日は人間ドックを受診してきた。 私は、10年くらい前からいわゆる健康診断ではなく、人間ドックを受けるようにしている。病気に対するリスク回避の精度が余りに違いすぎると思っているからだ。とりわけ健康診断だと、胃の検査はバリウムを飲むことになるが、これだと胃がんなどの早期発見は難しく、胃カメラ=内視鏡検査の方が優れているというのが私の判断だ。 ただし、この内視鏡検査は、身体的苦痛が大きいことが問題だった。私は20年以上前に、あることで体調を崩して内視鏡検査を初めて受けたのだが、口から管を入れる際に、ホースのような物体が目の前に迫ってくるのを見て、これを口の中に入れることの恐怖感と、喉を通過する時の…

  • 哲学は何の役に立つのか No.2

    以前のブログで「哲学は何の役に立つのか」という問いを検討したことがあった。 この問いは、色々な書籍でも触れられており、今日は、「教養としての哲学」(岡本裕一朗著・マイナビ新書)の記述から引用してまとめてみた。 まず前提として、哲学は、もともと何かの道具として形成された学問ではない。そして、「何かのため」という手段としての知識を獲得するのではなく、「何かのため」そのものを問うのが哲学であり、目的そのものを問うのだから、それが何かの役に立つことはない。例えば外国に行くために英語を勉強するというような意味で「役に立つ」という意味をとらえるなら、役に立たないということになるかもしれない。 また、哲学は…

  • カール・ポパーの思想「歴史主義の貧困」を読んで

    カール・ポパーの思想「歴史主義の貧困」を読んで 昨日のブログでも触れたが、日経新聞の黒田前日銀総裁の記事を見て知った「歴史主義の貧困」の要約をメモしてみた。 この本の主眼は、①人間の歴史の行く末を科学的方法により予測することはできない、②このことは理論物理学に対応する歴史の社会科学である理論歴史学が成立不可能であることを意味しているというもの。 カールポパーは、科学哲学の分野で「反証主義」を提唱した哲学者として知られている。「反証主義」とは、およそ反証され得ないような理論は科学的理論ではないというもの。 この反証主義からすれば、歴史主義者が主張する歴史法則や歴史的発展の理論(物事は一定の法則に…

  • 気になった本(黒田前総裁の愛読書)を借りに行く

    2日前にコロナウイルスの予防接種をして以降、身体がだるく、何もする気がしない日々を送っている。精神状態も良くなく、うつ病の治療薬を減らしていることも原因かもしれない。 そんな中で、日経新聞を読んでいると、「私の履歴書」というシリーズに気になる記事があった。黒田前日銀総裁がこれまでの半生を振り返る内容の記事なのだが、まず、前総裁の小学生時代を過ごした場所が私の関西の実家に近く、聞き慣れた小学校名が出てきて、俄然興味が湧いてきた。そして、前総裁が高校時代に読んで感銘を受けたというカール・ポパー(1902〜1994)という哲学者の書いた「歴史主義の貧困」という本が気になった。 カール・ポパーは、戦前…

  • 1年ぶりのコロナワクチン接種

    今日は5回目のコロナワクチンの接種の為、病院へ。 ワクチン接種は1年ぶりになる。これまでの接種は、集団接種で公民館やホテルなどの広い場所で行われたが、今回は初めて行く個人病院だった。 指定された時間に病院へ行き、驚いたのは、人の多さ。30人ぐらいはいる。通常診療をしながら、ワクチン接種の事務をしている医師、看護士、事務の担当者は本当に大変そう。しかも、患者やワクチン接種者がほとんど70代くらいの高齢者で、要領を得ない人もいる。早期退職して半年が経ち、このようなバタバタする仕事は、私には到底無理だと思った。 また、個人病院なので待合スペースも狭く、折り畳み式の椅子も使って席を確保しており、人の密…

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50代早期退職者tudanumax の日記
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