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人間にとって働くこと、あるいは仕事とはなにか。これは1つの哲学的な問いになる。 「働かざるもの食うべかざる」という言葉がある。また、少なくとも日本においては、「働く必要がない資産があるのだから、働く必要はない」とは正面から言いづらい空気がある。このように常識的には働くこと自体に価値を見出そうとする人が多いように感じる。 仕事について分析してみると、自分のやりたい面白い仕事と、退屈で生活を維持するために仕方なくやる仕事(これを「労働」という。)がある。人が仕事で悩むのは、実際の仕事は、これらが混在しており、両立させる必要があるものの、退屈な労働が多くを占めているからだろう。自分のことを振り返ると…
天気が良く、気温も高めだったので、今日は家族で福岡市の油山公園に花見に出かけた。 平日にもかかわらず、結構家族連れで賑わっていた。そういえば、四月一日は、各部署で移動があり、仕事にならないので、半日休みを取ることも多かったことを思い出した。 ゆったりとした気持ちで花見を楽しむことができた。 早期退職2年目が穏やかにスタートした。
桜の季節になり、私が早期退職してから1年が経過した。 tudanumax.hatenablog.com tudanumax.hatenablog.com 写真は1年前に最終の勤務地の通勤経路の途中で撮影したもの。 桜を見ていると、以前の勤務先で癌で亡くなった先輩を思い出す。体調不良で会社を休みがちだったが、1人で職場の敷地で咲いていた桜を観ている姿を偶然見かけたことがあった。先輩もこれが見納めになるかもしれないと覚悟されていたのかもしれない。 私が早期退職した最大の理由は、健康でいられるうちに、会社に縛られる生活から自分を解放して、自分のやりたい生活を送るということにあった。この1年色々あった…
昨日は、帰省中の娘とPayPayドームでソフトバンク対阪神のオープン戦を見に行った。 JA全農なごみシートというビュッフェスタイルの席で観戦。後方には畳に座って飲食できるスペースもある。ビュフェもそれなりの質を保ち、デザートも出る。飲み物は、アルコール類は有料だが、ウーロン茶とオレンジジュース、コーヒーは無料。 ゆっくり食事しながら観戦するには良い席。ただし、私の席からはレフト側に飛んだ打球が見えにくいのが残念。 なお、今回はオープン戦ということもあって料金は2人で6800円余りと比較的割安だった。
今回の確定申告では、以前のブログでも書いた通り、源泉徴収された税金や予定申告した納税額が実際の税額よりも高く、払い過ぎになっていたので、2月13日に還付請求をしていた。 tudanumax.hatenablog.com 約1か月後の今日、税務署から国税還付金振込通知書が届いた。 私の方で税額を計算して請求したとおりの額が認められ、3月22日に指定口座に振り込まれるという内容だった。 それなりに大きな額だったので、何か調査のようなものがあるのかと思ったこともあったが、無事こちらの主張が認められてほっとした。 なお、これまで税務署との税金に関するやりとりは2回目になり、前回のことはブログにも書いた…
今日から1泊2日で妻と旅行。 昨年3月に早期退職してから、実家に帰ることはあったが、旅行するのは初めてになる。 明日行われる広島県の中学校に通う長女の卒業式に出席するためというのが主たる目的。 広島駅からレンタカーで約1時間半かけて安芸津港というところに行き、そこから大崎上島という離島にフェリーで渡った。 今日は島にある清風館という宿に泊まる。宿泊には昨年のふるさと納税で取得した無料宿泊券を利用。 部屋からの眺めは、なかなかのもの。 温泉に入ってゆっくりしようと思う。
昨年3月に早期退職してから、この1年は2つの大学の聴講生として授業に出席して哲学を学ぶことを中心に生活してきた。 今年度の聴講生の申込時期が今の時期になる。今年は活動範囲をさらに広げて、3つの大学に通うことにした。今日は、そのうち2つの大学(AB大学)を梯子して、聴講の申し込み手続きをしてきた。 複数の大学に行く機会のある人は少ないと思うので、3つの大学の聴講生制度を比較し、感想などを述べようと思う。 前提として、私の住んでいる福岡において哲学科のある大学は、おそらくA大学とC大学になる。B大学には哲学科はないが、一般教養の科目として開講されている。 3大学に共通している点は、 ・大学を卒業し…
昨日は、英語のTOEIC試験が不甲斐ない結果となり、自分が情けなくて、久しぶりに涙を流した。 今日は、いつも通り、スタデイサプリを使った英語学習を再開した。諦めたらそこで終わってしまう。 敗因は、英語を読むスピードが試験に対応できていないこと。普段の学習から時間を余り意識せずに、問題を解いていた。アプリで時間が表示できるので、時間内に解答することを徹底することにした。 理想は英語から日本語に変換することをなくすことができれば良いが、まだまだそんなレベルには到底手が届かない。今できる事は、英語に多く触れて、英語への反応を少しでも早くしたい。というわけで長文をこれまでよりも多く読むことにした。 冷…
早期退職後、二回目のTOEIC試験にのぞんだ。 結果は、今回も惨敗。 リスニングは、何の話しをしているのかわからない問題もあり、前回より難しく感じた。 リーディングは圧倒的に時間が足りない。最後の20問は、放棄せざるを得なかった。 今回は、それなりの準備をしてきたので、かなりショックが大きい。前回(11月)から進歩を感じとることが出来なかったからだ。 2時間の試験、緊張感を持続するのは50代には体力的にきつい。ふらふらになって帰宅したが、さすがに今日は何もする気がしない。
明日は、いよいよ、早期退職後2回目のTOEIC試験。 学生時代から英語に対する苦手意識があり、TOEICは何度か受験したが、これまで500点にすら達したことがない。ちなみに大学生1年の受験生の平均が550点、大学卒業時には650点ぐらいになるらしい。私も少なくとも600点は取れるようになりたい。 しかし、昨年11月の1回目の受験は、歯が立たず、惨敗で400点台にとどまった。それでもめげずに何とか今まで勉強を継続してきた。 約10か月間、1日も休まずに主にスタデイサプリで勉強し、やれる準備はやってきたと思っている。そして、この数ヶ月は、リスニングもリーディングも少し力が伸びたような感覚がある。 …
もうバイトもしないのでフルリタイア状態、そして約9カ月後には60歳になる私。 58歳でサラリーマンを卒業、転職人生だったので大型の退職金や確定拠出年金はありませんでした。もっとも、外資系などにもいたので、直近20年くらいは年収900~1300万円くらいもらってました。 家人(フルタイムでパート)、結婚して独立した私立大卒社会人の娘、私立大卒社会人2年目の同居の息子という家庭です。私は昨年10月から妻の扶養に入ってます。 大きな投資資産もなく、約90%は預金の超安定志向。そんな私の資産残高なんて、このブログ界隈では恥ずかしいレベル(なので額とかは公開していない)ですが、普通の平民で安定志向の50…
昨年3月末に早期退職してから聴講生として大学に通って哲学の勉強を続けている。 1年間聴講生として通ってみて、勉強できる環境があることのありがたみをひしひしと感じている。とりわけ、大学の図書館は哲学の勉強をする上で必要不可欠なものになっている。哲学書は高額な本も多く、欲しいからといって全て買うわけにはいかない。また、勉強が進んでくると、読む文献の範囲も広くなり、図書館の本を借りることなしには考えられなくなってきていた。 そんな中、最近になって1つの問題が生じた。 それは、聴講生や今年卒業する在学生は、3月中は本を借りることはできないというお知らせだった。中には本の返却を忘れていて、そのまま大学を…
昨年3月に早期退職してから大学に聴講生として通っている。 そのうちの授業の1つで課題になっていたレポートを本日提出した。 具体的には、文学部哲学科の哲学史の授業で、自由と悪に関するテーマで書くというもの。最低2500字以上以外は特に縛りはない。 書いているうちに、次々と書きたいことが増えてきた。最終的には1万3000字近くまで膨らんでしまった。 悪に関して言うと、哲学は、全知全能の神が創造したこの世界で、なぜ悪が生まれるのかを色々なやり方で説明している。神をいかに免責した結論に導くか(弁神論という。)古くから議論がなされ,悪は善の欠如だと言ってみたり、悪を伴うこの現実世界を神は選択したもので悪…
怪我ショックで、これ書くのサボってましたわ。 1月末は、最後の第四期の地方税20万円を支払い、晴れてこれで、税金、国民年金、健康保険料(妻の扶養に入ったんで)の支払義務がなくなりましたぁ。自分の純粋な生活費だけになります。 その最後の地方税支払前で集計しちゃいましたが、前月からの増減は、プラス23,000円。 減ってない…まあ、多くの皆さんと同じで、リスク資産、投資の資産評価が上がったからでしょう。 昨年の1月末からも減ってない…まあ、去年は90万円の業務委託報酬と失業手当があったからね。でも、地方税、健康保険料とか具体的対価がない支払もあったけどさ。とにかく、このまま60歳前半までは、あまり…
今日の日経新聞を読んでいて、心に残った記事があった。 ある芸能人が、嫌なタクシーに乗った時ほどチップをはずむのだという。 理由は運転手のイライラは誰かが止めないといけないというもの。 イライラの連鎖を断ち切るためだというこの考えは素晴らしい。 この記事を読んで、池波正太郎の「男の作法」という本を思い出した。学生時代に読み、感銘を受けた愛読書だ。 この本によれば、同氏は、タクシーに乗ると必ずチップを渡していたという。そうすれば運転手がある程度気持ちよく運転できる。次に乗るお客のためにもなる。僅かなお金でもみんながこういう風にしていけば、世の中にもたらす善い循環は積み重なって大きなものになる。 自…
年明けくらいから、株式市場は好調のようで、ブロガーさん界隈はみな意気揚々のようになりそうで…いいなぁ。 リスク資産は増やさない堅実節約生活の私は、浮かれませんよ。 しかし、寒さのせい、身体と気力が衰えてるのか、うーむ、気分転換にゴルフに行きたい気持ちはあるのですが、朝の布団の中のぬくぬくを考えると、キャンセルしてますわ。 加えて、停滞気味で元気がないのは、もう一つの趣味のギター。 この2年、youtubeで自分のchannel を立ち上げ、ギター演奏動画を、だいたい2週に1つくらいの頻度で演奏撮影しアップしてきました。1曲仕込むのに2週間くらいなんです。これが自分の日々のやること、モチベーショ…
私は、うつ病を患ってから約7年になる。今日は月一の診察日だった。 うつ病で会社を半年休職して復帰し、一度通院と服薬をやめた時期もあったが再発し、その後も通院と服薬を続けている。 私の場合、幸い薬で回復し、日常生活に余り支障はない。しかし、仕事のやり方は、うつ病後は大きく変わり、無理はせずに極力自分中心で働くように意識するようになった。 それでも、管理職を務めるようになると、自分のことだけを考えているわけにはいかなくなる。職場で色々と不合理なこともあり、これ以上他人のために無理をして生きることに疑問を感じて3月末で早期退職した。 今の病院は、以前の病院から紹介されて通院するようになり、前回から投…
今日は大学の哲学の授業日。今回の授業は、「自由を問う」というテーマでドイツの哲学者であるカントとシェリングが取り上げられた。 人間は、それぞれ自由であるがゆえに悪を払拭できない。カントは、これを「根源悪」といい、人間本性における悪への性癖があるとした。善意を標榜する者が多くの人々を搾取し、正義を掲げる者がすざまじい暴力をふるうという現実社会を見据えている。ただし、人間は悪にとらわれていると知る時にこそ、善く生きることを渇望する存在でもある。 午前中の授業終了後、いつものように午後1時過ぎころに図書館に入り、今日の授業の復習と、紹介された参考文献を調査し、入手した文献を読んでいた。 普段は昼休み…
私は3月に会社を早期退職して、4月から歯科医に通っている。 この病院は、歯周病治療の専門医で、他の病院から研修で勉強にくる歯科医もいることで有名で、丁寧な治療を受けることができた。 ここで歯周病治療を始め、最初は歯石を除去するなどのスケーリング治療を受けたが、歯周ポケット(歯と歯茎の間の溝の深さを測るもので、歯周病が進行するとこれが深くなる。)の検査で改善が見られず、歯肉を切開する手術を受け、患部に付着した歯石を除去することになった。 左上、右上、右下と3箇所を順次切開する外科手術を受けたが、一部骨が溶けており、骨を再生させる必要があり、歯周組織再生療法の手術も受けた。 その結果、ほぼ週1回の…
今日は妻とクラッシックパンケーキの店として地元で有名な白金茶房に行ってきた。 早期退職後は、外食の機会が激減している。現役時代は、休みの日は外食するのがストレス発散になっていたが、やはり収入がないと外食は控えがちになる。今日は、久しぶりに贅沢をしようということになり、以前から行きたかったパンケーキの店に行くことにした。 福岡市の中心部に近い薬院という高級住宅街にあり、敷地内に入ると緑の多い小道を歩いて建物に入る。都会の喧騒を忘れさせてくれる雰囲気のある店だった。 平日の2時過ぎに行くと、結構お客さんが入っていたが、少し待って入店できた。 クラシックパンケーキのセット(1350円)を注文。 パン…
こんにちわ、リョウスケです。 最近は昔に比べて仕事がやりやすくなりましたよね。 職場で怒鳴っている人なんてあまり見なくなりましたし、主義主張も言いやすくなっているように感じます(僕の会社だけかな?)。 実際「ハラスメント」に関しては、社内で教育を行う企業も多いですし、その効果がしっかり出ているのではないでしょうか。 私の働いている会社でも「ハラスメント110」というポスターが貼られており、何かあった時はそちらに告発することができます(使った人を聞いたことないけど・・・)。 こういった対策はここ数年対策されてきたことで、それ以前は会社というのはある意味無法地帯となっていたように思えます。 実は私…
私は、約6年前にうつ病を発症して約半年間会社を休職して以降、うつ病と付き合っている。 2年間治療した後、寛解し1年弱の間は薬を辞め、病院に行かなくて済む時期もあったが、また再発し、通院して薬を服用するようになった。 今年の3月末で早期退職してからも、生活環境が大きく変化したことを受けて、心療内科の受診と服薬を続けている。 現在の治療は1カ月に1回の通院で、週2回の服用まで薬を減薬している。これまで服用している薬は、スルピリド50mgとセルトラリン50mgだったが、今月からは、スルピリドを週1回に、セルトラリンを50mg×2回を50mg×1回と25mg×1回に減らすことになった。 スルピリドは薬…
自由論―自然と人間のゆらぎの中で 作者:内山 節 岩波書店 Amazon 4月から通っている大学の授業で紹介された内山節の「自由論」(岩波書店という本は、これまで気づかなかったさまざまな視点を私に与えてくれる良書であると感じた。 今回は同書で取り上げられた「論理性の問題」についての議論を紹介したい。概略は以下の通り。 優れた思想は、理論的な整合性や論理的な体系性を持っていると多くの人々は考える。学問や思想にとっては、論理的であることが正しさになった。そして人々は、その論理を証明するために、多くの言葉を費やすようになった。 論理的であるためには、そこで用いる概念の抽象化が必要になる。用いる言葉の…
今年3月末で早期退職して以降、4月から哲学の勉強をしに聴講生として近所の大学に通っている。 今日の授業のテーマは「自由を問う」というもので、イギリスの功利主義を代表する哲学者であるJ・Sミルの「自由論」が取り上げられた。 ちなみにミルの功利主義は「満足した豚であるより不満足な人間であるほうがよい。満足した愚者であるより不満足なソクラテスであるほうがよい。」という言葉が有名。快楽には低級なものと高級なものとの質的な差があり、質の高い快楽を求めるべきだという質的功利主義を説いた。 ミルの「自由論」は、思想の絶対的な自由と、この思想の自由が実現されるために言論と出版の自由=表現の自由が確保されなけれ…
現代哲学の歴史に「実存主義」という言葉が出てくる。第2次世界大戦の直後に運動が広がっていった思想だが、これまで今ひとつイメージが掴めていなかった。 例えば倫理用語集(山川出版社)には、「19世紀の合理主義や実証主義に対して、そのような抽象的思考では把握できない個としての人間の立場を強調し、孤独・不安・絶望・苦悩の中で生きる、個別的な「この私」の存在を探究する立場」などと定義されている。一読してもよくわからない定義である。 ところが、現代の著名な哲学者であるマルクス・ガブリエルの本(欲望の時代を哲学する)を読んでいると、この「実存主義」をわかりやすく説明している部分があり、感動したので概略を引用…
昨日は、TOEICの試験を受けたが惨敗して帰宅。 今日はいつもどおりに起きて、朝にスタディサプリでリスニングの勉強と単語学習を1時間弱行った。昨日は相当へこんだが、まだ学習意欲は残っており、とりあえず今までどおりの学習を行った。 その後、今日は大学の哲学の授業があるので、時間ギリギリまでその予習をし、電車とバスを乗り継いで大学に向かった。 今日の大学の授業の内容はドイツ観念論だが、超難解。授業を聞いても今ひとつ理解できないので、授業終了後に図書館で文献を調査し、参考図書を借りて帰宅する。 夕方に帰宅後、近所のジムへ行き、筋トレと有酸素運動を行った。 ジムから帰宅後、再度スタディサプリで文法問題…
今日はTOEICの受験をしてきた。 私は、中学で英語の担当教師が嫌いだったことがきっかけで英語に苦手意識を持つようになった。大学の附属中学に入学したおかげで受験勉強することなく進学できたが、その代わりに英語は最後まで落ちこぼれのまま卒業した。 就職してから2、3年の間にTOEICを受験する機会があったが、400点代前半が精一杯だった。自分には英語は向いていないと思っているので、その後は英語からは遠ざかっていた。 ところが早期退職して、自分の時間を持てるようになってくると、英語アレルギーのまま人生を終わるのは悔しいと思うようになってきた。人生での最後の英語学習の機会と考えて、スタディサプリという…
私は、今年の3月末に早期退職した後、大学や文化センターで哲学を学ぶようになった。文化センターでは、ドイツ出身のユダヤ人で政治哲学者であるハンナ・アーレント(1906〜1975)の書いた「人間の条件」という哲学書を読解している。アーレントの思想を学ぶことが「自由」について考えるきっかけになった。 アーレントのいう「自由」とは、新たに創設するものでなければならず、何を始めるのかが大事なポイントになる。そしてフランス革命における「自由」について、これはあくまで旧支配階級からの解放という意味の消極的な意味での自由にとどまっていると批判している。すなわち「〜から解放される自由」は本来の自由ではないという…
前回のブログで、4月から聴講生として通っている大学の学生証を紛失したことを書いた。 とりわけ図書館を頻繁に利用しているが、学生証がないと入館できないし、学食の割引も受けられない。 昨日、落とした場所として心あたりのあった学食に学生証の届出がないか確認しに行った。そうすると、「そういえば落とし物があったが、今は担当者がいないので、明日来てください。」とのこと。 今日は若干の希望を持って学食に確認に行くと、昨日話しをした職員さんが応対してくれたが、残念ながら別人の学生証だったことが判明した。 というわけで、学生証の発見は諦めて、学生課へ行き、2000円を払って学生証の再発行手続きをしてきた。明日の…
金曜日の朝、4月から聴講生として通っているA大学の学生証が見当たらないことに気づいた。 定期入れのいつもの位置にあるはずが見当たらない。 記憶をたどると、水曜日の午後に図書館で本を借りた際に学生証を使用しているので、その時まであったことは明らか。その後、学食で昼食代を支払った際にも割引を受ける際に学生証を使用した。その後トレーの上に学生証を置いて、席に移動して昼食を食べている。おそらく、学生証がトレーに乗った状態のまま定期入れに戻すのを忘れて、トレーを返却した可能性が高い。何をボーっとしていたのだろう。ショックが大きい。 それなら食堂の職員が気づく可能性もあるが、学生課に問い合わせたところ、落…
今日は人間ドックを受診してきた。 私は、10年くらい前からいわゆる健康診断ではなく、人間ドックを受けるようにしている。病気に対するリスク回避の精度が余りに違いすぎると思っているからだ。とりわけ健康診断だと、胃の検査はバリウムを飲むことになるが、これだと胃がんなどの早期発見は難しく、胃カメラ=内視鏡検査の方が優れているというのが私の判断だ。 ただし、この内視鏡検査は、身体的苦痛が大きいことが問題だった。私は20年以上前に、あることで体調を崩して内視鏡検査を初めて受けたのだが、口から管を入れる際に、ホースのような物体が目の前に迫ってくるのを見て、これを口の中に入れることの恐怖感と、喉を通過する時の…
イチローvs会社員|定年まで働き続ける力は才能といえるのか?
継続の天才といわれるイチロー選手の名言「次の目標は、次のヒットです。」現代の会社員に、継続の才能はあるのか?
以前のブログで「哲学は何の役に立つのか」という問いを検討したことがあった。 この問いは、色々な書籍でも触れられており、今日は、「教養としての哲学」(岡本裕一朗著・マイナビ新書)の記述から引用してまとめてみた。 まず前提として、哲学は、もともと何かの道具として形成された学問ではない。そして、「何かのため」という手段としての知識を獲得するのではなく、「何かのため」そのものを問うのが哲学であり、目的そのものを問うのだから、それが何かの役に立つことはない。例えば外国に行くために英語を勉強するというような意味で「役に立つ」という意味をとらえるなら、役に立たないということになるかもしれない。 また、哲学は…
カール・ポパーの思想「歴史主義の貧困」を読んで 昨日のブログでも触れたが、日経新聞の黒田前日銀総裁の記事を見て知った「歴史主義の貧困」の要約をメモしてみた。 この本の主眼は、①人間の歴史の行く末を科学的方法により予測することはできない、②このことは理論物理学に対応する歴史の社会科学である理論歴史学が成立不可能であることを意味しているというもの。 カールポパーは、科学哲学の分野で「反証主義」を提唱した哲学者として知られている。「反証主義」とは、およそ反証され得ないような理論は科学的理論ではないというもの。 この反証主義からすれば、歴史主義者が主張する歴史法則や歴史的発展の理論(物事は一定の法則に…
2日前にコロナウイルスの予防接種をして以降、身体がだるく、何もする気がしない日々を送っている。精神状態も良くなく、うつ病の治療薬を減らしていることも原因かもしれない。 そんな中で、日経新聞を読んでいると、「私の履歴書」というシリーズに気になる記事があった。黒田前日銀総裁がこれまでの半生を振り返る内容の記事なのだが、まず、前総裁の小学生時代を過ごした場所が私の関西の実家に近く、聞き慣れた小学校名が出てきて、俄然興味が湧いてきた。そして、前総裁が高校時代に読んで感銘を受けたというカール・ポパー(1902〜1994)という哲学者の書いた「歴史主義の貧困」という本が気になった。 カール・ポパーは、戦前…
今日は5回目のコロナワクチンの接種の為、病院へ。 ワクチン接種は1年ぶりになる。これまでの接種は、集団接種で公民館やホテルなどの広い場所で行われたが、今回は初めて行く個人病院だった。 指定された時間に病院へ行き、驚いたのは、人の多さ。30人ぐらいはいる。通常診療をしながら、ワクチン接種の事務をしている医師、看護士、事務の担当者は本当に大変そう。しかも、患者やワクチン接種者がほとんど70代くらいの高齢者で、要領を得ない人もいる。早期退職して半年が経ち、このようなバタバタする仕事は、私には到底無理だと思った。 また、個人病院なので待合スペースも狭く、折り畳み式の椅子も使って席を確保しており、人の密…
哲学は何の役に立つのか 3月末で早期退職し、哲学を勉強するようになったが、人に哲学を勉強していると言うとよく聞かれる質問である。 哲学が有用性を目指す学問ではないことは明らかである。 むしろ有用性とは何かを考え、有用性=役に立つとはどのようなことかを根本に立ち返って考える学問を哲学という。 そこで有用性を少し掘り下げて考えて見る。 まず、「有用」という概念は、何かのために有用であるという目的・手段の関係を想定している。言い換えると、有用な学問とは、当該学問の営み自体に内在的な価値を持つのではなく、他の外在的な目的のために奉仕する手段として価値を持つに過ぎないことになる。有用性を重視する反面、基…
今日一日を振り返ってみる。 午前中は、朝食後に約1時間半かけてスタディサプリというアプリを使った英語学習。単語がなかなか覚えられず記憶力の減退を痛感しながらも、半年近く継続しており、少しずつ前進しているという実感もある。 その後、徒歩で大学に行き、11時10分から哲学の授業に出る。今日は現象学というフッサール(1859〜1938)の哲学を学ぶ。現象学とは、定義的にいうと、世界が存在するという素朴に信じる日常の自然的態度から純粋な意識の内面に立ち返り、そこに現れる現象をありのまま記述するという考え方。これだけだと何のことだかわからないが、要は目の前の現象が一体どういう構造のもとで成立するかを意識…
3月末に23年間勤務した会社を早期退職した50代の早期退職者です。 退職して半年が経過し、曜日の感覚が変わってきたことに気づきました。 現役時代は、金曜日の仕事終わりにホッとした気持ちになり、日曜日の夕方にはサザエさん症候群に陥って心が暗くなることの繰り返しでした。 それが、最近は、土日は人が多く、行動が制約されるので、金曜日の夜は、さほど嬉しくないことに気づきました。もっとも土日についても憂うつというほどではないです。 逆に日曜日の夕方になると、聴講生として通っている月曜日の大学の授業が楽しみなので、心が明るくなります。 そして月曜日の朝から1週間を有意義に使おうという前向きな気持ちになれま…
バブル崩壊直前の1990年、「超売り手市場」と言われた時代に 公務員を志し、某省国家公務員として入省しました そして、34年が経過・・・ この間、時代も、仕事も、職場環境も、そして働く人達も急降下 するように荒んでいきました。 「こんな魅力のない職場で俺の人生は終わっていいのか!?」 「この職場でこのまま俺は腐っていくのか!?」 「この仕事にはやりがいがあった」、「この仕事は楽しかった」 そんな何かがあるのではない そんな思いが毎日のように頭をよぎり、一年発起して、早期退職を 決意 これまでのこと。 いまのこと。 そして、これからのこと。 そ..
今年の3月末で早期退職した後に哲学探究にハマり、大学で聴講生として授業を受けるようになった。 今日は、10月から新たに通い始めたB大学哲学科の専門科目の授業の2回目。 前回は1回目ということもあり、イントロダクションだったが、今日から本格的に授業が始まった。 4月から通っている一般教養のA大学の授業とは、雰囲気が全く違う。人数が少ないこともあり、授業開始前から張り詰めた空気感があり、真剣に教授の話に耳を傾けている。 内容は前期の授業の復習を兼ねたもので、カントの認識論とその位置づけ、問題の所在といったもの。A大学での授業でも出てきた内容が含まれていたので、何とか話についていく。 カントの認識論…
私は、今年の3月末で23年間勤めた会社を50代で早期退職制度を利用して退職した。 早期退職するにあたっては、早期退職後に起こるであろうことを、他の人のブログなども参考にしながら色々と想定していたが、実際退職しないと分からないこともある。これらを今回まとめてみた。 まず、想定していなかった悪い意味での誤算だが、①家族内の関係が若干ギクシャクしたこと、②予想以上に臨時の出費が増えたことが挙げられる。 ①に関しては退職することは家族にも大きな影響を及ぼす。事前に十分話し合っていても、いざ退職が現実化すると色々と感情の行き違いが生じる。この点は余りよく考えていなかった。 ②に関しては、市県民税や健康保…
今日は昨日に引き続き哲学の授業を受講した。 今回は4月から通っているA大学の3回目の授業で、イギリスの哲学者ロック(1632〜1704)らのイギリス経験論を学んだ。 経験論は、簡単に言うと、知識は経験から得られるとする立場で、デカルトの主張するような理性的な推論を重視する合理論と対比される。そしてロックは、人間に生まれながらに備わっている能力である生得観念を否定し、経験によって外から知識や観念が得られる前は、人間の心は、何も書かれていない白紙の状態(「タブラ・ラサ」という言葉が有名)であると主張する。 このロックの思想を中心に、これを批判したバークリー(1685〜1753)の思想や経験論を更に…
私は、早期退職後に哲学の勉強を始め、4月からは、A大学の聴講生として週2コマの授業を履修した。そして、10月からは、A大学で引き続き週1コマの哲学の授業を履修するとともに新たにB大学でも週1コマの授業を聴講生として履修することにした。 これまでのA大学の授業は一般教養の哲学の授業で、後期はデカルト以降の近代から現代の哲学を学ぶ予定。これに対し、B大学では、哲学科の専門科目の哲学講義を履修し、ドイツ哲学の観念論を学ぶ予定になっている。 今日は、初めてB大学に行き、授業に出席した。これまでは、徒歩でA大学に通っていたが、B大学へは、電車とバスを乗り継いで1時間かけて出かけた。授業の1時間前に大学に…
今日は、「レガシーピアノ修復完成お披露目コンサート」に、妻とともに福岡市民会館まで行ってきた。 このコンサートは、1963年に開館した福岡市民会館に納められ、長年使われていたが、老朽化していたピアノを、クラウドファンディングと企業の協賛金で修復に必要な費用を調達して修復した記念に開催されたもの。私は直接寄附した訳ではなかったが、知人から招待券を譲り受けて、見に行った。 4人のピアニストが参加して、この修復されたピアノで演奏した。第一部は各ピアニストがソロで演奏し、第二部では、2人が連弾したほか、最後には4人全員で連弾するというもの。音楽の知識やスキルがない私でもプロのピアニストのスキルの凄さが…
今日は、心療内科の受診日だった。 私は、約5年前にうつ病で休職し、その後復職したが、うつ病を再発し、心療内科を受診しながら仕事を続け、この4月に早期退職した。 早期退職後は、福岡市に引っ越してきたが、前の診療内科の先生の紹介を受けて現在の心療内科に月1回ペースで通っている。今日はその診察日だった。 診察日は、いつも前回の診察から今日までの振り返りを行い、担当医に話をするようにしている。今回は9月にあったことを振り返り、以前と変わらず哲学と英語の勉強を基本とする生活をしていること、その合間に銀行や証券会社の担当者と資産運用について話しをしたこと、文化センターの哲学ゼミに参加し、夜はメンバーと飲み…
今年の4月に早期退職して半年が経過した。 私は、早期退職後に哲学の勉強を始め、4月からは、A大学の聴講生として週2コマの授業を履修した。そして、10月からは、A大学で引き続き週1コマの哲学の授業を履修するとともにB大学でも週1コマの授業を聴講生として履修することになった。 A大学の授業は一般教養の哲学の授業で、後期はデカルト以降の近代から現代の哲学を学ぶ予定。B大学では、専門科目の哲学講義を履修し、ドイツの哲学者ヘーゲルを学ぶ予定になっている。 今日は、A大学の哲学の授業を受講した。受講者は前期が200人を超えていたが、後期は120人ほどに減った。前期試験では、結構多くの単位不合格が出ていたこ…
マンションの定期総会で勇気を出して発言したのは正しかったのか
今日は、早期退職後に住むようになったマンションの定期総会が公民館で行われ、初めて出席した。 普段マンションの人達と一同に介することはなく、どんな人が住んでいるのかは両隣りぐらいしか知らなかったので、興味深々で出席した。 総会に出席したのは全体の半数ぐらいだった。全体的に私より若い人が多く、男性の出席者が多い。管理組合の理事が司会進行していく形式だが、適宜立ち会った管理会社の職員が説明を加えて進行した。 当初は、余り問題となるような議案もなく、淡々と進んでいった。皆さん紳士的な感じで、自ら発言する人は余りいない。 ところが、途中で、ある出席者から議案の出し方に問題があるのではないかと異論が出た議…