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こんにちは。RIYOです。今回はこちらの作品です。 焦土と化した戦後ポーランドの混沌とした状況を四日間の出来事に凝縮して描く長篤小説。ヨーロッパ戦線が実質上終結していた一九四五年五月五日、ワルシャワ南部の地方都市で党幹部と誤認された労働者が反革命テロ団により射殺される事件がおこった。 1930年代、ドイツではアドルフ・ヒトラー率いるナチス(国民社会主義ドイツ労働者党)が台頭し、ソ連では独裁政権のスターリン体制が成立しました。この二大国に挟まれたポーランドは、両国からの侵攻の恐怖を常に抱くことになりました。二大国は互いに牽制しあっていましたが、双方でポーランドへ攻め込むことを予め「独ソ不可侵条約…
Привет! Saluton! 遅読なごーです!〓 私が読んだのはロシア語訳 https://librebook.me/marta/ それからエスペラント訳 https://www.gutenberg.org/ebooks/61860 2022年の秋に読み始めたものの途中で投げ出してしまい、2023年の夏からまた読み始めて、やっと読み終わりました。いつものことですが、一冊読むのに(ロシア語訳とエスペラント訳を読んだのだから、二冊といってもいいのかな?)…
引き続き、『マルタ』を読んでいます。(過去記事「小説に私の思っていることが書かれている その1」https://kotobanobenkyo.seesaa.net/article/502354327.html) マルタはやっと紹介してもらったフランス語の家庭教師の仕事を、わずか一ヶ月で自ら手放してしまいます。そして、先方が用意していた一ヶ月分のお給料を受け取らないのです。 その際のマルタのセリフ。 エスペラント訳 …
本を読んでいて、自分が思ってもいなかった新しい視点を提示され、こういう考え方もあるのかと勉強になることもありますが、自分が常々考えていることが書かれていることもあり、それも興味深かったりします。 2022年の11月に、「日本におけるエスペラント受容」(https://subsite.icu.ac.jp/iacs/symposium/post-56.html)という講演を聞きました。(その時の日記。『自転車で日本へ行く!』https://kotobanobenkyo.seesaa.n…
こんにちは。RIYOです。今回はこちらの作品です。 フランス革命で広められたナショナリズムを否定して、絶対王政を復活させ、ヨーロッパ各国君主が共同支配した過去の秩序を取り戻そうと1814年に開かれたウィーン会議は、民衆を弾圧する反動体制として形成されていきます。これを受けて神聖同盟、四国同盟とヨーロッパ諸国同士が個々に連なり、ウィーン体制は堅固なものとなっていきます。各諸国の芸術家は民衆と緊密に繋がり、自由主義やナショナリズムを提唱して弾圧に抵抗を見せます。この抵抗を各国の保守派だけではなく、「ヨーロッパの憲兵」とい言われたロシアが武力を持って弾圧していました。 ナポレオンがプロイセンに建国し…
CULTURE.PL というポーランドのサイトからニュースレターが届きました。
Culture.plは、ポーランド文化国家遺産大臣の支援を受けてポーランドとポーランド文化を世界的に推進している国営文化機関であるアダムミツキェヴィチ研究所の旗艦ブランドです。Culture.plは、ポーランド語、英語、ロシア語の40,000を超える記事を特集しており、ポーランドの最高の文学、デザイン、視覚芸術、音楽、映画などを特集しており、80か国で年間600万人以上の訪問者がいます。お問い合わせは、 editors @ culture.plまでご連絡ください。 こんな趣旨で設立、運営されているサイトです。 随時、ニュースレターも送られてくるのですが、今週、こんな記事が送信されてきました。 …