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https://www.cmegroup.com/markets/interest-rates/cme-fedwatch-tool.html youtu.be ◆あくまで(信頼性がハードデータほど高くなく、パウエル議長がやや軽視する)ソフトデータではあるものの、消費者センチメントではスタグフレーション的傾向(高インフレ+景気低迷)が鮮明化。◆実際にインフレが上昇するかどうかはともかく、消費者がかなりのインフレ上昇を恐れていること自体は事実なので、実際にそれが消費者や企業の行動にどう反映されてくるかを今後注視すべき。◆実際のインフレもブレークイーブンイールドも3%前後で高どまってはいるが、現行の…
【総括】 就業者数、失業率、求人数だけでなく、2大先行指標(下添)が明確に悪化しており、将来の雇用に対する不安は着実に増大。 今後就業者数にも賃金にも低下圧力がかかる可能性が高いため、個人消費回復が更に後ズレするリスクが高まっている。 大型財政出動が決まったものの、その実際の効果が現れるのは来年以降であり、今年3年連続のマイナス成長に終わる可能性も高まっている。 関連動画、コラム: youtu.bewww.newsdigest.de ●季節調整「後」失業者増減~前月比+26千人と、市場予想比大きめの増加。コロナ後の回復が一巡した2023年1月以降、ずっと増加が続いている。 https://tr…
https://www.cmegroup.com/markets/interest-rates/cme-fedwatch-tool.html youtu.be ◆FOMCでは今年の実質GDPを2.1⇒1.7%へ下方修正、コアPCEデフレータを2.5⇒2.8%と上方修正しつつも、年内2回の利下げ見通しを維持。◆「不透明」を繰り返し、利下げを焦らないスタンスながらも、パウエルプットは健在であることを示唆。◆米景気の悪化を示唆するソフトデータに比べてこれまでしっかりしていたハードデータが実際に悪化し始める状況に備えて、市場の関心は(多少の/一時的な)インフレから米景気の急減速の方にシフトしている。◆…
Konjunktur in Deutschland Publikationen der Bundesbank 年初のドイツQ1GDPは、わずかながらも前期比プラスになる可能性が高い。 ドイツ経済の大きな不透明要因はトランプ関税とドイツ財政出動。 ドイツの貿易にはトランプ関税前の駆け込み需要的動きは特段見当たらない。 鉱工業生産(上)、製造業受注(下)とも基調は依然として弱い。 個人消費は引き続き弱いが、サービス全体としては前期比プラスに寄与する見込み。 自営業を中心に就業者数(左上)が減少する一方、失業者が増加(右)し、労働市場はやや軟化。製造業での操短増加は一服。 雇用の先行指標(IAB…
https://www.cmegroup.com/markets/interest-rates/cme-fedwatch-tool.html youtu.be ◆米景気急減速への懸念台頭で、年内2~3回の利下げが織り込まれているが、株・債券とも不透明感の高まりでボラが上昇している。◆(市場織り込みと違ってデータを緻密に分析した結果ではないので過大評価は禁物ながら)消費者センチメントでは、インフレの上昇と景気低迷の組み合わせというスタグフレーション傾向が鮮明化している。◆ハードデータはまだしっかりしているが、センチメント系のソフトデータや業績見通しなどはかなり軟化しており、不安を掻き立てている。…
【総括】 1月比の悪化は市場予想ほどではなかったものの、求人数や2大先行指標(下添)が明確に悪化しており、将来の雇用に対する不安は着実に増大。 今後就業者数にも賃金にも低下圧力がかかる可能性が高いため、個人消費回復が更に後ズレするリスクが高まっている。 関連動画、コラム: youtu.bewww.newsdigest.de ●季節調整「後」失業者増減~前月比+5千人と、市場予想よりはマシながら、コロナ後の回復が一巡した2023年1月以降、ずっと増加が続いている。ドイツ国内では、季節調整「前」の失業率6.4%/失業者約300万人(前年比17.5万人増)=リセッションの苦しみ、という報道ぶり。 h…
2025027 ドイツ最新ニュース速報(2月27日)~弱い消費者センチメントなど
https://www.nim.org/konsumklima/detail-konsumklima/der-rueckgang-des-konsumklimas-setzt-sich-fort①【本日の注目点】 GfK消費者センチメント、昨年央以降の反落トレンド継続。所得への不安↑、貯蓄性向↑、購買意欲↓。最近の実質所得増加が消費に結びついていない(関連③-a)。貯蓄は着実に蓄積されており、メルツ新政権が今後消費者の不安を払しょくできるかどうかが景気回復のカギを握っている。 メルツ次期首相、パリでマクロン大統領と3時間面談。ヨーロッパにおける両国のリーダーシップやウクライナ情勢などについて議…
おはようございます。今朝のコロちゃんは、ワンコと散歩しながら足下をキョロキョロ眺めながら歩いてきましたよ。どうして「足下をキョロキョロ眺めていた」のかというと、昨夜の忘れ物が落ちていないかと探していたのですよ。昨夜ワンコとの散歩に出たコロち
【総括】 リストラアナウンス(例:VW)や操短が急増しており、雇用に対する不安増大。失業申請件数や失業率も上昇加速(冒頭図)。 今後就業者数にも賃金にも低下圧力がかかる可能性が高いため、個人消費回復が更に後ズレするリスクが高まっている。 その結果、ドイツ政府も今年+0.3%の成長しか期待していない(昨年10月の+1.1%成長予想を大幅下方修正)。 ●季節調整後失業者増減~前月比+11千人と、先月同様ほぼ市場予想どおりながら、コロナ後の回復が一巡した2023年1月以降、ずっと増加が続いている。来月さらに加速する見込み(+15千人)。 https://tradingeconomics.com/ge…
20250114 ドイツ最新ニュース速報(1月14日)~内外主要機関GDP予測など
①【本日の注目点】 (冒頭図表)内外主要機関ドイツGDP成長率予想:ハンデルスブラット(HRI)が今年▲0.1%と最も悲観的。次いでキール研(IfW)のゼロ成長。2024年通年のGDP速報は水曜(1/15)発表予定(市場予想は▲0.2%と2年連続のマイナス)。 2024年「悪い」言葉大賞(Unwort des Jahres 2024)は、Biodeutsch(BIO製品のように純正な/移民の背景などがない純正ドイツ人)に決定。昨年のRemigration(移民を再び追い返すこと)に続いて物騒な極右用語が受賞。 ドイツ小売協会(HDE):過去 10 年間、ドイツ都心部では年平均約6,600店が閉…
【総括】 底流に構造的人手不足があり、これまでは就業者数が増え続けてきたものの、経済低迷の予想以上の長期化で求人は激減し、今後も失業者が増え続ける可能性大。 昨年まで就業者数×賃金(購買力)は堅調だったが、将来への不安(私も失業するかも知れない)の高まりから個人消費への点火はイマヒトツ。 今後就業者数にも賃金にも低下圧力がかかるため、個人消費回復が更に後ズレするリスクが高まっている。 ●季節調整後失業者増減~前月比+10千人と、ほぼ市場予想ながら、コロナ後の回復が一巡した2023年1月以降、ずっと増加が続いている。 https://tradingeconomics.com/germany/un…
20241206 ドイツ最新ニュース速報(12月6日)~HDE消費バロメータなど
https://einzelhandel.de/images/2024-11_28_HDE_Konsumbarometer_Dezember.pdf【本日の注目点】 (冒頭グラフ)HDE消費バロメータ(12月)、貯蓄志向(橙)高止まり/消費性向(緑)低迷継続。インフレ差し引き後の実質所得は大きく伸びているが、個人消費が盛り上がる兆しはまだ見られない。 欧州委員会と南米4カ国が本日、メルコスール自由貿易協定に署名する予定。トランプ2.0を前に、25年越しの交渉がようやく結実する見込み。 本日ドイツ時間午前10時に流行語大賞(Wort des Jahres 2024)発表予定(別途速報予定)。 ②…
20241015 ドイツ経済省経済月報(10月)のエッセンス
https://www.bmwk.de/Redaktion/DE/Pressemitteilungen/Wirtschaftliche-Lage/2024/20241014-die-wirtschaftliche-lage-in-deutschland-im-oktober-2024.html ドイツ経済省10月経済月報のエッセンスは以下の通り: 経済低迷が続いており、Q3(7-9月期)実質GDPもマイナスに終わる可能性が高い(Q3GDPナウキャストは前期比▲0.4%)。年後半の景気回復は期待できそうにない。 製造業が相変わらず弱く(Q3鉱工業生産前期比▲1,4%)、サービス業の勢いも失われ始…
【一言総括】経済低迷長期化で失業がじわじわ増え、求人は減っているが、失業者が激増するリスクは小さい。就業者数と賃金は非常に堅調であり、そろそろ個人消費回復の背中を押し始めそうな状況。 https://tradingeconomics.com/germany/unemployment-change ドイツの9月雇用統計では、季調済失業者数が前月比+17千人と、市場予想(+12千人)比やや弱めのヘッドライン。各種景気先行指標の回復が腰折れし始めている中、景気遅行指標としての雇用の軟化が長期化しそうな気配。但し、後述の通り、高水準の賃上げを続けながら就業者数は増え続けているので、雇用環境全体として決…
20240927 ドイツ駐在員/ドイツ語学習者 支援ツール(9月27日分)
①【本日の注目点】 (冒頭写真)GfK消費者信頼感:高賃上げによる実質賃金&可処分所得上昇継続にもかかわらず期待外れに弱い展開が続いている(③-aに詳細)。 官僚主義を削減するための法律が成立。年間約9.4億ユーロのコスト低減。 中国の大型景気刺激策を好感し、DAXが歴史的高値を大幅更新(③-c)。 ②ドイツのニュース~こちら↓のなかから気になるものをWEB翻訳で。 https://www.deutschlandfunk.de/nachrichten/wochenueberblick ③本日の注目データa) GfK消費者信頼感内訳~景気見通し悪化も、強い所得期待を受けて、購買意欲が少しずつ改善…
20240926 ドイツ駐在員/ドイツ語学習者 支援ツール(9月26日分)
OECD Economic Outlook, Interim Report September 2024 OECD ①【本日の注目点】 (冒頭写真)OECD世界経済予測:ドイツのGDPは今年+0.1%/来年+1.0%と5月日各▲0.1%pt下方修正も、やや楽観的(日本は▲0.1%/+1.4%)。 VWとIGメタルの労使交渉開始。IGメタルは雇用維持と+7%の賃上げを要求も、VWは「現実からかけ離れている」として拒否。 郵便料金、来年から平均+10.5%値上げの予定。 Greenの共同党首(下の二人)、最近の選挙結果不振で引責辞任。 ②ドイツのニュース~こちら↓のなかから気になるものをWEB…
●ドイツ経済成長率見通しは今年▲0.1%のマイナス成長(来年は+0.8%、日本は今年ゼロ成長予想)。春の予測から▲0.2%pt下方修正。 https://www.ifo.de/fakten/2024-09-26/gemeinschaftsdiagnose-herbst-2024-deutsche-wirtschaft-im-umbruch-konjunktur-und ●ユーロ圏については今年+0.8%、来年+1.4%と比較的順調な回復軌道を見込む。過度の中国依存のせいでドイツが他国を大きくアンダーパフォームしている。 ●但し、EUにおける極右(薄青)と極左(濃青)のポピュリストの支持拡大(計…
20240919 ドイツ連銀9月月報経済分析部分のエッセンス
https://publikationen.bundesbank.de/publikationen-de/berichte-studien/monatsberichte/monatsbericht-september-2024-928296?article=kurzberichte-konjunkturlage-und-oeffentliche-finanzen-935768 今回の月報の経済分析のポイントは以下の通り: ●Q3実質GDPは良くて横ばい、若干マイナスの恐れも。しかし(最悪な状態の今でもそんな感じなので)、長期にわたる大幅マイナス成長の可能性は低い。グラフ左は実質GDPの水準推移…
https://www.ifo.de/en/publications/2024/article-journal/ifo-economic-forecast-autumn-2024-german-economy-stuck-crisis 本日(9/5)発表されたifo経済予測のポイントは以下の通り: ドイツ経済は危機に陥っており、経済的要因と構造的要因の両方がマイナスの影響を与えている。 経済的要因:需要不足に伴う低稼働率、予想以上に慎重で盛り上がらない個人消費など。 構造的要因:脱炭素、デジタル化、人口動態の変化(→人手不足)、コロナ、エネルギー価格ショック、世界経済における中国の役割の変化な…
20240902 ドイツの気になるデータ5選(製造業と個人消費の不振長期化など)
①製造業PMI(8月確報)~輸出を含む受注が足元かなり弱い模様(恐らく中国経済の低迷が主因)で、回復の兆しが全く見られない。ユーロ圏(下)でも同様に弱く、ECBの追加利下げを後押し。 https://www.pmi.spglobal.com/Public/Home/PressRelease/deae6d724c93450ca36fab799d9e1ac4 ②ドイツ連銀週次経済活動指数(WAI)~他の景気先行指標類が軒並み弱いのに対し、リアルタイムデータ(電力消費量、物流・人出など)をベースとするWAIは引き続き堅調(実質GDP3m/3mモメンタムで+0.7%)。 https://www.bun…
https://publikationen.bundesbank.de/publikationen-de/berichte-studien/monatsberichte/monatsbericht-august-2024-934662 8月のドイツ連銀月報の経済分析のエッセンスは以下の通り: 世界経済は緩やかな成長とマイルドなディスインフレを継続。 米国では景気後退懸念と利下げ期待が急浮上。株価は一時急落したがその後落ち着き。 ECBは6月に利下げを開始したが、将来の利下げ軌道を約束するものではなく、利下げは今後のデータ次第。 ユーロ圏のM3は急回復。 ドイツ経済は4-6月期予想外にマイナス成…
【一言総括】不況で失業はやや多めながら、就業者数と賃金は非常に堅調であり、そろそろ個人消費回復の背中を押し始めそうな状況。 https://tradingeconomics.com/germany/unemployment-change ドイツの7月雇用統計では、季調済失業者数は前月比+18千人と、市場予想(+15千人)比やや弱めのヘッドライン。各種景気先行指標の回復が腰折れし始めている中、景気遅行指標としての雇用の軟化が長期化しそうな気配。但し、後述の通り、高水準の賃上げを続けながら就業者数は増え続けているので、雇用環境全体として決して弱いわけではない。 ●失業率<国内基準>~6.0%で横ば…
20240710 ドイツ金属・電機業界でIGメタルは+7%の賃上げを要求
youtu.be 今年のドイツ賃金交渉における最初のヤマ場である、金属・電気業界(対象300万人超)での団体交渉において、労組(IGメタル)が7月9日に交渉方針を正式に表明した。ポイントは以下の通り: 協定期間12カ月で+7%のベースアップを要求。 職業訓練生には月額170ユーロの賃上げを要求。物価高騰を受け職業訓練生の3分の1が副業を余儀なくされている現状を改めたい。 週休3日制など、労働時間削減は前面に出さず、賃上げ(組合員の約7割が切望)を最優先。 インフレ率は低下したものの、食品価格や家賃は高止まりしていて生活苦は改善しれおらず、この程度のベア要求は妥当と強調。 賃上げによる購買力強化…
食費 16274円 雑費 19650円 娯楽費 1000円 交通費 8000円 旅費 4000円 医療費 3665円 家賃 55000円 NHK受信料 11586円 国民健康保険料 33445円 iD […]
ドイツの6月雇用統計では、季調済失業者数は前月比+19千人と、市場予想(+15~20千人)並み。各種景気先行指標の回復が腰折れし始めている中、景気遅行指標としての雇用の軟化が長期化しそうな気配。但し、後述の通り、高水準の賃上げを続けながら就業者数は増え続けているので、雇用環境全体として決して弱いわけではない。 ●失業率<国内基準>~6.0%と0.1%上昇。2022年以降の失業率上昇の大半は2022年6月からのウクライナ難民カウント開始によるものだが、基調が悪化方向であることは確か。連邦雇用庁は「景気回復がなかなか進まないので雇用も冴えない」とやや苛立っている。 https://tradinge…
20240626 ドイツの気になるデータ5選(在宅勤務活用度、人口下振れ、浮気性など)
①GfK消費者信頼感~▲21.8と5か月ぶり小反落。市場予想比弱目。所得期待(12.5⇒8.2)と経済見通し(9.8⇒2.5)は(企業側、市場側の)景気先行指標の弱さと整合的。。一方、貯蓄傾向は急増(5.0⇒8.2)し、購入傾向は低いレベルにとどまった(▲12.3⇒▲13.0)。当指数担当者曰く「消費者心理回復には、インフレの継続的減速、次期政府予算の明確な見通し、実質所得の持続的な増加が必要。」 https://tradingeconomics.com/germany/consumer-confidence www.gfk.com ②在宅勤務(Homeoffice)活用度~過去4週間に1日で…
20240625 ドイツの気になるデータ5選(賃金交渉動向一覧表など)
①賃金交渉動向~今年もマクロ経済全体で+5~6%の名目賃金上昇が見込まれている(インフレは2.5%程度なので実質賃金は+3%ペース)。 これまでの妥結状況 やや遅れて確認できる実際の賃金上昇率は、今年第1四半期時点で前年同期比名目+6.4%(インフレ差し引き後の実質ベースでも+3.8%)とかなりの上昇となっている。 https://www.destatis.de/DE/Presse/Pressemitteilungen/2024/05/PD24_211_62321.html ②建設受注(4月)~前月比▲1.5%(青線)、トレンド(赤線)としても弱い。ECBの利上げで急減速した後、なかなか立ち直…
Kurzbericht: Konjunkturlage Deutsche Bundesbank 上記「経済概況」の目新しいポイントを以下抽出。6月7日に発表済の半年毎の中長期予測のエッセンスについては以下リンクをご参照。 dateno.hatenablog.com 6/7に発表済の中長期予測の軌道から外れるような材料なし(想定通りの動き)。 ドイツ経済の回復は続いており、第2四半期の実質GDPは前期比小幅プラス継続の可能性が高い(7/30速報発表、市場予想は+0.2%あたり)。 輸出回復に手応えあり。特にユーロ諸国からの資本財と消費財への需要が増加。 4・5月の車と観光は第1四半期比やや弱…
ドイツの気になるデータ5選(受注残、国際競争力ランキングなど)
①製造業受注残(4月)~「新規」受注低迷継続を素直に反映して、実質べースで前月比▲0.5%/前年同月比▲5.6%とじりじりと減少継続。但し、直近の平均月収の7.1か月分と、受注「残」の水準自体はまだまだかなり高い。 https://www.destatis.de/DE/Presse/Pressemitteilungen/2024/06/PD24_234_421.html ②ZEW景況指数(6月)~最近の回復基調自体は続いているが、ヘッドラインである期待指数が47.5と市場予想50を大きく下回った。本指標はifoやPMIのように企業に聞くのではなく、金融アナリストに聞いているものなので、直近のフ…
20240615 EURO2024開幕戦、ドイツ5-1で快勝
dateno.hatenablog.com <Japanese> 昨夜ミュンヘンで始まったEURO2024(欧州サッカー選手権)の開幕戦は、ドイツがスコットランドに5-1で快勝し、先発/途中出場選手双方の良好なパフォーマンスもあって大いに盛り上がりました。私は自宅のTVでアルトビール(地元デュッセルドルフの名物)を片手に観戦していたのですが、スタジアムの広告にやたら漢字が出てくるのが気になってちょっと調べてみたところ、本大会の国際スポンサー13社のうち5社が中国企業となっていました(自動車のBYD、スマホのvivo、家電のHisense、オンラインショッピングのAliExpress、決済のAl…
20240614 ベルリン研(DIW)ドイツ経済予測のエッセンス
www.diw.de 先ほど発表されたDIW(ベルリン研、ドイツ5大研の一角)のドイツ経済予測のエッセンスは以下の通り: 表題:「経済低迷の終焉: ドイツ経済は軌道に乗りつつある」と慎重ながらもポジティブなトーン。 世界経済は予想以上に堅調。今年+3.7%/来年+3.6%成長見込み。ドイツ経済もその恩恵に預かる。 実質所得の上昇とECBの利下げが貯蓄選好に歯止めをかけ、今年・来年と個人消費がGDP押上げに寄与しそう。 欧州サッカー選手権(EURO2024)のドイツ開催は、サービス業と消費財にややプラス。 構造的プライマリーバランス(赤線)はほぼ均衡しており、財政は十分健全な状態にある。 「債務…
20240613 ドイツの気になるデータ5選(キール研とエッセン研の経済予測より)
①本日発表のキール研、エッセン研の最新経済予測を含めた最近のドイツ経済予測ヘッドライン一覧 IfW(キール研) https://www.ifw-kiel.de/de/publikationen/deutsche-wirtschaft-im-sommer-2024-erholung-kommt-muehsam-in-gang-33009/ RWI(エッセン研) https://www.rwi-essen.de/presse/wissenschaftskommunikation/pressemitteilungen/detail/rwi-deutsche-wirtschaft-kommt-lang…
<Japanese> 来る6月14日(金)から7月14日(日)までの1か月間、ドイツ主催で欧州サッカー選手権(UEFA EURO 2024)が開催されます。デュッセルドルフを含む国内10スタジアムが会場となり、他にもパブリック・ビューイングやファンゾーンが設置される予定となっています。ドイツでは予選3試合が全てARD(公共第1放送)でライブ中継されるなど、無料TVでもかなりの試合が観戦できます。 英ブックメーカーのオッズは、お金のかかった真剣勝負なので、たいていの専門家の予測よりは遥かに正確で信頼できます(市場のフォワード価格にも同様のことが言えます)。このオッズによると、今回の優勝候補筆頭は…
20240607 ドイツ連銀、独インフレのかなりの上振れを覚悟
https://publikationen.bundesbank.de/publikationen-de/berichte-studien/monatsberichte/deutschland-prognose-deutsche-wirtschaft-fasst-langsam-wieder-tritt-perspektiven-bis-2026-932984 先ほど発表されたドイツ連銀の半年毎(6/12月)のドイツ経済予測アップデートのエッセンスは以下の通り。ドイツのインフレ(HICPベース)がかなり高止まりすると見ている模様。 GDPとインフレの予想ヘッドラインは冒頭図の通り。GDP軌道は…
20240607 ドイツの気になるデータ5選(鉱工業生産、対外収支など)
①鉱工業生産(4月)~建設(赤)を含む総合ベース(青)で前月比▲0.1%と低迷継続。4月の水準はQ1平均比フラット。 https://www.destatis.de/DE/Presse/Pressemitteilungen/2024/06/PD24_222_421.html https://www.bundesbank.de/de/statistiken/konjunktur-und-preise/-/saisonbereinigte-wirtschaftszahlen-804168?contentId=804136#anchor-804136 ②対外収支(4月)~輸出が前月比+1.6%/前年…
20240605 欧州サッカー選手権(EURO2024)のオッズ一覧
www.vegasinsider.com ●優勝確率~ホスト国ドイツは3位と相応に有力視されている。以下トップ10: ①イングランド(25%)、②フランス(20%)、③ドイツ(15.4%)、④ポルトガル&スペイン(11.1%)、⑥イタリア(6.7%)、⑦ベルギー&オランダ(5.9%)、⑨クロアチア&デンマーク(2.4%)。 ●グループ順位予想~Aグループをドイツはかなりの高確率でトップ通過できる見込み。順調に勝ち進めば少しは個人消費の押し上げに寄与するのではないかと期待されている。 ●得点王争いにドイツ人ストライカーは絡んでこないと目されている。 <オッズ/確率コンバータ> www.aceod…
先ほどドイツの5月雇用統計が発表され、季調済失業者数は前月比+25千人と、市場予想(+9~10千人)より弱め。景気の先行き好転の兆しが出始めているものの、景気遅行指標としての雇用は年末年始の景気低迷を反映して軟化しているイメージ。但し、後述の通り、就業者数は増え続けているので、雇用全体として決して弱いわけではない。 ●失業率<国内基準>~5.9%で横ばい。2022年以降の失業率上昇の大半は2022年6月からのウクライナ難民カウント開始によるもの。連邦雇用庁は「経済低迷の割にしっかり」との評価継続。 https://tradingeconomics.com/germany/unemploymen…
今現在の日本は不景気だと思うのですが、そうでないという意見もあり…
経済ニュース こんにちは、本ブログ記載主のトーターです。 日本の経済(景気)についての話ですが、流れてくるニュースを眺めていると「すごく景気が悪い」と感じずにはいられないですね。...
20240531 ドイツの気になるデータ5選(インフル流行度、小売売上など)
①インフルエンザ流行度合い~週あたり新規感染者数(人口比)4.6%(うちコロナ0.1%程度)。患者数390万人にまで減少。但し、まだまだ比較的高水準。 https://influenza.rki.de/Wochenberichte/2023_2024/2024-21.pdf ②DIW(ベルリン研)景気バロメータ(5月)~4月までの改善傾向から製造業主導で急反落(左)。長期的に見てもかなりの低水準(右)。最近の景気回復の不安定さを示唆。ifoも横ばいであり、過度の期待は禁物か。 https://www.diw.de/de/diw_01.c.903641.de/diw-konjunkturbaro…
einzelhandel.de ドイツ小売業協会(HDE)の分析(上添リンク)やその関連報道によると、6月からドイツがホスト国となる欧州サッカー選手権:EURO2024(6/14~7/14)に対する期待やその経済効果は以下の通り: 売上増加分は38億ユーロ(約6,500億円相当)となる見込み。 調査対象者(約1,000人)の41%が食品・飲料、31%がファンアイテム、25%がスポーツ用品を追加購入予定。 支出金額の分布:32%が101~ 200ユーロ、28%が51~100ユーロ、8%が500ユーロ以上の支出を予定。 経済効果はドイツ代表チームの成績にも大きく左右される。勝ち進むほど、消費者心理…
20240529 ドイツの気になるデータ5選(5月インフレ速報、GfKなど)
①CPI(ドイツ国内基準)速報(5月)~先月までの押し下げ方向のベーシス効果が今月なかったため、前年同月比は+2.4%と4月の+2.2%から上昇したが、前月比+0.1%への(市場予想以上の)減速は朗報。 https://tradingeconomics.com/germany/inflation-cpi ②HICP(EU統一基準)速報(5月)~ECBが使うHICPベースでは前月比+0.2%/前年同月比+2.8%とイマイチ。但し、今後夏場の間は前年の発射台が高いため、前月比+0.3%くらいまでは前年同月比が下がって見える。 https://www.destatis.de/DE/Presse/Pr…
20240524 ドイツの気になるデータ5選(GDP確報値、欧州議会選など)
①GDP確報値(2024Q1)~速報の前期比+0.2%はコンファーム。投資と純輸出がプラス寄与する一方、個人消費と製造業はマイナス。下図の通り全体としてほぼ完全な横ばいが続いている状況不変。 https://www.destatis.de/DE/Presse/Pressemitteilungen/2024/05/PD24_205_811.html ②建設受注(3月)~実質ベースで前月比+3.8%/前年同月比+2.2%と急回復。トレンド(赤)としてはまだ下向きながらも、好天などを背景に低水準からかなり切り返した格好。利下げが始まる年後半にはトレンドが上向きに転じるとの見方が多い。 https:/…
economy-finance.ec.europa.eu 本日EU委員会から発表されたEU/ユーロ圏の経済予測(四半期毎にアップデート)のドイツ部分のエッセンスは以下の通り: ドイツ経済は昨年のマイナス成長後、今年も+0.1%の成長にとどまる(2月予想比▲0.2%pt下方修正)。 資本財や中間財に対する海外需要の低迷がドイツの輸出の足かせとなっている。 エネルギー集約型産業(化学、ガラス、製紙など)の競争力低下もあり、純輸出の成長寄与は大きくならない。 インフレはさらに低下し、実質家計所得は回復を続ける見通し。消費者心理の改善と相まって、個人消費は2025年にパンデミック前の水準に戻ると予測。…
こんにちは、リーズンです。 誤解するわたしです。 会社の人間関係に辟易してセミリタイアを考えています。 今は仕事をダウンシフトして働いています。 しばらく前から商品価格値上げのニュースが続いていますよね。 もう身の周りのもの全てが値上がりしているような感じですし まだまだ終わりではないのかもしれません。 でも その感覚は少し違うのではないかと思うのです。 確かに 円ベースで考えると 円という通貨が一定の価値を持ち それが商品の価値を示す指標となりますよね。 しかしながら 今は手に入る商品は以前と同じなのに 指標となる円がたくさん必要になっています。 つまりこれは 値上がりした、というよりも 円…
20240509 ドイツ経営者団体シンクタンクは今年ゼロ成長予測
https://www.iwkoeln.de/studien/michael-groemling-stagnation-im-sechsten-jahr.html 昨日ドイツ経営者団体のシンクタンクIW(@ケルン)が発表したドイツ経済分析(上リンク)のエッセンスは以下の通り: 他国は今年しっかり成長しそうなのに、ドイツだけそれができそうもない。 ドイツの対外貿易は2022年秋から減少しており、2019年の水準を下回っている。 世界の貿易量は今年+1%増加(昨年は▲1.7%縮小)し、輸出依存度の高いドイツ経済を助ける見込みだが、現時点でその恩恵はまだ感じられていない。 ドイツの輸出の中核である資…
20240506 ドイツの気になるデータ5選(消費者センチメント詳細など)
①HDE消費者センチメント~比較的しっかりとした回復基調にあり、予想比後ずれしていた個人消費の回復に期待できそうな感じになってきている。 景況感(橙)の回復と共に所得(緑)に対する自信も高まり。。。。 貯蓄性向(橙)が緩む一方で、購買意欲(緑)が高まりつつある。 https://einzelhandel.de/images/HDE_Konsumbarometer_Mai_2024.pdf ②再エネ発電キャパ拡充状況~風力(左)は年間計画比やや遅れ気味(それでも年初来176基もの風車が設置されているのは立派)。太陽光(右)は昨年と同様、計画比順調な進捗が継続。 https://www.zeit.…
20240502 OECD経済見通しのドイツ部分のエッセンス
<全体> https://www.oecd.org/economic-outlook/may-2024/ https://read.oecd-ilibrary.org/view/?ref=1265_1265108-ee6rdghes4&title=oecd-economic-outlook-presentation-may-2024 以下がこちらのドイツ部分のエッセンス: https://www.oecd-ilibrary.org/sites/69a0c310-en/1/3/2/19/index.html?itemId=/content/publication/69a0c310-en&_csp…
20240430 ドイツの気になるデータ5選(GDP、雇用統計など)
①実質GDP(2024Q1速報)~前期比+0.2%と一見強めに見えるが、Q4が▲0.5%と0.2%下方修正されており、ほぼ市場予想通り。この2年くらいはほぼ横ばいが続いている(但し、インフレのため名目ベースでは高成長)。 https://www.destatis.de/DE/Presse/Pressemitteilungen/2024/04/PD24_173_811.html ②雇用統計(4月)~操短労働者数の20万人突破がやや気がかり。景気低迷長期化の悪影響が、遅行指標としての雇用にも少し出始めている模様。但し、構造的人手不足のため、失業者の大幅増加は予想されていない。 https://st…