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20250420 ドイツ最新ニュース速報(4月20日)~AfDが第一党に肉薄
https://dawum.de/Bundestag/ ①【本日の注目点】 政党別支持率(冒頭グラフ、主要各社平均)、引き続きAfDがCDU/CSUに肉薄。既成政党への不満の高まり⇒AfDにしか大きな変革は期待できないのではないか、といった雰囲気が(旧東独地域を中心に)広がり続けている。 ドイツ約70都市で伝統的なイースターデモ行進実施。今年のテーマは、平和の呼びかけ/ドイツ再軍備への反対。 1991~2024年、ドイツは33年連続で対米貿易黒字を計上中。貿易量(輸出+輸入)では米国が昨年中国(2016~2023年トップ)を抜いて国別首位に躍り出た。2024年の対米輸出は、製薬・医療技術、自動…
20250211 ドイツ最新ニュース速報(2月11日)~SENTIX景況感指数やや改善
https://www.sentix.de/index.php/sentix-Economic-News/ ①【本日の注目点】 (冒頭グラフ)SENTIX景況感指数(ユーロ圏):現況指数(はまだかなり低水準にあるものの)、期待指数(赤)が改善。トランプ関税に対する不安があるものの、ウクライナ和平やドイツ新政権に対する期待がプラスに作用した模様。 全世界の鉄鋼・アルミに対する25%のトランプ関税に対し、EUは交渉を前提としつつも、必要なら鉄鋼・アルミ以外にもウィスキー、オートバイ(ハーレー)、ジーンズ、オレンジジュースなどへの課税で対抗する予定。 米国側としては、今後のウクライナ支援用の武器を欧…
20250114 ドイツ最新ニュース速報(1月14日)~内外主要機関GDP予測など
①【本日の注目点】 (冒頭図表)内外主要機関ドイツGDP成長率予想:ハンデルスブラット(HRI)が今年▲0.1%と最も悲観的。次いでキール研(IfW)のゼロ成長。2024年通年のGDP速報は水曜(1/15)発表予定(市場予想は▲0.2%と2年連続のマイナス)。 2024年「悪い」言葉大賞(Unwort des Jahres 2024)は、Biodeutsch(BIO製品のように純正な/移民の背景などがない純正ドイツ人)に決定。昨年のRemigration(移民を再び追い返すこと)に続いて物騒な極右用語が受賞。 ドイツ小売協会(HDE):過去 10 年間、ドイツ都心部では年平均約6,600店が閉…
【総括】 底流に構造的人手不足があり、これまでは就業者数が増え続けてきたものの、経済低迷の予想以上の長期化で求人は激減し、今後も失業者が増え続ける可能性大。 昨年まで就業者数×賃金(購買力)は堅調だったが、将来への不安(私も失業するかも知れない)の高まりから個人消費への点火はイマヒトツ。 今後就業者数にも賃金にも低下圧力がかかるため、個人消費回復が更に後ズレするリスクが高まっている。 ●季節調整後失業者増減~前月比+10千人と、ほぼ市場予想ながら、コロナ後の回復が一巡した2023年1月以降、ずっと増加が続いている。 https://tradingeconomics.com/germany/un…
20241227 ドイツ最新ニュース速報(12月27日)~ロシアの誤射、公務員人気化など
①【本日の注目点】 (冒頭写真)アゼルバイジャンの旅客機墜落事故は、ロシア対空防御砲の誤射であった可能性が高まっている、 経済が低迷し、企業が人員削減を進める中、解雇リスクのない公務員が最近人気化。公益に資する有意義な仕事をしたいという動機も多いが、慢性的人手不足もあって過重労働となるリスクも小さくない。 経営者団体系シンクタンクIW、政治家に対し:(たとえ政治的に不人気であっても)労働時間延長や退職年齢引き上げによる労働投入増強が是非とも必要。 シュタインマイヤー大統領、本日連邦議会の解散を正式決定・発表する見込み。予定通り投開票日は来年2/23となる(不信任以降21日以内に決定、60日以内…
https://www.cmegroup.com/markets/interest-rates/cme-fedwatch-tool.html youtu.be ◆米景気が引き続き堅調な中、ややタカ的ながらもFEDがまだ利下げを見ていること、トランプ経済政策が成長促進的である可能性が高いこと、からイールドカーブのベアスティープニングが進行。◆市場が織り込む利下げ軌道は来年3月頃にあと一回だけ利下げ、というところまで後退し、FOMCのドットより上になった(higher for longer)。◆10年金利6%到達もありうる、などという悲観的な意見も一部出始めているが、そこまで行くにはインフレ3%&…
20241220 ドイツ最新ニュース速報(12月20日)~ドイツ経済に朗報なし
https://www.nim.org/konsumklima/detail-konsumklima/konsumklima-leichte-erholung-zum-jahresende-verhaltene-aussichten-fuer-2025 ①【本日の注目点】 (冒頭グラフ)GfK消費バロメータ低迷継続。購入意欲低く/貯蓄性向高く、個人消費の盛り上がりは期待薄。その他、輸出、雇用、倒産でも先行指標が弱い(③a-c)。 輸入ドバイチョコレート(UAE、トルコからの輸入品)に汚染物質検出/注意喚起。 ポピュリズムの干渉や妨害から憲法裁や裁判官を守るための制度改革法案可決。所得税の累進軽…
20241218 ドイツ最新ニュース速報(12月18日)~主な賃金交渉結果/予定など
①【本日の注目点】 (冒頭表)足元は公務員とフォルクスワーゲンの賃金交渉動向に注目が集まっている。来年は州公務員以外に大口なし(関連データ③-a)。 今年の住宅家賃は約4%上昇。新築の供給が細っていて需給がタイトなため、家賃の強めの上昇は今後も続く見込み。 ドイツメディア、2月に2回のメルツ対ショルツのTV討論会を準備中(2/9と2/16になる見込み)。他党は「なぜその二人だけ特別扱いするのか」と反発。 現在のドイツの苦境を論点整理した日本語記事: www.bloomberg.co.jp ②ドイツのニュース~こちら↓のなかから気になるものをWEB翻訳で。 https://www.deutsch…
20241217 ドイツの景気先行指数、いずれも下向きで厳しい状況継続
①ifo景況指数~現況(灰色線)も期待(青色線)も低水準下向きで、ドイツ企業の景況感が慢性的に悪化している状況継続。 景気サイクル的にもどっぷりリセッション領域(左下第3象限)内で滞留中。 好況業種なし/ほぼ一様に苦しい。 https://www.ifo.de/en/facts/2024-12-17/ifo-business-climate-index-falls-december-2024 ②ZEW景況感指数~期待指数(赤色線)は、前倒し選挙後の新政府が投資支援策を打ち出してくれそうだという期待でやや改善も、足元の景況感(カーキ色の線)は最悪。 https://www.zew.de/pres…
https://www.cmegroup.com/markets/interest-rates/cme-fedwatch-tool.html https://www.bloomberg.com/news/videos/2024-12-13/bloomberg-real-yield-12-13-2024-video ◆来週のFOMCでの▲25bp利下げ確率が97%にまで高まる一方、イマイチのインフレ指標を受けて、ターミナル金利は3.8%にジワリと切り上がり、10年金利は4.4%まで大幅上昇(+24bp)。◆短期ゾーンでは慎重な利下げがもうしばらくは正当化されやすい一方、長期ゾーンでは財政の冒険(…
20241214 ドイツ最新ニュース速報(12月14日)~ドイツ経済低迷長期化など
www.ifo.de ①【本日の注目点】 (冒頭グラフ)ドイツ企業、設備投資に一層消極化。ifo担当者:「産業立地上の構造問題と内外経済政策の枠組みに関する高い不確実性のため」。 ショルツ政権、解散前に、子ども手当引き下げ、所得税累進緩和、ドイツチケット財政手当の法案を成立させたい意向。 CDU/CSUの選挙公約発表:法人税25%で制限、電気税/ネットワーク料金引き下げ、連帯付加金完全廃止、徴兵制の段階的再導入、不法移民の受入れ禁止/国境警備強化(ドローン、暗視装置、赤外線カメラなどの活用)。教育に関しては、就学前の語学テストを義務化 ドイツ連銀、今年と来年の経済見通しを大幅に下方修正。トラン…
本日発表されたドイツ連銀の最新経済見通し(半年毎)のエッセンスは以下の通り: https://publikationen.bundesbank.de/publikationen-de/berichte-studien/monatsberichte/monatsbericht-dezember-2024-947558?article=deutschland-prognose-wachstumsausblick-deutlich-eingetruebt-inflation-geht-zurueck-auf-2--947440 実質GDPは今年▲0.2%とマイナスの着地。来年もわずか+0.2%止まり…
www.cmegroup.com www.youtube.com ◆米雇用統計は適度な強さ(NFP、賃金など)+弱さ(失業率、就業率など)で市場は好感。◆12月18日のFOMCでは▲25bpの利下げ確率が86%に上昇、ターミナル金利は3.6%に低下。◆足元の政策金利はまだ中立より高いが、当初想定比、景気・雇用は強め、インフレは高めなので、来年はトランプの経済政策の具体的発動状況などを見極めながら慎重な(ゆっくりとした)利下げとなりそう。◆但し、9月にFEDが利下げを開始して以降の経済指標は全体としてかなり強目、かつ来年以降のトランプ政策はインフレ的であり、12月の利下げは十分説得力ある形で正当…
20241205 ドイツ最新ニュース速報(12月5日)~OECD世界経済予測など
https://www.oecd.org/en/publications/2024/12/oecd-economic-outlook-volume-2024-issue-2_67bb8fac.html ①【本日の注目点】 (冒頭グラフ)OECD世界経済予測、ドイツGDPは0.0%(マイナススは回避)/+0.7%/+1.2%。今年マイナスとなる日本よりはマシな感じ(③-b二関連データ)。 ショルツ首相は選挙までの残り期間、児童手当、減税、Deutschlandticketなど、バラマキ的で選挙運動に役立つ法案の成立しか目指していない。 フランス議会で政府不信任案が可決され、バルニエ政権3ヶ月持た…
出張のため、ここ数日データのフォローがフルにできていなかったのでキャッチアップしておく。 ①賃金(7~9月期)~実質ベース(インフレ差し引き後)+2.9%、名目ベース+4.9%と景気低迷の割には異常なほどの高水準。労組が2022-23のマイナスの実質賃金分を必死で取り返しているため。しかし、大きく切り上がった物価水準への抵抗感や当面の景気(雇用)にする不安が根強く、より多くのお金が貯蓄に回ってしまっているため、個人消費の回復が予想以上に遅れている。 https://www.destatis.de/DE/Presse/Pressemitteilungen/2024/11/PD24_449_623…
20241126 ドイツ最新ニュース速報(11月26日)~弱いifo景況指数など
https://www.ifo.de/en/facts/2024-11-25/ifo-business-climate-index-down-november-2024 ①【本日の注目点】 (冒頭グラフ)ifo景況指数、低迷継続。現況指数(黒)の悪化はQ4マイナス成長を示唆。トランプ関税への懸念も大(③-a)。 CDUは、来年2/3(選挙は2/23)に「ドイツのための緊急プログラム」を採択するため、1日だけ党大会を開催する予定。 SPD幹部会、ショルツ首相を次期首相候補とすることを正式に決定。現在のCDU/CSUに対する支持率の劣勢(19%pt程度)をSPDが3ヶ月で逆転したことはないが、17…
https://www.cmegroup.com/markets/interest-rates/cme-fedwatch-tool.html youtu.be ◆利下げ期待は更に後退。12月(▲13bp)/1月(▲6bp)を合わせても▲25bpに届かないという市場織込み。◆ターミナルレートは4%近くにまで切り上がり、10年もの金利は4.4%近傍にステイしている(冒頭図表)。◆今となっては、9月の▲50bpでの利下げ開始は、バランスが悪かった/インフレ克服の判断は時期尚早だった、という感じに見えてしまっている。◆米景気が流石に例年は減速し始めるだろうという期待が根強い一方で、上下院も抑えているト…
20241123 ドイツ最新ニュース速報(11月23日)~最近の人員削減一覧など
①【本日の注目点】 (冒頭表)自動車関連を中心に大型リストラ(人員削減、賃下げ、工場閉鎖など)の発表相次ぐ。 VWでは経営側が工場閉鎖に固執し、労組案を拒絶したため、労組が12/1からスト断行へ。 ドイツ治安機関が親イスラム・親パレスチナグループによるサイバー(DDoS)攻撃を受けている模様(シュピーゲル)。 ②ドイツのニュース~こちら↓のなかから気になるものをWEB翻訳で。 https://www.deutschlandfunk.de/nachrichten/wochenueberblick ③本日の注目データa) 総合PMI(11月)~引き続きマイナス成長圏で低迷。サービス業の50割れが不…
20241121 ドイツ最新ニュース速報(11月21日)~競争力低下/自信喪失など
https://www.ifo.de/en/publications/2024/article-journal/wettbewerbsfahigkeit-der-deutschen-industrie-im-freien-fall ①【本日の注目点】 (冒頭グラフ)ifo研の製造業約2,000社に対するアンケートの結果、競争力低下の危機感が過去最悪レベルであることが判明(灰:世界市場、青:EU市場、水:国内市場における自社競争力認識のDI)。 フォンデアライエン2.0におけるEU委員メンバーが事実上確定。主要会派の合意形成を受けて来週の欧州議会本会議で委員全員が選出される見込み。 経済に専門性…
Konjunktur in Deutschland Publikationen der Bundesbank ドイツQ3GDPは前期比+0.2%と予想外のプラスとなったが、Q2分の▲0.2%pt下方修正や製造業(下図左)・建設業(同右)の低迷継続などもあり、見通しは依然として弱い。 個人消費は実質賃金大幅上昇の恩恵を受けたが、その後の労働市場の雲行きはますます不透明になっており、個人消費の伸びを鈍化させている可能性が高い。 期にわたる景気低迷で労働市場は冷え込んできたが、賃金は依然として大幅に上昇(下図左)している。 失業者が増加する中(下図右)、製造業では操短の導入も進んでいるが、まだそ…
20241117 週末のBloombergより~利下げ期待の後退など
https://www.cmegroup.com/markets/interest-rates/cme-fedwatch-tool.html youtu.be ◆米大統領選決着後、金利のボラは大きく低下したが、パウエル議長の「利下げは急がない」発言で利下げ期待が後退。一時8割あった12月利下げ確率は5~6割まで低下、今後の累計利下げ幅も3回程度にまで圧縮。◆中立金利はもう少し下にありそうなので、12月18日のFOMCでの利下げを妨げるものは現時点であまりないが、時間の経過とともにトランプ関税(+移民送還、減税など)の実現が視野入りし、利下げしづらくなる。◆トランプ2.0の政策が特段インフレに悪…
20241113 ドイツ最新ニュース速報(11月13日)~来年2/23に総選挙など
https://www.destatis.de/DE/Presse/Pressemitteilungen/2024/11/PD24_423_611.html ①【本日の注目点】 (冒頭グラフ)ドイツHICP10月確報前月比+0.4%/前年同月比+2.4%と加速。来年初まではベーシス効果で前年同月比が上昇して見えやすいので注意(③-a)。 信任投票12/16、解散総選挙2/23で与野党合意。最終決定権を持つシュタインマイヤー大統領も「現実的」と評価。 IGメタルと金属・機械業界(の一部)、25ケ月2段階累計+5.1%の賃上げ(+600ユーロの一時金)で合意。このモデルが対象390万人に広がる可能…
20241106 ドイツ最新ニュース速報(11月6日)~最近のリストラ一覧など
①【本日の注目点】 (冒頭図)ドイツにおける最近のリストラアナウンスメント一覧。自動車関連を中心に大きな人員削減/工場閉鎖が続いている。 朝時点でトランプが圧倒的に優勢ということで、トランプ2.0に対するドイツの政界・経済界での不安一気に高まる(③-a)。 連立政権内不和で揉めているような場合ではないが、現時点で歩み寄りの兆しなく、本日の連立委員会がヤマ場となる。 「ザクセン分離主義者」と呼ばれる極右過激派組織のメンバー8人(AfD党員を含む)を逮捕。 ②ドイツのニュース~こちら↓のなかから気になるものをWEB翻訳で。 https://www.deutschlandfunk.de/nachri…
20241105 ドイツ最新ニュース速報(11月5日)~SENTIX景況感指数など
https://www.sentix.de/index.php/component/option,com_sentixdb/Itemid,115/view,multichart/ ①【本日の注目点】 (冒頭図)SENTIX景況感指数:ドイツ分(11月、青)は▲31.5⇒▲29.8と低水準でほぼ横ばい。堅調を維持する日本分(赤)との格差広がったまま。 今年9月までを含むここ数年間、強制送還の6割強が当人の失踪や輸送上の問題などを理由に失敗。リソース不足や運用上の問題などが原因。 連立与党3党、ベルリンで経済・財政政策の方向性を巡る内部対立解消に向けて本日も危機対応的な協議を継続。連立委員会は明日…
20241104 ショルツ連立政権崩壊の危機についてのドイツメディアの報道ぶり
政党別支持率5%割れで党勢の立て直しが必要なFDPを震源として、最近ショルツ連立政権内での不和が深刻化し、「連立崩壊の危機」と見做されていることについてのドイツメディアの報道ぶりは以下の通り: 事態の深刻化のきっかけは、先週金曜に財務省から発表されたFDP独自の経済政策提案文書。 連帯税廃止、法人税減税、多くの気候変動政策規制の撤廃、労働時間延長、社会保障縮小など、CDU/CSUの主張に近く、連立政権内に軋轢を生んだ。 当該文書は左派色の強い連立契約の内容からかけ離れており、状況の悪さをさらにエスカレートさせた。一部では「連立政権への離婚届」とさえ呼ばれている。 リントナー財務相(FDP党首)…
20241104 ドイツ最新ニュース速報(11月4日)~SENTIX市場センチメントなど
Data Centers: Who Has the Most? ①【本日の注目点】 (冒頭図)データセンター数世界ランキング:5,388か所でダントツトップの米国に次いでドイツは522か所で2位、日本は219か所で10位。欧州とアジアは今後北米キャッチアップする見込みで、電力需要の高まりへの対応が必要。 FDP独自の経済政策提案発表以来、連立政権内の不和継続。首相と財務相の個別面談や連立委員会での危機対応的な協議が続く。 二重国籍を容認する新国籍法施行以降、帰化申請急増。 ②ドイツのニュース~こちら↓のなかから気になるものをWEB翻訳で。 https://www.deutschlandfunk…
https://www.cmegroup.com/markets/interest-rates/cme-fedwatch-tool.html www.youtube.com ◆雇用統計は+12千人(&過去分下方修正)と弱かったが、景気全体としては堅調。中立金利が4%よりは下だということで年内2回の利下げはスムーズだろうが、その後はぺースダウンしうる。◆ハリケーンの影響で今回の雇用統計の企業解答率が47.4%と異常に低かった点には注意が必要。今後大幅リバイスがありうる。◆市場が予想するターミナル金利はまだ3.5%くらいにあり、1年までの金利は雇用統計でやや下がっているが、それ以降のゾーンはベアス…
20241101 ドイツ最新ニュース速報(11月1日)~イラン領事館閉鎖など
①【本日の注目点】 イラン系ドイツ人の死刑執行への制裁対応として、イランの3領事館(FRA, MUN, HAM)に閉鎖命令(ベルリンの大使館は対象外)。 自己決定法が本日発効。トランスジェンダーなどのLGBTの人々は、精神医や裁判所の書類なく登記所での申告だけで性別や名前の変更が可能に。 リントナー財務相(FDP、冒頭図)「政府の不透明な基本方針は、私の要求と一致しない」(シュピーゲル)と連立早期離脱の可能性を否定せず。 ②ドイツのニュース~こちら↓のなかから気になるものをWEB翻訳で。 https://www.deutschlandfunk.de/nachrichten/wochenuebe…
20241029 ドイツ最新ニュース速報(10月29日)~フォルクスワーゲンの大リストラなど
①【本日の注目点】 (冒頭図)フォルクスワーゲン(VW)は国内10工場12万人のうち、3工場以上を閉鎖/数万人の削減を計画。IGメタルは金属・電機業界の一部(含むVW)で警告ストを開始。 ショルツ首相、官邸での産業サミットを本日開催(も、リントナー財務相、ハーベック経済相との連携感なく、あまり期待されていない)。 東独3州におけるBSW(極右ポピュリズム新党)との連立交渉、ウクライナ戦争と米ミサイル配備に関する共通スタンスの表現を模索しつつ、やや前進。 ②ドイツのニュース~こちら↓のなかから気になるものをWEB翻訳で。 https://www.deutschlandfunk.de/nachri…
20241025 ifo景況指数小反発もリセッション継続を示唆
https://www.ifo.de/fakten/2024-10-25/ifo-geschaeftsklimaindex-gestiegen-oktober-2024 https://tradingeconomics.com/germany/business-confidence 本日発表された、ドイツで最も重要視される景気先行指標:ifo景況指数(10月)のエッセンスは以下の通り: 総合指数は86.5と市場予想(85.6)を上回ったが、引き続き低水準(リセッション継続を示唆)であり、ECBの追加利下げを妨げるようなものではない。 景気サイクル的に見ても、引き続きリセッション領域にどっぷり漬…
20241022 ドイツ最新ニュース速報(10月22日)~政治家人気ランキングなど
https://www.forschungsgruppe.de/Aktuelles/Politbarometer/ ①【本日の注目点】 (冒頭図)ドイツ政治家人気トップ10。引き続きピストリウス国防相がトップ独走。次世代のエース:ブストNRW州首相も善戦。ショルツ首相は7位に低迷。 2023年の平均労働時間、34.1時間/週と2022年の34.3時間/週から減少(③-b)。 本日ドイツ時間15時に IMF世界経済見通し発表。 https://www.imf.org/ja/Publications/WEO ②ドイツのニュース~こちら↓のなかから気になるものをWEB翻訳で。 https://www…
20241018 ドイツ最新ニュース速報(10月18日)~ECB利下げでユーロ安など
www.ecb.europa.eu ①【本日の注目点】 (冒頭図)ECB▲0.25%の追加利下げ実施(中銀預金金利3.25%)。ユーロ圏でインフレが一段と抑制される一方、景気見通しが予想以上に悪化したことに対応。12月も追加利下げとなる可能性大(③-aにFXの反応)。 連邦議会、病院改革を可決。10年500億ユーロの改革基金を設定し、診療報酬制度修正、専門化促進、小規模病院支援拡充。 バイデン大統領訪独で訪欧開始。独仏英首脳とウクライナ・中東情勢を協議。 ②ドイツのニュース~こちら↓のなかから気になるものをWEB翻訳で。 https://www.deutschlandfunk.de/nachr…
20241017 ドイツ最新ニュース速報(10月17日)~本日ECB▲25bp利下げへなど
jp.reuters.com ①【本日の注目点】 (冒頭図)本日開催のECB理事会で0.25%の追加利下げが確実な情勢。 健康保金の赤字が深刻。法的健保では来年初から保険料(労使折半)の0.8%引き上げが不可避の情勢。 ショルツ首相、党内・連立内の不和があまりにもひどいので、信任投票(否決が早期解散の道を開く)をチラつかせて脅したとの観測浮上。 ②ドイツのニュース~こちら↓のなかから気になるものをWEB翻訳で。 https://www.deutschlandfunk.de/nachrichten/wochenueberblick ③本日の注目データa) 製造業受注残(8月)~前月比▲1.0%/…
20241016 ドイツ最新ニュース速報(10月16日)~ZEW景況指数など
https://www.zew.de/presse/pressearchiv/konjunkturerwartungen-steigen-aber-lagebewertung-auf-tiefpunkt ①【本日の注目点】 (冒頭図)ZEW景況指数(景気先行指標)、期待(赤)はわずかに改善も、現況(茶)は過去最悪レベルに悪化。足元のGDPマイナス継続を示唆。 ザクセン、チューリンゲンなど一部の州で所得税支払請求詐欺多発(一見もっともらしい税務署支払い請求書が届く)。 ドイツ人の読書時間1日平均27分、TV・ストリーミングは128分。 ②ドイツのニュース~こちら↓のなかから気になるものをWEB翻…
20241015 ドイツ経済省経済月報(10月)のエッセンス
https://www.bmwk.de/Redaktion/DE/Pressemitteilungen/Wirtschaftliche-Lage/2024/20241014-die-wirtschaftliche-lage-in-deutschland-im-oktober-2024.html ドイツ経済省10月経済月報のエッセンスは以下の通り: 経済低迷が続いており、Q3(7-9月期)実質GDPもマイナスに終わる可能性が高い(Q3GDPナウキャストは前期比▲0.4%)。年後半の景気回復は期待できそうにない。 製造業が相変わらず弱く(Q3鉱工業生産前期比▲1,4%)、サービス業の勢いも失われ始…
20241015 ドイツ最新ニュース速報(10月15日)~DAX史上最高値更新など
DAX https://tradingeconomics.com/germany/stock-market ①【本日の注目点】 (冒頭図)ドイツ経済の不振長期化を横目に、DAXは19,500超えで史上最高値を更新。関連動画↓ youtu.be フランクフルト・ブックフェア、明日から一般公開。 ドイツ代表はネーションズリーグでオランダに1-0で勝利、予選突破。 ②ドイツのニュース~こちら↓のなかから気になるものをWEB翻訳で。 https://www.deutschlandfunk.de/nachrichten/wochenueberblick ③本日の注目データa) 中東紛争地域への航空旅客数…
20241012 週末のBloombergより~株対比での債券の割安感など
https://www.cmegroup.com/markets/interest-rates/cme-fedwatch-tool.html www.youtube.com ◆CPIが気持ち強めで金利上昇。ドットプロットに示されていた年内あと計▲50bpも微妙な情勢(市場織込は11/7, 12/18各▲22bpまで後退)。ターミナル金利は3.4%あたりまで上昇。◆但し、インフレが再加速しているというわけではなく、中立金利に戻していくのが妥当な局面と思われるので、中立金利をよほど高く見ないと据え置きということにはならない。◆10年物金利は4.1%まで上昇。株価との対比でもそろそろ相応に魅力的に見…
20241012 ドイツ最新ニュース速報(10月12日)~企業倒産増加など
①【本日の注目点】 運輸・倉庫業、各種サービス業、ホスピタリティ産業を中心に企業倒産・個人事業者破産件数が増加(③-a)。 EYの調査によると、ドイツ人の37%が必要最低限のものしか買わず、特にレストラン・フードデリバリー、ジム、映画・観劇などを節約している。 ゼレンスキー大統領、スターマー英首相、ルッテNATO事務総長の後、ショルツ首相と会談。その後、マクロン大統領、メローニ首相を訪問。 ②ドイツのニュース~こちら↓のなかから気になるものをWEB翻訳で。 https://www.deutschlandfunk.de/nachrichten/wochenueberblick jp.reuter…
20241011 ユーロ円為替相場フォロー用お役立ちリンク集
①リアルタイムEUR/JPY為替レート(トレーディングエコノミクス) tradingeconomics.com ②欧州中銀参照レート(ECB) www.ecb.europa.eu ③邦銀TTB/TTSなど(三菱UFJ銀行) www.bk.mufg.jp <以下、便利な日本語為替分析サイト・動画> ④OANDA証券 www.oanda.jp ⑤FX羅針盤 fx-rashinban.com ⑥元HSBC外国為替部長による日次FX市場解説動画 www.youtube.com 【関連ご参考】日独経済日記マーケット関連投稿 note.com
20241010 ドイツ最新ニュース速報(10月10日)~政府経済予想下方修正など
①【本日の注目点】 (冒頭写真)政府経済予測、今年▲0.2%成長に▲0.5%pt下方修正。産業界は「他国ではこんなことになっておらず、ドイツ固有の問題だ」と不満(③-a) EU議長国ハンガリーのオルバン首相、EUの難民政策やグリーンディールなどを痛烈に批判してフォンデアライエン委員長と鋭く対立。 ドイツ人監督としてダントツ一番人気のユルゲン・クロップ氏、(特定チームの監督ではなく)レッドブルサッカークラブの国際責任者に就任。 (最新動画)海外駐在員が日本経済の肌感覚を失わないためのテクニック: youtu.be ②ドイツのニュース~こちら↓のなかから気になるものをWEB翻訳で。 https:/…
20241009 ドイツ最新ニュース速報(10月9日)~DAXのバリュエーションなど
①【本日の注目点】 (冒頭写真)バイデン米大統領訪独、ハリケーン「ミルトン」への国内対応の(共和党から「バイデンが災害対応をないがしろにして国外に逃げた」と攻撃されるのを避ける)ため、訪独を延期。 欧州産ブランデー(年15億ユーロ規模、多くがフランス産~ヘネシーなど)に対する中国の対抗関税(最大39%)をEUがWTO提訴へ。 DAXは年初来+14%上昇(ここ数日は中国株とともにやや頭打ち)しているが、企業業績やチャート分析などで総合評価するとFair/Hold(③-c) ②ドイツのニュース~こちら↓のなかから気になるものをWEB翻訳で。 https://www.deutschlandfunk.…
20241008 ドイツ最新ニュース速報(10月8日)~介護保険大赤字など
①【本日の注目点】 (冒頭写真)介護保険、今年15億ユーロ/来年は35億ユーロの赤字見込み。保険料大幅に値上げ(+0.2%?)の可能性が高まる(グラフは保険料率、労使折半)。 キューナートSPD幹事長(35)、健康上の理由で突然の辞任。SPDの不人気の引責辞任ではないが、若き才能喪失はSPDに大きな痛手。後任にミエルシュ氏(55)。 オフィスでのビジネス雑談用動画(英語)。マクロ経済予測の数字は日独間で大差ないのに、ドイツの雰囲気が日本よりずっと悪い理由について考察。 youtu.be ②ドイツのニュース~こちら↓のなかから気になるものをWEB翻訳で。 https://www.deutschl…
20241007 ドイツ最新ニュース速報(10月7日)~ハマス大規模テロ1周年など
①【本日の注目点】 (冒頭写真)ハマス大規模テロ1周年で世界各地で追悼行事(ドイツではベルリン、ハンブルク、ミュンヘンなど)。イスラエル軍は、ハマスは既に軍事的に敗北したと認識しつつも、再起不能になるまで徹底的に戦う意向。 今年の政府経済成長予想を▲0.2%に下方修正見込み(消息筋)。 オクトーバーフェスト閉幕。来訪者670万人。売上+9%。トラブルも減少。 ②ドイツのニュース~こちら↓のなかから気になるものをWEB翻訳で。 https://www.deutschlandfunk.de/nachrichten/wochenueberblick ③本日の注目データ~以下、週次SENTIXサーベイ…
20241006 ドイツと日本でなぜこんなに雰囲気が違うのか
<Japanese> 先日ドイツ5大研が秋季合同経済予測を発表しました。その報告書によると、日本とドイツの経済成長率、インフレ率、失業率は、不思議なくらいにちょうど同じくらいの感じになっています。にもかかわらず、ドイツの雰囲気は、日本に比べてはるかに悪くなっているように思います。フォルクスワーゲンは創業来初の国内リストラ計画で大いにもめていますし、マスメディアでも悲観的ヘッドラインが最近やたらと目立ちます。ドイツの経済界も大声で悲鳴を上げています。最近のifo研の調査によると、ドイツ政府に対する不満ベスト5は、①肥大化する一方の官僚主義、②遅々として進まないデジタル化、③再エネ無理強いで割高に…
20241004 ドイツ最新ニュース速報(10月4日)~インフル大流行など
https://influenza.rki.de/Wochenberichte/2023_2024/2024-39.pdf ①【本日の注目点】 (冒頭写真)インフル等週次感染率8.6%(うちコロナ1.4%)と平年比かなりの高水準。患者数730万人。病欠急増による業務への支障を要警戒。 EVダンピングに対するEUの対中制裁関税。本日の採決でドイツは反対票(自動車業界の要望)を投じるものの、賛成多数で成立する見込み。 ハンブルクで緊急隔離された二人、マールブルクウィルスは陰性。 FDPリントナー党首/財務相「自党が掲げる政策ではなく連立内での妥協のせいで支持率低下」として連立離脱の可能性を排除せず…
20241002 ドイツ最新ニュース速報(10月2日)~インフレ、製造業PMIなど
https://tradingeconomics.com/euro-area/inflation-cpi ①【本日の注目点】 (冒頭写真)ユーロ圏9月インフレ率(HICPベース)も前年同月比+1.8%と2%割れ(但し、エネルギー主導の低下でコアは+2.7%)。景気/PMI(③-a)の弱さを勘案すると、ECBは年内2回(10/17と12/12)とも利下げ継続の可能性大。 アブダビ国営石油会社アドノックが独プラスチック製造コベストロを129億ユーロで買収(上場廃止でDAX離脱)へ。2032年まで雇用維持見込み。 AfD職員中国人男性スパイ(4月に逮捕済)との関連で、中国人女性をスパイ容疑で逮捕。 …
20240929 ドイツ経済絶不調でもなぜか好調なDAXについて
<Japanese> ドイツの実質GDPは、昨年の▲0.3%に続いて、今年も小幅マイナスに終わる可能性が高まっています。輸出の手応えが悪く、ifoやPMIなどの各種景気先行指標が軒並み下向きですので、事態の好転は当面期待薄です。しかしドイツを代表する株価指数であるDAX40は、今週+4%上昇/年初来+16%となぜか絶好調です。もともと米株と比べて割安感と出遅れ感があったところに、ECBが今後も積極的に金融緩和を進めてくれそうな雰囲気になっている上、先週は予想外の中国大型景気対策発表にも後押しされた格好です。トランプが当選して関税が引き上げられると、ドイツの経済損失はトランプ在任4年間の累計で最…