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www.ifo.de 産業立地としてのドイツの評価はかなり悲観的なものにならざるを得ない。 過去10年間を振り返ると、産業立地としてのドイツの評価(右)は欧州全体(左)よりずっと低い(ドイツは79%が「悪化」と回答、欧州全体では37%)。 半数近くが、今後10年間でドイツの魅力はさらに低下すると予測(右、改善予想はわずか15%)。欧州の中でも悲観的な部類(左)。 ドイツ政府の次の一手として最も重要なのは、①官僚主義の削減。次いで②インフラへの投資と③移民の促進(労働供給の拡充)。 ●ドイツの産業立地のネガティブ要因: ①官僚主義、②デジタル化(の遅れ)、③エネルギー/資源(不足)、④スキル人材…
china.ahk.de 今週、ショルツ首相が独大企業トップ(シーメンスやメルセデスなど)を引き連れて中国を訪問する直前のタイミングで公表された、在中国ドイツ商工会議所のアンケート調査(上記リンク)結果がなかなか興味深いので、そのエッセンスをまとめておく。 調査対象ドイツ企業の約3分の2が中国で不公平な競争環境に置かれ、当局者と対話する機会や情報共有、許可の取得で不利な立場にあると感じている。 ドイツ企業は、製品の品質、技術的リーダーシップ、イノベーションの強さで、中国の競合他社よりも優れている一方、中国の競合他社と比較して、コスト効率、市場投入までの時間、イノベーションのスピードが最も弱い、…
標語ってご存じですか?・・・・標語とは「主張・信条や行動の目標」を簡潔にしたもので一般的には信仰の対象が元になっているようです。ちなみに日本やイタリアは標語…
IMD国際競争力ランキング(2023年)の結果をまとめてみました。 www.imd.org これにより浮かび上がった各国の特徴は以下の通りです。 ドイツ:大国としてはかなり総合力高いが、税・社保負担が重い 日本 :財政、マネジメントを中心に弱点がかなり多い 米国 :科学インフラと金融で世界トップに君臨 中国 :特段大きな弱みなく(??)、総合ランクドイツ並み インド:マクロ経済への期待大きいが、健康・環境、教育面で大きく見劣り 韓国 :科学インフラで米国に次ぐ高い評価を獲得 上位は①デンマーク、②アイルランド、③スイス、④シンガポール、⑤オランダといった常連小規模諸国。近年はUAEやカタールも…
20231110 ドイツ新経済対策に対するドイツメディアの報道ぶり
ショルツ政権が昨日打ち出した新経済対策(2028年まで総額280億ユーロ/来年最大120億ユーロ、産業用電力税のEU許容限度いっぱいまでの大幅引き下げがメイン)についてのドイツメディアの報道ぶりは以下の通りです。 他にも補助金や負担金などが複雑に絡むので、厳密な国際比較は難しいが、ドイツの産業用電力料金は、米国、中国、カナダの3倍近く、日本より3割高く、ほぼEU平均並みとなっている(上図)。 ドイツの国際競争力回復のため、企業からの電力料金引き下げ要求は以前から根強かったが、今般の景気低迷長期化で(数か月にわたる議論迷走の後)政府も動かざるを得なくなった。 特定業種だけで手続きにも手間のかかる…
https://www.meti.go.jp/press/2022/05/20220531001/20220531001-1.pdf note.com <Japanese> IMFの世界経済見通し(WEO)2023年10月版のデータによると、米ドル換算した名目GDPで、日本は今年ドイツに、2026年にはインドにも追い抜かれるという予想になっています。昨年時点での自国通貨建て名目GDPは、日本が557兆円、ドイツが3.88兆ユーロということで、ユーロ円レートが147.73以上でドイツが日本を上回る計算になります。現在のユーロ円実勢レートは157円ですので、日本の名目GDPは既にドイツに大きく抜か…
https://www.bundesbank.de/resource/blob/915916/f62f192dfc5d6ebac39e415e41640ea1/mL/2023-09-wirtschaftsstandort-data.pdf ドイツ連銀が9月月報内の特別論文の中で「ドイツの産業立地」について分析し、政策提言をまとめていますので、以下そのエッセンスをご紹介します。 ドイツの産業立地が危機にさらされており、迅速な対応が必要。 主な逆風は、①人口動態、②対中依存、③エネルギーの3つ。 ①人口動態:進捗する少子高齢化が、熟練労働者の獲得競争を激化させ、成長見通しを暗くしている。 ②対中依…
20230830 経営者系シンクタンクIWによるドイツ経済診断
www.iwkoeln.de ドイツ経済の見通し発表は、3/6/9/12月や4/10月となっていることが多いので、8月はとかく品薄になりがちです。 そんな中、昨日経営者系シンクタンクのケルン研(IW)がドイツ経済の分析コメント(予測値を一覧表にしたような経済予測ではありません)を発表しましたので、そのエッセンスを簡単にご紹介します。 ドイツ経済は各種のショック(地経学的(特に対中露)軋み+持続的なコスト上昇+世界需要の低迷など)に苦しめられている。これらのショックの中にはこれからもずっと続く部分もある。 特に(エネルギーの)コスト上昇は、ドイツ製造業の国際競争力を著しく低下させている。 今年の…
「選挙で勝ってるからアベノミクスは成功」(世耕弘成・自民党参院幹事長)
「選挙で勝ってるから政策は成功」 こんなことを臆面もなく言ってのける。 呆れたものである。掲げた目標をどれだけ達成したかどうかで政策の成功・失敗を検証するのではなく国民が別に嫌がっていないからいいんじゃないのとどこまでも人を舐めた世耕の物言いだ。 国民の声をしっかり聞くだの、 丁寧に説明をする、 などとほざいてきた政権与党が、 こうなのである。こんな言い分が通るならプーチンなんか選挙で何回勝ってる。 ロシアの政策、成功してるのか?! 働けど生活苦しい国民を 目の前にしてそれ言ってみろ 未来への希望もビジョンもなく、 ズルズルと没落してゆくこの国。 政策の間違い、政策の失敗 でしかないだろう。 こんな政権を6回も選んで依然支持率30%台。 間違った失敗した政権を選び続けている。 これはつまり国民、有権者の間違い、失敗 でもあるのだ。 そのことに国民が気づいてゆかねば、 この国はこのま..