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20241025 ドイツ最新ニュース速報(10月25日)~GDPナウキャストなど
https://www.bmwk.de/Redaktion/DE/Schlaglichter-der-Wirtschaftspolitik/2024/11/11-konjunktur-bip-nowcast.html ①【本日の注目点】 税収見通し、今年▲90億ユーロ、 来年▲127億ユーロ、2024-28年累計で▲580億ユーロと、春時点での予測から大幅下振れを予想。来年度予算や「成長イニシアチブ」実現に向けて更なる逆風に。 (冒頭図)ドイツ経済省GDPナウキャスト(毎月下旬発表)、Q3前期比▲0.1%、Q4▲0.2%とマイナス成長継続を示唆。 ドイツ連銀10月月報経済分析:Q3GDPは前期…
20240828 ドイツの気になるデータ5選(消費者信頼感とGDPナウキャストの低迷など)
①GfK消費者信頼感(9月)~総合指数▲22と市場予想(▲18)比弱目。景気低迷が長期化し、倒産やリストラの報道が相次いでいることもあり、経済や所得への見通しが悪化する一方で、貯蓄性向が上昇。欧州サッカー選手権ホストで押し上げられた分が反落している格好。 www.gfk.com 実質賃金(名目賃金-インフレ)は既に大きなプラスに転じているものの、過去のマイナス分や切り上がった価格水準が生活苦となり、センチメントの低迷が続いている。 https://www.destatis.de/DE/Presse/Pressemitteilungen/2024/05/PD24_211_62321.html ②…
20240726 ドイツの気になるデータ5選(GDPナウキャスト、電車遅延統計など)
①ifoCAST(GDPナウキャスト)~Q2は前期比▲0.17%、Q3同▲0.96%と極めて低調。次回発表は8/7。 https://www.ifo.de/en/ifoCAST ②Indeedオンライン求人数~景気低迷の長期化を素直に反映して、じりじり減少が続いている。中長期的・構造的人手不足は深刻なので、安易に人切りしない一方、高くつく新規採用には慎重化。 https://www.dashboard-deutschland.de/comparative-analysis/pulsmesser_wirtschaft ③ドイツ鉄道の列車遅延度合い~6月は長距離列車は半分くらいしか定刻通りに(6分…
20240529 ドイツの気になるデータ5選(GDPナウキャスト類)
①ドイツ経済省GDPナウキャスト(月次)~Q2のGDP前期比予想は+0.1%に改善。悪化トレンドに歯止めがかかった感触で、各種景気先行指標(ifo、PIM、ZEW、Sentixなど)と整合的。ちなみにQ2GDP(7/30発表予定)の市場予想は前期比+0.2%前後。 https://www.bmwk.de/Redaktion/DE/Schlaglichter-der-Wirtschaftspolitik/2024/06/13-konjunktur-bip-nowcast.html ②ifoCAST(隔週)~こちらはQ2前期比+0.76%とかなり強い。水準はともかく、前回比改善方向である点が①と同…
20240411 ドイツの気になるデータ5選(GDPナウキャスト、ECB利下げ織込みなど)
①欧州議会選(6/9)での政党別支持率~連邦議会選と概ね同様の分布。 https://dawum.de/Bundestag/ ②ifoCAST(GDPナウキャスト)~2024年第1四半期(4/30発表予定)前期比▲0.45%、第2四半期同+0.85%。 https://www.ifo.de/en/ifoCAST ③宿泊件数(2月)~2,820万人泊:前年同月比+6.9%と好調継続(国内+7.3%増:2,310万人泊/海外+5.1%増の510万人泊)。 ドイツで観光業は数少ない好況業種。 https://www.destatis.de/DE/Presse/Pressemitteilungen/2…
20240329 ドイツの気になるデータ5選(GDPナウキャスト、IMFブログの分析データなど)
①経済省GDPナウキャスト~実質GDP2024Q1:前期比▲0.2%。ifoCAST、ドイツ連銀WAI、市場予想などとも整合的。 https://www.bmwk.de/Redaktion/DE/Schlaglichter-der-Wirtschaftspolitik/2024/04/09-konjunktur-bip-nowcast.html ②時間当たり労働コスト(2023年)~ドイツは41.3ユーロ(前年39.4ユーロ、前年比+4.8%。ユーロ圏全体では34.0⇒35.6ユーロで+4.7%。ユーロ圏の中では高い部類。 (社会保険料などを含む雇用者側から見た1時間当たりの総労働コスト) h…
https://www.destatis.de/DE/Presse/Pressemitteilungen/2023/07/PD23_299_811.html 今朝発表されたドイツ第2四半期GDPは前期比フラットと市場予想の+0.1~0.3%より弱目ではあったものの、第1四半期分が前期比▲0.3%から▲0.1%に0.2%上方修正されていましたので、全体としてみれば概ね市場予想通りの結果となりました。 水準で見ると冒頭の図の通り、昨年以降ほぼ横ばいが続いている状況ですが、3期連続の前期比マイナスは何とかギリギリ回避された格好です。 但し、このようにGDPが低迷して見えるのはあくまでインフレ(デフレ…
https://www.destatis.de/DE/Presse/Pressemitteilungen/2023/07/PD23_271_45412.html 2023年5月の宿泊件数は47百万件(前年同月比+9.2%)とかなりの急回復を見せました。コロナ直前の2019年5月と比べても+5.8%上回っており、完全復活を達成した格好です。 2019年以降の推移を年別に並べると(下図)、年初来で見ても、ほぼコロナ前の水準を回復した状態で推移していることが判ります。 特に国内(ドイツ人)顧客の増加が顕著で、ドイツ人の旅行好きが奏効している格好です。 航空旅客数は全世界ベース(青)でもドイツベース(…
20230620 マイナス成長下の希望の星:ドイツ連銀GDPナウキャスト
6月に入ってから、7つの内外主要機関がドイツマクロ経済予測を発表してきましたが、ドイツ連銀(Buba)の今年▲0.3%予想を始めとして、全てが今年通年での実質マイナス成長予想となっていました。連日このように悲観的な予想が報道されているので、当然ながら、ドイツ経済界の雰囲気は悪化しています。 マイナス成長とはいっても、名目GDPは+5%前後(下表IMF予測では+4.8%)と高く、決して経済が縮小しているわけではありません。雇用も非常にタイトで、賃金は足元+5~6%くらいの勢いで増えています。 それでもドイツがマイナス成長になってしまうのは、ひとえに突出して高いインフレのせいです。高い名目成長が、…
今朝ドイツ連邦統計局より、5月トラック運送指数が発表され、前月比+1.6%となっていました。 ドイツ第1四半期の実質GDPは前期比▲0.3%と不振でしたが、その後陸運は底堅く持ち堪えていることが判ります。 (トラック運送指数:青、鉱工業生産:赤) https://www.destatis.de/DE/Presse/Pressemitteilungen/2023/06/PD23_221_421.html 国際フライト数/空運は(コロナ終息後の)しっかりとした増加基調が続いています。 https://www.dashboard-deutschland.de/pulsmesser_wirtschaf…
20230524 ドイツ経済省GDPナウキャスト大幅マイナス
ドイツの第2四半期(4-6月)GDPの発表は7月末頃なので、まだまだ市場予想は出回っていませんが、今年コンセンサス並みの+0.3%成長を実現するためには、Q2前期比+0.2~0.3%、Q3以降は+0.4%が必要です(上図最下段)。 ところが、昨日発表されたドイツ経済省のGDPナウキャストによると、Q2は前期比▲0.4%と非常に低い予想になっています。 https://www.bmwk.de/Redaktion/DE/Schlaglichter-der-Wirtschaftspolitik/2023/06/13-konjunktur-BIP-nowcast.html 一方、毎週月曜夕刻にアップデ…
20230428 ドイツ第1四半期実質GDP、前期比プラスゼロ
https://www.destatis.de/DE/Presse/Pressemitteilungen/2023/04/PD23_169_811.html 先ほどドイツ連邦統計局からドイツ1-3月実質GDP速報が発表され、前期比フラット(細かく見ると+0.047%)と、2期連続マイナスのテクニカルリセッションは辛うじて回避されたものの、昨年10-12月期は▲0.4%⇒▲0.5%へと下方修正されるというやや弱い内容でした。 https://tradingeconomics.com/germany/gdp-growth 速報なのでヘッドラインのみの発表で、内訳については5月25日を待つ必要があり…
20230427 ドイツ経済省GDPナウキャスト、Q1前期比+0.3%の予想
https://www.bmwk.de/Redaktion/DE/Infografiken/Schlaglichter-der-Wirtschaftspolitik/2023/04/11-konjunktur-BIP-nowcast-download.pdf?__blob=publicationFile&v=4 ドイツ経済省が毎月下旬に発表しているドイツ四半期実質GDPのNOWCASTが今ようやく出て、Q1は前期比+0.3%(上図)、Q2は前期比+0.5%となっていました。 実際にその通りで着地するようなら、市場予想や各種経済研究所の予測よりやや強めの軌道になります。 なお、Q1(4月28日ド…
20230424 ドイツ第1四半期GDP(4/28速報)前期比スモールプラスの可能性高そう
今週金曜朝、今年の第一四半期のドイツ実質GDP成長率(速報)が発表になります。 ドイツ連銀が「マイナスかも」と言い続けているので、プラスかマイナスか微妙な情勢でしたが、直近の各種データを見ると、前期比小幅プラス(+0.1~0.2%あたり)となる可能性が高まっていると思います。 冒頭グラフは独4大研の春季合同経済予測(4/5発表)でも前期比+0.1%となっています。 プラスで着地できれば、昨年第4四半期の前期比▲0.4%に続く2期連続マイナスというテクニカルリセッションは回避できることになります。 ●市場予想は前期比+0.1~0.2%。 ●ドイツ連銀の週次景気活動指数:WAI(本日発表分)の直近…
20230403 ドイツ連銀のGDPナウキャスト、Q1前期比▲0.4%に悪化
(緑:実質GDP水準、青:ドイツ連銀WAI水準) 先ほど発表されたドイツ連銀週次経済活動指数(WAI、GDPナウキャスト的指標)は今週急激かつ大幅に悪化し(下図右)、四半期GDP換算で前期比▲0.4%となっていました。もともとドイツ連銀は「今期もマイナスになる可能性が高い」と予告しています。 https://www.bundesbank.de/de/statistiken/konjunktur-und-preise/woechentlicher-aktivitaetsindex 背景について特段説明はないのですが、こんなに急に悪くなる理由として思い当たるのは、銀行不安とストライキくらいです。リ…
現時点で出揃っているGDPナウキャスト類を並べてみると、今年Q1のドイツGDP(4/28速報)は前期比プラスかマイナスで完全に割れています。 ①本日リリースされたドイツ連銀週次経済活動指数(WAI~週次GDPナウキャスト的なもの)は、2023年Q1のGDPが前期比▲0.2%となることを示唆していました。 https://www.bundesbank.de/de/statistiken/konjunktur-und-preise/woechentlicher-aktivitaetsindex ②ドイツ経済省の直近GDPナウキャストは、前月から下がりはしたものの、Q1前期比+0.3%と予想していま…
先ほど発表された3月ifo景況指数は、市場予想を大きく上回る改善を示していました(上図)。https://tradingeconomics.com/germany/business-confidence 期待指数(下図青線)だけでなく、現況指数(黒線)も上昇しており、今年第1四半期のGDPが前期比プラスで着地する可能性を高めています。 景気サイクル的にはまだまだリセッション領域内ですが、今後3ヶ月以内には回復局面(第2象限)に入れそうな感じになってきました。 業種別にみると、製造業(左上)とサービス業(右上)が好調です。特に、自動車、電機、化学、機械といったドイツ製造業のエースたちの景況感が大…
https://www.pmi.spglobal.com/Public/Release/PressReleases グローバルベースで景気先行指標として重宝されているPMI速報が本日発表されました。 ドイツ総合(製造業+サービス業)PMIは大きく回復し、今年第1四半期のドイツGDPがスモールプラスで着地する可能性を示唆しています(冒頭のグラフ)。 但し、この改善はほとんどサービス業によるもので、製造業の景況感は下図の通りまだ下向き(特に受注が軟調)が続いています。 なお、ドイツQ1GDP速報は4月28日に発表予定で(まだ市場予測は出そろっていませんが)前期比ゼロをはさんでプラスマイナスどちらに…
https://www.bundesbank.de/resource/blob/906392/cfee7ae26ec263ab2b8d2b99b4dfc2f7/mL/2023-03-monatsbericht-data.pdf 本日ドイツ連銀月報(3月号)が公表されたので、その経済分析部分のポイントをざっと抽出しておきます。 3 月のドイツのCPI(3/30発表)はベース効果により大きく低下する可能性高いが、コアは高止まる見込み。 HICPの年次改定で、パッケージ旅行(1.2⇒3.5%)、レストラン(2.8⇒4.9%)、宿泊(0.8⇒1.8%)などでウェート上昇、家賃(11.3⇒7.3%)、エ…
20230320 ドイツ連銀Q1GDPナウキャスト、前期比フラットまで低下
https://www.bundesbank.de/de/statistiken/konjunktur-und-preise/woechentlicher-aktivitaetsindex 先週までは前期比+0.5%ペースだったので、ここ1週間で大幅に低下したことになります。 dateno.hatenablog.com この間、何かニュースがあったかというと、やはり金融システム不安(シリコンバレー銀行、クレディスイスなど)くらいしか見当たりませんので、金融システム不安でドイツ経済の手かいったん止まっている、ということかと思います。来週のWAIとまもなく出てくるはずの経済省ナウキャスト(現時点で…
20230314 ハレ研、ドイツQ1GDP前期比+0.1%予想
https://www.iwh-halle.de/themen/konjunktur/ 本日、ライプニッツ経済研究所 (IWH、@ハレ⇒通称「ハレ研」) が春期経済予測を発表しました。 私が注目している四半期毎のGDP予測(上表)は、2023年Q1前期比+0.1%、Q2+0.2%、Q3+0.5,Q4+0.6%となっていました。 暦年ベースでは今年+0.4%、来年+1.9%となっています。 本年第1四半期GDPについては、市場は前期比マイナス(▲0.1~▲0.5%)を予想していますが、ハレ研は、公共投資と純輸出(輸入↓)が強いおかげで前期比プラス0.1%の着地予想としています。但し在庫増減は(読…
20230313 ドイツ連銀、①GDPナウキャスト堅調、②理事担当割変更
①毎週月曜夕刻にアップデートされるドイツ連銀の週次経済活動指数(WAI~GDPナウキャスト的なもの)が先ほど更新され、3m/3mベースでのGDP成長モメンタム(厳密には昨年末比3月末ではない)が+0.5%(先週の+0.6%からは低下)となっていました。 https://www.bundesbank.de/de/statistiken/konjunktur-und-preise/woechentlicher-aktivitaetsindex 月一回更新(毎月下旬)ドイツ経済省のGDPナウキャストがQ1前期比+0.4%となっていましたので、引き続き整合的内容です。 https://www.bmwk…
20230307 ドイツ2大GDPナウキャストは引き続きQ1マイナス成長回避を示唆
毎週月曜夕刻にドイツ連銀から発表される週次経済活動指数(WAI~GDPナウキャストの一種)は今週更に上昇し(上図右)、3m/3mモメンタムが+0.6%に上昇していました(先週+0.4%)。 https://www.bundesbank.de/de/statistiken/konjunktur-und-preise/woechentlicher-aktivitaetsindex 別途毎月下旬に発表されている経済省のGDPナウキャストも、直近分が今年第1四半期のGDP前期比+0.4%予想となっています(上図左)。 ユーロ圏コアインフレ率(下図)になかなかブレーキがかからない中で、ユーロ圏経済の牽引…
20230227 ドイツ連銀のGDPナウキャストは引き続き堅調
毎週月曜夕刻にアップデートされるドイツ連銀の週次経済活動指数(WAI~GDPナウキャスト的なもの)が先ほど更新され、3m/3mベースでのGDP成長モメンタムが+0.4%(先週比変わらず)となっていました。 https://www.bundesbank.de/de/statistiken/konjunktur-und-preise/woechentlicher-aktivitaetsindex 月一回更新(毎月下旬)ドイツ経済省のGDPナウキャストがQ1前期比+0.4%となっていましたので、整合的内容です。 https://www.bmwk.de/Redaktion/DE/Schlaglicht…
20230223 ドイツ経済省のGDPナウキャスト、Q1前期比プラス0.4%と引き続き堅調
つい先ほどリリースされましたが、今年1-3月期のGDPは前期比「プラス」0.4%と堅調な内容でした。 https://www.bmwk.de/Redaktion/DE/Schlaglichter-der-Wirtschaftspolitik/2023/03/11-konjunktur-BIP-nowcast.html 週次でアップデートされるドイツ連銀のナウキャストも3m/3mのモメンタムがプラス0.4%となっており、整合的内容です。 https://www.bundesbank.de/de/statistiken/konjunktur-und-preise/woechentlicher-ak…
今年のドイツの通年GDPは、最近マイナス圏からの上方修正が相次ぎ、現時点では+0.2%程度の予測が中心になっていますが、以下のドイツ景気先行指標類を見ていると、もう少し上方修正されてくるような気がしています。 ①コメルツ銀行のEarlybird景気バロメータ:悪化が止まって底打ち (短期実質金利、ユーロ実質実効為替レート、PMIなどから合成されたもの) <掲載しているWirtschaftsWoche誌の解説> 実体経済に6~9 か月先行する当バロメーター(1月分)は、2022年4月以来初めて上昇。0.07 ポイントでゼロラインをわずかに上回った。 下げ止まりの原因は、世界経済見通しの改善。特に…