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20250513 ドイツ最新ニュース速報(5月13日)~住宅価格チェックなど
①【本日の注目点】 欧州各国の住宅価格指数(冒頭グラフ上)~ECB利下げの効果もあり、欧州全体に概ね堅調。ドイツ(DE:赤)では、2022年のピークから1割程度下落した後、底打ち・反転上昇を始めたところ。ドイツでは根本的供給不足と実質賃金の大幅増加も住宅価格早期下げ止まりの原因となっている。 ドイツ主要都市の住宅価格指数(冒頭グラフ下)~7大都市はどこもほぼ同様に上述のような展開。この15年の上昇率では首都ベルリンがトップ。人口の大きい都市ほど上昇率が大きい傾向。 メルツ首相は来週水曜に「アジェンダ2030」(エネルギーコストと税金の削減、熟練労働者不足対策、お役所仕事の削減など)を発表見込み…
20250512 ドイツ最新ニュース速報(5月12日)~SENTIX市場センチメントなど
①【本日の注目点】 SENTIX業種別センチメント(冒頭グラフ)~悲観的なのは(左から順に)自動車、商業、消費財、メディア、エネルギー。いずれもトランプ関税に直撃される業界。逆に明るいのは、①公益、保険、テクノロジー、銀行、通信(下添③に関連データ)。 SPD共同党首エスケン氏(63)、次回6月党大会での党首選出馬断念を表明。強い女性政治家の代表として多くのSPD女性党員たちから惜しまれている。 今週の動画:Tagesschau活用法と暴露本の内容などについて解説 youtu.be www.tagesschau.de ②ドイツのニュース~こちら↓のなかから気になるものをWEB翻訳で。 http…
空港・飛行機で使えるドイツ語フレーズ集【搭乗・手続き・機内で】PDF付き
ドイツの空港でのチェックインや搭乗手続き、機内でのリクエスト、入国審査など、旅行中に「ドイツ語が少しでも話せた
20250511 ドイツ最新ニュース速報(5月11日)~政党別支持率など
①【本日の注目点】 政党別支持率(主要調査期間平均、冒頭グラフ)~CDU/CSU:26.0%、AfD:24.2%、SPD:15.5%、Green11.5%(表下段)と、トップ2の差がやや拡大。BSW(濃い紫)とFDP(黄)は安定的に5%割れ継続。現状の支持率バランスで次回選挙を迎えると、中道政権はCDU/CSU+SPD+Greenの3党連立(下図左)1択となり、政権の不安定化必至の情勢。 今期11ゴールと絶好調のFW町野修斗が所属するキールのブンデスリーガ2部落ちが確定。 フォルトゥナ・デュッセルドルフはシャルケに2-0で勝利も、3位争いにおける他のライバル2チーム(3位エルファースベルク、4…
20250510 ドイツ最新ニュース速報(5月10日)~メルツ首相の精力的外交継続
①【本日の注目点】 メルツ(首相になってから初)、マクロン、スターマー、トゥスクがキエフでゼレンスキーと会談(冒頭写真)。ウクライナ支援強化で団結し、ロシアには30日の停戦を要求。 メルツ首相とネタニヤフ首相が電話会談。メルツ首相は、イスラエルの安全と存続がドイツの国家理念の一部であり、反ユダヤ主義に対し断固として対処する姿勢を示した。ガザ地区、シリア情勢についても意見交換。 AfDは従来の親ロシア路線を修正し、ロシアと距離を置きつつある。最近の支持率上昇を受け、ドイツ国民からより広い支持を得られるようにするため。 母の日(5/11、ドイツの父の日は6/15ではなく5/29)との関連で:ドイツ…
https://www.tagesschau.de/inland <Japanese>私が大学1年生になった時にドイツ語の勉強を始めてから、もうかれこれ41年になります。あるドイツ語の先生(ドイツ人)から「毎晩8時のTageschau(ドイツを代表するニュース番組)を理解できるようになったら一人前だよ」と言われて以来、ARD(ドイツ第1公共放送)のTagesschauは毎日欠かさず見るようにしています。日本人のドイツ語学習者にとって、Tagesschauの利点は以下の5点にあると思っています: 1. 公共放送として、意見の偏りが少ない中立な報道であると期待できること2. 文法的に正確で洗練され…
20250509 ドイツ最新ニュース速報(5月9日)~レオ14世、ドイツメディアの報道ぶり
①【本日の注目点】 新教皇レオ14世(69歳、冒頭写真)についてのドイツメディアの報道ぶり(例):ややリベラル側だが、保守派と革新派の間の調停者として最適な人選 前任者から一定の連続性もあり、先進国と途上国のつなぎ役になれる米国とペルーの2重国籍、ペルーで20年間奉仕したマルチリンガル国際経験豊富で外交的、実務的。直近2年は司教任命を担当し顔も広い米国人が選ばれないのは暗黙のルールだったが、彼はトランプと無縁そもそもの重い諸問題に加えて、他の高齢の枢機卿たちを御せるかが課題 メルツ首相がトランプ大統領と約30分間電話会談。貿易紛争の早期解決、ウクライナ停戦の実現、米独関係強化などで合意(但し詳…
20250508 ドイツ最新ニュース速報(5月8日)~80回目の第2次世界大戦終戦記念日
①【本日の注目点】 本日は第2次世界大戦終結80周年記念日(冒頭写真)。1945年5月8日のヨーロッパにおける第二次世界大戦の終結と国家社会主義からの解放を記念する数多くのイベントが開催される。連邦議会では追悼式が行われ、シュタインマイヤー連邦大統領とクロックナー連邦議会議長が演説を行う予定。 Welt紙のメルツ首相批判:2回目首相指名投票の同日実施実現に当たり、何のためらいもなくLinke(同紙は極左と位置づけ)に協力を依頼した。これほどSPD、Green、Linkeといった左派勢力に依存する政権では経済改革の実現などほとんどムリだろう。 選挙での候補者選びと同様に、自分にとってベストの法王…
20250507 ドイツでベストセラーになっていた「IKIGAI」
昨年の今頃、ドイツでベストセラーになっていた脳科学者・茂木健一郎氏の「生きがい」のドイツ語版を読了。別のドイツ語本の中であるドイツ人から「(日本人の)生きがいについて書かれた本はたくさんあるが、こちらが間違いなくベスト」と評価されていたので購入して読んでみたもの。 www.dumont-buchverlag.de 私なりのTAKEAWAYは以下の通り: 「生きがい」の5本柱:①小さく始める、②手放すことを学ぶ、③調和と持続性を生きる、④小さな喜びを見つける、⑤今を精一杯生きる。 「生きがい」を持って活発に活動する人は、循環器系が鍛えられ、健康面でも恩恵がある。 「生きがい」は朝起きて立ち上がる…
20250507 ドイツ最新ニュース速報(5月7日)~歴史的難産でスタートしたショルツ政権
①【本日の注目点】 1回目のメルツ首相(冒頭写真上)指名投票では、必要な過半数316に対し、得票310で史上初の1回目首相指名失敗。CDU/CSUとSPDの合計保有議席328から18もの離反が出た格好。秘密投票なので内訳不明ながら、メルツCDU党首の説明不足/やや強引なリーダーシップやSPDへの過大な譲歩、クリングバイルSPD党首の強引な人事などに対して、両党内から(私怨なども含めて)反対票が出た模様。 緑の党と左翼党の協力(2/3を確保)を得て当日中に前倒し実施できた2回目投票では325票を確保し、首相指名に無事成功。今後の連立政権運営(過半数維持)を強く不安視する見方が優勢ながら、当日中の…
20250506 ドイツ最新ニュース速報(5月6日)~本日メルツ政権発足
①【本日の注目点】 SENTIX景況感(ユーロ圏分):トランプ関税のモラトリアムとEUサイドの冷静な対応を好感し、期待(赤)/現況(青)とも改善。但し、水準としてはまだまだ低い。 昨日CDU、CSU、SPDの3党が連立契約に署名。本日議会でメルツCDU党首を首相指名へ。この3党で過半数316票を上回る328議席を保有しており、第1回目の投票で当選が確実。 その後ベルビュー宮殿でシュタインマイヤー大統領から任命証書を受け取り、連邦議会で宣誓を行う予定。続いて内閣の任命・宣誓、首相官邸と各省庁で最初の職務の引き継ぎ、初の閣議開催などを予定 ドイツ憲法擁護庁によるAfDの極右団体認定を受けて、AfD…
20250505 ドイツ最新ニュース速報(5月5日)~SENTIX市場センチメント
①【本日の注目点】 メルツ内閣閣僚一覧(現時点では候補、メルツ首相は明日誕生予定): <本日発表されたSPD分> <すでに発表されていたCDU/CSU分> ブンデスリーガ、バイエルン・ミュンヘンが34回目の優勝(冒頭写真)。2位レバークーゼンが引き分けに終わって決定(残り2試合で8点差)。 週末のBloombergより: dateno.hatenablog.com 最新動画: youtu.be ②ドイツのニュース~こちら↓のなかから気になるものをWEB翻訳で。 https://www.deutschlandfunk.de/nachrichten/wochenueberblick ③本日の注目デ…
20250504 ドイツ最新ニュース速報(5月4日)~政党別支持率など
Bundestagswahl: Neueste Wahlumfragen im Wahltrend Sonntagsfrage #btw2025①【本日の注目点】 政党別支持率(主要世論調査平均):CDU/CSUがまだ辛うじて約1%のリードを保っているものの、AfDのトップ肉薄継続。既存政党への不満と政治不信が背景。5/6に首相指名が確実視されているメルツCDU党首の個人的な人気も極めて低い。現状の支持率での議席配分では、中道政党による連立政権は、事実上、黒+赤+緑の3党でしか組成できないバランスとなっている。 クリングバイルSPD党首(メルツ新政権では財務相兼副首相)「(法的ハードルも高…
20250503 ドイツ最新ニュース速報(5月3日)~連邦憲法擁護庁、AfDを極右団体認定
①【本日の注目点】 ドイツの過激派対策を担う情報機関、連邦憲法擁護庁(BfD)はAfD(冒頭写真)を「明確に右翼過激派」に分類、極右団体と認定した上で監視強化。AfDは「自由民主主義的な基本秩序に反している」との判断。これまでの「極右団体の疑い」から格上げした格好。 上記再分類/認定を受けて、民主主義を守るためにAfDの政党活動を法的に禁止しようする動きが強まる(但し法的ハードルは依然高い)。議会運営に直接目に見える影響が出るわけではないが、引き続き、議会委員会幹部ポストからのAfD議員排除、他党のファイヤーウォール堅持の可能性は高まる。 ルビオ米国務長官は「過激なのはAfDではなく、国境開放…
20250502 ドイツ最新ニュース速報(5月2日)~報道の自由度世界ランキング
https://www.reporter-ohne-grenzen.de/rangliste/rangliste-2025 ①【本日の注目点】 2025年報道の自由度世界ランキング(国境なき記者団、冒頭図表)。ドイツは昨年比順位を一つ下げて11位、米国は57位、日本は66位、中国は178位(全180か国中)。ドイツでは最近特にジャーナリストへの物理的攻撃の増加が問題化。 メーデー(労働者の日、祝日)、労働組合や関連団体が、労働条件の改善や緊縮予算からの脱却を要求してドイツ全土でデモ・集会。 トランプ関税を巡る交渉において、EUは天然ガスや大豆などの米国製品の輸入を500億ユーロ増やすことを検討…
20250501 ドイツ最新ニュース速報(5月1日)~ドイツインフレは+2.1%に低下
https://www.destatis.de/DE/Presse/Pressemitteilungen/2025/04/PD25_159_611.html①【本日の注目点】 ドイツCPI速報(4月):ベーシス効果(比較対象の前年分が高かった)のおかげで前年同月比は+2.1%に低下も(冒頭グラフ、白)、前月比+0.4%と予想比強め。コアは+2.9%(黄)とかなり高い。HICP(ECBが注目するEU統一ベース)前月比+0.5%/前年同月比+2.2%。 本日(5/1)ドイツはメーデー(もともと労働運動闘争の日)で祝日。ドイツ全土で労働組合その他団体主催によるデモや集会が予定されている。(可能性は低…
先月は一時帰国をしていたshirousagiです。一時帰国前にはドイツ土産を探します。日本にいる家族や友人へのドイツ土産。大抵は包装せずに渡しますが、コンディトライでちょっといいチョコレートを買った時はお店の人にプレゼント用に包んでもらいま...
20250430 ドイツ最新ニュース速報②(4月30日)~Q1GDP速報は前期比+0.2%
本日の注目データ② a) 四半期実質GDP(1~3月期)~前期比+0.2%と市場予想通り。足元のドイツの潜在成長率は年+0.3%しかないため、ちょっとした在庫変動や輸出の期ずれでマイナスになりやすい。最近はずっと四半期毎にプラスとマイナスを交互に繰り返している。 https://www.destatis.de/DE/Presse/Pressemitteilungen/2025/04/PD25_158_811.html ちなみに5大研(通年ベースで今年+0.1%/来年+1.3%の予想)の四半期GDP軌道イメージはこんな感じ(下表最下段、グラフ水色棒): b) 雇用統計(4月)~失業率は6.3%で…
20250430 ドイツ最新ニュース速報(4月30日)~スタグフレーション的ユーロ圏景況感
<全体の景況感><製造業販売価格期待><消費者インフレ期待> https://tradingeconomics.com/euro-area/economic-optimism-index ①【本日の注目点】 ユーロ圏景況感指数(4月):ECI(冒頭グラフ上段)は3月の95.0から93.6へと市場予想(94.5)以上の低下。全セクター(製造、建設、サービス、小売、消費者)で信頼感低下。一方、製造業と消費者のインフレ期待(中・下段)は上昇基調というバランスの悪い内容。 トランプ政権発足100日に対するドイツメディアの主なコメント:トランプは「100日の偉大さ」を誇る一方、民主党は「地獄の100日間…
20250429 ドイツ最新ニュース速報(4月29日)~ドイツGDP予想、閣僚名一部発表など
①【本日の注目点】 ドイツGDP予想(冒頭図表):市場コンセンサスと5大研の予測は今年∔0.1%/来年+1.3%。ドイツ政府は今年ゼロ/来年+1%。IMFは今年マイナスゼロ/来年+0.9%と弱めの予想。一方ドイツ銀は今年最大+0.3%/+1.5%/+2.0%と強めの予想。 連立協定の党内承認を終えたCDU/CSUが一足先に閣僚名を発表:Reiche経済相、Wadephul外相(CDUから60年ぶり)、Wildbergerデジタル相、Dobrindt内務相、Schneider運輸相など。経済界はポジティブに反応も党内からは東ドイツや労働者階級への配慮がないとの批判も。 スペインとポルトガルで大規…
I understand that everyone has their own views on LGBT topics, but I feel a little puzzled by how much Duolingo emphasizes it. When I saw th...
20250428 ドイツ最新ニュース速報(4月28日)~SENTIX市場センチメント
①【本日の注目点】 SENTIX市場センチメント:SENTIXは、EUR/USDは短期的に強気に傾きすぎた(相場も急騰した)ため今後3~4週間は調整局面入り、と予想(下添③に関連データ)。 ベルリン研(DIW、やや左寄り、5大研の一角)、新政府に対し、年金退職年齢引き上げ、減税(低・中所得者層と中小企業向け)、補助金・税制優遇措置の削減、富裕層課税強化などを提案。 現時点での欧州に対するトランプ関税(片方向一律10%+中国高め)のインパクト:欧州のGDPを▲0.2~▲0.3%押し下げ(ドイツでも同程度)、インフレは米国で大幅に上昇するものの欧州ではネットで押し下げ方向。 (上記スライドを含む)…
20250427 ドイツ最新ニュース速報(4月27日)~AfDがCDU/CSUに肉薄
https://dawum.de/Bundestag/ ①【本日の注目点】 ドイツの政党別支持率(主要調査平均、冒頭グラフ)は、AfDが24.8%とCDU/CSUの25.5%の1%以内に肉薄。逆転はもはや時間の問題。 コンクラーベに向けて、ドイツのカトリック教徒の大半が一層の改革推進(女性司祭誕生、同性愛/同性間パートナーシップ許容、司祭の独身制見直しなど)を期待。 CDU/CSU側の大臣名(17ポスト中CDU7、CSU3)が明日(4/28)発表される模様。SPD分は党員投票結果が確定する4/30以降。 金融市場コメント: dateno.hatenablog.com ②ドイツのニュース~こちら…
20250426 ドイツ最新ニュース速報(4月26日)~ドイツ個人金融資産残高約1450兆円
https://www.bundesbank.de/de/presse/pressenotizen/geldvermoegensbildung-und-aussenfinanzierung-in-deutschland-im-vierten-quartal-2024-956202 ①【本日の注目点】 ドイツの個人金融資産(冒頭グラフ)は、昨年末時点で総額9兆500億ユーロ(約1450兆円相当)に増加(前期比+1,360億ユーロ)。現預金シェア37.6%、保険28.4%、株式18.7%、投信12.9%。 空港地上職員賃金交渉(対象3万人)妥結間近。空港のストはこれで回避できる見込み。仲裁案に基づ…
<Japansese> マッキンゼー曰く、今後のビジネスを左右するのは、a) デジタル・AI・メタバース、b) サステナビリティ、c) ウェルビーイングとのこと。長距離移動で大量のCO2を排出することなく、バーチャルリアリティでオーロラやマチュピチュなどを気軽に体験できたら、確かに私の幸せ度はかなり上がりそうな気がします。足元のビジネス界では、トランプ起因の環境激変に対応するためのサプライチェーン(ひいてはビジネスモデル)の修正が緊急かつ最優先課題となっているのでしょうが、それを乗り越えた先には、上記 a)~c) を通じた生産性と幸福度の高い世界が待っていてくれることを密かに期待しています。 …
20250425 ドイツ最新ニュース速報(4月25日)~ifo景況指数意外としっかり
https://www.ifo.de/en/facts/2025-04-24/ifo-business-climate-index-rises-slightly-april-2025 ①【本日の注目点】 ifo景況指数(4月):前月の86.7から86.9へと意外な上昇。財政バズーカによる上昇が大きくなかった分、トランプ関税による下押しも限定的だった(未確定な部分が多いので過剰な反応がなかった)可能性が高い。業種別に見ても概ね(低水準で)横ばいが続いている(冒頭グラフ、③に関連データ)。 ドイツ経済省によるドイツ政府公式経済見通し:今年実質ゼロ成長/来年+1.0%(名目ベースでは+2%/+3%)…
20250424 ドイツ最新ニュース速報(4月24日)~トランプ関税でPMI反落
https://www.pmi.spglobal.com/Public/Home/PressRelease/e4f9237cd6f44151a5fcf2589012ac78 ①【本日の注目点】 ドイツ総合PMI(4月):先月の51.3から49.7へとマイナス成長圏に反落。製造業(48.3⇒48.0)が意外と持ち堪える一方、サービス業(50.9⇒48.8)で予想以上の大幅悪化。トランプ関税による経済/雇用悪化を嫌気した格好(冒頭グラフ、③-aにユーロ圏分)。 ドイツは昨年まで2年連続でマイナス成長を記録しているが、消息筋によると、本日発表予定の今年分の政府経済成長予想も1月時点での+0.3%から…
These days, it's a convenient time for language learners, as there are so many different tools and platforms available. One well-known app i...
20250423 ドイツ最新ニュース速報(4月23日)~IMFのドイツ経済見通し
①【本日の注目点】 IMF世界経済見通し:トランプ関税影響勘案後のドイツ実質成長率見通しは、今年ゼロ/来年+0.9%/2027年+1.5%/2028年+1.2%/2029年+1.0%/2030年+0.7%。財政バズーカ(10年間GDPの2%強相当の規模)の成長押上げ効果は初めのうちだけで、その後は(前年比の発射台が高くなることもあり)潜在成長率(足元年+0.5%程度)に向けて低下していくイメージ(冒頭グラフ)。 トランプ関税の悪影響を勘案し、IMFは2025年の世界GDP成長率予測を3.3%から2.8%に▲0.5%引き下げ。世界の経済損失は2兆ドルと試算(下添③-aに関連データ)。 2024年…
20250422 ドイツ最新ニュース速報(4月22日)~フランシスコ教皇死去の報道ぶり
①【本日の注目点】 フランシスコ教皇(88歳)がイースターマンデーに脳卒中・心不全亡くなった後、バチカンでは葬儀準備が進んでいる(冒頭写真)。葬儀後、コンクラーベで2/3以上の支持票(公衆への合図として煙突から白煙が上がる)を獲得した人物が新教皇となる。 トランプ大統領はいち早く葬儀への参列を表明(但し、他の欧州諸国をあわせて訪問するかどうかについては現時点では不明)。 (ドイツでの報道ぶり)教皇は在任中12年間、難民、女性、子供、平和のために戦ってきた。初の南半球出身者、初のイエズス会士、600年ぶりに前任者が生存中に退位した後継者でもあった。目指していた大改革を成し遂げたわけではなかったが…
20250421 ドイツ最新ニュース速報(4月21日)~SENTIXに見るドル資産への不安
①【本日の注目点】 SENTIX市場センチメントに見るドル安(冒頭グラフ):EUR/USD高予想(青)、UDS/JPY安予想(赤)とも過去最大級になっており、米景気急減速/ドル信認低下・ドル安誘導などに対する不安の高まりが伺える(下添③に関連データ)。 独物流会社DHLは、個人顧客による800ドル超の小包の米国宛配送を停止。米関税手続き強化に対応。 先日のメロー二/トランプ会談についてのドイツでの評価:トランプと相性が良いとされるメローニ伊首相は、フォンデアライエンEU委員長としっかり事前にすり合わせたうえで会談に臨んだが、具体的な成果は何も得られなかった。フォンデアライエン委員長はトランプに…
20250420 ドイツ最新ニュース速報(4月20日)~AfDが第一党に肉薄
https://dawum.de/Bundestag/ ①【本日の注目点】 政党別支持率(冒頭グラフ、主要各社平均)、引き続きAfDがCDU/CSUに肉薄。既成政党への不満の高まり⇒AfDにしか大きな変革は期待できないのではないか、といった雰囲気が(旧東独地域を中心に)広がり続けている。 ドイツ約70都市で伝統的なイースターデモ行進実施。今年のテーマは、平和の呼びかけ/ドイツ再軍備への反対。 1991~2024年、ドイツは33年連続で対米貿易黒字を計上中。貿易量(輸出+輸入)では米国が昨年中国(2016~2023年トップ)を抜いて国別首位に躍り出た。2024年の対米輸出は、製薬・医療技術、自動…
20250419 ドイツ最新ニュース速報(4月19日)~ドイツ経済低迷継続
①【本日の注目点】 経営者団体系シンクタンクIW(ケルン研)のビジネスサーベイ(冒頭写真)結果によると、対象約2千社(3~4月に調査)のうち29%が生産減少、35%が投資削減、35%が雇用削減を見込んでいる模様。特に製造業と建設業では厳しい状況が続く。トランプ関税のあおりで雇用が予想以上に減少するリスクあり(下添③に関連データ)。 クリングバイルSPD共同党首、富裕層への課税強化(CDU/CSUは断固反対)の可能性を示唆。メルツCDU党首(次期首相)が最低賃金15ユーロへの引き上げ撤回(SPDが反発)がありうることを示唆したことに対抗。 最新和独英コメント(ビジネストークネタ): dateno…
20250418 ドイツ最新ニュース速報(4月18日)~景気不安重視でECB▲25bp利下げ
https://jp.tradingeconomics.com/euro-area/deposit-interest-rate ①【本日の注目点】 ECB理事会は、市場予想通り政策金利(中銀預金金利)を2.5%から2.25%へ25bp引き下げ(冒頭グラフ)。「際立った不確実性」を生み出した貿易摩擦に起因する経済見通しの悪化を強調。 声明文からの「引き締め的」という文言削除(通常は利下げ慎重化を示唆)については、「正確な計測が不能な中立金利に対するECBの政策スタンスを評価することに意味がない」ためと説明。全会一致での利下げ決定は、ユーロ圏経済のダインサイドリスク重視を示唆しており、追加利下げ継…
20250417 ドイツ最新ニュース速報(4月17日)~本日ECB理事会で25bp利下げへ
https://ecb-watch.eu/ ①【本日の注目点】 本日のECB理事会では、政策金利(中銀預金金利)の2.5%から2.25%への引き下げがほぼ確実。トランプ関税による世界経済減速とユーロ高によるインフレ圧力後退は今後の利下げ継続を力強く後押し。市場は3/4以上の確率で年末政策金利2%割れを見込んでいる(冒頭グラフ)。 但し、ラガルド総裁による記者会見では、現時点で今後の利下げ軌道(計画)が決まっているわけではなく、あくまでデータ次第/理事会の度毎の判断になる、という主張が繰り返される可能性が高い。 明日4/18(金)~21(月)はイースター休暇。春分の日以降、最初の満月から最初の日…
20250416 ドイツ最新ニュース速報(4月16日)~ZEW景況感大幅悪化
https://www.zew.de/presse/pressearchiv/liberation-day-laesst-zew-index-einbrechen ①【本日の注目点】 ZEW景況感指数(冒頭グラフ/図表):▲14.0と前月比▲65.6ポイントもの低下(赤線)。財政バズーカで急速に高まった期待をトランプ関税に対する不安がすべて吹き飛ばした格好。ユーロ圏全体でも同様の展開。関税引き上げ合戦を展開中の米中ではインフレ上昇/通貨安・株安進行見込み。 今年、DAX企業は約200億ユーロを自社株買いに費やす見込み。現在40社中18社で買い戻しプログラムが進行中。自社株買いは株価をサポートす…
20250415 ドイツ最新ニュース速報(4月15日)~トランプ関税の悪影響顕在化はこれから
https://www.bmwk.de/Redaktion/DE/Pressemitteilungen/Wirtschaftliche-Lage/2025/20250414-die-wirtschaftliche-lage-in-deutschland-im-april-2025.html ①【本日の注目点】 経済省経済月報「トランプ関税による逆風/不透明感は、最悪のタイミングでドイツ経済に打撃」「トランプ関税の影響はまだ指標に反映されておらず、経済悪化が見えてくるのはこれから」。冒頭図表は主要経済指標一覧(景気はまだ弱い)。 ドイツ銀の直近経済予測:実質GDPは今年マイナス~+0.3%/来年…
20250414 ドイツ最新ニュース速報(4月14日)~SENTIX市場センチメントなど
①【本日の注目点】 SENTIX市場センチメントのトランプ政策評価(冒頭グラフ):トランプ2.0発足当時の期待(ポジティブ評価)が大きかった分、現在に対する落胆が大きく、厳しいものになっている(下添③にも関連データ)。 メルツ次期首相が日曜版BILD紙に「最低賃金の15ユーロへの引き上げと所得減税は、まだ実施が決まったわけではない」と発言したことを、CDU/CSUとSPDの対立深刻化などとする報道が目立つ。 連立協定の多くの政策には「(財政資金が確保できることが前提条件)Finanzierungsvorbehalte」とされているため、個々の政策が実施に移されるかどうかは今後の政権運営の議論を…
20250413 ドイツ最新ニュース速報(4月13日)~AfDが第一党に躍り出そうな勢い
①【本日の注目点】 政党別支持率推移(冒頭グラフ):最近、極右政党であるAfDの支持率が急上昇しており、いつ第一党に躍り出てもおかしくなさそうな勢い。トランプやプーチンに追い込まれたドイツが八方ふさがりになっている中、次期大連立政権ではそれを解決できないのではないかという不安がその原因。メルツ次期首相としては、財政バズーカをしっかりうまく活用して、次回の総選挙が行われる2029年春までにしっかり盛り返しておく必要あり(下添③に関連データ)。 4月17日(木)のECB理事会は25bp利下げ(中銀預金金利2.5⇒2.25%)見込み。市場はほぼ完全に織り込み。米欧金利差は拡大。 最新動画: www.…
20250412 ドイツ最新ニュース速報(4月12日)~ドイツのインフレ、当面は低く見えやすい
https://www.destatis.de/DE/Presse/Pressemitteilungen/2025/04/PD25_139_611.html ①【本日の注目点】 3月インフレ確報、国内基準CPIで前月比+0.3%/前年同月比+2.2%。食品価格が+3%と引き続き高い伸び。HICPでは前月比+0.4%/前年同月比+2.3%。今年10月に向けてはベーシス効果で前年比が低く見えやすい(冒頭グラフ)。 ユーロ圏のインフレに対するトランプ関税の影響については、EUが対抗関税に強く打って出たりさえしなければむしろディスインフレ的となり、ECBの利下げを後押しする可能性が高い。 連立協定の中…
20250411 ドイツ最新ニュース速報(4月11日)~5大研、経済成長は来年以降
www.ifo.de ①【本日の注目点】 (冒頭図表)ドイツ5大経済研究所春季合同経済予測:実質GDP成長率は今年+0.1%/来年+1.3%とリーク通り。インフレは2.2%/2.1%で、利下げ余地は限定的。トランプ関税+中国との競争激化のため、通常はGDP比7%程度ある経常黒字は3%台に大幅減少。来年大規模財政出動でも財政赤字はGDP比▲3.2%と低位。 最近更新された今年の成長予測は、プラスゼロ的なものが多い。財政バズーカの効果が出始めるのは来年以降となる一方、トランプ関税の悪影響はすぐに出始める上、プラスマイナス0.3%程度は平時でも簡単にブレるものなので、結果的に3年連続マイナス成長に終…
20250410 ドイツ最新ニュース速報(4月10日)~連立交渉妥結
①【本日の注目点】 (冒頭写真)CDU/CSUとSPDの連立交渉妥結。 SPDは財務省(クリングバイルSPD党首が有力)、国防省(人気の高いピストリウス氏留任が有力)、労働省、法務省、気候保護省などを獲得する見込み。トランプ関税による世界の混乱が、意見の鋭い対立を乗り越えての早期妥結を促した格好。 連立協定のタイトルは「ドイツに対する責任」。主要政策は、設備投資の加速償却(30%定率)、産業用電力料金引き下げ、所得減税、徴兵制ではなく志願兵役、欧州近隣諸国と連携の上で不法難民を国境で拒否、Deutschlandticket(乗り放題切符)維持、来年最低賃金15ユーロ導入、など。 5月のメルツ政…
20250409 ドイツ最新ニュース速報(4月9日)~ドイツ国債の相対的魅力高まる
①【本日の注目点】 (冒頭グラフ)質への逃避先としてのドイツ国債の魅力高まる。米政府が100%信用できる相手ではなくなりつつある上、ドイツ国債の利回りが財政バズーカ後の上昇もあって、ヘッジコスト勘案後の米国債利回りを大きく上回っているため。 今後国債を大量発行する必要のあるドイツ政府にとっては朗報ながら、財政のサステナビリティに不安がくすぶり続けている米国債の消化には不安材料。 www.bloomberg.co.jp トランプ関税に関して、米国は友好国との交渉を優先させる一方、対立を深める中国(本日から計104%賦課予定)とは土壇場での合意成立への期待が遠のいている。戻り基調にあった主要株価は…
20250408 ドイツ最新ニュース速報(4月8日)~トランプ関税で景況感大幅悪化
①【本日の注目点】 (冒頭グラフ)SENTIXユーロ圏景況感、現況(青)が底這いのまま、回復し始めたばかりの期待(赤)が急反落。ドイツ分(下の表)も同様の動き。トランプショックの影響を反映した最初の景況感指標として注目に値する(但し、本指標は企業ではなくマーケット参加者のセンチメントである点に注意が必要)。 クーキース蔵相「トランプ関税がこのままなら、ドイツの輸出は15%減少」。 トランプ大統領、報復関税を宣言した中国に対し関税50%上乗せの脅し。EUのお互いに関税を撤廃する提案は拒否。エネルギーの大量輸入(米貿易赤字穴埋め分)を要求(日本とは優先的に交渉、というのをうらやまし気に報じている)…
羊毛フェルト過去作品!ドイツ語の先生にお作りしたご本人のお人形です。 羊毛フェルト作品(2016年)ひと|「ドイツ語の先生」 熱心にドイツ語を丁寧に教…
20250407 ドイツ最新ニュース速報(4月7日)~SENTIX市場センチメントなど
①【本日の注目点】 (冒頭グラフ)SENTIX市場センチメント:現在暴落中の日米欧株式とドル円には、コントラリアン的買いシグナルが点灯。しかし、まだ落ちている途中のナイフであり、まず下げ止まった上で、反転兆候のシグナルが出るまで買い出動は危険。初めて良いのは長期投資目的の定額小口購入くらいか(③に関連)。 公務員(対象250万人)賃上げ交渉、仲裁により妥結。今年4月から+3%(月額最低+110ユーロ)、来年5月から+2.8%の賃上げ(期間27か月)。 最新動画: www.youtube.com ②ドイツのニュース~こちら↓のなかから気になるものをWEB翻訳で。 https://www.deut…
Live-Musik, Lieblingsessen und ein Frühlingsspaziergang
この投稿をInstagramで見る ハイジ(@heidichan0330)がシェアした投稿 Vorgestern bin ich zu einem Live-Auftritt von drei ehemaligen Mitglieder...
20250406 ドイツ最新ニュース速報(4月6日)~政党別支持率動向など
https://dawum.de/Bundestag/ ①【本日の注目点】 (冒頭グラフ)政党別支持率(主要世論調査平均)、CDU/CSU(黒、中道右派)の低下とAfD(青、極右)の上昇が進み、いつ逆転してもおかしくなさそうな勢い。FDPやBSWなど今回5%条項抵触で議席を失った小政党も低迷継続。 メルツ次期政権が推し進めようとしている、大規模財政出動、年金支給開始年齢引き上げ、徴兵制などに対する不安が原因となっている可能性が高い。 今年第一四半期(1-3月期)ドイツの難民申請件数昨年同期比▲41%と激減。EU内でドイツはもはやトップではなく、フランス、スペインに次いで3位に。 ②ドイツのニュ…
20250405 ドイツ最新ニュース速報(4月5日)~DAX急落後も年初来まだプラス
https://tradingeconomics.com/germany/stock-market ①【本日の注目点】 (冒頭グラフ)DAX40、「財政パッケージ(バズーカ)」で実現した年初来上昇分を「トランプ関税」でほぼ吐き出した格好も、年初来+3.7%(関連③-a, b)。 連立交渉、企業に対してデジタル決済オプションの段階的導入義務付けを検討。売上補足による税収増とデジタル化推進を狙う。ホテル・レストラン業界は負担増に反対。 公務員(対象250万人)労使仲裁、今年4月から+3%、来年5月から+2.8%の賃上げ(期間27か月)で交渉中。 ②ドイツのニュース~こちら↓のなかから気になるものを…
20250404 ドイツ最新ニュース速報(4月日)~トランプ相互関税20%の影響試算
①【本日の注目点】 (冒頭グラフ上)トランプ大統領、関税に対して基本的に交渉に前向きな姿勢を示す。米国の貿易赤字が実際に縮小するためのオファーを重視している模様。 経営者団体系シンクタンクIWの試算:トランプ相互関税の4年間(任期中)の経済損失、最悪の場合、ドイツで約2,000億ユーロ、EUで約7,500億ユーロに達する可能性。2028年のドイツのGDPは、関税なしの場合よりも約▲1.5%低くなる(ドイツ連銀のワーストケースシナリオと近い結果)。 実際に適用される関税が今後の交渉などである程度低下する(より現実的な)シナリオでは、ドイツのGDP押し下げ効果は▲0.3(ifo)~0.5▲%(ZE…