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20241217 ドイツの景気先行指数、いずれも下向きで厳しい状況継続
①ifo景況指数~現況(灰色線)も期待(青色線)も低水準下向きで、ドイツ企業の景況感が慢性的に悪化している状況継続。 景気サイクル的にもどっぷりリセッション領域(左下第3象限)内で滞留中。 好況業種なし/ほぼ一様に苦しい。 https://www.ifo.de/en/facts/2024-12-17/ifo-business-climate-index-falls-december-2024 ②ZEW景況感指数~期待指数(赤色線)は、前倒し選挙後の新政府が投資支援策を打ち出してくれそうだという期待でやや改善も、足元の景況感(カーキ色の線)は最悪。 https://www.zew.de/pres…
20241105 ドイツ最新ニュース速報(11月5日)~SENTIX景況感指数など
https://www.sentix.de/index.php/component/option,com_sentixdb/Itemid,115/view,multichart/ ①【本日の注目点】 (冒頭図)SENTIX景況感指数:ドイツ分(11月、青)は▲31.5⇒▲29.8と低水準でほぼ横ばい。堅調を維持する日本分(赤)との格差広がったまま。 今年9月までを含むここ数年間、強制送還の6割強が当人の失踪や輸送上の問題などを理由に失敗。リソース不足や運用上の問題などが原因。 連立与党3党、ベルリンで経済・財政政策の方向性を巡る内部対立解消に向けて本日も危機対応的な協議を継続。連立委員会は明日…
20241028 ドイツ最新ニュース速報(10月28日)~日本の総選挙の小さな扱いなど
①【本日の注目点】 ドイツ商工会議所(DIHK)、減税やネットワーク費用の低減による幅広い産業用エネルギーコスト削減を政府に要求。 週末のイスラエルのイラン攻撃は、核施設や原油関連施設を避ける抑制的なもので、一段のエスカレーションは回避できそう、停戦・人質解放へ向けた外交努力を後押しする可能性も、との報道ぶり。 (冒頭図)日本の政権与党、裏金問題の逆風のため総選挙で過半数喪失・政権基盤大きく弱体化(などと小さめの報道~グルジアの不正選挙の方がドイツにとってはよほど重要。市場は円安・株高で反応)。 www.tagesschau.de ②ドイツのニュース~こちら↓のなかから気になるものをWEB翻訳…
20241014 ドイツ最新ニュース速報(10月14日)~SENTIX市場センチメントなど
①【本日の注目点】 来秋総選挙へ向けての最初の方向性を決める戦略書をSPDが策定。95%に対する所得減税(月収15千ユーロ以上には増税)、最低賃金15ユーロ、EV支援など。 (冒頭図)主要各党次期首相候補評価:メルツCDU党首が26%(緑)でトップも、55%が否定的(赤)。他候補も人気度低い。 バイデン訪独(ハリケーンで延期されていた)、早速10/18に仕切り直し。 ②ドイツのニュース~こちら↓のなかから気になるものをWEB翻訳で。 https://www.deutschlandfunk.de/nachrichten/wochenueberblick ③本日の注目データ~以下、週次SENTIX…
20241007 ドイツ最新ニュース速報(10月7日)~ハマス大規模テロ1周年など
①【本日の注目点】 (冒頭写真)ハマス大規模テロ1周年で世界各地で追悼行事(ドイツではベルリン、ハンブルク、ミュンヘンなど)。イスラエル軍は、ハマスは既に軍事的に敗北したと認識しつつも、再起不能になるまで徹底的に戦う意向。 今年の政府経済成長予想を▲0.2%に下方修正見込み(消息筋)。 オクトーバーフェスト閉幕。来訪者670万人。売上+9%。トラブルも減少。 ②ドイツのニュース~こちら↓のなかから気になるものをWEB翻訳で。 https://www.deutschlandfunk.de/nachrichten/wochenueberblick ③本日の注目データ~以下、週次SENTIXサーベイ…
20240930 ドイツ最新ニュース速報(9月30日)~SENTIX市場センチメントなど
①【本日の注目点】 (冒頭写真)オーストリア総選挙では事前予想通り極右FPÖが初の第一党に(最終結果は10/16)。連立を拒否している他党が政策の隔たりを乗り越えてまとまるのも容易でない。 エッセンで家族トラブルを抱えたシリア人によるテロまがいの事件(放火、商店襲撃などで30人以上が負傷)が発生。 AfDが東独州議会選挙での躍進後、大暴れしていることを受けて、独下院内で超党派のAfD禁止/政党助成金交付停止に向けた動きあり。 ②ドイツのニュース~こちら↓のなかから気になるものをWEB翻訳で。 https://www.deutschlandfunk.de/nachrichten/wochenue…
20240923 ドイツ駐在員/ドイツ語学習者 支援ツール(9月23日分)
【本日の注目点】 (冒頭写真)ブランデンブルク州議会選挙ではSPDがAfD(極右)に辛勝。 dateno.hatenablog.com トランプ氏、(今回落選した場合の)2028年再出馬は否定。12/20までのつなぎ予算成立で米政府シャットダウン(発生すれば米景気減速)も回避。トランプが大の苦手で経済低迷にあえぐドイツにとっては共に朗報(米国は最大の貿易相手国かつ貿易黒字のお得意様)。 ①ドイツのニュース~こちら↓のなかから気になるものをWEB翻訳で。 https://www.deutschlandfunk.de/nachrichten/wochenueberblick <ドイツニュースダイジ…
20240910 ドイツの気になるデータ5選(SENTIX景況指数など)
①SENTIX景況指数~ユーロ圏は現況(青)/期待(赤)ともマイナス圏内で下向き。ECB追加利下げを正当化。 (サブスクでなければグラフ/長期データは手に入らないが)ドイツの現況/期待ともfree fall 状態。 https://www.sentix.de/index.php/sentix-Economic-Factsheets/konjunktur-auf-einen-blick.html ②ドイツ連銀週次経済活動指数(WAI)~電力消費やクレカ決済などのリアルタイムデータをベースにする実験的GDPナウキャストである本WAIは引き続き堅調。実質GDP3m/3mモメンタムで前期比+0.7%ペ…
20240908 ドイツの気になるデータ5選(政治家人気ランキングなど)
①主要政治家人気ランキング~東独2州(チューリンゲン、ザクセン)の州議会選で惨敗した連邦与党3党(SPD/Green/FDP)の閣僚は全員大きく評価を下げた。但し、躍進したAfDとBSWの両党首の評価が上がったわけではない。 https://www.forschungsgruppe.de/Aktuelles/Politbarometer/ 【関連のご参考】 dateno.hatenablog.com dateno.hatenablog.com ②政党別支持率(全独)~東独2州で惨敗した連邦与党3党の合計支持率は30%にまで低下。特にFDP(黄、自由民主党)の5%割れ(足切りで議席がもらえない)…
20240827 ドイツの気になるデータ5選(対中直投急増など)
①対中直接投資~今年1~6月の半年だけで72.8億ユーロ(約1.2兆円相当)と昨年比倍増のハイペース。現地ビジネスで上げた利益の再投資が中心ではあるものの、ドイツ政府が企業に呼びかけているデリスキングとは真逆の状況。他国が対中直投を急減させている流れとも逆行している。 (ご興味のある方は上記グラフのソースでもあるこちら↓の記事をWEB翻訳で) https://www.dw.com/en/germanys-investments-in-china-increase-despite-warnings/a-69957810?maca=en-newsletter_en_bulletin-2097-xm…
20240813 ドイツの気になるデータ5選(不動産価格下げ止まり、ECB利下げ軌道など)
①vdp不動産価格指数(Q2)~住宅用(青)、商業用(紫)とも前期比上昇に転じ、底打ち鮮明化。ピーク比住宅用は約▲1割、商業用は約▲2割でボトムを付けた格好。は但し、これで急速に上昇に転じるとは考えられていない。 https://www.pfandbrief.de/site/de/vdp/immobilie/finanzierung_und_markt/vdp-immobilienpreisindex.html# ②ZEW景況指数~期待+19.2/現況▲77.3と市場予想以上の大幅悪化。但し、企業担当者の実感であるifoやPMIとは異なり、あくまで市場関係者のアンケート(株安の影響を受けやすい…
20240715 ドイツの気になるデータ5選(直接投資/対外純資産関連など)
①直接投資関連(2022年)~ドイツから海外への直接投資残高は、米国がダントツトップで2位の中国の3.5倍。日本向けはここ4年間余り増えておらず、韓国に肉薄されている。対中デリスキングで人気のメキシコやインドに大きく見劣り。 https://www.bundesbank.de/de/statistiken/aussenwirtschaft/direktinvestitionen フロー(2023年まで)で見ると、2023年から対外投資(青)も対内投資(赤)も激減している。ドイツ政府は対内投資/産業立地の課題として:①地政学リスク(ロシア)、②エネルギーコスト高、③過剰な官僚主義、④熟練労働者の…
20240708 ドイツの気になるデータ5選(不良債権比率など)
①EU銀行国別不良債権比率(2024Q1)~ドイツ(DE)では昨年Q4から上昇、足元1.32%。オーストリア(AT)も最近上昇傾向。水準的にまだ懸念すべき状況ではないが、今後もしばらく上昇が続く見込み。 https://www.scoperatings.com/ScopeRatingsApi/api/downloadstudy?id=9a6589fc-9f35-45cc-aee0-ea60924ea1d9&utm_medium=email&_hsenc=p2ANqtz--5tyQJhojLOCH0XBKHgA9LdU9rlvUdPSq9Gfz3vjv2wM_fv8LK07ibQ2n5Y1x5M…
20240702 ドイツの気になるデータ5選(インフレ速報、在独邦人数など)
①CPI(6月)~2カ月連続で前月比+0.1%と非常に落ち着いた動き。前年同月比も+2.2%まで低下。但しコアは+2.9%とまだ高い。 https://tradingeconomics.com/germany/inflation-rate-mom ②HICP(6月)~前月比+0.2%/前年同月比+2.5%と落ち着いた動き。9月頃まではベーシス効果で前年同月比が低下して見えやすいが、ECB追加利下げの背中を押すためには前月比で低水準(+0.2%以下)が続くことが重要。 ③在独邦人数(2023年10月1日時点)~以下のうち成人76%、永住者43% ドイツ 42,079人 (スイス11,940、オー…
①総合PMI(6/21)~製造業の受注不振により、市場予想以上の大幅反落。水準的にはゼロ成長ペース。ドイツ連銀などのマクロ経済分析で広がりつつあった回復期待に水を差した格好。サービス業が積極的に値上げに動いており、ECB追加利下げの背中を押す材料にもなりにくい。 https://www.pmi.spglobal.com/Public/Home/PressRelease/b573096f94924b09bda7189c3356c7dd ユーロ圏全体でも(プラス成長水準は維持しつつも)ドイツ同様の失速が観測されている。 https://www.pmi.spglobal.com/Public/Hom…
20240618 ドイツの気になるデータ5選(景況感、住宅着工許可件数など)
①ドイツ連銀週次経済活動指数(WAI~GDPナウキャストの一種)~四半期実質GDP前期比(3m/3m)ベースで+0.5%とかなりの堅調を維持。 https://www.bundesbank.de/de/statistiken/konjunktur-und-preise/woechentlicher-aktivitaetsindex <構成要素説明の英語サイト> www.bundesbank.de ②住宅着工許可件数(4月)~4月単月で前年同月比▲17.0%、年初来累計では前年同期比▲23.7%と悲惨なくらいの低迷継続。但し、ドイツ住宅最大手VONOVIAの株価は底打ち回復基調。 https:/…
20240611 ドイツの気になるデータ5選(景気先行指標類を中心に)
①ifoCAST~Q2(上)は前期比+0.37%、Q3(下)は+0.46%の予想。足元のゼロ成長ペースを抜け出し、当面順調な回復が続きそうな感触。 https://www.ifo.de/en/ifoCAST ②ドイツ連銀週次経済活動指数(WAI)~実質GDP四半期換算ベースで、足元モメンタム(3m/3m)は前期比+0.4%まで上昇。最近急速な改善が続いている。 https://www.bundesbank.de/de/statistiken/konjunktur-und-preise/woechentlicher-aktivitaetsindex ③SENTIX景況感指数(6月)~ユーロ圏にラ…
20240513 週次SENTIXグローバル投資家サーベイのメッセージ
①グローバルセクター別センチメント~グローバル投資家は、自動車、不動産、建設、商業、メディアに弱気。先月比(赤)では自動車とエネルギーで大幅悪化。 ②短期的過熱感~買われ過ぎ/売られ過ぎ(プラス7以上/マイナス7以下)に該当する市場はないが、中国株が買われ過ぎ領域に接近中。 ③短期的センチメント(強気/弱気)~ドイツ中小株にやや過熱感。ユーロ円は売られ過ぎ領域近傍。 ④ドイツ株に対する短期的センチメント(時系列)~連日高値更新中のDAXは、投資家センチメントの急改善に支えられている。数週間前に出ていたDAX買いシグナルが見事に的中した格好。但し、機関投資家は大きく慎重スタンスに転じており、大き…
20231205 ドイツの気になるデータ5選(SENTIX、日本人ブンデスリーガなど)
①SENTIX(市場参加者の景況感)~ユーロ圏の期待(赤線)はやや回復も、現状(青線)は低迷継続。景気回復の兆しとしてはまだかなり弱い。 ドイツは現況(中)も期待(下)も低迷継続(上:総合)。 ②ドイツ連銀週次経済活動指数(WAI)~引き続き四半期実質GDP換算で前期比+0.5%ペースと堅調(GDPナウキャスト系ではこれだけ突出して強い)。 https://www.bundesbank.de/de/statistiken/konjunktur-und-preise/woechentlicher-aktivitaetsindex ③自動車事故統計(2022年)~計309千件、うち57%が運転手の…
20231107 ドイツの気になるデータ5選(ifoCAST、鉱工業生産、SENTIXなど)
①ifoCAST(ifoのGDPナウキャスト)~Q4は前期比▲0.02%(市場は結構なマイナスが不可避と思っている)。 https://www.ifo.de/en/ifoCAST ちなみにこのifoCASTが当たれば、通年▲0.12%と市場予想(▲0.4~▲0.5%)よりマシな着地に。 ②ドイツ連銀週次経済活動指数(WAI)~他の指標と異なり、結構好調。四半期GDP換算で前期比+0.3%ペースまで急回復。 https://www.bundesbank.de/de/statistiken/konjunktur-und-preise/woechentlicher-aktivitaetsindex …