メインカテゴリーを選択しなおす
20240421 ドイツの気になる世論調査結果5選(中東情勢、ベーシックインカムなど)
①中東情勢~イランのイスラエル直接攻撃後、更なるエスカレーションを恐れる人が74.6% ②一日の労働時間~生産性と労働者保護のバランス的にベストな労働時間は①7-8時間:37.7%(増加傾向)、②6-7時間:24.0%(横ばい)、③8-9時間:13.8%(横ばい)、④5-6時間:12.8%(減少傾向) ③脱原発~「歴史的間違いだった」という表現に賛同する人が64.7% ④ベーシックインカム~64%が(うち53.1%は強く)反対 以上①~④のソース: https://civey.com/ ⑤政党別支持率~ほぼ動きなし https://dawum.de/Bundestag/ <日独経済日記> ww…
20240407 ドイツの気になる世論調査結果5選(政党別支持率など)
①政党別支持率~1位CDU/CSU、2位AfD、3位SPD、4位Greenの序列とシェアにほぼ変化なし。極左ポピュリズム新党BSW(濃紫)はやや失速気味。 FDP(黄)は5%条項抵触で議席を失い、事実上CDU/CSU(黒)+SPD(赤)の大連立一択になる(AfDは全党から連立拒否されている/CDU/CSUは連邦レベルでGreenと相性が悪い)。 https://dawum.de/Bundestag/ ②今年の欧州/州議会選挙での政党別支持率~ 6/9(日)に欧州議会選~上記①と同様のシェア割りとなりそう 9/1(日)にザクセン州とチューリンゲン州で州議会選~AfDトップ維持 9/22(日)にブ…
20240223 ドイツの気になる世論調査結果5選(人気政治家トップ10など)
ドイツ第2公共放送(ZDF)のPolitbaromerが先ほどアップデートされましたので、そのエッセンスをお届けします。 www.forschungsgruppe.de ①人気政治家トップ10~ショルツ首相、破格の低迷継続 ②政党別支持率~極右AFD下げ止まり。極左ポピュリズム新党BSWは足切りの5%確保(FDPとLinkeは5%割れ)。 ③ウクライナへの軍事支援~武器・弾薬の供給強化を61%が支持(1月の51%から上昇)32%が反対(1月42%)。 46%はロシアが他国を攻撃するのではないかと懸念。45%は戦争がウクライナに限定されると予想。 ④戦争終結が可能ならウクライナがロシアに占領され…
20240218 ドイツの気になる世論調査結果5選(政党別支持率など)
①政党別支持率(有力7社平均)~極右AfD(青)の支持率低下継続 仮に今選挙した場合の議席配分:大連立(黒+赤)政権誕生の可能性大 https://dawum.de/Bundestag/ ②東独3州(いずれも今年9月に州議会選)政党別支持率~AfDのトップ揺るがず 上二つ(ザクセン、チューリンゲン)は9/1、一番下のブランデンブルクは9/22投開票 https://www.rnd.de/politik/aktuelle-wahl-umfragen-wie-schneiden-die-parteien-in-deutschland-derzeit-ab-18-2-2024-462SFUR3SNB…
20240213 ベルリンやり直し選挙に対するドイツメディアの報道ぶり
2021年9月のドイツ連邦議会(下院)選挙のやり直し(投票用紙不足など投票所の運営に多数の不備があったため憲法裁に命じられた)が11日、ベルリンの一部(上図)で行われました。 ドイツの下院選挙は比例代表(併用)制ですので、ごく一部の有権者(55万人:全独の0.9%)の投票で議席の変動は予想されていませんでしたが、6月9日の欧州議会選挙と9月の東独3州議会選の前哨戦として注目を集めていました。 ショルツ政権(赤緑黄)の与党の得票率が減少し、FDP(黄)が比例分1議席を喪失しました。一方で野党のCDU(黒)とAfD(青)は得票を伸ばしました。 本件に関するドイツメディアの報道ぶりは以下の通りです:…
●ショルツ首相、7位にまで転落。 www.forschungsgruppe.de ●政党別支持率でもショルツ首相のSPD(赤)はGreenに抜かれる寸前(14.6%対14.1%)。信号機連立3党の支持率合計は33.8%まで低下(FDP:5.1%)。保守2党(CDU/CSU~黒とAfD~青)がじりじりと上昇し、右傾化進行を示唆。 https://dawum.de/Bundestag/ ●来年9月の東独3州州議会選挙ではいずれもAfDが第一党を獲得しそうな勢い。 ①ザクセン州(2024/9/1) https://dawum.de/Sachsen/ ②チューリンゲン州(2024/9/1) https…
PCが更新待ちで動かないので、長文が書けず、穴埋めとして、スマホから、ちょっと気になったことを。ドイツで超保守のAfD(ドイツのための選択肢)が、かなりの支持を得てしまったようです。世論調査に基づくドイツ各選挙区の支持政党第1党。黒が保守党のCDU/CSU、青が保守ナショナリスト政党のAfD。ごく少数のリベラルな都市が緑の党(緑)。首相を出している社民党(赤)は一選挙区も無い!ドイツの政治風土は本当に大きく変わった。社民党は立ち直れるのか。https://t.co/F8a8ZJzBez— Sgupping (@sgupping) 2023年12月9日 数だけでなく、旧東西?でほとんど別れている…
https://www.economist.com/weeklyedition/2023-11-18 <Japanese> まもなくドイツ各地でクリスマス市が始まりますが、毎年その屋台などの設営現場を見かける頃に、職業柄、来る年のリスクに想いを馳せることにしています。「The World Ahead in 2024」と題された今週号の英エコノミスト誌によると、2024年には米国大統領選挙を筆頭に、70か国(42億人)以上で国政選挙が予定されており、過去最大の選挙イヤーとなる模様です。まさに民主主義の真価が問われる年になりそうです。 日本とドイツにとって重要と思われるのは、来年1月の台湾総統選、…
20231108 ドイツの気になるデータ5選(CPI、世論調査など)
①消費者物価指数(10月)~前年比+3.8%まで下がってきたが、ベーシス効果でエネルギーが前年比▲3.2%と押し下げていてくれたおかげ(今後この効果は激減)。コア+4.3%、食品+6.1%と生活実感としてはまだまだ厳しい。 https://www.destatis.de/DE/Presse/Pressemitteilungen/2023/11/PD23_429_611.html ②建設PMI(10月)~水準が低い上に下げ止まりの気配もない。特に住宅が悲惨。 https://www.pmi.spglobal.com/Public/Home/PressRelease/e5a64ea6dda14e6…
20231106 ドイツの気になるデータ5選(住宅受注キャンセル増、天然ガス備蓄100%など)
①ifo住宅業者アンケート~回答企業の48.7%が受注不足、22.2%が受注のキャンセルを報告(受注額の2割がキャンセルされているわけではない点には注意)。 https://www.ifo.de/en/facts/2023-11-06/order-cancellations-german-residential-construction-reach-new-high ②製造業受注(9月)~海外分(青)堅調/国内分(黒)不調⇒全体(赤)としては前月比+0.2%と市場予想(▲1%)比やや強め。 https://www.destatis.de/DE/Presse/Pressemitteilungen…
20231020 ヴァーゲンクネヒト新党結成についてのドイツメディアの報道ぶり
先日人気左翼政治家ヴァーゲンクネヒト氏(写真、54歳)が新党結成に動く可能性について以下の通り速報しましたが、その新党結成に向けての具体的動きが始まったことについてのドイツメディアの報道ぶりは以下の通りです。 dateno.hatenablog.com 今回発足する新組織(新党)『サーラ・ヴァーゲンクネヒト同盟(BSW)』は、2025年秋の連邦議会選を揺るがす可能性が高い。早ければ来年の欧州議会選や東独州議会選にも影響を与えうる。 この左派ポピュリズム新党(反移民/ドイツ人弱者保護優先、親ロシア/反NATO)は、現在の民主主義に対する不満の有力な受け皿となる。 特にAfD(極右)と左派党(Li…
20231009 ドイツ州議会選(バイエルン・ヘッセン)結果についてのドイツメディアの報道ぶり
昨日実施された、バイエルン州とヘッセン州の州議会選挙結果についてのドイツメディアの報道ぶりは以下の通りです(極右の躍進を憂慮するトーンが強い)。 両州での選挙結果は、ベルリンの信号機連立政権の一貫性のない政策に対する国民の不満を如実に表している。 AfD(極右)が州議会で多数の議席を獲得し続けていることを憂慮すべき。 AfDは、特に難民政策での迷走から恩恵を受けている。 ヘッセン州では、フェイザー内相(SPD、同州リーダー)の移民政策が政府の制御不能を強く印象付け、SPDが得票を大きく落とした。 ヘッセン州のCDUは、左派&緑のカオスを批判して得票を伸ばした。 ショルツ首相には新たな内相が必要…
20231002 明日(10/3)のドイツ統一記念日についてのドイツメディアの報道ぶり
https://tag-der-deutschen-einheit.de/ 明日10月3日のドイツ統一記念日(祝日)についてのドイツメディアの報道ぶりは以下の通りです。ちなみに今年はハンブルク(上リンク)を中心に今日明日の2日間、盛大にお祝いする模様です。 1990年の東西ドイツ統一以来、経済的格差や文化的差異はかなり小さくなったが、それでもまだまだかなりの実質的格差、不公平感、不満が残っている。 多様性や国際性がより重視される流れの中で、ドイツに流入する外国人が増加を続けていることが、その不満をさらに悪化させている。 東ドイツを経験したことのない東の若者たちですら、自分たちを孤立した少数派だ…
20230926 最近急増する難民への対応についてのドイツメディアの報道ぶり
最近イタリアのランペドゥーサ島に大量の難民が押し寄せてくることに対して、イタリア政府とEUが対応に苦慮していますが、ドイツにも受入キャパを上回る難民申請者が前年比8割増のペースで集まってきており、受入側の地方自治体などが悲鳴を上げています。最近の難民問題についてのドイツメディアの報道ぶりを以下ご紹介します。 ロシアによるウクライナ侵略戦争が始まって以来、ドイツは100万人以上のウクライナ戦争難民を受け入れているため、住居や資金が不足し、学校・保育園、医療現場のキャパシティにも問題が発生している。 地域によっては、これ以上の亡命希望者受け入れに住民が抵抗し始めている。 難民申請者の大多数はそもそ…
20230914 欧州で最も危険な女:ヴァーゲンクネヒト、いよいよ新党結成か
https://www.sahra-wagenknecht.de/ ビルト紙が「ヴァーゲンクネヒト女史(上写真、超美人の人気政治家)がついに左派党(Linke)から出て新党結成を決意した(下図)」と報じています。ので、そのエッセンスをご紹介します。 ヴァーゲンクネヒト氏は長年左派党(Linke)の「党の顔」とされてきた人気政治家で、内外での影響力が非常に大きい。 しかし近年、親ロシアスタンスを公言するなど、党の方針に反することが多く、左派党内を二分する不安定分子となっている。 同氏は最近新党結成を決意した。 同氏が新党を結成すれば、15%程度の支持率を確保しそう。 ポテンシャルとしては、全独で…
20230716 恒例の夏の首相記者会見についてのドイツメディアの報道ぶり
ドイツの首相が夏季休暇に入る前に毎年実施される夏の首相記者会見についてのドイツメディアの報道ぶりは以下の通りです。ショルツ首相の政治スタイルが浮き彫りになっていてなかなか興味深いと思いましたのでご紹介します。 夏休みを前に、ショルツ首相は極力楽観的な発言に努め、終始明るく、上機嫌だった。 国民が将来に対して極力前向きになれるような語り方をするのは、彼の統治スタイルでもある。 しかしメディアの期待は今回あまり高くなく、会見開始時点で会場にはやや空席が目立った。 新対中戦略については、過剰な国家管理に対する企業の懸念を払拭しようと努めた。 冷静に見れば、ショルツ首相のこの2年はそれほど悪いものでは…
20230630 反イスラム主義の広がりに対するドイツメディアの報道ぶり
独立専門家グループによるドイツにおける反イスラムについての最終報告書が、以下の通り警鐘を鳴らしています。 ドイツでは2人に1人が反イスラムに共感している。 犯罪やテロなどを通じたドイツ社会に対する脅威としての認識が広がっている。 昨年は898件もの反イスラム事件が発生。 スカーフでイスラム教徒と分かる女性に対する敵対行為の報告が特に多い。 イスラム教徒への敵対行為に関する専門家評議会と連邦委員の設置による対策が必要。 当該報告書についてのドイツメディアの報道ぶりは以下の通りです。 多くのドイツ人が、後進的、暴力的、時代遅れなどといった反イスラム的烙印に共感している。 極右勢力は、過去何十年にも…
20230603 最近のAfD(極右)支持率急上昇についてのドイツメディアの報道ぶり
https://dawum.de/Bundestag/ 最近の政党別支持率世論調査(上図は主要6機関平均値)で、極右AfD(青)が政権与党のGreen(緑)を有意に(誤差の2-3%以上)上回り、ショルツ首相の母体であるSPD(赤)にも肉薄して(一部調査では追い抜いて)います。 こういったAfD(ドイツのための選択肢)の支持率上昇傾向についてのドイツメディアの報道ぶりは以下の通りです。 AfDの支持率上昇の責任はひとえにショルツ連立政権にあり、野党第1党であるCDU/CSUのせいにはできない。 特に、石油・ガス暖房禁止新法やハーベック経済相の腹心辞任を巡るドタバタと連立政権内の亀裂は致命的だった…
20230430 ドイツの極右AfDが支持率でGreenにほぼ追いつきました
https://dawum.de/Bundestag/ ドイツ主要世論調査平均値ベースで、上図の通りGreen(緑:15.8%)がAfD(青~極右:15.6%)に政党別支持率でほぼ並ばれました。 ショルツ首相が所属するSPD(赤:19.0%)と連立ジュニアパートナーFDP(黄:7.1%)も支持を落としているので、現在の政党別支持率で議席を割り振ると、現信号機連立政権(SPD+Green+FDP)は過半数を確保できないことになります。 AfDは特に旧東独地区で支持を集めているのですが、来年夏のザクセン州議会選(表下から4番目)と来年秋のチューリンゲン州議会選(表一番下)では第1党の座を獲得しそう…
20230422 ドイツ政治家人気トップ10 引き続きピストリウス国防相がトップ独走
http://www.forschungsgruppe.de/Aktuelles/Politbarometer/ ドイツ公共第2放送(ZDF)の直近世論調査(Politbarometer)によると、ドイツの政治家の人気ランキングは上図の通りとなっており、ピストリウス国防相のトップ独走状態となっています。 ショルツ首相は3位と上位ながらも、評点0.2は極めて低水準(メルケル前首相は2近辺を維持していた)であり、積極的に評価されているとはとても言えません。連立パートナー(GreenとFDP)に振り回されて、強いリーダーシップを発揮できていないところが不満に思われているようです。 一方のピストリウス…
20230319 ドイツ政治状況アップデート(極右台頭の兆し)
★本日発表されたINSAの政党別支持率では、極右のAfD(青色、17%)が与党Green(緑色、16%)を初めて抜いて話題になっています。 Greenがカーボンニュートラル実現のために推し進めようとしている住宅省エネ対策(下記)が、やや強引過ぎると、批判されていることが響いている模様です。 【法案】2024年以降新設する暖房システムに、再エネ65%以上を義務付け(石油・ガス暖房を事実上禁止)。2045年以降は既存の石油・ガス暖房も運用禁止⇒対応が難しそうな不動産は価格低下の恐れ大。 但し、主要な世論調査12社の平均値ベースではまだGreenはAfDを2%ほどリードしています。 https://…