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●市場参加者のトランプ経済政策に対する評価は、就任当初の強い期待が一転し、過去最低のマイナスとなっている。 ●SENTIX社が運用しているファンド(A、Mとも)は最近の相場急変をうまく凌いで業界トップクラスのパフォーマンスを継続中。相場急変前に米株や債券を利食いつつ、急落後に米株買いを入れられたため。金もいったん利食ったところ。 ●米株(青)が大きく弱気化しているのと比べると、独株(赤)はさほどでもない。 ●株はTDインデックス(短期と中長期の強気度差)のシグナル点灯(中長期強気と短期弱気の強い傾き)で押し目買い断行。 ●市場参加者の、ドル円弱気、ユーロ円強気がこれほど顕著だったことはあまりな…
20250425 ドイツ最新ニュース速報(4月25日)~ifo景況指数意外としっかり
https://www.ifo.de/en/facts/2025-04-24/ifo-business-climate-index-rises-slightly-april-2025 ①【本日の注目点】 ifo景況指数(4月):前月の86.7から86.9へと意外な上昇。財政バズーカによる上昇が大きくなかった分、トランプ関税による下押しも限定的だった(未確定な部分が多いので過剰な反応がなかった)可能性が高い。業種別に見ても概ね(低水準で)横ばいが続いている(冒頭グラフ、③に関連データ)。 ドイツ経済省によるドイツ政府公式経済見通し:今年実質ゼロ成長/来年+1.0%(名目ベースでは+2%/+3%)…
20250424 ドイツ最新ニュース速報(4月24日)~トランプ関税でPMI反落
https://www.pmi.spglobal.com/Public/Home/PressRelease/e4f9237cd6f44151a5fcf2589012ac78 ①【本日の注目点】 ドイツ総合PMI(4月):先月の51.3から49.7へとマイナス成長圏に反落。製造業(48.3⇒48.0)が意外と持ち堪える一方、サービス業(50.9⇒48.8)で予想以上の大幅悪化。トランプ関税による経済/雇用悪化を嫌気した格好(冒頭グラフ、③-aにユーロ圏分)。 ドイツは昨年まで2年連続でマイナス成長を記録しているが、消息筋によると、本日発表予定の今年分の政府経済成長予想も1月時点での+0.3%から…
20250423 ドイツ最新ニュース速報(4月23日)~IMFのドイツ経済見通し
①【本日の注目点】 IMF世界経済見通し:トランプ関税影響勘案後のドイツ実質成長率見通しは、今年ゼロ/来年+0.9%/2027年+1.5%/2028年+1.2%/2029年+1.0%/2030年+0.7%。財政バズーカ(10年間GDPの2%強相当の規模)の成長押上げ効果は初めのうちだけで、その後は(前年比の発射台が高くなることもあり)潜在成長率(足元年+0.5%程度)に向けて低下していくイメージ(冒頭グラフ)。 トランプ関税の悪影響を勘案し、IMFは2025年の世界GDP成長率予測を3.3%から2.8%に▲0.5%引き下げ。世界の経済損失は2兆ドルと試算(下添③-aに関連データ)。 2024年…
https://www.iwkoeln.de/presse/pressemitteilungen/michael-groemling-unternehmen-stecken-tief-in-der-krise.html <Japanese> 時々刻々と状況が変化するトランプ関税に対しては、多くの企業がコロナの時と同様に組織横断的な「危機対策本部」を作った上で、日々対応に追われているのではないかと思います。コロナ当時、毎日感染データや規制関連情報を集めて状況を分析し、資料や会議でその結果を共有しつつ、次に取るべきアクションについて皆で相談していた頃をちょっと懐かしく思い出しています。コロナもトラ…
20250416 ドイツ最新ニュース速報(4月16日)~ZEW景況感大幅悪化
https://www.zew.de/presse/pressearchiv/liberation-day-laesst-zew-index-einbrechen ①【本日の注目点】 ZEW景況感指数(冒頭グラフ/図表):▲14.0と前月比▲65.6ポイントもの低下(赤線)。財政バズーカで急速に高まった期待をトランプ関税に対する不安がすべて吹き飛ばした格好。ユーロ圏全体でも同様の展開。関税引き上げ合戦を展開中の米中ではインフレ上昇/通貨安・株安進行見込み。 今年、DAX企業は約200億ユーロを自社株買いに費やす見込み。現在40社中18社で買い戻しプログラムが進行中。自社株買いは株価をサポートす…
<Japanese> トランプ大統領は中国以外の「相互関税」を90日間停止する一方で、中国に対して145%の関税上乗せに踏み切りました。これにより中国製品は米国内で大幅に値上がりするため、中国から米国への輸出は8割くらい減るといわれています。実利よりメンツを重んじる中国は「断固反撃し、最後まで受けて立つ」と宣言し、125%の対米対抗関税を導入しました。これほどまでの米中貿易戦争のエスカレートは、事前の予想を遥かに超えており、今後両国の消費者や企業に及ぼす影響は甚大です。「貿易の核戦争」とまで言われており、この戦いが貿易の中だけに留まってくれることを祈るばかりです。 世界の2大経済大国の景気悪化…
20250411 ドイツ最新ニュース速報(4月11日)~5大研、経済成長は来年以降
www.ifo.de ①【本日の注目点】 (冒頭図表)ドイツ5大経済研究所春季合同経済予測:実質GDP成長率は今年+0.1%/来年+1.3%とリーク通り。インフレは2.2%/2.1%で、利下げ余地は限定的。トランプ関税+中国との競争激化のため、通常はGDP比7%程度ある経常黒字は3%台に大幅減少。来年大規模財政出動でも財政赤字はGDP比▲3.2%と低位。 最近更新された今年の成長予測は、プラスゼロ的なものが多い。財政バズーカの効果が出始めるのは来年以降となる一方、トランプ関税の悪影響はすぐに出始める上、プラスマイナス0.3%程度は平時でも簡単にブレるものなので、結果的に3年連続マイナス成長に終…
20250406 ドイツ最新ニュース速報(4月6日)~政党別支持率動向など
https://dawum.de/Bundestag/ ①【本日の注目点】 (冒頭グラフ)政党別支持率(主要世論調査平均)、CDU/CSU(黒、中道右派)の低下とAfD(青、極右)の上昇が進み、いつ逆転してもおかしくなさそうな勢い。FDPやBSWなど今回5%条項抵触で議席を失った小政党も低迷継続。 メルツ次期政権が推し進めようとしている、大規模財政出動、年金支給開始年齢引き上げ、徴兵制などに対する不安が原因となっている可能性が高い。 今年第一四半期(1-3月期)ドイツの難民申請件数昨年同期比▲41%と激減。EU内でドイツはもはやトップではなく、フランス、スペインに次いで3位に。 ②ドイツのニュ…
20250405 ドイツ最新ニュース速報(4月5日)~DAX急落後も年初来まだプラス
https://tradingeconomics.com/germany/stock-market ①【本日の注目点】 (冒頭グラフ)DAX40、「財政パッケージ(バズーカ)」で実現した年初来上昇分を「トランプ関税」でほぼ吐き出した格好も、年初来+3.7%(関連③-a, b)。 連立交渉、企業に対してデジタル決済オプションの段階的導入義務付けを検討。売上補足による税収増とデジタル化推進を狙う。ホテル・レストラン業界は負担増に反対。 公務員(対象250万人)労使仲裁、今年4月から+3%、来年5月から+2.8%の賃上げ(期間27か月)で交渉中。 ②ドイツのニュース~こちら↓のなかから気になるものを…
20250401 ドイツ最新ニュース速報(4月1日)~徴兵制復活を巡る議論活発化
①【本日の注目点】 CDU/CSUとSPDは指導部レベルでの連立交渉を完了。本日以降は再び分野別専門家グループで財政面を中心に議論を進める予定。 (冒頭写真)CDU/CSUはメルケル元首相が廃止した徴兵制(1年義務)の復活を望む一方、SPDは自発的な兵役参加、緑の党は社会奉仕活動を含む自由奉仕の義務化を主張。憲法改正で資金は確保できたが、国防軍の人材不足にも要対応。ドイツ国民の6割が徴兵制を支持しているが、若者(18~29歳)の6割は拒絶している。 ルペン氏、2027年仏大統領選出馬困難に。EUの補助金440万ユーロを国内政治活動資金に流用した罪で、執行猶予付き禁錮4年、5年間の被選挙権停止処…
<Japanese> 今週のトップニュースは何といっても、トランプ政権による「米自動車関税」導入宣言でした。米国が輸入する自動車(部品も含む)に対して4月3日から関税が25%上乗せされるので、ドイツの自動車メーカーにとっては大打撃となります。米国市場はどの自動車メーカーにとっても非常に重要な巨大市場であり、米国で販売されているドイツ車の輸入シェア(2024年)は、VWで80%、メルセデツ・ベンツで59%、BMWで52%と半分を超えています(ちなみに日本車では、トヨタ52%、日産48%、ホンダ38%)。皮肉なことに、米GMも48%と輸入シェアが高いので、株価が大きく下がっています。当面は、相手国…
【総括】 就業者数、失業率、求人数だけでなく、2大先行指標(下添)が明確に悪化しており、将来の雇用に対する不安は着実に増大。 今後就業者数にも賃金にも低下圧力がかかる可能性が高いため、個人消費回復が更に後ズレするリスクが高まっている。 大型財政出動が決まったものの、その実際の効果が現れるのは来年以降であり、今年3年連続のマイナス成長に終わる可能性も高まっている。 関連動画、コラム: youtu.bewww.newsdigest.de ●季節調整「後」失業者増減~前月比+26千人と、市場予想比大きめの増加。コロナ後の回復が一巡した2023年1月以降、ずっと増加が続いている。 https://tr…
20250328 ドイツ最新ニュース速報(3月28日)~ドイツ経済、3年連続マイナス成長後急回復へ
https://www.boeckler.de/de/faust-detail.htm?produkt=HBS-009093 ①【本日の注目点】 (冒頭グラフ)ハンス・ベックラー財団(IMK)のドイツ経済(実質GDP)予測:2025年▲0.1%(トランプ関税の影響もあり、3年連続マイナス成長)/2026年+1.7%(財政パッケージの効果が出始める)(③-aに寄与度内訳)。 CDU/CSUとSPDの連立交渉、メルツ、ゼーダー、クリングバイル、エスケン各党首を含むCDU/CSUとSPDの主要代表19名で継続。専門スタッフ間交渉で浮き彫りになった難民・移民、税金、年金、エネルギー問題での溝を埋めるの…
20250326 ドイツ最新ニュース速報(3月26日)~ifo景況指数も底打ち示唆
https://www.ifo.de/en/facts/2025-03-25/ifo-business-climate-rises-march-2025 ①【本日の注目点】 (冒頭グラフ)ifo景況指数(3月)、水準はまだ低いながらも、期待(青)・現況(黒)とも回復方向でドイツ経済の底打ちを示唆。財政パッケージ可決を好感。但し、4月からのトランプ関税の悪影響が意外と大きくなるリスクは残っており、まだ油断はできない。 連立交渉は特に、移民・難民(国境管理)、国防(GDP比、徴兵制)、減税で難航している模様。石炭は2030年ではなく2038年までに段階的廃止で一致。 日本やドイツなど、これまで長期…
2025032 ドイツ最新ニュース速報(3月25日)~景気先行指標が景気底打ちを示唆
https://www.pmi.spglobal.com/Public/Home/PressRelease/4f09162677a540a981f70c51ef644ea5 ①【本日の注目点】 (冒頭グラフ)ドイツ総合PMI(3月)、製造業主導で思った以上に回復。50(成長の分岐点)超定着でドイツ経済の底打ちを示唆。但し足元はトランプ関税前の駆け込み需要に支えれている可能性あり(③に関連データ)。 本日午前11:00より、2月の選挙で新たに選出された630人の議員による連邦議会初会合。まずは議長・副議長などの幹部人事。議長にはCDUのクレックナー氏(女性)が就任へ。ショルツ首相は次期政権が誕生…
20250324 ドイツ最新ニュース速報(3月24日)~SENTIX市場センチメントなど
①【本日の注目点】 (冒頭グラフ)SENTIX市場センチメント調査によると、大規模財政出動を控えた欧州諸国の国債利回りは、最近の急上昇(グラフではドイツ国債先物価格下落)の後も魅力に乏しく、投資家が買い意欲を示していない模様。長期金利上昇余地がまだまだありそうな感触(③に関連追加情報)。 SAPやLufthansa、Siemensなど多くのドイツ大手企業が監査役会議長ポストを埋めるのに苦労。スキル人材不足、多忙・重い責任の割に薄給(名誉職としての価値も低下)、できれば女性、などの要因が背景。 男子サッカードイツ代表、対イタリア戦を2-1/3-3で制し、UEFAネーションズリーグ準決勝進出。 引…
20250323 ドイツ最新ニュース速報(3月23日)~トルコの大規模抗議デモなど
①【本日の注目点】 イスタンブール市のイマモール市長の(エルドアン大統領の政敵を陥れるための不当)逮捕に対して、トルコ全土で大規模な抗議デモ(冒頭写真)とそれに対する政府の苛烈な弾圧(催涙ガスやゴム弾投入)続く。ドイツでは連日トップニュース。 ドイツの上・下院の各2/3の賛同を得て通過した財政パッケージに必要な憲法改正にシュタインマイヤー大統領が署名。連邦官報に掲載され次第発効。 財政パッケージからの資金分捕り合戦開始。学校(デジタル化、校舎老朽化)、ドイツ鉄道、道路・橋梁、港湾(軍事上も重要)などへの資金投入を急ぐべきとの報道が目出つ。 連立交渉難航。CDU/CSUが法人減税や支出削減に固執…
20250322 ドイツ最新ニュース速報(3月22日)~ドイツ上院:財政パッケージ法案可決
①【本日の注目点】 ドイツ上院(冒頭写真、州政府代表の集合体)で大規模財政パッケージ法案可決・成立。下院同様2/3の賛成が必要だったが、全69票中53票(77%)を確保。5千億ユーロのインフラ特別基金のうち、1000億円は州に配分。 www.bloomberg.co.jp 上記法案通過で、次の焦点はCDU/CSU(中道右派)とSPD(中道左派)の連立交渉。メルツ次期首相は遅くとも4月20日のイースターまでにまとめたい考えだが、上記法案で財政資金がカバーされない政策部分(軍備やインフラ以外の社会保障など)の調整は容易でなく、交渉長期化の恐れあり。 新議会は3月25日に発足するが、約1か月首相指名…
20250321 国防とインフラ投資へのドイツの大規模財政出動
<Japanese> 改選後のドイツ下院(連邦議会)は3月25日に発足するので、ドイツ新政権はまだ生まれてすらいないのですが、メルツ次期首相は早くも大仕事をやってのけました。①米国がもはや欧州安全保障の頼りにならない、②平凡な政策ではドイツ経済を長期低迷から救い出せない、という強い危機感から、上・下院で憲法改正に必要な2/3以上の賛成を得て、国防とインフラ投資への大規模財政出動(ドイツ版「マーシャルプラン」)を可能にしたのです。 5,000億ユーロ(GDPの約12%相当)のインフラ特別基金設置に加えて、国防支出への制約解除でもほぼ同規模の財政出動余地が生まれそうですので、今後10年間は現在より…
20250321 ドイツ最新ニュース速報(3月21日)~大規模財政パッケージ法案、本日上院通過見込み
①【本日の注目点】 本日ドイツ上院(冒頭写真、州政府代表の集合体)で大規模財政パッケージ法案可決・成立見込み(下院同様2/3の賛成が必要)。軍備増強に強く反対する左派勢力以外どの州も財政資金を喉から手が出るほど欲しいので、大した反対はない。 ウクライナ支援のための目先の軍事装備品購入予算30億ユーロや来年から2029年までの80億ユーロの長期コミットメントを下院予算委員会が本日承認見込み。財政パッケージ成立で資金確保にメドが立つため。 行き詰ってストが連発されている公務員労使交渉(労組verdi、対象250万人)、大物仲裁人のもとで4月5日から交渉再開見込み。 ドイツ連銀月報のドイツ経済分析部…
Konjunktur in Deutschland Publikationen der Bundesbank 年初のドイツQ1GDPは、わずかながらも前期比プラスになる可能性が高い。 ドイツ経済の大きな不透明要因はトランプ関税とドイツ財政出動。 ドイツの貿易にはトランプ関税前の駆け込み需要的動きは特段見当たらない。 鉱工業生産(上)、製造業受注(下)とも基調は依然として弱い。 個人消費は引き続き弱いが、サービス全体としては前期比プラスに寄与する見込み。 自営業を中心に就業者数(左上)が減少する一方、失業者が増加(右)し、労働市場はやや軟化。製造業での操短増加は一服。 雇用の先行指標(IAB…
20250319 ドイツ最新ニュース速報(3月19日)~景況感、期待のみ大幅改善
Press Release: Economic Expectations Strongly Improving Again ZEW ①【本日の注目点】 (冒頭グラフ)ZEW景況感指数(3月):期待指数(赤)は+51.6と市場予想を大きく上回る改善も、現況指数(茶)は▲87.6と底ばい継続。これまでのECB利下げとドイツ政府の大規模財政出動で将来のビジネス好転は見込めるものの、すぐにその効果が出るわけではないというデータの組み合わせ。 ドイツ連邦議会(下院、改選前の旧国会)で財政パッケージ可決。賛成512/反対207(3分の2である489をクリア)。上院は3/21に通過見込み。EU委員会とN…
20250318 ドイツ最新ニュース速報(3月18日)~本日下院でドイツ財政パッケージ採決
①【本日の注目点】 (冒頭グラフ)関税が全世界に対して双方向に10%切り上がった場合の3年後のGDP下押し幅(ベースライン比)に対するOECD試算。 OECD予測のGDPヘッドラインは以下の通り(ドイツの+0.4/+1.1%は財政バズーカの影響勘案前): 本日ドイツ連邦議会(下院、改選前の旧国会)で財政パッケージの歴史的採決実施へ。CDU/CSU、SPD、Green各党の中にも数名ずつ反対議員がいるものの、3分の2の多数を確保するために必要な31票以内には収まり、可決される見込み。上院では3/21に可決される見込み。 公務員労使交渉決裂。仲裁手続きに入る見込みながら、大規模なストが突然強行され…
20250314 欧州の危機感をリードするドイツの大規模財政出動
www.bloomberg.co.jp <Japanese> トランプ大統領には「EUはアメリカをカモるために作られた」、バンス副大統領には「欧州は言論の自由を弾圧している」などと、欧州は最近メチャクチャ理不尽にDISられてきたわけですが、「アメリカはもはや世界最狂の専制国家」であり「自分の身は自分で守るしかなくなった」という強い危機感をバネに、この度ドイツは驚くべきスピードで大きな一歩を踏み出しました。これまで金科玉条としていた財政緊縮路線を改め、財政拡張路線に大きく舵を切ったのです。メルツ次期首相は、欧州債務危機に立ち向かったドラギECB総裁(当時)のように「どんなことをしてでも(what…