メインカテゴリーを選択しなおす
009 新興国との賃金差はどれくらい? - 絶妙な日本の立ち位置
日本の受託製造業について、新興国との関係を考えてみます。中国や東南アジアなど、特に大量生産品の仕事は新興国に流れて行ってしまいました。国内事業者は国内で残されたパイを奪い合う構図となり、互いに値段を下げ合って疲弊しています。一方、日本のワーカーは決して高いわけではなく、更に職級が高くなるほど割安です。
日本の製造業は全体として縮小していますが生産性は向上しています。その中身を見ると、小規模事業者の淘汰によるものだということがわかります。現在生き残っているサプライヤーとの将来を見据えた新しい関係構築が必要です。
011 「安くて良いもの」は正しい!? - 下がり続ける製造業の物価
日本の製造業は特に物価が減少し停滞しているという特徴があります。その中でも、半導体関連産業や情報通信産業など特有の事情もあるようです。
かつて日本はスイスを抜き先進国でも極端に高い物価水準に達し、製造業の海外移転の大きな動機になったと言われます。その後国内物価の停滞が続いたことで、物価水準も他国並みに落ち着いてきたため、もはやかつてのような高い国ではなくなっているようです。
013 製造業の労働生産性 - 産業別に見た製造業の立ち位置
日本の経済活動別の生産性について可視化してみます。製造業は労働者数も多く、比較的生産性の高い産業ですが労働者数が減っています。逆に比較的生産性の低い業務支援的・公共的産業の労働者数が増えています。
アルミ合金のフラットバーについて、一般に流通している規格寸法をご紹介します。気軽に切断して、プレート材として活用できます。
アルミ合金の丸パイプ材で流通している一般的な規格寸法をご紹介します。フレーム構造に活用されるだけでなく、リング形状部品の素材としても活用できます。
アルミ合金の角パイプについて、規格寸法をご紹介します。断面は正方形だけでなく、長方形も流通しています。構造部材として主に利用されます。
現実個別消費の内訳について、国際比較してみます。アメリカは極端に政府の寄与が小さく、北欧諸国やフランス、ドイツは高い水準です。日本は近年で20%程度と、先進国の中では中程度の割合となるようです。
319 企業物価指数って何? - 消費者物価指数以上の長期停滞
国内企業物価指数や生産者物価指数についての長期推移をご紹介します。日本は消費者物価指数に先立って国内企業物価指数が1980年ころから長期間停滞しているようです。
320 海外との物価の関係 - 輸出物価・輸入物価・交易条件
日本の企業物価指数のうち、輸出物価指数、輸入物価指数についてご紹介します。また両社の比率である交易条件も計算してみました。日本は1980年代後半から輸出物価は下落し、輸入物価が上昇する事で交易条件が悪化し続けていたようです。
321 交易条件の低下する日本 - 貿易の価格面での国際比較
主要先進国の輸出デフレータ、輸入デフレータ、交易条件についての推移をご紹介します。日本は輸出デフレータが長期にわたり下落していて、交易条件が悪化し続けてきたようです。各国のエリア的な要因も大きいのかもしれません。
輸出や輸入の貿易の変化についてご紹介します。世界全体で貿易が増える中、特に中国の拡大が目覚ましいようです。日本は相対的に貿易の規模が小さく、特に輸出でシェアの縮小が顕著なようです。
日本、アメリカ、ドイツ、中国の相手国別輸出入の推移についてご紹介します。各国で対中国の貿易が増えていますが、アメリカ、ドイツは域内の貿易が大きく拡大している事が窺えます。一方で、日本の対中国依存度は高く、交易条件との関係も強そうです。
日本とアメリカの輸出、輸入の相手国別シェアについてご紹介します。中国の存在感が高まる中で、日本にとってのアメリカは未だに大きな存在感がありますが、アメリカにとっての日本の存在感はかなり低下しているようです。
325 中国の貿易相手の変化 - 輸出・輸入の相手国別シェア
他国との貿易のシェアについて中国とドイツの状況をご紹介します。中国の貿易は大きく拡大していて各国との貿易額も増加していますが、シェアとしてはバランスが取れているようです。ドイツは、中国との貿易が増えつつ、欧州との結びつきも強いという特徴があるようです。
014 製造業の労働生産性 - 国際比較による日本の立ち位置
製造業の生産性について国際比較をした結果をご紹介します。日本の製造業は他の産業と比較すると生産性が高いですが、国際比較してみると先進国の中ではまだまだ低い水準であることがわかります。優秀な製造能力を、付加価値へとうまく転換できていない事がよくわかります。
日本の対外資産についてご紹介します。日本の対外資産は証券投資が多いですが、対外負債の証券投資と多くが相殺します。一方直接投資は、対外資産が多い一方で対外負債が少ないため、差引の対外純資産が大きいようです。
どうも~みなさん こんにちわ!! 広報担当 『Iron Chef’s』のボイルです 最近、気温も暑くなり通勤を自転車でしていますが 行き帰り汗だくになっております まだ6月ですよね 真夏が心配です(笑)
20240613 ドイツの気になるデータ5選(キール研とエッセン研の経済予測より)
①本日発表のキール研、エッセン研の最新経済予測を含めた最近のドイツ経済予測ヘッドライン一覧 IfW(キール研) https://www.ifw-kiel.de/de/publikationen/deutsche-wirtschaft-im-sommer-2024-erholung-kommt-muehsam-in-gang-33009/ RWI(エッセン研) https://www.rwi-essen.de/presse/wissenschaftskommunikation/pressemitteilungen/detail/rwi-deutsche-wirtschaft-kommt-lang…
20240607 ドイツの気になるデータ5選(鉱工業生産、対外収支など)
①鉱工業生産(4月)~建設(赤)を含む総合ベース(青)で前月比▲0.1%と低迷継続。4月の水準はQ1平均比フラット。 https://www.destatis.de/DE/Presse/Pressemitteilungen/2024/06/PD24_222_421.html https://www.bundesbank.de/de/statistiken/konjunktur-und-preise/-/saisonbereinigte-wirtschaftszahlen-804168?contentId=804136#anchor-804136 ②対外収支(4月)~輸出が前月比+1.6%/前年…
20240606 ドイツの気になるデータ5選(ライン川水位、インフル流行など)
①ライン川水位(@デュッセルドルフ)~今日明日くらいは警戒水位(7.1m)ぎりぎりまで上がるものの、その後は落ち着く見込み。 https://vorhersage.bafg.de/14-Tage-Vorhersage/Duesseldorf_14Tage.pdf 洪水警報自体は続いているものの、南部洪水被災地域でも水位は下がり始めている。今後被害状況が徐々に明らかになってくる見込み。 https://www.hochwasserzentralen.de/warnungen ②インフルエンザ流行状況~週あたり人口の4.9%が新規感染(うちコロナ分0.3%)、患者数410万人。徐々に減ってきてはい…
製造業失速、投資家は景気後退を覚悟?(6月4日 PAN米国株) 米国株,米国株投資
米国株ニュース 📕06/04 08:04 (朝)米国市場は高安まちまち ダウ平均は115ドル安 日本市場はダウ平均の反落や円高を受けて下落か - マネクリ 📕06/04 07:50 米国株式市場:景気減速を警戒しNYダウ反落、ナスダックは4日ぶり反発(ウエルスアドバイザー) - Yahoo!ファイナンス - Yahoo!ファイナンス 📕06/04 07:05 米国株式市場はまちまち、ハイテクが下支え(3日)/海外市場動向(フィスコ) - Yahoo!ファイナンス - Yahoo!ファイナンス 📕06/04 06:50 米国株式市場=ダウ下落、NY証取の不具合で一部銘柄が売買停止 -
20240603 ドイツの気になるデータ5選(洪水、市場センチメントなど)
①洪水の分布状況~バイエルンが特に酷く(紫/赤)やられている。 https://www.tagesschau.de/inland/hochwasser-karte-100.html ②ライン川水位(@デュッセルドルフ)~今後かなり水位が上がるものの、警戒レベル(7.1m)には達しない見込み。 https://vorhersage.bafg.de/14-Tage-Vorhersage/Duesseldorf_14Tage.pdf ③市場センチメント~強気/弱気度合い(上)でも、買われ過ぎ/売られ過ぎ度合い(下)でも特段の過熱感なし。 ④ドイツ製造業PMI(5月)~市場予想通り巡洋に回復も、生産が…
https://www.bundesbank.de/de/statistiken/aussenwirtschaft/direktinvestitionen/direktinvestitionsstatistiken-804078 本日ドイツ連銀から発表された直接投資統計から読み取れるドイツの対中依存度をまとめると以下の通り: 2022年末時点での国別直接投資額残高ランキング(冒頭グラフ) 米国が4,245億ユーロ(シェア27%)でダントツトップ。2位中国の3.5倍。 2位中国は1,224億ユーロ(シェア8%)。 3位ルクセンブルクと4位英国は3位中国とほぼ同じ規模。 5位以降のフランス、イタリ…
大阪の金属加工業者が教える曲げ加工についての紹介、 あっという間に5月も終わろうとしていますね 今月は,GW(ゴールデンウイーク)もあり,とても早かったですね 来月の6月は特に祝日もなく寂しい月になっていますが....
「Quality(品質)」「Cost(費用)」「Delivery(納期)」の関係性をあらわす指標である『QCD
20240524 ドイツの気になるデータ5選(GDP確報値、欧州議会選など)
①GDP確報値(2024Q1)~速報の前期比+0.2%はコンファーム。投資と純輸出がプラス寄与する一方、個人消費と製造業はマイナス。下図の通り全体としてほぼ完全な横ばいが続いている状況不変。 https://www.destatis.de/DE/Presse/Pressemitteilungen/2024/05/PD24_205_811.html ②建設受注(3月)~実質ベースで前月比+3.8%/前年同月比+2.2%と急回復。トレンド(赤)としてはまだ下向きながらも、好天などを背景に低水準からかなり切り返した格好。利下げが始まる年後半にはトレンドが上向きに転じるとの見方が多い。 https:/…
20240523 在日ドイツ商工会議所「円安」臨時アンケート結果のエッセンス
https://filehub.admiralcloud.com/dl/5/476e304f-2ee5-4a48-ac0e-ea384bfd56d3 在日ドイツ商工会議所が、円安ユーロ高の進行を受けて、5/16~20に実施した臨時アンケート調査結果(ドイツ企業130社が回答)のエッセンスは以下の通り: 【総括】円安は利益率を低下させ、値上げを強いられ、日本市場の魅力を削いでいる。適正なユーロ円レートは130円くらい(今よりはるか下)とのイメージ。 【回答企業プロフィール】機械、電気電子、車、化学といったドイツを代表する製造業が中心。 円安は82%の企業にとって悪影響。好影響はわずか9%。 円安…
20240523 ドイツの気になるデータ5選(PMI、輸出など)
①ドイツPMI(5月)~52.2(予想51、前月50.6)と市場予想比強めの回復。極端に低迷していた製造業に復活の兆しがあり(2番目のグラフ)、来週月曜のifoでも同様の改善が期待できそう。 https://www.pmi.spglobal.com/Public/Home/PressRelease/1fab2fa516fe4854963243546275a39d ②ユーロ圏PMI(5月)~52.3(予想52、前月51.7)と順調な回復継続。但し、回復はサービス(53.3)に偏っており製造業(47.4)はまだ深く縮小圏内(ドイツ単体でも同様のバランス)。GDPベースでQ2は前期比+0.3%、今年…
20240522 ドイツの気になるデータ5選(受注残、ライン川水位など)
①製造業受注残(3月)~新規受注の不振を反映して、実質ベースで前月比▲0.4%/前年同月比▲5.8%と急速に減少しているものの、それでも月商の7.2か月分と高水準維持。 https://www.destatis.de/DE/Presse/Pressemitteilungen/2024/05/PD24_198_421.html ②ホテル・レストラン売上(3月)~名目(薄青)でも実質(青)で横ばい推移継続。但しコロナ前の水準を実質ベースで▲13.3%下回っている。 https://www.destatis.de/DE/Presse/Pressemitteilungen/2024/05/PD24_1…
20240522 ドイツ連銀月報ドイツ経済分析部分のエッセンス
https://publikationen.bundesbank.de/publikationen-de/berichte-studien/monatsberichte/monatsbericht-mai-2024-929802?article=konjunktur-in-deutschland-929814 https://publikationen.bundesbank.de/publikationen-de/berichte-studien/monatsberichte/monatsbericht-mai-2024-929802?article=ueberblick-929806 本日発…
20240522 自社競争力への自信を急速に失いつつあるドイツ産業界
www.ifo.de 昨日ifoから発表された「ドイツの産業界は競争力が危機に瀕している」のエッセンスは以下の通り: EU内および世界市場におけるドイツ産業の競争上の地位はここ2年間で急速に悪化している(上図)。 冒頭グラフはドイツ産業界の国内(青)、EU内(灰)、EU外(黒)市場での競争力(調査対象企業の自信度のDI)推移をグラフ化したもの。 EU外では2022年の第1四半期、EU内では同年第3四半期にDIがネットマイナスに転じている。 ドイツ産業界は国内外すべての市場で自信を失いつつある。 ほぼすべてのセクターが、競争上低下を報告している(製薬、木製品(家具を除く)、飲料などは希少な例外)…
皆さんこんにちは!Iron Chef's炒めるです!GWが明けて、早2週間!みなさん、5月病から脱出出来ましたか!?!?弊社は暦通りだったので、まだマシだったような…?
20240509 ドイツの気になるデータ5選(鉱工業生産、企業倒産など)
①鉱工業生産(4月)~3月前月比▲0.4%と前月の+1.7%後も小じっかり。昨年Q4比今年Q1平均で+1.0%を確保。特に、これまで低迷していたエネルギー集約型産業(化学、金属、ガラス、紙、プラスチックなど)が前期比+4.8%と持ち直しているのが大きい。 https://www.destatis.de/DE/Presse/Pressemitteilungen/2024/05/PD24_182_421.html ②企業倒産件数~4月の先行指数(赤)が前年同月比+28.5%上昇。但し、水準としてはちょうどコロナ前と同じくらいに戻っただけであり、長期的に見れば低水準(2番目の図)。 https://…
20240506 ドイツの気になるデータ5選(消費者センチメント詳細など)
①HDE消費者センチメント~比較的しっかりとした回復基調にあり、予想比後ずれしていた個人消費の回復に期待できそうな感じになってきている。 景況感(橙)の回復と共に所得(緑)に対する自信も高まり。。。。 貯蓄性向(橙)が緩む一方で、購買意欲(緑)が高まりつつある。 https://einzelhandel.de/images/HDE_Konsumbarometer_Mai_2024.pdf ②再エネ発電キャパ拡充状況~風力(左)は年間計画比やや遅れ気味(それでも年初来176基もの風車が設置されているのは立派)。太陽光(右)は昨年と同様、計画比順調な進捗が継続。 https://www.zeit.…
20240503 ドイツの気になるデータ5選(GDP軌道、IAB雇用バロメータなど)
①ドイツGDP軌道イメージ(ドイツ銀)~この先前期比プラス成長が続くも、今年通年では前年比+0.3%どまり、中長期的にもトレンドラインを大きく下回る見込み。 但し、OECDの予測によると、来年の成長率は英国を上回り、G7最下位を脱出できる見込み。 www.bloomberg.co.jp ②製造業が生み出す付加価値~近年は鉱工業生産(薄青)で見えているよりははるかに大きな付加価値(黒、GDP)を生み出している。原料の節約と生産効率を向上しつつつ、高付加価値化を進めてきたため。 ③IAB雇用バロメータ(4月)~雇用(黄)はプラス水準維持、失業(赤)は顕著に改善中。 https://iab.de/d…
花見で春を感じたなと思ったら、もうすぐGW(ゴールデンウィーク)! 楽しいことがいっぱいでウキウキしますねぇ~ 皆さんどうお過ごしでしょうか?? ども!Iron chef’sです!【大阪の金属加工業者が教える手作業工具の紹介】
20240424 ドイツの気になるデータ5選(ifo、週次食品売上など)
①ifo景況指数~市場予想比やや強めの改善。現況指数(黒)、期待指数(青)とも上昇傾向鮮明で、底打ち感が強く出ている。但し、水準が低いので、ECBの6月利下げ開始に疑問を抱かせるにはほど遠い。 総合PMIの回復基調とも整合的。 ②ifoサイクル図~いい方向への動きではあるが、「不況領域(第3象限)」にまだどっぷりとハマっている。 ③ifo業種別景況感~全体に改善方向ながら、総合指数(赤線)がゼロを上回っている(拡大基調にある)のはサービスだけ。 (ifo業種別ヒートマップは更新データ発表次第掲載) 上記①~③のソース: https://www.ifo.de/en/facts/2024-04-2…
20240423 ドイツの気になるデータ5選(ドイツ車の中国シェアなど)
①中国市場におけるドイツ車のシェア~年々減少が続く。中国車の台頭と共に、中国経済低迷に伴う高級車需要の減退が背景。 ちなみに各メーカーの売上に占める中国シェア(2022年)は、VW:40.0%、ベンツ:36.8%、BMW:33.0%、テスラ:33.5%、トヨタ:17.1% ②総合PMI~製造業はまだまだ駄目ダメながらも、サービス業(新規採用にも価格設定にも強気化)を含めた「総合」ではGDPで前期比横ばいくらいまで回復。 https://www.pmi.spglobal.com/Public/Home/PressRelease/1d090f0c23304ee1acefc402e99a56aa ③…
20240418 ドイツの気になるデータ5選(受注残、投資計画など)
①製造業受注残(2月)~前月比▲0.2/前年同月比▲5.8%とかなり減少してきたものの、月商の7.0か月分と依然高水準。低調な新規受注のバッファとなっている。 https://www.destatis.de/DE/Presse/Pressemitteilungen/2024/04/PD24_159_421.html ②ホテル・レストラン売上(2月)~名目ベース(薄青)では前月比+1.2%/前年同月比+1.8%とかなり健闘しているものの、実質ベース(濃青)では前年同月比▲1.1%、コロナ前比▲14%とまだまだ凹んでいる。 https://www.destatis.de/DE/Presse/Pre…
https://publikationen.bundesbank.de/publikationen-de/berichte-studien/monatsberichte/monatsbericht-april-2024-928516?article=kurzberichte-928518 本日発表されたドイツ連銀月報(今回からWEB上で見やすくなっている/ドイツ連銀がどの指標をどんなグラフで見ているかがわかる)の経済分析部分(Kurzberichte)のエッセンスを以下紹介する。 ●鉱工業生産、建設生産、輸出が思ったより強かったため、実質国内総生産 (GDP)は第 1 四半期にわずかに増加した…
www.bmwk.de 先週末リリースされたドイツ経済省4月月報のエッセンスは以下の通り。 輸出の改善と、鉱工業・建設の生産増(もともと受注残が大きい上、好天と高水準の病欠正常化が追い風)にわずかながらも明るい兆しが見え始めている。 グローバルベースで鉱工業生産と貿易量が回復し始めており、ドイツの輸出へのサポートが期待できる。 消費者が慎重で小売が弱い中、可処分所得増加で期待されている個人消費の回復の手応えはまだない。 インフレは3月+2.2%とかなり低下。特に食品価格(下図ピンク線)があまり上昇しなくなってきていることはポジティブ。但し、中東情勢の緊迫化に伴うエネルギー価格の上昇はリスク。 …
youtu.be ◆強めのCPIでディスインフレ傾向への自信が揺らぎ、米金利急騰。FED年内利下げ期待は1~2回に後退。10年金利は4.5%強まで上昇。中東リスクの高まりもあり株価も軟調。◆企業収益については弱めの景気をベースに慎重目に置いた以前の予想がまだ残っているため、上方修正方向。◆株にも債券にもリーズナブルなバリューがあるので、地政学リスク(タイミングが計りづらい)を少し金や原油でヘッジしつつ、広く分散して持っておくべき局面か。◆最近のインドの経済成長は、インフレの苦しみをうまく回避できている上、中国経済がヘタっている中でのものだけに、価値がある。来週19日開始(6/4開票)の総選挙で…
https://www.iwkoeln.de/fileadmin/user_upload/Studien/Report/PDF/2024/IW-Report_2024-Importabh%C3%A4ngigkeiten-China.pdf ドイツ経営者団体のシンクタンクIW(@ケルン)から「2023年対中輸入におけるデリスキング」というタイトルの興味深いレポートが出ていましたので、そのエッセンスを簡潔にご紹介します。 昨年(2023年)中国からドイツへの輸入は▲19%減少した。 対中依存度を引き下げようという努力は一部に認められるものの、全体としてみれば、対中デリスキングはあまり進捗していない…
20240405 ドイツの気になるデータ5選(製造業受注、HICPなど)
①ドイツ連銀週次経済活動指数(WAI)~2024年第一四半期実質GDP換算(統計発表は4/30)で前期比+0.2%まで急回復!実際の着地がプラスかマイナスか微妙な情勢。 https://www.bundesbank.de/de/statistiken/konjunktur-und-preise/woechentlicher-aktivitaetsindex ②製造業受注(2月)~前月比+0.2%と、1月の▲11.4%からの反動としてはかなり弱め。除く大口受注ベース(下図薄赤)でも減少トレンド継続。 https://www.destatis.de/DE/Presse/Pressemitteilu…