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20240813 ドイツの気になるデータ5選(不動産価格下げ止まり、ECB利下げ軌道など)
①vdp不動産価格指数(Q2)~住宅用(青)、商業用(紫)とも前期比上昇に転じ、底打ち鮮明化。ピーク比住宅用は約▲1割、商業用は約▲2割でボトムを付けた格好。は但し、これで急速に上昇に転じるとは考えられていない。 https://www.pfandbrief.de/site/de/vdp/immobilie/finanzierung_und_markt/vdp-immobilienpreisindex.html# ②ZEW景況指数~期待+19.2/現況▲77.3と市場予想以上の大幅悪化。但し、企業担当者の実感であるifoやPMIとは異なり、あくまで市場関係者のアンケート(株安の影響を受けやすい…
20240727 週末のBloombergより(セクターローテーションの流れなど)
youtu.be ◆9月18日▲25bp利下げの確信が深まり、イールドカーブがスティープ化し、株ではセクターローテーションが進んだ1週間。◆一部には雇用が急速に悪化し始める前に7月31日にも利下げを開始すべきとの声もあるが、強めのGDPなどに見られるように、景気全体の底堅さは失われておらず、市場金利が先回りして低下しているので、データを確認しながら9月まで待つ余裕がある。◆7月31日に9月利下げを匂わせるかどうかは微妙。8月のジャクソンホールも地ならしに使える。◆中立金利は多少切り上がっていたとしても、今のFF金利よりは遥かに下のはずなので、年内2回強(サイクル合計でも100bp程度)の利下げ…
20240726 ドイツの気になるデータ5選(GDPナウキャスト、電車遅延統計など)
①ifoCAST(GDPナウキャスト)~Q2は前期比▲0.17%、Q3同▲0.96%と極めて低調。次回発表は8/7。 https://www.ifo.de/en/ifoCAST ②Indeedオンライン求人数~景気低迷の長期化を素直に反映して、じりじり減少が続いている。中長期的・構造的人手不足は深刻なので、安易に人切りしない一方、高くつく新規採用には慎重化。 https://www.dashboard-deutschland.de/comparative-analysis/pulsmesser_wirtschaft ③ドイツ鉄道の列車遅延度合い~6月は長距離列車は半分くらいしか定刻通りに(6分…
20240611 ドイツの気になるデータ5選(景気先行指標類を中心に)
①ifoCAST~Q2(上)は前期比+0.37%、Q3(下)は+0.46%の予想。足元のゼロ成長ペースを抜け出し、当面順調な回復が続きそうな感触。 https://www.ifo.de/en/ifoCAST ②ドイツ連銀週次経済活動指数(WAI)~実質GDP四半期換算ベースで、足元モメンタム(3m/3m)は前期比+0.4%まで上昇。最近急速な改善が続いている。 https://www.bundesbank.de/de/statistiken/konjunktur-und-preise/woechentlicher-aktivitaetsindex ③SENTIX景況感指数(6月)~ユーロ圏にラ…
20240604 ドイツ建設業界、今年の売上予想を▲4%に下方修正
先ほど出たドイツ建設業協会のプレスリリース(下添)のエッセンスは以下の通り: www.bauindustrie.de ドイツ建設業業界は今年の実質売上高予想を従来の▲3.5%から▲4%に下方修正。 今年の税収減が、公共投資の建設プロジェクトを圧迫するのが主因。 建設業界はGDPの1割弱を占めるので、建設投資を1割増やすことができれば、GDPを1%押し上げることができる。 脱炭素目標の達成には今後年330~660億ユーロの建設関連追加投資が必要。 交通分野を中心とする公共インフラの整備にも本来は大きな公共投資が必要な局面。 住宅不足解消には、年35.5万戸の新規住宅供給(年200億ユーロの追加投…
20240529 ドイツの気になるデータ5選(5月インフレ速報、GfKなど)
①CPI(ドイツ国内基準)速報(5月)~先月までの押し下げ方向のベーシス効果が今月なかったため、前年同月比は+2.4%と4月の+2.2%から上昇したが、前月比+0.1%への(市場予想以上の)減速は朗報。 https://tradingeconomics.com/germany/inflation-cpi ②HICP(EU統一基準)速報(5月)~ECBが使うHICPベースでは前月比+0.2%/前年同月比+2.8%とイマイチ。但し、今後夏場の間は前年の発射台が高いため、前月比+0.3%くらいまでは前年同月比が下がって見える。 https://www.destatis.de/DE/Presse/Pr…
①ドイツファンドブリーフ銀行協会(vdp)が四半期毎に発表しているvdp不動産価格指数によると、ドイツの不動産価格の推移は以下の通り: ピーク(2022Q2)比 前期比 前年比 住宅用不動産価格(青): ▲ 8.6% ▲0.2% ▲4.3% 商業用不動産価格(紫): ▲17.2% ▲0.8% ▲9.6% 総合指数(赤) : ▲10.3% ▲0.3% ▲5.3% 前期比がまだマイナスなので下げ止まってはいないが、建設価格(資材コスト、人件費)と家賃は上昇し続けており、あとは金利さえ下がれば(年後半にも)反転上昇に転じると予想されている。住宅価格は既に一部上昇に転じている。 https://www…
【ポストまとめ】商業用不動産や求人件数の激減、消費者信頼感指数など景気後退が濃厚なアメリカ経済の今
これまでアメリカ経済がヤバい状況に陥っているとお伝えしてきた当ブログですが、X(旧Twitter)のほうでも情
20240418 ドイツの気になるデータ5選(受注残、投資計画など)
①製造業受注残(2月)~前月比▲0.2/前年同月比▲5.8%とかなり減少してきたものの、月商の7.0か月分と依然高水準。低調な新規受注のバッファとなっている。 https://www.destatis.de/DE/Presse/Pressemitteilungen/2024/04/PD24_159_421.html ②ホテル・レストラン売上(2月)~名目ベース(薄青)では前月比+1.2%/前年同月比+1.8%とかなり健闘しているものの、実質ベース(濃青)では前年同月比▲1.1%、コロナ前比▲14%とまだまだ凹んでいる。 https://www.destatis.de/DE/Presse/Pre…
20240325 ドイツの気になるデータ5選(GDPナウキャスト、田中碧の市場価値など)
①建設受注(1月)~前年同月比ベースで実質+1.3%/名目+4.3%。前月比実質▲7.4%が一見悲惨に見えるが、トレンド(下図赤線)としての低位横ばい推移を見るべき。 https://www.destatis.de/DE/Presse/Pressemitteilungen/2024/03/PD24_119_441.html ②ドイツ連銀週次経済活動指数(WAI)~四半期実質GDP前期比換算で▲0.2%と、Q1期末に向けてマイナス圏での推移継続。ifoCASTの▲0.21%やドイツ銀行の予想▲0.2%とも整合的。Q1GDP速報は4/30発表予定。 https://www.bundesbank.d…
youtu.be ◆来週(3/20)のFOMCを前にStickyなインフレ指標を見せられて、久々に大きめの金利上昇となった一週間。◆一時は年内6回くらいにまで膨れ上がっていた利下げ期待は、年内3回ピッタリにまで後退。来週ドットが年内2回に減る可能性もある。◆利下げ開始タイミングや利下げ幅への不透明感は増しているが、小売や各種サーベイ類の経済指標軟化は確認できており、来年金利が3%台半ばくらいには下がりそうという市場の期待までは揺らいでいない。◆FEDとてインフレを2%に近づけるためだけに米経済をリセッションにまで追い込もうとはしていないはず。◆インフレ低下で実質金利が上がっている上、低金利時代…
https://www.bundesbank.de/en/statistics/sets-of-indicators/system-of-indicators-for-the-german-commercial-property-market/system-of-indicators-for-the-german-commercial-property-market-795270 掲題についてのドイツ連銀のデータがアップデートされましたので、そのエッセンスを以下ご紹介します(少なくともドイツ連銀がどんなデータを重視して見ているかが把握できます)。 ●商業用不動産価格は小売店舗用物件を中心にピー…
【米不動産が危ない】リーマンショック以上の下落が起きてもおかしくない状況です…
アメリカの不動産が、すでにリーマンショック級で価値が下落しているかもしれません。 アメリカの商業用不動産の価値
20240308 ドイツの気になるデータ5選(受注、生産、PPIなど)
①製造業受注(1月)~12月の前月比+12.0%をほぼ吐き出す▲11.3%(濃い赤)。除く大口受注(薄い赤)ベースでは明確な減少トレンド持続。 https://www.destatis.de/DE/Presse/Pressemitteilungen/2024/03/PD24_086_421.html ②鉱工業生産(1月)~前月比+1.0%と一見強めながら、12月の▲2.0%(▲1.6%から下方修正)の反動程度/3m移動平均では前期比▲1.5%であり、2018年以降の低下トレンド継続(青線)。上記受注も弱く、生産の増加基調への転換は期待薄(赤線は建設業)。 https://www.destati…
youtu.be ◆FED高官は軒並み「早すぎる利下げ」に警鐘。「Slower to lower」。◆2年物米国債利回りは今年のボトムから約50bp上昇し、利下げ期待は6月スタート/年内3.4回(ほぼ12月時点でのFED予想)にまで後退。◆6月に実際にFED利下げに踏み切るには、サービスインフレ減速の確信が必要。◆逆に市場が「次は利上げもありうる」と怖れ始めるには、インフレ反転上昇の確信が必要。◆これまでのところ、「(多少遅れるかも知れないが)次は利下げ」という確信があるので、債券の大量発行も根強い投資家の「押し目買い」でうまく消化されているが、その確信が揺らぐと消化が困難になりうる。◆企業業…
ドイツ連銀HPの不動産価格データが更新されたのでチェックしておきます(説明は筆者分析)。 www.bundesbank.de ①住宅用不動産価格~2023年は前年比▲4.6%/2004年比+127%(この間CPIは、各+5.9%/+46%)。 低金利と住宅不足を背景に住宅価格は上昇を続けてきたが、高価格(環境対策も影響)+利上げ後の住宅ローン金利負担増大(下添④)で住宅購入者減少⇒住宅価格小反落。 購入を断念した人々が賃貸に流れたため、新規契約家賃は昨年5~7%と強い上昇となった。 まだ15~20%程度過大評価となっている可能性高いが、大量の移民流入を背景とする強い住宅需要と人手・建設資材不足…
【逃げろ】アメリカの商業用不動産市況が日米の地銀へ悪影響を及ぼしている
中国の経済は崩壊したのですが、いまだに中国経済は強い!というようなイメージを植え付けるテレビやメディアが後を絶
www.youtube.com ◆FEDは市場の早期利下げ期待を、5月利下げ開始(確率半々)年内5回、まで一段と push back。◆一方で、利上げのリスクはないのでイールドをロックインしたい債券押し目買いがしつこく入る展開。大量の社債発行に対する投資家の需要もしっかり。◆昨秋より金利が1%近く低下した今のうちに前倒し調達に動いている発行体もある。◆地政学リスクの高まりや中国経済の予想外の好転によるインフレリスクが怖ければ、物価連動債を買うべき。◆利下げが早期かつ大幅になる緊急性が全く感じられないので、イールドカーブのスティープナーへのエントリーのタイミングではない。◆このまま金利高止まりが…
あおぞら銀行ショック!実際のところ米国商業用不動産って大丈夫なの?
こんにちは!ロキ兄さんです。 FOMCや雇用統計などの重要な経済イベントも終わり、米国・日本ともに株式相場は落ち着きを見
www.youtube.com <今週は年末特集号> ◆米国の今年最大のテーマは、何といってもインフレとそれに対するFEDの対応だった。今後は(下がるまで時間がかかると予めわかっていた)家賃の低下や、インフレ沈静済品目のすそ野拡大を待っている。 ◆これからは米財政の持続可能性(シャットダウンリスクも再び迫っている)も重要。経済の活力を削ぐことなく歳入を増やし、社会保障給付は一律にカットするのではなく、本当に必要な人には支援が行き届くよう絞り込まなければなならない。 ◆財政改革においては、多くの選択肢とそのプロコンをエビデンスベースで国民にしっかり示した上で、超党派で合意できるものをどんどん取り…
米国株式市場を牽引するAI関連株 vs 米国ファンダメンタル
【AIブーム vs 米国ファンダメンタル】AI関連株は米国株式市場を牽引する存在ですが、ファンダメンタルズはどうでしょうか?商業用不動産の危機や米国債の格下げなど、米国経済のリスク要因を分析し、投資家の皆様のお役に立つ情報をお届けします。
商業用不動産市場はコロナ禍や金利上昇で大きな変化に直面しています。このレポートでは、その混乱とその原因・影響を詳細に分析します。また、CMBS市場の不振やインフレ・金利上昇が株式市場・金融市場に与える影響にも注目。