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20240529 ドイツの気になるデータ5選(5月インフレ速報、GfKなど)
①CPI(ドイツ国内基準)速報(5月)~先月までの押し下げ方向のベーシス効果が今月なかったため、前年同月比は+2.4%と4月の+2.2%から上昇したが、前月比+0.1%への(市場予想以上の)減速は朗報。 https://tradingeconomics.com/germany/inflation-cpi ②HICP(EU統一基準)速報(5月)~ECBが使うHICPベースでは前月比+0.2%/前年同月比+2.8%とイマイチ。但し、今後夏場の間は前年の発射台が高いため、前月比+0.3%くらいまでは前年同月比が下がって見える。 https://www.destatis.de/DE/Presse/Pr…
https://www.gfk.com/de/presse/konsumklima-zwei-jahres-hoch-auf-niedrigem-niveau ドイツ経済復活のカギを個人消費(実質所得上昇の帰結)が握っているものの、今のところその回復は予想以上に遅れている。今局面では個人消費や所得周りのデータを特に注視しておく価値があるので、今月のGfKデータのエッセンスを以下の通りまとめておく。 ドイツの消費者心理は回復を続けているが、水準はまだかなり低い(冒頭図)。 所得期待(下表2行目)は顕著に改善、経済期待(1行目)と購買性向(3行目)は緩やかに増加。貯蓄性向(下から2行目)は高水準維…
https://www.gfk.com/de/presse/konsumklima-erholung-kommt-nur-muehsam-voran 先ほどGfK(消費者市場調査会社@ニュルンベルク)の消費者センチメントが発表されましたが、▲28.8と前月(▲29.6)比わずかに上昇はしたものの、相変わらずの低水準横ばいで、ドイツ個人消費回復の兆しは見つかりませんでした。 内訳を見ると引き続き、自分の所得に対してはさほど悲観的でないのに、購買意欲は低く、貯蓄にいそしんでいる、という構図になっています。 なお、実質賃金(名目賃金-インフレ)は昨年後半から既にプラスに転じており、多くのエコノミスト…
①HDE消費者信頼感~昨年前半までの改善が止まり、コロナ前を下回る水準でほぼ横ばいの動きが続いています。 https://einzelhandel.de/konsumbarometer ②GfK消費者信頼感~こちらの方は上記HDEより悲観的で、低下トレンドを維持しています。インフレへの警戒と貯蓄性向上昇が顕著とのこと。 https://www.gfk.com/de/presse/konsumklima-herber-rueckschlag-zum-jahresbeginn ●昨年以降、大幅な名目賃金(赤)引き上げが続いているため、実質賃金(青)は小幅ながらプラスに転じています。この実質賃金増加…
20230329 ドイツ消費者信頼感、所得見通し主導で回復継続
https://tradingeconomics.com/germany/consumer-confidence 先ほどドイツGfK消費者信頼感指数(3月分)が発表され、上図の通りヘッドラインはほぼ市場予想通りの▲29.5への(小さめの)回復継続となっていました。 内訳を見ると購入意欲(前月比▲2.3)や景気見通し(▲0.3)はむしろ小幅低下しているものの、所得見通しが前月比プラス3.0と全体の回復を主導しています。各種エネルギー価格の低下により、消費に使えるお金が少し増えてきたという手応えの高まりを反映しています(書いてはありませんが、ひょっとすると賃上げの期待も高まっているかもしれません)…