メインカテゴリーを選択しなおす
多くの偉業を残した音楽家・プロデューサーで昨年91歳で亡くなったクインシー・ジョーンズが特に活躍をしていた1980年代にフォーカスした特集。マイケル・ジャクソ…
プリテンダーズの「Talk Of The Town :トーク・オブ・ザ・タウン」で、アルバムは81年『Pretenders II :プリテンダーズ2』です。純…
Here I Go Again(ヒア・アイ・ゴー・アゲイン)/Whitesnake(ホワイトスネイク)
遅ればせながら、新年あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いします。ということで、新年一発目はやはりこの曲!1987年7月にこの曲が全米№1に輝いたとき、「まさか『紫組』が1位になるなんて」って、驚いた方もおられたようです。ここでいう「紫組」というのは、往年のヘヴィメタ・ハードロックバンド、ディープ・パープルとそれに属していた元メンバーのスラングです。このホワイトスネイクのボーカリストで...
良い年になりますように – We Are The World –
明けましておめでとうございます。今年も一年、Recopediaをよろしくお願いいたします。昨年は元日から能登半島の地震に始まり、翌日には羽田空港の事故など、年明け早々から大変なことが起きていました。日本だけではなく、世界に目を移しても戦争/...
The Final Countdown(ファイナル・カウントダウン)/Europe(ヨーロッパ)
※この記事は、2022年12月31日に投稿したものを、追記して再アップしたものです。 ※ 「80年代は能天気な時代でしたね」 とある知人が『The Final Countdown(ファイナル・カウント・ダウン)』を聞いたときに、ポロっと漏らした言葉です。 その知人というのはジャズが好きということもあってか、音楽も少々シブ好み。 そんな彼にしてみれば、ジョーイ・テンペストの朗々と歌い上げるスタイルは、なんだかアホっぽく聞こ...
マイケル・センベロ – Maniac (1983) (Official Video)
(function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a;b=b function(){arguments.currentScript=c.currentScript c.scripts;(...
Gold(ゴールド)/Spandau Ballet(スパンダー・バレエ)
クリスマスも終わると音楽ブログに限らず、今年の総括記事をアップするブロガーさんも多いのではないでしょうか。そんな「今年の総括」として毎年発表されるのが『流行語大賞』と『今年の漢字』です。毎年原則として12月12日に発表される『今年の漢字』ですが、2024年版は「金」に決定しました。やっぱりというか案の定というか、オリンピック・イヤーになると必ず選出されるのがこの漢字です。オリンピック・イヤーで選ばれなかっ...
シンディ・ローパー- Girls Just Want To Have Fun (Official Video)
女の子たちも楽しみなさい!👍Cyndi Lauper シンディローパー / JAPANESE SINGLES COLLECTION -Greatest Hits- 【BLU-SPEC CD 2】価格:3036円(2024/12/28 19:...
No.6-033 Blue Dreaming (章末) 最後に残るのは?
「僕が君を忘れるわけないじゃない⁉︎ 君のほうこそ僕を忘れてたでしょ? いや、忘れたかったよね、あんな追い詰めるようなことをしたんだもの……」 フレッドの言葉にパティは首を静かに横に振り、大きな丸い瞳を潤ませた。 「あの時は、ごめんなさい。黙って行ってしまって、ごめんなさい。ずっと後悔してて、私――」 そこへヤマグチさんがやって来た。 「おーい、早く車に乗ってくれ!」 急かされたメンバーは次々と楽屋を後にしていく。僕はオロオロしているフレッドの肩を軽く叩いて促した。 「一緒に来てもらったら?」 「あ、うん! サム、パティ、まだ時間ある?」 兄妹は顔を見合わせ頷くと、フレッドはホッとした様子で二…
青春のワンシーン – EUROPE / The Final Countdown –
今から30年近く前の話ですが、当時高校生だった私はプロレスにどハマりしていました。特に"親日"こと新日本プロレスに熱狂的にのめり込んでおり、一時期は高校を卒業したら本気で入門しようかと思ったほどです💦今にして考えれば「青いなぁ」と思うほどで...
Last Christmas(ラスト・クリスマス)/Wham!(ワム!)
昨年のクリスマスに放映されたバラエティ番組で、この曲の話題が取り上げられたことがありました。そのとき、ガヤとして出演していたタレントの岡田結実さんが思わず言った言葉というのは、「この曲、昨日聞いた」でした。そう、岡田結実さんといえばもはやZ世代の代表格。そんな彼女にまで、このワム!の『ラスト・クリスマス』が浸透しているわけですから、もはやこの曲、完全無欠のスタンダード・ナンバーと言っていいでしょう。...
Telefone (Long Distance Love Affair)(テレフォン)/Sheena Easton(シーナ・イーストン)
本日12月16日は「電話創業の日」ということらしいです。つまり明治23(1890)年の今日、東京・横浜間で初めて電話が開通したことを記念して制定されたそうです。そんなわけで、本日、ご紹介する曲はズバリ『テレフォン』。1983年のシーナ・イーストンのヒット曲です。1959年、スコットランドはベルズヒルに生まれた彼女。10代のころバーブラ・ストライサンドにあこがれて地元の音楽学校に入学。のちに英国のBBCが制作した、歌手の...
No.6-032 Blue Dreaming シャイな彼女と奇跡の再会
feat.Kajagoogoo 「なに言ってんだ?」ってぼやきながら、鏡に映った自分を見て分かった。 両耳のピアスは両性愛者バイセクシャルを表すからねーって、ちょっと待て⁉︎ 右にも付けろって言ったのお前じゃないか? 二日酔いじゃなかったら制裁を打つのに……覚えてろよ⁉︎ ★ ★ ★ スタジオに入った僕等は盛大な拍手に迎えられた。テレビカメラの前で代わり映えしない司会者の質問に、お決まりの答えを並べる。 それにしてもすごいスタジオセットだな。 日本のミュージシャンは、いつもこんな豪華なセットで歌っているんだ?さすが金持ち日本! 「どうぞ」と通訳の合図でセットの中に入り、司会者の紹介で曲が流れ出…
こちらの曲、21世紀に入ってからのヒット曲だとばかり思っていました。それも2010年代の。FMラジオでフライング・ピケッツのバージョンが流れてきたとき「どこか懐かし雰囲気のする曲だな」なんて思っていたら、なんてことはない、平成9(1997)年と平成10(1998)年に、日本のCMソングとして起用されていました。さらにさかのぼれば、そのオリジナルは1982年のヤズーのヒット曲。おそらく過去に聞いていた記憶が、潜在意識の中で...
No.6-031 Blue Dreaming 足りない愛のレッスン
feat.Level 42 「僕も振られたよ!」 「えっ!? もしかしてジェム、ケイトのこと本気だったの?」 驚くフレッドに一連の出来事を話して聞かせた。アルコールが進む進む。 「――そしてコレが、行き場を失った可哀想なピアスさ!」 ポケットから取り出し、渡して見せた。 「もったいないねぇ、すご〜くきれいなのにぃ」 手に取って、しげしげと眺める弟を見てピンときた! 「そうだ、君がつければいいんだよ⁉︎ 同じような瞳の色だし、兄弟でペアっていいじゃない?」 「えーヤダよぉ、穴を開けるの痛そうだもん。それよりジェムの右耳に嵌めたら⁉︎ せっかく開けた穴が塞がっちゃってるよ? ちゃんとしとかないと。…
Valotte(ヴァロッテ)/Julian Lennon(ジュリアン・レノン)
以前紹介した『ヘイ・ジュード』に励まされながら、すっかり大人になったジュリアン君。それから17年後の彼は、22歳になってレコードデビューを果たします。当時は、「ジョンの息子がデビューした!」といって、大いに話題になったものです。おまけに、声までよく似ていると話題になったあたりは、のちの尾崎裕哉と一緒です。ビートルズのファンと私としては、ジョンの息子ということだけで(実はポール派ですが)理屈抜きで応援して...
No More Lonely Nights(ひとりぼっちのロンリー・ナイト)/Paul McCartney(ポール・マッカートニー)
実は私、ビートルズ解散後のそれぞれのメンバーのソロの曲って、あまり知らないんです。なぜかと問われれば少々困るんですが、おそらくこれもタイミングの問題かと思われます。私がビートルズからいったん身を置き、全米ヒットチャートの追っかけに夢中になっていた80年代半ばというのは、ジョンはもうこの世の人ではなかったし、ポールだってかつての勢いが衰え始めたころです。そうこうしていくうちに、私の音楽の趣味は、ハード...
No.6-030 Blue Dreaming ドライブ、夏の終わり
feat. The Cars バックミラーに映る二人の姿を確認すると、手を振るケイトの唇がスローモーションのように動いた。 「ありがとう、お義兄にいさん」 二人の姿が、完全に見えなくなる頃ラジオから『ドライブ』が流れ始めた。 [The Cars『Drive』Released:23 July 1984] 曲を口ずさみながら〝もう彼女を車で送るのは、僕じゃない〟そう実感すると辺りの景色が滲み出し、海に沈む太陽と流れるヘッドライトが揺らめいて、地平線を上手く捉えることができなかった―― ◆ ◆ ◆ 家に着いたら22時を回っていた。シャワーを終えてキッチンに向かうとフレッドの気配を感じて、元気よくドア…
Eat It(今夜もイート・イット)/"Weird Al" Yankovic(アル・ヤンコビック)
マイケル・ジャクソンの『今夜はビート・イット』取り上げれば、この曲も取り上げないわけにはいきません。っていうよりも、私はもはや『今夜はビート・イット』のPVを見るたびに、この曲を思い浮かべてしまって思わず笑ってしまいます。アル・ヤンコビックは、1959年、アメリカ合衆国生まれの、とりあえずミュージシャンということになっています。しかし、彼の奏でる音楽は、完全なるパロディ音楽。替え歌やコミック・ソングなど...
私のちょっとした趣味の話になりなすが、それは自分だけの洋楽アルバムを作る事です。車の中で聞く曲が短期間で一周してしまうのが不満で、有線の様にいつも違って飽きのこないアルバムを作れないかな?と思ったのがきっかけです。マイルールとして、・CD-Rに収まるサイズ700MBを1discとして4フォルダに分け、1フォルダ175MB以内にする。・フォルダ内に同一アーティスト、同サントラ曲を重複しない。・季節が限定される曲(クリスマ...
Beat It(今夜はビート・イット)/Michael Jackson(マイケル・ジャクソン)
意外や意外、当ブログ初登場のマイケル・ジャクソンです(ポールとのデュエットやジャクソン5では登場してますが)。今回ご紹介するのは、アルバム『スリラー』からの3枚目のシングル・カットで、1984年のグラミー賞「最優秀レコード」に輝いた『今夜はビート・イット』です。このタイトルにもなっている「Beat It」といういのは、「逃げ出せ」という意味も含まれているのだそうです。つまり、「争いごとに巻き込まれそうになったら...
「ずっと、そう考えていて……だけど夢を諦めてしまうようで、なかなか君に言い出せなかった」 照れながらはにかむアシュリーにケイトは何度も頷きながら、彼の頬を両手で優しく包んだ。 「やっぱり私の好きな青は、この瞳とブライトンの海ね」 そう囁き、彼の唇に優しくキスをしたケイトは、もう無理に明るく振る舞う必要もなさそうだ。 二人が抱き合う姿を背に静かにドアを開けると、レイチェルの瞳から涙がこぼれた。僕は彼女の肩を支えて、そっと声をかけた。 「3度目のチャンスを待つ?」 レイチェルは肩を竦め、お互い小さく微笑みながら部屋を後にした。 ◆ ◆ ◆ アシュリーがレイチェルを送りに行っている間、僕とケイトは彼…
Don't Tell Me You Love Me(炎の彼方)/Night Ranger(ナイト・レンジャー)
この曲の邦題、いまだに『炎の彼方』だったんですね。知りませんでした。どうせダサい邦題のままだったら、いっそのこと『ZOKKONラブ・ミー』に変更すればいいのに。そなどといった冗談はともかく、そんな『炎の彼方』を歌うナイト・レンジャーは、こちらも以前紹介したボン・ジョヴィ同様、日本から人気に火が付いた、ハードロック&ヘヴィメタル・バンドです。母体となったバンドが結成されたのが1977年。1980年にはレンジャーと...
feat. The Outfield 「そもそも、ケイトが家を出た原因はお前だろ⁉︎」 確かに、愛する女性ひとに先を越されるのは男として辛いことだと理解できる。でもケイトにだって、辛く苦しいことがあるはずなんだ。 それなのに彼女は決して泣き言を言わない。だからこそ、自分の夢に近づくことができるんだ。 「もういいの、やめて!」 ケイトに腕を押さえられるも、言わずにはいられなかった。 「君は……いつも笑顔で明るく前向きで、逞しささえ感じる。でもそれは、弱さを隠すためのカモフラージュなんだ」 ケイトは母親を知らず、父親にも滅多に会うことなく育った。高齢の祖父母に心配をかけまいと明るく振る舞ってきたの…
BON JOVI-Livin' on a Prayer:歌詞&和訳(超意訳)Lyrics and
ブログ名が「還暦へのカウントダウン」となっていますが、実はとっくに通り越していますので今となっては「古希へのカウントダウン」とか「還暦からのスタートアップ」と…
The Riddle(ザ・リドル)/Nik Kershaw(ニック・カーショウ)
私たちがよく耳にする洋楽というのは、そのほとんどがアメリカとイギリス(ブリティッシュ)の音楽です。しかし、それらの国の持つ異国情緒を感じさせる楽曲というのは、意外に少ないのではないでしょうか。私の知る限りでは、ビッグ・カントリーの『ビッグ・カントリー』(スコットランド)、ゲイリー・ムーア(アイルランド)のいくつかの楽曲ぐらいのもの。そんななか、この『ザ・リドル』は、文字通り
ムーディー・ブルースの「The Voice:魂の叫び」で、アルバムは81年『Long Distance Voyager:ボイジャー 天海冥→魂の叫び』は、邦題…
Casablanca(カサブランカ)/Bertie Higgins(バディー・ヒギンズ)
バーディ・ヒギンズは1944年、フロリダ州はターポンスプリングス生まれのシンガー・ソングライターです。彼は1981年に、ハンフリー・ボガードとローレン・バコール主演映画『キー・ラーゴ』を題材にた楽曲(曲のタイトルは同じ)を全米8位の大ヒットを飛ばしていますが、日本ではなんといても、こちら『カサブランカ』のほうが有名です。そう、この曲こそ、郷ひろみさんが『哀愁のカサブランカ』というタイトルでカバーした原曲だか...
【追悼クインシー・ジョーンズ】Ai No Corrida(愛のコリーダ)/Chaz Jankel(チャズ・ジャンケル)
※この記事は、2022年10月11日に投稿したものを、追記して再アップしたものです。※この邦題、レコード会社の人の空耳から付けられた邦題だとばかり思っていました。サビの部分の「I Know Corrida」が「愛のコリーダ」に聞こえた。「これだっ!」といった感じでつけられた邦題ではなかったようです。この原題も、正真正銘の『Ai No Corrida』。しかも、サビの部分でも、モロに「Ai No Corrida」と歌いあげています。これはいったいど...
この曲、プロデュースがストック・エイトキン&ウォーターマン(以下:SAW)だったんですね。どうりでです。もともとは1969年にオランダのロック・グループであるショッキング・ブルーがリリースしたもの。それを1980年代にバナナラマの手によってディスコ調にアレンジされたものが、大ヒットを飛ばしています。両者とも全米№1に輝いていますが、年間チャートではショッキング・ブルーが22位、バナナラマが30位でした。ちなみにこの曲...
Eagle Fly Free(イーグルス・フライ・フリー)/Halloween(ハロウィン)
本日、10月31日はハロウィンということでこのバンドを取り上げるのは、いささか単純すぎるでしょうか?しかもこの曲が収録されているのが、『守護神伝 -第二章-』といういかにも中途半端なアルバム。「どうせだったら第一章からやれよ」と、言いたくなる方もおられるかも。私がハロウィン初体験となった、『ピンク・バブルズ・ゴー・エイプ(Pink Bubbles Go Ape)』購入後、たまたま購入してしまったのがこのアルバム『守護神伝 -第...
あまり注目はされていませんでしたが、昨日の10月28日は「ABCの日」だったそうです。これは昭和63(1988)年に、一般社団法人・日本ABC協会が制定したらしく、ここで言うABCとは、Audit Bureau of Circulations(部数公査機構)の略。その日本法人である日本ABC協会が誕生したのが10月28日ということだそうです。というわけで本日ご紹介するのは、少々フライング気味ではありますが、やっぱりABC。もちろんこれ、れっきとしたバンド名...
Show Me(ショウ・ミー)/The Cover Girls(カバー・ガールズ)
この曲、日本では森川由加里さんのバージョンがあまりにも有名になってしまったため、もともとはカバー曲だったということを知らない人も多いのではないでしょうか。オリジナルは1987年にリリースされた、アメリカのガールズ・グループ、カバー・ガールズのデビューシングルです。そもそもそのカバー・ガールズ自体、その2年後に全米8位のヒット曲を出した以降、これといったヒット曲がないだけに日本での知名度も今ひとつです。も...
Cha Cha Cha(チャ・チャ・チャ)/Finzy Kontini(フィンツィ・コンティーニ)
フィンツィ・コンティーニってダンスユニットだったんですね。私は今まで、女性ソロシンガーの名称だとばかり思っていました。結成は1984年で、女性シンガーのクラウディア・コロンビとソングライターのブルーノ・ロセリーニの2人によって構成されたユニットです。日本で石井明美さんのカバーが大ヒットしていたころ、日本のテレビ番組で両者が共演。そのころはたしか、フィンツィ・コンティーニを女性ソロ・シンガーのように紹介...
Nothing's Gonna Stop Us Now(愛はとまらない)/Starship(スターシップ)
『愛が止まらない』の次が『愛はとまらない』。何だか紛らわしいですが、リリースされたのはこちらが先です。1987年にリリースされたこの曲は、当時公開された映画『マネキン』の主題歌となりました。主演は『セントエルモス・ファイヤー』や『プリティ・イン・ピンク/恋人たちの街角』などで人気を博していたアンドリュー・マッカーシー。そんな楽曲だからでしょうか、PVも当然、映画の場面が盛り込まれていると同時に、スターシ...
Turn It into Love(愛が止まらない)/Kylie Minogue(カイリー・ミノーグ)
貼り付けたYouTubeのコメント欄には、彼女の地元のオーストラリアで3週間1位を獲得しイギリスでも2位を記録したとあります。しかし、Wikipedia情報だとシングルカットは日本限定のみとのこと。一体どっちなんでしょう?ところでこの曲、皆さんご存じのとおり、言わずと知れた日本のアイドルデュオ・Winkの出世作『愛が止まらない』のオリジナル・バージョン。この曲がリリースされると、彼女たちはたちまちトップ・スターの仲間入り...
Some Like It Hot(サム・ライク・イット・ホット)/The Power Station(パワー・ステーション)
パワー・ステーションは1985年に結成された、イギリスのロック・バンドです。もともとは、それそれ別々でソロ活動していたり、バンドで活動していたアーティストたちが集まって結成された、ほとんど即席のようなプロジェクト・チームです。きっかけはデュラン・デュランのギタリストであるアンディ・テイラーが、かねてから憧れていたロバート・パーマーに「一緒にやらないか」と声をかけたのがきっかけだったとか。これにより、集...
In The City(シティ・イン・シティ)/Madness(マッドネス)
日本では、この曲のインパクトがあまりにも強すぎたため、ほとんど一発屋のように思われがちです。しかし彼ら、マッドネスの結成は1976年(ロンドンにて)と意外に長く、83年には全米TOP10ヒットをリリースしています。そんな彼らの日本での代名詞となった『イン・ザ・シティ』は、結成から5年後の1981年にリリース。当時はCMソングとして起用され、話題になりました。そのCMというのは、私と同年代なら忘れもしないCM。この『イン・...
Moonlight Shadow(ムーンライト・シャドウ)/Mike Oldfield(マイク・オールドフィールド)
中秋の名月のこの時期、拙ブログでも月にまつわる、もしくは
The Party's Over (Hopeless in Love)(ブルー・スカイ・パーティー)/Journey(ジャーニー)
いくらファンとはいえ、この曲を取り上げるのはちょっとマニアックすぎるでしょうか?1981年、ジャーニーのキャリア自身初となるライブ・アルバム『『ライブ・エナジー』からのシングルカットと同時に、アルバムの中で唯一スタジオ録音された楽曲です。ちなみに、この曲も当時のジャーニーの新曲としてリリースされましたが、それ以外にも、このライブアルバムで初披露された曲が『ディクシー・ハイウェイ』。こちらはライブで演奏...
feat. Yazoo 「あ、愛している……」 彼の唾を飲み込む音が聞こえた。僕は呆れながら、再び問いかけた。 「レイチェルのことは、どうなんだ?」 「彼女には……感謝している、とても」 「――感謝?」 僕が訝しげに見ると、アシュリーは言葉を選ぶように口を開いた。 「恥ずかしい話だが、ケイトが出ていった後、その……衝動的に手首を傷つけてしまって……」 彼は包帯が巻かれた左手に視線を落とし、話を続けた。 「レイチェルが助けてくれて、親身に支えてくれたのは本当にありがたかった。だけど……」 黙り込んだアシュリーの様子に苛立ち、思わず声を荒げた。 「だけど何だ!? ハッキリしろよ? お前が求めている…
feat. Cutting Crew 「でも、こんな口うるさい女、嫌われて当然よ!? レイチェルは私とは正反対ね、必死にアシュリーを庇って……きっと何もかも包み込む、聖母のよう人なんだわ。私はダメ、突き放してばかりでバチが当たっちゃった」 ケイトはゆっくりと視線を僕に移し、話を続けた。 「私、ジェムを好きな気持ちは嘘じゃないの。一目見て素敵だと思ったし、あなたと過ごす甘い時間は、女性として至福のひとときだった。だから、アシュリーがレイチェルを選んだように、私も次へ進もうって、そう決心したんだけど……」 涙と雨で顔をグズグズにしてもケイトは凛とした表情を崩さなかった。 「でも、もうこれ以上、気づ…
The Pretenders-I'll Stand By You
プリテンダーズの「I'll Stand By You:スタンド・バイ・ユー」で、アルバムは94年『Last of the Independents:ラスト・…
pick out: A Flock Of Seagulls 霧雨のなか足早に駐車場まで 向かっている途中、ケイトが不動産屋の張り紙に目を止めた。すると、偶然にも中からアシュリーが出てきたんだ。 驚きの表情の2人。動揺したケイトの声は震えていた。 「どうして、ここに?」 彼は僕に目をやると遠慮がちに口を開いた。 「……もしかして、2人で住む家を探してる?」 黙って俯くだけのケイトにアシュリーは話を続けた。 「だったら、戻ってくるといい。僕があそこを出るから」 「レイチェルと一緒に住むのね⁉︎」 鋭い口調のケイトをなだめるように彼は説明した。 「いや、彼女は変わらず親元にいるよ。あの家は一人で住む…
feat. Olivia Newton-John 「聞けばケイトは、彼の不甲斐なさに呆れて出て行ったそうじゃない? だから確信したの。アシュリーにはケイトじゃない、私が必要だって。これは『運命のいたずら』? いいえ、神様がくれた〝2度目のチャンス〟よ」 [Olivia Newton-John『Twist of Fate』Released:21 October 1983] レイチェルとアシュリーが上手くいけば、それは確かに僕にもチャンスとなる。そんな思惑を巡らしていると、彼女がさらに強く訴えかけてきた。 「ケイトは強い女性だし、誰にでも愛されてるわ。父の会社でも人気なのよ、ケイトが来ると社内が明…
「今は僕の思いのほうが強いかもしれない。でも、絶対にケイトからアシュリーを忘れさせてみせる」 そう自分に言い聞かせるように答えると、レイチェルは目を見開き小さく吹き出した。 「ふふ、ごめんなさい。じゃあ安心して話せるかしら? 私たち、同志になれるかも」 彼女の瞳が鋭く光り女の表情に変わった―― ◇ ◇ ◇ 「時々、カフェのこの席で本を読みながら、ケイトを待つアシュリーを見かけたわ」 窓から見える書店を眺めながら眩しそうに話すレイチェル。 「アシュリーはカフェに入る前、書店に立ち寄る常連さんでね。本の話を通じてお互いを知っていくうちに、彼は私にとって特別な存在になってた……」 彼女は紅茶を一口す…