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IMFデータベースを基に、中東・CISの国・地域についての1人あたりGDPを国際比較してみます。以前から産油国の水準がかなり高いという特徴がありますが、先進国として順調に成長するイスラエルや、トルコ、ロシア、カザフスタンの成長ぶりも見逃せません。
IMFのデータベースから、北米・欧州の1人あたりGDPについて国際比較してみます。ノルウェー、ルクセンブルクなど北欧・西欧地域が経済水準が高いようですが、リーマンショック以降変調する南欧、少しずつ成長を重ねる東欧諸国と特徴がありそうです。
IMFのデータベースから、世界のGDPと人口について国際比較をしてみます。2023年に為替レート換算のGDPで日本はドイツに抜かれています。購買力兵換算値で見ると、中国はアメリカを上回り、インドは日本やドイツを上回ります。
nikkei225jp.com <Japanese> 日経平均は7月11日に42,224.02(終値ベース)の高値をつけましたが、先週末はそこから約15%下げて35,909.70で引けています。金曜日は1日で▲2200円強と過去2番目に大きな下げ幅を記録しましたが、引け後に欧米株が大きく下落しているため、実勢は更に千円以上下となっています(CME先物34,805円)。価格がある程度下がり始めると、損失限定/リスク管理の売りが、更なる売りを呼ぶ悪循環に入るため、マーケットは上がる時よりも下がる時の方が早く、しかも最も多くの人々が苦しむ方向に動きます(ペイントレード)。世界的に株価がここまで急激に…
20240802 ドイツの気になるデータ5選(ビッグマック指数など)
①英エコノミスト誌ビッグマック指数(7月)~同じビッグマックの値段が、日本では480円、米国では5.69ドル、ユーロ圏では5.60ユーロなので、ビッグマック平価的(1ドル=84.36円/1ユーロ=85.71円)的に見ると、現行の為替レート市場実勢(148/161円)はまだ4割超、円の過小評価となっている。 スイスフランの割高度合いが引き続きダントツで世界トップ。 www.economist.com ②SWIFT決済通貨別シェア(6月)~①USD47%、②EUR23%、③GBP7%、④CNY5%、⑤JPY4%、⑥CAD3%、⑦AUD2%と、人民元(CNY)の利用がジワジワ増えてきている。EURの…
<Japanese> 為替市場では円安ユーロ高がまたじわじわと進んでいます。ドイツの雑誌などでは、日本では金利がユーロ圏より遥かに低い上、政府債務が巨大なので今後も金利を簡単に上げられそうになく、金利差がずっと残るので円安ユーロ高になりやすい、と説明されていますが、市場関係者だけでなく多くの一般の人たちからもそのように信じられているのではないかと思います。 在日ドイツ商工会議所(AHK)は、この「どうにも止まらない」円安ユーロ高を受けて在日ドイツ企業宛に臨時アンケート調査を実施(5/16~20、130社が回答)しました。その結果を一言でまとめると、過度の円安により、ドイツ企業は利益率低下を補う…
★現時点での市場実勢(ドル円155、ユーロ円167、ポンド円194、人民元円21) tradingeconomics.com ①IMF世界経済見通し(2024年4月) https://www.imf.org/en/Publications/WEO/weo-database/2024/April ②OECDデータベース(2022年分まで) https://data.oecd.org/conversion/purchasing-power-parities-ppp.htm ③ビッグマック平価(2024年1月)~ドル円79.09、ユーロ円83.49、ポンド円100.22といずれも実勢レートは過度の円…
こんにちは、ごんべ@お勧め動画!です。「ふくおかFGの佐々木融氏」の動画がありましたので下記にURL(前半・後半)を貼付しました。「ごんべ家」のドル資産比率は70%を超えているので、必然的に「為替に対するアンテナ」を高くしています。投資系YOUTUBEとか、本当に沢山の動画が毎日UPされていますが、私は1日のうちで動画を見る時間は1時間くらいかな?登録だけはしておいて、興味がある題材のときだけ見るというスタンスです。(取捨選択が難しい😰)昨年は、多くのコメン
https://www.boj.or.jp/statistics/tk/gaiyo/2021/tka2312.pdf ●本日発表された12月日銀短観のユーロ円想定為替レートは、通年148.80、下期149.03となっていました(ドル円は同139.35/139.97)。 ●足元のユーロ円は1ユーロ=157円台前半で、一時の16円台からは大きく下落したものの、まだまだユーロ発足以来の高値圏内で推移しています。 今後は日欧金利差縮小⇒ユーロ円反落が強く意識される局面ですが、上記想定為替レートは10円くらい保守的に設定されています。下期分は来年3月までですから、日銀の利上げ/ECBの利下げがそれぞれ切…
https://tradingeconomics.com/eurjpy:cur <Japanese> 本稿執筆時点(11/24)で1ユーロ163.30円と、年初来約16%の円安ユーロ高となっています。今年IMFの購買力平価(2023年)は1ユーロ123.29円(今年7月時点のビッグマック平価だと85.23!)ですし、長年ドイツに住んでいる実感としても、ユーロが実力以上に高く評価されている感が否めません。円資金をベースにドイツでの生活を支えている方々は(幸い私はそうではありませんが)、大変苦労されているのではないかと思います。 近年日本の貿易収支は大きく悪化し、本年度の貿易赤字は14兆円くらいに…
20231113 ドイツの気になるデータ5選(ECB金融政策、購買力平価など)
①投資家の景況感(ZEWとSentix)~中東戦争勃発にもかかわらず「そろそろ底打ちしてくれるかも」という、そこはかとない期待のこもった動き。 https://www.sentix.de/ https://www.zew.de/ ②ECB金融政策軌道(1mEURIBORフォワード金利)~利上げは打ち止めで、来年前半(FEDよりは早め)に利下げが始まり、2025年末に向けて累計1%強利下げする、という市場織り込み。 https://www.chathamfinancial.com/technology/european-forward-curves ③OECD購買力平価~現在の市場実勢よりは、か…
こんばんは、不肖ブログ主ですいま(23年10月)の為替は1ドル150円程度の円安になってますが、そろそろ円高に備えて準備しといた方がいいかなー、という話です今後は円高に動きそうだと思う根拠は、「今の為替レートは、理論や購買力平価からすると円安に振れすぎているから、いつかは調整されるはず」と考えているから世間一般では、「アメリカは高金利で日本は低金利だから、高金利のドルが高くなるのは当然」みたいな報道をよく見ますが、ブログ主は、当然ではないのでは?と思ってますインフレ高金利の通貨を買えば、確かに金利差の利益は得られるかもしれない。でも、みんながそう考えて為替取引をしてるから一時的に高金利通貨が高…
note.com <Japanese> 8月3日にアップデートされたビッグマック指数(英Economist誌)によると、ドイツ(ユーロ圏)のビッグマック単品価格は1個5.28ユーロ、日本では450円となっているので、ビッグマック平価に基づく為替レートは1ユーロ=85.67円(450÷5.28)となります。足元の市場実勢1ユーロ=159円は、86%ものユーロ過大評価(円過小評価)を意味しており、ドイツ人が2.83ユーロで買える日本のビッグマックは「オトク」にも程があるということになります。 ビッグマック指数のデータが最大限遡れる2000年4月当時、ビッグマック価格は4.08ユーロ/294円だった…
20230805 「Sticky」な賃上げと円安は成長のチャンス
note.com <Japanese> 潜在成長率が大きめに見積もっても年0.5%、という低成長体質の日本においてすら、構造的人手不足のせいで最近は賃金をある程度思い切って上げないと必要な人材を確保できなくなってきており、賃上げトレンドが意外と「sticky」なものである可能性が高まっています。そうなってくると、企業も将来の賃上げ分を踏まえた価格設定を徹底せざるを得なくなりますので、長らく待ち望まれていたマイルドなインフレが日本でも定着するかも知れません。就業者数と賃金が増えれば、米国のように個人消費主導で経済がしっかり支えられ、マクロ経済全体としてのレジリエンスも高まります。先進国の中で唯一…
20230804 ビッグマック指数(英エコノミスト誌)アップデート
www.economist.com いつもよりやや遅めですが、英エコノミスト誌が半年毎(1月/7月)に更新しているビッグマック指数が昨日発表されました。 ドイツ在住者としての私なりのTake Awayは以下の通りです。 ●(ビッグマック指数的には)EUR/USDは現在ほぼフェアバリュー近傍(強いドルよりやや強いくらいのところ)にある。 (関連のご参考)市場では現状の1.1近傍(上記では0.91)から1.20(同0.833)方向へのユーロ高予想が多い。 ●相変わらずユーロは円に対して超過大評価(ビッグマック平価は450円/5.28ユーロ=85.23円/ユーロ vs 市場実勢156円/ユーロ)。 …
note.com <Japanese> 今年6月に日本を訪れた外国人数は207万人と、コロナ前(2019年同月)の288万人の7割強まで回復しました。ドイツ人は4~6月の3ヶ月累計6万人と、コロナ前の水準をほぼ回復しています。最近のドイツ経済はマイナス成長で非常に厳しいと言われていますが、リベンジ消費で潤う観光産業は数少ない好況業種となっています。さらに、IMFの購買力平価(1ユーロ124.08円)やビッグマック平価(1ユーロ84.36円)を大きく上回る、足元1ユーロ157.80円)の円安ユーロ高や、ミュンヘン~羽田間の増便など日本向け直行便の増加が日本に目を向ける理由になっている模様です。 …
<Japanese> 私はこれまでドイツで累計12年、イギリスで4年暮らして来ましたが、この全ての期間においていつも日本より物価が高いなと感じていました。付加価値税が常に10%くらい高いことも一因なのですが(現在の標準税率:ドイツ19%、英国20%、日本10%)、為替レートもかなり悪さをしていると思います。 コロナの影響が大きかった2020~2022年と、そうでない2018,2019、2023年の計6年に対して、IMFの購買力平価と英エコノミスト誌:ビッグマック指数を調べてみたところ、ユーロ/円とポンド/円についてそれぞれ以下の通りとなっていました。現在の市場実勢レートは、これらより遥かに円安…
シルバー大学院、はじめての講座、予想通りとてもためになった! 目下、もっとも関心が深いテーマのひとつ。「日中関係の現状と未来」 講師は東洋学園大学客員教授の朱建栄氏。 普段、米国的視点で
<Japanese> 先週発表されたIMF世界経済見通しを見ると、日本の実質GDP成長率は2023年+1.3%/2024年+1.0%/2025年+0.6%(潜在成長率は0~0.5%)、インフレは同+2.7%/+2.2%/+1.6%(日銀ターゲットは2%)となかなか良いバランスになっています。世界の主要国ではインフレ上振れがまだ大きなリスクとして残っていますが、日本ではその心配がほとんどありません。今年の賃上げは3%強と、実質賃金をプラス圏に押上げつつも、賃金・インフレスパイラルは起こさない水準で着地する見込みです。 日本経済のこのような明るい見通しを反映して、今年のゴールデンウイーク(4/29…
<Japanese> 4月5日にドイツ有力経済研究所4つ(ifo、キール、エッセン、ハレ)による春季合同経済予測が発表されました。米欧金融不安の影響を反映した分析でもあり、現時点でドイツの中で最も権威ある経済予測となっています。これによると、ドイツの実質GDP成長率は今年+0.3%とわずかなプラスを維持しますが、日本の+0.9%よりは見劣りするということになっています。ドイツの潜在成長率は足元の1%弱から、2027年には0.5%と、さすがのドイツでも成長率は鈍化傾向にあります。しかし、ドイツの「名目」GDPを見ると、今年+6.3%で4兆1092億ユーロ、来年+4.2%で4兆2801億ユーロに膨…
超富裕層になるための「実質実効為替レート」と「購買力平価」(1)
突然だが、報道によると、日本の「実質実効為替レート」がほぼ50年前の水準になってしまったという事だ。 これを読んでどう感じるだろうか。 超富裕層を目指すはずの俺にとっては、「日本の通貨の何かが”50年前の感覚に戻った”」という程度の認識だ。つまり何も理解しとらん。人にこのニュースを説明しろと言わ