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20241130 ドイツ最新ニュース速報(11月30日)~Dデイ文書問題など
①【本日の注目点】 (冒頭写真)信号機連立政権の終結に関するFDP内部戦略文書(Dデイ文書)が、党内外でのコミュニケーションの拙さや、下品で好戦的な言葉遣いなどで物議を醸し、FDPへの批判がかえって高まる中、文書作成者や幹事長などのFDP幹部が相次いで辞任。選挙の顔として余人を持って代えがたいリントナー党首(元財務相)も責任を問われて大ピンチ。 (小ネタ)ここまでオオゴトになってくると、「D-Day-Papier」は「Ampel-Aus」と並んで流行語大賞の有力候補に浮上している可能性が高い。 ja.wikipedia.org (豆知識)XMAS市でのホットワインのカップを持ち帰りたいときは、…
20241108 ドイツ連立政権崩壊についてのドイツメディアの報道ぶり②(続報)
ついに信号機が故障した。その対処は今後のドイツの運命を大きく左右する。 ショルツ首相は、リントナー財務相罷免(後任は首相腹心のクーキース氏)にあたり、感情的かつ妙に立派な演説を行った。ずいぶん前からこの日のために準備していたと思われても仕方ない。 最近の左右の過激派/ポピュリストの台頭に対して、中道3政党がしっかり国を導くことができなかったという事実は、大変恐ろしいこと(米国を笑えない)。 ショルツ連立政権はもう何ヶ月も前から機能しておらず、(対話せずメディア経由でお互いに喧嘩を吹っ掛けるなど)品位すら欠いていた。 誰もが連立終了の口実を探していた状況下で、トランプ再選確定がトリガーになったよ…
20241107 ドイツ連立政権崩壊についてのドイツメディアの報道ぶり
ショルツ首相(上図右)がリントナー財務相(FDP党首、左)を解任し、信号機連立政権が崩壊したことについてのドイツメディアの報道ぶりは以下の通り: 当面ショルツ首相は自身のSPDとGreenの2党よる少数政権を率い、CDU/CSUに挙国一致的な協力を求めながら来年度予算の成立を目指し、その後、来年1月15日に内閣に対する信任投票を実施する意向。 ショルツ政権がそこで信任される可能性は極めて低いので、遅くとも来年3月までには前倒し総選挙が実施される見込み。 ショルツ首相は記者会見で「わが国に必要な決定を下す強さを持つ、行動できる政府が必要だ」と述べる一方、震源となったリントナー財務相については「公…
20241104 ショルツ連立政権崩壊の危機についてのドイツメディアの報道ぶり
政党別支持率5%割れで党勢の立て直しが必要なFDPを震源として、最近ショルツ連立政権内での不和が深刻化し、「連立崩壊の危機」と見做されていることについてのドイツメディアの報道ぶりは以下の通り: 事態の深刻化のきっかけは、先週金曜に財務省から発表されたFDP独自の経済政策提案文書。 連帯税廃止、法人税減税、多くの気候変動政策規制の撤廃、労働時間延長、社会保障縮小など、CDU/CSUの主張に近く、連立政権内に軋轢を生んだ。 当該文書は左派色の強い連立契約の内容からかけ離れており、状況の悪さをさらにエスカレートさせた。一部では「連立政権への離婚届」とさえ呼ばれている。 リントナー財務相(FDP党首)…
20241024 ドイツ最新ニュース速報(10月24日)~ハーベック経済相の観測気球など
①【本日の注目点】 (冒頭図)本日午後、リントナー財務相が専門家委員会の見解を反映した税収見通し(Steuerschätzung)を発表。景気低迷長期化で税収減が見込まれる。 ハーベック経済相(Green)、投資支援のための特別基金設立(設備投資の10%を補助するなど)を提案も、連立与党内で異論(巨額すぎて現実味に乏しいなど)相次ぐ。当面の経済政策というより来秋の選挙キャンペーン用観測気球。 ベアボック外相(Green)、精力的中東訪問反復も停戦実現の手応えなし。一方でうイスラエル向け武器輸出を大幅拡大。 ②ドイツのニュース~こちら↓のなかから気になるものをWEB翻訳で。 https://ww…