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今の新入社員は、社会経験が圧倒的に少ない。毎年言われていることであるが、特に近年で異質な状況であるのが、コロナ禍に学生だった今の新入社員である。コロナ前と比べても明らかに経験量が少ない。 この経験の少なさは、必然的に社会人として必要な機能、能力の基礎レベルにすら達しないほどの機能、能力不足につながる。致し方ない面はある。3年ほどの間、学生生活がままならない状況であったのだから。ただ問題を一層深刻にしていることは、正しいマインドを持てなかったこと。
文字としてアウトプットすることで、自分の頭の中で渦巻いていたことが固定化される。そして、改めてそれを見直してみると、多くの場合、「自分は何を考えていたの?」と疑問に思えてしまう内容であったり、深く考えたつもりが「単に感想を言っているだけ!」であったり、断続的に、脈絡なく思っていただけであることが分かることであろう。
「分断」が近代の資本主義論争の論点になっているが、身近な部分でも分断が起きようとしている
多くの人が、本当に現在のみを見て、将来を見通す力がなくなっているのかもしれない。合理的な議論方法・作法は、スキルとして身につけるべきものであり、教育で何とでもある部分もあるが、その前提となる価値観がここまで強固となり、それが一人歩きを始めると手に負えない。
国家公務員のなり手が変わっていく…東大から地方国立・私立大の出身者に
東京大学の学生が国家公務員になりたがらなくなっている。国家公務員試験自体を受けなくなっているし、入省希望数が減っていると聞く。東大生が少なくなったとしても、各省庁では人を取らないと仕事が回らないため、代わりに地方国立大学や私立大学の出身者が合格して入省していくという。
永田和宏氏「知の体力」新潮新書:大学と高校までとの違い、学ぶスタンスの切り替えが本来は必要
本書で指摘する重要な事項のまさに反対のことを地でやっているのが今の学生であろう。自分自身の今の姿、何が大切かなどを顧みることは難しいかもしれない。ただ、こうした考え方があるということだけでも、まずは知ることは必要かもしれない。特に、シンクタンクやコンサルティング業界で働こうと思っている学生には。
稼げるようになってから、自分らしい価値観やスタイルを考えるべき。もし稼ぐことを拒否するのであれば、組織に属してはいけません。個人事業主でもなんでもやってみればいいのです。生活ができなくなって、稼ぐことの重要性がわかるのですから。
働き方改革や、ブラック企業撲滅的な動きもあり、人を育てたいのに、育てるための施策が打ちにくくなっている。要は、育成される側の気分にマッチした施策しか打てない環境になっている。 こうした前提に立った時に、どのような人材育成がありえるのだろうか?無理ゲーなのだろうか。能力を伸ばすためには、一定の負荷を受け入れることは不可欠であるが、その負荷は見方を変えれば、不当な対処、労働強化として受け取られてしまう。それでは能力伸長どころではない。
仕事もプライベートも、行動を可視化する重要性:日常の些細な行動が変化をもたらす
仕事でもプライベートでも、日々の些細な行動は重要です。これらの行動を数えるだけで、人は自然とその行動を変えることができる。シンクタンクおよびコンサルティング業界で長く働いてきましたが、この重要性を強く感じている。
コンサル・シンクタンク:実験場としての組織・人材のマネジメントを試行する
コンサルティングやシンクタンクでは認知力が何よりも大切な能力。しっかりとした認知力がないと不幸な将来を招く。試しに、認知力のある人材とそうでない人材との比較実験をしてみる。
【米中関係】米シンクタンクCSISの米中半導体デカプリングのコスト分析
ご承知の通り、近年、米国は中国のテクノロジー企業に対する輸出規制を強化しており、双方は国内の半導体製造を促進するための産業政策を追求している。 米国CSIS戦略国際問題研究所(Center for Strategic & International Studies、本部ワシントンD.C.)が5月25日に発表した報告、” The Costs of U.S.-China Semiconductor Decoupling”は、ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)の予測を引用し、米...