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ゴーゴリの『死せる魂』を読んでいます。これはオンラインの授業で読んでいるのであって、私一人で読んでいるのだったらとっくの昔に挫折していたでしょうし、そもそも読んでみようとも思わなかったことでしょう。長いし、風景や心情の描写には複雑なところがあるし、方言なのかゴーゴリが作った言葉なのかわかりませんが、辞書にないような言葉も時々出てくるし……。 でも読んでみると面白いところがたくさんあって、授業に…
引き続き、『マルタ』を読んでいます。(過去記事「小説に私の思っていることが書かれている その1」https://kotobanobenkyo.seesaa.net/article/502354327.html) マルタはやっと紹介してもらったフランス語の家庭教師の仕事を、わずか一ヶ月で自ら手放してしまいます。そして、先方が用意していた一ヶ月分のお給料を受け取らないのです。 その際のマルタのセリフ。 エスペラント訳 …
本に私のことが書かれている。それから「絶対領域」、「グルジア」について
昔、村上春樹の『中国行きのスロウ・ボート』という短編集を読みました。 (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a; b[a]=b[a] function(){arguments.currentScript=c.currentScript c.scripts[c.scripts.length-2];(b[a].q=b[a].q []).push(arguments)}; c.getElementById(a) (d=c.createElement(f),d.src=g, d.id=a,e=c.…
オンライン学習会でゴーゴリの『Мертвые души』(死せる魂)を読んでいます。詐欺師(?)チチコフとの旅は第七章に入りました。 (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a; b[a]=b[a] function(){arguments.currentScript=c.currentScript c.scripts[c.scripts.length-2];(b[a].q=b[a].q []).push(arguments)}; c…
動物の名称を書く時、いつも迷います。漢字にするか、平仮名にするか、片仮名にするか……。 「ライオン」や「ペンギン」は外国語から来ているので、片仮名だろうなとわかります。では「きりん」は? 「麒麟」と漢字で書くこともできますが、難しいし、キリンビールのラベルに描かれている想像上の動物を思い浮かべる人の方が多いかもしれません。それでも「きりん」と書くか、「キリン」と書くか迷います。 では「犬」…
ゴーゴリの『死せる魂』を読んでいます。(過去記事「『死せる魂』と『犬の心臓』と蜂蜜大根」https://kotobanobenkyo.seesaa.net/article/499319968.html) 面倒くさがりの私が自分から長編小説を読もうという気になるはずがありません。自分の自由に任せていたら、一冊読み終わるのに五年以上かけてしまうという怠け者ですから(過去記事「Joaquim Machado de Assis『Memórias Póstumas de Brás Cubas』」https://kot…
ニコライ・ゴーゴリの『死せる魂(Мёртвые души)』を読んでいます。無料のkindle版があります。 (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a; b[a]=b[a] function(){arguments.currentScript=c.currentScript c.scripts[c.scripts.length-2];(b[a].q=b[a].q []).push(arguments)}; c.getElementById(a) (d=c.creat…
『死せる魂』(ゴーゴリ、訳=中村融、河出書房「世界文学全集12」)
『МEPТВЫЕ ДҮШИ 』(Nikolai Vasilievich Gogolj)副題「チーチコフの道中奇譚」。画像はシャガールの『死せる魂』物語は次...
『あたしね、くん、くん、あたしね、くん、くん、くん! 病気が、ひどくわるかったのよ!』なんだい、こいつめ犬のくせして! いや、白状するが、おれは、犬ころが人間みたいに口をきくのを聞いて、ひどく驚いたのだが、あとでよくよく考えてみると、べつに驚くほどのことじゃないとも思った。じっさい、こんなことは世間にはざらにあることなんだ。(「狂人日記」p.177) この本にはみっつの作品が収められている。 「ネフスキイ大通り」と「肖像画」、そして「狂人日記」である。 現実と夢(妄想)の間に境界線のようなものがあるとして、その線の上を危うい足取りで歩くのだけれども、やがて足を滑らせて転ぶ。 みたいな話が「ネフ…