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ガブリエルガルシアマルケスの百年の孤独を文学的に解説してください。
ガブリエル・ガルシア=マルケスの『**百年の孤独**(Cien años de soledad)』は、ラテンアメリカ文学を代表する20世紀の傑作であり、「**マジックリアリズム**(魔術的リアリズム)」の最高峰として広く評価されています。以下に文学的な視点から解説します。 --- ## ■ 1. **ジャンル:マジックリアリズム** この作品の最大の特徴は「**魔術的リアリズム**」です。 日常的で現実的な世界の中に、魔法のような出来…
族長の秋 - ガルシア=マルケス 鼓直訳 (集英社:ラテンアメリカの文学13)
新潮文庫の『百年の孤独』では、筒井康隆が解説を書いています。その最後にこの『族長の秋』について触れられています。その箇所を引用します。この「族長の秋」をラテン・アメリカ文学全集の第一回配本として出した集英社がこれを地方の特異な文学として宣伝していたのには腹が立った。本書「百年の孤独」を読まれたかたは引き続きこの「族長の秋」もお読みいただきたいものである。いや、読むべきである。読まねばならぬ。読みなさい。読め。このように、筒井康隆が読めと言っているので、少なからず興味が湧きました。また、神奈川新聞の2024年12月15日の記事、続・文学流星群でもガルシア=マルケスについて特集されています。この中で、黒澤明作品がすべて好きだということを述べていて、マルケス本人が語るところによれば、「黒澤が映画化するなら『族長...族長の秋-ガルシア=マルケス鼓直訳(集英社:ラテンアメリカの文学13)
青い犬の目 - 死をめぐる11の短篇 - ガルシア=マルケス 井上義一訳 (福武文庫)
『族長の秋』と『中短篇傑作選』の2冊を借りて読んでいたのですが、『族長の秋』を読むのに時間が掛かっていて図書館の貸し出し延長。『中短篇傑作選』は返却したのですが、そのときにもう一冊短編集を読もうと借りたのが、この一冊。この短編集も『族長の秋』よりも先に読み終えてしまいました。こちら内容紹介。しょっぱなの『三度目の諦め』を読むと、こりゃちょっと手ごわい一冊かな?という印象を受けました。なんか掴みどころがない感じです。言い換えるとこれがガルシア=マルケスらしいというか、マジックなリアリズムの洗礼というか。4つめの『三人の夢遊病者の苦しみ』までは、そんな感じで手探り状態で読んでいたのですが、『鏡の対話』からは、頭の中がすっとクリアになって、文章がすらすら頭の中に入ってくるようになりました。きっとこれがマルケス慣...青い犬の目-死をめぐる11の短篇-ガルシア=マルケス井上義一訳(福武文庫)
謹賀新年今年も宜しくお願い申し上げます。数年前迄は、NHK紅白歌合戦の無料放送があったので、それを観ながら夜中まで時間を潰し、12時にタイムズスクエアのカウントダウンを観て寝るというのが、私の習慣でした。ところが、数年前からNHK紅白歌合戦の無料放送はなく
ガルシア=マルケス中短篇傑作選 - ガブリエル・ガルシア=マルケス 野谷文昭訳 (河出文庫)
『百年の孤独』を起点に、それをインスパイアされた作品を読み進めるうち、昔によく読んだ安部公房を再読するに至っているのですが、ここらへんで一度ガルシア=マルケスに戻ってみよう、と図書館で2冊借りてきました。長編の『族長の秋』から読み始めたのですが、これがかなりの難書です。ガルシア=マルケス慣れしないと読みにくい一冊なので、『族長の秋』はのんびり読むことにして、並行してこちらの短編集を読むことにしました。こちら内容紹介。目次はこちら。ガルシア=マルケスの作品は『百年の孤独』しか読んでいなくて、そこでは頻出する同名人物や奇想天外な展開に戸惑ったのですが、中短篇は読みやすい作品ばかりでした。安部公房が上智大学の講演の最後に「でもガルシア=マルケスの短編くらいは、右脳のためにもね(読んでおくといい)」と締めたほどで...ガルシア=マルケス中短篇傑作選-ガブリエル・ガルシア=マルケス野谷文昭訳(河出文庫)
奇想天外というと、子供の頃、楽しんだ小説は小林信彦のオヨヨ大統領。還暦を過ぎ、面白く読めた奇想天外な小説はガルシア・マルケス作品です。
今日もまたローソンに寄ってしまった。先日早朝にローソンに買い物にいった時に見かけ、「次はこれ買おう」と思っていたもの。 目的はこれ。練乳重ねクリームサンドとバ…
百年の孤独 - ガブリエル・ガルシア・マルケス 鼓直訳 (新潮文庫)
ガルシア・マルケス没後10年を迎え、巷で文庫化が話題になっている百年の孤独を読みました。こちら内容紹介。独立後のコロンビア、1900年前後の千日戦争あたりの時代が舞台です。マジックリアリズムと呼ばれる手法で、現実と非現実が融合しながら物語は進みます。さながら泉鏡花の幻想小説が思い起こされますが、ウェットなところは無くラテン系らしい明るい感じです。登場人物がスペイン系の名まえなので覚えにくい上に、何代にもわたって同じ名前が登場するので、最初は読むのに苦労します。苦労、というか二世代あたりから頭がこんがらがってきて、「こりゃダメだ、家系図作ろう!」と思い立ったのですが、「いや待て、きっと誰か作っているだろう」とネットを探してみると、山ほど出てきました。登場人物の整理ができれば、内容はそれほど難解ではなく、楽に...百年の孤独-ガブリエル・ガルシア・マルケス鼓直訳(新潮文庫)