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2022年のノーベル文学賞をとったアニー・エルノーの『シンプルな情熱』読了。 うーん。どうするよ、これ。 翻訳されたものは、本来の文とは違うだろうし、国柄、人…
文学講座にYouTubeチャンネル「スケザネ図書館」のスケザネさんが、Zoomゲストとして参加してくれました!(画面撮影の許可は取ったよ!)打ち合わせの時は違ったけど、本番で繋いだら蝶ネクタイになってました。あと、「スケザネ図書館」で最後に見た時よりマッシュ寄りの前髪になってて、頻繁に前髪を直してるのがかわいかったです。文学講座の参加者の中には、(割とご高齢の方が多かったため)スケザネさんをご存じない方もい...
村上春樹氏、恒例(?)のノーベル賞ならず 「村上さんのところ」で書かれた騒がれることへの心境 村上春樹氏が紹介する服部良一「青い山脈」 「銀座カンカン娘」のほうがジャズっぽくないですか? 村上春樹氏、恒例(?)のノーベル賞ならず ぼやぼやしているうちに、村上春樹氏が今年もノーベル文学賞を逃したというニュースが発表されてからすでに1週間以上経ってしまったみたいだ。 私自身はなぜか、もともとネガティブ思考のせいか、「どうせ今年もあかんやろ」と思っていたので別段驚きでも残念でもなかった。 だってノーベル文学賞のありがたみがイマイチわからないし。 しかし氏がノーベル文学賞の候補にあがる、ということは何…
アルジェリアのオラン市で、ある朝、医師のリウーはネズミの死がいをいくつか発見する。ついで原因不明の熱病者が続出、ペストの発生である。外部を遮断された孤立状態のなかで、必死に「悪」と闘う市民たちの姿を年代記風に淡々と書くこ ...
10月に入ると世界中がざわついてスウェーデンとノルウェーに注目する、ノーベル賞ウィークがやってきました 10月2日生理学・医学賞同 3日物理学賞同 4日化学賞…
以前このブログで紹介しましたにほんブログ村ノーベル文学賞受賞作、アニー・エルノー原作L’évenement 邦題 あのこと映画化され、ヴェネチア映画祭で金獅子賞を獲得上映は終了しましたが今週火曜日、9月5日 23時からWowow で放送されますわたしはなかなか映画館に
母方の祖父は102歳で亡くなった。その祖父の葬儀の真っ最中に、私の息子が生まれた。 私は産院にいたので、葬儀の様子は知らないが、祖父の曾孫が誕生したことが葬祭場でアナウンスされたそうだ。 祖父と曾孫は“ニアミス”だったけど、それだけとは思
84日間の不漁に見舞われた老漁師は、自らを慕う少年に見送られ、ひとり小舟で海へ出た。やがてその釣綱に、大物の手応えが。見たこともない巨大カジキとの死闘を繰り広げた老人に、海はさらなる試練を課すのだが。自然の脅威と峻厳さに ...
1953年。第二次世界大戦後、いまだ復興途上のロンドン。公務員のウィリアムズ(ビル・ナイ)は、今日も同じ列車の同じ車両で通勤する。ピン・ストライプの背広に身を包み、山高帽を目深に被ったいわゆる“お堅い”英国紳士だ。役所 ...
わたしが、大江健三郎さんのことを知ったのは、小林秀雄の著作を通じてであった。小林秀雄は、晩年、大江健三郎さんについて、少し書いた文章がある。それで、この人に興味を持った。 浪人時代は、大江健三郎の暗さが、ちょうどよくそのときの心境にマッチしたこともあって、就寝前に、彼の短編...
日本で2人目のノーベル文学賞受賞者の大江健三郎氏死去 LGBTにも理解
ノーベル文学賞受賞の大江健三郎氏が亡くなられたようです。ご冥福をお祈り申し上げます。大江氏に関する記事です。韓国の方の記事のようですhttps://news.yahoo.co.jp/articles/d8518edc4da16e56f3bb489fd907afd514f57b63「記憶し、贖罪しなければ」 大江健三郎さんが残した「日本の良心」 3/14(火) 18:39配信 ハンギョレ新聞「日本の良心」今月3日に死去 日本で2人目のノーベル文学賞受賞者 アジアの代表的知性人であり、平...
現代音楽作曲家の落合英範氏が大江健三郎氏がノーベル賞受賞時の選考委員関係に直接聞いた事について、、。
一日に以下のバナーを各々一回ずつクリックして頂けると嬉しいです。(ちなみに過去の記事のバナーをクリックして頂くことによりさらにブログランキングのPVポイントが加算されます。)にほんブログ村<現代音楽作曲家の落合英範氏が大江健三郎氏がノーベル賞受賞の時の選考委員関係に直接聞いた事について、、。>日本を代表する小説家で1994年のノーベル文学賞受賞者である大江健三郎氏が2023年3月3日に死去された。本来今回は前回の記事の続編を記載する予定でありましたが、大江氏が急遽された事を受けて、落合氏側ともその事項関連について多少お話しさせていただく事ができ且つその内容の中に興味深いと思える内容も含まれていたので、その事関係を少し記載させて頂く事にする。先ずは、大江健三郎氏のご冥福をお祈りさせていただきます。大江氏とい...現代音楽作曲家の落合英範氏が大江健三郎氏がノーベル賞受賞時の選考委員関係に直接聞いた事について、、。
大江健三郎氏死去ノーベル賞作家、88歳(AFPBB)ノーベル文学賞を受賞した作家の大江健三郎氏が、3月3日未明、老衰のため死去したと報じられています。88歳でした。なお、上記報道では、発表したのは講談社だったとしています。・大江健三郎さんご逝去のお知らせ(講談社)上記の通りですね。なお、大江氏のご経歴などは上記データで示されているので、再挙しませんが、個人的にはノーベル賞受賞スピーチの「あいまいな日本の私」、後に書籍化もされましたが、こちらの印象が強い感じです。お悔やみ申し上げます。#ニュースノーベル文学賞を受賞された作家・大江健三郎氏が死去88歳
こんにちは。RIYOです。今回はこちらの作品です。 ベネチアのサンマルコ広場で演奏するギタリストが垣間見た、アメリカの大物シンガーとその妻の絆とはーーほろにがい出会いと別れを描いた「老歌手」をはじめ、うだつがあがらないサックス奏者が一流ホテルの特別階でセレブリティと過ごした数夜を回想する「夜想曲」など、音楽をテーマにした五篇を収録。人生の夕暮れに直面して心揺らす人々の姿を、切なくユーモラスに描きだしたブッカー賞作家初の短篇集。 アイルランドの作曲家ジョン・フィールドによって生み出された性格的小品「夜想曲」(nocturne)は、彼を崇拝していたフレデリック・ショパンが倣うように作曲して生まれた…
【書評】ノーベル文学賞作家が描く!病弱な子どもとAIの美しく心温まる物語。「クララとお日さま」を読む
1年の終わりが近づくと、年の瀬に向けて仕事の追い込みにブラックフライデー・年末セール、大掃除など大忙しの方も多いことでしょう。日常生活への直接的な影響はないけれど、12月といえばノーベル賞授賞式が開催される月。開催日の12月10日は、賞創設
【本】川端康成『眠れる美女』~眠れる美女達の身体を通して浮かび立つ夢幻と破滅。魔界への誘い~
1、作品の概要 1961年に刊行された後期の中編作品。 第16回毎日出版文化賞を受賞。 日本で2度、海外で3度映画化された。 「男でなくなった」老人限定で、薬で深く眠らされた娘と添い寝できる秘密の家の物語。 川端康成のフェティシズムや、耽美、夢想などが感じられる。 2、あらすじ 木賀老人から、「男でなくなった老人」に限定薬で深く眠らされた全裸の若い女性と1夜添い寝をできる秘密の家を紹介される江口。 他の老人たちと違って男としての機能を失っていない江口だったが、「眠れる美女」と過ごす一夜に魅了されて足繁く通いつめるようになる。 5夜で6人の美女の匂いや、肌触り、体の美しさを愛でるうちにかなしさや…
『クララとお日さま』を読み始めた。ノーベル文学賞を受賞されたカズオ・イシグロ氏による受賞後の第1作目。そして、私にとってはイシグロの作品を知る第1作目でもある。去年単行本として翻訳版が出版され購入したものの 1年積んであった。隙間時間を利用して読み始め
「あのこと」中絶が違法の時代に妊娠に気づいた女子大生の苦しみを描いた作品です。リアルでした。
「あのこと」 を観ました。この作品、今年ノーベル文学賞を受賞した作家アニー・エルノーの原作を映画化した作品です。ヴェネチア国際映画祭で金獅子賞も受賞していま…
【自分】ボブディランのノーベル文学賞受賞スピーチ~メモ書き①~【専用】
笑いの本質とは、「差別」である。優者が愚者を見くだす、その位相の差異の中に笑いがあるのだ。中島らも/砂をつかんで立ち上がれ「ミジメ」を描き続ける人よりこの本は発売日に京都の大垣書店本店で購入した📚店内を隈なく探したんだけど自力では見つけられず店員さんに探してもらった記憶がある(^^♪かなり今更感が強いけど、ディランのノーベル文学賞のスピーチの英文を訳しながら文構造、英単語、豆知識などなどを学んでみたくな...
「聞いた?」娘の彼、ティボーからメッセージが来てラジオをつけたら、ちょうど「アニー・エルノーにノーベル文学賞」で騒いでいた。ティボーがわざわざメッセージを送ってきたのは、彼の母親と、(義母になるかもしれない)わたしが好きな作家だから。アニー・エルノー81歳。photo:Franceinfo好きだけど、ノーベル賞はちょっとびっくり。日本でそんなに知られていないし、フランスでもベストセラー作家ではない。ノルマンディの村...
Annie Erneau Le prix Nobel de littérature
にほんブログ村途中があいてしまっていますが、プルダウンして最後までご覧ください。このTF1の文章と、下にはFrance2の放送ビデオとその要約があります本年度のノーベル文学賞はフランスの女性作家Annie Erneau 氏と決定TF1の昨日の記事を引用しますAnnie Ernaux, l'aut
読書三昧 スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ 『戦争は女の顔をしていない』
表記の作品は、2015年度のノーベル文学賞を受賞した、ベラルーシ出身のスヴェトラーナ・アレクシエーヴィチが、1984年に出版した第一作目の作品です。彼女はベラルーシ人ですが、母親の故郷ウクライナで生まれ、父親の故郷ベラルーシで育ちました。この作品の日本語訳は2008年7月に群像社より刊行されました。この本は、ソビエト連邦時代の500人を超える女性兵士の聞き書きを集めたノンフィクションです。先の大戦で、女性が一般兵...
週刊 読書案内 カズオ・イシグロ「遠い山なみの光」(ハヤカワ文庫)
カズオ・イシグロ「遠い山なみの光」(ハヤカワ文庫) カズオ・イシグロです。いわずと知れたノーベル文学賞作家ですが、ぼくはこの人の、あまりよい読者とは言えません。我が家にはこの作家にはまっていた人が
週刊 読書案内 ト二・モリスン「他者の起源」(集英社新書) 2021年の夏から秋にかけて「サマー・オブ・ソウル」とか「ビリー」といった、アメリカの黒人差別をテーマの一つにした、印象的な映画を観
【図書】スヴェトラーナ・アレクシェーヴィチ著『戦争は女の顔をしていない』(岩波書店)
先月下旬題記の図書を読んだ。三浦みどり訳、岩波現代文庫版、2016年である。この本はベラルーシのアレクシェーヴィチのドキュメンタリー作家としての出発点とも言える著作である。ちなみに、訳書は2008年、群像社より刊行された。 解説(著者と訳者のこと)を記した作家の澤地久枝さんは「ソ連では第二次世界大戦で100万人をこえる女性が従軍し,看護婦や軍医としてのみならず兵士として武器を手にして戦った.し...