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こんにちは。RIYOです。今回はこちらの作品です。 心のうちの愛情を素直に表わせないならず者リリオムの悲劇を、作者ならではのユーモアをまじえて描いた名作戯曲。原典からの初訳。 モルナール・フェレンツ(1878-1952)は、ドナウ川を挟むハンガリーの首都ブダペストで、医者を営むドイツ系ユダヤ人のもとに生まれました。ブルジョワに位置する家庭環境で、その生活は裕福でしたが、病弱であった母親が亡くなり、社会に出る前に深い悲しみを抱えることになります。学生のあいだにジャーナリストとして活動することを心に決め、執筆や取材を独自で進めていましたが、父親の意向により法学を学ぶことを迫られた彼は、スイスのジュ…
『最終の午後』(モルナール・フェレンツ、訳=森鴎外、青空文庫)
底本=『諸国物語(上)』(森鴎外、筑摩書房、1991)底本の親本=「鴎外全集」(岩波書店、1971~1975) 登場するのは――夫を持っていて色をしようと...