メインカテゴリーを選択しなおす
こんにちは。RIYOです。今回はこちらの作品です。 ベネチアのサンマルコ広場で演奏するギタリストが垣間見た、アメリカの大物シンガーとその妻の絆とはーーほろにがい出会いと別れを描いた「老歌手」をはじめ、うだつがあがらないサックス奏者が一流ホテルの特別階でセレブリティと過ごした数夜を回想する「夜想曲」など、音楽をテーマにした五篇を収録。人生の夕暮れに直面して心揺らす人々の姿を、切なくユーモラスに描きだしたブッカー賞作家初の短篇集。 アイルランドの作曲家ジョン・フィールドによって生み出された性格的小品「夜想曲」(nocturne)は、彼を崇拝していたフレデリック・ショパンが倣うように作曲して生まれた…
エマ ~恋するキューピッド~ (2009年のドラマ) はどこで見れる?
2009年公開のドラマ「エマ ~恋するキューピッド~」を視聴できる動画配信サービスについて調べました。個人的には2020年公開の映画「EMMA エマ」よりも、ストーリーが理解しやすく、純粋に楽しむことができました。
「高慢と偏見」の原作を翻訳で読むならどれ?|ジェーン・オースティン
ジェーン・オースティンの代表作「高慢と偏見 (Pride and Prejudice)」の翻訳本3つについて比較してみました。原作は1813年の作品ですので、これまで数々の翻訳本が出版されていますが、比較的新しい3冊をピックアップしました。
国籍は違えど、芥川龍之介(1892~1927)とオスカー・ワイルド(1854~1900)には共通する特殊性を感じる。 ▶芥川代表作 蜘蛛の糸・杜子春 (新潮文庫) 作者:芥川 龍之介 新潮社 Amazon 羅生門・鼻 (新潮文庫) 作者:芥川 龍之介 新潮社 Amazon ▶ワイルド代表作 サロメ (岩波文庫) 作者:ワイルド 岩波書店 Amazon 幸福な王子―ワイルド童話全集 (新潮文庫) 作者:オスカー ワイルド 新潮社 Amazon 以下、両者の共通する特殊性に関し考察してみる。 ①芥川龍之介とオスカー・ワイルドの人生 両者の人生は芥川35年、ワイルド46年と短命である。また芥川は神経…
週刊 読書案内 ジュリアン・バーンズ「人生の段階」(土屋政雄訳・新潮クレストブック)
週刊 読書案内 ジュリアン・バーンズ「人生の段階」(土屋政雄訳・新潮クレストブック) もうほとんど「アクロバティック」とでも評すべき小説でした。気球の「高み」から悲嘆の「深淵
こんにちは。RIYOです。今回の作品はこちらです。 肉体を離脱した主人公は、時間と空間を超え、宇宙の彼方へと探索の旅に出る。訪れた世界で出会った独自の進化を遂げた奇妙な人類と諸文明の興亡、宇宙の生命と生成と流転を、壮大なスケールと驚くべきイマジネーションで描いた幻想の宇宙誌。アーサー・C・クラークやスタニスワフ・レム、J・L・ボルヘスをはじめ多くの作家に絶賛され、多方面に影響を与えてきた伝説の作品を全面改訳で贈る。 敬虔なクリスチャンであった哲学者のオラフ・ステープルドン(1886-1950)は、幼少期に海運事業主の父の都合で幼少期をエジプトの運河都市ポートサイードで過ごしました。イギリス国民…
くまのパディントン (世界傑作童話シリーズ) 作者:マイケル・ボンド 株式会社 福音館書店 Amazon Yahooニュースで イギリスのエリザベス女王と お茶をするパディントンの映像を見た。 エリザベス女王の在位70年を祝う 祝賀コンサートの冒頭で流れた映像らしい。 バッキンガム宮殿で女王とお茶するクマ。 なんてイギリスらしいんだろう。 と微笑ましく思ったが 一目でそのクマがパディントンだと 日本人の私でもわかるくらい有名だけど どんなお話だっけ? 映画は見た。 子供向けだろうと侮っていたら 面白くて、1、2共にお気に入りの映画になった。 原作は、読んだことがないから 早速買って読んだ。 暗…
カズオ・イシグロ この名前をご存知だろうか。イギリス人作家になった元日本人。1989年、「日の名残り」(中公文庫)という作品でブッカー賞という、イギリス文学界最高の文学賞をとり、二年に一作のペ
週刊 読書案内 ジュリアン・バーンズ「終わりの感覚」(土屋政雄訳・新潮クレストブック)
週刊 読書案内 ジュリアン・バーンズ「終わりの感覚」(土屋政雄訳・新潮クレストブック) 60歳を過ぎて、社会的関心や家庭的煩雑から自由になった男性がいます。長年勤めた仕事は退職し、かつて連れ添
こんにちは。RIYOです。今回はこちらの作品です。 老王リアは退位にあたり、三人の娘に領土を分配する決意を固め、三人のうちでもっとも孝心のあついものに最大の恩恵を与えることにした。二人の姉は巧みな甘言で父王を喜ばせるが、末娘コーディーリアの真実率直な言葉にリアは激怒し、コーディーリアを勘当の身として二人の姉にすべての権力、財産を譲ってしまう。老王リアの悲劇はこのとき始まった。四大悲劇のうちの一つ。 エリザベス女王一世の死後に『リア王』は発表されました。ジェームズ一世がイングランド王を継ぎ、スチュアート朝となってもシェイクスピアへの寵遇は変わりませんでした。シェイクスピアはこの変化を契機に絶対王…
こんにちは。RIYOです。 今回の作品はこちらです。 疎開する少年たちを乗せた飛行機が、南太平洋の無人島に不時着した。生き残った少年たちは、リーダーを選び、助けを待つことに決める。大人のいない島での暮らしは、当初はきままで楽しく感じられた。しかし、なかなか来ない救援やのろしの管理をめぐり、次第に苛立ちが広がっていく。そして暗闇に潜むという〈獣〉に対する恐怖がつのるなか、ついに彼らは互いに牙をむいたーー。ノーベル文学賞作家の代表作が新訳で登場 第二次世界大戦争が1939年のドイツによるポーランド侵攻を発端として勃発しました。枢軸国(ドイツ/イタリア/日本)と連合国(イギリス/フランス/中国/ソビ…
こんにちは。RIYOです 今回はこちらの作品です。 記憶の底からよみがえる、あの音。鍵盤の感触、どこでピアノのことをわすれてしまったのだろう?愛情あふれるパリの職人に導かれ、音楽の喜びを取り戻した著者が贈る、切なくも心温まる傑作ノンフィクション。 アイルランドとアメリカ、二つの国籍を保有しているカーハート。アメリカ空軍将校の息子として生まれ、幼少期をアメリカ、フランス、東京などで過ごしました。大学では人類学を修め、のちに国務省の通訳として従事します。カリフォルニアではエンターテイメントビジネスのコンサルタントとして活躍。以後ヨーロッパに渡ってApple社にて勤務しますが、五十歳を機にフリーライ…
こんにちは。RIYOです。 今回はこちらの作品です。 ケチで冷酷で人間嫌いのがりがり亡者スクルージ老人は、クリスマス・イブの夜、相棒だった老マアレイの亡霊と対面し、翌日からは彼の予言どおりに第一、第二、第三の幽霊に伴われて知人の家を訪問する。炉辺でクリスマスを祝う、貧しいけれど心暖かい人々や、自分の将来の姿を見せられて、さすがのスクルージも心を入れかえた……。文豪が贈る愛と感動のクリスマス・プレゼント。 1830年代にスティーブンソンの蒸気機関実用化で鉄道が世に普及され、交易による流通が活発化しました。この交通革命は紡績、織布を発端としてそれに連なる工業に必要な機械の需要も比例して高まり、製鉄…
こんにちは。 RIYOです。 今回はこちらの作品です。 医学、法学の博士号を持つ高潔な紳士ジーキルの家に、いつのころからかハイドと名乗る醜悪な容貌の小男が出入りするようになった。人間の心にひそむ善と悪の闘いを二人の人物に象徴させ、“二重人格”の代名詞として今なお名高い怪奇小説の傑作。 1760年代よりイギリスで続いていた産業革命は、1830年代に起こる鉄道交通革命により工場制機械工業へと移行し、国家へ大きな恵みを与えて資本主義拡大が加速します。哲学、歴史、科学、医学などの発展でイギリス全土の文化的中心地であったスコットランドのエジンバラは、人口を集め続けていましたが、工業地域としての規模は小さ…
こんにちは。RIYOです。 今回はこちらの作品です。 目覚めるとそこは二十二世紀のロンドンーー緑かがやき、水は澄み、「仕事が喜びで、喜びが仕事になっているくらし」。社会主義者・美術工芸家モリスの実践と批判、理想と希望が紡ぐ物語。ユートピアの風を伝える清新な訳文に充実した訳注を付す。 19世紀のイギリスで最も優れたデザイナーとして知られるウィリアム・モリス(1834-1896)。現在でも多くのデザインに影響を与え続け、装飾芸術家としての名声を確固たるものにしています。壁紙やテキスタイル、そして家具に至るまで幅広く手掛けます。このような装飾芸術は裕福な貴族階級だけの愉しみでしたが、モリスはプロレタ…