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わたしの苦しみは終わらないまるでこの冬が永遠につづくように春は必ずやって来るはずなのに待っても待っても春は来ない終わらない苦しみがわたしの体の自由を奪う苦しむことでしか自分を表現できないなんてなんて なんて哀しい冬が心に染みて痛いこの痛みを抱えたまま荒野を歩く旅人のようにわたしは冬を歩きつづける終わらない 苦しみを引き連れて#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心...
第二の人生 という合理化はわたしにはできなくてあとはもうただ下って行くだけで未来はないそれがわかっていてどう生きたらいいのだろう金のないヤツに社会は冷たいキレイごとを言ったって結局は金だから通帳の残高を見つめては怯えるばかり毎年毎年冬の寒さが増していく年を重ねれば重ねるほどできないことが増えていくこの目が見えなくなってこの手がこの足が重たくなってどんどん寒さが増していくそれが怖くて生きるのをやめた...
鞄 不意に 足が重くなり 乗り込むつもりの 電車に乗り遅れてしまう プラットフォームで 次の電車を待っていると もう電車は来ないとアナウンスがある あきらめて 立ち去ろうとすると 僕の鞄を持った男が 急ぎ足で階段を上っている 声をかけようとしたが なぜか口が開かない その鞄には とても忌まわしいものが 入っているのだ そう教えてあげようとしたが その男には 僕の声はもう届かないだろう ***** 雪の処方箋 (暖淡堂書房) 作者:暖淡堂 Amazon 腐朽船群 (暖淡堂書房) 作者:暖淡堂 暖淡堂書房 Amazon dantandho にほんブログ村 ランキング参加中詩 ランキング参加中雑談・…
グラスに入ったアイスコーヒーをストローでぐるぐるかき回すみたいに私はぐるぐる同じことをいつも考える何故 苦しむのか何故 生きるのか何故 生まれて来たのかそんな答えの出ない問いをぐるぐる ぐるぐる考えている次第に氷が溶けて行くみたいに考えることに 疲れて結局また 不眠の夜厚い雲に体の自由を奪われているようで動けないもっともっと 伸びやかに自分を生きてみたいのに生きられない病んだ心僅かしかない思い出を...
空き缶をゴミ箱に 捨てるように夢を 捨てた雨戸を 閉め切るように未来は 見えなくなった愛しい猫たちの亡き骸を 引きずって町中を 歩いた闇夜の路地の角を 右に曲がると現実という大通りに出るはずなのに何故か 路地から抜けられない気がつけば また闇夜に同じ場所をただ ぐるぐると歩いていたことに気づく先が見えないと道に迷う夢も 未来も空き缶と 一緒に捨てた私に 残っているものはささやかな過去と 苦しみだけ...
寒いというだけで悩みが増えた 気がする寒いというだけで不幸になった 気がする寒さはまるで 腫瘍のように私の体や心を蝕んで瞬く間に 私をその場にひとり 置き去りにする生きることは 寒い寒さは 私を責める寒さは 私を縛る寒さは 私の体の自由を奪う生きることは 寒い凍った冬の中で今日も 抗えない寒さに包まれながら身動きの出来ない人生にただ 蹲る生きることはそれだけで十分 寒い暖かな 火が欲しい温かな 手...
【現代詩】「雪の処方箋」 暗い空から剥がれ落ちる白い雪のかけらのイメージ 現代詩の試み
雪の処方箋 雪を処方 いたしましょう 雲から剥がれた 淡雪を 月のきれいな 静かな夜に 一粒目尻に 置くのです その冷たさが 盛り上がり 温もりになって 流れたら 明日の朝に 目覚めるための 静かな夢を 見てるでしょう ***** 今回の詩は、以下の詩集の表題作です。 雪の処方箋 (暖淡堂書房) 作者:暖淡堂 Amazon 腐朽船群 (暖淡堂書房) 作者:暖淡堂 暖淡堂書房 Amazon dantandho にほんブログ村 ランキング参加中詩 ランキング参加中雑談・日記を書きたい人のグループ
我が子を 失って悲しんで 悲しんで泣いてようやく 少しだけ悲しみの先が 見えたあの子が いなくなった代わりにあの子の 愛おしさの全部に 満ちた景色が この目に映る空の青は一層 青く木々の緑は一層 緑に雨粒は一層 輝いて花は一層 色鮮やかに見える心は とても静かで穏やかだ悲しんだ分だけ 前に進めるネガティブのままでもポジティブじゃなくても前に進めるのよ悲しみを 大事にしてあげたからその先へ 進めた...
誰とも 繋がっていられないあなたと私を 繋ぐ糸は片っ端から 切れて行くから私はいつも 一人称世界寂しくて見知らぬおばさんや学生や犬を連れた人誰彼構わず 声をかけたくなる無償に 情を乞いたくなる冬の路地裏にたちんぼしてまるで昔の コールガールみたいに鳴らない 電話やチラシばかりのポストの中身がお前はひとりだと音もなく 言っている#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心...
ママ どこにも行かないで口癖のようにそう言っていた 幼い日ママの影に身を潜めていた 幼い日母は 大きく光を放ち大きな 影だけ遺品にして消えてった過去の 欠如を引きずって失った 半身を探しながらよいしょよいしょと歩いてる過去の 欠如に心乱され揺さぶられときに 潰れそうになりながらそれでも重たいこの身を 引きずってまだ 歩いてるたとえ 半身のままでもひとと言う名の杖が あれば歩けるだろうきっと#ネガテ...
傷つけられて傷つけられて血だらけになってあなたと 離れたけどあなたも傷ついて傷ついて血だらけになっていたと 知ったどうして 私は血を流し合ってしか人と関われないのだろうねこれ以上 血を流し合いたくないから私は ひとりになったのかも知れない私の爪があなたに 刺さって血を 流すあなたの爪が私に 刺さって血を 流すひとりは 寒いよ寂しいよでも血を流すのは 嫌だよいつまで 続く?凍えた 私のジレンマ今日も...
甘えて良いんだよ泣いても良いんだよ苦しい時は助けてもらって良いんだよ世界は そんなに厳しくない世界は 優しいものなんだよそう 知っているのに知っているのにだったら土砂降りの 雨になれ涙をごうごうと 流して街中を 濡らしても人々の 服を靴を濡らしてもきっと 皆「降られちゃったよ」とだけ 言って優しく 許してくれるのに土砂降りの 雨になれない 私厚い 雨雲の中でひっそりと おずおずとひとり 土砂降りの...
【現代詩】「街の表皮」 層状の風景と層間を満たす液状の現実のイメージ 現代詩の試み
街の表皮 机の表面の奇妙な凹凸を指でなぞると プクリ、と水泡状に膨らみ 指で押されて、 移動する それをさらに押し続け 机の端まで追い込んだ後 そのまま床に落とす と、それはゼリー状の塊になって 床でペチャリと音を立てる 私はもう、浮遊する眼球になっている そして、そのゼリー状の塊が 床から壁を伝い 窓枠の隙間を通り抜けて 街の中に逃げていくのを 追い続けた 街の通りは、いつも ヌルイ食用油の匂と 皮膚病の犬の獣臭さと 狂った女の悲鳴のような色でできた タール状の表皮を被っている 道路と並行して地下を走るトンネルを 目の溶け落ちた 灰色の肌の男たちが 獣のように這い回っている 信号は、その男た…
絹片目の天使お前に 見せてあげたいお前の頭上に広がる空を青い海を絹片目の天使お前に 聞かせてあげたい小鳥のさえずりをやわらかな 風の音を木々が揺れる音を人々のおしゃべりを 絹片目の天使お前に 知らせてあげたい季節が うつろうことをお日さまが 昇ることを雲が 流れることを世界は お前の前に限りなく広がっていることを広い広い 世界の中でお前は 余りにも小さいけれどその小さなお前の いのちがこの世界の中...
記憶に 残らぬほど遠い幼い頃の 胸にざくりと深い傷を 負いました地獄以下の地獄を この現実に 見ましたその光景に心が引き裂かれました空の 嗚咽を聞く度に悲しみは 増え大地の 唸りを感じる度に苦しみは 増えて行きました悲しみが苦しみが何層にも重なってこの肩にのしかかっています私の歴史は悲しみと 苦しみだけで綴られた重たいけど 誰にも知られることのない歴史です#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#...
巨大な幻想の下にどうか潜り込まないで現実世界にちゃんと居て幻想世界は居心地が良いけれどそこから出て現実世界にちゃんと居て現実世界はときに心を刺されることもある傷口をえぐられることもあるひとりぼっちに泣くこともあるでもそれと同じくらい傷を癒やしてくれる人がいる同じ海を一緒に見てくれる人がいる暖かな手を差し伸べてくれる人がいるまるで 落ちて来そうな星空を見られるのも柔らかな陽射しを浴びることが出来るの...
【現代詩】「駅までのわずかな距離を…」 鉄道という消化器のイメージ 現代詩の試み
駅までのわずかな距離を… 駅までのわずかな距離を 歩ききることができない朝 僕を押しのけ 追い越していった人たちの顔が 今、僕を置き去りにした電車の窓を 稠密に埋めている 埃っぽい灰色の街に立ち尽くす僕は もし僕のこの身体を動かしてくれるのであれば 冷たい雪混じりの雨に打たれてさえ 感謝の涙を流すことだろう ***** 僕は間違いなく、岩成達也さんの影響を強く受けています。 読み返してみて、確信しました。 (ひかり)、…擦過。 作者:岩成 達也 書肆山田 Amazon 以下は暖淡堂の詩集です。 雪の処方箋 (暖淡堂書房) 作者:暖淡堂 Amazon 腐朽船群 (暖淡堂書房) 作者:暖淡堂 暖淡…
主観というフィルターを通して見る木々はいつも はだか木主観というフィルターを通して見る大地はいつも 血の色主観というフィルターを通して見る空はいつも 闇ひとは なかなかフィルターを外せないだからひとの数だけ現実の世界があるだけど 私はできればフィルターを外してこの世界を見たい木そのものの姿を大地そのものを空そのものを現実そのものを見たいだってフィルターを外して見る世界はきっとあらゆる色に満ちて 輝...
理屈の壁が 越えられない理屈なんて生きて行く上で最も 不要なものなのにこれほど 邪魔なものはないのに理屈の壁が 越えられない精神を病んでいる と言うその 病識が脳内を 入れ子構造にして不眠を 呼び 頭痛を 呼ぶ怒涛のような 感情が沸々と たぎるのに理屈の壁が その感情を閉じ込める開けても開けてもまた 扉理屈の壁を越えられたならそこにはきっと生き生きとした感情の海が広がっているはずなのに#ネガティブ...
「元気な人」を演じるのは 疲れるしんどいなら しんどいままでいたい犬は 犬のままでいるよ犬が 猫を演じたりしないよ花は 花のままでいるよ花が 空を演じたりしないよ虫は 虫のままでいるよ虫が 蝶を演じたりしないよでも私は 私のままでいられない職場では「元気な人」じゃなきゃいけない気がして友達の前でも「元気な人」じゃなきゃいけない気がしてでも 本当はしんどいままでいたいしんどいままでいたいいいんだよし...
あなたの中に私が いない親しいはずのあの人の胸を こじ開けてみるこの人の胸も こじ開けてみる誰の中にも 私が いない究極の ひとりぼっちこの現実の どこにいるのかと私は私を 血まなこになって 探しまくるでもどこにも私は いないどんな人ともぶっつり切れる縁という名の糸を切れないようにたぐりよせ硬結びにしてしまいたい真冬の路地裏に置き去りにされた 野良猫みたいにいつだって凍えてる#ネガティブのままでい...
コトッ コーヒーカップを置く音ジジ・・・ 煙草を吸う時の音拍動の音生ぬるく 暖かいこの静寂の 中に亡き母と二人きりの 子宮のような部屋に私は一体 何十年 住んでいるんだろう子宮は 居心地が良いけれどずっと住み続ける 場所じゃない母の子宮を 破って外界に 出たいこの手で 直接世界に 触れたいへその緒が 切れているのか いないのかそれすらもう わからないけれど何でも良い血まみれに なりながらでも私は ...
私にとり憑いた亡霊たちが三途の川へ三途の川へと耳元で 囁くお願いだから静かにしてと懇願しても亡霊たちは騒ぐ騒ぐ仕方なく未明に外へ飛び出して雨上がりの 道を行く濡れた路面が足に冷たい帰りたい帰りたいのに帰れない三途の川の渡し舟は大揺れになりそうで息が苦しい亡霊たちに心 掻き乱されるそんな私におかまいなしの亡霊たちの誘惑に私は 疲れてあの世のようなこの世の果ての道なき道をただ さまよう帰りたい帰りたい...
みんなが作るたのしい おはなしやきれいな おはなしを横目で見ながらわたしは ずっとおかあさんの遺したかなしい おはなしのつづきを綴りつづけるしかなかったおかあさんがおしえてくれたのはかなしい おはなしばかりだったたのしい おはなしはこの世には ないと言っただから わたしはたのしい おはなしを作ることが できなくなった「いじわるな おねえさんはしんだとさめでたし めでたし」そう綴って無理矢理かなしい...
虚ろな心が仰いだ空に 映ってる気まぐれな雲はころころと気分を変えるようにその形を 変えて流れる鉛がつかえているみたいに心も体も 重たいの私の半身は 欠落してるからそれを埋めるために 人を求めるでも 半身は埋まることがないだからいつも アンバランスで上手く歩くことも 出来ないそれでも 歩くしかないの半身のままで半身しかない私の心は 言葉のナイフが 刺さりやすい言葉はすぐに刃になるみんなが思うほど私は...
【現代詩】「駅 は …」 鉄道という消化器のイメージ 現代詩の試み
駅 は … 駅は 日々たくさんの人を飲み込み 吐き出している 巨大な循環器の出入り口だ 人々は 手にした重い鞄に詰め込んだ 豊富な栄養を 時には致命的な毒素を 線路に沿って持ち運ぶ 血球のようだ 若く 力に満ちた人々が集まる駅は 騒々しく 栄養が溢れ いつも混み合っている そして そこここで 循環器障害を起こしている しかし そんな駅でも 経験を積んだ人々は けっして走らず 人を押しのけることもせず 自分のお気に入りの場所で静かに待ち 頃合をはかって 自分だけの行き先にむかって 静かに 旅立つのだ ***** 現代の詩に触れることができます。 一作でも読み切ることができたら、その後、書いたもの…
誰も 私を助けてくれないどこからも 助けは来ないと 私の中のケモノが騒ぐそんなことはないんだよそのまま 助けてと手を伸ばせば 助けてくれる人はいくらでもいるんだよと理性の私が言って聞かせるでもやっぱりなかなか手を 伸ばせなくて手を伸ばすのには勇気が必要で結局いつも ひとりぼっちで私の中のケモノが騒ぐ誰か助けて誰か助けてと手を伸ばせないまま叫び続ける私はいつも私の中のケモノをあやす#ネガティブのまま...
どんなに 重い荷物を背負っていても血反吐を 吐いても汗の粒が目の中に 入っても生かされているというのならやっぱり生きるしかないのだろうか自然の流れに 逆らわず私は まだ生かされているならば 生きるしかないのだろうか自然の流れに 逆らわずこの 重い荷物もあなたは どうやら自分で勝手に 引き受けて自分で 自分を苦しめていることに既に 気づいているよね自分で勝手に引き受けた 荷物なら手放すことが 出来る...
わたしは自分の ひとりを受け容れられないだから孤独になるずっと 孤独になるでもとことんひとりを感じられるわたしになったらわたしはきっと楽になるとことんひとりだけれどひとりじゃないわたしからありがとう とごめんなさい を奪われたらわたしは生きて行かれない人はそれだけ助けられ支えられてしか生きられないでもわたしはわたしわたしは あなたにはなれないあなたはわたしにはなれないとことんひとりだからこそ支え合...
人生の落伍者 と言うスティグマを自分に貼って生きている私は 勝ち組だの負け組だのそんなことは考えたこともないだったら 誰にどう言われても堂々と「この私」を生きれば良いじゃないかなのに なぜスティグマを 貼る?ああ・・・・そうかこのスティグマは生まれ落ちてすぐに母親に 貼られたものだったのだと気づく深夜の風は頬に冷たい#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心人のブログの場で、自分のブロ...
自分の 弱い所を 全部 見せられたら自分が 着ている服を全部脱いで 裸になれたら自分はダメな人間です と 受け入れられたら秋晴れの空に浮かぶ あの雲のように絶えず 形を変えて行く自在な自分に なれるのに何者でもなく不甲斐なくただ 流れるままに生きられたらそれがいちばん 良いのにね#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心...
【現代詩】「沙汰無し」 終わるものと始まるものの温度差のイメージ 現代詩の試み
沙汰無し 駆け回って何も得られない日々が続き 君は元気ですか僕は立ち止まります 夏はもう盛りを過ぎました もうこんなに静かです 僕もしばらく言葉を節約します 力を溜めるため ***** 文学が好きな方なら、以下の詩集はおすすめです。 働きながら、詩を書いてみたいと思う方、必読です。 吉野弘詩集 (現代詩文庫 第 1期12) 作者:吉野 弘 思潮社 Amazon 以下は暖淡堂の詩集です。 雪の処方箋 (暖淡堂書房) 作者:暖淡堂 Amazon 腐朽船群 (暖淡堂書房) 作者:暖淡堂 暖淡堂書房 Amazon dantandho にほんブログ村 ランキング参加中詩 ランキング参加中雑談・日記を書き…
古傷が痛む深い傷は なかなか癒えることがなくて折に触れ伸びた爪に傷口を引っかけてしまう塞がっていたかに見えた傷口が 開く血が 滴るその傷は私が思っていた以上に大きく 深く骨にまで 達してた悪い習性を血が 覚えてた悪い思い出を骨が 覚えてた悪い習性を血が 忘れられるようになるには悪い思い出を骨が忘れるようになるには一体 いつまで時間がかかるのだろう#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#...
完璧な 私もさいてーな 私もどっちも 幻想だ背伸びをしないでいじけないで等身大の 自分を見てあげなよひとりぼっちの人もひとりぼっちじゃない人も皆 ひとりだよ皆 ひとりだけど根っこでは 皆 繋がってることを感じなよネガティブな私が珍しく 前を向いているのは悲しむ時間が あったから我が子の死が私を前に向かせてくれた悲しむ自分怒る自分ネガティブな感情をひとは 嫌うだけどネガティブな感情を出しっ放しにする...
度重なる不運を嘆いてもこの世の不条理を憂いても仕方ないなぜ?の問いを 思うときっと生きて行かれなくなるから何も考えないようにする深まる秋に震えるしかなくても自然の摂理には抗えない不条理も葛藤もジレンマも外傷も何もかもがきっとこの世の法則に組み込まれているのだろうなぜ?は 捨ててなぜ?は 捨ててなぜ?は改めて悲しみ苦しみの 幾年月を呼び覚ますからせめて この不運たちが木枯らしに乗って遠く 遠くへ飛ん...
強烈な不安がときにこの胸に 突き上げるその不安を何とか解消しようとすればするほど不安は 大きくなって行く厚い雨雲が低く垂れ込めるように不気味に 広がって心を 占める闘ってはいけない不安と闘ってはいけない無理に不安を解消しようとしてはいけない不安は不安のままにそのままに不安を感じるのは自然なこと降り続く 雨のように自然なこと不安との闘いをやめたら土砂降りの雨がやがては やむように不安も やんでくれる...
タンスの引き出し机の引き出し部屋中のありとあらゆる場所を引っ繰り返しては血まなこになって 見当たらない自分の明日を 探してるまるで貴重品をあちこち物色する空き巣のように未来や明日は貴重品でもそんな大事なものたちがわたしの部屋には見当たらない#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心...
【現代詩】「根」 遠い北の駅の待合室と、線路の上を季節の変わり目に吹き抜ける風のイメージ 現代詩の試み
根 冷たい風の吹く朝 遠い北の町を目指して 細い指で地層の境目に指を差し込む 狭い穴の中が 生ぬるい呼気で湿り 汗が土を固め 指先を押し返す 呻く口に、ざりざりとした土が入り 吐き出そうとして 最後の息を吐いてしまう 重い、窒息 と、爪が剥がれ 温かな血が流れ出し 硬い地層の層間を巡るように走る 気がつけば 足の指からも 口からも耳からも 無数の血の筋が出ていて 根のように 地中を這い回り 重く硬い地層を貫き 全方位に果てしなく展開し 不意に流動化する暗い地中で 身体をまるで中空に浮かぶように ゆらゆらと、ゆらゆらと捧げ持つのだ 根の先端は 層間を走り続ける 西へ、東へ、南へ、そして北へ …あ…
秋を告げる風がこの頬に寒くて窓を 閉じる心を 閉じる暦は冷静に過去を捨て未来を告げるわたしはひとり世迷い言ばかりをつぶやいている貧乏が 痛くてぼっちが 寒くて暦に抵抗するから苦しくなるの季節は巡るものなのだと身を任せれば楽になるのなのにわたしは まだ世迷い言世迷い言#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心#不安...
<今週の詩> 今週の詩は「ドラフト会議」という詩です。先週はドラフト会議が行われました。ぜひ、以下のリンクよりご覧下さい。 詩「ドラフト会議」詩「ドラフト会…
床に こぼれた感情たちを両手でかき集める怒り悲しみ悔い苦しみわたしには溢れるほどの感情があるから気をつけていないとすぐにこぼしてしまう自分の中に納めれば納めるほど感情たちは 暴れる本当は感情たちを自由に好きな場所に解放させてあげることが大事だと知っているのにわたしは いつもこぼれた感情たちを拾い集めてしまう可哀想なわたしの 感情たち#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心...
痛い痛い日常が 痛い重い重い現実が 重い何事もない 日常のはずなのになぜ私の心は いつも戦時下のように血が 噴き出るの?なぜ私の心は いつも死と向き合っているの?私の日常に平穏の風が吹くことは もうないの?周囲を見回しても喜びや 楽しさは 見えないただ 黒い雨が降る黒い雨が黒い雨に霞む景色は地獄色痛い痛い日常が 痛い重い重い現実が 重い#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心#不安...
自分には生きる価値もない とか自分なんか誰にも愛されない とかそんな 自意識過剰な自己愛過剰な若い時期も もう過ぎ去った誰にも愛されない訳じゃない生きる価値など 誰にもないただ 私自身がこの広い世界にいつまで経っても出て行こうとしないだけこの 世界にいい加減にもう ちゃんとちゃんと現実を 受け容れなさい幻想は 捨てなさいありもしない理想の自分にすがりつくのはおやめさない痛いけど物凄く 痛いけどもう...
胸の内からドコドコと叩かれるように拍動が この耳に響くと空が 血の色に染まる街中が静止画像になる青い空が 見たいのにいつもの街が 見たいのにこのカラダが 邪魔で見えない向き出しの心だけならほんとの景色が見えるのに#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心...
会いたいけれどもう会えないわかっているけどもう一度あなたの姿を 見たくってでもあなたは きっと私のそばにいるんでしょう?あなたは 私の大事な グラスの中でくつろいだり遠く 遠くの海から私に耳打ちしたり幼い頃から集めてたビー玉の中であくびをしたりあの大空から私に おはようと言ったりしてるんでしょう?会いたいけれどもう会えない悲しくて 悲しくていっぱい 泣いただけどいっぱい悲しんだからいっぱい泣いたか...
【現代詩】「花」 酔った花が光のようにこぼれ落ちるイメージ 現代詩の試み
花 酒気まじりの風が その枝の先で微かな渦を巻く、 と、 空間が小さく揺れ、 波紋のように生じた襞の間を、 滑り落ちるように、 たくさんの花が、 一斉に… 雪の処方箋 (暖淡堂書房) 作者:暖淡堂 Amazon 腐朽船群 (暖淡堂書房) 作者:暖淡堂 暖淡堂書房 Amazon 【現代詩】「花」 酔った花が光のようにこぼれ落ちるイメージ 現代詩の試み またお立ち寄りください。 どうぞご贔屓に。 dantandho にほんブログ村 ランキング参加中詩 ランキング参加中雑談・日記を書きたい人のグループ
いたいいたいよ心のずっと ずうっと奥の古傷を 治療するのはいたいいたいよ心のずっと ずうっと奥の古傷と 向かい合うのはだけどこの深い傷と向き合わなければ私は楽にはなれないの深い傷を見ようとすると訳もわからぬ 不安が襲って来るそれは きっと古傷の理由がわかったら自分がどんな醜態を晒すのかが わからないから不安はその中身がわからなければわからないほど大きくなるこわいこわいよ傷を 見るのはこわいこわいよ...
今日の風は昨日の風とおんなじに冷たく私の頬を 打つ打たれても打たれても私は自分の心を 旅することをやめない苦役の 野を越え 山 超えて心像風景 見つづける我執の川に 溺れても我を 捨てれば浮いて来る川の流れに流されるまま 行けばやがて没我の海に 出る私は没我の青になる明日の風はどこ吹く風かその行方はわからない私は風に吹かれるまま自由に流れて行けばいい没我の海はどこにでも誰とでも繋がっているのだから...
今週の詩は、「8回裏1アウトランナー2塁1塁」という詩です。高校野球の詩になります。ぜひ、以下のアドレスよりご覧下さい。詩「8回裏1アウトランナー2塁1塁」h…
怒りの風が 吹く不安の雲が 浮かぶ悲しみの川が 流れるだけど季節は 巡る巡る巡る怒りの風は 遠く遠くに 吹きすさんでいつしか優しさの風になり不安の雲はぽかり ぽかりと形を変えていつしか安心の雲になり悲しみの川は流れ 流れていつしか喜びの川になる季節は 巡るめぐるめぐるまた 再び怒りの風に 吹かれても不安の雲に 覆われても悲しみの川が 流れても自然は 常にとどまらず漂流しつづけるそのことをただ ひた...