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お腹に宿した胎児を暖めるように大事に大事にもう一人のわたしを暖める流れ出てしまわぬように悲しみに感染しないように苦しみが伝わらぬように今度こそ世界を信じられる自分を産み落とすつもりで大事に大事に暖めるこのわたしが世界に出た瞬間の産声をみんなに聞いてもらえるように大事に大事に暖める#ネガティブのままでいい#現代詩#詩#自作ポエム#ポエム#心#生きる...
この部屋は何十年も変わらないぽっかりと闇に浮かぶ孤島だれかだれかと叫んでも誰もいないこの部屋の扉の鍵を失くしたのただ「あの頃」の虜になって朽ち果てるのを待っているそれじゃ駄目なのに扉を開けて外へ出なきゃいけないと知っているのにその先が見えないから「あの頃」を抱きしめるしかないの前を向きなさいと言われると鞭で叩かれる気がして痛い前向きとか前進とかそんな有り体の言葉ではわたしの心は動かないただやるせな...
苦しみは全部飲み込んで笑い飛ばすしかない日常醜さと美しさはいつだって背中合わせ生と死はいつだって背中合わせ誰にも言えないこの思いをずっと握りしめているのはつら過ぎて遠くの空に置いて来た誰にも言えないこの思いが青い色から茜色に染め変えられてゆっくりゆっくり沈んで行った#ネガティブのままでいい#現代詩#詩#自作ポエム#ポエム#悲しみ#苦しみ...
あなたを追って行きたかったのに追えなかった幼い日の記憶涙ではなく堪えることを覚えた死なないで死なないで幼いわたしはただそう叫びたかっただけなのに泣くこともせず堪えた破れた心から溢れ出る切なさとやるせなさが抑えて来た涙の雨になって行く道を塞ぐ恋しくて恋しくて幼いわたしはただ抱きしめて欲しかっただけなのに恋しいと思えば思うほどあなたは遠くに行ってしまうこの震えるほどの恋しさにわたしは身悶えする死なない...
生きようとする赤い血とひたすら死を待つ青い海がわたしの中で矛盾を生む葛藤の波に呑まれる矛盾と葛藤の中でわたしは頭を抱えて転げまわる赤い血が忌まわしい青い海に恋焦がれる赤い血を滴らせていざりながら海までの道を歩いてる生きたいと叫び死にたいと願う心をずっと昔から持て余しているずっとずっと昔から血の熱さを海の冷たさで慰めながら#ネガティブのままでいい#現代詩#詩#自作ポエム#ポエム#心#生きる...
わたしの中の涙の海が溢れて溢れて仕方ないから涙のひと粒ひと粒を言葉にしてちゃんとあなたに伝えよう戯言みたいな日常会話ではなくてわたしだけのほんとの思いを伝えよう人に伝わらない言葉でもあなたになら伝わるからわたしの丸ごとを抱えるそう言ってくれたあなたになら伝わるから涙で紡いだわたしだけの言葉を#ネガティブのままでいい#現代詩#詩#自作ポエム#ポエム#心#生きる...
心はこんなに悲しいのに春の陽気に騙されてあなたが帰って来ると錯覚するわたしの心はいつだって孤独色あなたの言葉を信じたのあなたの言葉だけは信じられたのなのにあなたはわたしの視界から突然消えたうそつきうそつきあなたのいない世界に春なんかない心はこんなに悲しいのに色とりどりの花が咲く悲しみの花を花束にしてこんなに悲しいのよと遠くのあなたに贈りたいわたしの季節から春はもう無くなったのよと遠くのあなたに伝え...
わたしには悲しみの血が流れているのだから生きている限りわたしは 悲しむのわたしには苦しみの血が流れているのだから生きている限りわたしは 苦しむの悲しんでばかりいないでと言われても体中が悲しみでできているわたしにはその意味すらわからない悲しみだらけの心は死の誘惑にかられ苦しみだらけの心は孤独を呼ぶ駄目よ駄目よと言い聞かせ何とか ここに留まっているの何を見ても悲しくて何に触れても苦しくてそれでも生きろ...
仄青い水の底でわたしはひとり涙を零す地上で涙を零したら嫌われる硬くなったわたしの心はそう思い込んでいたんだねだから仄青い水の底でひっそりと悲しもうと泣きたいときは沈んでくこんなに幼い頃からひとりで泣いていたんだね泣く場所を決めてみんなの前ではいつも堪えていたんだね可哀想に可哀想に太陽の下で泣いていいんだよみんな優しくしてくれるよ仄青い水になったわたしごと抱きしめて欲しかったのに誰にも見つけてもらえ...
わたしの心が死んでその亡骸が空に浮かぶのが見えた雨が降る度わたしの手に冷たくなった亡骸の破片が触れてわたしは泣いた心が死んだはずなのにどうしてこんなに涙が出るの?もしかしたらわたしまだ生きてるの?わからない安否不明のまま眩しい人の背中 追うもしもわたしが生きているなら誰か過去の奴隷になっているわたしを解放してもしもわたしが死んでいるなら燃えるゴミと一緒に焼いて尊厳 なんて難しい言葉は何のことだかわ...
老いれば醜くなるけれど醜さと美しさは背中合わせ自分の顔に刻印されたしわに歴史が通うなら老いもまた美しくなるだろう背中に重たい荷物を背負いながらそれでも苦しみは笑い飛ばすしかない日常道化の悲しみ人生の意味泣くほどの悲劇でもなく笑うほどの喜劇でもないどこにでも転がってるだけの人生老いた顔に施す化粧はもっと老いた顔になるから十分に注意して赤ではなくピンクベージュの紅を引くわたしの人生こんなもんだと心の中...
胸の中がいつも熱くて眠れないまま悲鳴をあげている遠い地の果てに孤独は預けて来たはずなのに一体いつ戻って来たの?永遠にあなたと一緒という幻想の心が破けて流れ出た血が空を真っ赤に染めるほどわたしは叫んでいたんだね愛されたくて愛されたくて狂うほどに愛を乞うていたんだね大丈夫だよ今度こそちゃんと愛してあげるからちゃんと聞いてあげるから哀しい悲鳴が安らかな寝息に変わったらきっと孤独は安心して溶けてなくなるは...
自分の内側から突き上げる寂しさに蓋をして笑っているの年を重ねたこの顔の哀しさに空を見上げることも忘れているの空は いつでも無口であの青さを教えてはくれないのつらいことも苦しいこともみんな西日と一緒に沈めてずっと笑っているのもう花は咲かないとわかってるもう芽は出ないとわかってるでも朽ちそうな花に何度も語りかけてずっと笑っているのきらきらと若かった頃をひたすら懐かしんで#ネガティブのままでいい#現代詩#...
抱きしめられた記憶を探す探すだって抱きしめられた記憶なしじゃ生きられないから産まれた頃も幼い頃も泣けなくてだから余計に誰にも気づいてもらえなくてわたしの中に息づいたもう一人の わたしにつらかったね悲しかったねって言ってあげるでも記憶は遠くの海に沈んだように出て来ないその代わりに自分を切り刻んで赤い雫見ることで自分を慰めている遠くの海へ行きつけば抱きしめられた記憶を取り戻せるの?青い雫の涙でいっぱい...
ひとつふたつみっつよっつ・・・心配の種は尽きることがないそれはきっと自分の存在が不確かで曖昧だからこの日常の全ては虚構 なんじゃないかと思うから自分の存在を信じることができないと心配は増すばかりまるで大きな雨雲のようにいつもわたしの上にたれ込めるこわいこわい#ネガティブのままでいい#現代詩#詩#自作ポエム#ポエム#心...
言えなかったんだね何も怖い とも悲しい とも言ってはいけなかったんだねそんなあなたたちが悲しくて愛しくて熱い雫が瞳から溢れ出てこの頬に幾つも幾つも流れます春真っ盛りの開いたばかりの花だったのにまだこれからの若木だったのに夢も希望も置き去りにしていのち短き桜の花の花吹雪みたいに大空に 散った若きいのちたちわたしは決して忘れないそのいのちを語り継ぎ今に繋げるそれが今を生きる私たちの責務だと思うから#ネ...
幸せなるものを一心に求めたり必死で願ったりするのはやめたほうがいい全てあきらめたほうがいい本気であきらめたら幸せはある日ふと自然に訪れるはずどんなに寒くてもどんなに凍った道でもやがて暖かな春が凍った道を溶かすように草木が芽吹くようにあきらめることは難しいけれど全てあきらめて自然なままの自分と向き合うことのほうが大事#ネガティブのままでいい#現代詩#詩#自作ポエム#ポエム#心#生きる...
私に 見せて海の青を私に 聞かせて柔らかに吹く 風の音を私に 感じさせて季節の うつろいを何も見えない聞こえない汚れた心で見る 景色はいつも 空っぽになったままのグラスのようで咽喉が渇いて仕方ない#ネガティブのままでいい#現代詩#詩#自作ポエム#ポエム#心...
私の暦に ない春がもうやって来てるのね春は 暖かいんでしょう春は 楽しいんでしょうせめて 私も骨になる前に見つけたい春のかすみの闇空に明けの明星ひとつだけ希望は持たない主義だけど明かりをひとつ見つけたら何とか歩いて行けそうだから肉体と 一緒に欲求も 感情もしがらみも 皆焼かれて白いだけの骨になるその前にせめて明けの明星見つけたい#ネガティブのままでいい#現代詩#詩#自作ポエム#ポエム#心#生きる...
わたしのごはんは叶わなかったあの頃の夢わたしのごはんはとうに過ぎ去った春夢を食べて春を食べて何とか生きながらえている何とかこの人生をつないでる春は空も 花も 木も生き生きと輝くわたしは失った夢を過ぎ去った春をかき集めるように狭い部屋の中に押し込んで毎日春を夢を食べながらようようながらえている#ネガティブのままでいい#現代詩#詩#自作ポエム#ポエム#心#生きる...
かけがえのないかけがえのないかけがえのないお前の いのち小さな体に病をたくさん抱えてそれでもきらきら輝くいのち痛みもしんどさも受け容れて堪えているその いのちその輝きを絶やさぬようにわたしは守った雨の日も風の日も必死で守ったでもやがてお前はあの空に 旅立って行ったお前を見ているときのあの 溢れるような感情は 何だったのだろうあの感情を愛 と呼ぶのだろうきっとかけがえのないかけがえのないかけがえのな...
私の 物語をあなたは 知らなかったあなたの 物語を私は 知らなかったあなたの物語はきらきらと朝の陽射しのように輝いていたわたしもあなたの物語にエキストラでもいいから混じりたかった闇の中で ようやく見つけた 光なのにほんの些細な出来事でわたしはあなたの物語から削除 されたわたしは深い闇 という物語を結局 また書き換えられずに他人事のような春の景色を呆然と見つめてた#ネガティブのままでいい#現代詩#詩#自...
春は名のみの寒い日は熱い珈琲と 煙草で凌ぐときに 火を焚いて凌ぐでも 本当に温まるのは珈琲の湯気でも 火でもなく湯気の 向こうにひとの気配が生きものの気配があることひとの気配の ないこの家の何と 心寒いことか家の中のソファもベッドも何もかも死んだようにただ 置いてあるこの ひとの気配のない家でひとり煙草を吸う私はまるで地中で うごめく虫のように息を 潜めて死者たちと共に暮らしてる何の 気配も誰の ...
私の春は暦の上を 駆け抜けて行った切ないほど速く 遠くに飛んでった時計を 逆戻りさせることは出来ないのわかりきった 事実が改めてこの胸に 突き刺さるあの頃に あなたと出会っていたならばなんて思っても時の流れは いつも残酷で私には 何も残らなかった春の時代の 賜物の絶えない笑顔やあの人の熱い心や花を愛でる間もなく咲き終えた花の 花びらが私の頬を 静かに 叩きながらはらはら はらはら落ちてった私の春よ...
社会のルールだとかマナーだとかモラルだとか社会的規範だとかそんな色メガネで物事を見ていては 何も創造出来ないひとは 気づかぬうちに色メガネと言う フィルターを通して物事を見てしまうものだけど私は 出来るだけそんなものを 一切外して見てみたい感じてみたい触れてみたいあの空の本当の青をあの雲の本当の行き先をこの季節の本当の暖かさをこの わたしのそのままの姿を#ネガティブのままでいい#現代詩#詩#自作ポエム...
さびしさびしと寂し鳥が鳴いている寂し鳥は孤独な人が飼っているこんな暖かな春なのにさびしさびしさむいさむいと鳴いている鳴いている桜吹雪を夏が追いかけ散りゆく木の葉に雪が舞うそんな季節も無縁だと寂し鳥はさびしさびしと鳴きつづけるさびしさびしと寂し鳥が鳴いている鳴いている#ネガティブのままでいい#現代詩#詩#自作ポエム#ポエム#心...
どれだけの道を 歩いて来ただろう幾つの山を 越えて来ただろう幾度 つまづいて来ただろう歩くことに 疲れて幾度 休んだことだろう終わらない 旅を続けるしか ないのなら誰も 知らない遠くへ行きたいどこへ 行こうか南の 国か北国か海辺の 町か天国か出来ることなら夕陽が 沈んで行くように私も 沈んで行きたいけれど終わらない 旅に終わりはない#ネガティブのままでいい#現代詩#詩#自作ポエム#ポエム#心#生きる...
わたしは悲しいときひとりで歌う叫びのような悲しみの歌声はこの部屋から溢れて夏を追う風に乗ってゆける気がするから震えるような悲しみの歌声は春 咲き乱れる花たちに混じってゆける気がするから悲鳴のような悲しみの歌声は雲と一緒に流れてゆける気がするからそして悲しみの歌声のひとりの声音は誰かの耳に響いてわたしに気づいてくれる気がするからわたしは歌う悲しみの歌をわたしは歌う悲しみの歌を#ネガティブのままでいい#...
高見沢隆(たかみざわたかし)、詩人です。1957年10月26日 軽井沢町生まれ。桜美林大学文学部英語英米文学科を卒業し、1980年軽井沢町に奉職する。 大学では詩誌「水晶」同人。その後、詩誌「オルフェ」ー(山室静氏等の雑誌「近代文学」の同人が多く活躍していた)ーを経て、1996年、詩誌「Thyrse」を渋沢孝輔氏等と創刊。2001年、「歴程」同人になる。現在では「歴程」同人とともに個人の雑誌「旅人」を発行中。日本文藝家協会、日本現代詩人会会員。 1982年、軽井沢で開かれた「歴程夏の詩の詩のセミナー」に参加し、詩人の渋沢孝輔氏、入沢康夫氏、新道凉子氏、辻井僑氏、評論家の粟津則雄氏、哲学者の矢内…
思い出すのは決まって怒って帰ったあなたの背中あの子のいのちが突然消えたあの夏の日 母の臨終地獄と化した最期の病室楽しい思い出もたくさんあったはずなのに悲しい思い出ばかりが残る古傷から血が滴る春爛漫のうららかな日に悲しい花ばかりを咲かせる#ネガティブのままでいい#現代詩#詩#自作ポエム#ポエム#悲しみ#苦しみ...
夢や希望を見失い孤独の向こう側へと歩くわたしに幸はあるのか孤独の向こう側で誰かとつなぐ暖かな手をひたすら求めて歩きつづける幸はあるのかわからないでもわたしはひとりじゃない心底そう感じられたら春の陽射しを自分のものに出来るのだろうきっと#ネガティブのままでいい#現代詩#詩#自作ポエム#ポエム#心#生きる...
横になっていると布団を 通して自分の 心拍動の音がどく・・どく・・と 聞こえて来る私がどんなに 悲しんでも苦しんでも心臓だけは いつも規則的に正確に止まることなく 働き続ける私の そのときの感情に合わせて早まったり 遅くなったりしながらひたすら どく・・どく・・と 心拍動を繰り返す健気だどんなことがあっても体だけは いつも生きようとするんだねでもこの音はいつか 永遠に止まる誰の前にも平等に#ネガ...
わたしがどんな言葉を発してもその言葉はいつだって街の雑踏にかき消されるだけ誰の元にも届かない誰の心にも響かないだからわたしは自分だけの言葉を自分らしい言葉の糸をせっせと紡いで風に乗せる花に乗せる雲に乗せる花びらや入道雲や冬の大地に乗せるそしたら誰かの元にわたしのわたしだけの言葉が響くかも知れないから#ネガティブのままでいい#現代詩#詩#自作ポエム#ポエム#心...
メディアはいつも愛だの恋だの希望だのそんなものを やたら美化して 煽るからみんなその気になるけれどそんな不確かで頼りないものはないただ愛なるもの幸せなるものという幻想の中で右往左往しているに過ぎないまるで金魚鉢の中で泳ぐ金魚みたいにこの幻想の世の中でいちばん確かなものがあるとすればただヒトとして生かされていると言うことかも知れないそれすら危ういけどね#ネガティブのままでいい#現代詩#詩#自作ポエム#ポ...
私は いつも孤独でひとりぼっちで寂しいでも本当は そんなこと どうでも良いことなんじゃないかとふと 思ったそんな物理的なことに 囚われていつも 自分の景色でしか 他人や周囲を 見ようとしないから孤独 なんじゃないかと物理的には ひとりでも他人に甘える 勇気と他人の 心の景色を 一緒に見ようとする 想像力のある人は孤独ではないよ きっと...
日頃泣かないあなたの瞳が朝陽に照らされて光るのを 見ました突然の雨みたいにあなたの瞳から幾つも零れる雫を見ましたいつもわたしという雨にそっと傘をさしけかてくれるあなたをわたしはずぶ濡れになってそっと抱きしめましたゆっくりと陽が沈んでゆくのを今わたしはひとりで見ていますでもなぜか あなたも今 どこかでこの同じ夕陽を見ている気がしますだからわたしは明日も生きられる気がします#ネガティブのままでいい#現代...
せっかくの朝の眩しい 陽射しを私の 鬱々としたため息が曇らせて行くまたかすみのかかったような一日を行き先も わからず歩いてる老いと 悔いが私の 頭に一層の かすみをかける若さと言う 幻想世界でただ夢想して老いと言う 現実世界でただ 都会の人波に流されるまま足だけ 勝手に歩いてる足だけ 勝手に歩いてる#ネガティブのままでいい#現代詩#詩#自作ポエム#ポエム#心#生きる...
わたしのこの目は遠く遠くの海を見るあなたを探して海を見るわたしのこの手は春を読むあなたの肌の温もり探して春を読むわたしの耳は風を聞くあなたの声を聞き分ける微かな風の音を聞くわたしの心はあなたを探す春の未明にいつまでも#ネガティブのままでいい#現代詩#詩#自作ポエム#ポエム#心...
冬の吐息に惑わされ冷たい風に負けそうになるそんなときは星の気持ちになって感じてみる夜の気持ちになって考えてみるすると真冬の澄んだ空気も また心地良く夜空に 弧を描く北斗七星をも また美しいと思えるのだろう万物流転もう二度と行き過ぎた現在(いま)は戻って来ないその現在を私はこの手で 追いかける諸行無常の 響きが聞こえて来る#ネガティブのままでいい#現代詩#詩#自作ポエム#ポエム#心#生きる...
遠く遠くの優しいあなたの姿が春の霞に邪魔されて見えない視界を遮られてあなたが見えないなのにあなたと傷つけ合った悲しい思い出は今でも鮮烈に蘇っては改めてこの胸に刺さる痛い痛いよ春の霞に穏やかだったあなたの姿をかき消され悲しい思い出ばかりがつい最近のことのように何度も何度も刺さるから春の霞の夜明けの空に見えないあなたを必死になって探してる#ネガティブのままでいい#現代詩#詩#自作ポエム#ポエム#心#生きる...
岩をも砕くこの荒波の如き苦しみをこの荒海をどう泳いで行けば良いのか何度も何度も溺れかけもがけばもがくほど溺れて行くこの荒海の激しさよそれでも泳いで行かなくてはならないけれど荒波はやがて静かな波になる静かな波に身を任せていればきっと陽の光が見えて来るはず陽の光に手が届くはず陽の光を信じて流されるままでいて#ネガティブのままでいい#現代詩#詩#自作ポエム#ポエム#悲しみ#苦しみ...
自分がどんなに病んでいてもたとえ歪んだ心でもどんな自分であってもその心の奥底を理論で いじるのではなくてどんな自分のこともダメな自分も 醜い自分もその 丸ごとをちゃんと 腹の底から 感じて引き受けてあげられる自分でありたい星のない 闇空に涙しても冷たい風に 震えてもそのままにいられる自分でありたい幾つもの 雨粒がただ土に 染み込んで行くように空の雲がただ 流されて行くように絶えず 変わって行く自分...
わたしは絹から卒業する絹を 忘れるのではなくずっと忘れずにいるためにきらきらと真白に輝く思い出としてこの胸に残すためにわたしは絹から卒業するこの心のいちばん大切な場所でわたしは絹の本当のお葬式 を済ませたよだからさよなら 絹わたしはお前を決して忘れない病弱だったお前にわたしはどれだけたくさんのことを教わっただろうお前の遺言を胸に刻んでわたしはひとりで生きて行くさよなら 絹6年間一緒にいてくれて本当...
幸福とか不幸とか私には わからない私はいつも自分を不幸だと思ったりするけど本当に 不幸なのかもわからない私には幸福も不幸も同じコインの表と裏のように思える同じコインの表と裏なら簡単に引っくり返るいくら幸福でもいつ不幸に引っくり返るかわからないということ幸福より不幸より本物の楽 を私は得たい本物の楽は紺碧の海のように果てしなく続いているもの空に浸り 風を感じいつまでも雲を追って行けることひっくり返る...
お母さんが私を食べて私がお母さんを食べて共食いをして 生きて来たお母さんが死んだから私の食べるものが なくなってだから私はずうっと飢えるお互いの血を 肉を心を 食べ合ってしか生きられなかった二人食べて食べられて生きてはいけないと知りながら共食いをした 私たちお母さんの報いは 断末魔私の報いは 餓鬼の道飢えて飢えて餓鬼になり物乞いしながら心を 探す#ネガティブのままでいい#現代詩#詩#自作ポエム#ポエム#...
街が 明る過ぎて夜空の 星が見えない私の 心が曇り過ぎて歩くべき道が 見えないあなたの声が 聞きたいあなたの声は 私をひととき 孤独からすくい上げてくれるからあなたと 一緒なら夜空の 星も沢山 見える気がする心の 曇りも晴れる気がするあなたとの他愛もない話はあなたの 声はどんな眠剤よりもよく効く 子守唄枕元で歌って聞かせて#ネガティブのままでいい#現代詩#詩#自作ポエム#ポエム#心...
春一番に この思いを 乗せて行く 川を流れて行きたい春一番に この思いを 乗せて山の 頂きから180度の空を 巡りたい春一番に この思いを 乗せて私の今も 何もかもなかったことに してしまいたい春一番に この思いを 乗せて熱い涙の 海で溺れたい春一番にこの思いを 乗せて#ネガティブのままでいい#現代詩#詩#自作ポエム#ポエム#心...
みんなが桜を愛でるのはそのいのちが短いからみんなが桜を愛でるのは短いいのちのその中にそれぞれの思い出が一緒に 花開くからみんなが桜を愛でるのは桜吹雪 舞い散るそのいのちの儚さに人のいのちが重なるからみんなが桜を愛でるのはみんなが桜を愛でるのは#ネガティブのままでいい#現代詩#詩#自作ポエム#ポエム#生きる#いのち...
わたしの宝はあなたがこぼした涙の しずくと遠くの星になった過去胸の鼓動は海になるたぎる血潮は空を 夕陽に染めていく不安は冬を 呼び覚まし吹きすさぶ風となってまた この胸に返って来るさむいさむい冬に凍ったこの心をどう暖めたらいいのかわたしには わからないさむいさむいただ自分で自分を抱きしめてたったひとりで暖をとる#ネガティブのままでいい#現代詩#詩#自作ポエム#ポエム#心...
暖かい春の日差しの中でロッキングチェアに凭れかかり小鳥のさえずりを聴いている 貴女は誰に歌わされているの? そんなにか細い声で 私も歌うのが好き💖 大好きな…