世界とひとつになれたなら私が歩けば景色が 流れる私が 歌えば小鳥も歌う私が怒れば海が轟く私が泣けば雨が降る世界の中に私がいて私の中に世界が 広がる世界とひとつになれたなら心はもう 揺らがない自分がいなくなっても安心できるだって私は自然のつづきになれるのだかから#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#自作ポエム#ポエム...
ほぼ廃人と化した女が吐く、ネガティブ詩やら散文やら
悲しいとき、苦しいとき どうにもならない感情が噴き出したとき しきりに浮かぶ、言葉たちを この場に紡いで落とします。 (無断転載禁止! Reproduction Prohibited without permission.)
世界とひとつになれたなら私が歩けば景色が 流れる私が 歌えば小鳥も歌う私が怒れば海が轟く私が泣けば雨が降る世界の中に私がいて私の中に世界が 広がる世界とひとつになれたなら心はもう 揺らがない自分がいなくなっても安心できるだって私は自然のつづきになれるのだかから#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#自作ポエム#ポエム...
この虚無の瞳に映るのは終わらない冬終わらない日常春が見えない悲しい心褪せた唇路地裏の孤独愛に飢えているくせに愛なんてくだらないと言って聞かせる夢も未来も捨てて尚生きられるのかと自分に問うわたしは過去だけを抱いていつもの闇の路地裏で野良猫のように寒さに震える#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#自作ポエム#ポエム...
悲観 挫折 失敗そんな世間でいう「不幸」ばかりを背負って生きるだけどそれは本当に「不幸」なの?何度も何度も失敗して挫折して悲観してそれでも失敗するから人は変われる挫折するからやり直そうと思う悲観するから楽 に向かおうとする挫折や失敗のない人生に成長 はあるの?人は弱いから何の挫折もなしに変わることはできない挫折して失敗して悲観するから変わろうと思うそれで成長できたとしたら挫折や失敗のない人生よりず...
枯れ葉の秋に震える季節やがて街中が白い呼気に包まれる季節カレンダーは残り数枚虫や草木が冬になったら春までの眠りにつくように鳥たちが南へ南へ渡るようにわたしも眠る虫と共にわたしも羽ばたく南へ南へ時計やカレンダーなど捨てて季節の風の行方だけを頼りに暖かな場所へ眠れる場所へ鳥になり虫になり草木になってただ風の行方を追って愚かな自分のカレンダー残り 数枚の憂鬱など全て 捨てて南へ 南へ春へ 春へ#ネガティ...
この胸に刻まれた傷から垂れた血の一滴悲しみに暮れる大雨のような涙のひと粒それらはみんなこの秋の風に乗って空になり大地に返り花を咲かせる雨になる花びらのひとひらを雨のひと粒を丁寧に 紡いだら涙も 血もことば となって詩 が出来るだからわたしは存分に血を流し存分に涙を零すわたしだけのことば を紡いで詩 ができるわたし は幾つもの詩になってやがて またわたしの元へ返って来る悲しければ 悲しいほど痛ければ...
この秋の気配にわたしは毎年心病む未来が一層暗くなって冬時間になった町のサイレンが心を揺さぶるみんなわたしを置いてあの空へ行ってしまったと思うと無性にあとを追いたくなる死んではいけないその安易な言葉がわたしをより死の渕へ追いやる死んではいけないそんなことわかっているのよわたしもねそう思って耳を塞ぐそうしてわたしはまた足音を立てずにやって来る冬に怯え寒さに堪える#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代...
私は世の人々に比べたら大して忙しいほうじゃないむしろ ヒマと言えるだけどうつのままで仕事やら所用やらをこなしていると頭の中でヘタクソなバイオリンの音がギーコギーコと 鳴り響いてその場に 座り込みたくなる未明の冷気とノイズが私を 襲い体の自由を 奪う水が 欲しい咽喉ばかり 渇く愛なんかいらない煙草と水が欲しい愛が欲しい なんて元気な人の 戯言よと つぶやいては自虐ゲームばかり繰り返している教えて欲し...
わたしは今あなたの全身に感謝していますわたしは今あなたの背中の海に感謝していますあなたはわたしを叱ってくれたからあなたはわたしにいつも厳しかったからその厳しさには愛と期待がありましただからわたしはその期待に応えるために頑張ることができました頑張っているわたしをあなたは いつも見守っていてくれましたその 海のような広い 青い眼差しに抱かれていたからわたしは頑張ることができましたわたしが行き先に迷った...
お母さんが 死んでもう20年以上経つのにもしかすると私はまだお母さんを看取ったあの最期の6号室にいるのかも知れないあの6号室でいや もう6号室さえなくなったあの場でもういないお母さんの看病をしているのかも知れないだからこんなにしんどいのかも知れない壮絶 という言葉はこういうときに使うのだと知った余命一ヶ月末期癌の日々この世に地獄を見た余命一ヶ月末期癌の日々お母さんは癌性腹水でカエルのようにパンパンにな...
私の病はもしかすると辛かったことや悲しかったことしか記憶できない病かも知れないあったはず私にだって楽しかったことや嬉しかったこともそう自問して目をつぶって探してみても見つからない今日の秋晴れのように暖かな陽射しとやわらかな風に包まれてたときもあったはずそれが見つからないのは悲しい記憶のほうがナイフで刺されるように深く 刻まれてしまうから楽しい思い出は悲しい思い出の流れ出る血に上書きされてしまうから...
凄まじい悪夢をたっぷりと見ていつものように未明の目覚め眠剤の誘惑と闘いながら今日一日の予定を憂う予定がなければないでまた今日も苦しむ自分を呪う生きる意味を考えるなど無意味だとわかっていても苦しみから逃れたいだけの心は生きる意味の答えを見つけようとする生きる意味の答えはないそれが 答えなのに生きることに意味があってもなくても私たちは生かされるそれが答えなのに秋の長雨に濡れながらまたやって来る永い冬に...
目覚めはむごいと思いながらようよう 起き上がるお湯を沸かさなきゃ疲れた今日は確か燃えるゴミの日流しを洗ってゴミをまとめる疲れた着替えなきゃあのGパンはどこ?疲れたお腹が空いたけど冷蔵庫は空っぽ何を食べる?疲れたそんなルーティンしかない日々を無性にぶち壊したくなる旅に出てみたいただひとりでどこかへ宿も列車も何も決めずに秋の冷気が 棘のように幾つも幾つも背中に 刺さって痛いのに私は このルーティンに逆...
悲しみに 暮れ果てて泣いて 泣いて泣き明かしてぐずぐずに 崩れたいなのに 崩れられないのはひとりだから気がつくと理性の 針金がピキーーン・・・!と脳天から 背中を貫く崩れそうな 自分が どこかに 消え失せ頭痛だけが 残るいつものことか・・・と ため息をつく酸素の不足した 頭が しきりに 生あくびを呼ぶ崩れたい私は 人間キカイじゃないダメな自分に 素直でいたい闇夜の月に 霞がかかっていた#ネガティブ...
ばらばらばらばら不安の種が降って来てあちこちで不安が 芽吹く何の手入れもしないのに不安の芽は 強くって勝手に育ってやがて不安の森になる不安の森に視界を 遮られると真実を見る目が霞む正体のわからぬ不安はより大きな 不安を呼ぶ不安な夜に胸を押さえ不安な朝に耳を塞ぎ真実も現実も見えない鬱蒼とした不安の森急にうすら寒くなった秋の風が私の不安をかき立てる#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#自作ポエ...
死にながら 生きています死にながら 生きていると景色が全てモノトーンに見えます青空の青も日に輝く緑も白と黒にしか見えません死にながら 生きています死にながら 生きていると行き交う人が眩しく この目に映ります私にはないオーラを放っていてとても眩しく死にながら 生きています死にながら 生きていると心のあちこちが ほころびてその ほころびからわたし が少しずつ零れ落ちます零れ落ちたわたし はこの秋の夜風...
真っ暗闇の絶望何も見えない聞こえない全てを失って ひとりもがき続けて何年になるだろう絶望の反対語は「希望」?いや 安易な希望なんか持ったところできっと また絶望中の絶望に叩きつけられるだけだからでも絶望の闇にいるからこそ見えるものもある絶望の中でこそ光を掴むことが出来る昼間見えない星たちが夜になると輝いて見えるように絶望という名の天空には数多の星が きらめいているその光を 掴めるか流れ星と一緒に流...
あれこれと考えれば考えるほど心の迷路にはまってく入り口も出口もわからぬ心の迷路私が生きる 答えなど見つけられない心の迷路私は 方向音痴なの出口を聞こうと人を探して見回してはみるけれど人っ子ひとり いやしない迷路の出口は どこですか?答えを 教えて下さいな空を低く飛ぶ鳥たちは答えを さえずり飛び去って行く鳥の言葉はわからない最初から生きる答えなどどこにもありはしないのに考えるだけ無駄なのにそれに気づ...
秋が来るもう秋が来るいわし雲は不安の兆しまた今年も鬱々とした 秋に侵されて心を じわじわ食べられる逃げ場を失って右往左往するしかない私秋になると虫や獣も冬眠の準備を始める冬眠のできない私はいつまでも女々しく夏にすがりついて秋を 拒む寒くなると人が 死ぬ秋のせいで人が 死ぬ私は一体何度 喪服を着ればいいのだろう冬眠のできない 私の毎年の不安の兆し喪服の 秋#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩...
海が 鳴いている星が 震えている山が 唸っているノイズだらけの街の中にいても皆が眠っているこの静寂の未明には海からの風が渡って来る星のきらめきがこの目に映る山の呼び声が聞こえる汚れた都会の 隅っこが海になる星になる山になる苦しみに喘ぐときは手を当てて 深呼吸をしてここ に渡って来た海や星や山を感じることで何とか とどまるいつか 私自身が海になり星になり山になれる その日までいま ここに何とか とど...
宇宙はこんなに広くってその中で人間なんてけしつぶのようなものそう思えば私の悩みなんて枯れ葉がかさりと音を立てる程度なのにこの心は広い宇宙を見ずに枯れ葉の音に怯えてる広い宇宙を 見渡せば聞こえはしない枯れ葉の音に私は 悲鳴をあげて 頭を抱える宇宙はこんなに 広いのにほんの小さな枯れ葉の音に耳を 澄ましてしまう広い宇宙を見渡してごらん怖いものなど何もないから大きな世界を見てごらん自分の病など些末なこと...
テーブルの上の荒れ果てた様は私の心を 代弁してる飲みかけのままのコーヒーカップ吸殻で溢れた灰皿空になったペットボトル整理しても整理してもすぐにまた 荒れ果てる秋の気配が侵入して来るのを止めるようにピタリ ドアを閉める唇に紅でも引いて秋の浪漫を楽しみたくても秋になると 不安が芽吹く芽吹いた不安は秋と一緒に 膨らんで大きな大きな 不安になる荒れ果てたテーブルの上を整理しなくちゃ整理しなくちゃ芽吹く不安...
あなたを思い出すのはいつも あの日の悲しい別れなのに何年経ってもわたしはあなたを忘れられないもう淀んでしまった瞳に光るこの涙をせめて あなたに届けたい丁寧に箱に詰めてこの沢山の涙をあなたの元に届けたいそしたらあなたも少しはわたしを思い出してくれるでしょう?忘れたいもうあなたを忘れたいのでも季節の雨のように降る 涙はその行き先を失ってまた 新たな涙となって戻って来るからこの胸が痛い忘れられない あな...
解けない 呪縛不自由な 心自由を 取り戻しても今度は また「自由」と言う名の不自由に 苛まれるだけ怖い怖いと私の中の赤子が泣くの私の中の赤子の泣き声は小さくてええん・・ええんと泣くだけだから誰の耳にも届かない私の中の赤子は今にも消え入りそうで弱くて脆くてへその緒に縛られたままだから私はいつまで経っても自立できずにこの呪縛を持て余しているもっと大きく泣きなさい私はここにいるんだともっと大きく叫びなさ...
過去 という街で夢見通りを歩きながら思い出 というダイヤモンドを探しているどこまでもつづくこの夢の夜道で探しているたそがれ横丁に入るときらきらと輝いていたあの頃のわたしがいた光になったあの子がいた優しいばかりのあなたもいた夢や 笑顔というダイヤモンドがそこかしこに輝いていたわたしはそれらをひとつひとつ丁寧に拾ってポケットにしまい込む過去という街でしか生きられなくなった自分はいま への帰り道がわから...
いつも私はあなたの左側に立って歩いた左利きの私は左側にいたほうがあなたと近づけたからずっと二人で歩くものだと思ってたあなたの歴史を私が 背負い私の歴史をあなたが背負うそうやって二人でつらいことを 分け合って生きて行けると思ってたけれど あなたは私の歴史が重過ぎるからと途中で 背負うのをやめて離れて行ったね一人で自分の歴史を背負うより二人で互いの歴史を背負うそれが 私の最期の夢だったその夢に破れて私...
街は うららかな春なのに私の クリアな頭には冬の根雪が 巣食って痛い冬の 根雪は凍ったままでピキピキと音を立て私の思考の 邪魔をする春の 花が街中を 彩って人々を 和ませているのに私の すさんだ心には冬の根雪が 巣食って痛い冬の 根雪は硬いまんまでキリキリと私の 感情を乱す痛い痛い凍った 根雪が刺さって 痛い残酷な西日涙色の景色季節の終わりを追う心春の暖かな 風にも解けることなく頑固に巣食う私の ...
街が 静かに呼吸している花は こっそり一枚一枚その花びらを 開かせる呼吸が乱れて喘ぐ夜はそんな街の 息遣いを感じながら私の呼吸さえ 奪うのかと誰を恨んで良いかもわからず誰も恨めないことを 恨む苦しみに耽るいとまもない日常に脅されると見えない誰かを 恨みたくなる恨みが高じると悲しみになる静寂の 風恨み節の 夜街中が 私の乱れた呼吸を無視するせめて苦しみに耽るいとまが欲しい日常はいつだって情け容赦もな...
私が わたしを手放せたら私はきっと楽になる私が わたしを捨てられないから私はいつも苦しいの私が わたしを消せたなら私はきっとあの空と交わえる私が わたしを消せないから私はいつも悲しいの私が わたしをあきらめたら私はきっと夏の優しい夜風になれる私に わたしはいらないの私は わたしを捨てて行くこの広い世界を心から信頼して花に食べられて草や木に飲み込まれて自然の中に溶け込むために私は わたしを捨てて行く...
私は いつも 悲しんでいるそれが私の日常でもう慣れてしまった私の心はこんな夏の青空よりずっと先の季節にいてしとしと しとしと悲しみの雨に暮れている私にだってちょっと目を凝らせば喜びや楽しみはきっといくらでもあるはずだけど何かある度「自己嫌悪」という言葉を免罪符にして悲しみに逃げている「こんな自分はさいてー」だとか「こんな自分きらい」だとかそれは過剰な自己愛の裏返しわざわざ心を真冬にして震えてるしと...
名前を失くした 私はあなたに 何もしてあげられないあなたと手をつなぐこともあなたと夜明けを過ごすことも二人で グラスを傾けることも何も何も できない私は 血まなこになって自分の名前を探す私の名前は 何なのか私は一体 誰なのか私の名前はずっと昔に置いて来てしまったのか無名 という名前のままでは生きられない無縁仏になることなら一向にかまわないけれど生きている限り昔々に失くした自分の名前を探すしかない#...
幸せを 求めない幸せは求めれば求めるほど逃げてゆくものだから車窓を流れる景色のように病気を 治さない心の病は治そうとすればするほど治らないから自分の首を真綿で絞めるように絶望を しつづける希望を追いかけるよりとことん絶望しきった場所に本当の希望があるから海底から見える陽の光のように全て あきらめるあきらめない 絶対にあきらめないそれは ときには大事だけれど執着すればするほど苦しくなるだけだから沈む...
曇天の空が 低い夏の終わりの陽の光にベールがかかった曇天の空に 思う母の手を追い続けてばかりいた幼い日ひとりにされる不安に支配されていた幼い心それをずっと引きずって不安は慢性化された怖い怖い理由のわからぬ恐怖ほど怖いものはない曇天の空に 苦しむ曇天の 空は太陽を 隠して何層にも 雲を張っているけれどその厚い雲を 突き抜ければいつもそこには 青い空が 広がっているのに突き抜けられない曇天の 空突き抜...
皆 様々なストレスを抱えて生きていると思うだけど生きていること自体がストレスの私は一体 どうすればいいんだろうストレスを感じると私は 幻想に逃げる幻想は生ぬるい部屋にいるみたいに現実の景色に直接触れなくて済むから現実の世界には出来れば見たくない光景も触ると痛い場所もあって私はその痛みに堪えられないらしい現実の自分を 見たくないらしいだって現実の私は引き裂かれてるんだものまるで天と地みたいにそれでも...
母上様あなたが苦しみ抜いていなくなってもう25年何年経っても私はあなたが 苦しみつづけた枕元にずっと立っていましただから悲しむことも泣くことも できなくてただ苦悶の表情を浮かべて引きつけたような呼吸を繰り返すあなたをずっと 見ていましたその時から時計の針は 止まりました地獄絵図と化した病室が時の流れを 止めましただから私はあなたを死なせてあげることがどうしてもできませんでしたクリア過ぎる頭の中で私の...
私は ぬけがらまばゆい夏の 花火も祭りも笑顔も 青空も 皆涙色に霞んで私の目には 映る悲しく光る夏の視界は 涙色の思い出がいっぱいあの子が突然消えたのもあなたに突然別れを告げられたのも夏だった胸の傷が まだ痛い夏が来る度 思い出すずきん・・・と深い 涙の傷がひとつ またひとつと増えて行く私はぬけがら切なく光る夏の視界はいつの日も涙色#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#悲しみ...
ぎらぎら太陽の前では暗闇に居るしかなかったの近くに寄ると 焦がされて火に包まれてしまっただろうからだから私は自ら 暗闇に棲息することを選んだやがて私は暗闇から出られないようになった地上に出たい空を見たいと暗闇が 深ければ深いほど思うものなんだねこのままでは朽ちて行くだけ光を見つけよう光を光は地上では見えづらい闇に棲息しているからこそ光はより輝いて見える濁った涙で目が霞んでも風が去っていくように祭り...
顔は ないほうがいい自分が見たことのない後ろ姿のほうがいい背中に背負った十字架を晒しながら歩くほうがいい十字架の重みに堪えられなくてときに闇に沈むけれど何とか 地上に出て雨のあとの輝く街に溶け込みたい人々の背中に十字架が見える十字架が見える小さな十字架大きな十字架朽ちかけた十字架人は皆それぞれの十字架を背負って 歩く自分では見ることのできない十字架を#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエ...
どんなに苦しくてもこの世はいつも放置プレイだから私はこの苦しみの感情を空に託すことを覚えた風に任せるよう努力したそしたらいくらか楽になった髪の一本一本に流れる苦しみや胸をえぐられるような悲しみは全て空に全て風にでも本当は温かな眼差しが欲しい暖かな手が欲しい温かな見守りが欲しいそう思いながらこの感情たちを夏空の星ひとつひとつを紡ぐように言葉の星座にして今日もまた放置プレイに堪え続ける#ネガティブのま...
まどろみの中怖い夢を見て目覚めても何の夢を見たのかいつも 忘れているわたしはわたしの思いをどこかに置いて来てしまったの?それなら探しに行かなくちゃ遠くの海辺やあなたの夢の中や過去に色褪せた街のどこかに遠くの海の砂浜で真っ白な貝を探すように他の誰かとの夢を見ているあなたの夢の中をまさぐるように過去の街のセピアの中に色を見つけるように探しに行かなくちゃわたしはわたしの思いが眠っていそうなその場所へ思い...
胸の鉛が苦しい涙の分だけ鉛になって胸につかえているから深い悲しみ 背負ったままで 湖ひとつ出来るほどの涙を抱えているから泣いて泣いて体中が 涙漬けになるまで泣いて泣いて私の涙で 鳥たちの 空飛ぶ羽が重くなるまで泣いて泣いて私の涙で 花たちが その首をもたげるまで泣いて泣いて心ゆくまで泣き明かしたい#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#悲しみ...
夢も見ないで 私は泣いた大切な あなたも消えたひとりぼっちの 私にもう 夢は見られない胸の鼓動が闇に溶けてはまた 戻って来る心は闇一色でもう夢は 見られない手探りで 夢を探す誰かの残り物の夢でもいい朽ち果てた夢の残骸でもいい夢が 見たい夢が 見たい歪んだまま 伸びた親指の爪を 見つめながら夢も見ないで 私は泣いた#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#悲しみ...
空が 泣いている空が 泣いているしとしと しとしと絶え間なく空が 泣いている街中が涙に 潤んでいる涙に 潤んでいる傘の花が街中に 咲いている人々は傘の花の下自分の代わりに泣いてくれる空に気づかずいつもの日常を送ってる空が 泣きやむと街は空が残した涙の粒に 照らされて 輝く人々の ケガレが浄化されたように真夏の青と白と緑だけの世界が戻って来る浄化された人々もいつの間にか輝いて傘の花が一斉に散る空が ...
蝉の鳴き声夏の 証火照った体を夜風が冷ます今夜もまたわたしはいなくなった自分の心を探してる時の流れに逆らって遠くへ行った心を 探す戻っておいでいま ここにそう呼びかけても一向に帰って来ないわたしの心戻っておいでいま ここに太陽がどっぷりと沈んだあとの真夏の夜の夢明かりは 優しいだから戻っておいでいま ここにわたしはわたしに呼びかける闇色の風 なみだ星夏の足音 長くて短い一瞬の 人生#ネガティブのま...
大雨が 奏でる曲は月光の第三楽章に 似てる思い出の 第三楽章ジャズしか聞かなかったあなたが「月光は 第一楽章より第三楽章のほうが良いね」と言ったそんな ほんの些細なことでもあなたのシャープな感性と私の感性とが重なると心が踊った二人の心が重なって月光第三楽章の音色はより クリアにこの耳に響いた大雨と月光第三楽章が二人のために演奏してくれている気がしたあなたの 穏やかな瞳の中にはいつも 深い傷が見えた...
日々の生活が 重たくて重たくてやり過ごすのが やっとで気分転換する気力さえない病という名の暗雲が常に 私の周りを覆い尽くして前が 見えない生きているだけで全てが 重たい体を引きずるように 重たい生きることはこんなにも 重たいことだったの?楽しいこともあったはずなのにそれはいつも 忘却の彼方生きることが 生活が余りに 重たくて全てを捨ててどこかへ逃げてしまいたくなる一体 何の罰なのだろう一体 私はど...
お腹が空いたから何か食べたいのと おんなじに苦しいから 死にたいの眠くなったから寝たいのと おんなじに苦しいから 死にたいの苦しいから 死にたい食べるのが 当たり前のことのように眠るのが当たり前のことのように死にたいのも私のとっては当たり前のことなのなのに死ぬことだけを禁止されるのは なぜ?空腹なのに食べてはいけないと言われているようで死にたいのに死んではいけないと言われるのは理不尽でしかない苦し...
春なのに 震える心過去の私が今の私を嗤ってる嗤わないであの頃の私何も知らない子供だった癖に春なのに 真冬の心街は すっかり春めいて桜の声も 聞かれるのに私の心はいつも はだか木桜さくら刹那の さくらさくらの 春は今年も 私をよけて行く刹那の 桜よ私の元へも どうか その姿を見せて刹那な 私はあなたを 見上げて刹那の 楽しみ過ごすから一夜限り一夜限りでかまわないから#ネガティブのままでいい#シニア女性...
大事なものは白猫と明日のごはんたった それだけ未来の絵は私の眼には 映らないし夢を見ては 破れ地に 叩きつけられた傷の後遺症がこの胸に 残るから私より ずっと暖かな白猫の 体温をこの手で大事に守るだけお前はいつも暖かかったあんなに大事に守って来たのに私はそれすら奪われた失うものはもう何もない何もない#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#苦しみ#闇...
苦しい苦しい苦しい苦しい潰れる潰れる潰れる潰れる今日も一日よく苦しんだ一日の終わりに大きくひとつため息をついてわたしは自分で自分を褒める束の間の眠りから覚めると また明日の苦しみが音も立てずにやって来る明日は堪えられるだろうか苦しみの一日は 長い灼熱の太陽に青い空に死を 夢見て苦しいだけの今日を 生きるその繰り返し繰り返し苦しい苦しい苦しい苦しい苦しい潰れる潰れる潰れる潰れる一日は一生はわたしには...
海が轟くほど ひとりきりひとりきり空が割れるほど ひとりきりひとりきりひとりきりの夜は 寒いひとりきりの夜は 虚ろ差し伸べてくれる手もなくて私はいつも 空(くう)を 掴む夜空に星座も探せぬほどひとりきりひとりきり週末も祭日も 私には 関係ない季節を忘れるほどひとりきりひとりきり笑っても泣いてもこの世から 道を外れたようにひとりきりひとりきり道が外れていることを教えてくれる人も私には ないひとりきり...
アルコール依存の人がもう一生酒を飲まないそれしか治療法がないのと同じわたしの今の苦しみは夢依存虚構でしかない甘い夢に逃げて逃げて現実に戻るとそのつらさからまたもっと甘い夢に逃げるその悪循環だからわたしはアルコール依存の人が一生酒を飲まないのと同じように一生夢は見ない私の見る夢には中毒性があるしっかりと現実と言う大地に立って未来を夢見るのとは違う虚構でしかないでも甘い甘い夢夢に逃げたら現実はどんどん...
怒涛の如き感情が胸の内側からここをあけて!と叫んでる悲しみ苦しみ痛み怒りそんな 負の感情ばかりが胸の内側で 暴れるなのに私はそんな感情たちを抑えつけいつも 冷静な自分を装うこの感情たちを思い切り開放させてあげたい苦しみの大地に立ち悲しみの空を仰ぐこの世界に悲しみ苦しみ色の景色を存分に描いてみたいそれができないから私の感情たちは行き場を追われるように私の胸の内を叩いて 叩いて叩きつける私の内なる感情...
すがるように 過去を追う色褪せないように大事に大事に していても知らぬ間に 過去はセピアに染まってる私に未来は ないからただ過去を追い過去に生きる色褪せないように色褪せないようにそれでも時は 無情に過ぎ去るすぐに色褪せセピアに染まるセピアの過去に すがりひたすらに 追いかける無情な 時の流れに無駄と 知りつつ 哀しく 逆らう#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#苦しみ#闇...
抜け殻非日常の夢のあと非日常の甘い夢は浸かれば浸かるほど抜けられなくなる日常に戻ってもただ呆然と夢の名残りを追っている日常から逃げて逃げて夢の時間を重ねれば重ねるほどまた 抜け殻麻薬のように禁断症状に苦しむことがわかっていても甘い夢に浸かりたくてまた 抜け殻あと一回だけあと一回だけと自分に言い聞かせて夢に浸かってはまた 抜け殻日常の孤独を受け容れられなくてまた 抜け殻本物の廃人になりそうな 夜#ネ...
風が 唸っている風が 唸っている風が 唸り声を上げているあれは冬の海から渡って来た風だ風の唸りは私の唸り自分を覆い尽くす殻を必死で 蹴破ろうと風と一緒に唸ってる風の唸りは私の唸り現実へ通じる道に何とか出ようと風と一緒に唸ってる風の唸りは私の唸り長年 閉め切った窓はなかなか開かなくて何とか開けようと風と一緒に唸ってる風が 唸る私が 唸る殻を破るために現実へ出るためにひとりじゃないと感じるために風が ...
蝶が羽を広げるのも人の一生も同じ一瞬のきらめきどこかから産声が聞こえるのも誰かが息絶えるのも同じ一瞬のきらめきわたしがあなたを愛した時もあなたとの別れに涙したことも同じ一瞬のきらめき時を遡って過去へ 出かけようわたしを取り戻すためにいつか今 この時が過去になったらわたしがまたここに来る未来のわたしがわたしを取り戻すために#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心...
空が 号泣している空が 号泣している水の玉が幾つも幾つも窓を 這う電線に水の玉が 幾つも幾つも連なっている気がつけば 雨涙を心の奥底に封印している私の代わりに空が泣いてくれると人々が私の悲しみを知ってくれるようでなぜか どこかありがたい傘も 役に立たないほどの土砂降りでみんなの服を濡らすだけの涙をそうよ 私は心に 持っているの冷たいでしょう?悲しいでしょう?街中を濡らすだけの 涙をそうよ 私は心に...
暖かな冬の陽射しに安堵して悲しみ 喜び幾年月目をつむれば蘇る私が輝いていた日々もうたかたの群集劇消えてなくなる夢のあと私の確かな日々はどこ?もうどこにも見当たらぬそれも全ては幻想だからただひたすらに楽日まで演じるだけの幻想芝居大根役者の幻想芝居#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#苦しみ#闇...
夢 断たれて闇巡り巡る闇には時折 光垣間見えるは青い空夢 断たれて闇巡り耳を澄ませば街の色平和な人の笑い声夢 断たれて闇巡り気がつけばこの両手にはたったひとつの夢さえも残ってはいなかった思い切り堕ちて行こう夢 断たれて闇巡り#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#苦しみ#闇...
毎年毎年 同じこと誰にも祝ってもらうことのない誕生日がいつもと変わらずに過ぎたまた何の中身もない一年という年を重ねためでたくもない誕生日空を見上げて宇宙を思う広大な宇宙にとって人間は塵に同じ私が 塵に過ぎないならば風に吹かれて消えるだけ私が塵に過ぎないならば悩むことなど 何もない私が塵に過ぎないならば宇宙を 実感することが出来る塵に過ぎない自分を感じたくて空を見上げて宇宙を思う永遠の楽に辿り着きた...
あなたに ずっとそばにいてなんて 贅沢は言わないただあなたが 私の家に来るときの革靴の足音だけ そばにいてあなたが うちのドアをノックするときのトントントントン といつも4回鳴らす その音だけ そばにいてあなたから漂う煙草の匂いその残り香だけ そばにいてそれだけでもあなたがそばにいると思える私は贅沢な女じゃないの愛された記憶がないからこの世に ひとりでも私を 気にかけてくれる人がいるそれだけで 十...
ねむれ ねむれ白猫 ねむれおそらにのぼって白猫 ねむれあそべ あそべ白猫あそべおそらにのぼって白猫あそべいたかったねくるしかったね病だらけでつらかったねなのにお前はいつも いつも生きようとしていたね二人でたくさんの病を乗り越えたねよくがんばったねほんとにほんとにえらかったねだからお前はおそらにのぼってようやく楽になったんだねねむれ ねむれ白猫ねむれまたお前に会えるその日をわたしは待っているよあそべ...
私は 風になりたい風ならばあなたのコートを 翻して私の居場所を知らせることが 出来るから私は 水になりたい水ならばさらさら 流れてあなたの 疲れを洗い流すことが 出来るから私は 花になりたい花ならば思い切り 開いてあなたの心を 和ますことが 出来るから私は 雲になりたい雲ならばぽっかり浮かんであなたを 暖めることが 出来るから風に水に花に雲になってあなたを 抱きしめたい今の私では何も 何も出来ない...
木の葉が ざわざわ揺れるだけで私の心は大きく揺れる明けない夜に突き落とされてひとりずたぼろに傷ついた心を薬で麻痺させて何も感じないようにする横たわると血が騒ぐぐるぐるぐるぐる血が走るから体が 熱い眠れない私は ひたすら夜明け前にすがりつくもう朝が来ませんようにと手を 合わす冷めた珈琲晩夏の香り孤独の餌食母の骨#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#苦しみ#闇...
ケガレてしまった苦しみはケガレた分だけ罪深くケガレた分だけずっしり重いケガレてしまった苦しみの居場所はいつも闇の淵暗い暗い闇の淵はケガレたものたちの集まり何層にも積み重ねられた重い重い罪のいる場所でも闇の淵にいるから光も 見える#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#苦しみ#闇...
曇りガラスから漏れる灯りがあちこちに星のように点在するその 小さな灯りすら得られなかった自分に苛立ち悲しんでも 意味はない名前も知られぬ花たちの如くただ一厘寡黙に 咲き寡黙に 散る「何のために生まれて来たの?」そんな愚問を一切持たずただ季節を受け容れて咲き季節を受け容れて散るそんな名前すらなき花の如くこの人生という季節を黙って 受け容れて散ることができたならもう悩むこともない自意識に苦しむことも失...
わたしがわたしから誕生してわたしが成長して大人になったわたしがわたしと結ばれて現在のわたしが過去のわたしに戻ってわたしを やり直そうとしても宿命からは逃れられなくてまたわたしがわたしから誕生するそこにあなた は介在しない絶対的孤独圧倒的孤独希望と絶望の繰り返しパラドックスから逃れられない終わらない旅映画「プリデスティネーション」を見て浮かんだ詩です。見てない方には何のことかわからないかも。YouTube...
せめてゆっくりと絶望に 浸らせてせめてゆっくりと悲しみに 耽らせてせめてゆっくりと苦しみを 味わわせて現代の文明はデジタル化だの何だのと余りにもせわしく進んでじっくりと 悲しむいとまも ないゆったりと 苦しむいとまもないそんな現代に私は着いて行かれなくて悲しい時は存分に悲しんだほうがいい絶望している時はどっぷりと絶望したほうがいい誰にでも悲しいことやつらいことがあるのにそれを感じないように感じない...
平成11年11月10日わたしは 死んだ死んでしまったわたしはただ悲しみの陽が暮れるのを見送り苦しみの陽が昇るのを迎える春も 夏も秋も 冬もうわ言のような繰り返し暦の外で人々の今日を見る明日を見る終わらない終わらない平成11年11月10日わたしは 死んだわたしは死んでしまったからもう何も出来ないのもう誰にも会えないのただ成仏できない魂になって何十年もこの部屋にいる平成11年11月10日わたしは 死んだ今日も悲しみの陽...
わたしのこの目は虫のよう一枚の木の葉の緑に草原を見るわたしの耳は傘の花雨のひと粒ひと粒を弾いた音で 歌を聞くわたしのこの手は枯れ木のよう血管の一本一本が枝のように走ってるだからわたしはこの体から抜け出して空の青さに混じりたい海の深さに沈みたいこの体から抜け出して#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心...
ひとつふたつみっつよっついつつむっつ・・・・・苦しみの 石つぶてなら抱えきれぬほど持っているのにひとつ・・・・ふたつ・・・・・?咲き乱れる 春の花はいくら 記憶の糸をたぐってもただの一厘も見当たらなくて私の人生に春という季節はなかったの?そんなことはないきっとふたつやみっつはあったはずでも余りに遠い昔のことでもう思い出せなくなっているひとは 悲しいつらい出来事にざくりと深い傷を負うと楽しい出来事な...
散るのがわかっていて花は なぜ咲くの?冷たい風にさらされても豪雨に濡れてもなぜ咲くの?死ぬのがわかっていて人はなぜ 生きるの?苦しみに喘いでも悲しみに涙してもなぜ 生きるの?その答えはきっと誰も持っていないいつか散っても朽ち果ててもただ花は咲きつづけるいつか死んでも泣きながらでも人は生きつづける生きたいという本能と死にたいという本能がいつも私の中で錯綜しているそして今日も死にたいと思いながら生きて...
何だか暑かったから今って どの季節?と ぼんやり思いさあ・・・?春か夏じゃない・・?と 適当に流す余りに 疲れると季節も時も思考も自分の名前さえ忘れ果ててしまう忘れたいのに忘れられないあの人はまだ私の胸の痛みになっているのにただ ただ忘れたくて眠りたくて早く 眠りたくて季節なんかどうでもいいあの人は もう関係ないと乱れたベッドに倒れ込む#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#苦しみ#闇...
全ての草木が生きものが伸びやかに 鮮やかに 輝くこの灼熱の中で私は ひとり行方不明の風を 待つ穏やかな優しい風をひとり 待つ風に この身を任せたくてそうしなければ私は変わらぬ 不安の冬から脱することができないから風の行方は わからない行方不明になるのは最高の贅沢風にこの身を任せれば楽になれると知っているから私は ひとり行方不明の風を待つ#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#人間#人生...
お前の淹れる珈琲は美味しいな とあなたはいつも言ってくれたね淹れ方がいいの と得意になって私は言ったね今は自分一人のために珈琲を 淹れているひと雨ごとに季節は 流れ目まぐるしく変わる 街並みにひとり を知ったおかえりおやすみいってらっしゃいそんな台詞たちはもう 必要なくなった自分のために珈琲を淹れてひとりで未だにつぶやくのただいま おかえりいってきますもういってらっしゃいが聞こえないもうおかえり ...
勝ち負けを競うそのずっと後ろに人々の人生があるのそれぞれのペースで歩いたり 転んだりしながらそれでも懸命に皆前へ進んでいるの勝ち負けを競うそのずっと後ろに人々のドラマがあるの上手く 歩けなくて四つん這いになって膝から血を滴らせながらそれでも 前に進むそこに感動があるの勝ち負けに興味はない誰に負けてもかまわないただ自分にだけは負けないで涙を零しても血を流しても自分にだけは負けないでゆっくりでも転んで...
悲し過ぎて苦し過ぎて狂ったように笑う余りにも 悲しいと泣くことができなくなる心の部品が 壊れたみたいにむしろ おかしくて笑えて仕方ないひたすら 降りつづく土砂降りの雨みたいに思う存分 泣いてみたい草木を濡らして歩く人を濡らして街中を濡らして何もかもがびしょ濡れになるまで泣いてみたいできることなら誰かにすがりつきながら私の涙で街中を ずぶ濡れにしたいそうしたら私の悲しみがみんなに伝わるから#ネガティ...
「やり直しのきかない人生なんてない」その言葉を 信じたいあなたにすがりついてながらえる日々はもう終わりにしなきゃいけないあなた という暖かい生ぬるい部屋に別れを 告げて私は ひとりで歩き出さなきゃいけない絶対的な孤独に襲われても偽りの甘い言葉をかけられても私は ひとりで歩き出さなきゃいけないジャンキーな自分をしっかりと見つめてそこから抜けるための一歩を踏み出さなきゃいけない虫が地中から 這い出すよ...
わたしがわたし として産まれてわたしがわたし として成長してわたしがあなたに恋をしてわたしはあなたに成り替わるわたしはあなたに捨てられてわたしはわたしを見失うわたしはあなたじゃないわたしはあなたじゃないあなたがいなくなってもひとりぼっちになってもわたしは わたしわたしは わたしをちゃんと取り戻すために二人じゃなくひとりで頑張らなくちゃひとりで乗り越えなくちゃひとりで立ち直らなくちゃできるはずわたし...
いつも遠い目をしてあなたは何を見ているの?すっかりジャンキーになった私はもう希望という名の妄想を抱く気力さえなくて目の前にある欠けた茶碗や紙くずやそんな がらくたたちがカタカタと音を立てて襲って来る離脱症状に堪えるこれを乗り越えなくては私は終わってしまうからジャンキーになった私をあなたは見てはくれなくて遠い目をしたあなたが何を見ているのか私にはわからなくて遠い目をしないでお願いだから私を見て#ネガ...
私が生きるために必要なのは水と 酸素とあなたの 体温その体温を 突如 失ってある日 私は生きながら死んだ#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#苦しみ#闇...
あなたと体を重ね合わせたそのあとは抜け殻になったこの心を持て余す抜けられないまるで 麻薬この依存を断ち切るには余りにも 孤独で呆然とテレビの画面を眺めてはどうやってこの現実を受け容れようかと思考できなくなった頭で 思う麻薬の快感などいっときのものですぐに離脱症状に苦しめられるとわかっていてやめられないあなたへの思いは麻薬抜けられなくなった沼依存心が 潰れる心が 潰れる#ネガティブのままでいい#シニア...
真面目だねって 言わないでください真面目なんて私にとっては褒め言葉でも何でもありません私は思い切り不真面目に生きたかったんです不真面目にだけど生きることが余りに苦しいと人は 真面目に生きるしかないんです苦しみの中で不真面目になるともっと苦しくなることがわかっていたから私は真面目に生きざるを得なかったんですいつか楽になる日が来たらそのときは周囲が驚くほど不真面目に生きたいと思います思い切り不真面目に...
心の破片が刺さって痛い安物の湯呑みみたいにわたしの心は欠けているから心の破片を修復しようとセメダインでくっつけてもガムテープでつなげてもくっつかないつながらない欠けた心で見る夢は不自然なまでに明るくて突如 消えてみたりする切れかけた電球みたいに正常さを失った心心の破片が刺さって痛いいつか粉々に砕けた心を海に 流してみたいいつか粉々に砕けた心を土に 埋めてみたいそしたら楽になるのだろうか正常な心より...
あなたと向き合っていたとき私はいつも胸を焦がす思いであなたを見つめてた冬に咲く花のように切なく灼熱の太陽のように熱くあなたを見つめてたなのにあなたはそんな私の気持ちなどおかまいなしに私とはまるで違う人を見ていたんだね私の姿に他の誰かを上書きしてその人を見ていたんだねわかっていたよ薄皮を剝ぐようにあなたの心が透けて 見えたからだから私はあなたに別れを告げたずだぼろになった心を押し殺して抜け殻になった...
まだ輝いているあなたのあどけない笑顔あなたの熱い胸あなたの高まりあなたの温もりあなたの全てを過去にして思い切り投げて海に捨てたあなたとの過去たちが音も立てずに海の底へと沈んで行ったさよなら あなたさよなら あなたいつかあなとの時間が悲しみの胸の痛みから暖かな夕陽のような思い出色に変わるその日までさよなら あなたさよなら あなた#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#人間#人生...
理屈じゃないの猫を 抱きしめるのは理屈じゃないの心が 飢えるのは理屈じゃないのもう一度あの日に帰りたいと思うのは理屈で全て割り切れたらどんなにか楽でしょうに全てに原因があって結果があってそれゆえに猫を抱きしめるそれゆえに心が飢えるでも今 もはやそれは不可能であると割り切れたならどんなにか楽でしょうに理屈では割り切れないから人は苦しむ理屈では割り切れないから人は 悲しむ方程式のようには解けないのが人...
あなたのことをもっと知りたいけれどあなたを知るということはあなたが今までに流した汗や涙や血を見つめるということあなたの人となりが簡単にわかるということではない優しく 穏やかなあなたの向こうにある悲しみを 傷口を見つめるということ「他人の気持ちは わからない」そのスタートラインに立って初めてあなたの心に寄り添える夏になっても寒さの雨が 降るように冬になっても暖かな陽射しが刺すように#ネガティブのまま...
世界中が私に無関心だ私のいのちには特に 価値もないし何の役にも立たないからそれも 仕方のないことかも知れないだからいつも ひとりで孤独の風に乗って彷徨う彷徨う先々で人々の髪を乱しては「私と遊んで」と せがむけれど皆 乱れた髪を直すだけで私には 気づかないこの世界の不条理の雨や矛盾の海や理不尽の空の中私は 彷徨う根なし草の不安を抱えたまま私は孤独の風に乗ってどこへでも行く自分を 受け容れてくれる人を...
夢まぼろしの世界からやっと目が覚めました夢を買うのはやめました潮が満ちればあっという間に崩れ去る砂のお城はもう作りません夢を買うのはやめました夢は買うものではなく現実の中で自分の力で掴むものです夢見る力を失くして途方に暮れてももう何の夢も見られなかったとしてもそれでも現実を生きるそれがいちばん大事だとよくわかったからやっと目が覚めました夢を買うのはやめました#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代...
わたしはわたしの詩になって溢れる涙のひと粒ひと粒で文字を 綴るわたしはわたしの詩になって流れる血の一滴一滴で文字を 綴る詩になるほどの涙と血を流しながらそれでも生き抜くしかないからわたしは 詩になる歌になる長い長い人生という小説の1ページになるわたしは 詩になる歌になる...
社会から 一切自分を遮断してカーテンを引いて真っ暗にして眠れないのならせめて妄想に耽っていたいと思ってもそんなときに限って容赦なく鳴る電話通帳の残高を嫌でも考えねばならないお金それだけは誰に話しても解決できない 悩み情やなさけで金は 増えない予定なんかないのにお金は出て行くばかり照りつける太陽が私を社会へと引き戻す父よ母よと何も知らずにすがってた幼い日に戻りたい父が母が いなければ何もできずに守ら...
今日はこんな昼間に珍しく 穏やかな気分だ休日のせいだろうかそれともこの雨のせいだろうか電線に 雨粒が並んで私のために 泣いてくれている泣けない私の代わりに空が号泣してくれている雨の日は 優しい街中が 涙に暮れて木々も小鳥も 花びらたちもみんな涙に 濡れているから雨粒の調べが私の耳に 心地良い雨が奏でる 幻想即興曲がこの耳に 優しい泣けない私の代わりにみんなが泣いてくれる泣けない私の代わりにみんなが...
桜も見ずに嗚咽する はるはあけぼの海も無縁に汗と涙を 交互に噴き出す なつはよる紅葉みたいな血反吐吐く あきはゆうぐれそして凍える体を自分で暖めるしかない ふゆはつとめて繰り返す 四季はいと くるしたったそれだけの感情たちに支配されて生きている#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#苦しみ#闇...
流した血の分だけいつか報われるのだろうかどれだけ血を流しても先のことなどわからない安易な夢を見つづければ見つづけるほど傷は深くなる一方なのに安易な夢を見てはまた 血を流す流した血の分だけせめて 休ませて欲しいこの モノトーンの景色に一色でも色を添えて#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#苦しみ#闇...
乙女たちが 集っては互いの夢を 語り合うきらきら きらきらその輝きは真夏の海の 水平線未来は 無限に広がっている私にもそんな時代が あったのねと思ってみても 帰れない乙女の頃には 帰れない未来は 既に見えている赤い唇 色褪せてとうに 春など行き過ぎてそれでも まだまだ生きるのか大人の 色香がまだあるなんて思ってみても今日も眠れぬ やつれ顔ただ ひたすらに褪せた 唇なぞるだけ#ネガティブのままでいい#...
傷つけ合いすれ違い恨み節を 口ずさみもう 人なんか誰もいらんと思うそれでも暖め合い重なり合い互いの血の ぬくもりを感じると人と居たいと思う矛盾や 理不尽や不条理を 感じるのは人と関わるせいだけど いつも矛盾や 理不尽を解いてくれるのはやっぱり人と関わるせい悲しみや苦しみを一緒に背負ってくれるのもやっぱり 人で等しく赤い血が流れた 人を 求めてやまぬ声なき悲鳴のように人を求めてやまぬ#ネガティブのま...
うつうつ雨が続いたあとは瞬く星に恋い焦がれ頭にかかった霞が晴れたら星を 集めてきらきらきらきら戯れる悩みごとなど 皆あの天の川に 溶けて遠く遠くに消えてゆく蝉の亡骸夏の跡吾子(あこ)の瞳の星の色#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心...
ほたるのひかりまどのゆきいまこそ わかれめいざ さらば春になると歌った歌昔々に歌った歌今はもう歌えないだって若木のようなあの頃のわたしはどこにもいないからほたるのひかりまどのゆきいまこそわかれめいざ さらばその歌に涙して友達と抱き合ったわたしはまだ人生の重たささえ知らなかったほたるのひかりまどのゆきいまこそわかれめいざ さらば昔々の 春の歌#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心...
やむのを忘れた梅雨の日の雨みたいに泣き明かす骨を断たれるみたいな悲しみに 堪える肉を削がれるみたいな苦しみに 堪える胸に手を当てて乱れた呼吸を必死に 抑える生きるのがつらくてただ生きるのがつらくて#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#苦しみ#闇#いのち...
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世界とひとつになれたなら私が歩けば景色が 流れる私が 歌えば小鳥も歌う私が怒れば海が轟く私が泣けば雨が降る世界の中に私がいて私の中に世界が 広がる世界とひとつになれたなら心はもう 揺らがない自分がいなくなっても安心できるだって私は自然のつづきになれるのだかから#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#自作ポエム#ポエム...
この虚無の瞳に映るのは終わらない冬終わらない日常春が見えない悲しい心褪せた唇路地裏の孤独愛に飢えているくせに愛なんてくだらないと言って聞かせる夢も未来も捨てて尚生きられるのかと自分に問うわたしは過去だけを抱いていつもの闇の路地裏で野良猫のように寒さに震える#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#自作ポエム#ポエム...
悲観 挫折 失敗そんな世間でいう「不幸」ばかりを背負って生きるだけどそれは本当に「不幸」なの?何度も何度も失敗して挫折して悲観してそれでも失敗するから人は変われる挫折するからやり直そうと思う悲観するから楽 に向かおうとする挫折や失敗のない人生に成長 はあるの?人は弱いから何の挫折もなしに変わることはできない挫折して失敗して悲観するから変わろうと思うそれで成長できたとしたら挫折や失敗のない人生よりず...
枯れ葉の秋に震える季節やがて街中が白い呼気に包まれる季節カレンダーは残り数枚虫や草木が冬になったら春までの眠りにつくように鳥たちが南へ南へ渡るようにわたしも眠る虫と共にわたしも羽ばたく南へ南へ時計やカレンダーなど捨てて季節の風の行方だけを頼りに暖かな場所へ眠れる場所へ鳥になり虫になり草木になってただ風の行方を追って愚かな自分のカレンダー残り 数枚の憂鬱など全て 捨てて南へ 南へ春へ 春へ#ネガティ...
この胸に刻まれた傷から垂れた血の一滴悲しみに暮れる大雨のような涙のひと粒それらはみんなこの秋の風に乗って空になり大地に返り花を咲かせる雨になる花びらのひとひらを雨のひと粒を丁寧に 紡いだら涙も 血もことば となって詩 が出来るだからわたしは存分に血を流し存分に涙を零すわたしだけのことば を紡いで詩 ができるわたし は幾つもの詩になってやがて またわたしの元へ返って来る悲しければ 悲しいほど痛ければ...
この秋の気配にわたしは毎年心病む未来が一層暗くなって冬時間になった町のサイレンが心を揺さぶるみんなわたしを置いてあの空へ行ってしまったと思うと無性にあとを追いたくなる死んではいけないその安易な言葉がわたしをより死の渕へ追いやる死んではいけないそんなことわかっているのよわたしもねそう思って耳を塞ぐそうしてわたしはまた足音を立てずにやって来る冬に怯え寒さに堪える#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代...
私は世の人々に比べたら大して忙しいほうじゃないむしろ ヒマと言えるだけどうつのままで仕事やら所用やらをこなしていると頭の中でヘタクソなバイオリンの音がギーコギーコと 鳴り響いてその場に 座り込みたくなる未明の冷気とノイズが私を 襲い体の自由を 奪う水が 欲しい咽喉ばかり 渇く愛なんかいらない煙草と水が欲しい愛が欲しい なんて元気な人の 戯言よと つぶやいては自虐ゲームばかり繰り返している教えて欲し...
わたしは今あなたの全身に感謝していますわたしは今あなたの背中の海に感謝していますあなたはわたしを叱ってくれたからあなたはわたしにいつも厳しかったからその厳しさには愛と期待がありましただからわたしはその期待に応えるために頑張ることができました頑張っているわたしをあなたは いつも見守っていてくれましたその 海のような広い 青い眼差しに抱かれていたからわたしは頑張ることができましたわたしが行き先に迷った...
お母さんが 死んでもう20年以上経つのにもしかすると私はまだお母さんを看取ったあの最期の6号室にいるのかも知れないあの6号室でいや もう6号室さえなくなったあの場でもういないお母さんの看病をしているのかも知れないだからこんなにしんどいのかも知れない壮絶 という言葉はこういうときに使うのだと知った余命一ヶ月末期癌の日々この世に地獄を見た余命一ヶ月末期癌の日々お母さんは癌性腹水でカエルのようにパンパンにな...
私の病はもしかすると辛かったことや悲しかったことしか記憶できない病かも知れないあったはず私にだって楽しかったことや嬉しかったこともそう自問して目をつぶって探してみても見つからない今日の秋晴れのように暖かな陽射しとやわらかな風に包まれてたときもあったはずそれが見つからないのは悲しい記憶のほうがナイフで刺されるように深く 刻まれてしまうから楽しい思い出は悲しい思い出の流れ出る血に上書きされてしまうから...
凄まじい悪夢をたっぷりと見ていつものように未明の目覚め眠剤の誘惑と闘いながら今日一日の予定を憂う予定がなければないでまた今日も苦しむ自分を呪う生きる意味を考えるなど無意味だとわかっていても苦しみから逃れたいだけの心は生きる意味の答えを見つけようとする生きる意味の答えはないそれが 答えなのに生きることに意味があってもなくても私たちは生かされるそれが答えなのに秋の長雨に濡れながらまたやって来る永い冬に...
目覚めはむごいと思いながらようよう 起き上がるお湯を沸かさなきゃ疲れた今日は確か燃えるゴミの日流しを洗ってゴミをまとめる疲れた着替えなきゃあのGパンはどこ?疲れたお腹が空いたけど冷蔵庫は空っぽ何を食べる?疲れたそんなルーティンしかない日々を無性にぶち壊したくなる旅に出てみたいただひとりでどこかへ宿も列車も何も決めずに秋の冷気が 棘のように幾つも幾つも背中に 刺さって痛いのに私は このルーティンに逆...
悲しみに 暮れ果てて泣いて 泣いて泣き明かしてぐずぐずに 崩れたいなのに 崩れられないのはひとりだから気がつくと理性の 針金がピキーーン・・・!と脳天から 背中を貫く崩れそうな 自分が どこかに 消え失せ頭痛だけが 残るいつものことか・・・と ため息をつく酸素の不足した 頭が しきりに 生あくびを呼ぶ崩れたい私は 人間キカイじゃないダメな自分に 素直でいたい闇夜の月に 霞がかかっていた#ネガティブ...
ばらばらばらばら不安の種が降って来てあちこちで不安が 芽吹く何の手入れもしないのに不安の芽は 強くって勝手に育ってやがて不安の森になる不安の森に視界を 遮られると真実を見る目が霞む正体のわからぬ不安はより大きな 不安を呼ぶ不安な夜に胸を押さえ不安な朝に耳を塞ぎ真実も現実も見えない鬱蒼とした不安の森急にうすら寒くなった秋の風が私の不安をかき立てる#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#自作ポエ...
死にながら 生きています死にながら 生きていると景色が全てモノトーンに見えます青空の青も日に輝く緑も白と黒にしか見えません死にながら 生きています死にながら 生きていると行き交う人が眩しく この目に映ります私にはないオーラを放っていてとても眩しく死にながら 生きています死にながら 生きていると心のあちこちが ほころびてその ほころびからわたし が少しずつ零れ落ちます零れ落ちたわたし はこの秋の夜風...
真っ暗闇の絶望何も見えない聞こえない全てを失って ひとりもがき続けて何年になるだろう絶望の反対語は「希望」?いや 安易な希望なんか持ったところできっと また絶望中の絶望に叩きつけられるだけだからでも絶望の闇にいるからこそ見えるものもある絶望の中でこそ光を掴むことが出来る昼間見えない星たちが夜になると輝いて見えるように絶望という名の天空には数多の星が きらめいているその光を 掴めるか流れ星と一緒に流...
あれこれと考えれば考えるほど心の迷路にはまってく入り口も出口もわからぬ心の迷路私が生きる 答えなど見つけられない心の迷路私は 方向音痴なの出口を聞こうと人を探して見回してはみるけれど人っ子ひとり いやしない迷路の出口は どこですか?答えを 教えて下さいな空を低く飛ぶ鳥たちは答えを さえずり飛び去って行く鳥の言葉はわからない最初から生きる答えなどどこにもありはしないのに考えるだけ無駄なのにそれに気づ...
秋が来るもう秋が来るいわし雲は不安の兆しまた今年も鬱々とした 秋に侵されて心を じわじわ食べられる逃げ場を失って右往左往するしかない私秋になると虫や獣も冬眠の準備を始める冬眠のできない私はいつまでも女々しく夏にすがりついて秋を 拒む寒くなると人が 死ぬ秋のせいで人が 死ぬ私は一体何度 喪服を着ればいいのだろう冬眠のできない 私の毎年の不安の兆し喪服の 秋#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩...
海が 鳴いている星が 震えている山が 唸っているノイズだらけの街の中にいても皆が眠っているこの静寂の未明には海からの風が渡って来る星のきらめきがこの目に映る山の呼び声が聞こえる汚れた都会の 隅っこが海になる星になる山になる苦しみに喘ぐときは手を当てて 深呼吸をしてここ に渡って来た海や星や山を感じることで何とか とどまるいつか 私自身が海になり星になり山になれる その日までいま ここに何とか とど...
宇宙はこんなに広くってその中で人間なんてけしつぶのようなものそう思えば私の悩みなんて枯れ葉がかさりと音を立てる程度なのにこの心は広い宇宙を見ずに枯れ葉の音に怯えてる広い宇宙を 見渡せば聞こえはしない枯れ葉の音に私は 悲鳴をあげて 頭を抱える宇宙はこんなに 広いのにほんの小さな枯れ葉の音に耳を 澄ましてしまう広い宇宙を見渡してごらん怖いものなど何もないから大きな世界を見てごらん自分の病など些末なこと...
見えない未来を過去の自分に問い続け失ったものたちを振り返ってはいないとわかって追い求め死に化粧を施すように淡いピンクの紅を引き棺の中に 横たわるように深い眠りを恋い慕うそして 今夜も私はまたほんの束の間 死人になる#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心...
絹片目の天使お日さまが眩しいね陽射しがお前を照らしているよ今の季節を夏 っていうんだよやがて 寒くなって木の葉が赤や黄色に染まるよ秋 っていうんだよそして もっともっと寒くなるよでも空は澄み渡って高いお山がよく見えるようになるよ冬 っていうんだよそして お花が沢山お前の誕生を祝うように咲くよ春 っていうんだよ絹片目の天使季節は巡っているんだよその中に お前がいてお前は 自然の流れに素直に生きられる...
薄暗い 路地裏で喪服を着て過去を 葬る読経代わりの さようならは野良猫の耳にだけ届いたらしいさようなら楽しかった日々さようなら若かった日々この先には苦しみだけがつづくのかも知れない寒い 寒い風に吹かれるばかりかも知れないそれでも生きてゆくそれでもそれが人間に与えられた罪なのかも知れない#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心...
ひとひら ひとひら無名な いのちを削っては消費する一片 一片無意味な言葉を紡いでは消費する消費された いのちは消費された 言葉は凍った路面に閉じ込められたまま人々に 踏みつけらて汚れてく尊厳という言葉の意味がわからない#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心...
自分の体にまとわりつく汗に苛立つ空腹を覚える自分にも苛立つ買い物に行くことにも苛立つ自分の齢にも苛立つこれまでの人生にも苛立つ生きてることにも苛立つ苛立つ苛立つ苛立つやがて苛立った分だけ深い悲しみが やって来る#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心...
予告なく不意の とてつもない悲しみの大雨に 降られて頭から 濡れそぼつひとの気持ちは季節のように うつろいやすいだからこそ僅かしかない春を温かな春をこの手に 握りしめて大事に大事にして来たのに温かな春を握りしめていたはずの手を開くと 無情という名の ただの砂が私の手からさらさらと零れ落ちてはあっという間に消えてった#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心...
ローズピンクの口紅を引くのは悲しみを 隠すためライムイエローのタンクトップを着るのは苦しみを 隠すためいつでも派手なファッションに身を包むのは孤独な自分を忘れるため#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心...
目を 覚ます忘れていた魔物のような 現実が襲って来るそれを受け容れ難くて起き上がらずに必死に目を閉じる過去は 変えられないし現実も 変えられないそのことが 怖くて未来は 変えられるそのいちばん大事なことだけを忘れて未明の朝には肌寒いブランケットにくるまったまま必死に目を閉じる未来は変えられるのに未来は変えられるのに苦しいとそんな大事なことをどこかへ置き去りにしてしまう闇へ転がり落ちる自分をどうする...
悲しみや苦しみが私の骨となり血となり肉となった食事を作ったり仕事に行ったり職場の人と笑い合ったりそんな日常と おんなじに苦しみや悲しみが日常になったこの体に赤い悲しみが流れているこの体に白い苦しみが きしむ音を立てる悲しみや苦しみでできているこの体がある限り私は楽になることは できない悲しみや苦しみが私の骨となり血となり肉となった悲しみは 私の血苦しみは 私の骨#ネガティブのままでいい#シニア女性#...
あといくつの死に顔を見たらわたしは 安らげるのだろうあといくつの冬を越えたらわたしは楽になれるのだろう命日ばかりが増えて誕生日は聞かなくなった死に顔の冷たさがわたしに孤独を伝える死に顔の青白さがわたしに絶望を与えるあといくつの死に顔を見たらあといくつの命日を数えたらわたしは救われるのだろうあといくつの死に顔を見たら#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心#いのち...
人は答えのない問いを常に 繰り返すなぜ生きるのかなぜ死ぬのかなぜこんな人生だったのか生きることが苦しいからその理由を探して答えを見つけて何とか安心を得ようとするだけど生きることにも死ぬことにも答えはない幾つの暦を歩んで来たのか季節の風に何度 頬を撫でられてきたのか覚えてはいないけれどそんなことにそもそも答えはない答えのないものに無理矢理 答えを出すのではなく理由を考えるのではなくただ風の向くまま生...
奴隷の心を持つ人は意志を持ってはいけないの奴隷の心を持つ人は怒涛の如き感情が 襲って来ても冷静でいなければならないのただ 何者かに命ぜられるままにこの世に 服役しなければならないの奴隷の心を持つ人に楽しみなんてないの喜びなんてないの死ぬまで苦しむそれが奴隷の心を持つ人の役割なのこの 懲役人生はまだまだ つづくの#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心...
空に月も ない家に灯(ひ)も ないこの咽喉元から発する言葉も ない終わらない 日常の夜飯粒と一緒に孤独を 口に押し込む静寂の食卓では何を食べても味がしないただ空腹を満たすためのエサ飯粒と一緒に静寂を 口に押し込む腹を膨らますだけのひととき失った体温をひたすら思い出すひととき#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心...
虚無の 空の下いのち ひとつようようながらえている一日を生きるその痛みに堪えいのち ひとつようようながらえている生きる痛みはまるではだしで砂利道を歩くようでとがった小石が足の裏に刺さって来るいのち ひとつ血が 滲むいのち ひとつ両の目から絶え間なく涙が 落ちるいのち ひとつそれでも生きる生きる理由はわからない見上げても見上げてもそこに広がるのは永遠の虚無の空いのち ひとつそれでも生きる#ネガティブ...
今日も 恐怖の夢のあと「たすけて!」と叫んで 目覚めた夢のあといつもの白んだ薄墨の 空いつもの小さな 部屋の中助けなど どこからも来ないことに毎日 悲しむ夢のあと白んだ空は容赦なく私を 現実に引きずり下ろす夢もうつつも大差ないそれでも夢の中に 私はいたいだって夢の中の恐怖はおぼろげで私の頭もおぼろげでストーリーには何の脈絡もないそれは束の間の快楽夢よだから どうか終わらないで私はずっと夢の中にいた...
きりもなく哀しみが 降るつまらないくだらない 哀しみだらけの部屋を片づける片づけても片づけても哀しみは すぐにこの部屋に 溜まる外の雨は やんだのに哀しみは やまないきりもなく哀しみが 降るわたしはそんな自分の哀しみの大きさに改めて 驚き余計に哀しくなるだからいつまで経っても哀しみの雨はやまない#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心...
よくよく考えてみれば何を恐れることがあろうただ小さなメモ帳に納まるだけの人生が転がっていただけなのにポケットにすっぽり入る思い出と何枚かのコインとで色あいのない人生を紡いで来ただけなのに季節が幾度 変わっても私は何も 変わらずに古ぼけたアナログの時計が時を刻むのを眺めて来ただけなのにそんな人生の中で何を恐れることがあろう何を苦しむことがあろうただ何も持たずに流れる景色に身を任せていれば良かっただけ...
「ひとりぼっち」を 肴に酒を 呑む酔いがまわって「ひとりぼっち」を じっと噛むぼっちの味は意外と 甘い酒が進んで仕方ないぼっちを噛めば 噛むほどひとりの宴は長引いてこれで何杯目の酒だろうぼっちを肴に酒を飲むと永遠に飲んでいられそうな気がするひとりの自分を憐れんでひとりの自分に酔いしれる#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心...
欠けた自分にできた隙間を どうやって埋めたらいいかわからない嘘でも偽りでも虚構でも何でもいいの私の隙間を埋めてさえくれたなら欠けた 自分の破片を何かにとり憑かれたように探してるだけど探せば探すほどまた 別の場所が欠けていくの私の心はひび割れだらけだから そっとそうっと歩くのこれ以上私の心が 欠けないように冬の初めにはだか木に しがみつく色づいた 枯れ葉のように#ネガティブのままでいい#シニア女性#現...
風の行方を追ってばかりいたから自分の行き先が見えなくなったのか流れる雲を見つめてばかりいたから自分の夢も流れてしまったのか様々な心配事が私の行く手を 阻む途切れることを知らない些末な事柄に心臓が 早鐘を打つ狭い世界にばかりいるからそうなるのよもっと広い世界へ 出て行けば心配事なんか頭の隅で眠ってしまうものなの眠りなさい些末な事柄よ目覚めなさい私の心の中の 目よ心の目が見つめる世界はきっと広いものな...