「朧がイケてるのは月だけじゃありませんぜ」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/250s, ISO100, WB:Daylight トップ画像は皆様お馴染みのというか、もう見飽きたとブーイングが来るんじゃないかと思いながらおそるおそる掲載してみた巻層雲に出現した22度ハロ(内暈)だ。そうそう、22度ハロに直下から右上にかけてもやもやと見える細長い雲は、これまたお馴染みの飛行機雲のなれの果てだ(笑)。今年は・・・...
空と雲の写真は記事内容に関係なくほぼ毎日更新しています。空のこと、雲のこと、大気光学現象のこと、気象のこと、写真のこと、酒のこと、北海道のこと、映画のこと、詩のこと、短歌のこと、本のこと、私のことなどなど、飲んだくれの酩酊雑記です。
【改稿版】 イエローとゴシック体の夏のあやうさ ── 小暑日記 令和七年七月十二日(土)
「朧がイケてるのは月だけじゃありませんぜ」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/250s, ISO100, WB:Daylight トップ画像は皆様お馴染みのというか、もう見飽きたとブーイングが来るんじゃないかと思いながらおそるおそる掲載してみた巻層雲に出現した22度ハロ(内暈)だ。そうそう、22度ハロに直下から右上にかけてもやもやと見える細長い雲は、これまたお馴染みの飛行機雲のなれの果てだ(笑)。今年は・・・...
テストってそんなに大事なことじゃないと気づいた朝 ── 小暑日記 令和七年七月十一日(金)
「夏のチカラ (その15)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/60s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像のシルエットになった雲は、数日前の日没の頃、西天の積雲に生じた「搭状雲」風の盛り上がりだ。搭状雲風・と書いたのは、搭状雲は巻雲・巻積雲・高積雲・層積雲に見られる雲種の一つで、このような突起状の盛り上がりというか塔のような垂直の立ち上りを有する雲のことなんだが、世界気象機関...
もっと強力な糊がほしかった ── 小暑日記 令和七年七月十日(木)
「光芒、天ヲ駆ケ抜ケテ (その11)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/60s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、ある日の夕刻の東天に出現した「反薄明光線」だ。過去記事でも書いているように、反薄明光線が出ている時は、反対側の方角に「薄明光線」が出現しているケースが多いんだよね。反対側というのは、日出時なら、東天側に薄明光線、西天側に反薄明光線が、日没時ならその逆というこ...
【改稿版】「変態的飛行機雲コレクション展」をやってみる ── 小暑日記 令和七年七月九日(水)
「折りたたまれる飛行機雲」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/500s, ISO100, WB:Daylight この画像には2本の飛行機雲のなれの果てが写っているんだが、上の方はまだフレッシュで、いわゆる「逆さだるま」を生じている状態なんだが、問題は下の方だ。よくよく観察すると、広がりながら巻積雲(うろこ雲)へと遷移している途中で幾重にも折りたたまれているように見える。布じゃあるまいし、こったらことが...
【改稿版】 俺の故郷の難読地名、いくつ読める? ── 小暑日記 令和七年七月八日(火)
「光環」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/4000sec., ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、以前ご紹介した「花粉光環」ではないノーマルな「光環」だ。光環は、太陽光が(雲を構成している)水滴を回折し散乱することによって出現する。壁の向こうの音が聞こえたり、ビルの陰でもラジオが受信できるのは、この回折現象によるものなんだよね。出現するのは太陽のわずか1度~5度ほどの範囲というご...
続・人様のメシを勝手にああだこうだ言う愉しみ ── 小暑日記 令和七年七月七日(月)
「VHFアンテナのある空景 (その104)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/500s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、元雲がちょっとはっきりしないんだが(おそらく高積雲か)、巻積雲(うろこ雲)を派生しつつある雲塊だ。上の方の雲塊の上端にはかすかに彩雲を生じているのがお分かりいただけるだろうか。もう何度も書いているんだが、十種雲形という分類は、あくまでも人間が自己の都合のた...
やっぱり、とうきびは北海道だべさ ── 小暑日記 令和七年七月六日(日)
「ソラの神様は羊たちを放牧する」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/500s, ISO100, WB:Daylight 数日前の夕刻、刈り込みを終えてすっきりした大楠の向こうに、ゾロゾロとソラの羊さんたちが移動して行く姿が見えた。おそらく、ソラの神様の直営牧場で放牧されている羊さんたちだろう(笑)。というような妄想は置いておくとして「高積雲(ひつじ雲)」は「秋の雲」とされているんだが、一年を通じて...
「空は何もかもボーダーレスである」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/2000s, ISO100, WB:Daylight 数日前の午後、もしかしたら「レンズ状巻積雲」かも知れないと思うような雲塊を見つけた。しばらくすると、少々フォルムの崩れたそいつが太陽を覆って、今度は赤味が卓越した「彩雲」が出現した。上手い具合に太陽の輪郭が見えていてその視直径(約0.5度)から、雲片一つ一つの視直径が1度以下であり...
勝手に梅雨明け宣言しちゃいます! ── 小暑日記 令和七年七月四日(金)
「黄昏発黄泉(こうせん)行を待ちながら (その27)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/500s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、先月末のある日没の頃に撮影した「薄明光線」だ。過去記事でも書いているように、このような薄明光線が見えた時は東天側に「反薄明光線」が出現していることが多いパターンなんだが、残念ながらこの日はスカに終わった(笑)。まあでも、なかなかフォトジェニッ...
【改稿版】 滝屋とソラ屋はどこが違うか? ── 小暑日記 令和七年七月三日(木)
「×(ペケ)なのかX(エックス)なのか、それが問題だ」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/60sec., ISO100, WB:Daylight 過去記事でも何度も書いているが、俺はちょっと前まで滝屋サン(「滝ばっかり」というか「滝しか撮らない」写真屋サンくらいの意味)専門にやっていた(今も卒業はしてないが・・・)。最近はもっぱらソラ屋サンに宗旨替えした訳じゃないが、サラリーマン辞めて在宅ワーク稼業になった理...
人様のメシを勝手にああだこうだ言う愉しみ ── 小暑日記 令和七年七月二日(水)
「VHFアンテナのある空景 (その103)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/1000s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、すっかりお馴染みの「VHFアンテナのある空景」シリーズから「アンテナを挟んだ太陽と左幻日」をご紹介してみたいと思う。と言っても、そういう構図の幻日が出てくれたという訳ではなく、俺がバルコニーをちょかまかと動いて、そう写るようにフレーミングしたというだけの話な...
【改稿版】 気分はすっかりコロポックル ── 小暑日記 令和七年七月一日(火)
「気分はすっかりコロポックル」 ちょっと暗いが、上の画像の右下に収穫作業をする人が写っているので大きさを比較してみてほしい。高さが優に2mをオーバーしているのがおわかりいただけると思う。ちなみにこの方はコロポックルではない(笑)。子供の頃よく下の画像のような不思議な光と芳香に包まれたフキ林の中で遊んだものだ。出典(上):足寄観光協会 特設サイト出典(下):北海道 足寄町 公式サイト 今宵は、俺の故...
「勝手に梅雨明け宣言」前夜を祝う ── 夏至日記 令和七年六月三十日(月)
"Long Time No See ! #3" Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/4000s, ISO100, WB:Daylight トップ画像は、高積雲(ひつじ雲)の「蜂の巣状雲」に出現した「光環」だ。"高積雲に出る光環"も"高積雲が蜂の巣状雲に遷移する"こともそれほど珍しくはないことなんだが、"蜂の巣状雲に出る光環"はちょいとレアでもあり、なかなかフォトジェニックなので特に気に入っ...
クマった・・・などと言ってる場合じゃない ── 夏至日記 令和七年六月二十八日(土)
「黄昏発黄泉(こうせん)行を待ちながら (その26)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/60s, ISO400, WB:Daylight 本日のトップ画像は、西の地平付近に見えた残照に映える「房状高積雲」だ。この時、たまたまバルコニーで仕事上がりの一杯を飲っていたんだが、あまりにも茜色の色合いが素晴らしかったので、思わずグラスを置いてカメラを取りに部屋に戻ったことをよく覚えている(笑)。 さて...
君に言われるなら本望だ! ── 夏至日記 令和七年六月二十八日(土)
「夏のチカラ (その14)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/60s, ISO100, WB:Daylight 本日の日没前、西天にかなり鮮やかな左幻日が見えた。カメラを抱えて大慌てでバルコニーに跳び出たら、もうほとんど消えかかっていた・・・。汗がどっと噴き出したよ。うーん、ソラの神様、あまり俺をおちょくらんでおいてください(笑)。それでなくても、今年は大気光学現象に飢えているというのに・・・orz。という...
「明けてない」から「開けない」ことにした花金 ── 夏至日記 令和七年六月二十七日(金)
「黄昏発黄泉(こうせん)行を見送って (その10)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/250s, ISO100, WB:Daylight 久々に「黄昏発黄泉こうせん行」シリーズの一葉をご紹介してみたい。で、どこに飛行機雲が出ているのかというと、画像中央のやや上辺りを左右に横切る、シルエットになった2本の並行するトレイルが見えると思う。上の方はいわゆる「逆さだるま」を生じていることもあって飛行機雲で間...
【改稿版】 新しいものは文化と歴史がクロスするところに生まれる ── 夏至日記 令和七年六月二十六日(木)
画像上:「空(ソラ)のクロス」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/250sec., ISO100, WB:Daylight画像下:「渓(たに)のクロス」 Canon EOS-1N, EF28-70mm F2.8L USM, f11, 4sec., Ektachrome E100VSこの2葉の写真は、文字どおり「天」と「地」の光景でもあり、撮影日には十数年の隔たりがある。しかし、時空のスケールを少し拡げて見た時、両者の間に隔たりは全く感じられない。どちらも果てしなく遠く小さ...
道東って、内地人の想定の斜め上を行くところだからね ── 夏至日記 令和七年六月二十五日(水)
「VHFアンテナのある空景 (その102)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/500s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、昼下がりの巻層雲(うす雲)に出現した、そこそこ鮮やかな「22度ハロ」(内暈)だ。我が家の狭いバルコニーを右に寄ったり左へ戻ったりして、22度ハロが隣家のVHFアンテナと裏隣家の大楠の間に収まるようにフレーミングしてみたという次第だ。このバルコニーからソラの写真を...
【改稿版】 「山菜」と「ノン山菜」の境界ってどこにあるんだ? ── 夏至日記 令和七年六月二十四日(火)
「トワイライト・グラデーションとコラボする大楠のシルエット」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f8, 1/60sec., ISO400, WB:Daylight 先日、いつもお越しいただいているブロガーさんのところへお邪魔したら、「スベリヒユ」が食べられるなんて話題になっていたので、俺の体験談をちょこっと書かせてもらうことにした。スベリヒユってあれだよ。そこらの空き地とか畑の周辺に生えている、葉っぱがスプーン形をし...
粗にして野だが信じてみないか ── 夏至日記 令和七年六月二十三日(月)
「夏のチカラ (その13)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/30s, ISO400, WB:Daylight 蔵出し画像から、なかなかフォトジェニックなシルエットになった「かなとこ雲」の一葉をご紹介したいと思う。当時の撮影メモを参照すると、これは群馬県高崎市付近にあった積乱雲に生じたかなとこ雲らしい。目を凝らして見ると、地平線の少し上あたりに「ガストフロント」(積乱雲から冷たい下降気流が水平に吹...
天の瑞兆、地の瑞兆 ── 夏至日記 令和七年六月二十二日(日)
「光芒、天ヲ駆ケ抜ケテ (その10)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/60s, ISO400, WB:Daylight ちょっとショボいんだが、久々に「反薄明光線」を見かけた。過去記事でも何度か触れているが、よくご存じの「天使の階段」「ヤコブの梯子」あるいは「レンブラント光線」などの異名を取る「薄明光線」は、雲が太陽を覆い隠した時、雲の切れ間や凹部から漏れた光の帯が放射状に広がって見える現象だ。...
勝手に決めた「夏至祭」をささやかに祝う ── 夏至日記 令和七年六月二十一日(土)
"From Day to Night #37" Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/60s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、毎度お馴染みの"From Day to Night"シリーズから一葉をご紹介させていただきたいと思う。これは西上州方面にある「かなとこ雲」によって生じた「薄明光線」なんだが、それよりも「雲の影」の方がより正確な表現じゃないかと思う。まあ、学術的には薄明光線ということにな...
お代官様、野草や逸出帰化植物にほんの少しのお慈悲を! ── 夏至日記 令和七年六月二十日(金)
「よく見ると何かと忙しいソラ」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/250sec., ISO100, WB:Daylight 雲がちょっと微妙な絡み方をしていたので、何となく撮ってみたカット。巻積雲、巻層雲、高積雲が互いに遷移したりされてたりしているのか、そう見えているだけなのかわからない。一見どうと言うことのないフツーの雲。しかし「ただの雲」なんて雲はこの世には存在しない。ちゃんと雲には雲なりの存在意義が...
風は空気は循環し回帰する ── 夏至日記 令和七年六月十九日(木)
「ある飛翔 (その112)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/250s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、久々に「ある飛翔」シリーズの一葉をご紹介してみたい。何故「ある飛翔」かと言うと、これを「黄昏発黄泉こうせん行」や「黄昏発黄泉こうせん行を待ちながら」シリーズとやってしまうには、いくら何でもまだ空が明る過ぎるという、ただそれだけの理由なんだけれどね(笑)。そうそう「尾流...
花言葉は「思慕」、梅雨晴れに待ち花来たる ── 夏至日記 令和七年六月十八日(水)
「花言葉は『思慕』、待ち花来たる (その2)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f5.6, 1/125s, ISO100, WB:Daylight 我が家の庭に今年も「捩花ネジバナ」さんが来てくれた。今季は発芽した様子もなく、茎も見当たらなかったのでちょっと心配していたんだが、ちゃんと来てくれたよ。まあ、例年なら少なくとも5、6本は咲いてくれるんだが、今年は2本だけなんだけれどね・・・(笑)。日が傾いてから撮影に行った...
【改稿版】 「粉もん」なんてこなもん食えるか! ── 夏至日記 令和五年六月十七日(火)
「八月某日茜雲三態」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/60sec., ISO400, WB:Daylight 本日、俺のところ(埼玉県北部地方)では最高気温が36度まで上がって、今季初の猛暑日となった。36度というと体温と同じだからね。そりゃあもう午前中から半端なく暑さだったよ。でもまあ、空は快晴で、それほど蒸し暑さは感じなかったよ。単に気分の問題かも知れんが・・・(笑)。天気図を確認すると完全な夏の気圧配置...
虫もムシムシも大嫌いだ! ── 夏至日記 令和七年六月十六日(月)
「夏のチカラ (その12)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/125s, ISO100, WB:Daylight 本日も、来たるべき夏至を祝し、早い梅雨明けを祈念して蔵出し画像から「夏のチカラ」シリーズの一葉をご紹介してみたいと思う。これは茨城県南部から千葉県北西部辺りを通過中の「積乱雲」なんだが、画像下半分に見える壁の様な雲は、もしかしたらガストフロントに伴う「アーチ雲」かも知れないなんてことを思...
光陰の辻にて君を待つ ── 新々・夏待日記 令和七年六月十五日(日)
「夏のチカラ (その11)」 Canon EOS 5Ds R, EF70-200mm F2.8L USM, f11, 1/125s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像も、早い梅雨明けを祈念して蔵出し画像から「夏のチカラ」シリーズの一葉をご紹介してみたいと思う(笑)。昨夏のある日の日没の頃、東天方向に茨城県南部を通過中の「かなとこ雲」が見えた。時折内部に発生した電光によって、雲が提灯のようにぼうっと明るくなるのを狙って望遠で十カットほど撮っ...
【改稿版】 古代ファンタジーゲーム(?)中将棋の魑魅魍魎な世界 ── 新々・夏待日記 令和七年六月十四日(土)
「UFOなんかじゃありませんぜ」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f8, 1/500sec., ISO100, WB:Daylight積雲にきれいに空いた二等辺三角形の穴・・・ではない。前後左右に重なった雲の隙間が、たまたまこう見えた。それだけのことなんだけど何だかすごく得した気がするし、うれしいんだよね。 えー、本日の記事は無駄に長く、しかも完全なオタク記事なので、興味のない方は読み飛ばすかテキトーに拾い読みしても、読...
ボーッとした明日へのキボーの光 ── 新々・夏待日記 令和七年六月十三日(金)
「ボーッとした明日へのキボーの光」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/500s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、6月に入って間もない頃の曇りがちな一日ではあったが、日没近くなって西天に一瞬出現した「薄明光線」だ。もしかして、このまま梅雨入りがない年になるという希望の光かも知れない・・・などということがあるはずもなく、数日後関東地方もあっさりと梅雨入りしたのであった(笑)。&...
【改稿版】 滝は春だ! 滝は夏だ! そうなのです ── 新々・夏待日記 令和七年六月十二日(木)
「滝は春だ! そうなのです」 Canon EOS-1N, EF28-80mm F2.8-4.0L USM, f11, 1/2s, Ektachrome DYNA HighColor100(EBX)水の流れををこういう色合いに発色してくれるのはEktachrome E100VS/EBXだけが持つ個性だ。誤解をしている人が多いんだけれど、日本の風景によく馴染み自然な発色をするのは、実はFujichromeではなくEkatchromeの方なんだよね。「滝は春だ! そうなのです #2」 Canon EOS 620, EF28-80mm F2.8-4.0L USM, f11...
食べてみたいとは思わないが ── 新々・夏待日記 令和七年六月十一日(水)
「夏のチカラ (その10)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/500s, ISO100, WB:Daylight 本日も蔵出し画像から「夏のチカラ」シリーズの一葉をご紹介したいと思う。ある夏の日の午後、雄大積雲のサイドから薄明光線が一本伸びているのを見つけたので、あわててバルコニーに飛び出して撮ったカットだ。その雲頂部からはもこもことカリフラワーのように幾つもの盛り上がりが出ている。よく見ると、左端...
梅雨入りの日に赤飯って・・・別にええんでないの ── 新々・夏待日記 令和七年六月十日(日)
「夏のチカラ (その9)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/60s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップを飾るのは、蔵出し画像から巨大な「かなとこ雲」に発達した「積乱雲」が、西上州方面に猛烈な雨を降らせている一葉をご紹介したいと思う。雲間から一瞬顔を覗かせた太陽に照らされてオレンジ色にもやっと見えるのが「降水雲」の弱くなった部分で、画像左端部やところどころ灰色に見える部分の地上で...
梅雨入り前夜はバタバタと過ぎて行く ── 新々・夏待日記 令和七年六月九日(月)
「好感の持てる光環 (その2)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/4000s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、高積雲(ひつじ雲)に出現した、そこそこ美しく光彩が分散した「光環」だ。まあ、あの「花粉光環」などに比べるとちょっと見劣りはするんだが、雲を構成しているフツーの水滴でも、ある程度サイズが揃っていれば、けっこう整った光環を見せてくれることがあるんだよね。 さて、...
【改稿版】 ツキミソウの仲間は雌しべがエレクチオンする? ── 新々・夏待日記 令和七年六月八日(日)
「黄昏発黄泉(こうせん)行 第10便」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/125s, ISO100, WB:Daylight このブログをスタートした当初、こういうタイトルの記事を書くと、女性読者がサーッと引いて行くのを感じたりしてちょっと悲しい思いをしたものだ(笑)。あ、今でも同じか(笑)。うーん、俺はただ、自然界にはこういう面白いこともあるってことを書きたかっただけなんだよ。ごめんね。でも、未だに全然...
嗚呼、ジンパ幻想の宵 ── 新々・夏待日記 令和七年六月七日(土)
「花粉の賜あるいは善行 #5」 Canon EOS 5Ds R, EF70-200mm F2.8L USM, f11, 1/2000s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、蔵出し画像から3月に撮影した「花粉光環」の一葉をご紹介させていただくことにしたい。「もう見飽きたよ・・・」と思ったフォロワー・読者諸兄姉もおられるだろうが、今年のソラの神様の俺に対するシカトぶりがあまりにも無慈悲すぎるので、やむを得ず、真にやむを得ず断腸の思いで掲載に至っ...
方尺之盤上ニ天地在リ ── 新々・夏待日記 令和七年六月六日(金)
"From Day to Night #36" Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/500s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、一昨日の日没の頃、朝から降り続いていた雨がようやく上がって西天の雲間から「薄明光線」が出現した。このような薄明光線は、東天側にも「反薄明光線」が出ているパターンなので急いでチェックしてみたんだが、残念ながらこちらはまだ厚い雲に覆われていた。もしかしたらこの薄明...
びゅうびゅうと君に通う風 ── 新々・夏待日記 令和七年六月五日(木)
「錯覚の楽しみ (その12)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/2000s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、数億の仲間との激しい生存競争を勝ち抜いて見事卵子に突入することに成功した幸運な一匹の精子の顕微鏡写真である・・・なんて訳があるはずないっしょや(笑)。古くからのフォロワー・読者諸兄姉の皆様方なら当にお察しだと思うが、これは巻層雲(うす雲)に出現した「22度ハロ」(内暈)...
【改稿版】 皆さま、おばんでした! ── 新々・夏待日記 令和七年六月四日(水)
「太っちょラビット現る!」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/125s, ISO100, WB:Daylight「何に見えるか」なんてことよりも「渦巻いているフォルムそのもの」に注目してやってほしい・・・と雲が申しております。 本日のトップ画像は、先日の強風の吹き荒れた日に出現した「吊るし雲」もどきを撮影していたら、上の方に何やら鼻と耳らしきものが見えてきたのであわてて撮ったカットだ(笑)。とりあえず画像...
スコッチのボトル半ばとなりにけり ── 新々・夏待日記 令和七年六月三日(火)
"Towering Clouds #4" Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/500s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、大楠の向こうにやって来た暗雲が太陽を覆い隠そうとするところなんだが、その太陽の左側に尖塔状の構造物らしきものが見えるじゃないの(笑)。非常に整った二等辺三角形をしていて、とても自然の造形とは思えない。もしかしたらUFOとか『天空の城ラピュタ』に出てきた"竜の巣&q...
【改稿版】 僕の危ういレゾンデートル ── 新々・夏待日記 令和七年六月二日(月)
「午後の椿事 ── ソラに穴が空いたという訳ではありませんが」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/500s, ISO100, WB:Daylight トップ画像は、五月末のある日の午後遅く、高積雲(ひつじ雲)に出現した「穴あき雲」だ。この日は午後から穴あき雲らしきものが出かかっては消えたりしていたんだが、あまりパッとしたものにはならず半ば諦めかけていたんだよね。ところが、午後5時前になって、全く想定外のとこ...
I Sink or Swim ── 新々・夏待日記 令和七年六月一日(日)
「黄昏発黄泉(こうせん)行を待ちながら (その25)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16 1/125s, ISO100, WB:Daylight 梅雨入り前のよく晴れた一日の日没の頃、西天の低いところにある暗雲の向こうに一旦隠れた太陽が、再び顔を覗かせたところを撮ってみた。ちょいと薄明光線も出ている。我が家のバルコニーからこの方角に日が沈むのは、そろそろ夏至が間近であるということだ。夏至の日にはもう少し北...
連日の「プレ梅雨冷え」の一日 ── 新・夏待日記 令和七年五月三十一日(土)
「黄昏発黄泉(こうせん)行 第77便」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/125s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、またまた苦し紛れの蔵出し画像から「黄昏発黄泉こうせん行」シリーズの一葉をご紹介してみたいと思う。まあ、よくある夕陽と飛行機雲のコラボ空景なんだが、特筆すべきは太陽の真上で飛行機雲の直下(あくまでも"見かけ上"の直下という意味だよ)にうっすらと光彩が見...
もう梅雨入りでいいよ ── 新・夏待日記 令和七年五月三十日(金)
「ある飛翔 (その111)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/500s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、まだ日没には少し間がある西天に見つけた、ちょいと色っぽい弧を描く飛行機雲だ。元画像を拡大して分かったんだが、この機体は4本のトレイルを曳いているので、当然4発機(エンジンを4基搭載する航空機)だと思われるんだよね。しかし、最近我が国の上空を飛んでいる4発機は内外の航空会社...
桔梗草の季節 2025 ── 新・夏待日記 令和七年五月二十九日(木)
「しーちゃんに (その2)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f8, 1/250s, ISO100, WB:Daylight 今朝リビングの雨戸を開けたら、我が家の庭の桔梗草が5輪ほど咲いていた。「咲いていた・・・」などと、いかにも自分が丹精込めて咲かせたような書き方をしているんだが、もちろん勝手に・・・咲いてくれているということだ(笑)。今季は昨年に比べると発芽数が半分程度だったので心配していたんだが、どうやら杞...
嗚呼、僕は気化する ── 新・夏待日記 令和七年五月二十八日(水)
「ある飛翔 (その110)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/60s, ISO100, WB:Daylight ある日の日没の頃、ちょうど大楠の向こうに消えて行く飛行機雲のトレイルが見えた。「黄昏発黄泉こうせん行」にしてはまだ少し早い頃合いなんだが、もしかして「早便」だったのかも知れないね・・・。もう何度か書いているんだが、この飛行機は"墜落"なんぞしていないし、"急降下"もしていない...
【改稿版】 ソラの神様プロデュース「雲のパピー」展をやってみる ── 新・夏待日記 令和七年五月二十七日(火)
"A Puppy on Clouds" Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/250s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は「おっかなびっくり、へっぴり腰で雲に乗る子犬」に見えたのでちょいと撮ってみたんだが、どうだろう(笑)。ということで、本日はソラの神様プロデュースによる「雲のパピー展」で行ってみたいと思う(笑)。まあ、たった三葉ばかりの写真展だが、そこはご愛敬ということで(笑)。こうした...
「図鑑的高積雲之図 (その10)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/1000s, ISO100, WB:Daylight トップ画像は、南天にぎっしりと詰め込まれた高積雲(ひつじ雲)だ。巻積雲(うろこ雲)にしては少々粒が粗い。隙間雲とするには少々間隔が緩い。この時の焦点距離は24mmなので、水平画角は約74度ということになる。高積雲の雲片一つの視野角は1~5度、巻積雲は1度未満とされている(但し、水平線からの...
好感の持てる光環 ── 新・夏待日記 令和七年五月二十五日(日)
「好感の持てる光環」 Canon EOS 5Ds R, EF70-200mm F2.8L USM, f11, 1/8000s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、高積雲(ひつじ雲)に出現したちょいと見目麗しい「光環」だ。光環もピンからキリまであるんだが、これはなかなか美しく光彩が分散している方じゃないかと思う。まあ、見目麗しいとは言っても、あの「花粉光環」には負けるんだが・・・(笑)。 さて俺のところでは、今朝も最低気温が14度まで下...
【改稿版】 電子本って、どうしてこんなにイラッとするんだろう ── 新・夏待日記 令和七年五月二十四日(土)
「どこでもない場所を失うことは出来ない」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/125sec., ISO100, WB:Daylight 本日の土曜日は、もしそこそこの天気だったら午前中に洗車をしようと目覚ましで7時半に起きたんだが、今にも降りそうな空模様だったので、そのまま二度寝を決め込んだ(笑)。で、次に起きたのが10時過ぎ。お布団読書というにはちと遅いんだが、気になる歌集があったので読むことにした。ただ、...
HITOTSUKAMI-NO-KOKORO ── 新・夏待日記 令和七年五月二十三日(金)
「虹とUHFアンテナのある空景」 Canon EOS 5Ds R, EF70-200mm F2.8L USM, f16, 1/125s, ISO100, WB:Daylight 最近のトップ画像が、モノトーンっぽい夕景やらほぼ曇天の空景ばかりで、どうも色彩に欠けるというか"色気"が不足しているんじゃないかという気がしているんだよね(笑)。そこで本日は、急遽蔵出し画像から虹を撮った一葉を引っ張り出してきたという次第だ。あ、もちろん未公開画像だからね(笑)。...
嗚呼、成吉思汗幻想の湖畔よ ── 新・夏待日記 令和七年五月二十一日(水)
「『おーい』か『バカヤロー』かで大いに悩む夕陽」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/500s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、本ブログの定番である"大楠の向こうに沈み行く"夕陽だ。大楠の上の雲は、手前側というか下層が「層積雲(うね雲)」で上層に見えるのは「高積雲(ひつじ雲)」だと思われる。まあ、ちょっとクサい画像タイトルであることは百も承知なんだが、そんな気分...
真夏日とエアコンと睡魔と ── 新・夏待日記 令和七年五月二十一日(水)
「朧なる春の光芒 (その2)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/1000s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、昨日に続いて春の朧な「薄明光線」なんだが、こいつは決して"ショボくはない"レベルのヤツだからね(笑)。もう一点注目していただきたいのは、薄明光線の"根元部分"に明瞭な「雲の影」が出現しているということだ。もう何度も書いているんだが、どこからどう見て...
青き深みへ我を連れ行け ── 新・夏待日記 令和七年五月二十日(火)
「朧なる春の光芒」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/1000s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、曇天の午後遅く、雲の切れ間から出現したいかにも春らしいというか、ちょっと朧な「薄明光線」だ。"ちょっと朧な"というフレーズは"ちょっとショボい"に置き換えてもらっても一向にかまわない(笑)。もう何度も書いているんだが、今年は(いや、今年もか・・・ww)ソラの神様...
【改稿版】 Look! Up in the Sky ! ── 新・夏待日記 令和七年五月十九日(月)
「空を見ろ! ラドンだ! ガメラだ! いや、ゴジラだ!」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/1000s, ISO100, WB:Daylight 正直に言うと、本日の画像タイトルは『スーパーマン/Superman』の、あの有名なオープニング
眼差し揺れて空気も揺れる ── 新・夏待日記 令和七年五月十八日(日)
「図鑑的高積雲之図 (その9)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/2000s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は「波状高積雲(ひつじ雲)」とそれに生じたショボい「光環」だ。実は、この波状高積雲は、左側1/3と右側2/3では高度が異なり、"波頭"の向きも交差していて「二重雲」(十種雲形の同じ類の雲が、同時に2層以上に渡って出現した変種)になっているんだが、露出をかなり切り詰...
この世は偶然に満ちている ── 新・夏待日記 令和七年五月十七日(土)
「氷晶マジックの午後」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/2000s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、陽が次第に傾き始めた午後遅く、飛行機雲由来の巻雲(すじ雲)に出現したかなり鮮やかな光彩だ。なかなか微妙な時間帯だったんだが、この時の太陽高度は約27~28度なので、これは「外接ハロ」ではなく「上部タンジェントアーク」と同定したい。この程度の大気光学現象でも、ちょっとした偶然...
梅雨前線さん、フライングしてしまう ── 新・夏待日記 令和七年五月十六日(金)
「VHFアンテナのある空景 (その101)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/1000s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、毎度お馴染みの(「苦し紛れの」とも言う)"VHFアンテナのある空景シリーズ"から一葉をご紹介してみたいと思う。画像中央を斜めに横切る雲は、巻雲(すじ雲)に遷移中の飛行機雲のなれの果てだ。太陽から出ている10本の光条は、レンズの絞り羽根によって生じた回折...
見た目がショボくても、それなりに尊いヤツだってある ── 続々・夏待日記 令和七年五月十五日(木)
「ショボくても尊いヤツだってある」 Canon EOS 5Ds R, EF70-200mm F2.8L USM, f11, 1/500s, ISO100, WB:Daylight 本日は、蔵出し画像の中から「太陽柱サンピラー」を撮った一葉をご紹介してみたいと思う。まあ、画像タイトルにもあるように、太陽柱としてはかなりショボい・・・。せめて、この1.5倍くらい長いピラーであってほしかった・・・などと、撮りながら俺自身が思ったくらいだからね(笑)。「これって薄明光線じゃな...
北海道サマーの黄昏時、バルコニーで一杯飲る ── 続々・夏待日記 令和七年五月十四日(水)
「黄昏発黄泉(こうせん)行を待ちながら (その24)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/125s, ISO100, WB:Daylight 朝から分厚い雲に覆われていたある日の日没近く、西天に雲の切れ間が開いて、そこから太陽が顔を覗かせたかと思うと右幻日が出現した。もしこの雲の切れ間が太陽に対して傾いていたり、上下に偏ったりしていたらこの空景は絶対に見られなかったんだよね。幻日としてはかなりショボい...
【改稿版】 森の貴婦人「オオバナノエンレイソウ」について書いてみる ── 続々・夏待日記 令和七年五月十三日(月)
「延齢草の咲く森は魔性に満ちて (その1)」北海道の森のオオバナノエンレイソウの大群落。小さな五弁の白花は、おそらくニリンソウだと思われる。どちらも"スプリング・エフェメラル"だ。画像出典:chichibu417氏 撮影によるこの作品は 写真AC から提供されています。「延齢草の咲く森は魔性に満ちて(その2)」オオバナノエンレイソウほど「森の貴婦人」の異名がふさわしい花は存在しないだろう。画像出典:makieni氏...
どよんと気だるく鬱々と過ぎた月曜日 ── 続々・夏待日記 令和七年五月十二日(月)
「雲の端からこんにちは」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/2000s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、波状高積雲(ひつじ雲)の雲片に出現した「光環」と「彩雲」だ。但し、どちらもかなりショボい(笑)。まあ、仕方ないじゃないか。ド~ンと派手な絵を載せようにも、相変わらずソラの神様はお見限り状態だからね・・・。10日には西日本や北陸で、そして本日12日には近畿や東海方面で「環水平...
嗚呼、仮想グルメ三昧の夜は更け行く ── 続々・夏待日記 令和七年五月十一日(日)
「黄昏発黄泉(こうせん)行を待ちながら (その23)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/500s, ISO100, WB:Daylight 朝から厚い雲に覆われていた日の夕刻、外が急に明るくなったので西天を見ると地平付近がすっかり晴れ渡って入り日が射していた。「今夕は定刻通りに出るのかな・・・」などと黄昏発黄泉こうせん行を待っていた乗客や見送りの人々はさぞかし安堵したんじゃないだろうか。そんな妄想が頭...
今朝は急遽ボーボー頭の剪定に ── 続々・夏待日記 令和七年五月十日(土)
「主役はどっちだ?」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/2000s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、先月上旬のある日、何気なく「22度ハロ(内暈)」を撮ったら、何と「花粉光環」も写っていたというカットだ(笑)。この22度ハロは、太陽光が巻層雲(うす雲)を構成する氷晶(氷の微細な結晶)を通過する際の屈折・分散によって出現しているんだが、光環は高積雲(ひつじ雲)など水滴でできて...
君は雲雅冽亭さんを教えてくれた ── 続々・夏待日記 令和七年五月九日(金)
「今春も夕化粧が咲いてくれました」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f8, 1/125s, ISO100, WB:Daylight 今朝、リビングの雨戸を開けた時には気がつかなかったんだが、我が家の庭に今春もユウゲショウ(夕化粧、学名: Oenothera rosea、アカバナ科マツヨイグサ属の多年草)が2輪咲いていた。実はアメリカ大陸原産で、園芸用として移入されたものが野生化した「逸出帰化植物」なんだよね。よく知られたオシロ...
人生至上の薫風が吹いた時 ── 続々・夏待日記 令和七年五月八日(木)
「黄昏発黄泉(こうせん)行を見送って (その9)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/60s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、お馴染みの「黄昏発黄泉こうせん行を見送って」シリーズの一葉なんだが、中央やや左寄りに小さな雲片によって「雲の影」を生じているのがお分かりいただけるだろうか。一瞬、こいつが飛行機雲のなれの果てから生じているように見えたので、キャプションか記事に「飛...
ぼうっとしている僕の慕情 ── 続々・夏待日記 令和七年五月七日(水)
「ぼうっとしている僕の慕情」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/2000s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、3月に撮ったかなりショボい花粉光環の一葉だ。「花粉光環って、こんなヤツなの?」などと思われてはあまりにも不憫なので、"ショボくない花粉光環"画像へのリンクを貼っておくことにする(笑)。まあ、ショボいことは事実なんだが、逆にこのショボさ加減にそこはかとない味...
【改稿版】 ミツバってお金出して買うものだったの? ── 続々・夏待日記 令和七年五月六日(火)
「ミツバってお金出して買うものだったの?」 Canon EOS 5D Mark II, EF 24-105mm F4L IS USM, f5.6, 1/60sec., ISO100, WB:Daylight 上掲の画像は、以前帰郷した際にそこらの林に入って撮影した野生のミツバ(三つ葉・野蜀葵、セリ科ミツバ属の多年草、学名: Cryptotaenia canadensis subsp. japonica)だ。ミツハはこのようにあまり陽の射さない山林を好む。ここに写っているのは多くがミツバであるが、左下の2本は猛毒の...
その色は紫か紅か ── 続々・夏待日記 令和七年五月五日(月)
「黄昏発黄泉(こうせん)行 第76便」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/500s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、日没間もない少々春霞の西天を行く飛行機雲のなれの果てだ。日中は夏日、時には真夏日になることがあっても、陽が落ちると涼風が吹き渡るバルコニーに出て、黄昏の空色を楽しみながら一杯飲るには今頃が絶好の季節なんだよね。もう少しすると、あのヤブ蚊軍団が襲来するようにな...
黄と黒は害虫にとって気苦労になるらしい ── 続々・夏待日記 令和七年五月四日(日)
「嗚呼、巻雲の日々 (その3)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/60s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、ちょっとショボいんだが、久々に先月見かけた「鈎状巻雲」(すじ雲)をご紹介してみたいと思う。まあ、どちらかというと「房状巻雲」に近い雲片もあるんだが、一応鈎状巻雲としておくことにする。教科書や気象図鑑などでは巻雲の典型として紹介されていることが多い鈎状巻雲なんだが、...
ますます深まる僕の春愁 ── 続々・夏待日記 令和七年五月三日(土)
「黄昏発黄泉(こうせん)行を待ちながら (その22)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/500s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は一昨日の日没近く、我が家のバルコニーから撮った西天方面だ。五月にしては澄んだ空気感が漂う夕景を見ている限りでは、翌日(つまり昨日)のあの土砂降りなんぞは予想もできないんだが、まあ、現実というものは得てしてこんなものだよね(笑)。 昨夜は、予...
仁丹は背徳の味二日酔い ── 続々・夏待日記 令和七年五月二日(金)
「錯覚の楽しみ (その11)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/500s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、巻層雲(うす雲)に出現した毎度お馴染みの「飛行機雲の影」だ。毎度お馴染みじゃない方のために書き添えると、飛行機雲の上にドロップシャドウのように並列する影が見えると思うんだが、こいつが飛行機雲の影なんだよね。これも耳タコだと思うが、この飛行機雲はあくまでも巻層雲の上に...
鹹(かん)水の匂いってそそられるよね ── 続々・夏待日記 令和七年五月一日(木)
「VHFアンテナのある空景 (その100)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/500s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、すっかり恒例となった「VHFアンテナのある空景」シリーズの第100回を飾るに相応しい一葉を掲載しようと目論んでいたんだが、結局ショボい「左幻日」の画像になってしまった(笑)。まあ、タイトルナンバーなんぞというものは、単なる手控えの記号であって、たとえそれが"...
そろそろ春愁の始まりか ── 続・夏待日記 令和七年四月三十日(火)
「大楠のある空景 (その2)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/60s, ISO400, WB:Daylight 本日のトップ画像は「巻積雲」(うろこ雲)に遷移した「シーラスストリーク」(ジェット巻雲の一種)だ。これはもちろん雲の変種の「放射状雲」(並列する帯状の雲列が地上から放射状に見えるもの)であり、右側は同じく変種である「二重雲」(十種雲形の同じ類の雲が同時に2層以上に渡って出現するもの)に...
【改稿版】 人生を変えた一冊について語ってみたいけど、人生変えるのが面倒くさい・・・! ── 続・夏待日記 令和七年四月二十九日(火)
「バーナード嬢 こと 町田さわ子嬢」画像出典・記事タイトル引用:『バーナード嬢曰く。』第3巻(施川ユウキ著/一迅社/2016年刊) まずは、ご存じでない方のために上掲のコミックの一コマについて少々説明させていただくと、施川ユウキ氏作『バーナード嬢曰く。』は、ヒロイン町田さわ子と三人の友人が図書室に集い、様々な名著や作家あるいは読書スタイルやエピソードなどについて時には熱く時にはクールに語り合う書評・読書ウン...
ジャネーの法則が発動しない日もある ── 続・夏待日記 令和七年四月二十八日(月)
「飛行機雲がソラを席巻した日」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/500s, ISO100, WB:Daylight このカットには、出来たてほやほやのフレッシュな飛行機雲やらそのなれの果ての巻雲(すじ雲)やら巻層雲(うす雲)やらが写っているんだが、とにかくどれもこれも全部飛行機雲由来の雲なんだよね。ちょっと端から数え始めてみたものの、めんどくなって途中で止めてしまったんだが、少なくとも12本以上あ...
怠惰堕落に過ごす週末のノーマルな日常 ── 続・夏待日記 令和七年四月二十七日(日)
「VHFアンテナのある空景 (その99)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/500s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、毎度お馴染み、隣家のVHFアンテナの上に出現した「上部タンジェントアーク」だ。この時の太陽高度は約25度なので、これが「外接ハロ」(の一部)ではなく「上部タンジェントアーク」であることは間違いない。ちょうどこのくらいの太陽高度の時、上部タンジェントアークは水平に...
嗚呼「何もかもがメンドクセー土曜日」なのであります! ── 続・夏待日記 令和七年四月二十六日(土)
「巻雲とは俺のことかと氷晶言い」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/500s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、ある日の午後の西天に見つけた(左から)巻積雲(うろこ雲)、巻雲(すじ雲)、巻層雲(うす雲)という上層雲トリオのオンパレードだ(笑)。これらは、おそらく大雑把に言って、シーラスストリーク(ジェット巻雲の一種)で、巻積雲も巻層雲もそこから派生したというか転生したと...
たまにはソラに彩りを ── 続・夏待日記 令和七年四月二十五日(金)
「たまにはソラに彩りを」 Canon EOS 5Ds R, EF70-200mm F2.8L USM, f11, 1/1000s, ISO100, WB:Daylight ここのところ味気ないソラの写真が続いているような気がするので、本日は蔵出し画像からきれいに光彩が分散した「左幻日」の一葉をご紹介させていただきたいと思う。幻日が非常に大きく明るい時には、その強い光のためにこのように七色に分散した光彩を観察することは難しい。つまり、幻日としてはちょいとショボい...
【改稿版】 桜前線北海道上陸記念 ── 「言の葉の花見大会2025」をやってみる
「日本で一番美しい桜 ── エゾヤマザクラ #1」花も大きく色も濃いエゾヤマザクラは、ソメイヨシノよりはるかに美しく見栄えがする。道産子の脳には「桜とはこういうものだ」という刷り込みがされている。画像出典:中村昌寛氏撮影によるこの作品は写真ACから提供されています。 昨日の記事でもご紹介したが、桜前線がついに津軽海峡を渡って函館と札幌で染井吉野が開花した。まあ、我が故郷釧路の開花は来月になってしまうん...
キタノサクラガサイタ ── 続・夏待日記 令和七年四月二十三日(水)
「飛行機雲は千変万化する (その19)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/250s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、巻雲(すじ雲)がバンバン飛んでいたある日の午後遅く、その群れの中を通過した飛行機雲のなれのはてが「鈎状巻雲」に化けているところを見つけた。まあ、一片一片をじっくり見ると鈎状巻雲と呼ぶにはあまりにもショボいんだが、それなりに"雁行"っぽく並んで編隊飛...
【改稿版】 嗚呼、苺つぶし未遂事件 ── 続・夏待日記 令和七年四月二十ニ日(火)
「混沌と整然」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/500sec., ISO100, WB:Daylight)左右に出現した幻日と上部タンジェントアークに崩れた飛行機雲とその影。こんな雲に出現する幻日は、出たり消えたり忙しく、片時も目が離せない。「野いちご」赤い実 かわいい実を野原で 見つけたよ野いちご 野いちごだよみんなで 取ろうよ小鳥も 鳴いてるから摘み摘み 遊ぼうよ野いちご 野いちごだよおいしい 実だよ出...
ボーボー去ってまたボーボー ── 続・夏待日記 令和七年四月二十一日(月)
「黄昏発黄泉(こうせん)行を待ちながら (その21)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/500s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、先月下旬のある黄昏時に隣家の大楠とその枝葉から漏れる陽光を撮ってみた一葉だ。過去記事でも何度か書いたこともあると思うが、春分と秋分の前後には、我が家のバルコニーから見て大楠の向こうに陽が落ちるんだよね。まあ、別に珍しくも何ともない光景なんだが...
僕のヒューズもひゅんと飛んだ ── 続・夏待日記 令和七年四月二十日(日)
"From Day to Night #35" Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/30s, ISO400, WB:Daylight 本日のトップ画像は、ボーボーになって剪定を待つ天空のレッドロビン・・・ではない(笑)。この日は午後になってから西天に「シーラスストリーク」がずっと出ていたんだが、そいつが茜色に妖しく染まったので、バルコニーに出て50カットくらい撮りまくった。そうだね、年に数度くらいなんだが、こんな黄昏...
(とりあえず)すべて世は事も無し ── 続・夏待日記 令和七年四月十九日(土)
「空に花咲く時 (その4)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/500s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、波状巻層雲(うす雲)に出た「22度ハロ(内暈)」なんだが、太陽を中心にして波状雲の雲端が花弁のように見えた瞬間を撮ってみた。ちょっとショボいんだが、22度ハロの光彩がちょいといい味を出して、この一葉に文字通り花を添えていると思わないか(笑)。尚、クサい画像タイトルは苦し...
「ある飛翔 (その109)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/500s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、巻層雲(うす雲)に出た「22度ハロ(内暈)」とコラボする気満々の「飛行機雲」のなれのはてだ(笑)。「何だか知らんが、最近って飛行機雲ばっかりじゃないの?」って、そこのあなた、何をおっしゃるんですか。えーと、そのとおりであります(笑)。今年って、俺がソラ屋専門になってから...
いつかテンション一回りして ── 続・夏待日記 令和七年四月十七日(木)
「月光環価(あたい)千金 (その2)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f5.6, 1/30s, ISO3200, WB:Daylight 本日のトップ画像は、最近久々に撮った「月光環」を、つまりお馴染みの「光環(=日光環)」の"月光バージョン"のことなんだが、一葉ご紹介してみたいと思う。大気光学現象は大気中の水滴や氷晶が上にある光源の反射や回折によって生じるものだから、その光源は太陽とは限った訳ではなく...
【改稿版】 ノーマン・マクリーン原作 / ロバート・レッドフォード監督作品『リバー・ランズ・スルー・イット』について語ってみる
「岩の下の言葉」 Canon EOS620, EF28-80mm F2.8-4.0L USM, F8, 2sec. Ektachrome E100SWたき:えー、本日は名作の誉れ高い『リバー・ランズ・スルー・イット』"A River Runs Through It"(1992年 コロンビア映画作品)について語ってみたいと思います・・・(棒)。というのが、昨日の記事『不断の営為(いとなみ)』を自画自賛するあまり、強引にこじつけようとする当ブログオーナーのたっての希望であります(笑)。奎...
【改稿版】 不断の営為(いとなみ) ── 夏待日記 令和七年四月十五日(火)
「不断の営為(いとなみ)」 Canon EOS-1N, EF28-80mm F2.8-4.0L USM, f8, 2s, Ektachrome E100VS 今はもっぱら「ソラ屋さん」である俺が「滝屋サン」を専門にやっていた頃の話だ。訪れるのは無名の沢の無名の小滝ばかりだったんだが、それでも時として各地の名瀑・大瀑・高瀑を訪れることもあった(観光名所などの滝は端から論外の対象外なので、名瀑といっても、断じて「華厳の滝」や「袋田の滝」などの"観光滝"...
嗚呼、朧なる日本の春よ ── 夏待日記 令和七年四月十四日(月)
「黄昏発黄泉(こうせん)行を見送って (その8)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/125s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、雲も飛行機雲も桜色にぼうっと染まる春の黄昏空の一葉だ。いいよね、日本の春って・・・。古来から日本人は、色も風景も人間関係も「ぼうっとした」のが好みなんだよね。うん、よろしいんじゃないでしょうか。目がチカチカするような原色オンリーの配色を好み、侘び・...
花冷えの日曜日を燃料の集中投下で凌ぐ ── 夏待日記 令和七年四月十三日(日)
「シザースするコントレイル」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/500s, ISO100, WB:Daylight 「シザースするコントレイル」などという気取った画像タイトルにしてみたんだが、この二本のトレイルの出現にはかなり時間差があるので、実際にシザースしているという意味ではない。もしそったらことがあったとしたら、それはシザースではなく「ニアミス」ということだからね(笑)。まあ、それにしても、...
春眠は終日襲ってくる ── 夏待日記 令和七年四月十二日(土)
「黄昏発黄泉(こうせん)行 第75便」 Canon EOS 5Ds R, EF70-200mm F2.8L USM, f11, 1/250s, ISO400, WB:Daylight 本日のトップ画像は、日没直後の西天に見つけた残照の「飛行機雲」だ。一見したところ「飛行機雲の影」が出ているようにも思えるんだが、実はそうではない。この航空機(双発のジェット旅客機だと思われる)の第2エンジン(右翼側のエンジン、下から見ると左側のエンジン)から出ているトレイルは残照に...
また巡り来る寡男の春は ── 夏待日記 令和七年四月十一日(金)
「VHFアンテナのある空景 (その98)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/500s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、ある日の日没近くの西天に出現した幾筋もの飛行機雲のなれの果てだ。ざっと数えただけでも8本のトレイルが確認できると思う。西天は広く巻層雲(うす雲)に覆われていたので、画像右下から左上に伸びているトレイルには「飛行機雲の影」が出現しているのがお分かりいただけると...
「図鑑的高積雲之図 (その8)」 Canon EOS 5Ds R, EF16-35mm F4L IS USM, f16, 1/500s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、毎度お馴染みの「図鑑的高積雲之図」シリーズだ。ほんの数日前にも、同シリーズの一葉を載せたような気もしないでもないんだが、多分気のせいだよね(笑)。この高積雲(ひつじ雲)を撮影した日のことは、今でもはっきりと覚えている。本当は「穴あき雲」を期待していたんだよね。時折それ...
嗚呼、二片の桜の花弁よ ── 夏待日記 令和七年四月九日(水)
"From Day to Night #34" Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/60s, ISO400, WB:Daylight 本日のトップ画像は、本ブログの定番となった(マンネリともいう)我が家のバルコニーから撮った残照に映える層積雲(うね雲)だ。夕景といえば、何といってもグラデーションに染まる黄昏空に尽きるんだが、こういう茜雲が主役になった空も捨て難いんだよね。グラデーションではなく、段差のある色調の...
【六訂版】 There Will Come Soft Rains / 優しく雨ぞ降りしきる [暁にめざめし春の女神す
「春の女神の降臨を待つ」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/60s, ISO400, WB:Daylight 今年も本ブログ恒例の『やさしく雨ぞ降りしきる』をご紹介させていただく季節となった(笑)。もう読み飽きた、耳タコだというフォロワー・読者諸兄姉の皆様におかれましては、この記事は本ブログ恒例の"生誕祭"みたいなものなので、何卒ご容赦のほどを(笑)。 ロシアのウクライナ侵攻・・から早...
人生なんてドラマじゃない ── 夏待日記 令和七年四月七日(月)
「図鑑的高積雲之図 (その7)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/250s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、本ブログの定番中の定番である「高積雲(ひつじ雲)」の一葉をご紹介させていただきたいと思う。俺はずいぶん長いこと"ソラ屋"をやっていて(但し、現時点では"滝屋"時代の方が、まだ長いと思う)、一応いろんな雲を観察したり撮影したりしてきたんだが、フォト...
喧噪と倦怠感の汽水域 ── 夏待日記 令和七年四月六日(日)
「黄昏発黄泉(こうせん)行 第74便」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/500s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、お馴染み「黄昏発黄泉こうせん行」シリーズの一葉をご紹介してみたいと思う。ある黄昏時、巻層雲(うす雲)、それも毛状巻層雲の二重雲を背にして微妙な角度でシュッとしたトレイルを引いて通過して行く飛行機雲が見えた。ただ「背にして」とは書いたんだが、こいつはあくまでも...
On Such a Spring Day ── 夏待日記 令和七年四月五日(土)
「ソラの神様は注連縄の向こうに鎮座坐す?」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/2000s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、22度ハロ(内暈)の下側を横切った飛行機雲のなれの果てが尾流雲を生じ始めたところだ。この飛行機雲とそこから滴る尾流雲が注連縄のように見えただけではなく、その向こうには何やら目映い光があって、22度ハロの光彩とも相俟って実に神々しい光景になっているんだよね...
My Many, Many Trials ── 夏待日記 令和七年四月四日(金)
「春霞の彼方に」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/2000s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、おそらく花粉も多大なる貢献をしていると思われる春霞の西天に見つけた「上部タンジェントアーク」だ。この時の太陽高度は約25度なので、上部タンジェントアークは水平に見えるというか、水平部分だけが出現しているというのがより正確な表現なんだが、とにかくそんなフォルムに見えることが多い。...
「ブログリーダー」を活用して、さえき奎(けい)さんをフォローしませんか?
「朧がイケてるのは月だけじゃありませんぜ」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/250s, ISO100, WB:Daylight トップ画像は皆様お馴染みのというか、もう見飽きたとブーイングが来るんじゃないかと思いながらおそるおそる掲載してみた巻層雲に出現した22度ハロ(内暈)だ。そうそう、22度ハロに直下から右上にかけてもやもやと見える細長い雲は、これまたお馴染みの飛行機雲のなれの果てだ(笑)。今年は・・・...
「夏のチカラ (その15)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/60s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像のシルエットになった雲は、数日前の日没の頃、西天の積雲に生じた「搭状雲」風の盛り上がりだ。搭状雲風・と書いたのは、搭状雲は巻雲・巻積雲・高積雲・層積雲に見られる雲種の一つで、このような突起状の盛り上がりというか塔のような垂直の立ち上りを有する雲のことなんだが、世界気象機関...
「光芒、天ヲ駆ケ抜ケテ (その11)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/60s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、ある日の夕刻の東天に出現した「反薄明光線」だ。過去記事でも書いているように、反薄明光線が出ている時は、反対側の方角に「薄明光線」が出現しているケースが多いんだよね。反対側というのは、日出時なら、東天側に薄明光線、西天側に反薄明光線が、日没時ならその逆というこ...
「折りたたまれる飛行機雲」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/500s, ISO100, WB:Daylight この画像には2本の飛行機雲のなれの果てが写っているんだが、上の方はまだフレッシュで、いわゆる「逆さだるま」を生じている状態なんだが、問題は下の方だ。よくよく観察すると、広がりながら巻積雲(うろこ雲)へと遷移している途中で幾重にも折りたたまれているように見える。布じゃあるまいし、こったらことが...
「光環」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/4000sec., ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、以前ご紹介した「花粉光環」ではないノーマルな「光環」だ。光環は、太陽光が(雲を構成している)水滴を回折し散乱することによって出現する。壁の向こうの音が聞こえたり、ビルの陰でもラジオが受信できるのは、この回折現象によるものなんだよね。出現するのは太陽のわずか1度~5度ほどの範囲というご...
「VHFアンテナのある空景 (その104)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/500s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、元雲がちょっとはっきりしないんだが(おそらく高積雲か)、巻積雲(うろこ雲)を派生しつつある雲塊だ。上の方の雲塊の上端にはかすかに彩雲を生じているのがお分かりいただけるだろうか。もう何度も書いているんだが、十種雲形という分類は、あくまでも人間が自己の都合のた...
「ソラの神様は羊たちを放牧する」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/500s, ISO100, WB:Daylight 数日前の夕刻、刈り込みを終えてすっきりした大楠の向こうに、ゾロゾロとソラの羊さんたちが移動して行く姿が見えた。おそらく、ソラの神様の直営牧場で放牧されている羊さんたちだろう(笑)。というような妄想は置いておくとして「高積雲(ひつじ雲)」は「秋の雲」とされているんだが、一年を通じて...
「空は何もかもボーダーレスである」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/2000s, ISO100, WB:Daylight 数日前の午後、もしかしたら「レンズ状巻積雲」かも知れないと思うような雲塊を見つけた。しばらくすると、少々フォルムの崩れたそいつが太陽を覆って、今度は赤味が卓越した「彩雲」が出現した。上手い具合に太陽の輪郭が見えていてその視直径(約0.5度)から、雲片一つ一つの視直径が1度以下であり...
「黄昏発黄泉(こうせん)行を待ちながら (その27)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/500s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、先月末のある日没の頃に撮影した「薄明光線」だ。過去記事でも書いているように、このような薄明光線が見えた時は東天側に「反薄明光線」が出現していることが多いパターンなんだが、残念ながらこの日はスカに終わった(笑)。まあでも、なかなかフォトジェニッ...
「×(ペケ)なのかX(エックス)なのか、それが問題だ」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/60sec., ISO100, WB:Daylight 過去記事でも何度も書いているが、俺はちょっと前まで滝屋サン(「滝ばっかり」というか「滝しか撮らない」写真屋サンくらいの意味)専門にやっていた(今も卒業はしてないが・・・)。最近はもっぱらソラ屋サンに宗旨替えした訳じゃないが、サラリーマン辞めて在宅ワーク稼業になった理...
「VHFアンテナのある空景 (その103)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/1000s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、すっかりお馴染みの「VHFアンテナのある空景」シリーズから「アンテナを挟んだ太陽と左幻日」をご紹介してみたいと思う。と言っても、そういう構図の幻日が出てくれたという訳ではなく、俺がバルコニーをちょかまかと動いて、そう写るようにフレーミングしたというだけの話な...
「気分はすっかりコロポックル」 ちょっと暗いが、上の画像の右下に収穫作業をする人が写っているので大きさを比較してみてほしい。高さが優に2mをオーバーしているのがおわかりいただけると思う。ちなみにこの方はコロポックルではない(笑)。子供の頃よく下の画像のような不思議な光と芳香に包まれたフキ林の中で遊んだものだ。出典(上):足寄観光協会 特設サイト出典(下):北海道 足寄町 公式サイト 今宵は、俺の故...
"Long Time No See ! #3" Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/4000s, ISO100, WB:Daylight トップ画像は、高積雲(ひつじ雲)の「蜂の巣状雲」に出現した「光環」だ。"高積雲に出る光環"も"高積雲が蜂の巣状雲に遷移する"こともそれほど珍しくはないことなんだが、"蜂の巣状雲に出る光環"はちょいとレアでもあり、なかなかフォトジェニックなので特に気に入っ...
「黄昏発黄泉(こうせん)行を待ちながら (その26)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/60s, ISO400, WB:Daylight 本日のトップ画像は、西の地平付近に見えた残照に映える「房状高積雲」だ。この時、たまたまバルコニーで仕事上がりの一杯を飲っていたんだが、あまりにも茜色の色合いが素晴らしかったので、思わずグラスを置いてカメラを取りに部屋に戻ったことをよく覚えている(笑)。 さて...
「夏のチカラ (その14)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/60s, ISO100, WB:Daylight 本日の日没前、西天にかなり鮮やかな左幻日が見えた。カメラを抱えて大慌てでバルコニーに跳び出たら、もうほとんど消えかかっていた・・・。汗がどっと噴き出したよ。うーん、ソラの神様、あまり俺をおちょくらんでおいてください(笑)。それでなくても、今年は大気光学現象に飢えているというのに・・・orz。という...
「黄昏発黄泉(こうせん)行を見送って (その10)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/250s, ISO100, WB:Daylight 久々に「黄昏発黄泉こうせん行」シリーズの一葉をご紹介してみたい。で、どこに飛行機雲が出ているのかというと、画像中央のやや上辺りを左右に横切る、シルエットになった2本の並行するトレイルが見えると思う。上の方はいわゆる「逆さだるま」を生じていることもあって飛行機雲で間...
画像上:「空(ソラ)のクロス」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/250sec., ISO100, WB:Daylight画像下:「渓(たに)のクロス」 Canon EOS-1N, EF28-70mm F2.8L USM, f11, 4sec., Ektachrome E100VSこの2葉の写真は、文字どおり「天」と「地」の光景でもあり、撮影日には十数年の隔たりがある。しかし、時空のスケールを少し拡げて見た時、両者の間に隔たりは全く感じられない。どちらも果てしなく遠く小さ...
「VHFアンテナのある空景 (その102)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/500s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、昼下がりの巻層雲(うす雲)に出現した、そこそこ鮮やかな「22度ハロ」(内暈)だ。我が家の狭いバルコニーを右に寄ったり左へ戻ったりして、22度ハロが隣家のVHFアンテナと裏隣家の大楠の間に収まるようにフレーミングしてみたという次第だ。このバルコニーからソラの写真を...
「トワイライト・グラデーションとコラボする大楠のシルエット」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f8, 1/60sec., ISO400, WB:Daylight 先日、いつもお越しいただいているブロガーさんのところへお邪魔したら、「スベリヒユ」が食べられるなんて話題になっていたので、俺の体験談をちょこっと書かせてもらうことにした。スベリヒユってあれだよ。そこらの空き地とか畑の周辺に生えている、葉っぱがスプーン形をし...
「夏のチカラ (その13)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/30s, ISO400, WB:Daylight 蔵出し画像から、なかなかフォトジェニックなシルエットになった「かなとこ雲」の一葉をご紹介したいと思う。当時の撮影メモを参照すると、これは群馬県高崎市付近にあった積乱雲に生じたかなとこ雲らしい。目を凝らして見ると、地平線の少し上あたりに「ガストフロント」(積乱雲から冷たい下降気流が水平に吹...
「石楠花色に黄昏れる(その3)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f8, 1/60s, ISO400, WB:Daylight 夕焼けと言えば茜色やオレンジ色を思い浮かべるだろうが、時として本画像のように石楠花色やピンク色に染まることある。そう、江間章子作詞・中田喜直作曲のあの有名な唱歌に 〽石楠花色にたそがれる・・・ と歌われているあの石楠花色の黄昏は、別に尾瀬の専売特許という訳ではない。専門家によると、空に薄い巻層雲...
「黄昏発黄泉(こうせん)行 第56便」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/125s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は日没の10分程前、太陽高度約3度の頃の夕景だ。ただ、このカットの主役は夕陽ではない。夕陽のずっと上方の飛行機雲のすぐ下辺りにぼうっとした光彩が見えると思う。よく目を凝らすと ︶ の形に湾曲しているのがお分かりいただけるだろうか。実はこれは「上部タンジェントアーク」な...
「巻層雲の午後」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/1000s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、ぼうっとした「巻層雲(うす雲)」が広がったある日の午後に出現したぼうっとした「22度ハロ(内暈)」だ。勇躍卵子に一番乗りを果たした精子の顕微鏡写真ではないので、誤解の無きよう(笑)。実は、22度ハロの内側にへろへろ見えるトレイルは飛行機雲のなれの果てだ。かすかに「飛行機雲の影」を生じてい...
「波頭の彼方に」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/250s, ISO100, WB:Daylight 本日は、蔵出し画像から「ケルビン・ヘルムホルツ不安定性の雲」をご紹介してみたいと思う。この雲は、2017年に世界気象機関/WMO(World Meteorological Organization)の定める国際雲図帳/ICA(International Cloud Atlas)に「波状雲」の副変種(部分的に特徴のある雲)として正式に学術名"Fluctaus"(フラクタス、...
「尾流雲は何故いつもツインで出現するのか (その2)」 Canon EOS 5Ds R, EF70-200mm F2.8L USM, f11, 1/125s, ISO100, WB:Daylight 日没も間近な西天にツインな尾流雲を見つけたので望遠ズームで撮ってみた。以前「尾流雲は何故いつもツインで出現するのか」などというタイトルの記事を書いたこともあるんだが、そったらことがあるはずがない(笑)。「単独で出る」こともあれば「群れを成して出る」ことだってある。そもそも...
「私あんたのことずっと待ってたさ」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/60sec., ISO100, WB:Daylight夕刻、きれいな巻積雲が出ているのに気がついた。おそらく波状から粒状になった直後なのか、消散も近そうなのでこのタイミングは天の采配かも知れない。巻雲を漢字で表すとしたら「孤高」「憧憬」「思慕」などを思い浮かべる。対して巻積雲は「望郷」「郷愁」「追憶」と言ったところだろうか。無性に酒が飲み...
"The Legend of Contrails" Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/1000s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は「太陽まで飛べぶことができれば竜になれる」というソラの伝説を信じて、ひたすら太陽を目指して飛んでいた飛行機雲が、ついに力尽きたところを捉えた貴重なカットだ。よくよく見ると少し竜になりかかっているようにも見えるんだが、この飛行機雲はさぞかし無念だったろうね・・・というのは...
「牧神あるいは巨大ナメクジが飛翔するソラ」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/500s, ISO100, WB:Daylight これは梅雨入り前のある昼下がり、積雲(わた雲)何かの切れっ端が、ギリシア神話の牧神か巨大ナメクジの頭のように見えたので撮ってみたカットだ。いえ、ただそれだけのことです。他に深い意味も思惑もございません(笑)。面白いフォルムの雲を見つけるのって、子供の頃からすごく楽しみなんだよね...
「黄昏発黄泉(こうせん)行 第55便」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/60s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像も・、毎度お馴染みの「黄昏発黄泉こうせん行」シリーズでございます(笑)。我が家は首都圏とは名ばかりの田舎街にあるんだが、原野や田圃の真ん中にある訳じゃないので、家のバルコニーから見て地平線らしき(あくまでも「らしき」だからね)ところに陽が落ちるのは夏至の前後のわずかな期...
「夏への扉 ── シャンパンゴールドな光芒」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/500s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、先週の日没間近な頃に撮影したシャンパンゴールドな「薄明光線」だ。もう耳タコだと思うが、薄明光線は「天使の階段」「ヤコブの梯子」「光芒」「レンブラント光線」などの異名を取る大気光学現象なんだが、その認知度の高さにおいては「虹」の次くらいによく知られた存在じゃない...
「嗚呼、巻雲の日々 (その3)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/500s, ISO100, WB:Daylight 本日は朝から巻雲がバンバン飛んでいた。外が35度超の猛暑日であろうがカンカン照りであろうが、少しでも見目麗しい巻雲が見えると慌ててバルコニーに飛び出してしまうのがソラ屋の習性なんだよね(笑)。そんな中から、本日のトップ画像としてご紹介するのは、昼過ぎに南からやって来た鈎状巻雲を随伴した「放射...
「黄昏発黄泉(こうせん)行 第54便」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/60s, ISO400, WB:Daylight 本日のトップ画像は、毎度お馴染みというか、性懲りもなくというか、それしかネタがないというか、とにかく「黄昏発黄泉こうせん行」の一葉をご紹介してみたい(笑)。よくよく目を凝らして見ると全部で5便くらい運行して・・・・いるようだ。そうだよ。そろそろ新盆(「初盆」ではなく「新暦の盆」の方の意味...
「VHFアンテナのある空景 (その19) ── 気は心の大気光学現象」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/250sec., ISO100, WB:Daylight 過去記事で「本が水濡れすることほど嫌いなことはない」ということを書いたら、イオママさんから大切にしていた「カクテルの本」を友人に貸したら、水濡れでぶわぶわに波打った状態で返されたという悲しいコメントが投稿されていたことがある。俺にも経験があるんだが、その本...
「黄昏発黄泉(こうせん)行 第53便」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/125s, ISO400, WB:Daylight 本日のトップ画像は、お馴染み「黄昏発黄泉こうせん行」シリーズなんだが、飛行機雲がクロスする寸前のカットではない。左上から右下へと向かうトレイルが途切れているそのずっと先を見てほしい。そう、ちゃんと飛行機が写っているよね(笑)。つまり、本来であれば見事にクロスしているはず二本のうち一本の...
「幻日と真日 (その2)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/250s, ISO100, WB:Daylight 昨日は大楠を鋏んで幻日げんじつと真日しんじつが両側に配置する構図だったんだが、本日は大楠の左側に並んだ幻日と真日をご紹介したいと思う。但し、昨日の画像の幻日は左幻日だったんだが、本日は右幻日だ。昨日の記事でも触れたように、"真日"は正しくは「まひ」と読むんだが、本記事においては「げんじつ...
「幻日と真日」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/500s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、大楠を鋏んで左右に鎮座する幻日(左)と真日しんじつ(右)だ。お気づきの方もおられると思うんだが、"真日"は正しくは「まひ」と読む。しかし、本記事においては「幻日」との語呂の関係上あえて「しんじつ」と読んでほしい(笑)。まあ、大した幻日じゃないんだが、ちょうど大楠を鋏んでシンメト...
「黄昏発黄泉(こうせん)行を待ちながら (その6)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/60s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、夏至の日、そう俺のところではこの日は朝からずっと雨が降っていたんだが、夕方になってようやく雨も上がって日没の光景を撮ることができたという次第だ。この3日前、ほとんど同じ状況、同じ時刻に「赤虹」が出現したので、この時も大いに期待していたんだが、柳の下に泥...
「天空からのメッセージ」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/125s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、先月撮影した波状巻積雲(うろこ雲)が樹枝状のフォルムや「蜂の巣状雲」に遷移しているところだ。蜂の巣状雲は巻積雲や高積雲(ひつじ雲)の変種の一つで、下降気流によって一つ一つの雲片が中心部から消散して縁だけが枠状に残って
「嗚呼、巻雲の日々 (その2)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/60s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、我が家の直上を通過する「鈎状巻雲」の群れだ。これを側面方向から眺めていたら、典型的な鈎状巻雲のフォルムをしているはずだ。鈎状巻雲は、尾流雲と紛らわしいところもあるんだが、雲頭部(おたまじゃくしの頭の部分)にもやもやっとした繊維状の構造が見られるので同定は比較的容易だと思う...
白山(日本・石川県/岐阜県・標高2,702m)画像出典:焼きサバ定食 氏撮影によるこの作品は 写真AC から提供されています。アルプスの白山「モンブラン」 "Mont Blanc"(フランス - イタリア・標高4,810.9m)画像出典:「モンブラン」(2019年7月24日 (水) 01:20 UTCの版)『ウィキペディア日本語版』 Ximonic, Simo Räsänen氏を著作者とするこの作品は クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承 3.0 非移植 ライセンスの下...