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酒とソラの日々 / Lazy Days of Liquor and the Skies https://7cascades.blog.fc2.com/

空と雲の写真は記事内容に関係なくほぼ毎日更新しています。空のこと、雲のこと、大気光学現象のこと、気象のこと、写真のこと、酒のこと、北海道のこと、映画のこと、詩のこと、短歌のこと、本のこと、私のことなどなど、飲んだくれの酩酊雑記です。

さえき奎(けい)
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釧路市
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2019/05/14

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  • 歳食って意気地無しさん進化する ── 新・小夏日和日記 令和五年十二月七日(木)

    「ある飛翔 (その79) ── HeadlessなPhoenix」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/60s, ISO100, WB:Daylight 先日、青空を背景に巨大な鳥が羽ばたくようなフォルムの雲が見えたので数カット撮っておいた。よく見ると、この鳥には首がない。いや、首がないんじゃなくて、首だけ抜けて先に行っている(笑)。頭の羽根を逆立てているので、よほど何かにお怒りのご様子と思われる(笑)。というようなおちゃらけは...

  • 信ずる者はみな巣食われる ── 新・小夏日和日記 令和五年十二月六日(水)

    「ソラの三段飾り」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/500s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、日没近くの西天に「上部タンジェントアーク」が見えたので、カメラ抱えて急ぎバルコニーで出てみたら太陽の周囲には「光環」が、上部タンジェントアークの上にはビブネックレスのような飛行機雲のなれの果て(いわゆる「逆さだるま」)がかかっていたんだよね。まあ、一つ一つはどれもショボいんだが、三...

  • 【改訂版】 「ふわとろ」だの「生ナントカ」だの、いい加減にしてほしい! ── 新・小夏日和日記 令和五年十二月五日(火)

    「二重雲と呼んではいけない"二重雲" #1」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/60sec., ISO100, WB:Daylight「二重雲」とは、巻雲や高積雲などある類(基本型)の同じ雲が、同時に二層以上に重なって出現している状態を指すので、これはそういった意味に於いての「二重雲」と呼んでいいものか微妙なところだ。しかし、この上下に相似形に重なった雲は、偶然ではなく相互に何らかの作用が働いた結果の...

  • 後悔と足らぬ言葉を吹き寄せて ── 新・小夏日和日記 令和五年十二月四日(月)

    「雲を消して行く飛行機雲 (その9)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/500s, ISO100, WB:Daylight まずは、トップ画像に写る雲塊を右下から左上へとスパッと切り裂くように伸びている細い帯にご注目いただきたい。古くからのフォロワー・読者諸兄姉の皆様方ならご存じと思うが、これは「消滅飛行機雲」なんだよね。飛行機が雲を通過する際、排気熱や乱気流によってその雲を構成する水滴や氷晶が拡散あるい...

  • こしあん大福の夢、遥かなり ── 新・小夏日和日記 令和五年十二月三日(日)

    「ちょいと折りたたんでみました」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/250s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、細長くロール状になった高積雲(ひつじ雲)なんだが、標準ズーム(24-105mm)のワイド端でもフレームに収まらなかったので、ちょいとソラに手を伸ばして折りたたんでみた。というのはもちろんジョークだが、折りたたんだのは俺ではなくソラの神様だからね(笑)。このようなロール状の高積...

  • 本日開店 雲片(くもぎれ)屋 ── 新・小夏日和日記 令和五年十二月二日(土)

    「ソラの神様の演出で脇役に徹するサービス精神旺盛な雲たち」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/2000s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、高積雲に出現した「光環」と「彩雲」なんだが、雲の下の方に顔を見せた太陽がベールのような「尾流雲」によって朧に霞む姿が美しい。何だか、煙るような雨にお日様が濡れないよう、七色の傘を差し掛けているようにも見えないだろうか。光環も彩雲も尾流雲も、決...

  • 待ちぼうけのソラもまたよし ── 新・小夏日和日記 令和五年十二月一日(金)

    「待ちぼうけのソラ」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/250s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、何の変哲もない「層積雲」(うね雲)なんだが、なぜ画像タイトルが「待ちぼうけのソラ」なのかというと、雲頂付近に「ケルビン・ヘルムホルツ不安定性の雲」が出来かかっては消え、消えてはまた出来かかるなんてことを繰り返して俺を振り回してくれたからだ(笑)。まあ、層積雲の雲頂部にはしばしば「K...

  • 「豚バラと白菜のミルフィーユ鍋」が俺を呼ぶ季節 ── 続・小夏日和日記 令和五年十一月三十日(木)

    "Long Time No See ! #2" Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/2000s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、高積雲(ひつじ雲)の「蜂の巣状雲」に出現した光環なんだが、ちょうど太陽を境にして右上半分が完全に蜂の巣状雲に遷移しているのに対して左下半分はその変化が始まったというところだろうか。まあ、ご存じのとおり光環は、大気光学現象の中では珍しくもないんだが、それほど見映えがし...

  • 寝違えは君への贖罪 ── 続・小夏日和日記 令和五年十一月二十九日(水)

    「"Spiral"と"Parallel"」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/250s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、先月下旬のある風の強い日の午後に見つけた「捩れる雲」と「並列する雲」なんだが、ちょいと格好つけたタイトルにしてみた(笑)。捩れる雲は、いわば"空のつむじ風"といったところなので、"Spiral"ではなく"Twist"の方がより正確だと思うんだが...

  • 【改訂版】 親の恩は海より深いなんてことを書いてみる ── 続・小夏日和日記 令和五年十一月二十八日(火)

    「妖しげなものって、どうしてこんなに心惹かれるんだろう」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f8, 1/60sec., ISO100, WB:Daylight 唐突ですが、心理テスト風クイズです(笑)。さて、あなたはこの上掲のソラの画像が何に見えますか? 次の中からもっとも近いと思われるものを選んでください。そのうち、ソラ心理学の独断的権威である某ハカセの分析を掲載するかも知れません(笑)。① 雲陰に潜む竜の吐息② ソラの神...

  • たまにはマウスのお手入れを ── 続・小夏日和日記 令和五年十一月二十七日(月)

    「VHFアンテナのある空景 (その68)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/125s, ISO100, WB:Daylight 数日前の午後、朝から快晴だった空に一群の高積雲(ひつじ雲)が見えたかと思う間もなく、隣家のVHFアンテナの向こうにやって来た。澄み切った青空を背景にしてなかなかフォトジェニックな空景だったんだが、そのフォルムが南北キムチ国のある○○半島に似ていることに気づいてしまって、その途端に興醒めして...

  • 燃料投下は濃いめ濃いめで ── 続・小夏日和日記 令和五年十一月二十六日(日)

    「雲容煙態」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/250s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、数日前の午後、大楠の上空を覆う層積雲(うね雲)だ。積雲(わた雲)や層積雲は、遠方に見えている場合の同定は容易なんだが、これが頭上に来て雲底だけが見えている状態だと意外と難しいんだよね。まあ、図鑑級のきれいな波状層積雲なんかだとすぐに分かるんだが、そういうのは滅多に現れないからね。幸い層積...

  • 宵越し薫るファーストレター ── 続・小夏日和日記 令和五年十一月二十五日(土)

    「黄昏発黄泉(こうせん)行 第24便」 Canon EOS 5Ds R, EF70-200mm F2.8L USM, f11, 1/125s, ISO100, WB:Daylightカルト方面の皆様方へ:本画像に写っている光跡はUFOでも火球でもありません。単なる飛行機雲ですので、そこんところよろしゅうに。 まずは、本日のトップ画像をご覧いただきたいと思う。いやあ、俺もついに黄昏空に白い尾を引いて飛翔するUFOか火球の撮影に成功したんだよね(笑)。某新聞社に投稿する前に、日頃...

  • 11月の「ほぼほぼ夏日」を満喫する ── 続・小夏日和日記 令和五年十一月二十四日(金)

    「誰がために空は泣く (その2)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/60s, ISO100, WB:Daylight トップ画像は、日没間近な頃の南天に見えた尾流雲だ。まるで、群れをなして海中を突き進むヤリイカのようにに見えると思わないか(笑)。これを撮影した時、元雲(母雲)は巻雲(すじ雲)じゃないかと考えたりもしたんだが、もう何度も書いているように、世界気象機関(World Meteorological Organization; WMO)...

  • 男子厨房に入るべし! ── 続・小夏日和日記 令和五年十一月二十三日(木)

    「飛行機雲は千変万化する (その15)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/125s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、飛行機雲由来の「肋骨巻雲」なんだが、残念ながらピシーッとした肋骨状のフォルムには至らなかった(笑)。巻雲(すじ雲)というよりは、むしろ巻層雲(うす雲)に近いんじゃないかと思うんだが、これはこれでなかなか趣があると思うよ。毎度書いていることなんだが、巻雲に限らず多く...

  • グラスに浮かぶ泡沫は ── 続・小夏日和日記 令和五年十一月二十二日(水)

    「ある飛翔 (その78) ── 防人の翼」 Canon EOS 5Ds R, EF70-200mm F2.8L USM, f11, 1/250s, ISO100, WB:Daylight機体後部にMADのブームが伸びているのでP-1と同定出来る。 本日のトップ画像は「ある飛翔」シリーズなんだが、飛行機雲ではなくその源というか本体の方だ。最近、4発のジェット旅客機・貨物機は、エアバスA380とエアカーゴのボーイング747Fシリーズなど少数の機体を除くとほとんど日本の空を飛んでいない。という...

  • 【改訂版】 僕の好きな匂い ── 君のノートから仄かに香るインクと何かの匂い

    「消滅の途上にある消滅飛行機雲と消滅していない飛行機雲」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/500sec., ISO100, WB:Daylight「僕の好きな匂い ── 君のノートから仄かに香るインクと何かの匂い」砕け散る滝の飛沫しぶきの匂い出合であいから枝沢に入った瞬間に変化する流れの匂いいつも水筒に補給する「滝の沢」の水の甘い匂い春先の岩清水の少し埃っぽい匂いザレ場で滑った時鼻先に香る山の匂いルンゼを這い上...

  • 風は激しく ── 続・小夏日和日記 令和五年十一月二十日(月)

    「飛行機雲は千変万化する (その14)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/60s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、すっかりおなじみの(?)「飛行機雲は千変万化する」シリーズで行ってみたいと思う。この日は、飛行機雲がバンバン出現する一日だったんだが、よくあるパターンの巻雲(すじ雲)ではなく巻層雲(うす雲)に遷移して行ったんだよね。ということで、この画像に写ってる雲は全部飛行機雲...

  • 風に吹かれて ── 続・小夏日和日記 令和五年十一月十九日(日)

    「心象空景的大気光学現象」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/250s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、日没間近な頃西天の高積雲に出現した「光環」とその上にうっすらと見える「上部タンジェントアーク」だ(撮影時の太陽高度は約10度なので外接ハロではない)。どちらもかなりショボいので、画像タイトルを少々凝ったというか、何だか訳分からん言葉を並べて誤魔化すことにした(笑)。この街路灯...

  • にんげんは空を見上げるどうぶつだ ── 続・小夏日和日記 令和五年十一月十八日(土)

    「雲灯籠黄昏色」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f8, 1/60s, ISO100, WB:Daylight ある日の日没直後、西の方から「尾流雲」がやって来るのが見えた。何故「見えた」かというと、その尾流雲がちょうどスポットライトを浴びたかのように残照に映えていたからだ。俺にはこの尾流雲が、昼と夜の境界を漂う灯籠のように思えたんだよね。尾流雲は本サイトでも度々ご紹介させていただいているんだが、このように群れにな...

  • You Only Live Once ! ── 続・小夏日和日記 令和五年十一月十七日(金)

    「空に花咲く時 (その2)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/2000s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、蔵出し画像から「巻積雲(うろこ雲)」の光環をご紹介したいと思う。過去記事でも書いたが、光環というのは太陽光が水滴を通過する際に生じる回折現象に他ならないので、氷晶(氷の微細な結晶)で出来ている巻積雲に生じるはずがないんだよね(氷晶は光を反射、もしくは通過の祭に屈折する)。実...

  • ちょっとムシ出来ないムシの話題を ── 続・小夏日和日記 令和五年十一月十六日(木)

    「尾流雲の混沌と幻影」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/60s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は簾のように降りしきる尾流雲なんだが、これの元雲(母雲)はどう見ても巻雲(すじ雲)っぽい。時系列的に書くと、巻積雲(うろこ雲)が巻雲に転成して尾流雲を生じたということなんだが、実は世界気象機関(World Meteorological Organization; WMO)が定めた十種雲形において巻雲には尾流雲は生じないこ...

  • 特大シマホッケのストックは心を豊かにする ── 小夏日和日記 令和五年十一月十五日(水)

    「巻雲百花繚乱」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/125s, ISO100, WB:Daylight ある日の午後、南天に「鈎状巻雲」の雲列が見えたかと思う間もなく、気流に激しく煽られたのか線香花火が開いたような賑やかな様相を見せてくれた。画像上部の一群は「房状巻雲」に、右側は「巻積雲(うろこ雲)」に遷移しているように見える。鈎状巻雲が出ているということは、元々ここにウインドシア(水平あるいは垂直方向に...

  • 【改訂版】 山育ちの少年と詩の女神様の物語

    「君って変わっちゃったね。そう、いろいろあったからね・・・」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/1000sec., ISO100, WB:Daylight太陽の周囲はやや崩れた光環で、その外側の光彩は彩雲なんだが、境界は判然としない。画像タイトル出典:"Both Sides Now" by Joni Mitchellむかーし、むかし、ある北の国に山育ちの少年がおりました。少年は一日中野山をかけずり回って石ころを集めたり、ヤマブドウやコ...

  • 風だけが追いついた ── 小夏日和日記 令和五年十一月十三日(月)

    「飛行機雲は千変万化する (その13)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/60s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は飛行機雲のなれの果てなんだが、最初はよくあるパターンとして「肋骨巻雲」(本ブログにおいては「肋骨雲」という表記は採らない)に化けて行くのかと思って眺めていたら、脊椎に相当する飛行機雲の本体部分が早々に消失して肋骨だけの姿になってしまった。こうなると、そうだね、肋骨と...

  • 僕がひたすら空を撮る理由(わけ) ── 小夏日和日記 令和五年十一月十二日(日)

    「幻のチューブ」 Canon EOS 5Ds R, EF70-200mm F2.8L USM, f11, 1/60s, ISO100, WB:Daylight ある日の午後、定例のソラのチェックをしていたら、濃密巻雲の切れっ端の上部が渦巻いて、サーフィン用語でいうところの「チューブ」(「バレル」ともいう)状になっているのが見えた。ちょっと遠かったので、あわてて望遠に換装して戻った時には既にフォルムがぼやけててしまっていたんだが、その感じはお分かりいただけるんじゃない...

  • 雪虫の初雪予報は正しかった ── 小夏日和日記 令和五年十一月十一日(土)

    「ある飛翔 (その77)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/125s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、激しく回転しながら翻る巻雲(すじ雲)とその上部を貫く(ように見える)飛行機雲だ。おそらくここにウインドシア(水平あるいは垂直方向に風向や風速の差異がある状態、言うなれば「風の断層」とでもいうべき風の成分が不連続な状態)を生じていると思うんだが、たまたま地上から方向が一致して見え...

  • 冬将軍のパシリがやって来た ── 小夏日和日記 令和五年十一月十日(金)

    "Trick or Treat !?" Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/60s, ISO100, WB:Daylightカルト方面の皆様方へ:本画像は心霊写真などという与太話とは一切関係ありません。単なる空と雲の画像です。 本日のトップ画像は、ソラの神様が青空色画用紙に巻雲色絵の具でちょちょいと描いたイタズラお絵かきだ(笑)。最初画像タイトルを「見たなあ・・・」とやったんだが、いくら俺が夏大好き人間でも季節柄どうか...

  • ”Wintry Shower”の季節 ── 小夏日和日記 令和五年十一月九日(木)

    「ある飛翔 (その76)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/500s, ISO100, WB:Daylight 本日は、蔵出し画像から太陽と巻雲に出た「外接ハロ」の間を行く飛行機雲をご紹介したいと思う。太陽の真下に見える光彩は一見したところ「22度ハロ(内暈)」に見えるかも知れない。しかし、よくよく見ると(上下方向が潰れた)楕円形をした外接ハロは5時から7時に相当する部分の曲率が真円である22度ハロより小さい、つ...

  • 立冬に寄す ── 小夏日和日記 令和五年十一月八日(火)

    「内暈とゴーストの近いようで遠い共演」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/1000s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、陽も傾いた遅い午後、巻層雲(うす雲)に出現した「22度ハロ(内暈)」だ。過去記事でも触れたことがあるんだが、22度ハロの12時付近の光彩がやや濃く感じたり直線的に見えたりするのは、ここに外接ハロか上部タンジェントアークの一部が重なっているからだ。22度ハロの外側に同心円...

  • 【改訂版】 もし都道府県別の記念紙幣を発行するとしたら? ── 大揉めに揉めるだろうな [東日本編]

    「たまには渋いのもいかが?」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/1000sec., ISO100, WB:Daylight冬の西日とシルエットになった飛行機雲。 俺がしーちゃんに笑ってもらおうと、クラーク先生の「少年よ、大志を抱け!」をもじって「少年よ、太子を抱け!」なんてくだらねえ駄洒落を飛ばして軽くシカトされた話はもうしたよね(笑)。今なら「諭吉を抱け!」と言わなきゃならんのだが、それじゃ面白くも何ともな...

  • 夏日だ、小夏日和だ、わっしょい! ── 小夏日和日記 令和五年十一月六日(月)

    「大楠の精霊、天に還る」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/60s, ISO100, WB:Daylight ある日の日没も間近迫った午後遅く、裏隣家の庭の大楠向こうから「巻雲(すじ雲)」が伸びてくるのが見えた。まあ、ただそれだけのことなんだが、巻雲って絵になる雲だからいいよね(笑)。ユーザータグを巻雲と放射状雲と付けたかったんだが、よくよく見ると下の方は「巻積雲(うろこ雲)」ぽいのでやめておくことにする...

  • 君のゆるーい差別化 ── 小夏日和日記 令和五年十一月五日(日)

    「朝から棚ぼた」 Canon EOS 5Ds R, EF16-35mm F4L IS USM, f11, 1/250s, ISO100, WB:Daylight トップ画像は、蔵出し画像から朝方の巻層雲(うす雲)に出現した「幻日」をご紹介させていただきたいと思う。我が家のバルコニーからは東側の視界があまりよろしくないので、午前中、特に冬の午前中は、幻日など太陽の周囲に出現する大気光学現象の撮影機会にはあまり恵まれているとは言えない。まあ、朝方はバタバタしているという...

  • カウントダウンはまだ早い・・・のか? ── 小夏日和日記 令和五年十一月四日(土)

    「宝珠をパクリと飲み込もうとするソラの妖怪」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/2000s, ISO100, WB:Daylight 先月のある日の午前、定例のソラのチェックをしていたら、高積雲(ひつじ雲)の割れ目から覗いた太陽の周囲にうっすらと光環が出ていた。今年は、梅雨の期間こそ平年並みだったが実質的には空梅雨だったし、夏の間も強い雨が終日降り続いたり、ぐずついた天気が数日続いたなどといったことがほとん...

  • いまみたこのゆめ たどりゃんせ ── 小夏日和日記 令和五年十一月三日(金)

    「黄昏発黄泉(こうせん)行 第23便」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/500s, ISO100, WB:Daylight ある黄昏時、"バケットハット"のようなシルエットになった雲塊の縁が黄金色に輝いていた。ファインダーを覗くと、上空の強い気流に煽られて、筋状や靄状になった自分自身の構成要素を盛んに放出している様子が見えた・・・。ということで、画像タイトルを「黄昏発黄泉こうせん行」と銘打ったくらいだ...

  • 気嵐発地霧着の長い冬 ── 小夏日和日記 令和五年十一月二日(木)

    "As Tears Goes By" Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/250s, ISO100, WB:Daylight 尾流雲という雲は、その存在自体が刹那的である・・・。ちょっと気取って書いてしまったんだが、尾流雲が刹那的でなかったら、それはもはや尾流雲ではなく「降水雲」と呼ばなくてはならないからね(笑)。その尾流雲の中でも、本日のトップ画像のように巻積雲(うろこ雲)」に生じた尾流雲はいっそう儚げだ。上空の風が...

  • 詩が嫌いなんだよ、この人は ── 小夏日和日記 令和五年十一月一日(水)

    「ある飛翔 (その75)」 Canon EOS 5Ds R, EF70-200mm F2.8L USM, f11, 1/125s, ISO100, WB:Daylightこのジェット機は落ちていません。画像は二次元ですが、実際の空は三次元空間です。 本日のトップ画像は、雲間に一瞬見えたジェット機と飛行機雲を、たまたまセットしていた望遠ズームで撮ってみたカットだ。よく見ると、飛行機雲が主翼のエンジンからではなく、水平尾翼の直後から生じていることに注目されたい。過去記事でも...

  • 少子化対策 ── 『一冊の小瓶』や『朝の詩』から磯貝裕美さんの詩を読んでみる 第18回

    「VHFアンテナのある空景 (その67)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/500s, ISO100, WB:Daylight 昨日、松尾静子さんの第二詩集から一篇をご紹介させていただく記事を書きながら、何気なく「そろそろ磯貝裕美さんの新作を読みたいなあ・・・」なんてことを考えていた。今朝、新聞を取りに行って第一面上段の「朝の詩うた」をちらっとチェックしたら(選者が新川和江先生だった頃は毎朝楽しみにしていて必ず読...

  • 青い空 ── 松尾静子さんの詩を読んでみる 第4回

    「咆哮する巻雲」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/125s, ISO100, WB:Daylight トップ画像に「飛行機雲は千変万化である」というシリーズを掲載しているんだが、少し考えてみると、そのレベルさえ問わなければ、あらゆる雲は例外なく千変万化なんだよね。もう何度も書いているが「十種雲形」などという、人間の人間による人間のための便宜的括りにだって当てはまらないのが普通だからね。この巻雲だってそう...

  • 蒸けゆくキタアカリの夜 ── 新・残暑日記 令和五年十月二十九日(日)

    「飛行機雲は千変万化する」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/500s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、飛行機雲から遷移した高積雲が氷晶系の尾流雲を生じ、その尾流雲が巻雲に転成していることろだ。いわば飛行機雲のなれの果ての最終形とでもいうべき姿なんだよね。「そもそも氷晶系の尾流雲と巻雲とは何が違うのか?」と問われれば返答に窮してしまうんだが、もしかしたらその後の余命の長さの違...

  • 窓打つ嵐に夢も破れ ── 新・残暑日記 令和五年十月二十八日(土)

    「黄昏発黄泉(こうせん)行 第22便」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/60s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、一応「黄昏発黄泉こうせん行」シリーズと銘打っているんだが、実際にはまだ陽は落ちていないんだよね(笑)。まあ、日没直前なので、その辺は四捨五入して黄昏ということでご容赦願いたいと思う(笑)。で、どこに飛行機雲があるかというと、画像中央のやや上を左右に横切るダークグレー...

  • 残照の幻影 ── 新・残暑日記 令和五年十月二十七日(金)

    "From Day to Night #15" Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/30s, ISO800, WB:Daylight奎爺さん:おい、ばあさん、た、大変だ。さわ婆さん:何ですか、おじいさん、騒々しい。奎爺さん:もう10月も終わりだってのに、かなとこ雲が出とるんだよ。天変地異の前触れかも知れんぞ。さわ婆さん:何をカルト爺さんみたいなこと言ってるんですか。どこに出てるんですか。奎爺さん:ほら、あそこだよ。電柱の...

  • 「スーパー」だからといってよいことばかりとは限らない ── 新・残暑日記 令和五年十月二十六日(木)

    「望郷の念に駆られる空と雲 (その2)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/60s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は「シーラスストリーク(ジェット巻雲の一種)」から遷移した「巻積雲(うろこ雲)」だ。シーラスストリークにはよく見られるパターンなんだが、いつもフォトジェニックな姿を見せてくれるありがたい存在だ。世界気象機関(World Meteorological Organization; WMO)が定めた十種雲形にお...

  • 【改訂版】 ばあちゃんは「キャベツ」のことを「カイベツ」と呼んでいた ── 新・残暑日記 令和五年十月二十五日(水)

    「波状雲ってとりあえず撮っちゃうんだよね」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f8, 1/2000sec., ISO100, WB:Daylight 過去記事で「え、それって白菜じゃないでしょう?── 道産子のキャベツ愛について語ってみる」なんていう記事を書いたんだが、その際にあることを書き忘れていたことを思い出したので、本日改めて記事にしてみたいと思う。 俺のばあちゃんは、キャベツのニシン漬けなどを漬けさせたら町内でも右に...

  • 嗚呼、炭水化物よ ── 新・残暑日記 令和五年十月二十四日(火)

    「図鑑的高積雲之図 (その2)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/250s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、毎度おなじみの「高積雲(ひつじ雲)」だ。しかも図鑑級の典型的なヤツだ(笑)。これなら「もしかしたら巻積雲(うろこ雲)かも・・・」などと人指し指や小指をかざしてみる必要もないよね(笑)。細かいことをいえば「房状高積雲」に近いような感じもする。それにしても"ひつじ雲"と...

  • 疾走するしかなかった僕の青春 ── 新・残暑日記 令和五年十月二十三日(月)

    「ある飛翔 (その74)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/500s, ISO100, WB:Daylight トップ画像は、ある日の昼下がり、太陽の近傍を通過する飛行機雲だ。あ、太陽の近傍といっても、それは地上から見た目的に近傍という意味だからね(笑)。飛行機が実際に太陽の近傍を飛んだら溶けちゃう・・・というか、ジェットエンジンではそったらところまで行けない(笑)。この時は、いわゆる「逆さダルマ」状態にはな...

  • 【改訂版】 『Fiddler On The Roof / 屋根の上のバイオリン弾き』から『Sunrise, Sunset / サンライズ・サンセット』を訳してみる

    「喜びと涙を携えて季節は巡って行く」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/125sec., ISO100, WB:Daylight 先日、サラ・ティーズデールの詩を訳していたら "Years go, dreams go, and youth goes too" (歳月は行き、夢は消え、青春は去る・・・)という一節が出て来た。ああ、こういう台詞に弱いな・・・。字面を見ているだけで、目がうるうるとして来るじゃないか。切ない気分になって(ならなくても飲る...

  • 木枯らし吹かず、出がらしの茶を飲む宵 ── 新・残暑日記 令和五年十月二十一日(土)

    「朧なる光彩もいいものだ (その2)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/1000s, ISO100, WB:Daylight 本日も・トップ画像は「高積雲(ひつじ雲)」に出現した「光環」だ。「最近のあいつは光環しか載せる画像がないのか」などと巷間の噂になっていて、決して好感的には思われていないようだ(ウソです)。しかし、向寒の候、これといった大気光学現象も出現しないので、これと交換しようにも他によい画像がな...

  • リアル夏日の宵を愉しむ ── 新・残暑日記 令和五年十月二十日(金)

    「朧な光彩もいいものだ」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/500s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、巻積雲(うろこ雲)の波状雲に出現した「光環」だ。まあ少々微妙なところもあるので「彩雲」とする人もいるかも知れないが、まあ、これは光環でいいと思うよ。ところでこの巻積雲なんだが、高度の異なる波状雲が地上から見ると"X"字形に交差しているんだよね。このように"同じ類(基...

  • 妄想特急を止めるもの ── 新・残暑日記 令和五年十月十九日(木)

    「昼下がりの"You Sure?" ── VHFアンテナのある空景 (その66)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/1000s, ISO100, WB:Daylight トップ画像は、本日昼過ぎに撮影した「VHFアンテナのある空景」シリーズの一葉だ。一見したところ、昨日の「祝福の太陽」とよく似ているように思えるんだが、昨日のは「高層雲(おぼろ雲)」で今日のは「巻層雲(うす雲)」なんだよね。両方とも、はっきりとしたフォル...

  • 「晩夏」の味覚来たる ── 新・残暑日記 令和五年十月十八日(水)

    「VHFアンテナのある空景 (その65)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/250s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、本ブログでも滅多に登場しない「高層雲(おぼろ雲)」だ。なぜ登場しないかというと、ご覧いただいたようにお世辞にも「フォトジェニック」とは言えないからなんだよね(笑)。この画像だって、透けて見える太陽やVHFアンテナがなければ、単なるグレーの長方形を貼り付けたようにしか見...

  • 夏日は続いたよ、今日の日も ── 新・残暑日記 令和五年十月十七日(火)

    「大空のポンポン」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/250s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、巻雲(すじ雲)の雲種の一つである「房ぼう状じょう巻雲」だ。巻雲といえば、その典型的フォルムとして図鑑などに必ず載っているのが「鈎状巻雲」なんだが、実は巻雲の中でもこの雲種の出現頻度はそれほど多くはないんだよね。そして、この房状巻雲もあまり出現しない雲種だ。これ以外にも巻雲の雲種には...

  • 残暑は続「け」よ、いつまでも ── 新・残暑日記 令和五年十月十六日(月)

    「翩翻と翻る幻の雨」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/125s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は一見したところ「鈎状巻雲」に見えるかも知れないが、実は巻積雲の小雲塊に生じた尾流雲なんだよね。鈎状巻雲に似たフォルムをしているのは、どちらもウインドシア(水平あるいは垂直方向に風向や風速の差異がある、言うなれば「風の断層」とでもいうべき風の成分が不連続な状態)の影響を受けているから...

  • 雲はあらゆる意味でボーダーレスである ── 続々・残暑日記 令和五年十月十五日(日)

    「雲はあらゆる意味でボーダーレスである」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/125s, ISO100, WB:Daylight 過去記事で何度か「10種雲形は人間が便宜的に線引きをした区分に過ぎない」なんてことを書いて来たんだが、本日のトップ画像をご覧いただきたいと思う。大楠の上空にさしかかろうとしている雲は、一応「巻積雲(うろこ雲)」なんだが、これは左側に広がる「層積雲(うす雲)」から遷移したもので、さら...

  • 「晴写雨読」の日々は来るのか ── 続々・残暑日記 令和五年十月十四日(土)

    「ソラの神様、彩雲って本当に瑞兆なんですか?」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/2000s, ISO100, WB:Daylight 「光環」と「彩雲」はどちらも太陽光が雲を構成する水滴を通過する際の回折によって生じる現象だ。原理が同じなので、中には極めて中間的で紛らわしいものもあるし、光環の光彩がそのまま流れるように彩雲になっているケースもあるんだよね。ただ、本日のトップ画像は、どこから見ても非の打ち所...

  • 時雨の季節 ── 続々・残暑日記 令和五年十月十三日(金)

    「倦怠期のキジバト夫婦と一緒に ── VHFアンテナのある空景 (その64)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/500s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、恒例の「VHFアンテナのある空景」シリーズの一コマなんだが、顔なじみのキジバトさん夫婦が友情出演してくれている(笑)。あ、倦怠期云々というのはあくまでも言葉の綾だからね。、この夫婦はずっと仲睦まじいので、どうか誤解のなきよう(笑)。背景...

  • 飲み過ぎた翌日はカレーが食べたい ── 続々・残暑日記 令和五年十月十二日(木)

    「飛行機雲は千変万化する (その11)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/60s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、飛行機雲を構成する水滴が成長して垂れ下がり、いわゆる「逆さダルマ」になった状態だ。飛行機雲が変化して行くプロセスの始まりにおいてしばしば見られるパターンなので、一度はご覧になったことがあるんじゃないかと思う。 先日、某動画サイトを閲覧していたら、こんなほっこりする...

  • たどり来て、未だ山麓 ── 続々・残暑日記 令和五年十月十一日(水)

    「捩れる尾流雲」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/60s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、飛行機雲由来の巻積雲に生じた尾流雲なんだが、激しく回転してところどころで捩れているのがお分かりいただけるだろうか。言うなれば「回転花火」のような状態になっているんだよね(花火ほど派手ではないが)。飛行機雲が高積雲や巻積雲に遷移して、そこに尾流雲を生じるというケースはしばしば見られるんだ...

  • 一杯目から濃いめで飲りたくもなるよ ── 続々・残暑日記 令和五年十月十日(火)

    "From Day to Night #14" Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/60s, ISO400, WB:Daylight ある日の日没直後、隣家のアンテナの上空に覆い被さるような触手状の雲が伸びて来た。もしかしたらソラの神様のペット兼非常用食料"Sky Octopus"かも知れないと思ったので、カメラを抱えてあわててバルコニーに飛び出した(笑)。というのはジョークだからね。まさか信じた人はいないと思うが、一応念...

  • 一杯目から濃いめで飲りたくなる黄昏は忘れられたのか? ── 続々・残暑日記 令和五年十月九日(月)

    「三杯目は濃いめで飲りたくなる黄昏」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/60s, ISO100, WB:Daylight 昨日の画像タイトル「二杯目は濃いめで飲りたくなる黄昏」をシリーズ化して、本日は「その2」にしようと思っていたんだが、ちょっと芸がないので「三・杯目は濃いめで飲りたくなる黄昏」として、新たに「○杯目は濃いめ」シリーズを立ち上げることにした(笑)。さて、本シリーズが果たして何杯目まで行くか、...

  • 二杯目は濃いめで飲りたくなる黄昏 ── 続々・残暑日記 令和五年十月八日(日)

    「二杯目は濃いめで飲りたくなる黄昏」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/60s, ISO400, WB:Daylight 本日の画像タイトルは「眼から汗が出そうな黄昏」シリーズの第二弾で行こうかと思っていたんだが、掲載直前に変更した(笑)。というのも、この写真を撮った時、ちょっと落ち込んでいたことを思い出したりしたからだ。まあ、そったらことはどうでもいいんだが、黄昏空って不思議だよね。様々な気象条件によっ...

  • これが私の土曜日の「おしごと」です ── 続々・残暑日記 令和五年十月七日(土)

    "Bows and Flows of Angel Hair" Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/250s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、澄んだ青空の天井を刷毛でなぞったような「毛状巻雲」・・・と断定したいところなんだが「毛状巻層雲」に見えないこともないんだよね(笑)。刷毛が下ろし立てだとシュッとした毛状巻雲になるが、使い古してくると一本一本の輪郭がぼやけて毛状巻層雲になると言えばその違いがお分かり...

  • 極上の「晩夏」の愉しみ ── 続々・残暑日記 令和五年十月六日(金)

    「ストレートでパーシャルな光彩 ── VHFアンテナのある空景 (その63)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/500s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、一見したところ「22度ハロ(内暈)」に思えるんだが「それにしてはずいぶんストレートだな・・・」と感じないだろうか。実はこれって巻層雲に出現した「外接ハロ」の一部、もう少し正確にいうと上部だけなんだよね。上空に漂う氷晶の条件さえ理想的であれ...

  • 一気に晩秋、そして初冬へ ── 続々・残暑日記 令和五年十月五日(木)

    「出たがりの太陽とシャイな彩雲」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/500s, ISO100, WB:Daylight 「出たがりの太陽」なんて書いてしまったんだが、もしかしたら引っ込むところだったのかも知れないね(笑)。別に「シャイな彩雲」の方を持ち上げようなどという気持ちはさらさらなく、もし仮に太陽がそうだったとしても、彩雲を生じさせている原動力なんだから、出たがっても当然のことなんだよね(笑)。えー...

  • 滝の落差は大きい方が素敵なんだが ── 続々・残暑日記 令和五年十月四日(水)

    「なれの果てか、出来損ないか」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/125s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、ソラ屋なら誰しもが一度は憧れた「ケルビン・ヘルムホルツ不安定性の雲」(以下「K-H不安定性の雲」と書く)・・・のなれの果て、あるいは出来損ないだと思われる(笑)。20分毎のソラのチェック時に、まず探すのは言うまでもなく大気光学現象なんだが、次がこの「K-H不安定性の雲」や「ベール雲...

  • 「大人になったね」「そうなんです」 ── 続々・残暑日記 令和五年十月三日(火)

    「光環は燃えているか」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/4000s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、まるで皆既日食の時のコロナのように輝いて燃える「光環」だ。燃える火の玉のように見えた方もいるかも知れない(笑)。「コロナのように」などと書いたんだが、実は光環のことを英語では「コロナ/Corona」というんだよね(笑)。そう、皆既日食の際に太陽の周囲に出現するコロナと全く同じ意味合い...

  • 侮れない穴を見つけてあな悲し ── 続々・残暑日記 令和五年十月二日(月)

    「飛行機雲は千変万化する (その10)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/125s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、古くからのフォロワー・読者諸兄姉の皆様方なら一見して察しがついていると思うんだが、なかなかフォトジェニックな尾流雲のカットだ。実はこの尾流雲の元雲は飛行機雲のなれの果てだ。飛行機雲が巻積雲(うろこ雲)に遷移して、さらに尾流雲を生じ、その姿を消散しつつある現在進行形...

  • 残暑は続くよ、どこまでも ── 続々・残暑日記 令和五年十月一日(日)

    「現実的幻日之図」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/250s, ISO100, WB:Daylight太陽はこの右幻日の左方向、角距離にして約22度離れた位置にある。画像の左端を少し外れたところだ。 本日のトップ画像は、先月撮影した右幻日なんだが、時刻的に日没の1時間半ほど前だから太陽はかなり低くなっている。高度は15度くらいだ。「現実的幻日之図」という画像タイトルは、このカットを標準ズームの50mm付近で撮った...

  • スマホ神の御神託は絶対じゃないんだよ ── 続・残暑日記 令和五年九月三十日(土)

    「眼から汗が出そうな黄昏」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/30s, ISO400, WB:Daylight 数日前の黄昏時、西天の地平付近の高積雲(ひつじ雲)が茜色に染まり、そこからばらけ雲片が頭上付近まで散らばっていた。まあ、特にフォトジェニックという訳でもないありふれた今頃の黄昏空なんだが、何となく眼から汗が出てきそうな気分になったことを覚えている。正直言うと少々ブレている(笑)。いくら強力なIS(...

  • ソーダ水はうたかたの夢 ── 続・残暑日記 令和五年九月二十九日(金)

    「中秋の名月の代役という訳ではありませんが ── VHFアンテナのある空景 (その62)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/500s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、高積雲(ひつじ雲)の蜂の巣状雲に出現した淡い「光環」だ。露出をかなり切り詰めて撮っているので「雲がくれにし夜半の月」に見えないこともない・・・と思っているんだが、さて、どんなものだろうか(笑)。 ということで、中秋の名月...

  • 小望月の夜は更けて ── 続・残暑日記 令和五年九月二十八日(木)

    「逢魔が時の眼(まなこ)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/60s, ISO400, WB:Daylight 数日前の黄昏時、西の地平付近に"巨大な眼"が出現した。もしかしたら「穴あき雲」じゃないのかと思ったが、どうやら違うみたいだね(笑)。まあ、穴あき雲がそうそう簡単に出てくれるはずはないんだが、ちょっと悔しかったので、せめて画像タイトルを格好つけさせてもらうことにしたよ(笑)。 さて、本日は...

  • よろめき坂に風立ちぬ ── 続・残暑日記 令和五年九月二十七日(水)

    "Long Time No See !" Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/250s, ISO100, WB:Daylight 今日は、朝から「高積雲(ひつじ雲)」が我が街上空を席巻していた。時々「図鑑級」のヤツが出たりするので、その度にバルコニーに飛び出したりとけっこう忙しくしていたら、昼過ぎになって一部が「蜂の巣状雲」に遷移してそこに「光環」が出現した。このコンビネーションはなかなかフォトジェニックなんだが、お...

  • The Yopparai Cries Out Again and Again ! ── 続・残暑日記 令和五年九月二十六日(火)

    「図鑑的巻積雲之図 (その2)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/250s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、紛うことなき巻積雲(うろこ雲)だ。これなら、高積雲(ひつじ雲)かどうか悩んで人指し指と小指を交互に雲片に向けてあてがってみるまでもなく、一目見て巻積雲と同定出来るよね(笑)。過去記事で何度か書いているんだが、視直径が1度未満(腕を伸ばして雲片が立てた小指に隠れるレベル)だ...

  • 「他記号の空似」なんて話を書いてみる ── 続・残暑日記 令和五年九月二十五日(月)

    "From Day to Night #14" Canon EOS 5Ds R, EF16-35mm F4L IS USM, f11, 1/60s, ISO400, WB:Daylight 「本日はもう店仕舞い」と決め込んでいたら、西天に何やら魅惑的な層積雲(うね雲)と黄昏空のグラデーションが見えた。咄嗟に"From Day to Night"という画像タイトルが頭に浮かんできて、急遽バルコニーに飛び出した(笑)。数カット撮るうちに「これではいかん!」と気がついて部屋に戻り、レンズをワイ...

  • 「さめざめ」と「めそめそ」の違い ── 続・残暑日記 令和五年九月二十四日(日)

    「巧みにスラロームする飛行機雲」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/125s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、巧みに雲片を縫って進む飛行機雲だ。あのね、そう見えるようにフレーミングしたとかじゃないからね(笑)。少なくとも1000mとか2000mの上空にある雲を、俺が地上で少しくらいウロウロしたみたところで、その重なり具合が変わって見えるなんてことがある訳ないじゃないの。まあ、飛行機雲の...

  • 昼酒には悪魔のレシピで ── 続・残暑日記 令和五年九月二十三日(土)

    「たまには光彩で栄養補給を」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/1000s, ISO100, WB:Daylight ここのところのトップ画像は夕景とか飛行機雲ばかり続いていて、大気光学現象の影が薄いような気がする。薄いというか全然出番がない(笑)。まあ、こればかりはソラの神様のご機嫌次第なので、俺がいくらやきもきしたところでどうにかなるというものではないんだよね(笑)。それでも「彩り」はソラ屋の必須栄養素...

  • 【三訂版】 本谷有希子原作 / 吉田大八監督の『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』 ── [映画について語ってみる 第2回]

    昨夜、かなり酔っぱらっているのに、何故かこの映画のBDを回し始めたら(おそらく123回目くらいだと思う)結局ラストまで観てしまい、気づいたらしたたかに飲んじまっていた(笑)。当然のことながら、俺は朝からその「報いの影響下」にあった(笑)。仕事だけは何とかやっつけたが、これ以上は記事を書く気力も残っていないんだよね。そこで、やむを得ず、真にやむを得ず、その原因となったこの作品について語った記事を再掲さ...

  • お前はいらない、山茶花のヤブ ── 続・残暑日記 令和五年九月二十一日(木)

    "Cloudy Has a Golden Eye" Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/500s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、一見したところ日の出の光景に見えるかも知れないが、実はれっきとした夕景なんだよね。というか、俺がそったら時間に起きているなんてことがあるはずがない(笑)。それはともかくとして、ぼうっと明るく浮かび上がった雲の周縁部に「光環」というべきか「彩雲」とするべきか、ちょっと...

  • 習い性になることばかりの人生は幸福なのか? ── 続・残暑日記 令和五年九月二十日(水)

    「飛行機雲変遷史」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/125s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像に「飛行機雲変遷史」などという大層なタイトルを冠してしまったのには、ちゃんとした訳がある(笑)。画像をとくとご覧いただきたい。ここには全部で4本の飛行機雲が写っているんだが、お分かりいただけるだろうか。まず右上から左下へ向かって並列する3本が見える。4本目は、画像のほぼ中央を左上から右下に...

  • 猛暑日リターンズ! ── 続・残暑日記 令和五年九月十九日(火)

    「飛行機雲は千変万化である (その9)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/60s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は「毛状巻雲」なんだが、実はこの雲って飛行機雲のなれの果てなんだよね。飛行機雲が「肋骨巻雲」に遷移するパターンはしばしば見られるが、そこから毛状巻雲にまで化けてしまうのはけっこう珍しい(と思う)。ただ、毛状巻雲としてはそれほど眉目麗しいというほどのレベルではないので「...

  • 真夏日、リターンズ・・・し損ねる ── 続・残暑日記 令和五年九月十八日(月)

    「黄昏発黄泉(こうせん)行 第21便」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/60s, ISO200, WB:Daylight 本日のトップ画像は、半月ぶりくらいに「黄昏発黄泉こうせん行」シリーズで行ってみたいと思う。「どこに飛行機雲があるんだよ?」などと思った、あなた、まだまだ修行が足りないんだよね(笑)。画像の中央部を右側から過ぎる見える二本のグレーの雲がそれだ。よく見ると上側の雲には、少し時間が経った飛行...

  • 至福の一歩は「出合」から ── 続・残暑日記 令和五年九月十七日(日)

    「大楠燃える黄昏」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/60s, ISO800, WB:Daylight 本日のトップ画像は、当ブログではすっかりお馴染みの大楠と夕景の一コマだ。「燃える」というのは、あまりにも月並みなレトリックだとは思うんだが、久々にちょいと二日酔いしてしまって、いくら考えてもよいフレーズが浮かんで来ないんだよね(笑)。まあ、残照に映える高積雲を炎に見立てたということで、どうか笑って見過ご...

  • 【三訂版】 逝く夏を悼む ── 続・残暑日記 令和五年九月十六日(土)

    「逝く夏を悼む」akizou さん撮影によるこの作品は 写真AC から提供されています。 例年ならこの訳詞は八月の終わりに掲載させてもらっているんだが、最近の我が国では九月中旬までは紛れもない夏だと俺は思っているんだよね。ということで、九月もちょうど半ばを過ぎた本日、今夏・・への鎮魂歌として再掲させてもらうことにした(笑)。まあ、春の"There Will Come Soft Rains / 優しく雨ぞ降りしきる"と晩夏の&quo...

  • 「ジャネーの第二法則」発見か? ── 残暑日記 令和五年九月十五日(金)

    「濃ゆ~い黄昏 (その2)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/125s, ISO400, WB:Daylight 黄昏時、茜色に染まる層積雲(うね雲)の雲底に尾流雲を生じている・・・。ソラ屋的には定番の光景なんだが、画像の奥側から手前に向かって吹く強い気流に煽られて尾流雲が翻っている様子がお分かりいただけると思う。何だか雲のざわめきまで聞こえてくるような、そんな黄昏の一時いっときだった。 今日も俺のところ(埼...

  • 光芒、天ヲ駆ケ抜ケル ── 残暑日記 令和五年九月十四日(木)

    「光芒、天ヲ駆ケ抜ケル #1」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/30s, ISO800, WB:Daylight 本日のトップ画像は、一週間ほど前の日没直後の東天・・に見えた「反薄明光線」だ。薄明光線ではなく、反・薄明光線だからね。ご存じのように「天使の階段」「ヤコブの梯子」あるいは「レンブラント光線」などの異名を取る薄明光線は、雲が太陽を覆い隠した時、雲の切れ間や端から漏れた光の帯が放射状に広がって見え...

  • 一天俄ニ掻キ曇ル ── 残暑日記 令和五年九月十三日(水)

    「一天俄ニ掻キ曇ル」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/60s, ISO200, WB:Daylight 一週間ほど前の午後遅く、西の空が急に暗くなったのでバルコニーに出てみたら、層積雲(うね雲)がどんどん乱層雲(あま雲)に転成しているところだった。その雲底からはどんどん尾流雲の滴りを生じていて、降水雲となるのも時間の問題かと思っていたら、それから数カット撮るか撮らないうちにぽつぽつと雨が降り始めた 今日...

  • 続報「ブルーマンデーの怪事件」 ── 残暑日記 令和五年九月十二日(火)

    「大空の取っ手」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/125s, ISO100, WB:Daylight ある日、やや波状雲気味の巻積雲(うろこ雲)に出た尾流雲を撮っていたら、その端の方が次第に孤を描いて箪笥の引き出しの取っ手のようなフォルムになった(笑)。このフォルムは「馬蹄雲」に似ているような感じもするが、もちろん「馬蹄雲」ではない。俗人である俺の目には見えないが、さて、この取っ手がついた引き出しにはど...

  • ブルーマンデーの怪事件 ── 残暑日記 令和五年九月十一日(月)

    「シャンパンゴールドに明ける (その2)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/125s, ISO100, WB:Daylight 俺は、若い頃から基本的に夜型人間なので、自慢じゃないが朝は苦手だ(笑)。だから朝焼けを撮りたいなどと思っていても、そのようなチャンスは滅多にやって来ない。夜更かししてしてそのまま黎明を迎えたとか、たまたま夜明け頃にトイレに起きたとか、そういうことでもなければ朝焼けの空を撮る機会は...

  • 残暑リターンズ! ── 残暑日記 令和五年九月十日(日)

    「光それぞれの『生態』」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/250s, ISO100, WB:Daylight 年に三月と九月の二度、我が家のバルコニーから見て大楠の向こうに陽が落ちる時期がある。ちょうど今時分がそれに当たっているので、大楠の枝葉が重なったわずかな隙間から太陽光が漏れてくることがある。大気光学現象や雲の撮影の際にそんな光景に出会うと、ここが森だったら木漏れ日になっているかも知れないなんてこ...

  • 濃ゆーい黄昏 ── 残暑日記 令和五年九月九日(土)

    「濃ゆーい黄昏」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/30s, ISO400, WB:Daylight トップ画像は一週間ほど前の日没直後、天頂付近を覆った層積雲の雲底が残照に色濃く、妖しく映えているところだ。たまたま、日没の方角に雲がなく円形に開けていたことが幸いして、ちょっとパノラミックに見える夕景になった。既にかなり暗くなっているので分かり難いんだが、層積雲の雲底からは風になびく尾流雲を生じていて、そ...

  • 今宵は台風当夜なのか? ── 残暑日記 令和五年九月八日(金)

    「ある飛翔(その73)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/125s, ISO100, WB:Daylight 最近「黄昏発黄泉こうせん行」シリーズにすっかりお株を奪われてしまった感のある「ある飛翔」シリーズなんだが、台風の荒天を一掃してほしいという願いを込めて久々にご登場願うことにした(笑)。とは言っても、飛行機雲ではなく"ツイン"な巻雲、いや、"つがい"の巻雲の方がぴったり来るかも知れな...

  • 今宵は台風前夜らしい ── 残暑日記 令和五年九月七日(木)

    「忙しい空の慌ただしい珍客 #1」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/250s, ISO100, WB:Daylight「忙しい空の慌ただしい珍客 #2」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/250s, ISO100, WB:Daylight太陽高度が低い割には、かなりきれいに光彩が分散している。かすかに22度ハロ(内暈)も見える。 本日は午前中はそこそこ穏やかなお天気だったんだが、関東地方に台風が接近しているせいか、午後...

  • クマのプーさんやテディベアと本物のヒグマは同じじゃないよ ── 残暑日記 令和五年九月六日(水)

    「華麗なる共演者たちと ── VHFアンテナのある空景 (その61)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/500s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は毎度おなじみの「VHFアンテナのある空景」シリーズなんだが、巻層雲(うす雲)に出現した「22度ハロ(内暈)」という願ってもない共演者を得たので、より神々しく見えるように太陽の直下にアンテナを配するというフレーミングにしてみた(笑)。そこへ高積雲(ひ...

  • Mother Shake the Cherry-tree / さくらんぼ狩り ── クリスティーナ・ロセッティの詩を読んでみる 第10回

    「遡上する雲たち」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/500s, ISO100, WB:Daylight 本日は、久々にクリスティーナ・ロセッティの"SING-SONG – A Nursery Ryme Book"(クリスティーナ・ロセッティ童謡集)から一篇ご紹介させていただきたいと思う。実は、この作品には西條八十の名訳があるんだが、思うところがあって、今回あえて拙訳を掲載させてもらうことにした。何とぞご了承賜りたい。&quo...

  • 残暑だって、たまには一休みしたい ── 残暑日記 令和五年九月四日(月)

    「黄昏発黄泉(こうせん)行 第20便」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/250s, ISO100, WB:Daylight 本日は、押しも押されもせぬ堂々たる「黄昏発黄泉こうせん行」シリーズの一葉をご紹介したいと思う。一昨日、同シリーズと銘打ったものの、ややフライング気味の画像を掲載してしまったので、ちょいと気になっていたんだよね(笑)。ただ、太陽高度的にはそれほど違っている訳でもない。この画像の太陽高度は...

  • Melancholic Sunday Going Up ── 残暑日記 令和五年九月三日(日)

    "Melancholic Sunday Goin' Up" Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/30s, ISO800, WB:Daylight 日没の頃、窓から差し込む残照の色合いがいつもと違うことに気がついた。空をチェックしてみると、雲がちょっとメランコリックな色調茜色に染まっていた。まあ、その日の気分によっては「ちょっと面白い色合いの茜色に映えていた」などとやるんだが、日曜日の日暮れ時なので、とてもじゃないがそんな気分...

  • Sweet Saturday Coming Down ── 残暑日記 令和五年九月二日(土)

    「黄昏発黄泉(こうせん)行 第19便」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/500s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像、黄昏発黄泉こうせん行シリーズとしてはかなり明るいし、実際問題として日没まではまだ小半時以上あるんだよね(笑)。まあ、四捨五入すれば「黄昏時」と癒えないこともないので、生温かく見守ってやってほしいと思う(笑)。それよりも、この妖しげな雲たちにも是非注目してほしい(と、誤...

  • 花金は杏露酒サワーで行ってみる ── 残暑日記 令和五年九月一日(金)

    "Nightmarish Twin Cloud Peaks" Canon EOS 5Ds R, EF70-200mm F2.8L USM, f11, 1/60s, ISO200, WB:Daylight ある日の日没も間近な頃、西上州方面にある積乱雲の雲頂にちょいと面白いフォルムが見えたので望遠で撮ってみた。どうだろう。悪魔か鬼の角のようにも、魔の山の頂のようにも見えると思わないか(笑)。その手前側には、怪しげなドラゴンが周囲を警戒するように首をもたげるシルエットも見えるんだよね(...

  • スーパームーンの夜は更けて ── 続・盛夏日記 令和五年八月三十一日(木)

    「夏のチカラ (その5)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/250s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、ある日の午後遅く、今まさに我が家の上空に覆い被さろうとする瞬間の積乱雲とかなとこ雲だ。もう少し正確に書くと、低いところにもくもくと盛り上がっているのが本体である積乱雲で、その上空にベールのように広がっているのが雲頂に派生したかなとこ雲(かなとこ巻雲)だ。幸いにも、この積乱雲は...

  • 仮想シスコンはスモモが好き ── 続・盛夏日記 令和五年八月三十日(水)

    「夏のチカラ (その4)」 Canon EOS 5Ds R, EF16-35mm F4L IS USM, f11, 1/30s, ISO800, WB:Daylight 本日のトップ画像は、数日前の日没から小半時ほど後、西天に浮かび上がったなかなかフォトジェニックなかなとこ雲のシルエットだ。気象庁の高解像度降水ナウキャスト(雨雲レーダー)の画像を確認してみると、群馬県高崎市付近にある積乱雲に生じたもので、俺のところからは約50km程度の距離なので大きく見えるが、積乱雲とし...

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酒とソラの日々 / Lazy Days of Liquor and the Skies
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