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ひこばえ http://hikobae0869.blog.fc2.com/

俳句は自分史です。自作の俳句に写真とエッセイを添えて綴ります。

日向亮司
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2013/05/30

1件〜100件

  • さやか

    巫女さやか本殿までの石畳一旦は諦め掛けた鎌倉宮だったが、考えてみれば午前中は相変わらず自由時間である。夕方の書道塾は諦めるとして、鎌倉宮には行けるようである。娘の管理組合が10時からなのでどんなに早くても10時半、それから車でやって来るのに1時間。正午までに戻っていればいいようである。朝9時の開門に合わせて8時半に家を出た。だが土曜日だからだろうか、道が混んでいて到着は9時15分になってしまった。駐車場に...

  • 螻蛄鳴く

    螻蛄鳴くやちょんぼしくじり誰にでも9月17(土)18(日)19(月)が3連休である。富士吉田の旅館は18日19日で行くことになっている。妻は16日17日と泊りがけで娘のところに出掛けることになっている。すなわち17日(土)だけが私にとってポッカリと空いた自由時間となっていて、夕方に書道塾があるだけである。しかも3連休で唯一の晴れの予想である。<よしっ、鎌倉宮に行って来よう!>今読んでいる「私本太平記」の南朝の大塔宮...

  • 一位の実

    富士見えぬ日の生垣や一位の実12年前の句会以来、「咫尺」という字には出会ったことがない。ただ、道川先生に「そんな字も知らないんじゃ、しょうがないなぁ」と言われたことだけが記憶に残っているのである。9月11日(日)、寝転がって本を読んでいて急にその「咫尺」という字が現れた(写真)。吉川英治著「私本太平記」全8巻の6巻目である。<おおおっ>先生を思い出して急に胸が苦しくなった。<懐かしさ、ここに極まれり>で...

  • 月今宵

    月今宵富士を咫尺の旅の宿カズ君がまた「タヌキ」に行きたいと言っている。余程あの風呂が気に入ったようである。私「タヌキという訳には行かないけど、またどこか行こうか?」妻「えっ、ホント?」私「お前の誕生日でもあるしな(笑)」妻「そんなのいいわよ、別に」私「その代り、行きたいところは自分で決めてよね。いつもオレが決めるんじゃ大変だよ(笑)」忘れた頃にメールが届いた。妻「富士山の見える温泉旅館。○○ホテル。...

  • 虹立ちて千戸に朝の来たりけり5時半に書き終えて筆を洗った。居間に行ってリモコンでテレビを点ける。8チャンネルである。座って外を見ると目の前に大きな虹が出ていた。<おおおお……>過去に虹はたくさん見て来たと思うが、こんなにハッキリした虹は見たことがない。本当に美しい。ベランダに出ると手摺りは雨に濡れていた。降ったばかりのようである。大きく弧を描いていて、その右端も左端もくっきり地上に着いているのが見えた...

  • 硯洗ふ

    洗ひたる硯に水の残りけり朝4時半に起きてトイレを済ませ顔を洗う。冷蔵庫からお茶を出して部屋に戻る。机の上のパソコンを片付けて習字の道具を並べる。お題は「月到千家静」である。「月到って千家静かなり」と読むのだろうか。月に照らされた洛陽の都が思い浮かぶ。まず「月」だが、これがいつも上手くいかない。苦手の字があるとすれば「月」かも知れないと思っている。一画目の左払いが思うようにいかないのである。先生の手...

  • 虹鱒

    虹鱒を焼く竹串を焦がしつつ先に来ている人たちを見ているとよく釣れている。家族連れもいれば男同士で釣っているのもいる。我々の30番の横では釣った鱒を焼いているのか、煙を上げている男性がいた。煙たい。煙がこちらに流れて来る。男性もさすがにヤバイと思ったようで少し場所を移動してくれた。まずは竿の準備である。浮き釣りである。針は一本。イクラが餌である。しばらくすると男性がポリ製の樽を肩に担いでやってきた。男...

  • 虹鱒

    放たれてはや虹鱒は身を潜め早朝の雨も止んで翌朝はまずまずの天気である。近くの日向薬師を訪ねたいと思っていたが、それよりは鱒釣り場に行きたいという。夏休みの思い出作りと言われれば行かざるを得ない。宿から15分である。カズ君「はい、メルドトス、ここから目的地まで何分?」音声「はい、あと5分で到着します」道は一本道となった。対向車があればどちらかが戻るしかないという山道である。雨でぬかるんでいる。妻「ヒャ...

  • 初秋

    初秋のものを煮立てて鍋の蓋元湯旅館は何年振りだろう。調べてみると4年ぶりである。前回は長女一家も一緒だったので総勢12名で宿泊している(平成30年8月31日、ひこばえ「蚊遣香」)。1年生のカズ君が5年生になっている。宿の案内役の男性との会話である。私「コロナの影響はどうでしたか?」男性「最悪ですよ。建物を1つ取り壊しました。お客様も少ないですし、維持費も掛かりますので。ここにあった建物です」私「ホントだ。随...

  • 爽やか

    爽やかに人工知能の受け応へすぐに「たぬき」に向けて出発である。駐車場から車を出した。カズ君「おお、カッコいい」娘「ワッ~、いい感じ」中に入り込んだ。カズ君「おお、いい匂い。メッチャ新車の匂いがする」娘「室内の照明がきれい」妻「いろんな色に変えられるって言ってたよ」娘「へ~」走り始めてしばらくして「はい、メルセデス!」の呼び掛けの話になった。妻「何でも聞きたいことを『はい、メルセデス』って呼ぶと答え...

  • 処暑

    レクチャーは横文字まじり処暑の風新車が届くのが8月20日(土)と決まった。妻「どこかドライブに連れてってよ」私「ええっ、どこに行く?」妻「どこでもいいわよ」私「どうせ行くなら一泊して来る?」妻「おっ、いいね」私「たぬきはどう?」妻「オッケー」厚木の飯山温泉である。すぐに予約をしたようである。妻「取ったよ。カズ君も行くって」私「そうか、夏休みだもんな」妻「午後3時チェックインなのでよろしく」私「初めての...

  • 生身魂

    老いらくの恋もありなむ生身魂9月8日(木)「グッドエイジャー賞」授賞式のニュースが流れていた。受賞した大竹まことさん(73才)が「賞には縁のない男で、ちょっと驚いております」とコメントしていた(写真)。年を重ねて魅力ある人生を送っている人に贈られる賞らしい。奥様からは「賞を返して来なさい。あなたにはその賞は相応しくない」と言われたそうで、報道陣の「奥様の尻に敷かれているタイプですか?」との質問に「奥さ...

  • 顎乗せて月がぼやける検眼機知って見るのと知らないで見るのとでは大きな違いである。妻に話を聞いてもらいながら、まだまだ知識不足を感じつつも楽しく運慶を見ることが出来た。私「よし、帰ろう」妻「もういいの?」私「これから仏像を見て歩く時のコツを掴んだから大丈夫」妻「楽しそう~」次に目指すのは上大岡の眼鏡屋である。今の眼鏡が掛けていて不自由があるという訳ではないが、レンズの汚れが取りにくくなっているので劣...

  • 秋暑し

    秋暑し踏まれて歪む邪鬼の顔美術館は混んでいた。駐車場が満杯になる位なので混んでいて当り前である。入口の手前にあるレストランは表のテラスまで人で溢れていた。その前を通ってチケット売り場に進んだ。「運慶──鎌倉幕府と三浦一族」が今回のテーマである。運慶については事前に小説を1冊読んで来た。また「仏像の見方」なる本も読んでいる。運慶と言えば奈良の東大寺や興福寺が有名だが、この鎌倉での仏像製作は頼朝や有力御...

  • 八月

    海軍カレー食べて八月終りけり時刻は11時半である。私「そこのホテルに停めて食事をして来よう」妻「おお、いい考え(笑)」美術館の前でUターンをしてすぐ手前にあったホテルの駐車場に車を停めた。観音崎京急ホテルである。レストランに入ると中はたくさんの人で混んでいた。ボーイさんがやってきた。ボーイ「ご予約でしょうか?」私「予約はしていない」ボーイ「只今、ビュッフェを行なっておりますが、それでよろしいでしょう...

  • 新涼

    新涼や問診票の「はい」「いいえ」夏休みはスポーツセンター通いと「鎌倉検定」の勉強と吉川英治著「私本太平記」全8巻を読むことばかりで過ごしてしまった。やり残したことの全ては最終日の8月16日に行うことにした。コロナワクチンの4回目接種と横須賀美術館の「運慶」、そしてメガネ買い替えである。病院は朝10時の予約だったので9時半に家を出た。待合室は混んでいた。受付を済ませて順番待ちの間、テレビを眺めていた。音声は...

  • 施餓鬼

    ありなしの風が消しゆく施餓鬼の灯0時ちょうどに開門したようで衆生の列は前に進み始めた(写真)。ゆっくりと坂を上がって行く。みんなスマホで写真を撮っている。受付の建物を過ぎたところから先は写真撮影禁止となるので撮る場所はここしかないのだ。受付で小さな紙を渡された。「本年8月10日、一粒万倍日」と書かれている。「一粒のタネから一本の稲が出来、その稲から万倍ものお米が穫れる」ということで縁起の良い日である。...

  • 施餓鬼寺

    谷戸奥に列なす夜半の施餓鬼寺テキストの「主な祭りと行事一覧」の「ぼんぼり祭り」の近くに8月10日「黒地蔵縁日」が書かれていた。私「あっ、覚園寺の黒地蔵だ」妻「ああ、夜中にお参りするんだったよね」私「そうだけど、さすがに平日だからなぁ……」地獄に落ちた罪人たちを救うために鬼(獄卒)に代わって火を焚くお地蔵様である(令和4年7月18日、ひこばえ「散蓮華」)。真夜中の読経は一度聞いてみたいと思うが平日の夜中はさ...

  • 我鬼忌

    鎌倉を一人さまよふ我鬼忌かなある日、家に帰ると「鎌倉検定」と書かれたパンフレットが置かれていた(写真)。私「ナニ、ナニ、これナニ?」妻「興味あるかなと思って」私「鎌倉の歴史?」妻「歴史だけじゃないみたいだけど……」私「ワッー、面白そう(笑)」妻「さっき、本屋さんに寄ったらレジの横に置いてあった」私「ヘェ~、16回目かぁ。もう16年もやっているんだぁ。知らなかった」妻「昔、話題になったこと、あったわよね」...

  • 夏果て

    夏果てや東京の灯よいつまでも何十回、何百回と歌った「東京の灯よいつまでも」である。新川二郎さんが亡くなった。82才。悲しい。あの頃、宴会などあると「お~い、日向、何か、歌え!」と声が掛かった。お座敷なのでカラオケの用意などはない。「歌えません」とは言えないので決まってこの歌を歌った。前奏は自分の口で歌うことになる。「チャンチャラ、チャンチャラ、チャンチャンチャンチャ、チャ~ンチャチャ~チャ、チャンチ...

  • 吉田火祭

    火祭も済みて吉田の夕間暮れ富士登山を終えて1か月経った8月8日、「40才男性が7合目で警察に救助要請」というニュースが出た。<ええっ、救助要請しただけでニュースになるの?>記事を読むと「疲労のため7合目で動けなくなった男性が警察に連絡し、連絡を受けた警察はブルドーザーを手配して無事下山させた」というものだった。<そんなことで全国版ニュースになってしまうんだ……>と驚いたものである。危うくその二の舞になる...

  • 落石の跡あり霧の下山道9時40分に下り始めた。下界は霧で何も見えない。雨にはならなかったが一日中そのような天気だった。下から見ればきっと雲に覆われた富士山なのだろう。スタートしてしばらくは登って来た時と同じ道を下るコースだった。ある男性と相前後するような形で降りて来た。登りで一緒だった人である。登るペースも休むペースも同じだったので相当の距離を相前後して登って来たのだった。ウサギと亀の譬えもあるが、...

  • 朝焼

    朝焼や山頂で売る旭日旗豚汁を啜りながら店内の様子を見ていると、引っ切りなしに登山客がやってきてはお土産を買っている。何を買うかと見れば記念のメダルのようである。「今日の日付を無料でお入れします」と声を掛けている。外人などは日の丸を買っている。こちらも日付の入ったスタンプを押してくれるという。豚汁の器を下げに来た男性に声を掛けた。私「売れてるねぇ(笑)」男性「チョー、人気です(笑)」私「富士山で御来...

  • 夏富士

    夏富士の小屋に豚汁運ばるる登頂すると目の前に「富士山頂上浅間大社奥宮」の碑が立っていた。碑の横に真新しい狛犬もあり、記念写真を撮る人で混み合っていた。私は疲れ果ててそれどころではない。神社の前の手摺りに凭れかかって身体を休めていた。女性「すみません。写真を撮っていただけませんか?」<ヒャ~、面倒臭いことを言う人だなぁ>と思って見ると、なかなかの美人である。私「はい、いいですよ(笑)」すぐに撮ってや...

  • 雪渓

    岳人となりて雪渓まぢかにす「太子館」を出て「蓬莱館」「白雲荘」へと進むが「亀の歩み」である。少し登っては休み、休んでは少し登る。栄養補給は大切と思い、ドリンクゼリーレモン味を飲む。持参したチーズ、サラミ、亀田製菓のソフトサラダを食べる。チョコレート、アーモンドも欠かせない。お腹が空いている訳ではないが、体力保持のためには必要に思えた。8合目の上が9合目ではなく、本8合目となっていた時には溜息が出た。...

  • 御来光

    滑落もありなむ尾根や御来光鎌岩館の広間に名前の謂れが書かれていた。7合目一帯にある岩場を「鎌岩尾根」と言うらしい。福徳3年(1491年)の記録にその名が記されているというのだから古い名前である。鎌岩館を出てすぐに始まった「鎌岩尾根」だが、朝一番の難所になった。兎に角、空気が薄い。脚力はあっても呼吸が整わないのだから休むしかない。岩の上に腰を掛けて深呼吸ばかりしている。<こりゃ無理かなぁ……>弱気にもなった...

  • 寝袋

    頼りなき寝袋に寝て寝返りぬ夕食を終え、個室に戻ったのが5時半である。翌朝の準備を始めた。係の男性が来て「何時頃に出発しますか?」と聞かれた。「他の人達は何時頃に出るの?」と聞くと「12時に出る人もいれば、5時の人もいる」とのこと。「起きたら出るよ。おそらく1時か2時頃だろう」と答えると「4時半には起こしに回ります」という。頂上でご来光を見るかどうかの違いらしい。私はそこには拘らない。翌日の登りがどれほど...

  • 登山小屋

    はや着きぬただ寝るだけの登山小屋宿泊料は前金である。11000円を支払い、5分間の説明ビデオを見せられたあと部屋に案内された。折り戸の先の階段を上がり、2階は2段ベッドの雑魚寝スタイルの部屋である。私の部屋は3階である。男性「こちらになります」私「オッ、狭い!」(写真)男性「今日は上も下も空いていますので、好きな方を使ってください」私「これが個室か。ただの2段ベッドじゃん」男性「完全に壁で仕切られています」...

  • 登山馬

    鞍置いてシーズン来たる登山馬シャトルバスで五合目駐車場に到着したのが10時15分である。ここで1時間、身体を慣らさなければならない。土産物屋の中を覗いたり、小御嶽神社にお参りしたりして時間を潰した。登山道の入口に馬がいた(写真)。35年前に来た時にも馬はいた。子供達を乗せようと料金を支払ったはいいが、馬が歩き始めてすぐに「怖い」と言い始め、カラの馬と一緒になって歩いたことを覚えている。35年も経てば馬も何...

  • 夏富士

    夏富士やマイカー規制始まりぬ富士吉田インターで降りてしばらく走ると富士スカイラインである。ここは昔一度だけ走っている。子供達がまだ小学生幼稚園だった頃である。妻の実家の両親が遊びに来て一緒に五合目まで遊びに来たのである。私のあの頃の車はカリーナだったと思う。子供達も含め6名での乗り合いである。五合目までの上り坂を私が運転した。真夏のとても暑い日だった。私のノロノロ運転の後方に後続車の列が出来る。私...

  • 夏山

    夏山へ道は幾重に高速路富士山五合目駐車場までの道のりは保土ヶ谷バイパスから東名に乗り、御殿場インターで降りて富士五湖道路に入り富士スバルラインを走るコースである。カーナビでは中央道を走るルートを勧めていたが、聞くと東名の方が良さそうである。マイカー規制の話にもなったが私が行く7月8日(金)は規制前のようで五合目まで行けるようである。朝、目覚めると天気は曇りだった。台風4号は2日前に去って温帯低気圧に変...

  • 梅雨空

    梅雨空や気分晴れたり曇ったり山小屋の鎌岩館から3日前にメールが入った。「こんにちは。富士山7合目の鎌岩館です。間もなく7月8日(金)、ご出発ですね。ご予定通りお待ちしております」ムムム、自動発信のようである。返信は要るのか要らないのか。空模様が危ういというのにお気軽な内容のメールに見える。答えようがない。先週末に台風4号が発生している。「台風4号は今日2日午前6時現在、南大東島の南200キロの海上を1時間に25...

  • 登山具

    登山具を山と並べて支度かな家に帰ってからの会話である。私「いろいろ買ったなぁ」妻「通販で届いたものもあるしね」私「リュックの中に納まるんだろうなぁ」妻「やってみれば」私「ヒャ~、面倒くさそうだなぁ」妻「練習しておいた方がいいわよ」私「そりゃそうだけど……」妻「リュックとか砂避けとか、いろいろやり方を教わってたけど、自分で一回やっておかないと覚えられないからね」私「行く前にやれば覚えると思うよ。あんま...

  • 登山着

    生き残るための登山着勧めらる三井アウトレッドに行ったのはいつだっただろう。最近のようにも思うし、随分前のようにも思う。調べてみると昨年の11月である。登山靴を買いに行っている(令和3年12月15日、ひこばえ「冬山」)。<半年前かぁ……>記憶力の低下が心配になる(笑)。日曜日の朝、混む前に入店しようと出掛けると10時10分前にも拘わらず車の列が出来ていた。私「あれっ、駐車場が変わっている」立体駐車場になっていた...

  • 登山

    飴玉も入れて登山の支度かな用意すべき登山用品のリストを印刷した。必ず持っていくもの「◎」、用意可能なら持っていくもの「○」、持っていくと楽しいもの「△」の印が付いている。あるものないものをチャックしていった。「◎」にヘッドライトがある。<フムフム、夜明け前に出発してご来光でも見ようというのだな>夜が明けてから出発すればいいと思いつつも、用意することにした。ネットで調べて「充電式ヘッドライト SR-01L」が...

  • 登山小屋

    混み合へるネット予約や登山小屋富士山に登ろうと考えたのは今回が初めてではない。コロナが始まる前、半年掛けて低山を登りながら最後に富士登頂を目指す旅行会社が企画したコースに参加しようとしたことがあった(令和2年3月15日、ひこばえ「獺の祭」)。あの時はコース自体が中止になり、コロナの猛威により登山どころではなくなった。志村けんさんの訃報などがあり、外出さえ恐ろしく思えた時期である。あれから2年以上が経過...

  • 夏暁

    夏暁のバスケ練習こつこつと7月16日、なっちゃんの16歳の誕生日が来た。高校一年生。プレゼントをどうしようかと考えた。住まいが離れているし、コロナで会えないし、バスケに忙しくてそれどころではなさそうだし。とは言っても何もしないでスルーするのは本意ではない。考えた末に本を一冊送ることにした。境野勝悟著「日本のこころの教育」。またその本!と誰かに文句を言われそうなので一人で用意して一人で手紙を書き一人で郵...

  • ヨット

    水際のヨツト教室盛んなり覚園寺の駐車場を出たのが11時である。レストランの予約が12時である。1時間もある。私「行きたい所がある」妻「ええっ、聞いてないよ。長い距離を歩くのは嫌だからね」私「大丈夫。レストランに向かう途中にあるから車を降りなくてもいい(笑)」妻「どこ?」私「鎌倉国宝館にある十二神将が元々あった場所。『辻の薬師堂』という」すぐに着いた。私「あった!」妻「駐車場はあるの?」私「ないみたいだ...

  • 天に住む十二神将黴の寺さて十二神将である。見た瞬間、<ん?>と思った。想像していたものと少し違っていたのである。私が鎌倉国宝館を訪ねたのは4月10日のことである。まだ3カ月と経っていない。明王院で公開されていた大江広元稲荷尊の木像を見た足で訪ねている。目的が裸の弁天様だったので(令和4年5月3日、ひこばえ「亀鳴く」)、ズラッと並んだ十二神将の印象は薄いが、それでも記憶には残っている。みんな黒光りをしてい...

  • 蓮の香

    蓮の香や拈華微笑といふ言葉「黒地蔵」の横にある「千体仏」を建物の外から見て、「十三仏やぐら」を覗き、茅葺屋根の「旧内海家」という建物の中を見学していよいよ薬師堂である。妻「そっちじゃないわよ。順路はあっちだよ」私「ああ、ホントだ」茅葺の寄棟造りから出て、薬師堂に真っ直ぐ向かおうとしたのだが、順路があったようである。私「逸る心がそうさせるんだよ(笑)」妻「いいけど、よく見て行動してよね。貴方の場合、...

  • 散蓮華

    散蓮華閉ざせしものに花頭窓家は9時過ぎに出た。途中、所々で渋滞があり、駐車場に到着したのが9時50分である。車がすでに5台停まっていた。私「えっ、まだ10時前だよ。これ、みんなお参りに来た人達かなぁ。こんな山奥にそんなに見学者が来るとは思えないけど」妻「芸術新潮を見た人達なんじゃない?」私「そんなに影響力ある雑誌かなぁ……」妻「分からないけど(笑)」駐車場を出て細い道を歩いてお寺まで100メートル位である。少...

  • 万緑

    万緑や古き礎石の薬師堂妻を鎌倉に誘い出すのは慎重に行わなければならない。雨の源氏山事件のことがある(令和4年5月7日、ひこばえ「花冷え」)。あの時の失敗は無謀な距離を歩いたこと。冷たい雨。そして予約もせずに訪れたカレー屋が満員だったことである。今回はまず歩くことを止める。全て車で移動する。天気予報を確認すると土日は晴れのようである。問題はレストランの予約である。カレー屋は私自身の心がときめかない。「...

  • 夕端居

    揉めごとの一つや二つ夕端居まずは「覚園寺」のホームページを見てみた。ビデオが流れている。5分46秒。説明がなく音楽だけなので少し眠たくなる。見終わって拝観案内や御祈願ご供養、年間行事などをクリックしてものの3分で見終わる。最後に「最新情報」というのを眺めてみる。「2018年9月1日、住職(代表役員)交代のお知らせ」があり、第31世住職に仲田順昌が就任したと書かれている。支店長の先輩という人だろう。「歴代住職の...

  • 道をしへ

    鎌倉の谷戸の奥へと道をしへ月曜日の朝、かながわ信金の支店長が飛んできた。支店長「社長!訂正があります」私「ナニ、ナニ、どうしたの?」支店長「私の先輩が住職をしていると言っていた十二所の明王院ですが、実はあれは先輩ではなく弟の方でした」私「えっ、そうなの?あの大江広元の秘仏の……」支店長「顔がそっくりなものですから、テッキリ兄貴の方が跡を継いでいると思っていましたが違っていました」私「へぇ~」支店長「...

  • 夏書

    夏書して少し邪念の残りけり30分ほどで順番が回って来た。7名1組で説明を聞き3階に案内された。空いている席のどこに座ってもいいという。中央の席に腰掛けると女性は私の隣に座って来た。声は掛けられない。周りは写経中である。机の上に置かれていた説明文を読み、手本の上に紙を敷いた。まずは合掌である。手を合わせてからのスタートである。私のやることを見ているようで、女性も同じことをして手を合わせている。かわいい(...

  • 夏書寺

    ぞろぞろと集ふ衆生や夏書寺美術館を出てすぐに五反田に向かった。駅前のラーメン屋で昼食を済ませ、薬師寺東京別院までの坂を上った。入口に坊さんが立っていた。待ち時間40分だという。私「ええっ、40分も!」坊さん「もう少し早くはなると思いますが、今日は少々混み合っております」私「まぁ、40分を待てないようでは写経をやりに来た意味もないでしょうから(笑)」坊さん「ありがとうございます。お待ちいただくのも修行の一...

  • 写真の日

    白をより白く露出や写真の日美術館は6階、5階、4階をテーマごとに区分して展示されていた。1つのフロアを見終わると下の階にエスカレーターで降りるというやり方である。写真撮影も一部を除き可能である。これはと思う作品を収めていった。最初の6階の展覧会の題名は「ジャム・セッション 石橋財団コレクション×柴田敏雄×鈴木理策 写真と絵画─セザンヌより柴田敏雄と鈴木理策」という長いものである。ポスターにはコンクリートの...

  • 緑蔭

    緑蔭や離れて椅子は一人掛入口で手指消毒をして先に進もうとするとチケットの販売コーナーが見えた。妻に事前の申し込みをしてもらっているのでスマホを提示しなければならないが少々慌てた。列から一旦離れて、ベンチに腰掛けて開いてみた。<ヤバッ!どこから入るんだっけ>瞬時に記憶が飛んだ。前の日に教えてもらったことが全く思い出せない。あれこれやろうとするがボタンが多過ぎる。<妻に電話してみようか>と思った。そこ...

  • 安居寺

    静けさやビルの狭間の安居寺美術館は朝10時のオープンだが、8時には家を出た。東京駅まで1時間なので9時過ぎにはビルの前に到着した。目の前にあるコーヒー店に入った。コーヒーを飲みながら読んでいたのは「般若心経」である。前日の土曜日の朝、NHKで「チコちゃんに叱られる」をやっていた(写真)。「お経とはナニか?」がテーマである。お経とは死者を弔うものではなく、生きている者達へのお釈迦様の教えであると伝えていた。...

  • 夏めく

    箱一つ試作の白の夏めけり工場ではさまざまな製品を作っている。ロッカーもその一つである。種類の違ったロッカーを設計図に基づいて作っていくのだが、なかなか難しいものもある。先日初めて注文をいただいたものはどこのメーカーでも作れないと断られて諦めていた得意先の課長がダメ元で当社に話を持ち掛けてくれた案件である。要望通りのものを試作してみたところ、最終ユーザーの担当者も来社して絶賛してくれたので三方良しの...

  • サングラス

    サングラス掛けてスーパー争奪戦5月19日(木)の日経新聞の朝刊に「関西スーパー争奪──ドキュメント混迷の200日」の広告が出ていた(写真)。読んでみたいと思った。すぐに妻に連絡した。私「注文お願いします」妻「了解。注文しました」私「ありがとう」新刊本を買う時は妻に頼んだ方がいい。プライム会員か何かに入っているようで、送料が掛からずお得である。妻「今日頼んで今日届くらしい。急いでいないのに申し訳ない気分。こ...

  • 青嵐

    青あらし迷はずに行く剣の道「生きるべきか死ぬべきか、それが問題である」と悩んだのはハムレットである。試合に完敗し、どうしようかと考えていた。開始5分前に相方を探しているようでは話にならないが、今のままではああならざるを得ない。仲間がいないというのが抑々の原因である。男先生と女先生の3人で練習を続けている限りは先細りするしかないと思った。<どうしよう。習う場所を変えてみようか>悩み始めた時点で結論は見...

  • 甚平

    甚平や負けて手にせし銅メダル試合は完敗だった。刀の人の所為ばかりでもないだろうが、3人の審判役全員が白旗を挙げて相手の勝ちを宣言した。<フ~>終わって席に戻ると隣に座っていた外人が声を掛けてきた。朝、席に着いた時に目が合って挨拶を交わしていたのである。アメリカ人で杖道4段の人である。日本語は上手い。外人「オツカレサマでした。ザンネンでしたね。でも、アナタの方がウマかったとオモイマス」私「ありがとう。...

  • 羽抜鶏

    羽抜鶏すでに敗れし如くなり3回目の武道館である。9時15分に駐車場に到着し9時半には受付を済ませた。10時開始なので充分だろうと思ったが、ほとんどの人は揃っていたようである。着替えをしていつもの席に着くと先生はすでに来ていた。男先生「対戦のトーナメント表が掲示されていますよ」私「おっ、そうですか」見に行くと初段は4名である。最初の対戦が準決勝となる。しかも1名が欠席となっている。<えっ、たった3名……こりゃ...

  • 衣更う

    衣更へておのずと正す姿勢かな正しい姿勢とは男先生曰く<壁に背中を付けて直立し、かかと、尻、背、頭の後頭部がしっかりと付いて、顎は引かれた状態>という。やってみると出来ることは出来るが、これを維持して杖を振り回すのは結構辛いものである。何も考えずに行っていた諸々の動作が妙にぎこちなくなってくる。杖を振り下ろしたり突いた時に姿勢は崩れてしまう。男先生「これは杖道の時だけじゃなく、普段の生活の中で気を付...

  • 薫風

    薫風や杖道初段右授与す杖道の話である。初段に合格して次は2段ということになるのだが試験は1年後となる。しかも2段は初段の試験5項目に1つ加えるだけである。1年掛けてたった1つの技をマスターすればいいというのだから拍子抜けもいいところである。私「先生、簡単過ぎますよ。1年間何をすればいいんですか?」男先生「先は長いんだからのんびりやっていけばいいよ(笑)」私「いやぁ、ダラダラやっているのは性に合わないなぁ。...

  • 冷酒

    冷酒や飲めば「美味い」と言ふばかり旅行が終わって数日後の日曜日、焼肉屋「若」に出掛けた。いつも夕飯を作ってもらってばかりでは申し訳ないので、休日の1日くらいは外食を楽しんでもらいたい。5時半に行くと空いていた。適当に注文して飲み物は生ビールである。ここ2年以上は家でビールは飲んでいない。日曜日に朝から政治番組などを見ながら缶ビールを飲んでいた昔が嘘のようである。この2年間で体重は7キロ減り、腹回りは92...

  • 冷し酒

    語ることなき来し方や冷し酒たった1泊2日の旅だったが、遠い旅から戻って来たような錯覚に囚われている。今まだゴールデンウィークの真っ只中だが、旅のブログを書き終わって、あとは最後にお酒のことを書くばかりである。重い気持ちになってしまったのはなぜだろう。10回分のブログを一気に書き上げたからだろうか。それとも単なる旅の疲れだろうか。いやいや、原因は富士屋ホテルの買収劇について書き、横井秀樹の名前が出てきた...

  • 春惜しむ

    買収劇ありしホテルに春惜しむすぐに部屋に戻り、持参した「箱根富士屋ホテル物語」を読み始めた。栞を挟んだすぐ後に買収劇が書かれていた。山口家には創業者仙之助の血を引く親族がおり、社長である堅吉一家との間で摩擦が生じていた。娘三人に婿を取り、離婚だ再婚だを繰り返せば関係はややこしくなる。その結果、創業者とは血の繋がらない社長一家となり、それを快く思わない親族が出て来る。華やかで奔放な千代子の存在が必要...

  • 新緑

    新緑の富士屋ホテルに迎えらる江川邸のすぐ近くにあった「代官屋敷」という店で昼食を摂り、富士屋ホテルに向かった。山を越え、芦ノ湖に下り、関所跡の横を通って箱根の坂を宮ノ下まで下るコースである。私「創業者の仙之助の次女もすぐに亡くなるんだよなぁ」富士屋ホテルの歴史についてである。私「婿の堅吉はすぐに別の女性と再婚するんだ。千代子っていうんだけど、5人の子供を置いて離婚している。チャキチャキの江戸っ子が...

  • きささげの花

    きささげの花や旧家の薬医門直前に訪れた酒屋の女性が教えてくれた通りだった。「江川英龍公を広める会」というのに入会するための入会金や年会費を納めてようやく5000円の江川酒を入手出来るという仕組みである。女性「こちらに住所、氏名、電話番号の記入をお願いします」私「会員制とは考えたねぇ(笑)」女性「いろいろな特典を用意してあります」私「500年前の酒が飲めるというんだから、どんな会にでも入りたくなるよ。相当...

  • 春鮒釣り

    城池に春鮒釣りの二三人「韮山城」に向かった。堀越公方を攻め、伊豆の地を平定し、早雲自らが築いた城である。駐車場がどこにあるか分からず「江川邸」の駐車場に停めさせてもらった。無料である。私「分かる?」妻「ちょっと待って。地図には出てるんだけど、どっちに行っていいのか分かりづらい」妻のスマホには目的地を入れると道案内をしてくれるアプリが入っている。私「あっちじゃないの?」妻「えっ、ちょっと待ってよ。右...

  • 桜蝦

    早雲の酒にはあらず桜蝦次に向かったのが「韮山城跡」である。走りながらの会話である。私「そういえば江川酒を扱っている酒屋があったはずだけど……」妻「調べて来なかったの?」私「たしか伊豆の国市にあった」スマホで調べてもらうと韮山城のすぐ近くだという。車を停め、カーナビを入れ直して向かった。すぐに見つかった。普通の酒屋である。「江川酒」の幟が立っていた。私「あった、あった。ここだ、ここだ(笑)。ごめんくだ...

  • 武具飾る

    武具飾り仍つて件の如くなり次に向かったのは「三島大社」である。伊豆には何度となく来ているが、ここだけには寄ったことがない。早雲と三島大社の関係は早雲が見たという「ネズミの夢」と宝物館に展示されている早雲の「奉納状」である。小さなネズミが二本の杉の大木を齧って倒す夢を見たという。ネズミが早雲で杉は山内上杉家と扇谷上杉家だという。私「早雲が巳年だというけど、その時代に干支なんかあったのかなぁ」妻「あっ...

  • 一つ葉

    一つ葉や土塁に深き穴一つ最初に訪れたのは東国に於ける戦国時代の幕開けとなった「興国寺城跡」である。北条早雲が初めて得た城である。姉である北川殿が嫁いだ今川家の家督争いに於いて、北川殿の息子、すなわち早雲にとって甥となる今川氏親を家督に着けることに成功した功績から富士郡下方十二郷と興国寺城が与えられたとなっている。ここから伊豆に居を構えていた堀越公方である足利茶々丸を攻め、戦国時代へと進んでいくので...

  • 新緑

    新緑や旅のはじめの通り雨晴れのち曇りの天気予報だったが、東名の厚木あたりでポツポツと降り出した。私「あれっ、雨じゃん」妻「すぐ止むんじゃない?」私「結構、黒い雲が懸かっている」時折ワイパーが動く。妻「それから?」私「ああ、宮ノ下に500年の歴史を持つ『藤屋』という旅館を買収したのが始まりだ。経営者の安藤の『藤』から取った藤屋なんだけど、外国人憧れの富士山に因み『富士屋』に変えた。ホテルから富士山は見...

  • 牧開き

    舶来の牛の毛並みや牧開き朝5時に家を出る計画で早起きしたが、車に乗り込んでから忘れ物に気が付いた。妻「あっ、ジャケット」私「あっ、ホントだ」妻「どうする?戻る?」私「戻ろうか……」ホテルでの夕食の際、ジャケットは必要だろうと前日話していたのである。妻が取りに戻って結局は5時半の出発となった。車内での会話である。私「今読んでいる『箱根富士屋ホテル物語』がメッチャ面白い。3分の2を読んでいるところ。創業か...

  • 新茶

    新茶より酒家苞に伊豆の旅食事をしながらの会話である。私「伊豆の韮山に『江川酒』という酒があるんだ。ジャイアンツの江川と同じ、江戸の江に三本川。北条早雲が命名し、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康にも献上されたという銘酒なんだ」妻「ふ~ん」私「500年以上も前にあったお酒なんだけど、途中で製造が途絶えてしまったらしい」妻「……」私「ところがその製造方法を書いた文献が最近発見されて、当時と同じ製造方法で作ってみ...

  • 茶畑

    茶畑や伊豆に始まる下剋上ゴールデンウィーク直前になってどこかへ出掛けようと思い付いた。思い付いたのはテレビを観ていてである。泉秀樹の番組「歴史を歩く」で「北条早雲」をやっていたのである。<伊豆かぁ。近くていいなぁ……>調べると今年は3年振りに小田原で「北条五代まつり」も行われるらしい。5月3日なので前日に出掛けて一泊し、武者行列を見て帰って来るコースを考えた。私「北条五代まつりを見て来ようよ。前日、富...

  • 四月尽

    密室の一人カラオケ四月尽ゴールデンウィークに入って2日目の日曜日、夕食を終えたところでカラオケの話になった。妻「これから行ってくれば」私「そうか。行ってくるか。一緒に行く?」妻「私は行かない」私「よし、初めての一人カラオケか。行ってこよう。電話してみる」夕方の7時である。私「もしもし、これから一人ですが、空いてますか?」係「お時間はどれくらいですか?」私「1時間」係「はい、大丈夫です」すぐに着替えて...

  • 春愁

    春愁や耳を離れぬ別れ歌このコロナ禍ではあるが、集まる時には集まる仲間がいる。Mさんから「そろそろ如何でしょうか」のメールが入り、「オッケー」と返信すると関内の個室が予約される。気の置けない仲間が集まり、クダラナイ話で盛り上がり、しばらくして隣のカラオケ屋に移動する。歌好きの3人である。自分の好きな歌を勝手に歌い、人が歌っているのをほとんど聞いていない。異常に声を張り上げて歌うMさんと、思い入れたっぷ...

  • 御開帳

    本尊の奥に本尊ご開帳経緯を長々と書いた割には人形町へのお参りはあっけなく終わった。朝7時半に家を出て京浜東北線、京急線と乗り継いで8時半には大観音寺の前に辿り着いた。<早過ぎるかなぁ>とは思ったが本堂に明かりは点いていて入口には幟も立てられていた。コンクリートの階段を上った。左に地蔵尊が祀られ、右に韋駄天、奥に馬頭尊と盛沢山である。正面本殿の戸は開けられ、小さな観音立像の奥に例の鉄観音の大きな顔が見...

  • 荒東風

    荒東風や重荷に傾ぐ木ツ端舟(承前)時が移って明治になると神仏分離令なるものが布告された(明治元年、1868年)。昨日まで平和に共存していた神と仏が、今日になると「不浄である。出ていけ」と大変な豹変ぶり。八幡宮寺は八幡宮と名前を改め、夥しい仏像や経典、仏具、堂、塔、鐘などが境内より放出された。廃仏毀釈である。京都でも奈良でも名作の仏たちが棄損され、取返しのつかない被害を受けた。鉄の観音様も時世を反映...

  • 出開帳

    出開帳善男善女集ひけり毎月17日は人形町にある大観音寺「鉄観音」の御開帳日である。4月17日が日曜日なので行ってみることにした。その前にこの鉄観音の頭部がなぜこの大観音寺にあるのかを書いておかなければならない。全ては長峯五幸著「鎌倉 趣味の史跡めぐり」による。この世は憂き世。四苦八苦、七転八倒、怨憎会苦、愛別離苦。生きている限り誰もがこの苦しみから逃れることは出来ない。しかし、それをいとも簡単にすっき...

  • 飛花落花

    心ここにあらざる者に飛花落花当社の重要な得意先であるK社を担当していた営業のT君が定年を迎えることになった。後任を選定し引継ぎを行ない、その日両名を連れてK社に挨拶をしに行くことになっていた。朝礼で事務所の全員に話をした。私「T君が定年を迎えることになった。男性の平均寿命も80才を超えるようになった今、60才は通過地点に過ぎないのでこれからも頑張ってもらうが、営業担当としての職務からは外れてもらうことにし...

  • 開帳

    開帳や木箱の中の木彫り像かながわ信金の支店長が飛んで来た。支店長「社長、どうして『ひこばえ』のこと、教えてくれなかったのですか!」私「あれっ、誰に聞いたの?」支店長「○○社長です」私「ハハハハ、特に教えるほどのものでもないよ」支店長「そんなことないですよ。面白いことをいろいろ書いているじゃないですか」私「個人的なことばかりだよ。仕事のことは書いていない」支店長「なるほど、仕事と遊びを分けているんです...

  • 花冷え

    花冷えや頼朝像を雨が打つ井戸の写真を撮ったのが10時20分である。昼食には少し早い。雨は降っているが源氏山公園にある源頼朝像の写真を撮って来ようと考えた。銭洗弁天側から回るか化粧坂側から登るか、一瞬迷ったが銭洗弁天側を選ぶことにした。化粧坂の上りはキツイ。距離的には近いが、あの岩だらけの道では「登りたくない」と言われそうである。傘を差しながら歩き始めた。寿福寺前の踏切を渡り、住宅地の中、結構な距離を歩...

  • 花の雨

    鎌倉に古き井戸あり花の雨何が展示されているのだろう。相当に面白いものが並べられているに違いない。期待をしつつ「ドラマ館」に入った。9時半を少し回っただけなのに相当な人で混み合っていた。入口に小栗旬の写真が飾られていた。写真を撮った。妻「貴方、ここは撮影禁止だよ」私「えっ、ホント?」妻「カメラマークにバツが付いてる」私「へぇ~、こんなのはどうでも良さそうだけどなぁ……」その横に三谷幸喜がインタビューに...

  • 亀鳴く

    亀鳴くや三は産なり四は死なり生憎の雨である。天気予報では曇りのち雨だったが、出掛ける時にはすでに降っていた。チケットを購入していなければおそらく違う日にしたのだろうが、たとえ1000円でもムダにはしたくない。折り畳み傘を用意した。着て行くものにも迷った。ここ数日、比較的暖かい日が続いていたので、それほどのこともなかろうと薄着で外に出た。私「おお、こりゃ寒いわ」すぐに戻って一枚中に着込んできた。電車で30...

  • いざ行かん花の鎌倉源氏山長峯五幸著「鎌倉 趣味の史跡めぐり」という本がある(写真)。いつ頃買った本かは忘れたが、鎌倉へ出掛けようとするたびに読んでいる。「鎌倉殿の13人」で注目されている上総介広常(佐藤浩市)が梶原景時(中村獅童)によって殺されるシーンをこのブログに書いた時は、そっくりそのままその文章を引用させてもらったりしている(令和3年1月25日、ひこばえ「白障子」)。本を開くと2枚の写真が掲載され...

  • 目借時

    面倒な話持ち込む目借時私「なんでウチなんかを選ぶんだよ。他に儲かっている会社が五万とあるだろうよ」支店長「今のこの時期、そんなにある訳ではございません。御社くらいですよ、順調に伸びているのは(笑)」私「調子いいなぁ。昔、同じようなことがあったなぁ。○○支店長の時だ。総代会の席で乾杯の音頭を取ってくれと言う。イヤだイヤだと断っても何だカンダと言って食い下がって来る。しつこいなぁと思って聞くと、本部の○○...

  • 入庫式

    入庫式まづ理事長の咳払ひかながわ信金の支店長が来社した。理事長が本を出版したという。支店長「社長に是非読んでもらいたいと思いまして持参しました」私「今更、渋沢栄一はないだろう。『鎌倉殿の13人』で行こうよ(笑)」理事長は渋沢栄一の研究家である。「青天を衝け」が始まる遥か前から講演会などで話をしていて、考え方や行動の仕方、経営の在り方などについて語っていた。話を聞いた私は早速「雄気堂々」を読み、生家の...

  • 花冷え

    花冷えや剣の切つ先震へをり試験は昼食を終えた1時20分から行われた。その手前で名簿が壁に張り出された。年齢順の組み合わせになるという。私より年上が3名いる。西山さんは最年長の男性と組むようである。70代同士の対戦となる。私の対戦相手は私より1才年上の女性である。60代同士ということになる。午前中の練習では一度も対戦していない。私「日向といいます。年齢からすると私と組んでやるようですね」女性「よろしくお願い...

  • 初花

    初花や女もすなる剣の道昨年9月の杖道1級の試験から半年が過ぎ、初段の試験を受ける時が来た。試験科目は基本動作12本のうちの1本目から5本目までである。「杖」を持って行なう5本と「太刀」に交換して行なう5本を同じく初段を受ける人を相手に演技するのである。誰と対戦するのかはその場にならないと分からないが、下手同士で行なうのだから大したものではない。大きく間違わなければ合格するだろう。前回は武道館の駐車場が分か...

  • 行春

    行春や白玉楼への置土産3月25日(金)、商工中金の次長から電話が入った。次長「先日はありがとうございました」私「いえいえ、こちらこそ。どうしたの?次長から電話とは珍しい」次長「社長、お詫びの電話です。実は……」Y君のことである。沖縄転勤でお別れの挨拶に来た22日(火)は何でもなかったのだが、翌日、急に体調を崩し、PCR検査を受けたところ、コロナウイルス陽性と判定されたとのことである。私「えっ、そうなの?ヤバ...

  • 試されてゐるは気構へ春の地震3月22日(火)、東京電力から需給逼迫警報が出された。数日前に東北地方で起きた地震による発電所の停止と時ならぬ寒波のお陰で電力の限界が見えたようである。<ええっ、こんなことで……>意外と脆い供給能力に、東北大震災から11年も経っていることが嘘のように思えた。家に帰ると妻が折込チラシを眺めている。防災用品のチラシである。妻「これとこれとこれ……私は少なくともこの3つは必要だと思うけ...

  • 春疾風

    琉球に攻め入る島津春疾風千葉に出掛ける切っ掛けとなった商工中金のY君から3月半ばに電話が入った。転勤するという。私「えっ、早いじゃん!」Y君「すみません。半年しか担当出来ませんでした」私「どこに行くの?」Y君「沖縄です」私「おお、沖縄かぁ、山がないじゃん!」Y君「ハイ、山がありません。それだけは本当に残念です」私「でもまぁ、北海道よりいいか。山がなければ海がある(笑)」Y君「ハイ、いろいろ楽しんで来たい...

  • 春爛漫観音山に異常なし翌日は金谷港からフェリーに乗って早めに帰ることにした。カーナビに入れると富浦インターから高速に乗ることになるらしい。お城を見ながら館山の町を通過し、しばらく走った辺りでのことである。私「楽しかったな」妻「そうね」私「お陰で見たいところは全部回れたよ」妻「よかったね(笑)」私「観音山だけは残念なことしたけどなぁ。もう少し時間があれば、見られたんだけど……」妻「見て来ればいいじゃな...

  • 長閑

    なま物を食す文化の長閑なり決められた時間に夕食会場に行くとテーブル席に案内された。「いらっしゃいませ。こんばんは」と現れたのは外人の女性である(写真)。マスク越しではあるが笑顔で話し掛けてくれている。美人である。女性「わたしの名前はアチニです。スリランカから来ました。お食事の担当をさせていただきます。よろしくお願いします」少し訛りがあるが完璧に近い日本語である。私「日本に来て何年ですか?」アチニさ...

  • 頼朝桜

    今日はしも艶な頼朝桜かな萬徳寺を出て洲崎神社に向かった。駐車場で観光バスが到着するのと一緒になった。私「このコロナ禍で観光バスに乗るかなぁ」妻「こうやって遊びに来ている人が言える話じゃないわよね(笑)」旗を掲げたガイドさんがゾロゾロと降りて来る人に声を掛けている。「足が痛い人はムリをしないでくださいね。148段あります。下でお待ちいただいてもいいですよ」148段とは凄い。東京愛宕神社の出世階段も86段しか...

  • 寝釈迦

    房州の山を襖に寝釈迦かな灯台の駐車場を出て白浜町にあるもう一つの「下立松原神社」に向かった。車で5分ほどである。私「おお、広いわ」妻「ホントだ。さっきの神社とは違い過ぎる」石段を上がった。上がるとさらに石段が続く。その石段を上がると遥か遠くに社殿が見える。私「おお、ホントに広いなぁ。こりゃ、勝負あったなぁ(笑)」妻「ここは何なの?」私「頼朝がお参りして刀を奉納したそうだよ」妻「その刀は?」私「刀は...

  • 潮まねき

    灯台の下の暗がり潮まねき次に向かったのが野島崎公園である。灯台の下にある頼朝が雨宿りしたという「伝説の岩屋」を見に行ったのである。公園の手前にある駐車場に停めて歩いた。土産物屋があったが、営業しているのかどうか分からない。辛うじて水槽のアワビやサザエに空気が送り込まれているので呼べば誰かが出て来るに違いないと思った。少し進むと呼び込みがあった。おばあちゃんに「あわびラーメン、ありますよ」と声を掛け...

  • 栄螺

    献上の栄螺の殻に角はなし下立松原神社を出て向かったのは「はな房」である。妻のスマホの道案内で走ったが、いやに遠い。私「ええっ、千倉じゃないの?」妻「千倉だよ」私「へぇ、千倉も広いんだなぁ」ようやく到着した。「道の駅」である。私「なんだ、『道の駅』の中の店なんだ。随分と走らされたなぁ(笑)」妻「いいじゃない。ゆっくり出来るわよ(笑)」私「それにしても随分と遠い場所に看板を出しているもんだな。集客効果...

  • 亀鳴く

    神域に小さき池あり亀鳴けり駐車場に戻ったのが10時半である。約2時間、山登りを楽しんだことになる。妻「次はどこに行くの?」私「千倉にある下立松原神社。ここがまた面白いんだ。同じ名前の神社がもう一か所あって、こっちが本物、あっちが偽物と言い争っている」妻「へぇ~」私「頼朝が立ち寄って刀を奉納したとか、経典を納めたとか、真偽のほどは分からない」本家分家の争いではないようだが、「下立」まで付けて「松原神社...

  • 啓蟄

    啓蟄や崖にロープの天狗山8時40分に登り始めた。「この先の道、マムシに注意」の看板を横目に梅林を過ぎ、杉林を過ぎ、上り一辺倒の細い山道に進んで行く。看板には「頼朝の鳩穴」「天狗伝説」なる文言が書かれていた。いつもなら「何のことだろう?」と調べてみるところだが「足が痛い」と言っている妻のことを思えば、鳩穴もへったくれもない。「往復1時間半の初心者コース」「星印1つ」を信じてゆっくりゆっくりと登って行った...

  • 南総の梅を眼下に高嶺晴勇んで近づいてみたが登り口が分からない。正面に見えた道はケモノ道のようになっている。人が通ったようには見えない。左手の道を進んだが人の家の敷地のようになっている。観音山の手前で立往生である。私「ん?……」妻「私は行かない」私「そうだなぁ。道が違うようだなぁ」妻「もう行こうよ。ここまで来たんだからいいんじゃない?」私「……」車に戻った。後ろ髪が引かれるとはこのことである。観音山の看...

  • 芽吹く

    嗚呼これが観音山か芽吹きをり今回登ろうとしているのは「伊予ヶ岳」である。前回登った「富山」の近くにあり「千葉のマッターホルン」と呼ばれている。高さ336メートルなので低山だが、鎖場などもありちょっとした登山気分が味わえる。今年最初の山登りには打ってつけの山に思えた。御所覧塚から車で1時間ほどだが、その前に寄ってみたい場所があった。「富山」の近くにある「観音山」である。「さぶちゃん大魔王」さんのブログ「...

  • 春大根

    御所覧塚より春大根を閲兵す朝5時半に家を出た。前回同様、千葉の山に登ることにしている。登ったあとに昼食を摂るという計画なので、当然早目の出発となる。アクアラインは空いていた。前回は思わぬ渋滞に巻き込まれてハマコーさんにヒトコト文句を言いたくなったことを覚えている。高速道路を乗り継ぐようにしてノンストップで御所覧塚に到着した。6時40分である。私「へぇ~、これが御所覧塚か……」妻「ホントに畑の中にポツンと...

  • 頼朝のたどりし道を安房の春ホテルを決める時のやり取りである。私「以前泊まった『弁天鉱泉』はどう?」妻「あそこはお風呂が良くなかった。狭いところに何人も入るのでノンビリ出来なかった。あれなら那須の旅館の方が良かった」私「食事は最高だったけどなぁ」妻「そうね。食事は良かったけどね」注文が多くなってきている。部屋に内風呂があるホテルのことを言っている。その条件を満たすホテルとなると限られてくる。あちこち...

  • 雪礫

    よく当たる妻の投げ来し雪礫商工中金のY君が来社した。Y君「明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします」私「こちらこそよろしく。今年は富士山に登るので、いろいろと教えてもらわなければならない。今のうちから足腰の鍛錬だけはやっているけど(笑)。正月はどうしてたの?」Y君「はい、3つの山に登ってきました」私「えっ、3つも!正月だというのに、どこに登って来たの?」Y君「大山と蛭ヶ岳と美ヶ原です」...

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