平塚にお菊塚あり菊若葉平塚美術館の開館時刻は9時半である。私「ということは何時に家を出る?」妻「ちょっと待って。調べてみる」駅から歩く時間や電車の時刻を調べているようである。妻「8時28分。その前が8時22分」私「オッケー。そうしよう」そうしようと言いながら何時とは決めていない。8時を回った。私「おっ、行かないとマズイんじゃないか?」妻「何を言ってるの。早過ぎるよ」私「だって、8時20分だろ?」妻「8時58分だ...
今日 | 04/28 | 04/27 | 04/26 | 04/25 | 04/24 | 04/23 | 全参加数 | |
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総合ランキング(IN) | 381位 | 375位 | 382位 | 381位 | 396位 | 400位 | 406位 | 1,040,087サイト |
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OUTポイント | 75 | 95 | 80 | 85 | 100 | 95 | 80 | 610/週 |
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俳句 | 1位 | 1位 | 1位 | 1位 | 1位 | 1位 | 1位 | 336サイト |
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俳句 | 1位 | 2位 | 3位 | 3位 | 3位 | 3位 | 4位 | 336サイト |
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総合ランキング(PV) | 1,256位 | 1,260位 | 1,267位 | 1,256位 | 1,264位 | 1,267位 | 1,265位 | 1,040,087サイト |
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OUTポイント | 75 | 95 | 80 | 85 | 100 | 95 | 80 | 610/週 |
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平塚にお菊塚あり菊若葉平塚美術館の開館時刻は9時半である。私「ということは何時に家を出る?」妻「ちょっと待って。調べてみる」駅から歩く時間や電車の時刻を調べているようである。妻「8時28分。その前が8時22分」私「オッケー。そうしよう」そうしようと言いながら何時とは決めていない。8時を回った。私「おっ、行かないとマズイんじゃないか?」妻「何を言ってるの。早過ぎるよ」私「だって、8時20分だろ?」妻「8時58分だ...
平塚の街を歩かん夏隣3月16日のNHK「日曜美術館」を見てから「中村正義」の「薔薇」の絵を描こうとあれこれやっている。調べていると4月12日(土)から5月18日(日)まで平塚美術館で個展が開かれることを知った。生誕100年を記念した展覧会であり、関東圏では14年振り、神奈川では42年振りに開かれるという。<おおっ、本物の薔薇の絵が見られるかも……>すぐに妻にメールした。私「今度の土曜日、平塚美術館に行こう。帰りにウナ...
高階の将棋道場夏近し2戦目は掛橋さんが居飛車で来た。私はもちろん右四間飛車である。王将は左側に移して囲おうと思ったが、角の頭が攻め込まれて来る。入門書で角頭の守り方を覚えたはずだがどういう訳か破られてしまった。右四間飛車で攻めるのはいいにしても、左側から飛車が入って来るので、またまた王将の遁走が始まった。テレビで見ているどんな対戦でも、こんなに王将が逃げまくる将棋は見たことがない。王将がウロウロし...
平塚にお菊塚あり菊若葉平塚美術館の開館時刻は9時半である。私「ということは何時に家を出る?」妻「ちょっと待って。調べてみる」駅から歩く時間や電車の時刻を調べているようである。妻「8時28分。その前が8時22分」私「オッケー。そうしよう」そうしようと言いながら何時とは決めていない。8時を回った。私「おっ、行かないとマズイんじゃないか?」妻「何を言ってるの。早過ぎるよ」私「だって、8時20分だろ?」妻「8時58分だ...
平塚の街を歩かん夏隣3月16日のNHK「日曜美術館」を見てから「中村正義」の「薔薇」の絵を描こうとあれこれやっている。調べていると4月12日(土)から5月18日(日)まで平塚美術館で個展が開かれることを知った。生誕100年を記念した展覧会であり、関東圏では14年振り、神奈川では42年振りに開かれるという。<おおっ、本物の薔薇の絵が見られるかも……>すぐに妻にメールした。私「今度の土曜日、平塚美術館に行こう。帰りにウナ...
高階の将棋道場夏近し2戦目は掛橋さんが居飛車で来た。私はもちろん右四間飛車である。王将は左側に移して囲おうと思ったが、角の頭が攻め込まれて来る。入門書で角頭の守り方を覚えたはずだがどういう訳か破られてしまった。右四間飛車で攻めるのはいいにしても、左側から飛車が入って来るので、またまた王将の遁走が始まった。テレビで見ているどんな対戦でも、こんなに王将が逃げまくる将棋は見たことがない。王将がウロウロし...
春興や勝ちを拾ひし負け将棋私「掛橋さんとは珍しい名前ですよね。ユズの『栄光の架橋』だ(笑)」掛橋さん「ちょっと漢字が違いますけどね(笑)」私「ああ、そうか、ユズの方は架電の架か」掛橋さん「今日、ここ、初めてですか?」私「そうです。入門書は読んで来ましたけど、指すのは初めてです。掛橋さんは?」掛橋さん「私は2回目です。先々週の木曜日に来て、今日が2回目です」駒を並べながらの会話である。終わってから聞い...
花明り将棋道場入門す4月5日(土)、いよいよその日がやってきた。「横浜やんけ将棋道場」に行く日である。入門書は一冊読み終わった。羽生善治著「みるみる強くなる将棋入門──序盤の指し方」である。読んだからと言って急に強くなる訳ではないだろうが、基本となるところは頭に入ったはずである。戦略としては「右四間飛車で行こう」と考えていた。本の中にはこう書かれていた。「右四間飛車戦法の特徴は攻撃力の高さ。ツボにはま...
薔薇の絵を描く一輪の薔薇も見ず中村正義の「薔薇」を模写するに当たって本人がそれをどう描いたかを考えなければならない。いろいろな「薔薇」があるが、試行錯誤を繰り返した跡が見て取れる。絵具を厚塗りしてみたり、陰影を描き入れてみたり、下地の色を浮き上がらせてみたりといろいろやっている。構図もいろいろである。薔薇の花の数も色合いも様々である。おおよその色は分かるが、パソコンを通しての色なので本当の色かどう...
薔薇の絵の壺の青さは夏の色最終日の「大倉久和大飯店」(オークラ・プレステージ台北)は絵画が好きなホテルのようだった。至る所に油絵が飾られていた。朝食会場にも飾られていた(写真)。私「帰ったらキャンバスを買いに行く」妻「ああ、あの油絵ね(笑)」私「おそらく15号くらいの大きさで描くことになる」妻「上手く描けるといいけど(笑)」私「大丈夫だよ、失敗することは絶対にないよ(笑)」この旅行に出掛ける前の3月1...
春愁やバス酔ひに効く薬なし全員が無事に揃ってバス停に並んでいた。少し待っているとバスがやって来た。ここでも陳さんはバスの運転手と何か掛け合っている。満員のバスに10人が入って行った。やはり少し白い目で見られた。「どうして割り込んで乗って来るのよ」と言った感じである。吊革に掴まってクネクネ道を降りた。その時である。船酔いのようなイヤな感じがした。2回3回カーブを曲がってそのたびに身体に力を入れて三半規管...
春宵の仕業か千の神隠し事件が起きたのは集合時間の6時である。阿妹茶楼に灯りが点り夕闇が近づいて来ていた。全員が揃ったと思いきや、いない人がいる。子供がいないという。またその父親の姿が見えないという。6人グループの中に小学2年生の男の子が一人混じっていたが、その子がいないという。またその子を探しに父親もあの階段を上がって行ったという。長老「すみませんねぇ。ちょっと目を離した隙に……」私「どこでいなくなっ...
千を探し千尋を探し春灯し故宮博物館からバスで揺られること1時間半で九份に到着した。妻「前来た時は地下鉄を使ったよね」私「うん、そうだったな」妻「地下鉄を降りてからの記憶が全然蘇って来ない。どうしたっけ?」私「どうだったっけかなぁ……全然、思い出せない」妻「あっ、やっぱりバスに乗ったなぁ。バスでクネクネした道を上がった気がする」私「覚えていないなぁ……」人の記憶力を試しているのだろうか。日常生活の中でそ...
地下深く唸る財宝春の山小籠包を食べた後は故宮博物館の見学である。有名な「白菜」はどこかへ貸し出されているとのことでその日刮目すべきは「角煮」だという。バスを降りて建物の中に入り専用のイヤホンを耳に付けた段階で「それでは参りましょう」と陳さん、「私がご案内します」という。<ええっ、専門の人を頼まないの?>団体客の案内をする説明員がいるはずだが、そんな団体ではない。終わるとすぐに「九份」に行かなければ...
ハネムーンの話など聞き長閑なり高雄駅から台北駅までは新幹線で1時間40分である。1日目から一緒だったバスの運転手とは高雄駅で別れた。バスの横に大きく「高雄」と書かれていたので地元に戻って仕事が終わったのだろう。台北駅に着くと別のバスが待っていた。大きさは同じだが格は落ちていた。車内の装飾などについては何の気遣いもないようだった。陳さん「これから昼食の店に向かいます。鼎泰豊(ディンタイフォン)といいます...
竜宮城めきて楼閣おぼろなり「丸山大飯店」はライトアップされて我々を迎えてくれた。私「ま、泊まるだけだけど想い出にはなるな(笑)」妻「相当な部屋数だから、こういうツアーにも使われるんだね(笑)」私「ああ、そういうことか。空室で置いておくより、使ってもらった方がいいという計算か。何事も算盤勘定だなぁ。おぬしもなかなかの悪じゃなぁ(笑)」妻「何を言ってるのかなぁ、この人は(笑)」部屋の広さはそれほどでも...
異国語の夜店を妻と手をつなぎ「美麗島駅」のすぐ近くに「六合夜市」があった。7時に到着した。陳さん「それでは、バスが停まったここを集合場所にします。今、ちょうど7時ですから7時40分までにここに戻ってきてください」<ええっ!40分とは慌ただしいなぁ……>夜市がどれ位の長さかは知らないが、ブラブラ歩いてノンビリもしていられないと思った。信号を渡ってすぐが夜市の始まりである。最初に「仏陀の頭」が山積みされていた...
孫文忌平和奏づる白ピアノ夕食を終えて向かったのが「美麗島駅」である。陳さん「この駅は世界で最も美しい駅です。4500枚のステンドガラスを使って『人間の一生』を表現しています」バスを降りて入り口から地下へ潜るのだが、地上にある建物もガラス貼りでルーブル美術館のあの三角形を思わせる。長いエスカレーターを下って、地下鉄乗り場に向かうとステンドガラスが見えて来た。「オオオオオッ!」誰彼ともなく驚きの声が上がる...
犬を打つ猫を打つ鴨の足を食ふ「高雄(たかお)」の町は昔「ターカウ」と呼ばれていた。台湾原住民の言葉で「竹林」を意味するという。のちに台湾人がその「ターカウ」に「打狗」の漢字を当て嵌めた。「狗(いぬ)を打つ」である。発音が似ているのだという。同時に「ターニャウ」という地名もあり、そこには「打猫」の漢字を当て嵌めた。1920年、大正9年、日本統治時代に台湾総督府がこの漢字は地名には相応しくないとして、それ...
まだ取りに来ないか土産の古漬腰も痛けりゃ背中も痛い。ようやく高雄に到着した。お土産屋である。女性「これはここにしかない北投石です。ブレスレット、ネックレス。原石はこの石です。これを磨いて作ります。この北投石はラジウムを放出しています。見ただけでは分かりませんがこの計器を近づけますと……」機械が「ガガガガガ!」と反応する。女性「この効き目は無くなりません。癌にも効きます。医者がもうダメだと言った人が、...
春愁や車窓に檳榔椰子の森ビールの後に紹興酒も注文したので、昼酒とはいえ好い気分である。乗り込んだバスの中ですぐに寝てしまった。嘉儀に到着する少し手前で起こされた。私「ヒャ~、身体が痛い」妻「座り心地、悪いからね(笑)」私「今回の旅は『台湾の旅、豪華4日間』というのじゃなかったっけ(笑)」妻「ハハハハ」私「ここはどこ?嘉儀?」妻「そうかな?」「檜村」だという。日本人が支配していた時に山から樹齢千年、...
土産屋の二階台湾夏料理11時に昼食会場に着いた。陳さん「少し早く着き過ぎました。食事会場はこの2階ですが1階がお土産売場になっています。準備が整うまでの間、店内で時間を潰してください」ゾロゾロと入って行った。掛け軸や飾り物、大きな家具もあれば石の置物など、高級そうな品々が山と積まれている。店員が「いらっしゃいませ」と台湾訛りの日本語で微笑んで来る。立ち止まるとすぐに言い寄って来る。女性「お客さん、これ...
日迎への凶の御籤や文武廟バスに乗り込んだ。陳さん「皆さん、トイレは済ませましたね。これから『日月潭』に向かいますが、約1時間半掛かります。シートベルトだけはしっかりと締めてください。ゆっくりとバスの旅を楽しんでください」台北の空港に降り立ってすぐさま台中まで移動して1泊。翌日は「日月潭」から「嘉儀」を経由して「高雄」まで走るという。随分な強行軍である。隣に座っていた妻は通路を挟んで反対側の席に移動し...
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平塚にお菊塚あり菊若葉平塚美術館の開館時刻は9時半である。私「ということは何時に家を出る?」妻「ちょっと待って。調べてみる」駅から歩く時間や電車の時刻を調べているようである。妻「8時28分。その前が8時22分」私「オッケー。そうしよう」そうしようと言いながら何時とは決めていない。8時を回った。私「おっ、行かないとマズイんじゃないか?」妻「何を言ってるの。早過ぎるよ」私「だって、8時20分だろ?」妻「8時58分だ...
平塚の街を歩かん夏隣3月16日のNHK「日曜美術館」を見てから「中村正義」の「薔薇」の絵を描こうとあれこれやっている。調べていると4月12日(土)から5月18日(日)まで平塚美術館で個展が開かれることを知った。生誕100年を記念した展覧会であり、関東圏では14年振り、神奈川では42年振りに開かれるという。<おおっ、本物の薔薇の絵が見られるかも……>すぐに妻にメールした。私「今度の土曜日、平塚美術館に行こう。帰りにウナ...
高階の将棋道場夏近し2戦目は掛橋さんが居飛車で来た。私はもちろん右四間飛車である。王将は左側に移して囲おうと思ったが、角の頭が攻め込まれて来る。入門書で角頭の守り方を覚えたはずだがどういう訳か破られてしまった。右四間飛車で攻めるのはいいにしても、左側から飛車が入って来るので、またまた王将の遁走が始まった。テレビで見ているどんな対戦でも、こんなに王将が逃げまくる将棋は見たことがない。王将がウロウロし...
春興や勝ちを拾ひし負け将棋私「掛橋さんとは珍しい名前ですよね。ユズの『栄光の架橋』だ(笑)」掛橋さん「ちょっと漢字が違いますけどね(笑)」私「ああ、そうか、ユズの方は架電の架か」掛橋さん「今日、ここ、初めてですか?」私「そうです。入門書は読んで来ましたけど、指すのは初めてです。掛橋さんは?」掛橋さん「私は2回目です。先々週の木曜日に来て、今日が2回目です」駒を並べながらの会話である。終わってから聞い...
花明り将棋道場入門す4月5日(土)、いよいよその日がやってきた。「横浜やんけ将棋道場」に行く日である。入門書は一冊読み終わった。羽生善治著「みるみる強くなる将棋入門──序盤の指し方」である。読んだからと言って急に強くなる訳ではないだろうが、基本となるところは頭に入ったはずである。戦略としては「右四間飛車で行こう」と考えていた。本の中にはこう書かれていた。「右四間飛車戦法の特徴は攻撃力の高さ。ツボにはま...
薔薇の絵を描く一輪の薔薇も見ず中村正義の「薔薇」を模写するに当たって本人がそれをどう描いたかを考えなければならない。いろいろな「薔薇」があるが、試行錯誤を繰り返した跡が見て取れる。絵具を厚塗りしてみたり、陰影を描き入れてみたり、下地の色を浮き上がらせてみたりといろいろやっている。構図もいろいろである。薔薇の花の数も色合いも様々である。おおよその色は分かるが、パソコンを通しての色なので本当の色かどう...
薔薇の絵の壺の青さは夏の色最終日の「大倉久和大飯店」(オークラ・プレステージ台北)は絵画が好きなホテルのようだった。至る所に油絵が飾られていた。朝食会場にも飾られていた(写真)。私「帰ったらキャンバスを買いに行く」妻「ああ、あの油絵ね(笑)」私「おそらく15号くらいの大きさで描くことになる」妻「上手く描けるといいけど(笑)」私「大丈夫だよ、失敗することは絶対にないよ(笑)」この旅行に出掛ける前の3月1...
春愁やバス酔ひに効く薬なし全員が無事に揃ってバス停に並んでいた。少し待っているとバスがやって来た。ここでも陳さんはバスの運転手と何か掛け合っている。満員のバスに10人が入って行った。やはり少し白い目で見られた。「どうして割り込んで乗って来るのよ」と言った感じである。吊革に掴まってクネクネ道を降りた。その時である。船酔いのようなイヤな感じがした。2回3回カーブを曲がってそのたびに身体に力を入れて三半規管...
春宵の仕業か千の神隠し事件が起きたのは集合時間の6時である。阿妹茶楼に灯りが点り夕闇が近づいて来ていた。全員が揃ったと思いきや、いない人がいる。子供がいないという。またその父親の姿が見えないという。6人グループの中に小学2年生の男の子が一人混じっていたが、その子がいないという。またその子を探しに父親もあの階段を上がって行ったという。長老「すみませんねぇ。ちょっと目を離した隙に……」私「どこでいなくなっ...
千を探し千尋を探し春灯し故宮博物館からバスで揺られること1時間半で九份に到着した。妻「前来た時は地下鉄を使ったよね」私「うん、そうだったな」妻「地下鉄を降りてからの記憶が全然蘇って来ない。どうしたっけ?」私「どうだったっけかなぁ……全然、思い出せない」妻「あっ、やっぱりバスに乗ったなぁ。バスでクネクネした道を上がった気がする」私「覚えていないなぁ……」人の記憶力を試しているのだろうか。日常生活の中でそ...
地下深く唸る財宝春の山小籠包を食べた後は故宮博物館の見学である。有名な「白菜」はどこかへ貸し出されているとのことでその日刮目すべきは「角煮」だという。バスを降りて建物の中に入り専用のイヤホンを耳に付けた段階で「それでは参りましょう」と陳さん、「私がご案内します」という。<ええっ、専門の人を頼まないの?>団体客の案内をする説明員がいるはずだが、そんな団体ではない。終わるとすぐに「九份」に行かなければ...
ハネムーンの話など聞き長閑なり高雄駅から台北駅までは新幹線で1時間40分である。1日目から一緒だったバスの運転手とは高雄駅で別れた。バスの横に大きく「高雄」と書かれていたので地元に戻って仕事が終わったのだろう。台北駅に着くと別のバスが待っていた。大きさは同じだが格は落ちていた。車内の装飾などについては何の気遣いもないようだった。陳さん「これから昼食の店に向かいます。鼎泰豊(ディンタイフォン)といいます...
竜宮城めきて楼閣おぼろなり「丸山大飯店」はライトアップされて我々を迎えてくれた。私「ま、泊まるだけだけど想い出にはなるな(笑)」妻「相当な部屋数だから、こういうツアーにも使われるんだね(笑)」私「ああ、そういうことか。空室で置いておくより、使ってもらった方がいいという計算か。何事も算盤勘定だなぁ。おぬしもなかなかの悪じゃなぁ(笑)」妻「何を言ってるのかなぁ、この人は(笑)」部屋の広さはそれほどでも...
異国語の夜店を妻と手をつなぎ「美麗島駅」のすぐ近くに「六合夜市」があった。7時に到着した。陳さん「それでは、バスが停まったここを集合場所にします。今、ちょうど7時ですから7時40分までにここに戻ってきてください」<ええっ!40分とは慌ただしいなぁ……>夜市がどれ位の長さかは知らないが、ブラブラ歩いてノンビリもしていられないと思った。信号を渡ってすぐが夜市の始まりである。最初に「仏陀の頭」が山積みされていた...
孫文忌平和奏づる白ピアノ夕食を終えて向かったのが「美麗島駅」である。陳さん「この駅は世界で最も美しい駅です。4500枚のステンドガラスを使って『人間の一生』を表現しています」バスを降りて入り口から地下へ潜るのだが、地上にある建物もガラス貼りでルーブル美術館のあの三角形を思わせる。長いエスカレーターを下って、地下鉄乗り場に向かうとステンドガラスが見えて来た。「オオオオオッ!」誰彼ともなく驚きの声が上がる...
犬を打つ猫を打つ鴨の足を食ふ「高雄(たかお)」の町は昔「ターカウ」と呼ばれていた。台湾原住民の言葉で「竹林」を意味するという。のちに台湾人がその「ターカウ」に「打狗」の漢字を当て嵌めた。「狗(いぬ)を打つ」である。発音が似ているのだという。同時に「ターニャウ」という地名もあり、そこには「打猫」の漢字を当て嵌めた。1920年、大正9年、日本統治時代に台湾総督府がこの漢字は地名には相応しくないとして、それ...
まだ取りに来ないか土産の古漬腰も痛けりゃ背中も痛い。ようやく高雄に到着した。お土産屋である。女性「これはここにしかない北投石です。ブレスレット、ネックレス。原石はこの石です。これを磨いて作ります。この北投石はラジウムを放出しています。見ただけでは分かりませんがこの計器を近づけますと……」機械が「ガガガガガ!」と反応する。女性「この効き目は無くなりません。癌にも効きます。医者がもうダメだと言った人が、...
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土産屋の二階台湾夏料理11時に昼食会場に着いた。陳さん「少し早く着き過ぎました。食事会場はこの2階ですが1階がお土産売場になっています。準備が整うまでの間、店内で時間を潰してください」ゾロゾロと入って行った。掛け軸や飾り物、大きな家具もあれば石の置物など、高級そうな品々が山と積まれている。店員が「いらっしゃいませ」と台湾訛りの日本語で微笑んで来る。立ち止まるとすぐに言い寄って来る。女性「お客さん、これ...
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おんなとも見えて男の素足かな見たいものは見終わった。12時半である。1時の予約なのでいい時間である。不忍池の方へ向かい、弁天堂を拝んで渡ろうかと思ったが天龍橋が大混雑である。平日だというのにどこから人が出て来たのだろう。橋の両側に並んだ屋台の中は人、人、人である。妻「あの中を歩いて行く勇気はない」私「オッケー、こっちを回っていこう。もう一つ、見たいところがあった」野外音楽堂の方に進むことにした。古道...
首に紐括られて犬鳥雲にその次に向かったのが「彰義隊の墓」と「西郷さんの銅像」である。銅像の後ろに小高い山があり、そこに立派な墓が祀られている。上野公園には何度も来ては見上げた西郷さんだが、その後ろにある山までは見ていなかった。ここも柳美里さんの小説から引用しておこう。「シゲさん」に語らせている。「西郷隆盛の銅像はですね、当初は皇居外苑広場に設置されるはずだったのですが、西南戦争で官軍に弓引いた逆賊...
石像のモデルは誰ぞ呼子鳥上野大仏から次に向かったのが「正岡子規記念球場」である。花見客の間を抜けて仮説トイレの順番待ちをしている酔客を横目に入口の前に立った。小説には「球場の緑色のフェンス」と書かれていたが、実際には緑色は見えず「灰色」のような色だった。伊集院静の小説「ノボさん」の冒頭だったと思うが、野球の試合をしに大通りを闊歩して行く子規の姿が描かれていたのを思い出した。<打ち揚ぐるボールは高く...
大仏の眼は閉じてをり百千鳥小説「JR上野駅公園口」の主人公は昭和8年生まれである。福島県相馬郡八沢村で生まれ、両親は二人とも90才を超えるまで長生きした。兄弟は下に7人もいて末の弟とは14才も離れている。長くこの上野公園でホームレスをしている。顔ぶれも変ったし、数も減った。バブル崩壊後は数が増え、公園内の遊歩道と施設以外はブルーシートの「コヤ」で埋め尽くされていた。天皇家の方々が博物館や美術館を観覧する前...
みほとけの金の剥落義経忌列に並んでいると後ろの客の会話が聞こえてくる。二人連れである。男性「三拍子が揃ってしまいましたなぁ。まだ3分咲きとは言え上野の桜にこの天気、それに金色堂だから並ぶのは仕方ない(笑)」相方「桜も上野ばかりじゃないのになぁ。桜新町のあのサザエさんの八重桜も見事だし、紀尾井町の清水谷公園の桜並木もなかなかなもんだよ」男性「ボクは市ヶ谷のお堀の桜が好きだなぁ。千鳥ヶ淵の桜より趣があ...
金色仏見むと列なす花三分新杉田駅を9時の電車に乗り込んだ。所要時間1時間なので10時に着くはずである。一度読んだ「JR上野駅公園口」を取り出してもう一度読んでみようと思ったがいつの間にか眠っていた。東京駅のあたりで目が覚めて「ここ、どこ?」と妻に聞いた。この頃、やたらと眠くなる。加齢の所為なのか朝が早過ぎる所為なのか。自分の意思とは無関係に睡魔が襲って来る。上野駅に到着した。妻がさっさと歩いて行く。「パ...
花巡り手には小説「上野駅」中尊寺についてはちょっとした思い入れがある。コロナ前のことだが平泉を訪れて高橋克彦著「炎立つ」所縁の地を見て来ようと旅館まで予約していたのである。急にコロナ騒ぎが始まり、ダイヤモンド・プリンセス号の集団感染が報じられ、宿をキャンセルせざるを得なくなったが予約していた旅館からは今もなお妻のアドレスにメールが届くという。平泉だけでなくいろいろと回ってみる計画を立てたと思うが、...
予約して花見見下ろすレストラン<あっ!中尊寺を見に行くのを忘れていた!>今年の初め頃からやっていたのだが、頭から飛んでしまっていた。調べると4月14日(日)までである。3月30、31日の土日は孫が遊びに来ることになっている。4月6、7日の土日は習字と別の用事が入っている。さすがに最終日あたりは混み合うだろう。平日に行くことにした。妻「会社は大丈夫なの?」私「1日くらいは許してくれるだろう」妻「私はいつでもいい...
春大根買つて新妻とはなれり翌日、白澤さんからメールが入った。白澤さん「お疲れ様です。来週の飲み会ですが、仕事の都合で参加できなくなってしまいました。4月25日(木)の斉藤先生の古事記の講演会に日向社長も参加されるとのことで、斉藤先生からお聞きしました。私も参加しますのでその時にお会い出来ます。とても楽しみにしております」私「斉藤先生の3時間もの講話が退屈なものでないことを願っています。これから古事記の...
目隠しをされて揉まれて目借時私「こんにちは(笑)」斉藤さん「講演会申し込み、ありがとうございます(笑)」私「前回は何か都合があって聞きに行けませんでしたので、今回は楽しみにしています」斉藤さん「白澤さんも参加してくれます(笑)」倫理法人会で一緒だった美人の白澤さんに私が好意を持っていると思い込んでいる(笑)。斉藤さん「前回からもう半年近く経ちましたよね」私「8月に揉んでもらいましたのであれから8か月...
囀りや神の国へと誘へり斉藤さんからメールが届いた。4月25日(木)に「古事記」の講演をするらしい。1回目、2回目と聞きに行けておらず今回が3回目である。たまたま都合が付かなかっただけだが今回は行けそうである。「参加する」と返信した。すぐに折り返し返信があった。斉藤さん「参加料3000円の振込は下記の口座へ」斉藤さんらしいなぁと思った。有名人の講演会ならチケットの販売などは当り前だろうが、素人の集まりである...
腕に縒り掛けて遅日の厨事カズ君がいなくなった。戦力1名減。お椀にお湯を入れた。私「麺を三等分するというのは大変だなぁ」鍋の中で茹っている麺を箸でどんぶりに入れようとした。妻「何をやってるの!直接入れる人いないよ!湯切りだよ、湯切り!」私「えっ、湯切りってどうするの?」妻「これを使って!」流しの下からステンレス製のザルを取り出した。妻「これにお湯ごと流し込んで」私「えっ、この熱湯をそのまま?」妻「そ...
らーめんの湯の滾りをり三月尽お湯が沸騰しそうである。私「タレを薄めるお湯は300ccって書いてあるけど、300ccってどれくらいだろう?」妻「大体でいいのよ」私「大体ってことはないだろう。お湯の量によって味が変わるだろう?」妻「細かい人だなぁ、これを使いな。計量器」私「おお、便利なものがあるじゃん。300ccってこのカップ一杯だ。だけど、お湯を入れる前にタレを入れてしまったなぁ。煮立ったお湯をこのカップに入れて...
どんぶりと小皿並べて獺祭日曜日の昼の会話である。私「お湯を沸かしてラーメンを作るって、ここ数年やったことないな」妻「何を言ってるの。ここ数年って」私「えっ、いつかやったことはあったよな」妻「結婚してから一度として見たことありません」私「えっ、そうだっけ?」妻「45年間、一度もやったこと……なし!」私「まぁ、お湯を沸かして茹でるだけだから簡単だろう」妻「箱の裏側に作り方が書いてあるから読んでおいた方がい...
四月馬鹿馬鹿を逆手に売るらーめん木久扇といえば「木久扇ラーメン」である。食べに行ったことは一度もなかったが、最後であれば行ってみるかと調べてみると、昔27軒もあったという店舗が全て閉店してしまったと書かれていた。<ええっ、全部閉店!>ラーメン屋の経営も大変なんだなぁと驚いてしまった。ウィキペディアで「木久蔵ラーメン」を読んでみると最後のところに「2024(令和6年)3月、木久扇が笑点大喜利レギュラーを降板...
笑はれて馬鹿の一人が卒業す最近久しく「笑点」を見ていなかったが、林家木久扇(86才)がとうとう最後の日を迎えるようである。桂歌丸が辞めて円楽(楽太郎)が辞めて次々と新しいメンバーと入れ替わってきたが、木久扇もいなくなるというのは寂しいものである。東京都内で最終収録が行なわれて共演陣と共に記者会見に臨み、その様子がニュースになり映像が流れていた。メンバーの一人一人が労いの言葉を述べていたが、その中で春...
芸人の町「浅草」に春灯「捕鯨船」を出たのが5時半である。駅まで歩いて雷門の前に出た。まだ明るい。スカイツリーが見える。たけしの「浅草キッド」では「明かりの消えた浅草の」と歌っていたが、まだ日のある明るい浅草である。一日、たけしの浅草を歩いてみて「紙一重」とか「一歩間違えれば」という言葉が思い浮かんだ。「世界の北野」と駆け上がったたけしだが、母親に心配を掛けてばかりいた浅草時代である。アパートの家賃...
鯨売る店に嫁ぎて商へり女性客が入ってしばらくして中に呼ばれた。若い女子店員が声を掛けてくれた。女子店員「奥の方へどうぞ」私「奥?」女子店員「一番奥になります。スミマセン、通してやってください」カウンター席ばかりである。男たちの背中の後ろを身体を横にしながら進んで一番奥の丸椅子に到着した。女子店員「スミマセンねぇ、狭くて。後ろをトイレに行く人が通りますので、その時はお願いします」選りによってカウンタ...
鯨潮吹くシーシエパードが見張る「曙湯」を出て向かうはその日最後の目的地「捕鯨船」である。本当なら「言問通り」沿いにある「さくま」という居酒屋に入りたいところだったが日曜日は休みである。たけしが照明係のいのうえと一緒に酔っぱらうまで飲んだ店だというのでそちらの方が面白そうだが休みでは仕方ない。「ひさご通り」を抜けて「ホッピー通り」というのか「煮込みストリート」というのかは分からないが歓楽街に入ると文...
湯上りの遅日の風に吹かれけり『いのうえが入って来てから、オイラは振り付けの練習をする踊り子に混じって毎晩コントの稽古を始めた。深見の師匠に教わった新ネタを稽古し、タップの学校で習って来たステップをおさらいした。劇場がかぶったあとの夜の九時半から十一時までがオイラたちの稽古時間だった。その間中、いのうえは客席に座ってオイラの稽古をじっと見ていた。おさらいが済むと、待っていたいのうえを誘って、松倉荘の...