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酒とソラの日々 / Lazy Days of Liquor and the Skies https://7cascades.blog.fc2.com/

空と雲の写真は記事内容に関係なくほぼ毎日更新しています。空のこと、雲のこと、大気光学現象のこと、気象のこと、写真のこと、酒のこと、北海道のこと、映画のこと、詩のこと、短歌のこと、本のこと、私のことなどなど、飲んだくれの酩酊雑記です。

さえき奎(けい)
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釧路市
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2019/05/14

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  • 刮目して見るべき男子 ── 新・残夏日記 令和六年十二月二十日(金)

    「A級認定したい光環 (その2)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/2000s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、高積雲(ひつじ雲)に生じた「光環」なんだが、先日の記事でも書いたように、一応"俺的基準"としては赤い環が明瞭に二重になって見えていれば(というか正しくは「写っていれば」なんだが)A級の光環だと思っているんだよね。この光環は、よく見ると左半分が三重になって...

  • 師も俺も時も疾走する十二月 ── 新・残夏日記 令和六年十二月十九日(木)

    「UHFアンテナのある空景 (その4) ── もしかしてカルトな連中好みのソラ」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/500s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、何の変哲もないありふれた黄昏空なんだが、撮り様によってはこう写るという見本だと思ってほしい(笑)。まあ、それでも「飛行機雲の影」や「尾流雲」などがそこはかとなく写っていたりして、ソラ屋的には大いにそそられる空景なんだよね。...

  • ゴハンとは愛そのものである! ── 新・残夏日記 令和六年十二月十八日(水)

    「巻層雲マジックの午後 (その7)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/2000s, ISO100, WB:Daylight ある日の昼下がり、恒例のソラのチェックをしようと南天を見たら、そこにはこんな空景が出現していた。ご存じ「22度ハロ(内暈)」とそれを横切る飛行機雲に生じた「飛行機雲の影」だ。この二つの現象は「太陽」と、ぼうっと南天に薄く広がる「巻層雲(うす雲)」の協同プロデュースによるものなんだ...

  • 【改稿版】 俊敏な褐色の狐は愚鈍な犬の上を跳び越えた ── 新・残夏日記 令和六年十二月十七日(火)

    「濃ゆ~い黄昏」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/30s, ISO400, WB:Daylight 本日のトップ画像は一週間ほど前の日没直後、天頂付近を覆った層積雲(うね雲)の雲底が残照に色濃く、妖しく映えているところだ。たまたま、日没の方角に雲がなく円形に開けていたことが幸いして、ちょっとパノラミックに見える夕景になった。既にかなり暗くなっているので分かり難いんだが、層積雲の雲底からは風になびく尾...

  • ドシタラヨカベカ・・・ ── 新・残夏日記 令和六年十二月十六日(月)

    「UHFアンテナのある空景 (その3) ── 控えめな友情出演」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/250s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、日没間近の層積雲(うね雲)に生じた「薄明光線」なんだが、出現原理は同じだとしても、ソラ屋的にはこういうのはやはり「雲の影」と呼びたいんだよね。よく見るとUHFアンテナに顔なじみのヒヨドリさんが留まって友情出演してくれているんだが、ちょっと遠...

  • オアカンダケノボレ ── 続々・残夏日記 令和六年十二月十五日(日)

    "Twilight of the Sora-no-Kamisama" Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/60s, ISO200, WB:Daylight 本日のトップ画像は、日没の頃の西天に見えた「薄明光線」だ。このような薄明光線が出ている時には、東天側に「反薄明光線」がセットで出現しているケースもあるんだが、この時は残念ながら雲が多く確認できなかった。雲の端が、まるで遠い山脈のように残照に赤く映えている姿も昔から大好き...

  • 【改稿版】 写真は決して「真を写している」訳ではないんだけれど ── 続々・残夏日記 令和六年十二月十四日(土)

    「せめて空には彩りを(その1)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/2000sec., ISO100, WB:Daylight「尾流雲遥かなり」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/500sec., ISO100, WB:Daylightここに写っている尾流雲は、中央の鳥が羽根を広げたようなシルエットだけではない。その下、中央部から右方向へたなびく層積雲からも尾流雲を生じていることに注目されたい。プライベートな事情に...

  • 男なら背中で語りたい ── 続々・残夏日記 令和六年十二月十三日(金)

    「夕陽に向かって余生に想いを巡らすゴジラさん」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/125s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、久々に「ゴジラさんの哀愁を帯びた背中」シリーズで行ってみたいと思う(笑)。俺の耳には「いつまでも散々こき使いやがって、俺だってそろそろリタイヤして余生を楽しみたいんだよ・・・」と聞こえた(笑)。彼は夕陽に向かって一体何を呟いているのか、想像してみるの...

  • 一度だけ「盤ひっくり返したい」僕の人生 ── 続々・残夏日記 令和六年十二月十二日(木)

    "The Dragon's Nest?" Canon EOS 5Ds R, EF70-200mm F2.8L USM, f11, 1/500s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、ちょっと遠いところに見つけた"二等辺三角形"の積雲(わた雲)を望遠で撮ってみた。少々古い世代の方なら、"ベーゴマ"をひっくり返したようなフォルムだと思うかも知れない。実はこれ、一つの雲塊ではなく、手前の"麦わら帽子"型の積雲の向こうに、たまた...

  • Smoke Gets in My Eyes ── 続々・残夏日記 令和六年十二月十一日(火)

    「お蚕さんたちのおしくらまんじゅう」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/250s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、ぎっしりと密着した高積雲(ひつじ雲)の波状雲だ。波状雲というと、縞模様の間にある程度の隙間があるのが普通なんだが、たまにこのような"詰まった"形状になることもあるんだよね。この雲を撮りながら、あまりにも素晴らしくモコモコしているので、何だかお蚕たち...

  • 【改稿版】「10年後の私たちは何をしているんだろう?」 ── 続々・残夏日記 令和六年十二月十日(火

    「さりげなくマルチレイヤーな雲たち」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/250sec., ISO100, WB:Daylight二層に重なる層積雲。はるか上空には巻雲。そして地平付近に広がるのは巻層雲だ。 いつもお邪魔している方のサイトにこんな記事が載っていた。一念発起スマホの操作方法を習熟しようとした時の感想なんだけど「スマホって聞きもしないことを蕩々とまくしたてるおたくみたいだ」というようなことが書い...

  • 願い ── 『一冊の小瓶』や『朝の詩』から磯貝裕美さんの詩を読んでみる 第20回

    「いらっしゃい!── さあさあ、一杯どうぞ」この作品は著作権者である磯貝裕美氏の許諾を得て掲載しています。但し、画像タイトルは、私が適当にでっち上げたものであることをお断りしておきます。 何度かご紹介させていただいているように、詩人磯貝裕美さんはイラストレーターがご本業だ。先日頂戴したメールに「月を愛でながら、一杯いかが?」という文面とともにこのイラストが添付されていた。うーん、大酒飲みの琴線に触れ...

  • ガラスの心臓の言い訳 ── 続々・残夏日記 令和六年十二月八日(日)

    「ソラの神様のVサイン」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/250s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像はお馴染みの「薄明光線」なんだが、俺には何だかソラの神様がVサインを出しているように見えた(笑)。ソラの神様は、一体何を勝ち誇っているのか・・・。「今年もお前には散々イイモノ見せてやったよな。年末年始のお供えの方をよろしゅうに!」なのか、それとも「お前のお供えが貧相なので、今年...

  • 悶々とウダウダの土曜日 ── 続々・残夏日記 令和六年十二月七日(土)

    「主役はどっちだ?」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/500s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、飛行機雲のなれの果てが氷晶系の「尾流雲」を生じているところなんだが、ここまで遷移が進んでいるので、もう「鈎状巻雲」と称してもよいのかも知れない。そうそう、左上部にかすかに光彩が見えているんだが、お分かりいただけるだろうか。何を隠そう。これは「環天頂アーク」なんだよね。もち...

  • 本日は「プレ冬至祭」 ── 続々・残夏日記 令和六年十二月六日(金)

    「A級認定したい光環」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/4000s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は毎度お馴染みの「光環」なんだが、一応"俺的基準"としては赤い環が明瞭な二重になって見えていれば(というか正しくは「写っていれば」なんだが)A級の光環だと思っているんだよね。これが三重になっていると文句なくS級なんだが、残念ながら花粉光環は別としてノーマルな光環では滅...

  • 気嵐発地霧着の長い長い冬 ── 続々・残夏日記 令和六年十二月五日(木)

    「巻層雲マジックの午後 (その6)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/2000s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、日没間近い冬の午後の西天に出現した「飛行機雲の影」だ。巻層雲(うす雲)に生じたこの帯状の暗部が「消滅飛行機雲」に見えるかも知れないが、よく目を凝らして見るとちゃんと影に並列する飛行機雲本体も写っているのがお分かりいただけると思う。過去記事で何度も書いているよ...

  • いい加減、自分でやれよ ── 続々・残夏日記 令和六年十二月四日

    「激しくツイストする尾流雲」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/500s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、ちょっとコントラストがよろしくないのでボツにしていたんだが、激しく気流に呷られて捻れる尾流雲のカットをご紹介したいと思う。実は、ほんの二、三分前まで下に垂れ下がる普通の尾流雲だったのに、気がついたらこんな案配になっていた(笑)。あ、竜巻とか、そったらヤバい現象じゃ...

  • 【改稿版】 道産子のキャベツ愛について語ってみる ── 続々・残夏日記 令和六年十二月三日

    「一口に高積雲と申しましても、いろいろあるんですよ」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/500s, ISO100, WB:Daylight※諸案件対応のため、今週一杯は皆様方のところへの訪問やコメントができなかったり遅れたりすることがあります。何卒ご容赦ください。 白菜が美味い季節になって来た。皆さんのサイトへお邪魔しても、白菜の話題などを見かけるし、いよいよ冬本番という感じだね。ところで俺の故郷北...

  • ゾクゾク残夏日記、あるいは ── 続々・残夏日記 令和六年十二月二日(月)

    「昼下がりの彩り」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/1000s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、ある日の昼下がり、高積雲(ひつじ雲)の雲端に出現した「光環」と「彩雲」だ。どこまでが光環でどこからが彩雲なのか、そして高積雲も巻積雲(うろこ雲)に遷移中であるように思われて、その境界もはっきりしない。まあ、雲も現象も人間が勝手に定めた枠組みにぴったり収まらなければならない道...

  • 腑抜けども、万歳! ── 新・残夏日記 令和六年十二月一日(日)

    「幻の日とはよく言ったものだ」 Canon EOS 5Ds R, EF16-35mm F4L IS USM, f16, 1/500s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、俺がここ十年くらいのうちで見た中でも、五本指に入るくらい明るく輝いた幻日のカットだ。いつものように我が家のバルコニーで撮影していたら、どんどん明るくなってきたので「これはちょっとフツーじゃない」と感じて外へ飛び出した。いつも書いているように、大気光学現象の撮影は光と...

  • Like a Floating Question ── 続・残夏日記 令和六年十一月三十日(土)

    "From Day to Night #29" Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f8, 1/60s, ISO400, WB:Daylight 本日は蔵出し画像から、残照に染まった尾流雲がゆらゆらと頭上に近づいて来るところを捉えたカットをご紹介してみたいと思う。この尾流雲は、まだ空が幾分明るくかなり遠くにある頃からその存在に気がついていた。こちらへ向かっているような感じには見えなかったんだが、あれよあれよという間に近づいて...

  • 鰻も鮪もないけれど ── 続・残夏日記 令和六年十一月二十九日(金)

    「VHFアンテナのある空景 (その86)」 Canon EOS 5Ds R, EF16-35mm F4L IS USM, f16, 1/125s, ISO100, WB:Daylight 隣家のアンテナ越しにうねるような波状巻積雲(うろこ雲)が見えたので、ワイドズームで撮ってみた。よくよく見ると、消滅飛行機雲らしき痕跡もあったりして、ちょいと興味深いソラなんだよね。ずっと見ていたら、何だかこの雲が八岐大蛇ヤマタノオロチにみたいに思えてきた・・・って、本物を見たことなど...

  • 俺だって、落ち込む日くらいあるんだよ ── 続・残夏日記 令和六年十一月二十八日(木)

    「雲だって時には本気で浮かれます」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/250s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は「ケルビン・ヘルムホルツ不安定性の雲」を撮っていたら、その波頭部がみるみるうちに「くらげ雲」となって浮かび上がっていく瞬間を捉えたカットだ。ケルビン・ヘルムホルツ不安定性の雲もくらげ雲も、頭では一応その発生原理を理解しているつもりなんだが、果たしてこういうこと...

  • アンドロイドの君は何を読む? ── 続・残夏日記 令和六年十一月二十七日(水)

    「尾流雲の夢」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/125s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、激しく気流に煽られる尾流雲だ。このような氷晶系の尾流雲は、そのまま巻雲に遷移していくことも多いんだが、この尾流雲も既に巻雲に近い状態と考えてもよいのかも知れない。この雲は、大気中の水蒸気が雲となり雨や雪となって地上へ降り注ぎ、再び水蒸気として大気へ戻って雲になる・・・という大きな循...

  • 【改訂版】 「他記号の空似」などという話を書いてみる ── 続・残夏日記 令和六年十一月二十六日(火)

    "From Day to Night #14" Canon EOS 5Ds R, EF16-35mm F4L IS USM, f11, 1/60s, ISO400, WB:Daylight 「今日のソラ屋はもう店仕舞い・・・」と思っていたら、西天に何やら魅惑的な層積雲(うね雲)と黄昏空のグラデーションが見えた。咄嗟に"From Day to Night"という画像タイトルが頭に浮かんできて、急遽バルコニーに飛び出した(笑)。数カット撮るうちに「これではいかん!」と気がついて部屋に戻り、レン...

  • ブルーマンデーとハンバーグはどちらが嫌いか? ── 続・残夏日記 令和六年十一月二十五日(月)

    「黄昏発黄泉(こうせん)行を見送って (その7)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/125s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、日没の頃の西天を旋回して行く飛行機雲のなれの果てだ。ソラ屋的に飛行機雲ってやつは、それだけでも十分にフォトジェニックな被写体なんだけれど、ちょいとカーブしたりすると胸がきゅんとするんだよね(笑)。「あはは、違う、違う、こっちだよ」などという、ち...

  • 君の瞳に恋してる ── 続・残夏日記 令和六年十一月二十四日(日)

    「何かと色々出ているが何もかもショボいソラ」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/500s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、左側に見える「左幻日」に始まって右上の「ケルビン・ヘルムホルツ不安定性の雲」に「雲の影」など、色々出てくれてはいるんだが、どれもこれもがかなりショボい(笑)。ソラ屋的には「うーん、けっこうイケるんじゃない」なんだが、おそらく、世の中の99%の善男善女...

  • とにかく君をお慕い申す ── 続・残夏日記 令和六年十一月二十三日(土)

    「残夏賛歌なんか?」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/125s, ISO100, WB:Daylight 昨日の日没間近な頃、大楠の上にほんのり色付いた高積雲(ひつじ雲)の放射状雲が見えた。もしかしたら美しい茜色に染まってくれるんじゃないかと淡い期待を抱きながらバルコニーに待機していたんだが、結局このまま色褪せていったのであった(笑)。うーん、ちゃんとソラの神様にお供えをしているんだが、もしかし...

  • November / 十一月 ── [風に吹き飛ばされる賞味期限切れの愛 ── サラ・ティーズデールの詩を訳してみる 第17回]

    「黄昏発黄泉(こうせん)行を待ちながら (その14)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/60s, ISO400, WB:Daylight 9月も下旬になってからあたふたと"September Midnight / 九月の夜更け"をご紹介させてもらった。彼女の作品には、タイトルに十二月つきを冠した作品が多い。10月には"Late October"をやろうやろうと思いつつ、仕事が多忙を極めていて(ホントか?)あえなく挫折・...

  • 愛おしい大気 ── 続・残夏日記 令和六年十一月二十一日(木)

    「行き違う巻雲 #2」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/250s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、先日もご紹介させていただいた交差する「鈎状巻雲」(右下~左上方向)と「毛状巻雲」(左下~右上方向)との「二重雲」だ。二重雲とは、巻雲(すじ雲)・巻層雲(うす雲)・高積雲(ひつじ雲)・高層雲(おぼろ雲)・層積雲(うね雲)に出現する変種の一つで、十種雲形の同じ類(基本形)の雲が...

  • 季節は残夏から一気に初冬へ ── 続・残夏日記 令和六年十一月二十日(水)

    「嗚呼、ソラ屋が報われた日 #8」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/1000s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、先月末のあの「ソラ屋が報われた日」の昼過ぎに出現した「左幻日」だ。きれいに光彩が分散して「何か起こるんじゃないか・・・」と期待を抱かせてくれたんだが、まさかあんな展開になるとはこの時は夢にも思っていなかったよ(笑)。それにしても、今年は大気光学現象的にはなかなかの...

  • 【改稿版】 「夜のはじめ頃」って一体いつ頃のことだよ? ── 続・残夏日記 令和六年十一月十九日(火)

    「間もなく"夜のはじめ頃"を迎えようとする"昼のおわり頃"の空」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f8, 1/500sec., ISO100, WB:Daylight 一昔前まで火山の噴火については、天気予報の「警報」(重大な災害の恐れ有り)と「注意報」(災害発生の恐れ有り)に相当するものとして「火山情報」と「臨時火山情報」というものが定められていた。一体どちらの方がより深刻な事態であり、天気予...

  • 異聞・北大通り幻想 ── 続・残夏日記 令和六年十一月十八日(月)

    「黄昏発黄泉(こうせん)行を待ちながら (その13)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/60s, ISO400, WB:Daylight 黄昏時には層積雲(うね雲)がよく似合う。陽が落ちて、消え行く層積雲の雲底が残照に赤く映えているところに出会したりすると、撮影もそこそこにグラス片手にバルコニーに舞い戻って一杯飲りたくなるんだよね(笑)。「黄昏発黄泉こうせん行はまだか、いや、もう出てしまったのか・・・...

  • 夢想じゃない、無双しているんだ ── 続・残夏日記 令和六年十一月十七日(日)

    「黄昏発黄泉(こうせん)行 第68便」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/500s, ISO100, WB:Daylight この時間帯に西天の同じような位置でクロスする飛行機雲はよく見かける。航空オタクなら○○航空の△△△便と□□航空の×××便とか分かるんだろうが、そこまで行くとソラ屋の専門外だからね(笑)。クロスしている付近の短い方のトレイルが少し不連続で曲がっているように見えるのは、これがそれぞれ別個のト...

  • Such a Hard Day's Night ── 続・残夏日記 令和六年十一月十六日(土)

    「嗚呼、ソラ屋が報われた日 #7」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/250s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、大楠の上に出た「右幻日」と「幻日環」(幻日の右方向に延びる明るい光の帯)だ。幻日環は、理想的な条件下では太陽を貫いて天頂付近を中心とする環になって見えるはずなんだが、それは極めて希な現象だ。普通は、この画像のように幻日の左右に少し尾を引いて見える程度であることが...

  • 宵越し薫るファーストレター ── 残夏日記 令和六年十一月十五日(金)

    「黄昏発黄泉(こうせん)行を見送って (その6)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/60s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、なかなかよい案配に染まった黄昏空に大楠がシルエットになって浮かび上がったところだ。晴れてさえいれば、いつでもこのような夕景が見られるかというと、必ずしもそうではない。そもそも、黄昏色からにして実に気まぐれで予想もつかないものなんだよね。もしかした...

  • 「小夏日和」とか「準夏日」とか ── 残夏日記 令和六年十一月十三日(水)

    「行き違う空と雲」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/250s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、先月末のある風の強い日、大楠の上に見えた高積雲の「レンズ雲」だ。よく見ると上側と下側に写るレンズ雲群では向きが違っているので、これは上層と下層に出現したレンズ雲の「二重雲」ということになるんじゃないかと思ったりもした。ただ、もしかしたら上層にあるのは巻積雲かも知れないので、...

  • 南大通り幻想 ── 残夏日記 令和六年十一月十三日(水)

    「嗚呼、ソラ屋が報われた日 #6」 Canon EOS 5Ds R, EF16-35mm F4L IS USM, f11, 1/500s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像の主役は「環天頂アーク」ではないし、もちろんその下端に接してうっすらと見える「上部タンジェントアーク」でもない。環天頂アークの左側にある、まるで空がスパッと切り裂かれたような「飛行機雲の影」の方なんだよね(「飛行機雲のなれの果ての影」というのが正しいかも知れない)。この時の...

  • 【改稿版】 新しいものは常に文化と歴史がクロスするところに生まれる ── 残夏日記 令和六年十一月十二日(火)

    画像上:「空(ソラ)のクロス」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/250sec., ISO100, WB:Daylight画像下:「渓(たに)のクロス」 Canon EOS-1N, EF28-70mm F2.8L USM, f11, 4sec., Ektachrome E100VSこの2葉の写真は、文字どおり「天」と「地」の光景でもあり、撮影日には十数年の隔たりがある。しかし、時空のスケールを少し拡げて見た時、両者の間に隔たりは全く感じられない。どちらも果てしなく遠く...

  • The Day of KOHARUBIYORI ── 残夏日記 令和六年十一月十一日(月)

    「黄昏発黄泉(こうせん)行 第67便」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/250s, ISO100, WB:Daylight 本日は、残夏というよりも初冬の雰囲気が漂う夕景で行ってみたいと思う。中央のやや右側に見えるトレイルのずっと右上に、それを追うようにもう一本別のトレイルが写っているんだが、お分かりいただけるだろうか。それらを併せて、この画像には全部で新旧5本の飛行機雲やそのなれの果てが写っている...

  • 続々・北大通り幻想 ── 残夏日記 令和六年十一月十日(日)

    「VHFアンテナのある空景 (その85)」 Canon EOS 5Ds R, EF16-35mm F4L IS USM, f16, 1/500s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、昨日掲載の空景と似ているんだが全く別の日のカットだ。残念ながら「飛行機雲の影」は見えないんだが「右幻日」が申し訳程度に出ているのがお分かりいただけるだろうか(笑)。この画像のように、飛行機雲が22度ハロ(内暈)に接するように通過しているフォルムを見ていると、円の...

  • 続・北大通り幻想 ── 残夏日記 令和六年十一月九日(土)

    「錯覚の楽しみ (その6)」 Canon EOS 5Ds R, EF70-200mm F2.8L USM, f11, 1/1000s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、巻層雲(うす雲)に出現した「22度ハロ(内暈)」とそれに交差するような「飛行機雲の影」だ。飛行機雲は、すでに巻積雲(うろこ雲)に化けているので「飛行機雲のなれの果ての影」というのが正しいかも知れない(笑)。過去記事でも何度か触れているが、この影は飛行機雲を太陽が下から照ら...

  • 北大通り幻想 ── 残夏日記 令和六年十一月八日(金)

    「行き違う巻雲」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/250s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、先週撮影した「毛状巻雲」(右下~左上方向)と「鈎状巻雲」(左下~右上方向)の「二重雲」だ。二重雲とは、巻雲(すじ雲)・巻層雲(うす雲)・高積雲(ひつじ雲)・高層雲(おぼろ雲)・層積雲(うね雲)に出現する変種の一つで、十種雲形の同じ類(基本形)の雲が、同時に2層以上に渡って出現す...

  • Thank You for Waiting ! ── 残夏日記 令和六年十一月七日(木)

    「VHFアンテナのある空景 (その84)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/500s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、巻層雲(うす雲)に出現した「22度ハロ(内暈)」だ。しつこいようだが、断じて「ハロ」ではなく「22度ハロ(内暈)」だからね。特に某気象情報サイトの読者さん達、くれぐれもよろしくね(笑)。ちょうど22度ハロを横切るようなフォルムの飛行機雲のなれの果てにも「飛行機雲...

  • うれしいことに季節は確実に秋をすっ飛ばしつつあるらしい ── 残夏日記 令和六年十一月六日(水)

    「嗚呼、ソラ屋が報われた日 #6」 Canon EOS 5Ds R, EF70-200mm F2.8L USM, f11, 1/1000s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、先日のマルチディスプレイ・ハロの日、巻層雲(うす雲)に出現した「右幻日」と「幻日環」だ。この日は、当地としては久々に左右の幻日が同時出現してソラ屋を大いに喜ばせてくれたんだが、光彩がまるで虹のように・・・元へ、環天頂アークや環水平アークのように美しく分散したことも驚き...

  • 【三訂版】 こしあん派とつぶあん派の仁義なき戦い ── そもそもあんたって誰なのよ?(ロング・インタビュー その9)

    「夕陽はあちらでございます」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f8, 1/60sec., ISO400, WB:Daylight「この雲があんまんに見える」ってか? え、つぶあんの・・・。あんた、俺に喧嘩を売りたいみてえだな。ちょっと表に出れや(笑)。 さて今宵は、俺の矜持であり信念でもあるテーマについて単刀直入に書いてみたい。書いてみたいんだが、俺はまったく譲る気はないからそのつもりでいてほしい(笑)。まあ、昔からのフォ...

  • バスが来ると分かっていたら ── 残夏日記 令和六年十一月三日(日)

    「ある飛翔 (その101)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/125s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、あの"マルチディスプレイ・ハロの日"の昼過ぎに撮影した巻雲(すじ雲)に遷移中の飛行機雲だ。この日は、朝からこんな巻雲がバンバン湧いていたので「何かありそうだな・・・」とは思っていたんだが、まさかあれほどのソラのショウが見られるとは、この時点では夢にも思ってもいなか...

  • Lazy, Lazy Sunday for Me ── 残夏日記 令和六年十一月三日(日)

    「嗚呼、ソラ屋が報われた日 #5」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/1000s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、先月31日のマルチディスプレイ・ハロの日に出現した「左幻日」だ。前日にもほぼ同時刻に左幻日が出現したんだが、この日の方がはるかに美しく光彩が七色に分散している(参考画像:前日に出現した左幻日)。また、太陽から左上に伸びる飛行機雲のなれの果ての巻積雲(うろこ雲)に...

  • I Wanna Spoon You ! ── 残夏日記 令和六年十一月二日(土)

    "Like Floating Questions #2" Canon EOS 5Ds R, EF70-200mm F2.8L USM, f11, 1/500s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、数日前に出現したちょいと珍しい「くらげ雲」をご紹介してみたいと思う。くらげ雲を見たのは2年ぶりくらいだろうか。くらげ雲とは、暖められたいくつもの空気のバブルが大気中をどんどん上昇して行く途上で、たまたま遭遇した雲片に入り込んでそれを持ち上げている状態なん...

  • Too Young to Love ── 残夏日記 令和六年十一月一日(金)

    「嗚呼、ソラ屋が報われた日 #3」 Canon EOS 5Ds R, EF16-35mm F4L IS USM, f11, 1/1000s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は昨日掲載できなかった、左右両幻日の一葉をご紹介させていただきたいと思う。この時は「上部タンジェントアーク」は出ているものの、何故か「22度ハロ(内暈)」がほとんど見えていない。面白いのは「右幻日」は巻層雲(うす雲)に、「左幻日」は巻雲(すじ雲)に出現していると思われる...

  • 嗚呼、ソラ屋が報われる日 ── 新・残暑日記 令和六年十月三十一日(木)

    「嗚呼、ソラ屋が報われる日 #1」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/500s, ISO100, WB:Daylight 本日も昨日と同じような空模様で、朝から巻層雲(うす雲)がかかり巻雲(すじ雲)がバンバン飛んでいた。こういう日には何も出ないで終わることはまずない。まあ、たまにはそういうこともあるんだが、ソラ屋としての俺の第六感が激しく疼くんだよね(笑)。当然ソラのチェック態勢をレベルB(5分毎)に上...

  • 嗚呼、幻想と妄想の日 ── 新・残暑日記 令和六年十月三十日(水)

    「今日という日の幻日 #1」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/1000s, ISO100, WB:Daylight「今日という日の幻日 #2」 Canon EOS 5Ds R, EF70-200mm F2.8L USM, f11, 1/1000s, ISO100, WB:Daylight 本日は風の強い日だったんだが、午後になると西から東へと流れる巻雲に幻日が出現した。どういう訳か見えるのは左幻日だけで光彩の分散もイマイチだったんだが、時折かなり明るく輝いたりするのでず...

  • 【改稿版】 海風は吹く颯颯と ── 君と僕がいた出世坂

    「漫然と眺めていても決して見えない光彩 #1」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/2000sec., ISO100, WB:Daylightこれだけだと右側の花弁のような光彩が「光環」なのか「彩雲」なのか判然としないが···。「漫然と眺めていても決して見えない光彩 #2」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f8, 1/4000sec., ISO100, WB:Daylightどうやら「彩雲」のようだ。 「出世坂」は登下校時に必ず通る通学路だ...

  • 銀河系の彼方に ── 新・残暑日記 令和六年十月二十八日(月)

    「錯覚の楽しみ (その5)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/1000s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は「飛行機雲の影」だ。過去記事でもう何度か書いているんだが、この画像は飛行機雲に下から太陽光が当たって、上にある巻層雲(うす雲)にその影が映っている訳じゃないんだよね。そったらことは、日出・日没前後のごく短い時間に可能性としてはあり得るんだが、この画像は違う。飛行機雲は...

  • 未読の一冊 ── 新・残暑日記 令和六年十月二十七日(日)

    「空に花咲く時 (その3)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/4000s, ISO100, WB:Daylight 昨日の画像があまりにもショボかったので、ずっと気にしていたら夢にまで出てきたよ(笑)。そこで本日は名誉挽回として、蔵出し画像の「消散途上の波状高積雲(ひつじ雲)に出現した光環」をご紹介させていただきたいと思う。層状雲や房状雲の高積雲に出現する光環は珍しくも何ともないんだが、こういう切れ...

  • 紙袋の思い出は黒歴史・・・でもないか ── 新・残暑日記 令和六年十月二十六日(土)

    「VHFアンテナのある空景 (その83)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/1000s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は「高積雲(ひつじ雲)」に出現した「光環」と「彩雲」に「消滅飛行機雲」だ。但し、どれもこれもショボい(笑)。せめて消滅飛行機雲(太陽の上部の高積雲を左右に横切る筋状の暗部)は、もう数分早ければ少しはフォトジェニックに撮れたと思うんだが、ちょっと気づくのが遅かっ...

  • 抱(いだ)かれて ── 新・残暑日記 令和六年十月二十五日(金)

    「抱(いだ)かれて」 Canon EOS 5Ds R, EF70-200mm F2.8L USM, f11, 1/125s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、巻雲の狭間に透けて見えた上弦の月・・・うーん、正確には月齢6くらいの月だと思うが、その姿がまるで雲の揺りかごに抱かれているように見えたので、ちょいとベタなタイトルをつけてみた(笑)。雲のトラップに捕らえられてしまった月姫様の姿に見えないでもないんだが、巻雲を悪役にするのはちと忍びなか...

  • 風を噛む ── 新・残暑日記 令和六年十月二十四日(木)

    「図鑑的高積雲之図 (その3)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/500s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、久々に撮った「図鑑的高積雲(ひつじ雲)」だ。まあ、何を以て"図鑑的"とか"図鑑級"と称するのかはあくまでも主観の問題なので、もし「こったらショボい高積雲が図鑑級だって?」などと思われた方がおられたら、何卒ご容赦願の程を(笑)。 昨日、仕事...

  • 【増補版】 「尾流雲コレクション展」をやってみる ── 儚いということは美しいということだ

    「黄昏流星雲現る」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f8, 1/60s, ISO100, WB:Daylight 虹や幻日、環天頂アークなどの大気光学現象が出現しているとか、青空を背景に美しい巻雲が流れて行くとか雄大な積乱雲が湧いているとか、空が誰の目にもフォトジェックな状況であることはそうそう頻繁にはない(笑)。そのように決して特別ではないない、何の変哲もないフツーの空だった場合、俺はまず尾流雲を探してみるこ...

  • 【改稿版】 ちょべっとだけ北海道弁の「ちょべっとだけ」について語ってみる ── 新・残暑日記 令和六年十月二十二日(火)

    「青天の光と影 #1」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/125sec., ISO100, WB:Daylight飛行機雲が巻雲に転生して、そこに「飛行機雲の影」を生じた。そして「くの字」形に曲がったところを境に、影の出現位置が上下に入れ替わっている。おまけに22度ハロと波状巻層雲が交差するなんて、ソラ屋だけが勝手に興奮する世界が展開されていた(笑)。「青天の光と影 #2」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM,...

  • 人生で上から二番目の大チョンボ ── 新・残暑日記 令和六年十月二十一日(月)

    「黄昏発黄泉(こうせん)行 第66便」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/500s, ISO100, WB:Daylight この画像には右下のフレッシュな飛行機雲以外にも、左上の巻雲(すじ雲)とも巻積雲(うろこ雲)ともつかない雲の向こうにもう一本飛行機雲のトレイルが見えているのがお分かりいただけるだろうか。この巻雲とも巻積雲ともつかないぼうっとした雲も、実は飛行機雲のなれの果てなんだよね。さすがにもう蚊...

  • 季節も人事もただただ蕩々と流転して行くのであった ── 新・残暑日記 令和六年十月二十日(日)

    「雲塊三分会わざれば刮目してこれを見よ」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/250s, ISO100, WB:Daylight ある風の強い日の午後遅く、南天に見つけたレンズ雲もしくは吊るし雲だったはずの雲塊が、ほんの二、三分後に見た時には波状高積雲に遷移してばらけ始めていた。ただでさえ千変万化する雲は、風の強い日には一瞬の油断も隙もあったものではないんだよね。 大発生して社会問題化した昨年ほどで...

  • 侘しき想いに独り悩んだっていいじゃないか ── 新・残暑日記 令和六年十月十九日(土)

    「VHFアンテナのある空景 (その82)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/2000s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、巻層雲(うす雲)から遷移中の巻積雲(うろこ雲)に出現した光環を隣家のVHFアンテナ越しにフレーミングしたカットだ。光環を生じているということは、この巻積雲は過冷却状態の水滴でできていると思われる。このことを知るまでは、何故に氷晶(氷の微細な結晶)からできているは...

  • 残夏の味覚来たる ── 新・残暑日記 令和六年十月十八日(金)

    「ある飛翔 (その100)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/125s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、長い尾をなびかせた尾流雲を撮っていたら、たまたま近所の家で飼育している伝書鳩さんたちがコラボしてくれた一葉だ(笑)。今画像を確認して、もう2~3段くらい速いシャッターを切りたかったと思わないでもないんだが、咄嗟のことだったからね。まあ、俺はソラ屋だからあくまでも主役は尾...

  • 妄想と幻想の月夜は更けゆく ── 新・残暑日記 令和六年十月十七日(木)

    「VHFアンテナのある空景 (その81)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/1000s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、ある日の正午過ぎ、お馴染みの隣家のVHFアンテナの向こうに見えた「左幻日」だ。なかなか美しく光彩が分散しているので、何だかちょいと得をしたような気分になる(笑)。その上、巻層雲(うす雲)に出現する幻日は比較的長い間見えているので、そういった意味でもお得なんだ...

  • 「スローなぎっくり腰にしてくれ」と願った訳じゃないのに ── 新・残暑日記 令和六年十月十六日(水)

    「しつこいようですが、決して"秋特有"の空景ではありません」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/250s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、層積雲(うね雲)から遷移した高積雲(ひつじ雲)だ。もう何度も書いているが、十種雲形はあくまでも人間が便宜的に定めた「その時その時の一時的な」分類であって、層積雲として生まれた雲が最期まで層積雲として一生を終える訳ではないんだよね(笑...

  • 【改稿版】 肉じゃがは激ウマの惣菜兼万能食材である! ── 続々・残暑日記 令和六年十月十五日(火)

    「ある飛翔(その66) ── 黄昏発黄泉(こうせん)行 第7便」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/250s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、蔵出し画像から一葉ご紹介してみたいと思う。まあ、春霞の向こうに沈み行く夕陽とクロスする飛行機雲のなれの果てなんだが、こういうぼうっとした天然のソフトフィルターがかかったソラって何気に好きなんだよね。まあ、真冬の「オーストラリアの砂漠の黄昏」みた...

  • 甘噛みでもいい、逞しく妄想してほしい ── 続々・残暑日記 令和六年十月十四日(月)

    「黄昏発黄泉(こうせん)行 第65便」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/60s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、毎度お馴染みの「黄昏発黄泉こうせん行」シリーズの一葉ご紹介させていただきたいと思う。肉眼では二本のトレイルの一部にかすかに彩雲を生じているのが確認できたんだが、うーん、ほとんど見えないや・・・(笑)。まあ、それはそれとして、このトレイルが描く文字は"ソ"なの...

  • ちきゅう ── 木坂涼さんの詩を読んでみる 第3回

    「黄昏発黄泉(こうせん)行を見送って (その5)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/60s, ISO400, WB:Daylight トップ画像は、数日前に我が家のバルコニーから撮影した日没直後の西天だ。うん、やはり黄昏空には層積雲(うね雲)がよく似合うよね。過去記事でも何度か触れているが、まだ残照の残るこの方角は西上州方面になる。「ちきゅう」 木坂涼ネコが一週間姿を消して 現れる。鳥が数千羽いっ...

  • 憂ひ去り君に一首を詠まんとす ── 続々・残暑日記 令和六年十月十二日(土)

    「凛として颯爽と行く (その3)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/250s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、昨日久しぶりに現れた「鈎状巻雲」だ。けっこうバンバンと飛んでいたんだが、残念ながら"図鑑級"のものには巡り会えなかった(笑)。巻雲(すじ雲)や巻積雲(うろこ雲)を"秋の雲"だと誤解している人を相変わらず散見する。まあ、"秋を代表する"くらいの言い...

  • 陰も陽もある今宵もハイボールが濃いめ濃いめ濃いめになる訳 ── 続々・残暑日記 令和六年十月十一日(金)

    「出し惜しみする幻日」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/500s, ISO100, WB:Daylight 本日の午後遅く、定例のソラのチェックをしようと窓を覗いたら、傾いた太陽に鮮やかな左幻日が出ていた。大急ぎでカメラを持ち出してバルコニーへ飛び出したんだが、もう光彩は消えかかっていた。かろうじて撮った最初のカットが本日の画像なんだが、3カット目にはもう幻日は写っていなかった(笑)。よく「逃がした魚は大...

  • 夏日は戻る、まだまだイケるよ! ── 続々・残暑日記 令和六年十月十日(木)

    「VHFアンテナのある空景 (その80)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/1000s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像はかなり広い範囲に出現した巻積雲(うろこ雲)の波状雲だ。この巻積雲は、巻雲(すじ雲)の放射状雲から転成したものだと思われるんだが、波模様の方向が微妙に交差しているのがお分かりいただけるだろうか。なかなかフォトジェニックな光景だったので、撮影しながら太陽に光環が出ている...

  • 言の葉倉庫へ棚卸し行こか? ── 続々・残暑日記 令和六年十月九日(水)

    「ソラの神様はきまぐれで雲のツイストドーナツをこさえる」 Canon EOS 5Ds R, EF70-200mm F2.8L USM, f8, 1/60s, ISO100, WB:Daylight ある日の黄昏時、バルコニーで夕景を撮影していたら、南側の住宅の屋根越しに激しく捻れる雲塊の群れが見えた。かなり遠かったので急ぎ望遠ズームに換装して数カットだけ撮ってみた。画像タイトルを恒例の「コロネ」で行こうと思ったんだが、こいつはどう見てコロネっぽくないよね(笑)。ち...

  • 【改訂版】 せめて空には彩りを、唇には歌を ── こんなご時世なので「虹の短歌祭」をやってみる

    「天空からのエール (その1)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/60sec., ISO100, WB:Daylight 過去記事で、虹の短歌は意外と少ないというようなことを書いた。まあ、確かに少ない。少ない理由は色々考えられるが、率直に言うと「美し過ぎる」んだよね。畏れ多いというか、おいそれとは詠めないような崇高な雰囲気を感じさせるからだと思う。しかし、それはそれとして、実は古今の歌人達は素晴らしい「虹の...

  • ダブルオーダーは賞賛に値するが結果に値しない ── 続々・残暑日記 令和六年十月七日(月)

    「VHFアンテナのある空景 (その79)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/1000s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、毎度お馴染みの「VHFアンテナのある空景」シリーズで行ってみたいと思う。ただ、主役はアンテナの上方に見える「外接ハロ」(正しくは「外接ハロの上部」だけが見えている状態)だ。光彩の曲率(カーブの曲がり具合)からお分かりいただけると思うが「22度ハロ(内暈)」ではない。&qu...

  • 俺は悪くない、俺のせいじゃない ── 続々・残暑日記 令和六年十月六日(日)

    「黄昏色に染まる幻日」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/1000s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、蔵出し画像から、日没近い西天に出現した「右幻日」を大楠の樹影ぎりぎりにフレーミングした一葉をご紹介してみたい。幻日と虹は出現原理が全く異なる現象なので、太陽高度が低い時の幻日は赤味が強くなって緑から青・紫系の色はほぼ消失しているんだが「赤虹」のように光彩全体が赤く染まることはな...

  • 何の因果か応報か? ── 続々・残暑日記 令和六年十月五日(土)

    「黄昏発黄泉(こうせん)行 第64便」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/60s, ISO200, WB:Daylight 本日のトップ画像は、数日前に撮影した久々の「黄昏発黄泉こうせん行」だ。欲を言えば、もう少しトレイルが長く尾を引いてくれていたらよかったんだが、まあ、これこれでなかなか味があるんじゃないかと思っている。そうそう、画像中央と右下に見える黒っぽい塊は、ねぐらに帰る途中に特別出演してくれた二羽...

  • 今夜は、日付が変わってから映画を二本観てしまいそうな予感がする ── 続々・残暑日記 令和六年十月四日(金)

    「光芒、天ヲ駆ケ抜ケテ (その7)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/60s, ISO200, WB:Daylight 本日のトップ画像は、先月上旬の日没の頃に東天に出現した「反薄明光線」だ。過去記事でも書いたように、俺のところ(埼玉県北部地方)では昨年、今年と8月から9月にかけてよく反薄明光線が出現するんだよね。その中でも、今回は最も明瞭な光芒だったと思う。毎度毎度同じ事ばかり書いているので耳タコかも知れ...

  • 修羅の夢、菩薩の慈悲(あい) ── その曲線(ライン)は僕を魅了する

    「久寿里(くすり)橋から望む黄昏の仏舎利塔 (その1)」画像出典:「道東からのフォト」に掲載されているこの作品は、著作者である"さゆう氏"の許諾を得て転載しています。 釧路市の春採の丘に建つ「釧路仏舎利塔」は、日本山妙法寺に帰依した地元の「中村水産株式会社」社長であった故中村小三治氏が私財を投げ打ち、世界恒久平和のシンボルとして当時の公民館館長丹葉節郎氏ほか多くの協力者と共に横浜国立大学の寺...

  • 真夏日はフツーの人にはエネルギーを注入してくれる ── 続々・残暑日記 令和六年十月二日(水)

    "From Day to Night #28" Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f8, 1/60s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、日没直後の東天に見えた層積雲のなれの果てだ。雲片が朱に染まったものとグレーに沈んだものが混在しているのは、残照の境界線が今まさにこの雲片群の辺りを通過しているという証でもあるんだよね。つまり、ちょいと格好付けた言い方をすると、このカットは昼と夜の境目を捉えた瞬間だってこ...

  • 「こしあんコロネ」の存在を知った日 ── 続々・残暑日記 令和六年十月一日(火)

    「たまにはソラにも彩りを (その2)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/2000s, ISO100, WB:Daylight 最初画像タイトルを「紺碧の空を行く七色のゲジゲジさんたち」にしようかと思ったんだが、虫嫌いなフォロワー・読者諸兄姉からクレームが殺到する怖れなしとしないと判断して無難なタイトルにしてみたという次第だ(笑)。ちょっとマジな話をさせてもらうと、この光彩は紛う事なき「光環」であって断じて「...

  • 紅白セットの虹は瑞兆に決まっている! ── 続・残暑日記 令和六年九月三十日(月)

    「ソラの神様は気まぐれで雲のコロネをこさえる」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/125s, ISO100, WB:Daylight 久々に「雲のコロネ」を見た。もちろん竜巻とか漏斗雲などという物騒なものではないんだが、風の強い日にはたまに見かけたりする。これがコロネだとすると、左上は「クロワッサン」の出来損ないだろうか(笑)。 ところで、先週24日に道南の七なな飯え町でめずらしい「白虹」(しろにじ、はっこう...

  • 二日酔いの胃に豚汁はやさしく沁みて ── 続・残暑日記 令和六年九月二十九日(日)

    「たまにはソラにも彩りを」 Canon EOS 5Ds R, EF70-200mm F2.8L USM, f11, 1/2000s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、小さな雲片に生じた「光環」(の一部)だ。俺的には断じて「彩雲」ではないんだが、これを「彩雲」だと思いたければ、別にそう呼んでもらってもかまわない。もう"光環・彩雲論争"にはほとほと疲れたよ・・・(笑)。まあ光環も彩雲も、原理的には姉妹のような大気光学現象だからね。但し「幻...

  • 【二訂版】 え、豚汁ってジャガイモじゃないの?── 続・残暑日記 令和六年九月二十八日(土)

    「雲を貫く雲の影」 Canon EOS 5D Mark II, EF 24-105mm F4L IS USM, f11, 1/500sec., ISO100, WB:Daylight実際には雲を貫いている訳はないんだが、あくまでも"言葉の綾"ってやつだからね。 本日はプライベートな事情により、フォロワー・読者諸兄姉の皆様方のところへのご訪問やコメントができません。何卒ご容赦願います。 過去記事で、「え、すき焼きって豚肉じゃないの?── 道産子のソウルフードなどについて語っ...

  • 遙かなる幻影 ── 続・残暑日記 令和六年九月二十七日(金)

    「回り込む光」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/2000s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は高積雲(ひつじ雲)に出現した「光環」なんだが、まるで「花粉光環」のように光彩がきれいな同心円を描くことはちょっと珍しい。光環は太陽光が水滴や花粉を通過する際の回折現象に他ならないので、この高積雲を構成する水滴の粒のサイズがよく揃っているという証でもあるんだよね。そう、花粉光環が美しく整っ...

  • 冒険も凡ミスもする僕の慕情は ── 続・残暑日記 令和六年九月二十六日(木)

    「Oh ! 魔が !! ドキッ !!! の幻影 (その2)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/30s, ISO400, WB:Daylight 本日のトップ画像は、数日前の逢魔が時に撮影した西天の空景だ。もうかなりぐちゃぐちゃに遷移したり、されたりしているのではっきりと同定はできないんだが、元雲はおそらく層積雲(うね雲)だと思う。そもそも、何でもかんでも同定する必要もないと思うんだが、こいつは本ブログの一種のセレモニー...

  • ソラの神様は催促する? ── 続・残暑日記 令和六年九月二十五日(水)

    「ソラの神様のエール (その2)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/60s, ISO100, WB:Daylight 数日前の黄昏時、大楠の向こうで俺に向かって手を振っている(雄大積雲に化身した)ソラの神様の御姿を見かけた(ような気がする)。そういえば、半月ほど前にも尾流雲列の中で手を振るソラの神様の御姿を見ていたんだよね。あの時は俺に対するエールか何かだと思ったんだが、こう立て続けになると、そったらもん...

  • 【改稿版】 逝く夏を悼む ── 続・残暑日記 令和六年九月二十四日(火)

    「逝く夏を悼む」akizou さん撮影によるこの作品は 写真AC から提供されています。 このブログを始めた時、この訳詞は八月の終わりに掲載させてもらったんだが、よく考えると近年における我が国の九月は紛れもない夏なんだよね。ということで、九月も下旬半ばに入った本日、今夏・・への鎮魂歌としてこの訳詞を再掲させてもらうことにした(笑)。まあ、春の"There Will Come Soft Rains / 優しく雨ぞ降りしきる"と晩...

  • 濃いめ濃いめ濃いめで飲る三連休最終日 ── 続・残暑日記 令和六年九月二十三日(月)

    「黄昏発黄泉(こうせん)行を待ちながら (その12)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/60s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、夏のある日没直後の西天に出現した"残照の薄明光線"だ。よく晴れて空が澄み渡った黄昏時には、このような薄明光線が出現することもあるんだが、これは「反薄明光線」が出現しているという予兆サインでもあるんだよね。反薄明光線はかなりレアな現象なので、も...

  • September Midnight / 九月の夜更け ── [じきに雪に閉ざされたつらい冬がやってくる ── サラ・ティーズデールの詩を訳してみる 第16回]

    「黄昏発黄泉(こうせん)行を待ちながら (その11)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/60s, ISO400, WB:Daylight この一篇は、サラの作品中でも俺が最も気に入っている作品の一つなので、本当はもっと早く掲載したいと思っていたんだよね。しかし、一旦訳し始めてみると、これが想像していた以上の難物だった。一昨年、昨年とずるずると掲載の機を逃し、今年も九月も下旬に入ってしまった。今日も朝からう...

  • タマシイを注入しろよ、九月の斜光線! ── 続・残暑日記 令和六年九月二十一日(土)

    「黄昏発黄泉(こうせん)行を待ちながら (その10)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/60s, ISO400, WB:Daylight 昨日の日没直後、西天を漂う層積雲(うね雲)の雲底が残照に妖しく映えていた。こういう状況ではたまにブラッドカラーに染まることもあるのでちょっと期待して待っていたんだが、残念ながら普通の茜色のまま色褪せて行った。地平下から射してくる斜光線はとてつもなく速く移動して行く。雲底...

  • 悪酔いの花金は更けゆく ── 続・残暑日記 令和六年九月二十日(金)

    「黄昏発黄泉(こうせん)行 第63便」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/125s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、必死に逃げようとする黄昏発黄泉こうせん行の列車を、無慈悲にもパクリと飲み込もうとするバケモンの頭部なのか・・・。いやいや、そうではあるまい。これは伝え聞く「空飛ぶくじら」の姿で、優しく列車の行く末を見守っている、そんな空景に違いないんだよね。 さて、本日は仕事上がりに...

  • 今宵の月姫様はお疲れのご様子です ── 続・残暑日記 令和六年九月十九日(木)

    「ある飛翔 (その99)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/500s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、竜巻とか漏斗雲とかそんな物騒なものではない。毎日午後遅く、我が家上空を旋回して行く飛行機のトレイルだ。通過後10分近く経過しているので、ジグザグの高積雲(ひつじ雲)に遷移中の姿だ。この画像を何も言わずに見せたら、元が飛行機雲だとは認識してくれない人も多いんじゃないだろうか。さらに...

  • スーパームーンの夜は更けて ── 続・残暑日記 令和六年九月十八日(水)

    「回折マジックの日暮れ時」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/250s, ISO100, WB:Daylight 過去記事で何度か触れているが、春分と秋分の前後のしばらくの間、我が家のバルコニーから見て大楠の向こうに陽が落ちるようになる。西天がライトオレンジに染まった日暮れ時、大楠の葉の隙間からちらちらと漏れる陽光を撮ってみた。バルコニーで寄ったり引いたり、望遠ズームに換装したりしていたんだが、フレーミン...

  • 【改稿版】 熱々の「湯漬け」について熱く語ってみる ── 続・残暑日記 令和六年九月十七日(火)

    「梯子や階段には見えませんが」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/500s, ISO100, WB:Daylight 本日のトップ画像は、ご存じ「薄明光線」(はくめいこうせん、英語: Crepuscular Rays)だ。「光芒」ともいうが「天使の階段」「ヤコブの梯子」「レンブラント光線」などの別称の方が有名かも知れない。様々な大気光学現象の中では、虹の次に知られた存在だと思うし、見たことのない人の方が少ないんじゃないだろ...

  • とかくオトコは救いようがない ── 続・残暑日記 令和六年九月十六日(月)

    「光芒、天ヲ駆ケ抜ケテ (その6)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/60s, ISO200, WB:Daylight 本日のトップ画像は、先週のある日の日没時に出現した「反薄明光線」だ。過去記事でも何度か触れているが、太陽のある側に出現して光芒が拡散している(ように見える)のが「薄明光線」で、太陽とは反対側に収束している(ように見える)のが反薄明光線だ。薄明光線に比べると反薄明光線はかなりレアな現象なん...

  • 文金島田 ── 松尾静子さんの詩を読んでみる 第6回

    「黄昏発黄泉(こうせん)行を見送って (その4)」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/30s, ISO400, WB:Daylight 数日前の日没後、西上州方面の空に雄大積雲の連なった雲列がシルエットとなって山脈のように浮かび上がった。もう空はかなり暗さを増していた。カメラのISOを400にセットして、胸に湧き上がる過ぎゆく夏への哀感や脳裏を去来する我が黒歴史を振り払いながら、数カットだけレリーズしてみた。「文...

  • 風にもいろいろありまして ── 残暑日記 令和六年九月十四日(土)

    「ソラの神様の采配か催促か?」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/250s, ISO100, WB:Daylight 本日は蔵出し画像から、一葉ご紹介させていただきたいと思う。太陽から順に反時計回りで、右幻日、尾流雲、上部タンジェントアークが、スクエアな位置関係で揃い踏みになった貴重なカットだ(笑)。右上に見える尾流雲は、もはや巻雲と化しているかも知れない。まあ、とにかく、そんな狂喜乱舞で乾杯モンの空なん...

  • ちくちくとする別々の午後 ── 残暑日記 令和六年九月十三日(金)

    「ソラの神様のエール」 Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f11, 1/60s, ISO100, WB:Daylight 数日前の日没直後、北天に低く浮かぶ層積雲(うね雲)のなれの果てが"尾流雲列"と化しているのが見えた。まあ、これも夕刻にはよくあるパターンなのでスルーしようかと思ったんだが、ファインダーを覗いていると中央付近に人形がたをしたフォルムがあるのに気がついたんだよね。しかも、こちらに向かって手を挙げ...

  • 夕餉は初「大根飯」 ── 残暑日記 令和六年九月十二日(木)

    "Midsummer Returns !" Canon EOS 5Ds R, EF24-105mm F4L II IS USM, f16, 1/60s, ISO100, WB:Daylight 数日前の日没間近な頃、西上州方面に幾つも屹立した雄大積雲の隙間から一瞬太陽が顔を覗かせたと思うと、西天に光芒が走った。まあ、夏の夕刻にはよくあるパターンなんだが、探照灯・・・ちょっと古いか(笑)、元へ、サーチライトのような薄明光線はちょっと面白いかも知れない。これは『真夏~第二章~』の幕開けを...

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