あなたという春に抱かれてわたしの根雪は溶けあなたという風に吹かれてわたしはようやく花開く限りないあなたという海に溺れ夜明けまであなたという夜空で瞬くあなたはわたしの生きる術あなたはわたしの人生そのもの#ネガティブのままでいい#現代詩#詩#自作ポエム#ポエム#心#生きる...
孤独な女のネガティブポエトリー
悲しいとき、苦しいとき どうにもならない感情が噴き出したとき しきりに浮かぶ、言葉たちを この場に紡いで落とします。 (無断転載禁止! Reproduction Prohibited without permission.)
光る はちみつみたいな陽差しこの指に 絡めとって舌先に乗せたくなる朝露が 暖まって名残り惜しそうに葉から 落ちる路面は朝露のダイアモンドで輝いているここにいていいよずっと いていいんだよあなたは あなたのままでいいんだよと 言葉によらない空気に 包まれる離れた所から ちゃんと見ていてくれる放置しないだけど 余計なことは言わない姿が 見えなくても私が ちゃんとその人の心にいる生まれてから 一度もして...
テレビで 誰かが泣いているなぜ泣いているのか私の頭に 入らない毎回すし詰め電車に 揺られる息も出来ないほどだけど私の頭に 入らない電話で 誰かと話したけどその内容は私の頭に 入らない自分は一体誰なのか答えのない問いをいくら繰り返しても思考の沼にはまるだけ頬つたう涙に素直であれ噴き出る汗に素直であれただ感じる心のままにただ感じる心だけを大切に自分は一体何者なのかと思考の沼で もがくより感じる海で 泳...
秋雨秋雨 しとしとと街に霞を かけている眠れぬ私の 頭のように霞がかかって よく見えぬこの霞が 晴れたなら私の行き場 見えるのか皆が軽快に 歩く中私の足取りだけ 遅く重たい体を 引きずるように霞の中を 歩いてる どんな立派な 宝石も古く錆びれて よく見えぬこの霞が 晴れたなら心の宝石 光るのか霞のかかった 街の中私の行き場はどこにある?霞のかかった 私の心心の宝石 いつ光る?しとしと しとしと前 ...
陽が沈むと星の瞬きのように街の家々に 灯りがともる地上の星が 瞬いている都会の家々はまるで真冬の星空のように沢山の 明るい星に満ちている地上の星のその中では皆 笑い合っているのだろうか愛し合っているのだろうか語らっているのだろうか地上の星は夜が更けるに連れふつり またふつりとひとつずつ夢の数だけ消えて行くやがて 辺りが闇になると私は ひとりただ目を閉じて夢を見られぬ自分に唇 噛んで過ごしてる地上の...
「ナレイちゃんも、楽しく生きることならできるよ」と あなたに言われて気づいたの私にはもう 「楽しい」ってどんな感情なのか「嬉しい」ってどんな感情なのか忘れていることにどんな感情を忘れても もういいのただただ 眠りたい眠ることさえしばしば 断たれる私に何がわかるというの?「楽しさ」や「喜び」は病と引き換えにどこかへ捨ててしまったのかも知れない土砂降りの 雨の日は私の死欲をそそるそそる「楽しい」も「嬉...
草木が風に 揺れるのと一緒に私も 揺れていられたら雲が流れるのと一緒に私も 流れていられたら空が広がるのと一緒に私も 広がっていられたら鉛のような我欲は 全て沈む 夕陽と一緒に 沈めて轟く海のように 悲しみ揺れる菜花のように 笑ってただ草木が 揺れるままに雲が 流れるままに空が 広がるままに自然の なすがままにいられたら私は きっと楽になれるはずなのに#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#...
世の中が汚いとかみんなエゴイストだとかそんなこと言っても仕方ないじゃない?みんな そう思ってるのよ自分だけは違うって世の中が汚くて他人が エゴイストだってそうよ私も あなたもエゴイストだけどあなたの白いシャツの襟もとからときおり覗く優しさや温かさは本物でそれがあれば 十分なのその優しさに救われる私が いるのだから自分の手の中に垣間見られる ぬくもりは本物でそれがあれば 十分なのそのぬくもりに安心し...
眠れない夜の闇の中では自分でも気づかぬうちに 幻想に 耽ってしまう堕落にこの身を 任せたくなってしまうでも 任せ切れなくて中途半端な 現実を見てるだから物事を 曲解し誤解し堕落と現実の 狭間で宙ぶらりんになっている亡き母の幻影を 捨てたくても 捨てられなくて堕落しきれぬまま右往左往するばかりやるならやっちゃえよとことん堕ちるまででも堕落しきれない 自分は結局 何も出来ぬまま宙ぶらりんの 姿勢を崩せ...
幸せになりたい誰もが そう願うでも幸せほど脆いものはない幸せと不幸とは背中合わせだから幸せとか希望とかそんな 脆いものを後生大事に 抱えることはしんどいよそんなことより今日の風の 香りと明日の風の 香りが毎日違っている と今日の空の色と明日の空の色が毎日違っている と感じられる心はきっと豊かなのだろう毎日違う 風の肌触りを毎日違う 空の色を感じられるような自分にわたしは なりたいそしたらきっと楽に...
心のない 体はもう いらない海の青が 見えているのに何も 見ていない目ならもう いらない脈打つ 世界の音が聞こえているのに何も 聞いていない耳ならもう いらない私は ただこの折れない心だけを 頼りに勇気を出して闇の中で海の青を 見ようノイズの中で脈打つ世界の音を 聞こう肉体のないむき出しの意識だけを携えてもう一度産まれ出るためにもう一度産まれ出るために#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#...
過去形な わたし「過去の産物」なんて言葉があるけどわたしもそんなようなもの世の中の主役は若者たちなの楽しそうに戯れる若い女の子たちその姿は青い果実が弾けるようにこの目に映りわたしにもあんな頃があったっけと思う過去形な わたし現在進行形だったわたしはやがて老いて行くことを理屈でしかわかってなくて今はすっかり過去形 になって途方に暮れるそうわたしはもう過去形なの人に忘れ去られ自分もあの日を忘れ果てただ...
自分の欠如をおおやけに晒して生きる傷ついても傷ついても自分の欠如を晒しつづけるこの欠如を誰かに埋めてもらうのでなく依存や 支配や幻想で埋めるのではなく欠如は 欠如のままでだって 欠如している私がわたし なのだからそしたら きっと欠如した わたしのままでも世界を 真っ直ぐに見られるはずだから#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#自作ポエム#ポエム...
私の胸の奥に深く 刻まれた傷を渓流の 静かな水が優しく 洗い流す雲が そっと傷をぬぐう穏やかな風に傷が 晒され私の傷は少しずつ少しずつ癒えていくあらゆる自然に私の傷は 癒やされて季節が巡るその度に傷の痛みも きっと和らいでいくと信じたいこの傷が なくなることはないけれど目の前に広がる自然に 身を任せれば私の傷は 癒えていくきっとそして いつか今度は私が 水になって雲になって風になって傷ついた人を ...
秋の 兆しは病の 兆し秋は窓を閉めても鍵をかけても急ぎ足で容赦なく侵入して来て自由を 奪う朝も夜も全ての季節も未来の箱に閉じ込めて私の自由を取り戻したいうつろう季節と時の流れに翻弄されて右に左に体が吹き飛ぶ秋に吹く風病の兆しを告げる風逃げても逃げても逃げきれず病の深みにはまる冬がまたやって来る秋の兆しは病の兆し私にはなす術もなし#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#自作ポエム#ポエム...
自分が病気になったとき絶望したあなたに突然の別れを 告げられたとき絶望した母の突然の死に絶望したいつしか絶望が日常 になった苦しみに 喘ぎ悶えることが日常になった絶望の 闇の中で光を 探す夜明け前の空に輝く明星のような光を探す苦しいのは絶望しきっていないからどこかで何か まだ期待をしているから思い切ってもっと もっと絶望しきってごらんそしたら光が自然と私の中に灯るかも知れないから私の中で明けの明星...
年を重ねる毎に大切な 何かを毎年 毎年ひとつずつ失くしていくようでその 何かが何なのかわからないけれどもう とっくに失くした自分の未来とかじゃないもう とっくに色褪せたあの人との思い出とかじゃないそれは毎年 毎年この目に映るこの肌に 感じる新緑や はだか木や花の色香のような何かで毎年 抑えるこの胸がほんの微かに 冷たくなるような何かでそれは ずっと失ってはいけない何かでそんな 何かが毎年 毎年一枚...
正義という名のナイフで私を 刺さないで善意という名の真綿でこの首を 絞めないで自由とか権利とかそんなものいらないどんな不自由の中にあってもわたしはわたしだと訴えるから世間一般の道徳とか倫理とかで私を縛るのはやめてわたしにはわたしだけの倫理や道徳があるから安全とか安心とかにわたしを押し込めるのはやめて少々危険な目に遭ってもわたしはわたしの決めた道を歩きたいからいい加減にしてくれる?非国民でごめんなさ...
台所の流しには汚れた食器と 一緒にむき出しの 寂しさと無防備な 孤独とが置いてある食器の汚れはすぐ落ちるのに孤独も寂しさもどう片づけようとしても片付かないこんにちはとだけ言ってすれ違う人にさえすがりつきたくなる夏なのか冬なのかはっきりしない狂った気候はまるで私の 気持ちの変化のようで哀しい#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#自作ポエム#ポエム...
「ひと様にご迷惑だけはかけないように」とよく言うけれどひと様に 思い切りご迷惑をかけながらしか生きられない 私はどうすればいいの?ひとは互いの欠如や心に空いた 小さな穴や心に負った 小さな傷を埋め合い癒やし合えるからこそひと と呼ぶのではないの?ときに傷つけ合い憎み合ったとしてもひとの心に 吹き込まれた「ご迷惑」が 小さな灯りとしてともり受け止められるときひとの心は 温まる互いに 思い切り迷惑をか...
秋の気配は背中から入って来てわたしの肩を抱く秋の気配は孤独の度合いを増す慌てて部屋を暖めてももう遅い孤独に占拠されたこの部屋でわたしは余りにも無力で秋に言われるままに改めて孤独をじっと噛みしめる背中から爪先まで孤独な季節を噛みしめる#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#自作ポエム#ポエム...
散りゆく 桜も夢のあと目覚めた街の喧騒に私の心は震え出す孤独に埋もれて夢のあと行方知れずの私の心落ち着く先はどこにもなくて春 爛漫も夢のあと色褪せた私の心はどこへやらこの世も人も夢のあと#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#自作ポエム#ポエム...
ふと届いた冷たいメールに気がふれて 冬目覚める度に改めて独りの知らせ 冬虚無の色色のない色 冬春に見ていた夢を奪われて 冬真夏の海に別れを告げられて 冬冬はわたしから大事なものを全て奪ってこの街に横たわる残酷な 冬冷淡な 冬ひとりぼっちの 冬寒さに気がふれる 冬#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#自作ポエム#ポエム...
世界とひとつになれたなら私が歩けば景色が 流れる私が 歌えば小鳥も歌う私が怒れば海が轟く私が泣けば雨が降る世界の中に私がいて私の中に世界が 広がる世界とひとつになれたなら心はもう 揺らがない自分がいなくなっても安心できるだって私は自然のつづきになれるのだかから#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#自作ポエム#ポエム...
この虚無の瞳に映るのは終わらない冬終わらない日常春が見えない悲しい心褪せた唇路地裏の孤独愛に飢えているくせに愛なんてくだらないと言って聞かせる夢も未来も捨てて尚生きられるのかと自分に問うわたしは過去だけを抱いていつもの闇の路地裏で野良猫のように寒さに震える#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#自作ポエム#ポエム...
悲観 挫折 失敗そんな世間でいう「不幸」ばかりを背負って生きるだけどそれは本当に「不幸」なの?何度も何度も失敗して挫折して悲観してそれでも失敗するから人は変われる挫折するからやり直そうと思う悲観するから楽 に向かおうとする挫折や失敗のない人生に成長 はあるの?人は弱いから何の挫折もなしに変わることはできない挫折して失敗して悲観するから変わろうと思うそれで成長できたとしたら挫折や失敗のない人生よりず...
枯れ葉の秋に震える季節やがて街中が白い呼気に包まれる季節カレンダーは残り数枚虫や草木が冬になったら春までの眠りにつくように鳥たちが南へ南へ渡るようにわたしも眠る虫と共にわたしも羽ばたく南へ南へ時計やカレンダーなど捨てて季節の風の行方だけを頼りに暖かな場所へ眠れる場所へ鳥になり虫になり草木になってただ風の行方を追って愚かな自分のカレンダー残り 数枚の憂鬱など全て 捨てて南へ 南へ春へ 春へ#ネガティ...
この胸に刻まれた傷から垂れた血の一滴悲しみに暮れる大雨のような涙のひと粒それらはみんなこの秋の風に乗って空になり大地に返り花を咲かせる雨になる花びらのひとひらを雨のひと粒を丁寧に 紡いだら涙も 血もことば となって詩 が出来るだからわたしは存分に血を流し存分に涙を零すわたしだけのことば を紡いで詩 ができるわたし は幾つもの詩になってやがて またわたしの元へ返って来る悲しければ 悲しいほど痛ければ...
この秋の気配にわたしは毎年心病む未来が一層暗くなって冬時間になった町のサイレンが心を揺さぶるみんなわたしを置いてあの空へ行ってしまったと思うと無性にあとを追いたくなる死んではいけないその安易な言葉がわたしをより死の渕へ追いやる死んではいけないそんなことわかっているのよわたしもねそう思って耳を塞ぐそうしてわたしはまた足音を立てずにやって来る冬に怯え寒さに堪える#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代...
私は世の人々に比べたら大して忙しいほうじゃないむしろ ヒマと言えるだけどうつのままで仕事やら所用やらをこなしていると頭の中でヘタクソなバイオリンの音がギーコギーコと 鳴り響いてその場に 座り込みたくなる未明の冷気とノイズが私を 襲い体の自由を 奪う水が 欲しい咽喉ばかり 渇く愛なんかいらない煙草と水が欲しい愛が欲しい なんて元気な人の 戯言よと つぶやいては自虐ゲームばかり繰り返している教えて欲し...
わたしは今あなたの全身に感謝していますわたしは今あなたの背中の海に感謝していますあなたはわたしを叱ってくれたからあなたはわたしにいつも厳しかったからその厳しさには愛と期待がありましただからわたしはその期待に応えるために頑張ることができました頑張っているわたしをあなたは いつも見守っていてくれましたその 海のような広い 青い眼差しに抱かれていたからわたしは頑張ることができましたわたしが行き先に迷った...
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あなたという春に抱かれてわたしの根雪は溶けあなたという風に吹かれてわたしはようやく花開く限りないあなたという海に溺れ夜明けまであなたという夜空で瞬くあなたはわたしの生きる術あなたはわたしの人生そのもの#ネガティブのままでいい#現代詩#詩#自作ポエム#ポエム#心#生きる...
不安にとり憑かれると街中に無視されてこの部屋が孤島になるねえわたしはここよと声をかけても誰も誰も振り向かない誰もわたしを知らないなんてねえわたしを置いて行かないでその声は幼い頃から変わらないわたしを置いて行かないで幾度そう懇願しただろう神さまにお願いするみたいにお母さまにお願いしたのわたしを置いて行かないで置き去りにされた記憶が哀しい物語として今もわたしを傷つける#ネガティブのままでいい#現代詩#詩#...
あなたの頬を涙がつたって落ちる前にわたしはこの手であなたの涙を何度も拭うあなたの涙はあの深い海からやって来た雫自分のためではなく誰かのためにこぼれた雫だからわたしはあなたの涙を海へと返すほんの束の間あなたの海で溺れる悦び深い深い海色の優しい雫#ネガティブのままでいい#現代詩#詩#自作ポエム#ポエム#心#生きる...
見上げる星空青白い星赤い星大きく瞬く星微かな光を放つ星やがてわたしもあの星空のひとつになって精一杯生きた分精一杯輝くからどうかわたしという星を見上げてたくさんの星の中からわたしの輝きを見つけて#ネガティブのままでいい#現代詩#詩#自作ポエム#ポエム#心#いのち...
全身を何度も何度も波打たせ悦楽に果てたあの夜昂ったまま遠浅の海に二人重なり沈んだ あの日もう一度もう一度と願っても時の流れも血の流れも冷酷でもうそんなに時が経ってしまったの?帰って来て帰って来てと聞き分けのない駄々っ子のようにいつまでもあの日のあなたをせがむわたし#ネガティブのままでいい#現代詩#詩#自作ポエム#ポエム#心...
皆知ってるはずの青い空を誰か見たことがある?空そのものを空の青は人の数だけあるわたしの見ている世界とあなたの見ている世界はきっと違う青い空も緑の若木も白い雲も人の眼前に広がる世界は曖昧で不確かなものだからこそ青い空そのものをわたしは見たい同じあの空をあなたと共有してみたい確かに存在する空を#ネガティブのままでいい#現代詩#詩#自作ポエム#ポエム#心#生きる...
装飾品をまとって自らを飾って飾って飾り立てても余計に老いた自分が浮き彫りになるだけで哀しいからネックレスもブレスレットも何もつけずにあなたと会おうフルメイク禁忌金髪 禁忌ただ 今のわたしのままのわたしでいよう酒池肉林に溺れた日々も夢のあと今ではひたすら花鳥風月謳うのみ#ネガティブのままでいい#現代詩#詩#自作ポエム#ポエム#生きる#悲しみ...
いつもと変わらない日常信号街並み行きかう車揺れる草木死にたい空が晴れ渡れば晴れ渡るほどその思いだけが弧を描いてわたしの頭上に横たわる#ネガティブのままでいい#現代詩#詩#自作ポエム#ポエム#生きる#いのち...
いくら夢を追いかけてももう叶う夢などないことになぜ気づかないの?いつまで経っても夢を見たくて夢はいつでも音を立てて破れて深海の底に沈んで行くだけなのにやるせないただやるせないだけの日常が横たわっているのに沈んで行く自分を感じながらまだ夢を追いかけている褪せた唇を少女の紅き唇と妄想したまま時の流れに逆らったまま#ネガティブのままでいい#現代詩#詩#自作ポエム#ポエム#心#生きる...
心がすっかり忘れてるのに悲しい記憶はこの血肉が骨が覚えてるだから血肉がえぐられる骨が唸るわたしも知らないもう一人のわたしの血しぶきみたいな悲鳴に鼓膜が破れる何がそんなに悲しいの?そう問うと体は沈黙するその扉をピタリと閉めて何も答えない忘れたはずの悲嘆が苦悩がまた深い傷を作る#ネガティブのままでいい#現代詩#詩#自作ポエム#ポエム#悲しみ#苦しみ...
わたしは春を追いかけるたった一厘の花だけをこの胸にそっと抱いて暖かな春を芽吹きの春を桜の春をわたしの春はもう とうに過ぎ去ってしまったことも忘れていつまでもわたしは春を追いかける#ネガティブのままでいい#現代詩#詩#自作ポエム#ポエム#心#生きる#悲しみ...
うつの深みにはまると街中がモノトーンになる花も草も色を失う頭上に広がる空も忘れ果てこの部屋は独房と化す死 に抱かれてわたし は消え失せるうつの深みにはまるとわたしは人でいられなくなる理性も思考も失って沈んでくどこまでも沈んでく#ネガティブのままでいい#現代詩#詩#自作ポエム#ポエム#心...
幼いわたしが泣きながらこの胸の内を叩く叩く汚れてしまったわたしより幼いわたしの言葉は無垢だけど真実だけを叫ぶだから無垢な言葉を封印しないでどうか耳を傾けて「だいすきなのとめてとめてとまらないの」幼いわたしの叫びに胸が痛む無垢な言葉がわたしに響く「だいすきなのだいすきがこぼれちゃうの」無垢な言葉は誤魔化しがきかない#ネガティブのままでいい#現代詩#詩#自作ポエム#ポエム#心#生きる...
規則的な拍動が心臓から爪先にまで赤い涙が循環していることをわたしに伝える毎日毎日毎日止まることなく循環してる憂愁に閉ざされたこの体内を一刻一刻一刻と休むことなく巡りつづける赤い涙ときに張り裂けそうになる胸を押さえときに痛みに堪え悲嘆を超えてこの身 果てても巡る涙を光に変えゆく#ネガティブのままでいい#現代詩#詩#自作ポエム#ポエム#生きる#悲しみ...
人差し指から溢れ出る血が人である証猫を抱いたときに溢れ出る愛情が人である証この部屋はまるで孤島のようで活気に満ちた街から切り離されているから自分が誰なのかときにわからなくなる乖離の溝に堕ちていく恐怖自分の名前も忘れ果て朝と夜さえ間違える#ネガティブのままでいい#現代詩#詩#自作ポエム#ポエム#闇#いのち...
傷を舐め合うことの何が悪い?軽蔑されてもかまわないどんなに蔑まれてもいいだって自分では届かない場所に傷があったら舐めてもらうことでしか癒やされないから傷を舐め合うことはわたしにとって与え合うこと愛情を注ぎ合うこと#ネガティブのままでいい#現代詩#詩#自作ポエム#ポエム#心#生きる...
蜜の宵蜜の宵あなたと抱き合う蜜の宵涙まで甘さにとろけるあなたの胸でわたしは母親のお腹の中で浮いている胎児に戻って究極の快感に溺れたなのにあなたはわたしの元から消えてったあなたがいないと生きられないそんなわたしは病んでいたそのことに気づかずにただ蜜の宵をむさぼったわたしの罰#ネガティブのままでいい#現代詩#詩#自作ポエム#ポエム#心...
号泣する梅雨空の霞む景色のその下で髪が頬にまとわりつくのも厭わずにずぶ濡れの野良犬みたいに探してる探してる悲しいだけの過去の中から傷だらけの過去の中から心の奥に血を滲ませて奇跡のように輝いていたはずの瞬間を雨音は遠く誰かの悲鳴になってわたしの耳に微かに障る#ネガティブのままでいい#現代詩#詩#自作ポエム#ポエム#生きる#悲しみ...
わたしの中で青い怒りの炎が静かに燃える青い炎はやがて悲しみの涙となって燃え尽きる涙はおさまることを知らない母の悲しみからわたしは産まれたから母の悲しみからわたしの人生始まったから悲しみ出身のわたし#ネガティブのままでいい#現代詩#詩#自作ポエム#ポエム#心#悲しみ...
抱いて欲しかった狂うほどに抱いて欲しかったけれど幼かったわたしはそれを伝える術を持たなかっただから自分で自分を思い切り抱きしめる自分で自分を愛おしんで慈しんで自己否定の沼に落ちていたわたしを無名の闇に棲んでいたわたしを抱きしめて抱きしめて世界は自分の味方なのだと教える#ネガティブのままでいい#現代詩#詩#自作ポエム#ポエム#心#生きる...
うつうつ雨が続いたあとは瞬く星に恋い焦がれ頭にかかった霞が晴れたら星を 集めてきらきらきらきら戯れる悩みごとなど 皆あの天の川に 溶けて遠く遠くに消えてゆく蝉の亡骸夏の跡吾子(あこ)の瞳の星の色#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心...
ほたるのひかりまどのゆきいまこそ わかれめいざ さらば春になると歌った歌昔々に歌った歌今はもう歌えないだって若木のようなあの頃のわたしはどこにもいないからほたるのひかりまどのゆきいまこそわかれめいざ さらばその歌に涙して友達と抱き合ったわたしはまだ人生の重たささえ知らなかったほたるのひかりまどのゆきいまこそわかれめいざ さらば昔々の 春の歌#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心...
やむのを忘れた梅雨の日の雨みたいに泣き明かす骨を断たれるみたいな悲しみに 堪える肉を削がれるみたいな苦しみに 堪える胸に手を当てて乱れた呼吸を必死に 抑える生きるのがつらくてただ生きるのがつらくて#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#苦しみ#闇#いのち...
日が昇ると心は沈む日が沈むと心は昇る朝眠りについて夜目覚める時は未来に向かっているのに私は過去に向かってる心は巡る 季節にいつも 逆らって時の流れにいつも 反比例しているみんな前に向かって歩いてる私は後ろに向かって歩いてるだから 孤独を拭えない#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#苦しみ#闇...
冷蔵庫の中身と私の孤独は比例する何度 開けてみても冷蔵庫は 空っぽで何度 この胸に手を当ててみても私の心も空っぽで夢が見たいたとえそれが幻影でしかなくても夢が見たいたとえそれが嘘偽りだとしてもどの道どっちが現実でどっちが夢なのかわからないのだから渇ききったこの心に水が欲しい空っぽのこの心を夢色に 染めてみたいお願いお願い一時でいいから空っぽなこの心を誰か 埋めて#ネガティブのままでいい#シニア女性#...
朽ちた花をもう一度生け直すように朽ちた花をもう一度咲かせるように精一杯のお洒落をして美容院に行って化粧を施すだけど所詮は朽ちた花生きているあの花のように色鮮やかにみずみずしくはなれなくてそれはわかっているけれどどうしてももう一度生き生きとしたくてそうそれは化粧や服装なんかでは誤魔化せないこの胸の奥に眠る等身大のわたしが目覚めたときに初めて新しい芽が吹いて生き生きとできるのに#ネガティブのままでいい#...
今更生きる意味や生きる価値など考えて悩むことが一体何になる?わたしがどんなに悩んだところで今日も日は昇り日は沈むわたしがどんなに泣き暮れたところで季節は春から夏になるわたしが生きていたところで何の意味もないのかも知れないでも自然が巡るのと同じようにわたしは生かされている花がその花びらを広げるようにわたしは生かされている心底そう感じられたらわたしはきっともっと楽になる全て あきらめて全て 手放して#...
一度でいい小鳥のさえずりで目を覚ます平穏な朝を迎えてみたい自然が織りなすいのちと共に目覚めるのはきっとこの上なく心地良いのだろうなのに私はいつだってただ不穏な心を持て余したまま眠れぬ私の耳に無神経に無機的に響くのはパトカーのサイレンの音その音量は私の鼓膜を破るように激しく響き私を思い切り不安に追いやる優しい小鳥たちの声も季節を知らせる頬 撫でる風も奪われて#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#...
春は もうほらあそこの 横断歩道の所まで来ている夏が ほら雨粒に込められて街中を輝かせている皆が生き生きと活気に満ち溢れてる生の季節がようやく訪れたというのに私の心は 疲弊して真冬の孤独かじかむ この手死に絶えた季節のまま#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#苦しみ#闇...
小さな花の花びらが震えるような切なさこの胸が押し潰されそうな痛みもう一人のわたしがわたしにつぶやく人を好きになる気持ちは抑えられないものだけれどそれはにせものの恋心あなたはただの感情中毒よもう終わりにしなさいとしきりに告げるこのままではずぶずぶと沼に足を取られて抜けられなくなるそれは 恋ではなくまるで 麻薬みたいな感情中毒恋する気持ちはにせものの感情麻薬の快感がわたしを冒すそして禁断症状に苦しみ悶...
グレーゾーンの わたしは生にも死にも行かれないグレーゾーンのわたしは天国にも地獄にも行かれないグレーゾーンのわたしはケモノの仲間にも鳥の仲間にもなれないグレーゾーンのわたしはいつもひとりぼっちまた弔いの夏が来る#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#苦しみ#闇...
お天気でも見るように人は 死んで行くものなの今日は天気が良くてよかったねえ と言うのと おんなじに雨が降って来ちゃったわねえと言うのと おんなじに人は死んで行くものなの毎日 ふと人は 死んで行くものなのまるで梅雨の日の木の葉に揺れる雨粒が零れ落ちるのとおんなじに毎日ふと人は 死んで行くものなの当たり前に朝が来て夜が来るのとおんなじに人は 死んで行くものなのだから私たちは精一杯生きなくてはいけないの...
昔 あなたと見上げた空を今は独りで 見上げてる二人で見上げる空と独りで見上げる空とでは青さが違うことを知った私独りの目に映るのは淡い淡い 悲しみに滲んだ 青あなたと二人の目に映るのは深い深い 優しさに包まれた 青私はあなたとあの空を見上げたいそうすればこの悲しみの空が癒されてきっと私も優しくなれるはずだから#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#苦しみ#闇...
朝 目覚めるのが苦しくて朝食の支度をするのが苦しくて買い物に行くのが苦しくて働くことが苦しくて何でもない日常が苦しくて逃げ場が ない生きているのが苦しくて逃げ場が ない太陽の下花はこんなに精一杯花びらを広げているのに雨に濡れた草木はこんなに深い緑に輝いているのに街は生き生きと活気に満ちているのに私の心にはそんな景色さえ何ひとつ映らない#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#苦しみ#闇...
夏だというのにどんどんさむくなるどんどんひとりになるせいぜいこの程度だろうという未来がもう見えているのにそれでも終わらない毎日を生きるしかないOnly oneなんかじゃない私はOnly oneなんかじゃないそれでも生きるしかない路地裏の野良猫みたいにひっそりと生きるしかないそれがOne of Themの宿命#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#苦しみ#闇...
熱波の火葬場母の骨懸命に生きた67年の人生が余りにもあっさりと骨壺に 納まったそれが無性に哀しくて納得ができなくて母の人生なんて人の人生なんてもしかしたら虚構なんじゃないかと思った秋なのに狂ったように暑かったあの日#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#心#いのち...
わたしは奇跡を信じない主義でも現実が過酷なら 過酷なほど皆奇跡を信じようとする現実を受け容れたら心が壊れてしまうからだから 奇跡はあると思い込むことで心が壊れてしまわぬように自分を必死で守っているの奇跡を信じて自分を守るそんな人間の心の働きを私はいつも愛おしく思う生きることはまるで冬景色のようにつらいことが 多いから#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#苦しみ#心...
孤独はきっと病気なのだれかだれかと常に叫びひとり から逃げても逃げても逃げきれず汗と涙を同時に流しおろおろうろうろ震えながら行き先もわからぬままに闇の岸辺を歩いてるこの世はいつも不条理だと恨み節など 口ずさみ昨日のつづきの景色に堪えるひとりじゃないとわかっていてもひとりだとしか思えない重症な 孤独病#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#苦しみ#闇...
絹 お前が与えてくれたものそれは当たり前の生活がどれほど貴重なのかということ絹 お前が与えてくれたものそれは病に苦しみながらそれでも 生き抜く生かされているということそして 絹 お前が与えてくれたものそれはこんな私にも誰かを愛せる力がまだ残っていたということ絹小さなお前が私に与えてくれたものは余りにも大きくて私の 救いにさえなった絹 お前が与えてくれたものを大切に大切に生きてゆくよ#ネガティブのま...
南の空に晴れ乞いをして東の街に人乞いをして北の風に流されるまま西の夕暮れと共にどっぷりと沈んで行きたいどっぷりとどっぷりと沈んだままでいたいのに誰にも言えない痛みを悩みをもう 乗り越える自信がないから沈んだままでいたいのにそんな私におかまいなしに必ず 日は昇る私の思いと裏腹に#ネガティブのままでいい#シニア女性#現代詩#詩#ポエム#苦しみ#闇...